ぴくの〜ほかんこ

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[139] 草原の歌

えるる #1★2004.01/08(木)17:07
第一章 日常
ここは地図にものっていない小さな島、シアン島。森や海、草原など自然環境にめぐまれていたが、人口は全体でもたった100人ほどだった。人々はみな土地を耕し、作物を育てたり牧場を営みながら日々自給自足の生活をしていて、他の島との貿易はここ数十年途絶えていた。
このようなシアン島で家族とともに牧場を営む少女がいた。名はルリハといった。ルリハのポケモン達は決して弱くなかった。というよりも強かった。その気になればジムバッチなんてすぐに6、7個集めてしまうくらいの実力を持っていた。だが、ルリハはバトルをしなかった。バトルをするのは、リングマが牧場や畑を荒らす時ぐらいだった。だがいつもそばにはポケモンがいた。牧場にはメリープやポニータ、ミルタンクなどがいた。時々、上空を大きな虹色の羽を持つ鳥ポケモン、ホウオウが飛び去っていったりした。ルリハはホウオウを捕まえようなんて思わなかった。空を飛ぶ姿を見るのが好きだったからだ。だが、このごろはその姿もほとんどみかけなくなっていた。
ルリハは歌が好きだった。島民は草原でそよ風にふかれながら歌っているルリハをよく見かけた。その周りにはいつも野生のチルットがいて、歌に聞き入っていた。

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えるる #2★2004.01/08(木)17:08
第二章 異変
そんなふうに毎日を平和に過ごしていたルリハだったが、あるとき異変に気づいた。いつもならすぐに寄って来るはずのチルットたちの姿がみあたらないのだ。
「何か変…」
そう感じたルリハはすぐに自宅へともどろうとした。
「出てきてオリーブ!」
そう言ってなげたスーパーボールからは♀のフライゴンが出てきた。
「家までつれてって!」
と言ってそのフライゴンに乗った。家の牧場を上空からみると、牧場のポケモンたちはみな何かを感じたのか小屋にもどっていた。ハネッコたちも集団でうずくまっていた。
「ハネッコたちが集団でうずくまってるということは…一雨くるかな?」
その時、急に強風がふき空には雷雲がたちこめ、嵐になった。
「うわ、ふってきた!」
ルリハは急いで家に入った。
「まさかこんな急にふってくるなんて…」
ルリハはぬれた上着をキュウコンの炎でかわかしながら言った。その時外で雷が落ちる音がした。それもかなり近いところで。
「すごい雷ね。」
ルリハの母が言った。ルリハは窓の外を見た。
「何あれ・・?」
雲の切れ目から一瞬するどい羽とくちばしを持った黄色い鳥ポケモン、サンダーを見た。しばらくするとサンダーはどこかへ飛び去り、天気ももとにもどった。


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えるる #3★2004.01/11(日)18:30
第三章 火事
だが、天気がもとにもどったといっても安心できる状況にはならなかった。雷が落ちた場所から火の手があがり、火事になった。島民はみずタイプのポケモンを出して火を消そうとした。その中にはルリハやその家族もいた。ルリハのモンスターボールからは♀のラプラス、ルリハの母のルアーボールからは♀のサニーゴ、父のサファリボールからは♂のゴルダックが出てきた。
「アクア、みずのはどう!」
「サニーゴ、なみのり!」
「ゴルダック、ハイドロポンプ!」

島民たちが必死で火を消したおかげで、火事の被害は少なくてすんだ。だが森の5分の1ほどの範囲が焼けてしまった。
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えるる #4★2004.01/11(日)19:25
第四章 潜む影
「…まだ現れないのか?」
「はぁ。サンダーの雷を落としても現れません。森の炎が予想より早く 消えてしまったからかもしれませんが…。」
シアン島より50kmほど離れた海底にあるどうくつで、何者かがそんなやりとりをしていた。
「あれさえ手に入れれば我が組織の活動もすぐに大きくできるというのに、なにもかもが計画通りに進まない…!」
「シアン島の人間も予想を上回る実力を持っていましたし…。」
「所詮伝説としてそんなものはもとからないという確率もゼロではありませんよ…?」
「だまれ。あれは絶対にあの島にある。まちがいない。」
「(これだからもう…)」

どこかでそんなやりとりが行われている中、ルリハたちシアン島住民は森の復興作業にかかっていた。
「住みかを失ったポケモンもみんな捕まえたし、木も植えたからもうこれで大丈夫かな?」
「そうだね。」
友達のイナホが言った。
「さて。じゃ、そろそろ帰ろうか。続きは明日にして。出てきてオリーブ!」
「出番よヒーザー!」
イナホのモンスターボールからは♂のピジョットが出てきた。
「じゃあね!」
「また明日!」
2人は家へと帰っていった。
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えるる #5★2004.01/12(月)12:08
第五章 森の生長
「え…うそ…」
次の日森に行ったルリハはそう言った。なんと昨日復興作業をしたところが元通りの森に戻っていたのだ。
「そんなバカな…」
集まっていた島民も口々にそういった。

「やはり一日でここまで森が回復したか…。」
「と、なるとやっぱりシアン島にあの石が…?」
「そういうことになるな。」
例の海底どうくつでまたしてもそんなやりとりが行われていた。
「問題はその石がどこにあるかだな…。」

「こんなに早く木が生長するなんてありえない…」
そのときルリハは森の木の穴に何かが光ったのを見た。
「なにかしら…?」
ルリハはその光るものを取り出した。それは、冬の夜空に輝くオーロラのような色をした石のついたペンダントだった。
「きれいね。」
そういってしばらくそれをながめると、ルリハはそれを首につけた。それがきっかけで大変なことに巻き込まれてしまうということを知らないで…。
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えるる #6★2004.01/20(火)19:27
第六章 追跡
「ボス、ついにあの石の場所を確定しました!」
「(まさか本当にあったとはね)」
「ボスの言った通り本当にあの島にありました。でも…」
「でも、何だ?」
「島の少女が所有しているようです。」
「そんなのはどうでもいいことだ。ヤミカラス、あの石を少女から奪ってこい。」
「カ〜ッ!」
「我々もあの島に向かおう。」
「ハッ!」

ルリハはその日もいつもと同じように牧場の仕事の手伝いをしていた。だがふたつ、いつもと違うところがあった。それはあの木の穴で見つけたペンダントをしていることと、いつもより牧場のポケモンたちが元気だったということだった。
「さて、一休みしようかな。」
その時だった。上空から4羽のヤミカラスが急降下してきて、ルリハのペンダントを奪っていったのだ。
「なにするのよ!かえしなさい!」
「カ〜ッカカカ!」
ヤミカラスたちはルリハをからかうように鳴いた。」
「追うわよオリーブ!いつもごめんね!」
しばらく追っていくと、島の遺跡についた。だがそこには昨日までは無かった穴があいていた。ヤミカラスたちはそこに入っていった。
「戻って、オリーブ!」
ルリハはヤミカラスを追って遺跡の穴に入っていった。そこには見たことのない壁画や石版があり、例の海底どうくつにいた人物も3人いた。ヤミカラスはそのうちの一人にペンダントをわたした。
「ちょっと!あなたたち何するのよ!」
3人はそれに答えなかった。
「カイリュー、《はかいこうせん》」
3人はカイリューのはかいこうせんで遺跡の壁を突き破って海へと逃げた。
「あ!ちょっとまちなさい!この遺跡は島の遺産に登録されてるのよ!」
そう言ってルリハはアクアに乗って3人を追いはじめた。
「そうだ、お母さんが心配するといけないからこれを届けてきて、コルク。」
そう言ってルリハは♂のスバメにメモをわたした。

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えるる #7☆2004.01/20(火)19:25
第七章 追跡2
「(あっちはモーターボートで逃げてる。そうなるとちょっとずるいけど…)」
「しょうがない!アクア、れいとうビーム!」
「海を凍らせて滑ってくる気か?そうはいかないぜ!」
そう言って謎の3人の一人がカメックスを出した。
「カメックス!波を起こして邪魔をしろ!」
「アクア!もぐって!」
「(そのままれいとうビーム!)」
そのとき急に3人の乗った船が止まった。
「何!?」
「残念。私は海を凍らせる気なんてなかった。」
「そんな…なぜ船が!?」
「船の後ろをよく見てみれば分かるわ。」
「…何だと!?」
船の後ろを見ると、なんと船を動かすスクリューが凍りついていたのだった。
「何を…小娘が!」
そういうと3人はカメックスに乗り逃げていった。
「スバーッ!」
「コルク!」
その時ルリハのスバメ、コルクが一枚のメモとルリハのポシェットを持って帰ってきた。
「ありがとね。」
そう言ってルリハはコルクをなでた。メモには、
《ばんごはんまでには帰ってきてね    母より》
と書いてあった。
「どうやらばんごはんまでにあの3人と決着をつけなきゃいけないみたいね。いそいで、アクア!」
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えるる #8☆2004.01/21(水)19:23
第八章 潜入
「(もうだいぶ時間がたってる…どこまで行くのかしら?)」
「ここだな。」
謎の3人の一人がそう言うと、急にカメックスは止まって、こんどは海にもぐった。
「なんで水中に?とにかく追うわよ!」
しばらく水中で追っていると、どうくつについた。そう、例の海底どうくつだ。3人とルリハはその中に入った。
「うわ〜っ服がびしょびしょ。でも海底にこんなところがあったなんてびっくりね。」
ふと前を見ると、3人の姿はどこにもなかった。
「あら?一体どこに…?」
「ハハハハハッ」
「ボスのところに行く前に、俺たちを倒してもらわなきゃな!」
そんな声が聞こえたかと思うと、いきなりルリハの前に5人の男があらわれた。
「あなたたちは…?」
「おっとごめんよ。まだ名乗れねぇ。」
「とにかく戦ってもらうぜ!行け!グランブル!」
「強引な人たちね。第一私はバトルなんてきらいなの。」
「うるさい!」
ルリハはあきれた顔をした。
「しょうがないか。そのかわり一気に終わらせるわよ!」
「そんなことができるかな?」
「できるわよ。ちょっとずるいけど。」
「じゃあやってみろよ!」
「(完全に私をナメてるわね)」
「いいでしょう。アクア!うたう!」
「〜♪〜♪〜♪」
「なっ!せこ…Zzz…」
「だからちょっとずるいって言ったじゃない。」
「さて、かたづいたしもっと奥に行ってみますか。ここからの移動はアクアじゃ不利ね。じゃあシルク!」
そう言ってなげたモンスターボールからは、この前ルリハの上着を乾かしていた♂のキュウコンが出てきた。
「ここから先はよろしくね、シルク。」
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えるる #9★2004.01/23(金)18:33
第九章 銀のカギ
「ピピピ…ピピピ…」
いざどうくつの奥に行こうとした時に、ルリハのポシェットに入っていたポケギアが鳴った。
「はい、もしもし。ルリハだけど。」
〔ルリハ!お母さんだけど、きこえる?〕
電話の相手はルリハの母で、とてもあせっているようだった。
「どうしたの?お母さん。」
〔島が大変なのよ!見たこともないポケモン…アンノーンっていうらしいんだけどそんなのが遺跡の穴からあふれてきたのよ!〕
「えぇっ!」
ルリハは直感的に謎の組織のしわざだと分かった。
〔それで島の人たちが襲われて…きゃあ!〕
「お母さん!?」
〔サニーゴ!とげキャノン!あ、大丈夫よ!ルリハ!そんなことより早く帰ってきて!〕
「ごめん。そうはいかないの。」
〔ルリハ!?〕
そういうとルリハは電話を切った。
「早く島にもどらなきゃ…いそいでシルク!」
その時とつぜんルリハの前にさっき眠らせた団員のうち2人が姿を現した。
「ちょーっとまった!」
「さっきはよくも…!」
「あら。しつこいのね。」
「…(ブチ)」
「…(ムカ)」
「もう怒った!グランブル!かみつく!」
「ラッタ!いかりのまえば!」
「だからしつこいって言ってるでしょ!シルク!ほのおのうず!」
「な…っ」
シルクの一撃で団員のポケモンは戦闘不能になった。
「ずいぶんと強い小娘だな。」
「これならボスのところに行っても俺たちじゃ止められなかったって分かってくれるな。」
「じゃあこれを持ってけ!」
と言って団員はルリハに銀色のカギをわたした。
「これは…?」
「ボスの部屋のカギだ。おまえならボスに会っても大丈夫だ。」
「さあ行ってこい!」
「じゃあ…行ってくるね!」
そう言ってルリハはシルクに乗って、さらにどうくつの奥へと行った。

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えるる #10★2004.01/23(金)18:44
第十章 ボスの部屋
「ここがボスの部屋ね…。」
ルリハは団員からもらった銀色のカギでその部屋のドアをあけた。
「フフフ…待っていたぞ。ルリハ。」
「あなたたちは…」
そこには女が1人、男が2人いた。そう、ルリハが追って来た3人だ。
「そう、森を焼きおまえのペンダントを奪い島の遺跡を破壊してアンノーンをめざめさせたのは私たちだ。」
女が言った。
「なぜそんなことを…」
ルリハとシルクの顔には怒りの表情がにじみ出ていた。
「今はまだ言えないな。」
ルリハはキッと3人をにらんだ。その顔は怒りに満ちていた。
「島のいろいろなものを破壊しておいて、少しはあやまりなさいよ!」
ルリハがそう言った瞬間、シルクが自分の意志でボスと呼ばれる人物にかえんほうしゃをくりだした。
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えるる #11★2004.01/26(月)20:06
第十一章 決戦
「フフフフ…。」
そこにはバリヤードのバリアーでかえんほうしゃから身を守ったボスと呼ばれる人物がいた。
「こんどはこちらからいくぞ。バリヤード、ねんりき!」
「くっ…もう怒ったからね…」
ルリハは久しぶりに本気で怒った。
「シアンって色を知ってる?」
ルリハはふるえる声でそう言った。
「いや、知らないが。それがどうした?」
「シアンはね、染料とかの世界では色の3原色のひとつになっているのよ…」
―――――――――――――――――――――――――――――――――いわば、原点の色。
「ほう。」
「私はそのシアンを壊した人間を…許さない。」
「オリーブ!アクア!」
「はかいこうせん!れいとうビーム!かえんほうしゃ!」
「くっ…バリアー!」
「そんなバリア−じゃ、みんなの怒りは防げない…」
「なに!?そんなはずは…」
バリヤードのバリアーは粉々になり、ボスと呼ばれる人物は10mほど後ろにとばされ、壁にぶつかった。
「ハハハハハ!おまえこそが我が組織の最大任務に就くにふさわしい者だ!」
「冗談じゃないわよ!だれがこんな悪の組織なんかに!」
「悪の組織?あなたはずいぶんとかんちがいをしてたのね。」
女が言った。
「それはどういうこと?」
ルリハが聞いた。
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えるる #12☆2004.01/25(日)10:53
第十二章 組織の真実
「答える前に、自己紹介が先ね。私はアオバ。」
「俺はジュン。」
「そして私が我がナタネ団のボスことイナバだ。」
ルリハはそれから少しの間なにも言わなかった。それからこう言った。
「私はルリハ。シアン島の住民よ!」
それから少し沈黙が続いた。
「では、このナタネ団について説明するわ。最初に言うけど、この組織は悪の組織に対抗するために結成した、『正義の組織』。」
「正義の組織!?」
ルリハは思わず聞き返し、こう言った。
「じゃあ何で私のペンダントと島を?」
「ペンダントとはこれのことね?」
と言ってアオバが指をならすと、ヤミカラスがルリハにペンダントをさしだした。
「確かにこれだわ…なぜこれを奪っていったの?」
「それは…これを手に入れるためだ。」
そう言ったジュンが手に持っていたものは、夜のヤミカラスの羽よりも黒い石のついたペンダントだった。
「それは?」
「いいか?よくきけ。これはお前のペンダントと正反対の、マイナスの力をもったペンダントだ。お前のペンダントと共鳴して現れる遺跡の一番奥の秘密の間に封印してあったものだ。」
「マイナスの力?」
「そうだ。おまえのそれはポケモンや大地を豊かにする力を持つ。だがこれはそれとは全く逆の、すべてを奪う力を持っている。」
ルリハは自分のペンダントを見た。いつもと変わらない色をしている。そのときなにかが砕ける音がした。前を見ると、黒いペンダントが粉々になっていた。
「これでこいつが使われる心配はなくなった。」
「ピピピ…ピピピ…」
そのときルリハのポケギアがなった。
「もしもし…ルリハだけど…」
〔ルリハ!よかった、無事なのね!?なんだか知らないけど、急にアンノーンが遺跡にもどっていくのよ!とりあえず助かったわ!とにかくルリハは早く帰ってきて!〕
「これで分かっただろ?アンノーンたちはこいつの封印がとかれて使われることをおそれてさがしてたんだ。だかいまこいつがなくなったことを感じて、また遺跡にもどったんだ。」
ルリハは力がぬけてその場にすわりこんだ。


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えるる #13☆2004.01/25(日)18:59
第十三章 石の力 
「それと、その石にはもうひとつ不思議な力がある。」
すわっているルリハに向かってボス、イナバが言った。
「もうひとつって…ポケモンや大地を豊かにする力のほかに?」
ルリハは聞いた。
「そうだ。その力とは、時を旅するポケモン、セレビィを呼ぶ力だ。実際その石はセレビィの力の結晶だという伝説もある。」
「セレビィ…」
「そして我らが君にたのみたいことは、その石を【守る】ことだ。」
「石を守る…?」
「そうだ。我らがここ、シアンに来たのは黒い石を破壊することと、この仕事を君にたのむという指令が本部から出されたからだ。」
「本部?」
「そうだ。我々はいくつかあるナタネ団支部のうちのひとつだ。まぁ君に負けてしまうようでは私もまだまだだがな。」
ルリハはまた石を見た。やはりいつもとかわらずきれいな色をしてかがやいている。
「なぜその仕事を私が?」
「それはその石が、シアン島の者でないとみとめないからだ。」
「じゃあなんで守る必要があるの?」
「ここからずっと先に、我々の本部があるジョウト地方という場所がある。そことカントー地方という場所で活動するロケット団という悪の組織がその石を狙っている。セレビィと石の力欲しさにな。」
「なるほどね…。」
「ではこの任務、引き受けてくれるか?」
ルリハは少し考えた。それから黙ってうなずいた。
「ではたのんだぞ。それからこのことはだれにも言うな。どこからロケット団が聞いているかわからないからな。もう日もしずみかけている。家まで送ろう。ケーシィ、テレポート。」
ルリハが目を開けた時、もうそこは家の前だった。それからルリハは何事もなかったかのようにドアを開け、こう言った。
「ただいま!みんな!」


                      〜草原の歌Uに続く〜
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