有紀を探そうと学校に戻ってきた。つーかまだ授業中だった。
「有紀!!」
ドアを開けて一番に大声で叫んだ。
「狂介!!」
「ちょっと来い。」
俺は有紀の手を掴み連れ出そうとする。
「コラ山崎!!授業サボってナニやって・・・」
「やかましぁぁぁぁぁ!!!!」
横から口を出してきた教師の股間スレスレに100円ショップで買った折りたたみ果物ナイフを
投げつけてやった。
「ヒィ・・・・ガクッ」
教師は驚いた後、気絶した。
「・・・いくぞ。」
教師のことなどそっちのけで俺は有紀と出て行った。
「ヤッタ。自習じゃん。」
「それより先生を保健室に・・・あっ!!漏らしてる」
「山崎様々だな。」
「ウホッ狂介君イイ男vv」
ぶっちゃけ、最後のウホッって言ってくる奴がレギュラー化しそうで怖い。
(今のところ、このセリフの為だけの存在です。by実験屋)
俺は有紀を自分の部屋に連れて込んだ。
「狂介・・どうしたの?」
「どうしたのってのは俺のセリフだと思うんだが・・・。」
「えっ!?」
「コレ。」
俺は有紀から預かってる鍵を差し出した。
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升沢「コレを見てみろ。」
狂介「なんだ・・・首輪。」
升沢「それとココのロゴも・・・」
狂介「鍵と同じだ。」
升沢「そう。つまりはその鍵、大人のオモチャの鍵って訳だ。」
狂介「マジかよ・・・。」
升沢「まぁ、何のアイテムかは知らないけど鍵付ける位だ、拘束具とか
の鍵じゃないのか?」
狂介「・・・・・・」
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「有紀・・・。」
俺は有紀に問いかけた。
「狂介・・。」
有紀はなにやら不安げにこちらを見つめてくる。
「・・・辛くないか?」
「え?」
「いや・・・なんだ、何かつけてるんだろ?」
升沢が拘束具と言っていた。もしその通りなら有紀は三日間
何かに自由を奪われていることになる。
「痛かったりするのか?」
ココだけの話、大人のオモチャには疎いので何がどうなってるのか
分らないぶん不安が募る一方だ。
「んーーー・・・そんなにキツクは無かったよ。」
そう言うと有紀はおもむろに服を脱ぎ始めた。
「オ・・オイ?」
「いいから、いいから。」
そんなに時間も掛からない内に有紀は一糸纏わぬ・・・・ん?
「なにそれ?」
「・・・貞操帯。」
「・・・・グフッ・・・・ノリスカスタム・・・・」
俺は鼻血まみれの表情で倒れた。
「大丈夫?」
「まぁ・・・なんとか・・・」
期せずしてアッチの世界に旅たつとこだったが復活に成功した。
「しかし・・・ねぇ。」
俺は有紀を改めて見回した。
そんなに下着と変らない形状ではあるが、おそらくはゴムでできている
尻紐と腰紐以外は金属で作られていた。女性器を包み込んでいる部分は更に
金属板が張られていてヘソの下の部分には鍵穴が・・・。
「ソコの鍵か・・・?」
「ウン。そうだよ。」
有紀は笑顔で答える。
「しましまた有紀、どうしてこんな・・・。」
「・・・・不安だったの・・・」
「ん?」
「最近さ・・・マンネリじゃない・・・・エッチ・・」
有紀は顔を真っ赤にして答える。
「んーーーーーーー?」
まぁ公に知られてる以外にも俺と有紀はシてる訳だが・・・。
ホテルにも行ったし、コスプレだってしたし、先日は教室でも
致しっちゃった訳で・・・。
「だからさ・・・狂介が僕に・・・飽きるかな・・・って・・。」
「ちょっと待て。・・・それは無い。」
俺が有紀に飽きるなんて、この先一生無いことだ。
「それに・・・」
「それに?」
「僕ももっと狂介に求めていきたかったから。」
つまりこういう事ですか。マンネリ化防止と自身の欲求増加のために
貞操帯をつけたって事ですか?
と、有紀の顔が次第に暗くなっているのに気付く。
「でも・・・こんな事しちゃって・・・僕・・・変態だよね?」
「有紀?」
有紀の声に嗚咽が混じってくる。そして目尻には涙が。
「こんな僕は・・・嫌いだよね」
「有紀ぃぃ!!!」
俺は有紀に抱きついた。
男のためにココまでしてくれる女はそうはいないぜ。
「狂介・・落ち着いて・・んんっ!!」
言い切る前に有紀の唇をキスで塞いだ。
「んっ、うぅん・・・はぅ・・む」
有紀への想いが抑えきれなくなり、キスは徐々に荒々しくなっていく。
「ぷはっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
解放された有紀は息も絶え絶えにこちらを見つめてくる。
「有紀・・・。」
「狂介・・・。」
「いつも言ってるだろ、俺は有紀を愛してるって。」
「でも・・・」
「男は自分から求めてくる女が大好きアルヨ。コレ常識ネ。」
あやしい中国語を喋りながら俺は有紀を布団に押し倒していった。