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R.m.G.-主夫の陰謀-

◆.Xo1qLEnC.氏

お風呂場で、楽しそうに洗濯してる人を、扉の影から、私は見守る。
いえ、見守るというより睨みつけてる。

「リディ、湯冷めするぞ?部屋にいろよ」
「お、お願いだから、私のものは自分で洗濯させて!」
私は、さっきから幾度となく繰り返している、台詞を吐く。
「遠慮すんなってー」
私の懇願も、お構い無しに、ホークは籠の中から白い布を取り出す。
「…!待って、それだけはっ」
腕にしがみついての抵抗も虚しく、白い布…私の下着は洗濯桶に沈んでいく。
「ほら、あまり近くにいると、水が飛ぶぞー」
ニヤニヤと笑う顔は確信犯だわ…

昨夜、嬉しくも私たちはいわゆる恋人同士と、なれたわけだけど…
泊まる事など、少しも考えてなかった私は、着替えなど持ってきてなかった。
しかも、下着には染みが…

朝(とゆーか、お昼だ)起きてから、交替でお風呂に入った。
部屋に戻ったホークは「洗濯する」と言って、籠を手に散乱する
服を拾い集めた。私の下着まで。
下着を、しかも染み付きのそれを、見られるだけでなく触られるなんて!
…恥ずかしさで死ねる。
そして、必死の制止も軽くかわされ、今に至るのだけど…

「こら、放しなさい」
「いや」
「てゆーか、離れて…。当たってる」
「え…?あっ!」
私はホークの腕にしがみついていた。胸を押し当てるように…
恥ずかしくなって、慌てて離れる。

「…リディちゃん、誘ってる?」
「はぁ!?」
そのからかうような笑みに、反射的に逃げようとするけど捕まり、
壁際に押しつけられた。
「いきなり、なに?」
内心ヒヤヒヤしながら聞くと、ニヤけた顔が近付き口付けされる。
必死にホークを押し退けようとするけど、侵入して来た舌に、力が奪われる。
抵抗が止むと、すっと唇が離れた。
「だって、可愛いから…」
真っすぐに見られながら、紡がれる言葉に私は何も言えない。
腰が引き寄せられ、耳に暖かいものが触れた。
「やだっ…」
精一杯顔を背けて抵抗する。



今はまた、ホークの寝巻を借りている。
けど、下着はさっき洗濯桶に沈んだばかり…
つまり、ズボンの下は何も履いてない。

「また、汚れちゃうよ…」
言ってから、後悔した。
もう濡れてます、って宣言してるようなものだ。
「洗えばいいよ」
嬉しそうな笑いを満面に湛えたホークは、私の片足を持ち上げ、
そのまま足の間に彼の膝を擦りつけてくる。
いつの間にか上着のボタンは外され、差し込まれた大きな手が、
直接胸を触る。
「洗いざらしの髪って、色っぽいな」
耳元で低い声がし、舌で耳を弄ばれる。
「ふっ…あ…んんっ…」
息は上がり、ホークの膝の動きに合わせグチュグチュと音が響く。
…寝巻のズボンは、もうビショビショだ。
例え洗ったとしても、こんなに自分のが染み込んでしまった物を、
ホークが着るなんて耐えられない…
なのに、その事を思っただけで、体が熱くなり更に溢れさせてしまう。

体全体が震え、片足で立つのがつらい。
片足を抱える力は強く、振り払えない。
「…やっ…もう、むり…」
「逃げない?」
こんな状態で、逃げられるわけが無い。
必死に頷くと、ホークの体が離れ、私は崩れるように座り込む。
床の水気でズボンが冷たい。
ホークはしゃがんで、楽しそうに私を見ている。
「続き、いい?」
ここまでされて中断なんて、無理。
うまく乗せられたなー、と思いつつ私は頷いた。

「後でリディも洗ってやるから」
「…すけべ」
なんとか、それだけ悪態をつき、私はホークに身をゆだねた。

ーendー


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