成功者Kの失敗

埼玉県加須市の旧北川辺地区で、この時季、オニバスの花が咲きます。
私も毎年楽しみにしていて、渡良瀬遊水地や渡良瀬川のサイクリングロードに向かう前に立ち寄ってます。

「自生」とはいえ、人の手による保護は欠かせません。この日も、四阿で休憩しながら、ボランティアで生育に携わる方々にご苦労の一端を聞かせていただきました。
オニバスについては、地元加須市の公式サイトの他、東武日光線柳生駅の近くで和菓子店を営む「御菓子司せきね」さんがとても分かりやすく紹介していますので、ぜひご覧ください。

ボランティアの方から「お土産に」と、近くで採れた大きな瓜を勧められたのですが、自転車ですのでと丁重に辞退して自生地を出発すると、向かったのはここから程近い柳生駅。
というのも、この辺をポタリングしながら検証してみたいことがあったのです。それは、2017年7月8日に放送された『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z 第2弾』(以下「バス旅」)にて、柳生駅前からの行路選択がバス旅の正否を分ける重要な場面となったからです。

はじめに

本題に入る前に、今回のバス旅の概略を。
出演者は、新シリーズのレギュラーコンビ、田中要次さんと羽田圭介さん。加えて今回のマドンナである舟山久美子(くみっきー)さん。
コースは山梨県の精進湖をスタートし、ゴールの栃木県那須岳を4日間かけて目指します。
2日目に田中・羽田・舟山の一行は埼玉県上尾市で宿泊。迎えた3日目は早朝から埼玉の田園地帯を迷走迷歩しつつ、昼過ぎに、群馬県・栃木県との境に近い柳生駅前に到達します。

この上尾泊や、3日目の加須駅前に至るまでの行程には惜しい点がいくつか指摘できるのですが、ひとまず割愛します。ご興味がある方は、全行程を徹底的に分析されているタビリス様のサイトをご参照ください。というか、以下の私の考察は多分に「IF」が含まれていることをお見知りおきください。

県境は魔境

一行は久喜市の旧菖蒲エリアから徒歩で加須市の旧騎西エリアに入り、ようやくバス停を見つけ加須駅南口に到着。待ち時間に鰻重に舌鼓を打つと、同駅南口発の加須市コミュニティバス『かぞ絆号』に乗り込みます。
キートン山田さんの「柳生の先は分からないから、調べておかなきゃね」というナレーションが何かを暗示するようですが、ともあれ約1時間掛けて柳生駅前に到着。
バスに揺られながら爆睡していた田中さんですが、下車するシーンでは足下を気にしています。どうやら足に痛みが発生していたようなのです。

ここからは私が実際に現地をポタった際の写真(すべて2017年8月中旬撮影)とともに、バス旅の行程を振り返ってみます。


こちらが東武日光線柳生駅西口。ちなみに東口はありません。
一行がこちらに到着したのはロケ3日目となる2017年6月16日(金)の13時26分頃となります。

なお、Wikipediaでは6月15日(木)~18日(日)にわたってロケが行われたと記されていますが、twitterの目撃情報などから実際は6月14日(水)~17日(土)です。
この点をしっかり確認しておきたいのは、3日目が金曜日、すなわち平日であることが今回のチャレンジに大きな意味を持つ可能性があったからです。

さて、ここからバスを乗り継ごうにも、駅前に(『かぞ絆号』以外の)バス停は見当たりません。
最寄りのバス路線の情報を聞き込みたいところですが、朝夕ならまだしも、平日の昼間であれば閑散としていたことでしょう。
結局、柳生駅前では有力な情報は得られなかったようで、一行は徒歩でほぼ線路沿いに北上し、一駅先の板倉東洋大前駅を目指します。

この状況で、一行は果たしてどうすべきだったか。
本当にバス路線は近くに走ってなかったのか。

結論から先に申します。

ここから1kmにも満たないところにある道の駅きたかわべに向かうべきだったのです。
なぜなら、その道の駅は埼玉県加須市にありながら、なんと栃木県栃木市のコミュニティバス『ふれあいバス』藤岡線が越境して乗り入れているからなのです。
一般の路線バスならまだしも、自治体が運営主体のコミュニティバスが市境・県境を越えているというのがユニークですが、県境が入り組んでいるスポットならではのバス路線がすぐ近くに存在していたのです。

ところがバス旅本編では、このあと一行は板倉東洋大前駅までなんとか歩き通すものの、目指すべき方角から離れる群馬県館林市行きの路線バスに乗車。更なる混迷にハマってしまうことになります。
栃木市内に直接アクセスしてしまう『ふれあいバス』は、方角もドンピシャで距離も稼げる、千載一遇のバスだったのです。

もっとも、こんな都合の良すぎるバスの情報を、一行が柳生駅周辺でキャッチすることができなかったのも事実。
また、道の駅きたかわべは、一行が目指す板倉東洋大前駅までの方向とはやや離れます。根拠もなく遠回りをするには行程的にも肉体的にも大きなギャンブルとなったはず。

確実な根拠はなくとも、経験に基づく勘が、運を引き寄せることがあります。
最短距離の道は人通りがほとんどない、だったら平日でも交通量が多くてドライバーが多く立ち寄る道の駅に行ってみようか…そんな発想があれば、情報を得る可能性がグンと高まったはずです。
というか、道の駅に行けば、聞き込みをするまでもなくすぐさまバス停を発見していたでしょうけどね。

ナレーターとして一行を見守る太川陽介さんは、ここまでのオンエア中、「県境ギリギリまで行けそう」「そうそう、このあとも、コミュニティバスがあるかもしれないし、小まめに情報収集をしないとね」と、伏線になるような意味深コメントを挟みます。


こちらが藤岡駅の改札。
券売機周辺をぐるっと見回しても、他のバス路線の案内らしきものは見当たりませんでした。
有人駅なので、駅員さんとか、あるいは駅前にはお肉屋さんなどもあり、聞き込む余地はありそうでしたが、栃木市のコミュニティバスが線路を挟んだ向こうの道の駅まで乗り入れているということは、この近辺ではどれほど認知されているでしょうか。

一行が『かぞ絆号』を降りた、柳生駅前のバス停。

隣の案内図には、道の駅きたかわべは載っていますが、ここから栃木市のコミュニティバスが発着していることを示すものは見当たりません。
逆説的ですが、そのことが柳生駅周辺での、栃木市のコミュニティバス『ふれあいバス』の認知度をあらわしているように思います。ちなみにWikipediaによれば『ふれあいバス』藤岡線の運行が開始されたのは2012年4月1日だそうです

ところで、加須市の公式サイトには近隣市町のコミュニティバスというページがあり、そこには県境を越えて群馬県板倉町(路線バス)や栃木市の『ふれあいバス』へのリンクも載せています。他市区町村のサイトではこのような案内はなかなか見ない親切さ。やるじゃん。

このあと私が道の駅を訪れたときにも思いましたが、このエリアでは県・市町の敷居を越えて、下に紹介する「三県境」での地域興しなどの観光イベントをきっかけに広域的に連携を密にしているようでした。
加須市の公式サイトで板倉町や栃木市のバス路線を紹介しているのもその一環でしょう。
だから、一行がもし、加須駅での待ち時間に観光案内所を訪れ、栃木市方面のバス事情を聞き込んでいれば「他所のことなど知らん」なんて対応をせず、栃木市の『ふれあいバス』を案内してくれた可能性は、あったかもしれませんね。これについても後ほど触れます。

まだ新しそうな看板を今一度見ると、「3県境 Three Prefectuer Border Point」というなにかいわくありげの印がやや太く大きめの文字でアピールしています。Prefectureのミススペルで、しかも複数形じゃないのかな。

2017.9.11追記:私の英語の師匠によると、やはりPrefectureが正しいスペルになるそうです。但し、この場合は県境を3つ数えるのではなく、県境が接する一点(ポイント)を示すので、複数形にする必要はないとのこと。three-prefectureとハイフンで繋げた方が文法的にはより正しいとも教わりました。

この「3県境」に誰かが反応していればもしかしたら…しかし一行は国道354線沿いを歩いて北上することを決断します。

更に案内図の右に見える渡良瀬遊水地は、羽田さんの著書『走ル』にも印象的なシーンとして登場しているそうです(このエントリを公開するまでに読みたかったのですが間に合いませんでした。ゴメンよ)
羽田さんは自転車が趣味で、実家のある埼玉県松伏町に住んでいた頃は江戸川CRもよく走っていたそうなので、利根川CRを経てつながる渡良瀬遊水地も馴染みがありそうですね。
走ル(河出文庫)羽田圭介

ピンチとチャンスは背中合せ

話が前後しますが、柳生駅前に着いた一行はすぐさま改札付近を探索し、付近のバス路線がないか探索しますが、その直後、こんな会話がありました。

田中「まずい、ピンチ」
羽田「や、別に、そんなピンチじゃないっすよ」
田中「あー俺の足がピンチ」
羽田「あーそういういことか」

羽田さんは、有力な情報は得られなかったものの、日程的にはまだピンチではないと思ったのでしょう。
ところが、田中さんの足が変調を来していたのです。バス旅3日目までに蓄積された疲労に加えこの日は朝から延々と歩いていましたからね。
でも、田中さんもそこそこ健脚な方かと思っていましたが、どうしたんでしょうか。

今回のバス旅が始まった直後、河口湖に向かうバスの車中で田中さんは自慢げに話し始めます。
「なんか、歩きたくないのに靴、新調しちゃったりしてさー」
「なおかつ季節的に、濡れてもいいもの買って来ちゃった」
で、その靴が映るのですが、おそらくTHE NORTH FACEのLitewave Flow Lace NF01703 Uネイビー×TNFホワイトと思われます。
徒歩の際に前を歩く機会が多い羽田さんのリュックもTHE NORTH FACEですが、同ブランドは番組に衣装協力をしている訳ではないようなので、田中さんが身銭を切ってお揃にし、羽田さんとのコンビネーションを深めようとしていた…としたら可愛いおじさんですね。

しかし2日目の昼。川井駅から吉野までの約5km、1時間半を歩いている時点で、休憩がてら田中さんが足首のあたりを手で抑えています。吉野のバス停では「もう歩けないよ」とも。張り切って新調した靴が徒になったのかなぁ。

目指す方向の先にある板倉東洋大前駅は、大学進出に伴い、柳生-藤岡駅間に1997年に新設されました。柳生駅からも比較的近いのですが、田中さんの足を配慮するとペースダウンは免れられません。
加えて、最寄りの気象観測地点である群馬県館林市の2017年6月16日14時頃は気温約31℃で風は南東から2~3m/sと真夏日の暑さ。
それでも、本編では約3.5kmの道のりを59分で歩いたようです。
強烈な日差しに、くみっきーもグロッキー寸前。普段なら羽田さんが先頭切って歩くところを、ここでは田中さんが先頭、次にくみっきー、そして最後尾に羽田さんという隊列。これも田中さんを思いやってペースを揃えていたのでしょう。

話を柳生駅前に戻し、一行が道の駅きたかわべに向かっていったかもしれない、その可能性をシミュレーションしてみます。

そう広くない柳生駅前を見渡すと、こんな看板が目に入ります。

「渡良瀬遊水地 三県境 道の駅きたかわべ ↑」と書いてあります。
先程の案内図と同様に新し目ですが、本編でも小さく映っています。一行は念入りに券売機周辺を探索していたのですから、こちらの看板にも誰かしら気づいていてもおかしくありません。

遊水地と道の駅はさておき。

「三県境」

なんじゃらホイ。

渡良瀬遊水地と道の駅に並ぶほどのスポットなのか?

看板の赤い矢印はバス旅の目指す方角から逸れるように見えます。
これまでのバス旅でさんざ苦しめられてきた「県境」、そして羽田さんならご存じであろう絶景の渡良瀬遊水地がすぐそこにありますよ。では私が代わりに案内看板を辿って行ってみましょう。

寄り道こそ旅の醍醐味

先程の駅前から矢印に向かって進むとすぐに踏切があり、次の看板を見つけました。


こんな感じで誘導されるように進むと、田んぼの向こうにこんもりした地形があり、近代的な施設が見えてきます(下写真中央奥)。これが、道の駅きたかわべ。

写真だと田んぼばっかりのようですが、そこそこ新しめの民家も並んでいます。道の駅への抜け道になっているのか、意外と車の交通量もあります。
近くには他にスーパーやコンビニのようなものは見当たらないので、この辺の方は道の駅を日常的に利用しているかもしれません。
「そういえばバス停があったような…」
聞き込むチャンスがあったら、そんな情報を得られたかもなあ。

程なくして三県境に到着。柳生駅からここまで600m。




以前は、もっと何もなかったのですが。近年になり観光スポットとして整備された三県境。
マニアでなければ「がっかり名所」かと見向きもされなさそうですが、この手作りのもてなし感が妙にうれしい。むしろ、訪れた人が「がっかり」したあとについ笑顔がこぼれてしまう、そこまで見透かしてるかのようなユルさ。
旅の印象って、名所旧跡やグルメだけでなく、その土地で暮らす人との出会いや心意気に触れたというようなこともまた印象に残るものですよね。

道の駅きたかわべはすぐそこ(上写真右)。ここまで来たら、休憩だけでも寄らない手はないよね。情報収集も期待できそうだし。


400mほど歩くと、こんな階段の前に出ます。撮影しそびれたのでGoogleストリートビューで。

この上が、道の駅きたかわべ。
そして階段を登りきっての視界ドーン。

はい。
探すより早く、目の前にバス停があらわれました。



見ての通り本数は極めて少なく、それ以前にこちらの停留所にコミュニティバスが来るのは平日だけですが、バス旅で一行が来たのはその平日。しかも、14時55分発というおあつらえ向きのタイミングで栃木駅行きの最終便があったのです。

前述した通り、バス旅ロケ3日目は6月16日(金)に当たります。3日目にここを通過するであろうと想定して、3日目が平日になるようスケジュールを組んだのかもしれません。

一行が柳生駅に到着したのが13時26分頃なので、この14時55分発までほぼ1時間半の余裕があります。
三県境に寄り道しつつ道の駅きたかわべに到着し、休憩がてら展望フロアから渡良瀬遊水地を眺めたり飲食したりして丁度良い時間だったことでしょう。なんならレンタサイクルもあるぞ。

観光望遠鏡で眺めながらキャッキャはしゃぐくみっきー、隣で自慢げに自転車の話をする羽田さん、その様子をニコニコ見ている田中さんを目に浮かべてください。
展望フロアはこのエントリのトップ写真の「スポーツ遊学館」3階にあります(飲食や物産販売は別棟)。2階は、埼玉・群馬・栃木を中心とした広域の観光案内所的なフロアにもなっていて、栃木市内から更に先のバス事情も聞き込めたかもしれません。

柳生駅からの手掛かりがない

「三県境」に興味がわいて寄り道

ついでに道の駅へ

思いがけずバス停を発見、しかも一気に栃木市内まで行ける!

まるでピタゴラ装置のようですね。
絶望的と思われた柳生駅に大ヒントがあった、しかし見過ごしてしまいました。
バス旅は、出演者が自らルートを決めて目的地を目指すものですが、番組スタッフがコースと日程を決めながらこの「県境ピタゴラ」を用意周到に思い描いていたとしたら、一行が三県境に向かわなかったことを大変悔しんだことでしょうね!

前日、2日目朝の会話でも、
田中「珍しいね。このバスで、山梨から東京に入れるんだね」
舟山「(県境は)いつも歩くって言ってましたもんね」
田中「県境を歩かされていたからさー」
と、田中さんは、これまでの経験から、県境は歩いて入るのが当然と認識しているようでした。羽田さんもおそらくそうでしょう。

バス旅にサブミッションがあるとしたら、そのひとつは「県境越え」であろうと思います。
路線バスで県境を越えることができればラッキー。しかし時には途方もない距離を歩かされます。天気や気候にも負けず、山を越え、車がビュンビュン追い抜いていくトンネルを潜り…
最近のバス旅ではそれが当たり前のようになっています。しかし今回は、真正面から困難を背負い込むよりも、ちょっとした寄り道をしていれば偶然の幸運を招いたかもしれなかったのです。

交通量は少ないけどバス路線が存続している旧道や、目的地への方向からは逸れるけど人が集まりそうなスポットといった、バス旅に有益となる情報を、穴が空くほど地図を読んで読んで読み抜く。
これは、推理とギャンブルを伴いますが、いわば必然で掴み取る幸運。

でも、別のシーンで、いみじくも田中さんが「遠回りを選べないんだよね…怖くて」と仰った通り、どうしても最短距離に行路を決めてしまうのでしょう。県境は魔物が潜んでいるのか。

ちなみに、この三県境は、同じくテレ東の『車あるんですけど…?』5月14日の放送でも「日本で唯一平地にある三県境」として紹介しています。


(この放送を誰かが見てればねぇ。三県境に目がハートですよ)

この企画は好評だったのか、7月9日に第二弾が放映されています。奇しくもバス旅放映の翌日ですが、三県境はまさにテレ東っぽいスポットだったといえますね。

時々刻々とチャンスが失われていく

さてさて、寄り道をせず炎天下を歩き続けた一行は、埼玉県から群馬県板倉町へと県境越えを果たします。そう、栃木に向かってるのに一度群馬を通るのです。まさに県境の入り組んだエリアならでは。
ちなみにこの県境越えで羽田さんは、唐突に大声で「ぴょーん!!」と叫んでいましたが、田中さんもくみっきーもヘロヘロだったのか、誰も拾ってくれませんでした。

そんなこんなで板倉東洋大前駅に到着します。
まず東口に着いて、バス停がないことを確認すると、コンコースを渡って西口に出たものと思われます。

駅コンコース。ここも涼しかったよ。

時間は14時25分。栃木市の『ふれあいバス』が道の駅きたかわべを発車するまでまだ30分あります。
そんなことは露知らぬ一行は西口ロータリーでバス停を見つけます。時刻表を確認すると20分後に群馬県館林市に向かう便があります。

ちなみに、駅東口は、田中さんが「コンビニない? おわ、更に閑散としている…」と呆然としたように、確かに何もありません。
Wikipediaには東口にもバス停があるような記述が、またGoogle Mapsにもバス停のマークが残ってますが、私が訪れた時にはバス停は全く見当たりませんでした。

上は2014年6月に撮影されたストリートビュー。青いバスは回送車ですが、こちらのバス路線は以前は東口を基点として、西口を経由してから館林方面と結んでいたようです。いずれにせよ、館林方面以外のバス路線はありません。

本編に戻ります。
板倉東洋大前駅で思案している一行に、太川陽介さんがナレーションで
「館林だとだいぶ西に行ってしまいますが、他に北に進む方法はないんでしょうかねぇ?」
と懸念を示します。
確かに北に向かうのが理想ですし、それは一行も承知のことでしょうけど、「他にバス停が見当たらない」というテロップとともに、一行は館林行きのハラを決めたようです。

他に北に進む方法」があったとしたら、先程の『ふれあいバス』のことでしょう。
藤岡線のコースがここから1.0km程のところを走っていて、この時点ではまだギリギリで大逆転のチャンスは残っています。太川さんはそのことを暗示していたのでしょうか。
まあ、よほどの確信がなければ、ここから踵(きびす)を返して『ふれあいバス』のコースまで走り出すようなことはないでしょうけど。

無情なタイムリミットに気づくことなく、館林行きのバスを待つ一行。
木陰に腰掛けた田中さんは靴・靴下を脱いで、踵(かかと)から踝(くるぶし)までを覆うようにテーピングをしています。
柳生駅から歩き始めたシーンでは「足をちょっと揉んだら良くなったり(するのかな)」というような会話をしているので筋肉痛かなと思いましたが、足首を捻挫していたのかもしれません。また、よく見ると足の裏にも絆創膏を貼っているようで靴擦れの可能性もあります。もちろん、それら全部…筋肉痛・捻挫・靴擦れのフルコースかもしれませんが…

板倉東洋大前駅西口ロータリー。フロントには板倉町と館林市のキャラクターが描かれています。
私が訪れた時は乗客もほとんどなく、運転手さんが発車を前にひとときの休憩をしていました。そう、ここは始発なので、運転手さんに他路線の情報を聞き込む時間の余裕はあったはず。
本編には映ってませんが、一行も、そうした上で館林行きに乗車することを最終決定したかもしれません。

ちなみに、この館林線のバスを運営しているのは館林市のつゝじ観光バスという会社で、『ふれあいバス』(藤岡線)は栃木市の株式会社ティ・エイチ・エスです。

館林駅東口行きのバスが到着すると、一行は、渡りに船やら地獄に仏やらの勢いで乗り込んでしまいます。この瞬間、蜘蛛の糸一本ほどあった大逆転ゴールの可能性がプツンと切れてしまったのです。

最後の大大逆転ポイント

現地をポタしていて思ったのは、もし栃木市の『ふれあいバス』の情報をどこかで得られたのであれば、それは板倉ではなく手前の柳生近辺の方が可能性は高かったであろうということです。
その理由は、地形、住宅分布、道路の流れや『ふれあいバス』の経路などいくつかありますが、話が長くなる上にどこまでも推測の域ですからここでは割愛させてください。ともあれ、板倉東洋大前駅から最短距離で『ふれあいバス』のバス停を見つけることは、かなり難しかっただろうと考えます。

それでも、もし大大大逆転があったとしたら、館林行きのバスに乗らず、このまま一駅先の藤岡駅まで徒歩で向かうことでした。
ただし、藤岡駅に着いてしまったらそれも事実上アウトとなります(後述します)。藤岡駅に向かう途中で偶然通りがかったバスをキャッチするという超アクロバチックな展開が、大大大大大逆転の最後の条件です。

「県境はいつも歩いて越えるもの」
という経験則に従えば、藤岡駅を歩いて目指すことで群馬県を脱し栃木県に入ることはむしろあり得たのですが、田中さんが足に痛みを抱えていた状況で、板倉東洋大前駅からさらに北方面に踏み出すのは容易ではありません。
ましてや藤岡付近で路線バスが繋がるかも一行には把握していなかったのですから。これまで県境越えを頑張れたのも、その先に路線バスが繋がっているのが見えていたからということもあったでしょうし。

ここから歩いて藤岡駅を目標とするなら最短でも4.4km。所要時間を1時間半とみれば、3日目の午後にこのタイムロスは無謀になりかねません。
そこに館林行きという、方向が違うとはいえ目の前に路線バスが現れたら、乗っちゃうのも人情かなぁ。

それでも、あくまでもバス旅のゴールその一点のためには、ここから歩くしかチャンスを掴むことができなかった。それほどいよいよ追い詰められていたのです。

ここでタビリス様のエントリから引用します。

もし一行が藤岡駅方面に歩いていたら、「道の駅きたかわべ14時55分発のバスに追い抜かれる可能性があり、運がきわめて良ければどこかのバス停で掴まえられたかもしれません」

次に、その「運がきわめて良ければ」のシチュエーションを考えてみましょう。

地図で確認すると、まず板倉東洋大前駅と藤岡駅の間を都合良く結ぶ最短ルートは無く、ほぼ並行する2つの県道のどちらかを進むことになりますが、それも途中で分岐したり合流したりで一筋縄ではいきません。

ここで栃木市の『ふれあいバス』のコースを参照すると、確かにこの近辺を通過するのですが、(おそらくバイパス開通によって旧道となった)側道のような寂しいところにバス停を設置しているので、一行が淡々と県道を歩いていてもすぐ近くのバス停に気づかないかもしれないと思いました。

ところが。

道の駅きたかわべを出発した『ふれあいバス』藤岡線は、次に「篠山」「原向高間公民館前」というバス停を経て藤岡駅方面に向かうのですが、この「篠山~原向高間公民館前」は自由乗降区間なのです。つまりバス停ではないところでも乗車が可能というありがたいシステム。

但し、「道の駅きたかわべ~篠山」は自由乗降区間ではありません。この区間はおよそ3.6kmと、コミュニティバスにしては距離があるのですが、その間のほとんどは板倉町を通行することになるので、バス停を設けずダッシュで通過しているのでしょう。
となると、「どこかのバス停で掴まえ」るとしたら、板倉東洋大前駅から最短の位置にある「篠山」バス停からその先でしょう。

「篠山」バス停の所在地を把握していて最短距離で向かったら、板倉東洋大前駅からおよそ2.3km。
実は、このあと栃木県足利市付近を歩くシーンでは、田中さんの足の痛みが軽減しています。先程のテーピングが功を奏したのかもしれません。
ならば、心を鬼にしてこの2.3kmを30分で歩きましょう。
最後のチャンスになる『ふれあいバス』は「篠山」バス停を15時00分に発車するので、板倉東洋大前駅を14時30分に出発すれば計算上は間に合います。
一行が板倉東洋大前駅に到着したのは14時25分。そこからの5分で、田中さんがテーピングをして羽田さんが「篠山」バス停の位置を正確にキャッチする…まあ、そんなことがあればシリーズ史に残る奇跡ですね。

そんな「if」をボンヤリ考えながら県道9号線沿いをポタリングしていた私の目の前に、ハッとするような看板が現れました。


まるで蛭子画伯が描いたような蕎麦職人ではないか!(笑)
三県境といい今日は脱力させられるゼ、と自転車を降りて撮影していた私は、ふと右の方を向くと、思いがけず「篠山」バス停を発見してしまいました。




撮影場所付近。「間明田理髪店」の前にあるのが「篠山」バス停。
ちなみに地図の上を縦横無尽に走る点線は、群馬県と栃木県の県境です。

県道ではなく敢えてこの細い道を歩いてなければ、このバス停は見つからないでしょうね。
でも、付近に視界を遮る建物などもないし、一行がこの看板に足を止めていた時に『ふれあいバス』が走ってきたら…『羽田ダッシュ』が発動しそうな状況は揃っていました。

そのシチュエーションも、しかし前述の通り、板倉東洋大前駅を5分程度の休憩から出発し最短距離でここまで歩いてくることが条件になります。
こんな奇跡はそうそうないでしょうけど、これも仕組まれたピタゴラ装置だったとしたら、コースプランを考えた人にただただ敬服するしかありません。

いずれにせよ、装置は作動しなかったのです。
私はそのままさらに先の藤岡駅に向けてポタります。



原向高間公民館前バス停。
小さな、しかし立派な祠の前にありました。ここまでが自由乗降区間。



藤浪商店前バス停。

折角なのでこちらのお店で補給しました。



藤岡駅。

『ふれあいバス』の停留所は駅前から少し離れた場所にあり、駅の待合スペースにも貼り紙で案内されています。

だからもし、一行がここ藤岡駅まで来たなら、間違いなくコミュニティバスの存在に気づいたはずですが、ずっと徒歩であれば藤岡駅前15時05分(道の駅きたかわべ14時55分発の便)は間に合わず、次の15時42分(『ふれあいバス』部屋線)でもギリギリ、それも逃したら17時38分まで待つことになります。
タビリス様によれば、4日目にゴールの那須岳に辿り着くには、この3日目に栃木県宇都宮市に入っていなければなりません。逆算すると栃木駅北口16時23分発のバス(『ふれあいバス』金崎線)に間に合うことが必須条件となることから、藤岡駅前15時42分発でもアウト。
先の蛭子看板付近で『羽田ダッシュ』発動があれば、それが絞りに絞ったチャンスの最後の一滴だったということでしょうか。


藤岡駅前を走り抜ける『ふれあいバス』。


上の写真左端にあるのが「藤岡駅前」バス停。

バス停に客が待ってないと見るや、終点(この日は「谷中湖」)に向かっていきました。

川越の三択

また話が戻りますが、ここで2日目の「川越の三択」について触れておきます。

私は、放送を見ながら「鴻巣しかない」と即断できました。鴻巣に行けば、更に先の東武伊勢崎線加須駅までバス路線が繋がっていることをたまたま知っていたからです。
この川越~鴻巣~加須コースは、他の選択肢(上尾行・桶川行)よりもはるかに距離が稼げ、徒歩区間もなく、乗り換えもたった1回。
しかし一行は上尾に向かいます。

バス旅の初日、宿での会話を再録します。
羽田「埼玉はバスめちゃくちゃありますよ。僕、実家埼玉なので分かります」
舟山「お」
羽田「変なこと言っちゃった」
田中「よし!埼玉入ったら、もう、彼(羽田)にリードしてもらおう」
その後も、ことあるごとに「頼むぞ!埼玉出身」と期待(プレッシャー?)を掛けられることになりましたが、羽田さんは、鴻巣から加須にバス路線が繋がっていることをご存じではなかったようでした。

前日に宿探しで苦労をしたことと、それでもなるべく進んでおきたい、できれば賑わってそうな方に…ということで上尾行きを選んだのでしょう。

もしあの時、川越から逡巡せず鴻巣行に乗車していれば、その日のうちに加須まで余裕で連絡してしまう便があったのです。
18:42川越駅西口/川越駅19:13→20:11鴻巣駅西口/鴻巣駅東口20:22→20:47加須駅南口
鴻巣駅からはその後も1時間2本の運行で、加須車庫行きの最終は鴻巣駅東口発22時50分(加須駅北口23時29分着)。

最近は地方都市の意外な場所にもビジネスホテルが建っていたりします。しかもそこそこの稼働率で。WBSで見ましたよ。またテレ東か。

いずれにせよ、一行がもし加須駅周辺で宿泊していたら、翌3日目は、加須駅南口8時50分発→9時46分柳生駅着。本編より3時間37分も早く柳生駅に到達してしまいます。
その時間の余裕から、
田中「三県境だってさ。ちょっと寄ってこうよ」
羽田「僕、渡良瀬遊水地って何度も来てるんですよ」
なあんて展開も、あったかもしれませんね。道の駅きたかわべ10時45分発の『ふれあいバス』にも十分間にあったでしょう。


三県境の立て看板。
「道の駅きたかわべ徒歩4分 手打ちそば新鮮野菜が人気です」と、道の駅が手招きをしているようです。

あるいは、加須駅周辺で宿泊して、翌3日目のスタートに、9時にオープンする加須市の観光案内所に寄っていたら。
そこで、上述した通り『ふれあいバス』を案内されていて、栃木市内までのルート情報をしっかり得た上で、迷うことなく道の駅きたかわべに向かっていたかもしれません。

うへー、妄想は果てしない(笑)

更には、三県境にも道の駅にも向かわず、『ふれあいバス』に気づかず、柳生駅からひたすら歩いて北上していたとしてたら。
休養十分で田中さんの足もまだ軽かったことでしょうから、9時46分に柳生駅に到着してから(板倉東洋大前駅からの館林行きにも惑わされないことが前提ですが)藤岡駅までおよそ6.3km。藤岡駅前13時34分発の『ふれあいバス』には余裕で間に合い、14時41分には栃木駅南口に到着します。
途中、蛭子看板の蕎麦屋さんに入ったかもね。

いずれにせよ、日が暮れる前に宇都宮市まで着けたのではないでしょうか。

ところが本編ではこの3日目朝からバスの乗り継ぎのために断続的に歩いていたことで、時間をロスしただけではなく、田中さんの足が音を上げてしまったのです。
ついてない時って、ことごとくハードラックが連鎖してしまうものです。それこそピタゴラのように。

伏線は騎西にあった?

この無駄に長いエントリもそろそろエンディングに入らねば。

加須市の旧騎西町エリアでのシーンを振り返ってみます。

菖蒲車庫から加須方面へ徒歩で向かう道すがら、偶然にも路線バス(朝日バス:免許センター・鴻巣駅-加須車庫線)に追い抜かれた一行は、「根古屋」というバス停を発見します。時刻は10時25分頃。
参考リンク:朝日バス 路線図

「根古屋」とも近い騎西総合支所から加須市内に向かう、朝日バスとは別のバス路線が存在します。
それこそが加須市のコミュニティバス『かぞ絆号』で、加須駅で下車せずとも柳生・新古河まで直行するのですが、運行は4本/日のみで、時刻表を調べると次の便は騎西総合支所12時18分発と随分待つことになります。
というかこの12時18分発のバスは加須駅南口を同27分に経由する、つまり一行が鰻を堪能してから乗ったバスなのです。
結果的には考慮しなくても良い便ですが、蛇足として記しておきます。

そこで別の「もし」。
もし、この根古屋10時25分発のバスに乗っていたら…

…乗っていたら、加須駅南口には10時37分に到着しますが、そこから連絡する『かぞ絆号』は12時27分発。これは本編で乗ったバスと同じ便であり、結局、根古屋で追い抜かれようがダッシュして追いつこうが関係なかったように思えます。

ただし、こうも考えられます。

間に合わなかった本編では
根古屋10:58→11:10加須駅南口 1時間17分待ち

ダッシュして間にあった場合
根古屋10:25→10:37加須駅南口 1時間50分待ち(更に33分の余裕)

この日は朝から何も食べていない一行。
加須駅南口に着くと、次のバスまで待ち時間があるとみて、付近に食事ができる店を探します。すると、「浜清」という鰻店を見つけます。
こちらのお店の営業開始時間は11時45分ですが、店外の様子を窺っていたご主人の粋な計らいで早めに入れてもらえました。

気になったのは、この「浜清」さんの所在地です。加須駅の北口を出て路地を入ったところにあるのです。

本編では映っていませんが、一行はバスを降りた駅南口からコンコースを渡って北口に出ていたことになります。他のバス路線も確認しておきたいでしょうし、駅近辺でバス会社の営業所や地元の観光案内所を探していたであろうことは想像に難くありません。
加須市の観光案内所は駅からおよそ300mと微妙に離れた場所にあるのですが、駅構内でリサーチしていてその観光案内所の所在を把握し、向かっていた可能性はあります。なぜなら、駅北口と観光案内所を結ぶ途中に「浜清」さんがあるのですから。

もし「根古屋」でバスに飛び乗ることができて、そのまま10時37分に加須駅南口に着いていれば、「浜清」さんもまだご飯が炊けてなくて、そのまま観光協会まで行ってたかもしれません。
いや、本編のとおり加須駅南口に到着したのが11時10分であっても、鰻が焼き上がるまでに誰かが観光案内所に走っていくということもできたかも。折角店を早く開けてくれたので、そんな無礼なことはできなかったかな。

まあ、加須駅に来るまでにどこかで朝食を取っていたら、待ち時間まるまる余るので普通に観光案内所に行ったでしょうし、柳生駅に着いたらさあお昼だと道の駅に行ったかもしれませんけどね。「食」もバス旅のサブミッションです。

途中にはホテルもありますね。鴻巣駅-加須車庫線のバス停も観光案内所の目の前にあります。
「浜清」さんと観光案内所の距離は230m。柳生駅から道の駅に行かなかったことよりも、こっちの方が大いに悔やまれるポイントだったかもしれません。

脱線と出会いもまた旅の楽しさ

すんでの差で、「根古屋」でバスに乗れなかったことが、その後の展開を左右したかもしれない…
そんな妄想はさておき、私は藤岡からの帰りに騎西エリアにも寄ってみました。

比較的涼しかった今年の8月ですが、それでも一日中自転車で走り回っているとそれなりにヘバります。

騎西図書館(騎西生涯学習センター内)でエアコンに涼みつつ羽田さんの著作を調べ、ふたたび外に出たところで、加須駅南口行きのバスに遭遇しました。

図書館の隣には騎西城(現在のそれはいわゆる模擬天守ですが、根古屋城の別名も)があり、本編で羽田さんが「根古屋」バス停で途方に暮れているシーンでも背後に天守が見切れています。



「根古屋」バス停はお寺の前にあり、一行が次のバスを待つ間に立ち寄る「和菓子司 美よ志」さんも通りの向こうに見えます。


午後は「福祉センター」(先程の図書館に併設)止まりもチラホラ。

ところで、一行が菖蒲からひたすら歩いて加須に入ったその道すがら、不要となったバス停の標識柱を敷地内に並べていたバス会社の前を通ります。
「酷いトラップだ」というテロップに笑えますが、この場所をストリートビューで確認すると

「梨といちごといちじくの里 騎西」という看板が見えます。
騎西地域は「埼玉県下一のいちじくの産地」だそうで、「和菓子司 美よ志」さんでもいちじくを使った様々なお菓子を販売していました。

私が訪れたときは、いちじく味のかき氷(シロップは香料着色料を使わず果汁のみだそうです)をやっていたので迷わず注文。

インスタ映えには程遠い、普通に氷をガリガリ掻いただけの昔ながらの佇まいですが、いちじくがメープルシロップのような香ばしい風味で結構美味しかった。これで200円ですから、派手さを競ってるような昨今のかき氷よりお勧めしたい逸品。


おみやげに、生いちぢく大福や、一行が食べてったいがまんじゅうなども購入。

私が、かき氷を食べている間、店のおかみさん(バス旅の本編でも出演していた方です)からいろいろお話を伺いました。
3人の人柄、ロケの様子…それらは、バス旅ファンであればなんとなく想像するそのまんまって感じでしたが、あの偶然のひとときを思い返しながらお話しするおかみさんの笑顔が印象的でした。

「あそこでバスに乗れてれば、この店にも寄らなかったでしょうからね、これも縁、出会いよね」

《一般的な旅番組とは趣が異なり、目的地に到達することが“最優先事項”》
これがバス旅シリーズのコンセプトではありますが、時には失敗し脱線しつつ、数え切れないほどの出会いも生んできたでしょう。
出会いだけでなく、失敗がバス旅にとっての成功に導いてくれることもあるのだから、ガツガツ前に行くだけが旅ではないと教えられます。

本編では、「根古屋」を発った路線バスを店先に出てきて見送る「美よ志」の皆さんと、車内から手を振って応える3人。
くみっきーの「いいブレイクタイムになりましたね」というセリフが、旅というものの本質的な魅力をさりげなく物語っているようでした。

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