ボク、木下有紀、男の子、16歳、今日から高校生。
ボクはずっと我慢してきた夢を今日叶える決心をしたんだ。
え?どんな夢かって?それは、女の子として、学校に通うって言うこと。
ほら、新しいセーラー服も買ったし、下着もそろえたよ。
胸はちょっとしかないけど(?)、スポーツブラも買ったんだよ。
ちょっとルーズなソックスも、体毛がほとんどないボクには、ちょうどお似合い。制服のスカートも思い切って短めにしちゃった。
だって、昔から、男装(?)しているとき、学ラン着ていたって、「ねえ、あの娘、かわいい!」って言われてたくらい、ルックスには自信があるんだ。
わあ、もう7時半、そろそろ家を出ないと・・・。
「いってきまあす」返事がない。
あっそうか、今日から一人暮らしなんだ。
学校に着くと、新入生はクラス発表の掲示を見て、それぞれのクラスに移動していた。
ぼくのクラス、どんな人がいるのかなあ?かっこいい男の子、いるかなあ(なんちゃって)
教室のドアを開けて、ボクの席は・・・一番奥の席かあ。
隣は・・・あっかっこいい。
思わず顔が赤くなってしまうような、イケメン、やったね。
動けなくなっちゃった。
髪は茶髪のちょい肩上、すらっとして175cm位かなあ(ちなみにボクは155cm42kg)。あっボクを見てる。
あいさつしなくっちゃ。
「あっこっこんにちは。ボク、木下有紀っていいます。どうぞよろしくおねがいしまあす。」
「あっよろしく、有紀ちゃん、かわいいね。彼氏いるのかな?オレ、如月涼、よろしくな。ただ今、彼女募集中、どうぞよろしく。」
やったね、楽しくなりそう。
彼女募集なんて言ってたけど、ほんとかな?
あんなにかっこういいし、きっと彼女いるよね。
っていうか、すごいもてるのかも、彼女何人もいたりして。
ボクはその日、涼くんばっか、見て過ごした。
ずいぶん観察した。なんだか初日からストーカーみたい。
学ランの上からもわかる、力強い筋肉質な背中。切れ長の目。
少し悪ぶった仕草・・・学ランのボタンを2つはずしている・・・。
全部ぼくの好み。
なんか、一目惚れしちゃったみたいだよお、ボクどうしよう?
女の子初日なのに。
放課後、運動場で涼くんを見た。
サッカー部なんだ。
すごいドリブル、上級生にもあたり負けしないし、わあ、指示まで出している。
すごいなあ。
あっ、涼くんがボクに気づいた。
わあ、手を振っている。
これってもしかすると、もしかするし・・・。
休憩時間になって、涼くんがボクの所に来た。
「よお、サッカー好きなのか?オレは、サッカー一筋、三度の飯よりサッカーだ、なんてね。なあ、有紀、お前、サッカー部のマネージャーになんねえ?お前が一緒だと、オレ、もっと力が出せそうな気がするぜ。」
え?また?これって、告白にも近いじゃん。
ひょっとしてひょっとして、ボクのこと、涼くん・・・。
「それにオレも、同じ女がサッカー部にいると何かと助かるし・・・」
え?今?なんて言ったの?よく意味がわかんない。
同じ女?同じ女?え?涼くんって、女の子なの?
そんな、背も高いし、筋肉質だし。
現に今、サッカーウエア1枚なのに、胸なんか出てないし。
「オレが女に見えねえ、っていいたいんだろ。じゃあ、触ってみろよ。」
涼くんは右手をつかむと自分の胸へと引き寄せた。
あっだめだよ、なんだか、おかしいし、緊張するう。
あれ?何もない、男の子の胸板じゃん。
「そうだよな、オレ、胸ねえもんな。でもようく触ってみろよ。」
筋肉質な胸板とも言うべき所にかすかに乳房と感じられるような突起があるような気もする。
でもそういわれないとわからないかすかな・・・。
これじゃあ、ボクの方が胸あるよお。
「じゃあ、こっちはどうだ。」
ボクが身構えるまもなく、かわすまもなく、涼くんは、ボクの右手を自分の股間に引き寄せた。
だめって、そんなことしちゃあ、
「あれ?ない?なにもない。」
ボクは男の子のあれを想像したのだけど、涼くんの股間にそれはなかった。
ショック!女の子としての初恋の相手が女だったなんて!
なんてことだろう。
ボクが期待したバラ色の高校生活は一転して、真っ暗な闇へと吸い込まれていくよう・・・。
ボクは家に帰ると、簡単な食事をして、早めにお風呂に入った。
そして、ボクはすごい夢を見た。
ボクは涼くんと体育倉庫にいた。
誰もいない放課後みたい。
涼くんはボクにこう言った。
「有紀、お前、俺に惚れてるんだろ。お前の顔見りゃわかるぜ。そして、お前がやりたいことはこういうことだろ?」
涼くんはおもむろに、ボクの肩を抱き寄せると、キスをしてきた。
「ちょっと、涼くん・・・ボクたちまだ、出会ったばっか・・・それに、涼くん女の子・・・」
ボクはこれ以上しゃべれなかった。
涼くんが舌を入れてきたからだ。
涼くんの激しいキスに、ボクは目の前がとろけそうな気がした。
長いキスのあと、涼くんは学ランを脱いだ。
「ちょっと、涼くん、こんなところでだめだよお・・・」
ボクの言葉がそこで止まった。
美しい筋肉質の体、暑い胸元、締まったウエスト、日頃からしっかり鍛えているんだなあってすぐわかる体つき。
ボクのイメージ通りだ。
とても女の子に見えないよ。
上半身裸になっても男の子だよ。
涼くんはボクに唇をあわせてきた。
唇をあわせながら、右手がボクの肩からウエストラインをさぐる。
左手はボクの胸を弧を描くようになでている。
「あっそんなしたら、感じちゃうよお。」
右手がボクの股間へ・・・あっそこはだめだめ、ボクが男の子ってばれちゃう、止めないと。
「あん、涼くん、だめだよお、まだ早いよお。」
ボクは止めようとするけど、力が全然かなわない。
涼くんの右手はボクの腰からおへそのあたりをなでて、股間へと近づく。そのとき、涼くんは思いがけないことを言った。
「へえ、だめだと言いながら、体はこんなに敏感じゃねえか。ここ、こんなに濡れているぜ。」
え?そんな、だってボクの股間には男の子のあれが・・・。
ない?あれ?ボクの股間のあれは?どこへ行ったの?
「さあ、2人で楽しもうぜ。」
涼くんはボクの股間に指を入れてきた。
あん、そんなところをかき回したら、ボク変になっちゃう。
「どうだあ、入れたくなっただろ。」
そんなこと言ったって、涼くんは女だから、無理だよ、そんなことできっこないよ・・。」
あれ?学生服の黒いズボンを脱いだボディワイルドのスポーツトランクスの股間がふくらんでいる。
ふくらんでいるって言うより、びんびんにふくれあがっている?
え?涼くんって女の子じゃあ?
「さあ、オレの息子をしゃぶってもらおうかな?」
ボクはおそるおそる、でも、ずっと前から待ちこがれていたものを手に入れるかのように、涼くんのアレに、しゃぶりついた。
ボクは一生懸命、涼くんのアレを頬張り、そして、舌をはわせた。
涼くんは気持ちよさそうに、ボクの耳のあたりでボクの頭を優しく抱えると、上下に少し動かした。
ボクは涼くんの手の動きにあわせて頭を上下した。
「有紀、うまいじゃねえか。オレ、すごく感じてるよ、びんびんになってるぜ。」
「お前のアソコの準備はいいのか。」
涼くんは舌をはわせて、ボクのアソコへと、顔を近づける。
そして、舌を中に入れて、荒々しく、舌でかき回した。
「あん、そこは・・・。ああん、感じちゃう、声が出ちゃうよ。」
「感じてみろよ。思いっきり声を出していいんだぜ。」
「さあ、もういいようだな。ではいくぜ。」
ボクは、もう何にも深く考えなかった。
ただ本能の赴くままにと言うか、体が感じるままに、そう、涼くんにすべてをあずけて、ボクは、涼くんに抱かれていた。
涼くんのあれはボクを何度も貫いた。ボクは何度も何度も絶頂に達した。
朝の光で目が覚めた。
あれ?涼くんは・・・?いない・・・。そっか、夢だったんだ。
やっぱりね。
だって、ボクが女の子で。
涼くんは男のだったもんね。
そんな事ってあり得ないし・・・そう思った瞬間、いや、むしろそっちの方がいいなあ、って思うボクがいた。
ちょっとお、今日学校で、どんな顔して涼くんに会えばいいの、もう。