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KAZE | #1★2003.12/13(土)11:28 |
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○●第T部●○ 第一章「砂漠地帯」 アスナはフエンタウンを旅立った。愛するものたちと別れた。アスナは砂漠で修行をすることに決めた。砂漠のどこかにあるといわれる、精霊の洞窟。最強の砂漠ポケモンが眠るといわれるその洞窟へアスナは向かった。 砂漠へ足を踏み込んだ。砂嵐がひどい。視界をさえぎる砂嵐は、まるでアスナを追い返そうとしているのだろうか。とにかくアスナは奥へと進んだ。 「きゃっ!」 突然砂嵐が強くなった。何かが、空を通り過ぎたようだ。砂嵐の隙間から、わずかに緑と赤の、大きな羽根が見えた。 「もしかして、今のが…最強の砂漠ポケモン?バシャーモ、でておいで!」アスナがそう言うと、バシャーモがでてきた。 「後を追って!」 バシャーモは、アスナを背に乗せ走り出した。 ずっと走っていると、大きな洞窟が見えた。 「え…?」 なんと、アスナたちはもう、精励の洞窟へ来てしまったのだ。 「うそ…」 アスナは動揺を隠せなかった。 <アスナのポケモン> バシャーモLv30 |
KAZE | #2☆2003.12/12(金)17:06 |
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第2章「洞窟地帯―精霊のにおい―」 アスナは洞窟へ入った。外の砂漠とはまったく違う雰囲気。 「ポケモンの気配…」 アスナはポケモンの気配を感じた。 バシャーモも何かを感じているようだ。 …ぐわわわぅ… 「ザングースっ!」 アスナの目の前にザングースがいた。 「バシャーモ!」 バシャーモはザングースの速さについていけない。 「バシャーモ、隙を見てスカイアッパーよ!」 ザングースが方向転換。バシャーモはその瞬間の隙を見逃さなかった。 渾身のスカイアッパーは、みごとザングースに命中した。 ザングースは、その場に倒れた。 その途端だった。 アスナは、清らかなにおいを感じた。美しいけれど、そのなかに強さが隠れているようなにおい… そしてそのにおいは、雫が落ちてきた途端に消えた。 アスナは、さっきにおいの下方向へと走った。 <新たに登場したポケモン> ザングースLv25 <アスナのポケモン> バシャーモLv31 |
KAZE | #3☆2003.12/12(金)19:02 |
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第3章「洞窟地帯―美しき水の精霊T―」 アスナは洞窟の奥へと進んでいた。すると、突然洞窟の中に大きな池が現れた。 池から時々、ヒンバスが飛び出る。 「洞窟の中に池があるなんて…」 アスナは驚いていた。 と、突然池の真ん中に大きな渦巻きが出来た。 「え、何…?」 渦巻きの中から、細長い美しい模様のポケモンが現れた。 「ミロカロス!」 ミロカロスは華麗に舞いながら、アスナに向かって突進してきた。 「バシャーモ。相手は水タイプよ。注意して!」 そのとき、ミロカロスはバシャーモに向けて、ハイドロポンプを打ち出した。 「バシャーモー!!」 アスナの叫び声もむなしく、バシャーモは倒れた。 「ど、どうしよう…」 誰かの足跡が聞こえる。 こちらに向かっている。 「冷静になれ…落ち着け…」 アスナは自分にそう言い聞かせた。 呼吸を整える。 心臓の鼓動の音が、いつもより大きく聞こえる… 誰かが、アスナの目の前に現れた。 ミロカロスも静かになった。 「一体、誰なの…?」 <新たに登場したポケモン> ヒンバス ミロカロスLv? <アスナのポケモン> バシャーモLv31 |
KAZE | #4☆2003.12/12(金)19:04 |
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第4章「洞窟地帯―美しき水の精霊U―」 「あなたが、アスナさんね」 誰かがアスナに言った。 「あなたは誰なの…」 アスナはもう一回問うた。 「精霊の洞窟調査隊の隊長、ミズキよ。よろしく」 「こちらこそよろしく」 ふたりは挨拶した。 「でも、どうしてこんな洞窟に…」 アスナはまた問うた。 「それは秘密よ。ただ、ココにいるポケモンは強いわ。あなた、バシャーモしか持ってないみたいだけど。」 「あ、フエンタウンのジムリーダーなんで。」 「あ、そうだったの。でも、世の中炎ポケモンだけでは強くなれないわ。ちょっとボール借りるわよ。とりゃっ!」 ミズキがミロカロスよりも美しくボールを投げた。 …ボト、ボト、ボト… ミズキはミロカロスの入ったボールをアスナに手渡した。 「ありがとうございます」 アスナはお礼を言った。 「この洞窟のどこかでまた会うかもしれないわね。じゃぁ。」 でも…アスナはこのとき気が付かなかった。 最強の精霊ポケモンを狙う者達が、活動を始めたことを… <新たに登場したポケモン> ミロカロスLv31 GET済 <新たな登場人物> ミズキ…精霊の洞窟調査隊の隊長であること以外は何もわからない、なぞの女性。ポケモンの扱いは鮮やか。パートナー??? <アスナの手持ち> バシャーモLv31 ミロカロスLv31 |
KAZE | #5☆2003.12/12(金)19:10 |
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第5章「草原地帯」 「え…」 洞窟はもう終わりだった。 「どういうこと…?」 洞窟を出た… そこには草原が広がっていた。 「ミズキさん!」 「あ、来てくれたみたいね。今までの洞窟は本物の精霊の洞窟じゃないわ。まがいものよ。本当の精霊の洞窟はこの草原を抜けたところにあるわ。さっきよりも、おそろしく強いポケモンがいるはずよ。ってところで、お遊びはおしまい。私たちの真の姿を見せてあげるわ。」 「どういうことですか?」 「ふっ。調査隊なんてのは表のものよ。ウラの仕事は、精霊の洞窟にいるといわれる、精霊ポケモンの捕獲よ。そしてそのポケモンを使って、世界中に砂嵐を吹かすつもりよ。」 「そんなこと…させること、絶対に出来ない!」 アスナの怒りは頂点に達した。 「行け!ミロカロス!」 「バカものが…行きなさい、アブソル。」 ボールからでたアブソルは、ミロカロスに噛み砕くを喰らわせた! 「うそっ…」 「これが、強さよ。」 突然砂嵐が吹き荒れた。 「ぎゃっ」 ミズキが砂嵐に巻き込まれた。 砂嵐はやんだ。でもそこにいたのは、気絶して倒れているミズキと、謎のポケモンがだった。 「もしかして…」 緑の体。そう、砂漠の中で飛んでいった、砂漠の精霊… <新たに登場したポケモン> ミズキのアブソルLv46 砂漠の精霊Lv??? <アスナのポケモン> バシャーモLv31 ミロカロスLv31 |
KAZE | #6☆2003.12/12(金)19:11 |
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第6章「精霊の道」 精霊は、アスナの目の前で、砂嵐を起こして飛んでいった。 アスナは、草原を抜けて洞窟へ入った。 さっきの洞窟よりも暗い… 奥へと進むと、草の生えた場所があった。 …ゴソゴソ… 「何かいる…?」 小さなポケモンが、草の中から飛び出した。 「キレイハナね。行け!バシャーモ!」 バシャーモはぐったりしている。 「最後の力を振り絞るのよ!ブレイズキック!」 バシャーモのブレイズキックがキレイハナにみごと命中。 キレイハナは倒れた。 アスナはパソコンを開いた。バシャーモに回復コンセントをくっつける。 「回復っと。」 バシャーモは元気になった。 「おーい!!アスナー!」 「あ、レモン!」 アスナの前にレモンが現れた。 レモンはアスナの親友。トレーナーのしての実力もある。 「ところで、何でココに?」 「この洞窟に、悪の組織がいるって聞いたから…」 「(ミズキさんたちのことだ…)」 「とりあえずいっしょに行こう!その方が楽だしね。」 「うん!」 ふたりは洞窟の奥へと進んだ。 <新たに登場したポケモン> キレイハナLv34 <新たな登場人物> レモン…アスナの親友 <アスナのポケモン> バシャーモLv31 ミロカロスLv31 <レモンのポケモン> ザングースLv33 |
KAZE | #7☆2003.12/12(金)19:13 |
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第7章「精霊の洞窟―ふたつの光―」 アスナとレモンは奥へと進んでいく。 ふと、ふたつの光が見えた。 「ホタル…」 レモンがつぶやいた。 「バルビートとイルミーゼ。か…」 と、突然ふたつの光が襲ってきた。 「レモン、私はバルビードの方やるわ。」 「わかった。じゃ、私はイルミーゼをなんとかするわ!」 「行けっ!ミロカロス!」 バルビードはシグナルビームを繰り出した。 ミロカロスはなんとか攻撃をかわしていく。 でも、相手の攻撃をかわすだけで精一杯になっている。 そして、バルビートがシグナルビームを出すときの一瞬の隙を狙って、水の波動を繰り出した。バルビートは水の波動に倒れた。 「ふぅー。」 そのころ、レモンはイルミーゼに、苦戦を強いられていた。 「ザングース、ブレイククローよ!」 攻撃は全く当たらない。いや、当たる気配すらない。 「そうよ、イルミーゼは光さえ封じ込めればいいんだわ。あの光がどうやら強さの素になっているみたいね。」 ザングースは、イルミーゼの光を出す部分を壊した。 「今よ、ブレイククロー!」 イルミーゼが倒れる。 「やったー!そして、イルミーゼゲット!」 ふたりは、更に奥へと進んでいくのであった。 <新たに登場したポケモン> バルビートLv35 イルミーゼLv37GET済 <アスナのポケモン> バシャーモLv31 ミロカロスLv33 <レモンのポケモン> ザングースLv36 イルミーゼLv37 |
KAZE | #8☆2003.12/12(金)19:15 |
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第8章「休憩」(少し短めの話になっています) アスナとレモンはひとたび、ミナモシティに来ていた。 「このイルミーゼ、寂しがり屋なのよ」 「ミロカロスったら、甘えん坊なのよねぇ」 アスナはそう言いながら、ボックスに入っていたライチュウを手持ちに入れた。 「なにか作戦があるの?」 「うん。きっと、レモンの言ってたやつら。あくタイプのポケモンを使うわ。ライチュウは格闘アイプの技も使えるしね」 「そっかー。やっぱアスナは天才だー!」 そういうレモンも、手持ちに新たに、トドグラーを加えたばかりだ。 ふたりは、笑いながらミナモシティに別れを告げた。 <アスナのポケモン> バシャーモLv31 ライチュウLv37 ミロカロスLv33 <レモンのポケモン> ザングースLv36 トドグラーLv37 イルミーゼLv37 |
KAZE | #9☆2003.12/12(金)19:16 |
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第9章「精霊の洞窟―炎の精霊―」 アスナとレモンはまた精霊の洞窟に来ていた。 「なんか暑くない?」 いつも元気なレモンがアスナに聞いた。 「うん…」 暑くて、ふたりともいつものようにあまりしゃべることが出来なかった。 突然ふたりのまわりに、炎の渦が現れた。 「え、何…」 「レモン、キュウコンよ。」 もともと、炎タイプの使い手であるアスナは、キュウコンの気配を感じた。 ――――――コロゥァァ―――――― ふたりの前に、泣き声と共にキュウコンが現れた。 「いけ!ミロカロス!」 キュウコンは、ひるむことも無く、ミロカロスに火炎放射を浴びせる。 「ミロカロス!」 その声もむなしく、ミロカロスは倒れてしまった。 「そんな…」 「アスナ、ここは私に任せて!こんなポケモンは捕まえればいいのよ。ハイパーボール!」 キュウコンがボールに入った。緊張するふたり… ボールの動きが止まった。 「やったー!」 ふたりは喜び合いながら、洞窟の奥へと進んでいった。 <新たに登場したポケモン> キュウコンLv36GET済 <アスナのポケモン> バシャーモLv31 ミロカロスLv34 ライチュウLv37 <レモンのポケモン> ザングースLv36 イルミーゼLv37 トドグラーLv37 |
KAZE | #10☆2003.12/12(金)21:38 |
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第10章「精霊の洞窟―岩のとりで―」 ふたりは洞窟の奥まで来ていた。 「きゃぁ!」 レモンが、こけてしまった。 「大丈夫?」 「うん…」 ――――――フォウ!―――――― 「え、何?って、レモンは?」 レモンは何者かにさらわれてしまった。 「レモンー!レモーン!」 洞窟にアスナの声だけが響く… と、突然! 洞窟の壁が崩れ始めた。 「きゃっ!」 ――――――ドーン―――――― 「ノズパス?」 「行け!バシャーモ!スカイアッパーよ!」 ノズパスはスカイアッパーをまともに受けたが、致命傷には至らなかったようだ。 「の〜」 ノズパスがいわなだれを繰り出してきた。 「バシャーモーッ!」 バシャーモは倒れてしまった。 「そんな…だったら行くしかないわ!ミロカロス!」 「ノズ!?」 ミロカロスはハイドロポンプを打ち出した。 「ノズー!」 ノズパスは倒れた。 「ふぅー… いけねっ!レモンを探さないと!」 アスナは走り出した。 しかしもう、レモンはすでに悪の組織に心を奪われてしまっていた。 <新たに登場したポケモン> ノズパスLv41 <アスナのポケモン> バシャーモLv33 ミロカロスLv34 ライチュウLv37 |
KAZE | #11☆2003.12/12(金)21:39 |
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第11章「悪の組織との対決!」 「そこまでだ!」 「誰?」 「ミズキよ…わたしはこの洞窟を支配した。人質はレモンだ。今から、あんたのところに下っ端たちを送ってあげるから。楽しみにしてて♪」 ミズキが楽しそうに言う。 「ふざけないで!レモンを返して!」 「返すもんですか!下っ端どもよ、その女をこらしめてやれ!」 「はっ!」 下っ端たちが現れた。 「まずは、下っ端のアオイがあんたの相手をしてあげる」 下っ端たちは果敢に、アスナに戦いを挑んできたが、アスナは次々と倒していった。 「さぁ、ミズキ!早く出てきなさいよ!」 「わかったわ。」 ―――――バッ!――――― 「ミズキ参上!」 ミズキはレモンを連れていた。 「レモン!」 「この女は眠らせてあるわ。さぁ、ファイナルバトルを楽しみましょう!」 「わかったわ。行け、バシャーモ!」 「そうきたわね。行け、アブソル!」 この前戦ったアブソルだ。 「アブソル、噛み砕きよ!」 「ミロカロス、よけて!ハイドロポンプよ!」 アブソルにハイドロポンプがみごと命中した。 「アブソル!くそぉ。行け!って、きゃぁ!」 なにかがミズキに体当たりをして飛び込んできた。 「砂漠の精霊…」 「フラァ!!」 どうやら、砂漠の精霊は自分の背中にアスナとレモンを乗せて、フエンタウンまで、送ってくれるらしい。 精霊の背中でレモンも目を覚ました。 「アスナ…ありがとう。この精霊の名前…『フライゴン』って言うのよ。」 「『フライゴン』かぁー…」 「フラァァ!」 アスナとレモンは、湯気の立つフエンタウンに帰っていった。 <新たに登場したポケモン> 砂漠の精霊「フライゴン」Lv45GET済み <アスナのポケモン> バシャーモLv45 ミロカロスLv45 ライチュウLv45 フライゴンLv45 <レモンのポケモン> ザングースLv36 イルミーゼLv37 トドグラーLv37 キュウコンLv36 <第T部完> |
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