概要説明 *
一度ネット上に流出した情報を完全に消去することは不可能ですので、個人情報の扱いには注意して下さい。 個人情報流出の予防対策手段は次のようなものです。
- 電子メール
- 迷惑メールを開かない,メールアドレスは使い分ける
- アンケートサイト
- 個人情報をばらまくことによるリスクがあるので記入しない
- 掲示板
- 2ちゃんねる掲示板の場合、fusianaトラップに注意する
- 私有のWEBサイト、ブログ
- 住所が推測できる写真を掲載しない
- PC
- セキュリティ対策をしっかりする,他人と共有使用するPCに個人情報を入力しない,家族共有で使用する場合はルールを作成する
個人情報について *
- 個人を特定できる情報: 名前,住所,電話番号,年齢,性別
- 個人の状態: 年収,職業,所属,病歴,趣味,欲しいもの,悩み事
- ネット上で個人を識別する情報: ID(ユーザー名),パスワード,メールアドレス
- お金に関わる情報: クレジットカード番号,銀行口座番号,暗証番号
このような個人情報を管理しなければいけないのは、単にお金を勝手に引き下ろされるからだけではありません。 ストーカーや詐欺に浸け込まれたりと悪用の恐れもあります。 しかも、一度ネット上に流出した情報を完全に消去することは不可能ですので、個人情報をネット上に記述することはできるだけ避けて下さい。 もちろん、他人の情報を記述することもいけません。
個人情報は組み合わせることによりさらなる効力を発揮するので注意が必要です。 例えば、Yahoo! JAPANにログインするためにはIDとパスワードが必要です。 しかし、IDやパスワードを忘れた時のために救済措置を行っています。 相手の登録されている誕生日、郵便番号とIDもしくはメールアドレスが分かっている場合、相手になりすますことができます。
- 登録されている誕生日、郵便番号を入力する。
- パスワードを忘れた場合→IDを入力 , IDを忘れた場合→メールアドレスを入力
この場合は出鱈目な誕生日、郵便番号を登録していればひとまず安心です。
対策手段 *
対策手段1: 電子メール
迷惑メール のページより。
- HTML形式の迷惑メールを開く→メールアドレスが漏れる
- 迷惑メールに書かれているアドレスにはアクセスしない
- 一方的に個人情報の記入を求めるメールには応じない(フィッシング詐欺)
メールアドレスがネット上に漏れたり、自分で記入した場合は大量の迷惑メールが来るようになります。 差出人偽装の見分けができずフィッシング詐欺に引っかかったり、本当に重要なメールを見逃す、ということにもなりかねません。 そうならないようにメールアドレスを複数作成しておいて使い分ければ良いのです。 例えば12個作成して次のように使い分けても良いでしょう。
- プロバイダ発行1→仕事用
- プロバイダ発行2→信用できる友達用
- プロバイダ発行3→家族・親戚等
- プロバイダ発行4→信頼できるネットサーヴィス(有料サーヴァなど)用
- プロバイダ発行5→ネットショッピング用
- プロバイダ発行6→ネットオークション用
- プロバイダ発行7→ネット上の友達用
- プロバイダ発行8→信用でない友達用
- 捨てアド1→ネット上の友達用(一見さん)
- 捨てアド2→自分のWEB/ブログサイト用
- 捨てアド3→信頼できるソフトウェアのユーザー登録用
- 捨てアド4→ネット上に記入するアドレス
捨てアドとは、いつでも捨てる(使わないようにする)ことができるメールアドレスのことです。 迷惑メールが増えた場合は、そのアドレスを捨てて別のアドレスを取得すれば良い。 なお、フリーメールを作成するときは絶対に個人情報を記入しないで下さい(全て出鱈目に記入する)。 これだけ使い分ければ「捨てアド4」のアドレスに『セキュリティ強化のために暗証番号を変更してください』などのメールが差出人偽装で届いても騙されることは無いでしょう。
対策手段2: アンケートサイト
「お小遣い稼ぎサイト」「懸賞サイト」などに個人情報を記入することはあまり勧められません。 無料で小銭を稼ぐことは可能ですが、個人情報をばらまくことで生じるリスクを負っています。
対策手段3: ショッピングサイト
信用できる業者の見分け方をもう一度参照下さい。SSLを使用してないページにクレジットカード番号を記入することはお止め下さい。
対策手段4: 掲示板
掲示板に個人情報を記入することは当たり前ですけど止めて下さい。不特定多数に見られます。 企業などの組織から個人サイトの掲示板に書き込むときはIPから企業名が分かってしまいますので注意して下さい。 2ちゃんねる掲示板にはIPを表示させる機能があります。 これは掲示板に書き込む時に、名前欄に「fusianasan」若しくは「山崎歩」と記入をすればIPが表示される機能です。 これを利用した「fusianasanトラップ」に引っかかる人がまれにいるので気をつけて下さい。 企業からの書き込みがバレると恥ずかしい思いをします。
対策手段5: 私有のWEBサイト、ブログ
個人を特定、推測できるを情報を記入しないことは当然ですが(著名人なら別ですが・・・)、注意したいのが写真の掲載です。 顔写真や住所が分かるような写真は載せない方が良いでしょう。 女性の場合はストーカー被害に遭う危険性も出てきます。 企業や友達にあなたのサイトが分かってしまい、恥ずかしい思いをするかもしれません。 最近流行のSNS(ソーシャル・ネットワーキングサイト)でも個人情報を公開しすぎるのはどうかと思う。 米国のMySpaceでは未成年者が性的被害に遭う事件が頻発しています。
対策手段6: PC
ウィルスなどの悪質なソフトウェアに感染しないように、個人情報を流出させないように セキュリティ対策をしっかり行って下さい。
インターネットカフェや学校、企業などの他人と共有で使用するパソコンでIDやパスワード、 クレジットカード番号などの個人情報を記入することは絶対に止めて下さい。 キーボードから入力された文字を全て記録するキーロガーと呼ばれるソフトウェアがあります。 これが仕掛けられていれば、なりすましに悪用されます。
PCを家族共有で使用している場合は、全員がセキュリティ対策をしっかり行えるようにルールを作成すると良いでしょう。 それでもウィルスなどに感染するリスクが高いので、頻繁に重要なファイルはパックアップをしてください。 重要なファイル、機密情報、個人情報はPCに一切保存しないようにした方が良いかもしれません。 子供が危険なサイトにアクセス出来ないように規制をかけるフィルタリングソフトというものがありますので使用を検討して下さい。
関連サイト *
- myTrashMail.com
- 捨てアドの捨てアド。捨てアドを作るときに記入を求められるメールアドレスに利用。
- http://www.mytrashmail.com/
- dodgeit
- 捨てアドの捨てアド。捨てアドを作るときに記入を求められるメールアドレスに利用。
- http://www.dodgeit.com/
- Yahoo!メール
- POPメール(メールソフトを使用してメールの送受信ができる)が利用できる。
- http://promo.mail.yahoo.co.jp/
- 無料メールのリンク集・POPメール
- フリーメールが取得できるサイトのリンク集。
- http://tadamono.to/mail.html