『極道ひとり旅 続・仁義なき戦い』たぁ、映画『仁義なき戦い』で菅原文太が演じた広能昌三のモデル、美能組元組長・美能幸三氏が昭和48年に産經新聞出版局サンケイドラマブックスから発売した自叙伝じゃ。
『仁義なき戦い』に引用ちょった手記でもわかるようになかなかの名文で、美能氏の生い立ち、復員後やくざとして送った青春、東映映画『脱獄広島殺人囚』の原案となった刑務所での痛快な日々、ほいで組長・山村と兄貴分・佐々木の対立、打越会長が山口組の舎弟になったことに端を発する広島抗争が描かれとるんじゃけぇ。そのえっとの記述が映画に生かされとり、この本からの元ネタ捜しゃぁぶち楽しいもんじゃ。また美能氏が飯干氏の『仁義なき戦い』での見解に不満を持ち、自らの心情を語る部分やらぁ仁義ファン必見じゃぁあるまぁか。
こんようにぶちおもろぉ、発売時にゃぁベストセラーにもなった本じゃが現在じゃぁ絶版で入手困難となってしもぉた。国会図書館で読むか、Yahoo!オークションやらのネットオークションにてプレミア価格（高い時にゃぁ５万円を越えたことがあるんじゃ）で入手するしか読む方法がないんじゃ。楽天は探し物登録を廃止してしもぉたし、競争率が高いばっかしに『日本の古書店』『スーパー源氏』やらのサイトも役にたたん。ほいで現在じゃぁ一部のマニアだけが読むことがでける稀覯本となってしもぉた。
絶版本復刊交渉サイト『復刊ドットコム』にて『極道ひとり旅』復刊リクエストが行われとったが、サイト規定の投票数に届かなかったようじゃ。ところが『復刊ドットコム』が先日リニューアルされ、従来のルールの「100票集まりゃぁ出版社との交渉を開始」っちゅうのが変わったようで、100票未満でもその見込みによっちゃぁ交渉は開始されるようになったんじゃ。産經新聞出版局の出版物ははぁ何点か復刊交渉が成立しとるんじゃけぇ、『仁義なき戦い』ファンの投票が集まりゃぁ復刊も望めますけぇの。
「美能氏サイドが復刊を望んどらんのじゃぁなかろうか？」っちゅう声もあるんじゃが、交渉が行われんことにゃぁその真偽さえわからん。「高い金を出してこぉたわしへのオトシマエはどうしてくれるんなら？」っちゅう御意見もありましょうが、『仁義』発展のためにこらえてつかい。
『仁義』ファンの皆さんのご協力をよろしゅうお願いします。
１．復刊運動は『復刊ドットコム』で行われています。下記リンクから投票所に移動してください。
２．復刊リクエスト投票を行うにはユーザー登録が必要です。未登録の方はユーザー登録をする必要がありますが、完全無料であり費用は一切発生しませんのでご安心ください。また復刊リクエストをしたからといって購入義務などは発生しません。
３．すでにユーザーIDを持っている方はログイン後、新規ユーザーの方はメール認証が成功しユーザー登録が終了した後にリクエスト投票が行えます。「復刊を希望する理由」の記載が必須ですので、できればなにかしらお書きください。投票後は多くの方に働きかけたり、Blogから『極道ひとり旅 復刊リクエスト』へトラックバックを送るなどして復刊希望投票数を伸ばしていただけるとありがたいです。