【←まえの話】
【つぎの話→】
マディーン | #1★2003.11/16(日)18:04 |
---|
第1話 何を望む エスカリバーは、青い海に浮かぶ小さな島・「スカムアイランド」の 砂浜で夢を見ていた。 「ねえ、君は何を怖がっているの?」 ルフィアが聞く。 「…大切なものをうしなうこと…。」 エスカリバーはどんどん歩いていく。 すると、橋に出た。 そこにはセナがいた。 「君は、何を望む?」 「召喚獣を手に入れる事。」 周りの景色が一転する。 すると…。 「君は、何の力を求める?三つの中から2つ選んで。1つ、破壊の力。 2つ、癒しの力。3つ、何事をも拒む力。」 「破壊と癒しの力。」 「君は大切なものを失う事を恐れ、召喚獣を手に入れる事を望み、破壊 と癒しの力を求める。そうだね?」 「ああ…。」 エスカリバーは現実に戻された。 「ぶっ!?」 エスカリバーは目を覚ました。 海に顔を突っ込んでしまっていたのだ。 「何の夢見てたぴ?」 相棒のピカチュウ・スターが顔を覗き込んでいた。 「あ、スター。なんか友達にさ、いろいろ聞かれる夢。」 「…ついに時が来たピ…。」 「?」 「何でもないっぴ!忘れてっぴ!」 スターは慌てて言った。 「一体なんだ…?」 「それより、準備だっぴ!明日は旅立ちの日だっぴ!ルフィアとセナの とこいくっぴ!」 「ああ、そうだった!」 スターを肩に、エスカリバーは走って行った。 「よ〜、待たせたな。」 「ずいぶん待ったぞ。オマエ海に顔突っ込んで寝てたんだってな。ぷぷ☆」 「…スター。」 「ごめんなさいっぴ。」 「あ、サンとシーフは?」 サンはルフィアのエーフィ、シーフはセナのニューラだ。 「いるぜ、ちゃんと。それより早く船乗らないと間に合わない!」 エスカリバー、セナ、ルフィアは高速船アクア号に乗った。 |
マディーン | #2★2003.11/16(日)20:38 |
---|
第2話 見えてきた! 「わあ、見えてきた!」 ルフィアが甲板に駆け寄った。 サンも一緒だ。 彼女の視線の向こうには大陸が見えた。 「ね、あれラピス大陸だよねっ!」 「ああ。」 その時。 「うわあっ!?」 爆発が起こった。 転がる客。 滑り落ちそうになったエスカリバーだが何とか尻尾を柱に巻きつけてたすかった。 「ふう。一体誰が爆破なんざ…。」 「あれ、ウワサのロケット団っぴ!」 スターが威嚇して尻尾を振るわせた。 「この船の金を全て渡せ!」 「そうはさせない!」 エスカリバー達がロケット団達の前に出た。 「小童に何ができる!」 「ああ、できるともさ!」 「いけ、ブラッキー!」 「シャワーズ!」 「サンダース!」 「じゃ、俺がシャワーズをやる。」 「ならオレがブラッキーを叩く。」 「あたしはサンダースを飛ばすわ。」 「いくっぴよ!」 スターが前にずいっと出た。 シャワーズは体制を低くする。 「スター!チャージしてから電気を放て!」 「わかったっぴ!」 バチバチ…スターが空気中の電気を集め始めた。 シャワーズが飛びかかってくる。 「サンダーガード!」 しかしスターは電気のバリアをはってシャワーズの動きを止める。 そして…。 「ぴぃーかぁー!!」 チャージが終ってスターは電気を放った。 シャワーズは一撃。 兆度セナ達もバトルが終っていた。 「セナ!ルフィア!無事だったか!?」 「ナンとかな!」 その時。 「いけぇ!ミュウツー!」 白銀色のポケモンがボールから現われた。 「!?ミュウツー!?」 「ミュウツー!やれ!」 ミュウツーがサイコキネシスを撃つ。 しかし…。 いきなりエスカリバー達が消えた! 「フフ。ぎりぎりで幻術を使ったのよ。」 にやりと笑うルフィア。危なっかしいなあ…。 「神よ…この邪気の塊を打ち滅ぼせ!」 隙を見てセナが神術を使う。 しかし…効かなかった。 「なっ!?」 サイコキネシス第2派。 幻術を使うまもなく、3人とポケモン達は吹っ飛ばされてしまった。 「負ける訳には…いかないっぴ…。」 スターがよろよろと立ち上がる。 エスパータイプに強い悪タイプのシーフも、かなり辛そうだ。 エスカリバーは力を振り絞ってたちあがると、夢中で呪文の詠唱をして いた。 「…雷の力掌りしサンダーよ…邪気を光で払え!」 カアア!空から金色の光が落ちてくる。 その光に乗って、サンダーが降りてきた。 召喚界で召喚獣となったサンダーだ。 「召喚士よ…我を呼んだな…。」 「ああ…。」 「召喚魔法は意志が重要なのだ!覚えておくがいい。」 サンダーから光が鋭く溢れた。 ミュウツーは強大な力を前に太刀打できず気絶。 ロケット団達も逃げ出した。 「へへ、ちょろいもん…よ…。」 初めての召喚魔法でMPを使い果たしたエスカリバーは気絶した。 |
マディーン | #3★2003.11/16(日)20:40 |
---|
第3話 ラピス到着! 「ふー、やっとついた〜。」 エスカリバー達はようやくホウエンについた。 「エスカリバー凄かったね!召喚魔法、使えるなんて…本当に 召喚士だったんだ〜。」 「初めてだったからMPすぐになくなって気絶したけどな。」 「それに比べてさ〜、セナの神術へボかったよね〜。」 「五月蝿い!あんときゃ気が動転しててちゃんと集中できなかっただけだ!」 セナは怒ってルフィアの胸倉を掴んだ。 「まあ、ここは1つ落ち着きましょう。」 「落ち着くっぴ!!(汗」 「落ち着け!セナ!」 「暫く黙りなさい!ルフィア!!」 エスカリバーとスター、シーフ、サンが2人を引き離した。 「今度言ったら承知しねえからな!」 「ごめん〜。」 とりあえず無事に事は済んだ。 「で、最初の目的地は?」 「サファイアシティさ!」 果たして、どんな冒険が彼らを待っているのか! |
マディーン | #4★2003.11/24(月)14:16 |
---|
第4話 降りてきたレックウザ 「ねえ、あれ何…?」 ルフィアが唐突に空を見上げた。 空にはレックウザが。 「レックウザだよ。絶対地上には降りてこないんだって。」 「へえ〜。」 「オレ、レックウザマジでほしい。」 「レックウザを捕まえるのは無理だ!超強いぞ!?」 「協力してくれよ。クリスタルも一杯ある事だし。な?」 「仕方ないなあ…。」 「怖いっぴ…。」 「無茶はよそうぜ。」 「まあやってみましょうか。」 サンがサイコキネシスを放つ。 それにつられてレックウザが降りてきた。 「シーフ!騙まし討ち!」 「スター!チャージボルト!」 スターは長短時間で電気を溜めて一気に放った! 放った量が少ない分、超高電圧だ。 レックウザはよろけたが、体制を整えると突っ込んできた! 「いけ!クリスタルッ!」 クリスタルは見事レックウザの顔面に命中。 突然の不意打ちに驚いてレックウザは捕まってしまった。 「レックウザ、ゲットだぜ!」 レックウザ入りのクリスタルを持ってセナはガッツポーズをとった。 この世界ではポケモンをとるときにボールは使わない。 「クリスタル」という道具を使うのだ。 |
マディーン | #5★2003.11/17(月)21:53 |
---|
第5話 マグマラシ 「ちぇー、レックウザ捕まえられるんなら俺も欲しかったー!」 「おそいよ〜ん、これはもうオレのレックウザ☆名前レックス♪」 「ず・るーい!」 彼等はサファイアシティを歩いていた。 潮騒の音が気持ちいい。 「それにしても、ここいい街だねー!ラピスオリンピッククリアしたらここに住もうかなー?」 「私は別にどーでもいいけど。」 「海で泳ぎたいっぴ!」 「…今ギャラドス&ドククラゲ大量発生してるらしいけどそれでも?」 「…嫌だっぴ…。」 スターはぶんぶん首をふった。 後ろでシーフとサンが笑ってる。 「ぴぃ!」 「わりぃわりぃ。」 その時、一匹のマグマラシが誰かに浚われそうになっていた。 「おい。」 セナが話しかけた。 男が振りかえる。 「手前…ロケットランチャー団か。」 「違う!ロケット団だ!」 「なーんでマグマラシ浚おうとするんだよ。」 「へっ!オマエの知ったこっちゃない。」 「いっとくがな、オレらはあの時船で戦った者だ。」 「なら勝負!いけ、サンダース!」 サンダースを繰り出してきた。 「俺に任せときな!スター!レッツゴー!」 「いくっぴよぉ!」 スターが堂々と前に出る。 「スター!メガトンパンチ!」 「サンダース、2度蹴り!」 サンダースが素早く2度蹴りを放ってきたが、スターは足を踏みつけた。 「!?」 「メガトンパーンチっぴ!」 バコォォォン!見事顔面にぶつかる。 サンダースはぱたっと倒れた。 「大丈夫か?マグマラシ。」 エスカリバーが男をどこからともなくとりだした綱引きようのロープで 縛りながら言った。 「マグ!(うん!)」 「なら良かった。気をつけて暮らせよ。」 「マグ、マグ!」 「え?俺らときたいって…。え?そこの女のコ?ませたやつだなあ。」 「なら、あたしのマグマラシね!名前はファイア!宜しく!!」 |
マディーン | #6☆2003.11/18(火)22:28 |
---|
第6話 キュウコン 「ここジムないっぴか?」 スターが不服そうにエスカリバーの頭の上で言った。 バトルしたくてたまらないのだ。 「多分ある筈。暫く待てよぉ。俺オマエしかまだいないし…。」 「僕も友達欲しいっぴ。早速草村いって捕獲するっぴ。」 「気が早いわね―、スターは。」 サンがくすっと笑った。 「何で笑うっぴか!?」 「別に。」 サファイアシティを一旦出ようとしていると、1個の箱が目に付いた。 「ん?」 エスカリバーが覗く。 捨てロコンが中で鳴いていた。 「捨てロコンか。ってか、コイツ♂だし。」 エスカリバーがロコンを撫でた。 ロコンは喜んで尻尾を振る。 「ポロックあるけど…いるっぴか?」 スターがこっそりおやつに取っておいたポロックを取出した。 ロコンは喜んでぱくぱく食べる。 「どうしてここにいるっぴか?…捨てられたっぴか。トレーナーわりぃやつだったっぴか。」 スターがロコンの頭を撫でた。 「このコ、エスカリバー、連れてってあげるっぴよね?」 スターがエスカリバーの顔を見上げる。 「ああ。名前、何にしようかなあ?」 「ギリシャ神話とかローマ神話だとかっこいー名前が一杯あるっぴよ?」 「なら…イクシオンだ!」 「今日から俺はイクシオンか。宜しくな。」 「イクシオン、宜しくっぴよ!」 |
マディーン | #7☆2003.11/18(火)22:56 |
---|
第7話 サファイアジム!奇跡の進化! 「いくっぴよ!」 スターが前足をぶんぶん振りまわした。 今、彼等はサファイアジムの前にいる…。 「じゃ、いきますか!」 「君達が挑戦者だね。」 サファイアジムのリーダー・レスカが笑いながら言った。 レスカは水専門のジムリーダー。 法律だとジムはそれぞれの属性の特徴を現さなければならない。 そこで、プール形式となっており、大量の透明な水が張ってあった。 「はいっ!」 「私は3匹のポケモンを使う。君達は…。」 「俺達、それぞれ2匹ずつ持ってるんで。」 「ならいい。順番を決めたまえ。」 「じゃあ、オレ1番でいいか?」 「なら、あたし2番で。」 「俺はラストでいいぜ。順番決まったよ〜?」 「いくぞ!いけ、メノクラゲ!」 「メノクラゲか…シーフ、頼んだ!」 「オレッちに任せとけ!」 シーフは自慢のツメを構えた。 「メノクラゲ、溶解液!」 「シーフ、交わすんだ!」 シーフは見事溶解液を回避。 溶解液はプールに流こむ。 「汚染物質…。」 エスカリバーがぼそっと呟いた。 「シーフ、騙まし討ち!」 シーフの騙まし討ち。 しかしメノクラゲは水の中にもぐって回避。しかし…。 「何!?ニューラが泳ぐだと!?」 そう、泳いで追いかけていったのだ。 そして一気に追いついてメノクラゲを鷲掴みにすると一気に引っ掻いた。 メノクラゲは気絶。 「次はあたしよ。」 とルフィア。 「なら次は…ドククラゲ、いけ。」 「ドクゥ!」 「サン!サイケ光線よ!」 「任せなさい!」 サンのサイケ光線がぶつかる。 ドククラゲはひっくり返った。 「トドメのサイコキネシス!!」 「でもこうしないと面白くないわ。」 ドオオン!サンはサイコパワーで大波を起こした。 そしてひっくり返ったドククラゲを巻き込む。 ドククラゲは攻撃するまもなく倒れた。 「最後は俺か。スター、いけ!」 「ぴぃ、ぴぃ…。」 スターは涙声で訴えた。 「どうした?うわっ!毒針が刺さってる…。」 「フフフ。私が何もしないと思うかね。ドククラゲに瀕死になる時にそ なえて毒針を持たせていたのだよ。」 「手前…卑怯者…ならオマエだけだ!いけ!イクシオン!」 なんと水に弱いイクシオンを出した。 「ちょ、ちょっとエスカリバー!」 「俺はイクシオンを信じる。なっ!」 「ああ!」 「ギャラドス、水でっぽう!」 ギャラドスの水鉄砲が飛んでくる…。 「蒸発させろ!」 しかしイクシオンは強力な火の粉で蒸発させた。 「ほう、なかなかやるな。もう一発! 今度は避けることができず、しっかりと食らってしまった。 どんどん弱って行くイクシオン。 それでもギャラドスは水鉄砲を撃ちつづける。 エスカリバーは思わず叫んだ。その時…。 「…イクシオン、負けんじゃねー!」 イクシオンから光が溢れた。 そして姿は九尾のキツネに。 そう、奇跡の進化を遂げたのだ。 「よっしゃ!火炎放射―!ギャラドス焼きになれー!」 イクシオンは自主的に火炎放射を放った。 強力な炎に飲み込まれ、ギャラドスは熱射病で倒れた。 「…なかなかやるな、君達は。ほら、バッジだ。」 |
マディーン | #8★2003.11/20(木)21:50 |
---|
第8話 のんきな奴等 「あのガキ…強すぎますぜ、サカキ様。」 「成る程…そのうちの1人がサンダーを呼び出したわけか。」 「その猿の男を捕まえろ。力を封じるか、それかわれ等に従わせるかだ。」 「はっ。」 「そこはオマエに任せよう。」 エスカリバー達は、サファイアシティにまだいた。 買い出しに出かけているのだ。 その中で、セナとシーフだけが魚つり、エスカリバーとスターが昼寝、 ルフィアとサンだけが買い出しに出かけていた。 「まったく〜、あいつ等は!クレジットカードないのに!」 「ほんとね〜、私達だけに任せるなんて。30000円以内だっけ?」 そういいつつスーパーをサンとルフィアはスーパーを歩き回っていた。 「ん?」 「…ポケモンのための道具、出血大サービスセールですって!」 ルフィアとサンは、3秒後にはもうその場にはいなかった。 「なかなかつれない。ついに買ってきた超高級ゴカイを試す時がきたか…。」 セナは太ったゴカイをどこからともなくとりだすと、針につけた。 「つれろー!!」 「ぐーぐー。」 エスカリバーとスターは仲良くテラスで昼寝していた。 スターはよだれを垂らしている。 チーズの夢でも見ているのだろうか…。 |
マディーン | #9★2003.11/23(日)11:36 |
---|
第9話 ロケット団・唐突なる闘い・前編! エスカリバー達はサファイアシティを出て、次の目的地・ルビータウン を目指していた。 かつて、あの光のポケモン戦記のフェンリル達が旅した街。 しかし、彼等は滅んでいった。 「ルビータウン…エレメント・モンスターズが通ったって言われる街だよね。」 「ああ。エレメント・モンスターズはあのあと死んだそうだ。」 そんな事を言いながら話していると…? 「おわっ!?」 突然エスカリバーが消えた。 ルフィアとセナは慌てて地面を見た。 「…やっぱり、ワープホールが…。」 ルフィアとセナもワープホールに乗って消えた。 「ってえ…ここどこだ?」 エスカリバーは目を覚ました。 「猿の男…ついに来たか…。」 目の前にいたのは冷徹な瞳の男。 エスカリバーは思わず身構えていた。 「誰が猿だ!尻尾生えてるだけじゃねーか!さっさと俺を返せ!ボケ!!」 「私はサカキ…バトルで勝ったなら返してやろう…。」 サカキはボールを構えた。 「ああ、望む所だ!」 対抗してボールを構える。 スターとも逸れてしまったため、今手持ちにはイクシオンしかいない。 「いけ!ニドクイン!!」 「イクシオン!長期戦になるだろうけど頼んだ!」 「俺に任せておけ!」 イクシオンは軽快なジャンプで飛び出してくると一気に身構えた。 「ニドクイン、岩おとし!」 「電光石火で交わせ!」 シュンシュン!イクシオンは岩おとしを見事回避して行く。 「更に神秘の護りをはって火炎放射!」 更に激しい炎が舞い飛ぶ。 ニドクインは余りの素早い攻撃をかわせずに確りと食らう。 その繰り返しで、どんどんニドクインは押されていった。 「ニドクイン!破壊光線を撃て!」 何ターンか耐えて、ニドクインは破壊光線を撃つ体制に。 「イクシオン!アイアンテールッ!」 破壊光線が遂に放たれた。 しかし、イクシオンはアイアンテールで弾き返した。 自分の破壊光線をくらい、ニドクイン戦闘不能。」 「よっしゃ!」 エスカリバーはガッツポーズをとった。 「ねえ、ここどこなの〜?」 セナ達は散々歩き回っていた。 「早くエスカリバーに会いたいっぴ…。」 スターが寂しそうに言う。 「大丈夫よ、エスカリバーなら。召喚魔法がついてるし…。 サンはそう言ったが、正直言って心配だった。 |
マディーン | #10★2003.11/22(土)15:33 |
---|
第10話 ロケット団・絶体絶命!・後編! 「イクシオン!」 「うぎゃーっ!?」 ドォォン!一気に火炎放射、アイアンテール、ダブルアタック、ファイ アソニックで一気に3匹抜きしたイクシオンだが、疲労がたまってニド キングに動きが鈍った所を吹っ飛ばされた。 「大丈夫か!?」 「だいぶ体に来たぜ…まだ闘え…。」 しかしイクシオンはたちあがれなかった。 「スターもいないし…。」 「さあ、オマエの最後だ…。」 サカキが銃を向ける。しかし…。 「サンダーソニック!」 エスカリバーが魔法で銃を弾き飛ばした。 「俺は召喚魔法、余裕なんでねえ…。」 「俺は大神術師の息子なんでねえ…。」 セナは倒れたロケット団×50を見ながら言った。 ルフィアが幻影で惑わし、セナが神術、シーフとサンとスターがそれぞれ の得意技で攻撃すると言う方法だ。 「ねえ、あんたエスカリバーの居場所しってる?」 ルフィアが胸倉を掴んで聞いた。 「し…らねえ…。」 「いい加減俺を逃せ!」 「やだね。」 |
マディーン | #11★2003.11/23(日)15:09 |
---|
第11話 帰ってきたエ○メント○ンスターズ 「ロックブレイク!」 「うげぇっ!」 ズザザッ! 床からヤリが飛び出した。 しかしエスカリバーは瞬時にして電気に尻尾でぶら下がって交わす。 サカキは別の世界で創った「賢者の石」を装備することによって得た 力で攻撃してくる。 賢者の石は天変地異を起こすほどの力を持つ技でも、一時的に次元を かえることができるのでビルを崩して自分も巻き込まれる心配は無い。 魔法のように見えても、賢者の石が無ければ使えない力なのだ。 一方、エスカリバーは不利だ。 召喚魔法を使えば一気にサカキを吹き飛ばす事も殺す事もできようが、 その前にサンダーしかマスターしていないのだ。 サンダーだとでかすぎる。 そこで召喚魔法とは違う普通の通常攻撃魔法を使っているが、ここで も部屋が狭く、威力の高い魔法は使えない。 次元を変える時空魔法を使う事ができないからだ。 「ショックスター!」 ヒュンヒュンヒュン! エスカリバーの手から無数の星が発射される。 しかしサカキはバリアを張ってガード。 「(やばい…これ以上魔法使ったら魔力が暴走する…!)」 エスカリバーは魔法を使うのを止めた。 まだMPは残っているが、これ以上使うと余りの威力に力が暴走して 止められなくなる。 召喚だと問題は無いが。 「大地の怒り!」 ドオオン…地面が揺れる。 エスカリバーはジャンプで交わす。 そして壁を走りだした! 「オマエはス○イダーマンか!?」 「あいにく俺は蜘蛛が嫌いなんでね!」 そのまま勢い良く壁から離れると一気にロケット踵落としをサカキに食 らわせた。 のけぞるサカキ。 エスカリバーが着地した時には既に揺れは収まっていた。 更に激しいキックを3発腹に打ち込んだ! 「あら…あんましきいてないのね。中年で贅肉たっぷりだからなあ?」 エスカリバーはあきれて言った。 「う、五月蝿い!」 サカキはバリアを張りなおすと呪文の詠唱を始めた。 「(この節…詠唱を妨害しないと逃れられない消去魔法だ!)」 エスカリバーがたじろぐ。 魔法で妨害しようにも、強力なバリアが張られている。 サンダーを呼んだにしても、巨大過ぎてこのアジトは一撃で崩れ去るだろう。 「!!」 その時、エスカリバーは感じ取った。 封印されている召喚獣の意志を。 召喚獣は召喚士との意志が繋がった時、初めて呼び出す事ができる。 エスカリバーは召喚獣との意志の”接続”を始めた。 今ここに封印されている召喚獣だけが頼みの綱だ。 「我が目の前に在りし存在を消去せよ!」「エレメント・モンスターズ!」 2人は同時に呪文の詠唱を終えた! 2つの金と黒の光が現われ、ぶつかり合う。 黒の光がなぎ払われた! 「何!?」 光が消えると同時にサカキのバリアも消える。 金色の光は、徐々に形を作っていった。 「いや〜、久しぶり久しぶり!封印解けてやっと動けるようになったよ〜。」 光から現われたのはサンダース、オオタチ、バクフーン、エアームド、 オニドリル、ピジョットだった! もうお分かりであろう。光のポケモン戦記1・2に出てきたフェンリル達 だ。 ちなみにマディーンは指令でランと別れ、召喚獣としてフェンリル達と 再会したらしい。 話を元に戻そう。 サカキは既にベヒーモスというモンスターの封印を解いていた。 「さよならだ。ベヒーモス、こいつ等を殺せ。」 「ギャアアス!」 サカキはフーディンのテレポートで離脱。 「フェンリル達、必殺技うってくれ!ベヒーモスのパワーは半端じゃ ないんだ!」 「分かった!エレメント・スタぁぁぁ!」 フェンリル達から七色の光が放たれる。 光は、ベヒーモスを一撃で倒した。 「すっげー…。」 「仲間となら何でもできるってもんよ!ほら、あんたの仲間が来た ぜ。速いとこ脱出しないとこのビル崩れる。サカキが爆破スイッチを いれたからな。じゃ、俺らはこのへんで。」 フェンリル達は消えた。 ルフィア達がくる。 「大丈夫か!?エスカリバー!」 「ああ。イクシオンはやられたが。ってか、速いとこ脱出しないとヤバ イらしい。爆破されるらしいぞ、ここ。」 「そういえば…。」 「揺れてきてるっぴよ。」 ドオオン!突然下で爆発が起こった。 「どうしよう!下で爆発が起きてるから逃げられないよ!飛行形いない し…。」 「たっちょ!」 「あ、ダガーどうした?」 最後まで残っていたダガーが鳴き声をあげた。 「レックウザいるでしょ?乗っていけば。屋上まではあたしが案内 してあ・げ・る☆」 「あそっか、セナのレックス(レックウザの名前)がいた!頼んだ!」 ダガーを先頭に、彼等はどんどん億条目指して上っていく。 「ここよ。」 3分でついた。 ビルはもう崩れかかっている。 「じゃ、あたしはここで〜。」 「どうも〜。」 ダガーが消えた。 「せーのっ!」 彼等は、レックスに乗ってビルから離れた。 「ねえ、ルビータウンって…ジム無かったよねえ?」 ルフィアがレックスの上で言った。 「そうっぴよ。僕探検したけど無かったっぴよ。」 その時、突風が起きた。 「!?」 「うわあ!」 1番軽いスターとエスカリバーだけ吹っ飛ばされた。 「エスカリバー!!」 エスカリバー達が飛ばされて行く先には巨大な黒い穴が。 「あそこいっちゃうの!?エスカリバー、助けなきゃ!」 「駄目だ!離れないと危ない!」 「だけど…!」 「しかしも案山子もない!あいつの事だから召喚獣なりなんなりを呼ん で生き延びるはずだ!」 「…分かった!」 「レックス、全力で突風を振りきれ。」 「分かった。」 レックスは突風から徐々に離れ始めた。 そして、スターとエスカリバーは…吸い込まれた。 「生きろよ、エスカリバー…。」 レックスの背で、セナが呟いた…。 |
このページは http://www1.interq.or.jp/kokke/pokemon/commu/story/67.htm のアーカイブです。