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司2 (2)

◆aPPPu8oul.氏

「おぉ、悪い。手伝うか?」
「っいりません!それより先生も脱いでください!」
この間は自分だけ着衣のまましたんだっけと思いながら、身体をどかす。
司も上体を起して、サラシをまきとる。
この開放感が普段は安心できるのに、今日はかえって緊張する。
「………」
視線が痛い。あらわになった胸を手で隠して、いっこうに脱ぐ気配の見えない男を見る。
「何凝視してんですか」
「ん?気にすんな」
こうも飄々としていると、どうもつっこみにくい。
「…気にします。…恥ずかしいです」
言葉にするとますます恥ずかしい。自分の頬が赤くなっているのがわかる。
「…どうせ見るのに?」
「それでも恥ずかしいんです!」
ぷいと顔を背けたのは、完全に照れ隠しだ。
「そうか。もったいないな…まぁしょうがない。向こう向いててやるから」
「…お願いします」
ハーフパンツを脱いでちらりと様子をうかがうと、しっかりとした背が見える。
男の背中だと思って、また鼓動が早くなった気がした。
「………」
「…お前も凝視してるじゃないか」
「へ!?」
言われて身をすくめた司と、目が合う。鏡越しに。
「うん、細いけどいい身体だよな。胸はまぁデカくないけど感度はまぁまぁだし…」
「…せ、先生も見てるじゃないですかっ…!」
真っ赤になった司の様子を鏡越しにみながら下着ごとズボンを脱ぐ。
「うん。こっちを向いてるとは言ったが見ないとは言ってない」
「…っ!」
下着一枚で動けなくなっている司の様子を眺めて、鏡に手を伸ばす。
「ここがいいんだっけな」
乳首のあたりを指でなぞり、笑ってやる。



「先生!」
「………」
くるりと振り向き、怒った司の唇を塞ぐ。嫌がるかと思ったが、おとなしい。
頭を押さえ、じっくりと舌同士で愛撫を続ける。
「ん…あんま声出すなよ。男子生徒と教師でヤってると思われる。壁薄いからな」
「…っは、だってっ、先生が………意地悪するから…」
声のトーンを落とした司の背中をなでる。
「あー、悪い。あんまりお前が可愛いんで…泣かせたくなった」
「…サド」
ぱっと染まった耳にキスする。
「うん、そうかもしれない。…けどお前が嫌ならやめる」
隆也にこう真剣な目で言われると、司は怒ることが出来ない。
「…あーいう意地悪は、しないでください…」
「うん、しない…しないから…いいか?」
首に唇を落とし、そのまま鎖骨まで舌を滑らせる。ぞくりと、司の中にかすかな快感が生まれる。
繰り返されたキスに、もう身体はその先を求めていた。
「ん、はっ…うん…」
隆也の舌が鎖骨から胸におりる。しばらく円を描くように動いていたが、唐突に乳首を食む。
「ん……っあ、はぅ…んっ…」
片手でもう一方の胸をもみしだき、余った手で身体を支える。
舌先でぷっくりとたちあがった乳首をこね、押しつぶし、吸い付く。
「あ、はぁっ…は…んっ…んんっ…」
漏れる息を、抑えようとしているのがわかる。
口を離して切なげな司の顔を見上げる。
「もっと声…聞かせてくれよ」
「は…あ、先生…」
臍をなめて、胸の谷間まで舌を滑らせ、そのまま細い腰を抱いて押し倒す。
腰骨のあたりをくすぐるように撫でるとかすかに身をよじる。
「…な…全部、見せてくれよ…」
下着に手を差し込みさらりとした茂みを越えると、やわらかな花弁を押し広げる。
そのまま指先で花弁を弄んでやりながら、舌は胸の谷間をゆるゆると行き来する。



「…っく…ぅんっ…全部…って」
聞く司は、まだ声を抑えている。
「全部、だよ」
指を離して下着を下ろし、手を膝裏に入れて脚を持ち上げる。
そのまま腰を引いて湿り始めた箇所に目を向けると、蜜の光る秘所がひくついている。
「…綺麗な色だな…」
「っ、そんなん、言わないで…っ」
制止の言葉を聞き流し、唇を寄せて酸い匂いを嗅ぎながら、あふれた蜜を吸い取る。
「っん、ひゃ、やぁ…」
恥じらいに染まった頬が見られないのは惜しいが、それにしてもいい声だ、と聞きほれている場合ではない。
膣口から陰核の付近まで舌を往復させて、ときおり陰核近くを舌先でくすぐってやる。
「…ん、くっ…はぅ、や、せんせぇっ…」
せまい視界の中に、シーツをにぎりしめる手が見える。
まだ我慢してしまうのか、この素直になれない姫君は。
―それが可愛いと、思うわけだが。
自分の思考に照れながら、舌を動かし続ける。顔を出し始めた陰核に口付けて、せまい入り口から指をさしいれる。
きゅう、と指一本ですら締め付ける、愛しい少女の真ん中。
「…っ!ひあっ…あ、だめ、そこっ…んぅっ…んぁ…」
陰核をねぶっているうちに滑らかな太ももが小刻みに震えて、息が声に変ってくる。
押し込んだ指は蜜に絡めとられ、それを潤滑油にして膣壁をほぐすように指を動かす。
「は、や…せんせっ、やだぁ…」
高くかすれた声に、顔を上げ指を引き抜く。
すっかり上気した頬に、濡れた瞳。
薄く開いた唇は酸素を求めているのだろうが、そこから漏れるものは酸素より甘い。
自分のものだ。そう思って、のびあがって熱をもった体を抱きしめる。
「せんせ…せんせぇ…」
泣き声が呼ぶ。愛おしさをこめてそっと頭を撫で、額に唇を落とす。
「…入れる、ぞ…」
屹立した先端を押し付けると、腕の中の身体がぴくりとはねる。背に回された細い腕に力がこもる。
「ん…せんせ、きて…」
司の足にはまったく力がない。もう腰が溶けてしまったのだろうか。それは少し早すぎるが、嬉しい。



ゆっくりと腰を進め、せまい膣内に押し入る。
熱くぬめる膣壁が絡み、猿のように腰を振りたい衝動に駆られる。
「ん、んぅっ…は、はぁ…あ…」
たった17の少女の、感じている…女の顔。短く切られた髪が伸びたら、もっと女らしくなるだろうか。
…それを本人が望むなら、の話だが。
からみつく肉の壁を押し分け、内側を撫でるようにゆっくりと腰を動かす。
「…っく、あ…は…あぅ…っ」
すでに肉棒は限界まで硬度を増していた。はやく暴れさせろと、ビクリとはねる。
それすらも司には快感で、膣はさらに肉棒を絞り込む。そろそろ、限界だ。
「……いくぞ、司」
「ん、は、いっ…」
途切れながらも返された返事を聞ききらぬうちに、腰は動き始めていた。
「は…あ、んっ…んは…あ…あぁっ…」
押し開いても押し開いても締め付ける膣内をぐちゃぐちゃにかき混ぜて、あふれる蜜でシーツを汚す。
「んっ…もっと声…聞かせてくれよ…」
耳元に口を寄せていったら、髪を引っ張られた。
「っ先生がっ…あ、声、出すなって…は、んっ…」
言ったっけ。あぁ、言った気もする。それを守ってくれていたのだろうか。いやいや、絶対恥ずかしがっていたはずだ。
強く腰を打ち付けると、高い悲鳴が漏れる。
「…まぁ、聞こえてもいい…さ。どうせお前と…っん、してるんだから」
「んぅっ…だってせんせ、バレたら、あ…クビっ…」
その事実には、正直いらだちを覚えるが。隆也はすでに開き直っていた。
激しく腰を打ちつけ、内側をえぐり、陰核に手を伸ばす。
「せん…あ、あぁっ…は、やぁっ…ん、い…いっちゃ、う…っ!」
背に回された腕に力が込められ、腰に絡んでいた脚が震える。
ぎゅう、と膣が収縮する。それがトドメになった。
「…っ出る…っ!」
司の悲鳴を聞きながら、最奥に精をぶちまける。
どくどくと脈打つ肉棒から精を搾り取ろうとする膣の動きにまかせて、最後まで注ぎ込む。
「…は、はぁっ…あ…せんせ、中、に…」
肩を上下させながら呟く司の頭を撫でて、自分も息を整える。


「うん……あのな、司…俺はもう、クビなんて怖くないからな」
黙ってしがみついてくる細い腕を、肩を、首を、汗で肌に張り付いた髪を、ゆっくりと撫でていく。
「…だから、アレだ。ホモだと思われてもいいんじゃないか。他の女が寄ってこないし」
冗談めかして言うと、小さく馬鹿、と呟くのが聞こえた。
つながったまま抱きしめあって、まだ熱い身体を確かめ合う。
「…ね、先生」
「うん?」
この会話、たしか今日二回目だ。
「好き。大好き」
この内容は、一回目よりも嬉しい。
「俺も。司が好きだ…愛してる」
生まれて初めて使った言葉のこそばゆさに照れる。それを伝えるように頬にキスすると、溶けるように笑う。
「…幸せ」
「うん…幸せ、だな」

…このあと、追試に向けて一悶着あったのは言うまでもない。


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