概要説明 *

インターネットは詐欺師の温床です。 騙されないために、インターネット上で課金が発生する条件を知って下さい。

  • すでにお金を支払った場合
  • 口座番号,クレジットカード番号などを入力した場合
  • ダイヤルアップ接続でQ2や国際電話接続プログラムをインストールした場合→CATV、ADSLや光回線であれば一切心配しなくてよい

よく、あなたのIPリモートホスト を表示させて怖がらせる人がいる。IPやリモートホストだけから分かる情報は以下のようなもので個人を特定できない。

  • 契約プロバイダ名
  • 大雑把な住所(市町村が分かる程度)
  • 企業や学校などの組織のPCであれば組織名(掲示板に書き込む場合は注意)

信用できる業者はこのように見分けます。

  • 特定商取引法による表示がある
  • プライバシーポリシーがある
  • 個人情報を入力するページにSSL(情報を暗号化できる技術)を使用している

ネット上で商品を購入する際に購入した証拠を保存して下さい。具体的には次のようなものです。

  • 相手の個人情報(住所,氏名,電話番号)。WEBサイトやオークション画面のスクリーンキャプチャーなども。 個人情報が分からない相手と売買契約をすることは絶対に止めてください。
  • 電子メールでのやり取りした場合はメール全てをそのまま保存しておく(ヘッダー情報から個人が特定できる)
  • 明細書全て

もしも詐欺に遭った場合は先ずは警察消費者センターに相談してください。

インターネットは詐欺の温床 *

「現実世界」と同じく「ネット社会」にも人を騙してお金を騙し取る詐欺師はいます。 むしろ「ネット社会」は詐欺師の温床です。ネットオークションではトラブルが多発しています。 『サイドビジネス』『在宅ワーク』『マネーゲーム』を謳ったねずみ講マルチ商法はゴミのようにたくさんあります。

ねずみ講やマルチ商法の勧誘(営業活動)が必死=儲けるのが大変、ということは常識的な理性で分かるはずです。 年収3000万の人がお金儲けの情報をネットオークションでなぜか必死になって出品している様は滑稽ですよね。 もっともらしく活字で書かれた文字は全て正しいように思考停止する人もいるみたいですから気をつけて下さい。 インターネット上でお金だけを儲けたいのであれば、 GoogleAmazon を利用してアフェリエイトをするか、 自分で携帯電話用出会い系サイトやアダルトサイトを始めると良いでしょう。

警察のサイバー犯罪相談窓口等が受理した相談受理件数は年々増えています。 平成17年上半期(1〜6月)の詐欺や悪徳商法の相談件数は約3万件です。 それに加え、インターネットオークションに関する相談件数は約5000件(上半期)もあります。

このことからネット詐欺の被害に遭う可能性は決して低くない、ということが分かります。 「架空請求」「フィッシング詐欺」など年々新たな手口が考えられ、巧妙化しています。 このページでは詐欺に遭わないために最低限何をすべきか、ということを記述します。

課金の発生(有料か無料か) *

インターネットで騙されないようにするためには、まずは課金の発生する条件を知ってください。 これ以外であなたからネット上でお金を取ることはできません。 個人情報を相手に知られていなければ、あなた個人を特定することも不可能です。安心してください。

  • すでにお金を支払った場合
  • 口座番号,クレジットカード番号などを入力した場合
  • ダイヤルアップ接続でQ2や国際電話接続プログラムをインストールした場合→CATV、ADSLや光回線であれば一切心配しなくてよい

ダイヤルアップ接続(使用時間によって電話料金が課金されるタイプ)の場合、国際電話接続プログラムやダイヤルQ2に接続するソフトを実行すると国際電話はダイヤルQ2に接続されます。 その結果、多額の電話料金が請求されることになります。 常時接続環境(CATV,ADSL,光回線)の場合は国際電話やダイヤルQ2に接続することはできませんので心配しなくてよい。 ダイヤルアップ接続の場合は常時接続環境に変えた方がよいでしょう。金銭的にもお得だと思います。

『無料ほど高いものはない』という言葉がありますが、インターネットの世界ではあてはまりません。 世界中の様々な人が無料で良質なサーヴィスを提供しています。広告収入で稼いでる人もいれば一切の対価を受けていない人もいます。 人は『パンのためにだけに生きている』のではないのです。

補足として、金銭以外の主な対価について見ていきましょう。

  • 広告収入 : アフェリエイトなど
  • 個人情報収集 : マーケティング、有料商品の宣伝や個人情報の売買など

懸賞アンケートなどで個人情報をネット上に記入することは様々なリスクを負うことになります。 他人を簡単に信用しない騙されにくい性格であれば別ですが、迷惑メールや架空請求メールが増えます。 勧誘や訪問販売業者のカモにもなります。 ですから個人情報の記入には慎重になって下さい。

IPから分かる情報 *

ネット上には、あなたのIPリモートホスト を表示させて怖がらせる人がたまにいます。

PCをインターネットに接続すると全てのPC一つ一つに番号が配布されます。 この番号のことをIPアドレスと呼びます。IPアドレスは電話番号のように同じものが複数存在しないように配布されますので、個々のPCを識別(区別)することができます。

  • 192.168.75.231

一旦、インターネットの接続を切って再び接続すると別のIPアドレスが配布されます(IPアドレスを固定することも可)。 そのため、常時接続環境の場合はPCが不正アクセスの標的にされやすく、ファイアウォールを導入する必要があるわけです。

この数字だけのIPアドレスを人に分かりやすいように英数字に変換することができます。 変換したものをリモートホスト、変換するシステムのことをDNSと呼びます。

  • abcd-efghi01tokyokita.tokyo.ocn.ne.jp

自分のIPやリモートホストを調べることも簡単にできます。ぜひ以下のサイトで確かめて下さい。

このようにIPアドレスやリモートホストは簡単に知ることができ、 多くのWEBサイトでもこれらの情報を記録してアクセス解析に利用しています。 例えば、何時何分にどのプロバイダを使用してどこから接続しているPCが、このページをどれくらいの時間閲覧したか、ということが分かります。 これを利用した詐欺としてワンクリック登録詐欺(ワンクリ詐欺)があります。 以下のページのようなものですので是非確認してください。

このようなサイトにアクセスしてしまっても何も恐れることはありません。無視して下さい。 IPアドレスやリモートホストから分かる情報は契約プロバイダ名と接続しているPCの場所(大まかな市町村程度)が分かるぐらいです。 個人を特定することはできませんし、課金もできません。 個人を特定するためにはプロバイダの情報開示協力が必要ですが、詐欺師に情報を開示することはありません。

ただし、学校や企業などの組織からアクセスする場合は気をつけて下さい。組織名が分かってしまいます。 掲示板に書き込むときにも注意が必要です。

信用できる業者の見分け方 *

特定商取引法による表示がある

トラブルを防止するための売買契約のルールが記載されている。

プライバシーポリシーがある

個人情報の利用や保護の取り組みに関する記載がされている。

SSLを使用している

SSLとは情報を暗号化して送信できる技術です。 これを使用すれば、個人情報を送信している時に第三者から覗き見されても暗号化されているので分かりません。 個人情報を入力するページにSSLを使用している企業は、セキュリティ意識が高い、ということになります。 SSL使用の有無はこのように見分けます。

  • 個人情報を入力するページのアドレスが"https://"になっている。
  • ブラウザの右下に鍵アイコンが表示されている。

SSL使用の有無を見分ける方法

対策手段 *

対策手段は「現実の世界」と同じです。常識的な理性で人に騙されないようにすれば良い。 個人情報を安易に記入してもいけません。 それから、売買契約をするときには必ず証拠品を保存しておくことです。具体的には、

  • 相手の個人情報(住所,氏名,電話番号)。WEBサイトやオークション画面のスクリーンキャプチャーなども。 個人情報が分からない、出鱈目な相手と売買契約をすることは絶対に止めてください。
  • 電子メールでのやり取りした場合はメール全てをそのまま保存しておく(ヘッダー情報から個人が特定できる)
  • 明細書全て

もしも詐欺に遭った場合は先ずは警察消費者センターに相談してください。

関連サイト *

詐欺一般

悪徳商法?マニアックス
このページは、悪徳商法についての具体的な知識・事例・対策の収集・分類を目的としています。
電話の向こうの知らない世界
迷惑な勧誘電話をテーマにしています。商品先物取引の勧誘を例に,勧誘はどのように して行われるかを描いています。

ネットオークション詐欺

確認しよう! 7つのポイント
詐欺などのトラブルをさけるために7つのポイントを確認しよう。 Yahoo!オークションでトラブルがあった口座リストも公開されている。 公開されている口座へ振り込んだ場合、オークション補償の対象にならない。
オークション@2ちゃんねる掲示板
「オークション詐欺に遭ったぞ( ゚Д゚)ゴルァ!!」スレッドには最新のトラブル内容やトラブル対策方法などの情報がやり取りされています。 情報鮮度が高い掲示板も積極的に利用して下さい。

架空請求

STOP!架空請求!
東京都消費生活総合センターのサイトより。架空請求について分かりやすく記述されている。
督促手続・少額訴訟手続を悪用した架空請求にご注意ください
法務省民事局の裁判所の手続きを利用した架空請求についてのページ。 本当の裁判所からの支払督促,少額訴訟の呼出状等であるにもかかわらずこれを放置し,何も対応をしなかった場合には,不利益を受けるおそれがあります。
警視庁 ワンクリック料金請求にご用心
警視庁のワンクリック登録詐欺についての説明ページ。携帯電話の例も記述されている。
架空請求ってどうよ?
当サイトは架空請求、ワンクリック登録に関する対処方法を考えていくサイトです。

フィッシング詐欺

“フィッシング詐欺”にご注意
All About Japanの記事。分かりやすくかつ詳しく記述されている。
フィッシング詐欺に気をつけろ!
フィッシング詐欺の手口や対策方法について詳しく記述されている。
オンライン詐欺は「釣り」から「農業」へ?
ファーミング詐欺という新たな手口について詳しく記述されている。 国内ではまだ被害は目立っていないが今後増えると思われる。

相談窓口

都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧
警察に相談する場合。
国民生活センター
国民生活センターに相談する場合。
内容証明郵便アドバイザー
内容証明郵便を送りたい場合はこのサイトを参考にするとよい。