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minun | #1★2005.06/24(金)18:35 |
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この物語は、「フロンティアブレーン☆短編集」の続編です。 特に「1」の方を見る必要はありませんが、物語を読んで 「もっと見たい!」と思った人は、こちらへどうぞ! また、登場人物の詳しい説明もここに載っています。↓ http://www1.interq.or.jp/kokke/pokemon/commu/story/575.htm (→ほかんこ) <フロンティアブレーン☆短編集は、こんな物語> ポケモンバトルの最前線、バトルフロンティアには、それぞれの 施設の頂点に立つフロンティアブレーンという者がいる。 彼ら7人は最強であるが、プライベートではもちろん、 普通のトレーナーである。そんなブレーンたちと、おなじみの ユウキとハルカが繰り広げる、ドタバタギャグストーリー! 今回は「1」の感想で募集したリクエストが中心の短編集です。 それでは、ごゆっくりと読んでくださいね! |
minun | #2★2005.06/22(水)21:23 |
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Vol.9「カントージョウト DE どこまでも!」 登場人物 ブレーン全員 『「それでは、インタビュー!あなたの出身地はどこですか?」 「ミナモシティです。前はジョウト地方に住んでいました。 …ジョウト地方といえば、洞窟や山、海など自然が あふれていますし、数々の町もあります。 僕の友人はカントーに住んでいますが、そこも良い所です。」 「いろいろと話して下さってありがとうございました!」』 ブレーンたちは、TV番組「噂のミナモマガジン」を見ていた。 ジンダイ「そろそろ施設に戻ったほうがいいだろう、皆。」 5人「そうだね(だな)。」 リラ「…。」 ヒース「ん?どうしたのリラ、ボーっとしちゃって。」 ウコン「バトルタワーでの疲れが出ているんじゃないか?」 リラ「…いいかも。…さっきのジョウト地方って所に行きたい… 僕、ああいう所って好きだよ。皆で行こう。」 アザミ「珍しいわね。リラが物に興味を持つって…。」 リラ「そう?とにかくどうしても行きたいんだ。いいでしょ?」 ダツラ「そこまで言うならいいぜ。面白そうじゃないか!」 コゴミ「でも今は夜よ?眠いから明日にしよーよZzz…。」 翌日、ブレーンたちは従業員の許可を取って船に乗った。 ―アサギシティ。 リラ「潮風が気持ちいい…灯台もある。ここに来て良かった…。」 ジンダイ「ははは、それを言うのは少し早いだろ。」 ヒース「あっ!この地方にいないポケモンがいるっ!えーと… クラブね。ヘイガニに似てない?(似てません)」 コゴミ「海にはいろいろなポケモンがいるね! 何が釣れるかなー♪なまどぅんいないかなー♪」 6人「いないいない!!」 ひととおりブラブラと散歩をしていると、自然公園を見つけた。 ブレーンたちは原っぱに座って休んでいた。 すると、どこからか放送のアナウンスが流れた。 『ただいまから虫捕り大会を始めます。参加する人は 入り口のゲートまで。』 リラ&コゴミ「えっ…虫捕り大会!?」 つづく |
minun | #3★2005.05/22(日)14:11 |
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―他のトレーナーたちは、急いで入り口のゲートへ走った。 …どうしたことか、リラとコゴミの足が自然に動いた。 コゴミ「虫捕り大会かぁ、面白そうね。リラ、やりましょ!」 リラ「うん。…ジョウト地方はこんなイベントがあるんだね。」 アザミ「出るからには、勝たないとダメよ…。」 コゴミ「えぇ〜…難しいけど、頑張るわ!」 スタッフ「では、このパークボールを持っていってください。 珍しい虫ポケモンを捕まえられた人が優勝です。 ゲットしたポケモンは一匹まで持てます。 ちなみに、持つ事ができる手持ちは1匹だけです。 20分内に頑張ってポケモンをゲットして下さい。」 リラ&コゴミ「…よーし、はりきってやろうじゃない!」 公園は草むらばかりで虫ポケモンを探すのは大変だが、 コンパン、トランセル、ビードル…いろいろ見つけた。そして… リラ「このポケモン、優勝できそうじゃない?」 コゴミ「バタフリーだって。わぁ…キレイ(うっとり)。」 リラ「とくに羽とか…(うっとり)。」 コゴミ「って、うっとりしている場合じゃないでしょ! いけっ、パークボール!」 ―コン、コン、コン…シーン…― リラ&コゴミ「やったあ!」 2人はバタフリーをゲットできた。 結果、リラとコゴミは2位を獲得して、かわらずの石をもらった。 コゴミ「2位だったよ。1位はカイロスとかストライクとか、 アタシたちよりもすごいポケモンだったわ!」 ウコン「で、そのバタフリーとやらはどうするんだい。」 リラ「うーん…そうだ、ダツラにあげる。レンタルポケモンとして 世話してくれるかな…?」 ダツラ「おっ、ありがとな!どんなポケモンか楽しみだな。」 虫捕り大会が終わり、ブレーンたちは自然公園を後にした。 つづく |
minun | #4★2005.05/23(月)20:29 |
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―自然公園の近くの町といえば、コガネシティである。 ブレーンたちは、チョウジタウンで買ったいかりまんじゅうを もっしゃもっしゃと食べながら、コガネシティへ向かった。 ラジオ番組が終わったところなのか、収録部屋から ラジオDJのクルミとアオイが出てきた。 クルミ「あら、ラジオ塔を見学しに来たの?」 アオイ「ねえねえ、よかったら番組を作って放送してみない?」 2人はブレーンを見るなり、いきなりこう言ったのだった。 呆然としていたが、さっそうとリラとコゴミが前に出た。 リラ「僕たちが代表してやってみます。」 そしてついに、ラジオ番組が始まった。 コゴミ「コガネシティのスタジオから、バトルフロンティアの 向こう側へ、今日もバリバリやるわよ、キュッキュ!」 どうでもいい話だが、あるラジオ番組の冒頭のパクリである。 リラ&コゴミ「特番・ポケモン放・送・局〜!イェーイ!」 「いっぱいサマー!」が流れ出した。ヘタすると季節外れである。 コゴミ「ウィーッス!アタシ、アリーナキャプテンのコゴミ! 今日は特別に番組を進行することにしましたぁ。 パーソナリティはアタシとタワータイクーンのリラ!」 リラ「えーと…僕たちはジョウト地方、カントー地方ではあまり 知られてないみたいだけど、楽しんでくれるといいな…。」 2人は調子に乗って、ありとあらゆることを話し始めた。 バトルフロンティアのこと。同じブレーンである仲間達のこと。 自分の最大のパートナーであるポケモンのこと。 イーブイの耳がふわふわで、もふもふしてたまらないこと。 そんなこんなで、あっという間に番組が終わりに近づいた。 リラ「皆さん、いかかでしたか?僕は楽しかったよ。 この思い出を大切にしようと思うよ…。」 コゴミ「聞いてくれる人が楽しんでくれれば、いいのよ! …以上、リラとコゴミの特番ポケモン放送局でした。 バ〜イバ〜イ!ラディオ〜ス!」 クルミ「すごい!初めてなのによくこんな番組が作れたわね。」 リラ「話したいことを思いつく限り話しただけですよ。 それじゃ、僕たちは帰ります。」 アオイ「また来てね〜。」 ブレーンたちがラジオ塔から出て歩いた先にはリニア駅があった。 カントー地方に行けるので、ブレーンたちはリニアに乗った。 つづく |
minun | #5★2005.06/24(金)18:32 |
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―リニアはコガネシティからヤマブキシティへ走り出した。 金銀クリスタルのように、約7秒でカントーに着く…訳がない。 …どうしたリニア、マッハなはずなのに5時間もかかった。 ダツラ「オーイ、起きろ!もう着いたぞ!」 ヒース「ひへっ!?うぅ…あと5分寝ていたかった…。」 カントー地方のヤマブキシティに着いた。ジョウト地方では 見られなかった、新しい風景をブレーンたちは見とれていた。 アザミ「ここは都会かしら?ジムもあるし…。」 ジンダイ「ところで、ジムのとなりにある建物は何だ?」 ブレーン全員が、いっせいに振り向いて建物を見た。 ウコン「あれは…」 6人「あれは?」 「あれは?」と言って1秒経ってから、コゴミを除く全員の 背後からものすごい勢いで誰かが走ってきた。そう、コゴミだ。 ウコン「あれは…」 コゴミ「キャーッ!アリーナキャプテンの血が騒ぐわ!」 ウコン「…かくとう道場じゃ。」 リラ「ちょ、ちょっと待ってコゴミ!」 呼び止められようとコゴミはスピードを変えずにGo to 道場! 師範「オッス!」 コゴミ「ウィーッス!」 師範「ここはかくとう道場だ。今日は特別にここで 誰でも自由にバトルをして良いことになっている。」 コゴミ「えーっ!いいんですか!アタシ、ここでバトルしたい!」 リラ「初対面でそんな…本当に大丈夫なんですか?」 師範「もちろんだ!さあ、好きなようにバトルしていいぞ。」 コゴミ「アザーッス!(ありがとうございます) でも、誰とにしようかな…。」 すると、道場の扉が開いた。ここの挑戦者かと思ったら なんとユウキとハルカだったのだ。2人も観光中らしい。 ハルカ「へぇー…ここが道場…あっ、こ、こんにちは!」 ハルカはブレーンに気付いて焦りながら笑った。そのときだった。 コゴミ「…この2人とバトルさせてください!」 ユウキ「…えっ、オレたちと!?」 つづくの終わるのどっちなの(ぉ) 次回は「強いのはどっち!?トレーナーVSブレーン!」です! |
minun | #6★2005.06/22(水)21:23 |
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Vol.10「強いのはどっち!?トレーナーVSブレーン!」 登場人物 ブレーン全員 ハルカ ユウキ レッド グリーン (読む前にVol.9の最後を読んでおいた方が良いです。) コゴミにこんな所で突然勝負を挑まれるユウキとハルカだが… ユウキ「…何だか分からないけど、やろうじゃないか! それに、またこうして戦いたいと思っていたからな。」 ハルカ「そうね、自分の実力を久々に発揮してみたくなった!」 ちなみにユウキとハルカのシンボルは、2人合わせると 銀シンボルコンプリートしている。普段は神出鬼没の 天然トレーナーかと思ったら実は意外と強いのだ。 ユウキ&ハルカ「そこっ!一言多いっ!!」 コゴミ「ふ、2人とも…ありがとーっ!皆もバトルしようよ!」 ブレーン6人「OK!」 ???「その勝負、のった!」 誰の声かと振り向いたら、そこに2人のトレーナーが立っていた。 グリーン「っと、紹介が遅れたな…。オレはグリーンだ。 トキワシティのジムリーダーを務めている。」 レッド「… … …。」 グリーン「こいつはレッド。オレの親友、そしてライバルだ。 シロガネ山で修行してから、なぜか無口になってさ…; 今日は2人で散歩していた所だ。」 コゴミ「ちょうどいいわ、人数が増えるほどバトルは熱いしねっ! じゃあ早速、バトルを始めるよっ!」 師範「では、バトルのルールを説明する。 チームはトレーナー対ブレーンのダブルバトルだ! 1回のバトルでトレーナー1人とブレーン2人になる。 使用ポケモンはトレーナーは2体、ブレーンは1体ずつ。 では、第1回戦はハルカさん対コゴミさん、アザミさん! …バトル、はじめっ!」 つづく |
minun | #7☆2005.06/08(水)21:25 |
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<第1回戦・ハルカVSコゴミ&アザミ> ハルカ「手加減なしよ。―エネコロロ、ミロカロス、出てきて!」 コゴミ「いっけーっ、ブラッキー!…アザミは誰出すの?」 アザミ「もちろんあたしのベストパートナー…ハブネーク!」 にらみ合う4匹のポケモン。そして―… コゴミ「ブラッキー、エネコロロにサイコキネシス!」 ハルカ「危ない!今のうちによけるのよ、エネコロロ!」 コゴミ「なんちゃって!今のはミロカロスによ!」 ミロカロスはよけられず、攻撃を受けてしまった。 リラ(ちょっと卑怯だけど良いのかな…。) アザミ「…ハブネーク、エネコロロにかみくだく!」 ハルカ「かわして、おうふくビンタ!」 ハブネークは技をかわされた。エネコロロは素早い動きだ。 ハルカ「続いてねこのて!」 果たしてどんな技が… … … …はねるだった。 ハルカ「あ〜っ!コイキングを手持ちに持ってたんだ!」 ユウキ(おいおい、さっきの真剣なバトルはどこ行ったんだ…;) アザミ「今よ、ヘドロばくだん!」 エネコロロは毒状態になってしまい、苦しそうに立ち上がる。 ハルカ「そんな…でも、まだまだ!ミロカロス、たつまき!」 たつまきは相手2体に当たる技だ。2匹はやられたが― コゴミ「ブラッキー、ねむるよ!」 みるみるうちにブラッキーの体力が回復していく。 ブラッキーは眠った。と思ったら、すぐに目が覚めた。 ハルカ「え!?なんで!?」 コゴミ「ブラッキーはカゴの実を持っていたのよ! チャンスよ、ミロカロスにすてみタックル!」 ハルカのポケモンの体力は、ゲームで言えば「赤いところ」だ。 ハルカ「最後までねばるのがトレーナーだもん…。 エネコロロ、ミロカロス!ダブルふぶき!!」 命中率が少ない技だから、イチかバチかだった。だが当たった。 アザミ「あんな技を覚えていたなんて…!」 そして、ブラッキーとハブネークは倒れた。 師範「ハブネーク、ブラッキー戦闘不能!勝者は、ハルカさん!」 コゴミ「体力が多いのに戦闘不能にさせるなんて…やるじゃん!」 ハルカ「こちらこそ、良いバトルをありがとう!」 つづく |
minun | #8★2005.06/13(月)13:59 |
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<第2回戦・グリーンVSジンダイ&ウコン> ジンダイ「面白くなりそうだな…!いけっ、レジロック!」 ウコン「頼むぞ、クロバット!」 グリーン「いくぞ、リザードン、サイドン!」 お互い知らないポケモンばかり。技も予測不可能だ。 ジンダイ「先手必勝だ…レジロック、じしん!」 地面が割れ、足場が変わっていく。じしんはレジロック当たるが… ウコン「リザードンもそうだが、わしのクロバットは ひこうタイプ…よってじしんは当たらない! クロバット、かげぶんしん!」 グリーン「くっ、だったらかたっぱしから倒してやる! リザードン、分身にひのこ!」 リザードンは分身を倒す事に集中していた。 ジンダイ「スキあり!レジロック、ばかぢから!」 グリーン「なっ!?リザードン…!」 威力が大きい技ばかり。皆真剣な目で応援していた。 グリーン「いや、まだいける…リザードン、かえんほうしゃ!」 ウコン「しまった!大ダメージを受けてしまった…。」 ジンダイ「もうこれを使うしか…レジロック、だいばくはつだ!」 レジロック、そしてリザードンは倒れた。サイドンにも当たった。 ウコン「なぜそんな技を…そうか、そうなるからか!」 バトルフィールドにいるのはクロバットとサイドンの2匹。 なんと相性はクロバットにとって効果抜群だ。ジンダイの作戦は サイドンにはクロバットしか攻撃相手がいなくなるということだ。 グリーン「負けるなサイドン!とっしん!」 だがしかし、サイドンは足場の岩にぶつかってしまった。 グリーン(あのときのじしんか…。) ウコン「今じゃクロバット、そらをとぶ!」 クロバットが、かなりのスピードで上から突進してきた。 効果は抜群だ。サイドンはよろけながら倒れてしまった。 師範「サイドン、戦闘不能!勝者はジンダイさん、ウコンさん!」 グリーン「くそっ…。相手はちゃんとした作戦を考えていたか…。 レッド、後は頼んだ。」 レッドは帽子を深くかぶった頭でうなずいた。 つづく 誤植があったので書き直しました。すみませんでした。 |
minun | #9★2005.06/19(日)13:10 |
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<第3回戦・レッドVSヒース&ダツラ> ヒース「さあ、出てらっしゃいっ!ボーマンダ! ダツラはもちろんレンタルポケモンだよね。」 ダツラ「ああ。今回は、こいつで行く…ボスゴドラ!」 レッドはピカチュウとフシギバナを繰り出した。 その直後ピカチュウが、でんこうせっかをしてきた。 そしてフシギバナもはっぱカッター!相手に当たった。 ダツラ「なんだとっ…あいつ、指示もしないでポケモンを…。」 ヒース「ステキねっ、あの人とポケモンのチームワーク! でも私たちだって!ボーマンダ、つばめがえし!」 フシギバナはよけようとしたが、少しかすった。 ダツラ「ボスゴドラ、ピカチュウにアイアンテールだ!」 すると、ピカチュウもアイアンテールで向かってきた。 お互いダメージを受けた。どちらも体力は10分の7ほどだ。 ピカチュウは負けずに立ち上がり、ボーマンダにでんじは! ヒース「まひ状態になるなんてっ…攻撃が難しくなる…。 とにかくダメージを与えないと!…ドラゴンクローよ!」 だが、やはり体がしびれて動けなかった。そのスキを狙ったのか フシギバナは少しの間、力を溜め、ソーラービームをした。 だんだんボスゴドラとボーマンダの体力は減っていく。 ヒース「ダツラ、これはもう強い技で攻めるしかないようね。」 ダツラ「ボーマンダがじしんを使うとボスゴドラがダメージを 受けてしまう。だから…ボスゴドラ、じしん!」 フシギバナにはあまり効かないがピカチュウには抜群のはず。 ダツラ(これで大ダメージだ!) しかし予想外の展開が起こった。ピカチュウがひかりのかべで 自分とフシギバナを守ったのである。ダメージは少ない。 そしてピカチュウは上空からスピードスターをした。 さすがに体力はもう残っていなかった。相手2匹は倒れた。 師範「ボーマンダ、ボスゴドラ戦闘不能!勝者はレッドさん!」 皆、レッドの強さに驚き「うわぁ…」と言いため息をついた。 グリーン(シロガネ山で修行をした成果なのか、ずっと前に オレと戦った時よりも強くなっている…。) そしてついに最終決戦の時が来た。ユウキVSリラだ。 つづく |
minun | #10★2005.06/22(水)21:21 |
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<最終決戦・ユウキVSリラ> 師範「このバトルだけはシングルバトルだ。では、はじめっ!」 リラ「楽しいバトルを期待しているからね…エンテイ、行くよ!」 ユウキ「ああ。絶対負けないからな!バシャーモ、頼む!」 炎ポケモン同士である。これは接戦になりそうだ。 リラ「エンテイ、おんがえし!」 おんがえしはポケモンがトレーナーになつけばなつくほど 威力が大きい。エンテイのおんがえしは大ダメージだ。 リラ「もう一度、おんがえし!」 ユウキ「バシャーモ!スカイアッパー!」 瞬時にバシャーモの姿が消え、空中からスカイアッパー! リラ「今度はこれにしようかな。エンテイ、めいそう!」 エンテイは目を閉じた。「とくぼう」と「とくこう」が上がる。 ユウキ「…ならとにかく攻撃あるのみ!エンテイ、だいもんじ!」 リラ「…エンテイも、だいもんじを覚えていたことを覚えてる?」 だいもんじが強力な火のベールとなった。何が起こったか 分からない。しばらくして炎が消えていった。 倒れているのは…2匹とも。だけどエンテイはやけど状態だ。 ユウキ「今だ!きりさく!」 お互い一歩もゆずらない戦い。2匹はさまざまな技を繰り出した。 ポケモンたちの体力もあとわずか。そして―― ユウキ「バシャーモ、ブレイズキック!!」 リラ「エンテイ、だいもんじ!」 これが最後の技になるだろう。ユウキとリラはそう思った。 また火のベール。しかし、さっきよりも大きい。 2人が駆けつけてみると、倒れているのはバシャーモだった。 エンテイは持っていたラムの実で状態異常が回復し、 体力がギリギリまで残ったのだ。 ユウキ「バシャーモ…よくやったな。」 師範「バシャーモ、戦闘不能!勝者はリラさん! よって、両チーム引き分け!」 全員「引き分け…か…。」 皆はこの言葉を聞き、なんだか複雑な思いがした。 つづく |
minun | #11☆2005.06/22(水)21:44 |
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<Vol.10 エピローグ> 全員が何も言えず黙っていたその時だった。 ???「良いバトルだったよ。」 どこから声がしたのかと辺りを見回した。声の主はレッドだった。 レッドは帽子のつばを上げ、初めて笑顔を見せた。 レッド「フロンティアブレーン…噂は聞いていたけど、 本当に強かった。皆もそう思うだろう?」 ユウキ「そうだな。リラさんも強くなっていたよ。」 リラ「ふふっ、ありがとう。」 コゴミ「ほーんと、引き分けだったけど楽しかったよね! 今度もバトルしようね。約束よ!」 トレーナーたちとブレーンは握手をした。長い戦いが今終わった。 そしてブレーン、ユウキ、ハルカはカントーの2人と別れた。 ブレーンたちとトレーナーたちの物語はまだまだ続く。 続くったら続く。嫌でも強制的に続く。(ぇ) リラ「けっきょく ぼくが いちばん つよくて すごいんだよね」 全員「お前が言うなっ!!」 おしマイナン♪ 次回は「今度は体力勝負!マラソン大会!!」です! |
minun | #12☆2005.06/27(月)17:50 |
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Vol.11「今度は体力勝負!マラソン大会!!」 登場人物はこれから省略します(ぇ) エニシダ「位置について…よーい!」パーン! ピストルの音とともにトレーナーたちが勢いよく走り出した。 今日は年に1度の、ホウエン地方のマラソン大会だ。 この地方は山も海道もあり、マラソンコースには最適だ。 今年はフロンティアブレーンも参加することにした。 エニシダ「さあ始まりました!スタート地点のカイナシティから だんだん差が出てきたようです。現在のトップは…」 ユウキとハルカだ。この2人は毎年出ているから慣れている。 一緒に走ろうとハルカが決めたので、同じペースで走っている。 ヒース「な、なんだか私、早くも疲れちゃいそう…。」 アザミ「ヒース、まずその衣装じゃ走りづらいでしょ。」 ヒースは大丈夫、と無理やり笑顔をつくった。 サイクリングロードの下を走るブレーンたち。 草むらからプラスルが1匹とび出してきた。 リラ「うわっ、びっくりした…。」 よく見ると、プラスルとマイナンの大群に囲まれていた。 ダツラ「おーい、プラスルたち。通りたいから避けてくれ!」 道路のはしへ逃げたプラスルとマイナン。その奥には… ゴクりんの大群がボケっとした顔で見ていた。ああ…なぜ、 こんな所にゴクりんが。なぜ後の方だけひらがななのかは知らぬ。 エニシダ「第一の罠、ポケモン大群トラップをクリアー!」 リラ&ダツラ「罠かよ!」 次に110番道路へと進んでいった。コゴミは叫びながら走る。 コゴミ「ウラーラーラーラーラー!!」 作者は友人からこれを叫ぶと速く走れると聞いたが本当だろうか。 まあそれは置いといて…これから厳しい難関が待っている。 急げブレーン!負けるなユウキ&ハルカ! つづく |
minun | #13☆2005.06/30(木)21:45 |
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―中間地点。えんとつ山で飲み物が飲めるという。 ジンダイ「はあ、はあ…やっとここまでついたな!」 ウコン「皆、かならず飲み物を取っていくんだぞ。」 しかぁし!ここにも罠が待っていたのだ。 テーブルの上には、おいしい水、ミックスオレ、サイコソーダが あった。ブレーンたちは飲み物を1つずつ取り、再び走った。 ヒース「私はサイコソーダにしようかな〜っ。いただきます♪ … … … …みぎゃあぁぁ!!」 妙な奇声を発したヒース。 コゴミ「何?どうしたのよ…;」 ヒース「中身が…缶の中身がマトマジュースなのっ!ヒ〜辛い!」 エニシダ「第2の罠、マトマジュース! でもスタミナたっぷりだから、速く走れるはずです。」 リラ「あ、速い。」 …ヒースは、ほぼ勢いで走っているだけだと思う。 一方ユウキとハルカは、「りゅうせいの滝」にいた。 どうくつの中まで走るなんて世にも珍しいマラソンである。 ここは段差がたくさんある。2人は慎重に飛び降りた。 ハルカ「もう疲れたよ〜。少し休も…キャッ!」 水たまりにはまって、転んでしまった。足が泥だらけだ。 ユウキ「大丈夫か!?」 ハルカ「…痛っ…足ひねったかも。ごめん、これ以上走れない!」 今までトップだったのに仲間が転んだので、最下位になるのを 気にせず、ゆっくりと走りやっとゴールまで行った、というのが よくあるパターンだ。作者はそんな展開にはさせない。フフフ… ユウキ「まだ走れるさ!…オレに良い考えがある。ハルカ、 少しの間、そのバンダナを貸してくれ。」 ハルカは頭にあるバンダナを取り、ユウキに渡した。 するとユウキは、そのバンダナであることをした。 ハルカ「!? ホントにそれで走るの、ユウキ?」 つづく |
minun | #14☆2005.07/03(日)14:33 |
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―ゴールは、カナズミシティだ。ブレーンたちは チームに分かれて走ることになり、現在のトップは ジンダイ、ダツラ、ウコン、ヒースの男性陣(?)だ。 ジンダイ(…いつの間にかトップになってた…なんでだ? まあいい、ゴールを目指すのみだ!) 空は、もう夕焼けだ。海辺を走っている4人は別に「青春だー! あの夕日に向かって走れ!!」とか言ってはいない。 エニシダ「このままフロンティアブレーンがゴールか、 それともトレーナーがゴールかー! おっと、何やら声が聞こえてきましたよ。」 ??&??「…っちに、いっちに、いっちに…」 2人のトレーナーの声。この掛け声を聞くともう分かるだろう。 そう、二 人 三 脚 で走ってきたユウキとハルカだ! 2人の足首には、ハルカのバンダナが巻いてあった。 ハルカ(こんなに速く走れるなんて…すごい!) たとえ足をケガしていても、2人で走れば怖くない。 あっという間にジンダイたちを抜かした。 ダツラ「なんだとっ…!?あの速さはいったい…」 ようやくカナズミシティが見えた。全力で走り、 ユウキとハルカはゴールテープを切った。 ハルカ「や…やったあ!ユウキ、本当にありがとう!」 後からリラ、コゴミ、アザミも追いついた。 アザミ「…くやしいけど、ものすごい速さだった…。」 ユウキ「へへっ…オレは、大事なのは団結力だと思うんだ。」 ウコン「そうか。確かにそれがあったから、勝てたんだな。」 エニシダ「という訳で、優勝はユウキくんとハルカさんです!」 喜ぶ2人を、ブレーンたちは拍手をしながら見ていた。 そしてリラはこう思うのだった。 リラ(いつか僕たちも七人八脚を練習しよう…。) おしマイナン♪ 次回は「バトルアリーナ、イメチェン大作戦!」です! |
minun | #15☆2005.07/10(日)18:17 |
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Vol.12「バトルアリーナ、イメチェン大作戦!」 ほこりだらけの棚。薄汚れた壁。 バトルアリーナの受付の段差に座って、コゴミはため息をついた。 コゴミ「はあ…。そろそろアリーナも改装すべきかしら? 汚れてきたし、掃除をしてイメチェンするわよっ!」 コゴミはすっくと立ち上がった。何て決断が早い女なんだ。 手にはホウキとぞうきん。いざ!掃除開始! コゴミ「うっしゃ!まずは床拭きね…ん?」 独特な形の足跡がある。奥までずーっと続いている。 コゴミ「…昨日ここに来た、ユウキくんのバシャーモね。」 「orz」の姿勢になるコゴミ。頭には、さわやかな顔をして 「アハハハ…」と笑って手を振るユウキの顔が浮かんだ(ぉ) それでも、一生懸命ぞうきんで床をふいた。 あ〜ら不思議、木製の床が一瞬で大理石に〜。…ありえない。 バトルアリーナは、受付と廊下とバトルフィールドに分かれる。 3つの部屋をホウキで掃くなんて楽勝だと思っていたが、 体力にも限界がある。コゴミは叫んだ。 コゴミ「いったい何mまで続いているのよ!この廊下!」 なんと廊下は200mぐらいあるのだ。 こんなに長い廊下なんて、見るだけでやる気が失せそうだ。 コゴミ「ぜえぜえ…やっどおわっだゲフッゲフンゴフン…」 こんなんで大丈夫なのか、コゴミ。 コゴミ「よーしっ、いよいよ改装ね!でも どうすれば挑戦者が喜ぶ部屋を造れるのかなぁ。」 あれこれ試してみた。果たして本当に改装できるのだろうか。 つづく |
minun | #16☆2005.07/16(土)20:18 |
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―その日は真夏日だった。気温が33度もある。 こんなに暑い日に合わせて、涼しい部屋にしようと思った。 リラ「コゴミ、いる?遊びに来たよ。」 中へ入った直後、何たら度の冷気がリラを包んだ。 リラ「…寒い。」 コゴミ「えへへ、ゴメーン。エアコンと扇風機を用意したんだ。」 リラ「ふーん…まあ、青系の部屋かぁ、良くなったじゃない…。」 コゴミ「そうでしょ!そうでしょ!涼しそうでしょ!?」 リラ「でも、アリーナの和風インテリアが無くなっているよ。」 青いカーテン、ステンドグラス…確かに洋風だ。 また一からやり直し。「あーあ」と2人は頭をがくっと下げた。 コゴミ「めげるなアタシ!目標は過去の和風テイストを残す事!」 だが、何から始めれば良いのか分からない。そこへ… ダツラ「ウィーッス!なんてな。さっきリラに会ったけど 改装しているんだって?」 ダツラ、ジンダイ、ウコンの3人がやって来た。 コゴミ「そうよ!何かアイデアない?」 ウコン「それなら、これを飾るがよい。」 コゴミ「わー、何が入っているの?」 ジンダイ「開けてからのお楽しみだ!私たちは帰るからな。」 1人になったコゴミは、ガサゴソと箱を開けてみた。 着物と、茶道セットと畳が入っていた。 コゴミは着物を着て、1人劇をやってみる。 コゴミ「ようこそいらっしゃいました、ここはバトルアリーナで ございます。」 「失礼します、バトルは終わりましたか。休憩の時間です。 お茶をどうぞ召し上がれ… ブハッ!アタシのキャラがどんどん崩れるわ(爆笑)」 結局3人のプレゼントは「アイデア」にならなかった。 コゴミはとりあえず、誰にも頼らずに自分で改装する事にした。 つづく |
minun | #17☆2005.07/21(木)20:55 |
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―時刻はもう夜だった。バトルアリーナの窓からは 明かりが漏れている。外にいるトレーナーたちは言い合った。 *「ねえ、何で今日だけバトルアリーナは営業していないの?」 *「僕、さっき窓からのぞいちゃったんだ。…そしたら、 アリーナキャプテンのコゴミさんが、ものすごく真剣な 顔をして、部屋の模様替えをしていたよ。」 *「そう…邪魔しちゃいけないよね。挑戦は諦めよう。」 コゴミ「ふう… …やった!やっと終わったわ!!」 満面の笑顔で、額の汗を拳でぐっと拭き取る。 部屋には和紙でできた電気の飾りや、涼しそうなすだれがある。 所々変えただけだが、まったく違って見える。 ヒース「お疲れさまーっ!飲み物持ってきたよっ!」 ヒースに続いて、リラとアザミも入ってきた。 リラ「わあ、アリーナの雰囲気にぴったりな飾りだね。」 コゴミ「うん!でも、何かが足りない気がするの。あと1つ…」 アザミ「掛け軸…なんかどう?」 掛け軸とは、字や絵を書いて、それを飾る物だ。 コゴミ「! それよ!ありがとう、アザミ!」 そう言うと、筆と墨と半紙を取り出し大きく大きく 「闘志」と書いた。バトルアリーナのモットーだ。 コゴミ「今度こそ本当に終わった〜!あー、疲れた。」 コゴミが床に倒れかけたその時、腕が墨が入っているビンに 当たり、墨が全部床にこぼれた。 リラ「あ…」 アザミ「え…」 ヒース「う…」 コゴミ「うっそだーあ!!」 アザミ「…なんで関係ないあたしたちが床拭きを手伝うのよ…。」 コゴミ「そんなこと言わないで、早く終わらせようよー!」 おしマイナン♪ 次回は「ミニミニブレーンの大冒険」です! |
minun | #18★2005.07/24(日)13:47 |
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<次の物語を読む前に…おまけ・ブレーンのフリートーク> ―フロンティアブレーンの皆さんはアニメに出るそうですが。 リラ「ついにアニメに出ることになったよね、僕たち…。」 アザミ「オープニングを見ると、全員出そうね。」 ジンダイ「私は出るかどうかは分からないなorz」 ヒース「オープニングといえば皆、個性的な動きだったね!」 ウコン「コゴミなんか、飛んだり跳ねたり蹴ったりだもんな。」 コゴミ「アタシ、格闘技が得意だから♪」 ダツラ「俺だけシルエットじゃないけど、少しずつ 明かされていくから、楽しみだな!」 コゴミ「うんうん。ダツラの次は、きっとアタシよねっ!」 ヒース「えーっ、コゴミが一番可能性大だけど、 もしかしたら私かもしれないんだよっ!」 ジンダイ「まあまあ2人とも…皆いつかは出るんだろう?」 リラ「そうだよ。僕がアニメに出たら、早くバトルをしたいな。」 ウコン「サトシたちは本当にわしらに勝てるのかね?」 アザミ「さあ?負けないように、あたしたちも特訓しましょう…」 コゴミ「あー、でも本当に、アニメに出られるなんて幸せv」 リラ「それ、フリートークする前にも言ったような気が…。」 ヒース「ところで全員出るということは、ネタバレだよね?」 アザミ「ネタバレがいやなら見ないか、あるいは 全力でエメラルドを進めるしかないわ…。」 ジンダイ「ブレーンに会った人にも会っていない人にも、 見て欲しいと思うな!」 ウコン「ファンの人は録画するだろな。たぶん作者も。」 ダツラ「じゃ、リラ、最後に一言頼むぜ。」 リラ「アニメでもゲームでも、僕たちをよろしくね。」 ―ありがとうございました! コゴミ「お腹すいたー。」 リラ「え?今、真夜中なのに?」 |
minun | #19★2005.07/27(水)15:50 |
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Vol.13「ミニミニブレーンの大冒険」 リラ(なんだろう、この違和感は?布団が重い気がする…。 そしてベッドの面積がかなり広いような気がする…。) 朝。ここはフロンティアの宿舎の、リラの部屋。 早く目を覚ましすぎたのか、リラ以外は皆寝ているかもしれない。 リラはベッドから降りようとしたが…突然足がすくんだ。 リラ(この高さって…おかしいよ…。) ベッドから床まで、まるで2階建ての家1軒分の高さなのだ。 仕方なく、ベッドの裾をつかみながら降りることにした。 リラ(だけど…やっぱり怖い…誰か助けて!) ついに手を離してしまったリラ。でも運良く着地できた。 しかし、起き上がったリラの視線の先には巨大なエンテイの顔が。 リラ「え、えぁ、エンテイぃあぁ〜!?」 いつもは冷静な性格なのに、ここまで驚くとは。 エンテイもぎょっとした顔でリラを見た。 なぜなら…リラが、身長5cmほどの小さな体になっているからだ。 ???「ブ、ブラッキぃぁええ〜っ!?」 ???「ラ、ラグラージぃえう〜!?」 隣の部屋でも謎の叫び声が聞こえた。 で、ブレーン全員、朝から散々だったと。 ダツラ「はあー…小さくなってしまったのは、皆そうなのか。」 コゴミ「巨大なブラッキーがいるんだもん…。びっくりした!」 ヒース「そうそう。でもこっちはラグラージなんだよ。」 どうやら謎の叫び声を出したのはコゴミとヒースのようだ。 リラ「…これからどうする?」 ジンダイ「元に戻す方法は全く分からない。 誰か、『ちいさくなる』を使うポケモンを 持っていないか?」 全員首を横に振った。 アザミ「でもその技は、ポケモンにしか効かないんじゃないの?」 ウコン「じゃあ、小さくなってしまった原因は…?」 つづく |
minun | #20★2005.07/30(土)21:42 |
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―原因は?と尋ねられても…困る。 ヒース「きっと幻覚か夢だよっ!それが覚めるまで…!」 悲劇の何かを訴えるようなセリフを言うように叫んだ。 ダツラ「案外そうかもしれない。誰かのポケモンが 知らないうちに幻覚の技をかけたんだろう、きっと。」 ウコン「誰の何のポケモンかは分からないけどな。」 謎は謎のまま。皆黙り込んでしまった。 リラ「…まずはヒースの言うとおり、覚めるまで待とうよ。 それまで…えっと、僕の部屋を探検しない?」 少し照れたよう顔でリラが皆を見上げる。 コゴミ「ハイハイハイ!アタシは大賛成だよ!」 アザミ「とりあえず、暇つぶしとして…。」 ジンダイ「好きなだけ探検しようか!」 続きはCMの後だってばよ! チャララッチャ〜ララッチャララッチャ〜だ〜れだ?(知るか) チャララ〜チャ〜ララ〜むこうを向いてるビリリダマ!(知るか) リラの部屋は、常にきちんと整理されているので、 どこに何があるのかよく分かる。 ジンダイ「おお、ずいぶんと大きなエンテイだ!」 ダツラ「フーディンも元気そうだな。」 皆、平気な顔でリラのポケモンたちを見た。 リラ(…本気で驚いた自分が情けなくなってきた。) コゴミ「見て!ベッドよ。トランポリンみたいっ!」 アザミ「これなら何人も寝ることができそうね…。」 リラが降りられなかったベッドまで、あっさりと登っている…。 ウコン「シンボルなんて、頭から首までの大きさじゃ。」 ヒース「見るものの全てが違っていて、楽しいねっ!」 リラ「…どう?探検は面白い?」 コゴミ「面白いわよ!リラも一緒に遊ぼう!」 リラ「あ…うん。」 そういえばリラは、さっきから部屋の入り口に立ったままだった。 と、リラが皆のもとへ行こうとしたのと同時に、何かの拍子で 机にあったモンスターボールが転がってきた。 全員(…ええっ!?) つづく |
minun | #21☆2005.08/05(金)21:16 |
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―モンスターボールはブレーンから見ると… 運動会の大玉転がしの大玉よりひと回り大きい。 もはや「ぎゃあ」とか「うげ!?」とか叫ぶヒマなんか無かった。 全員、逃げて逃げて逃げまくった。このままつぶされたら ペラペラブレーンの大冒険〜!でペーパーブレーンRPGだ。 …と、意味不明な解説は置いといて…。 ヒース「ど、どうしよう〜。空のモンスターボールだけど…。」 偶然だがモンスターボールは、まだブレーンの後ろを追っている。 ダツラ「こうなったら、もう止めるしかないだろっ!?」 アザミ「どうやって止めるのよ!?」 ウコン「とりあえず後ろから押すんじゃよ…せーのっ…。」 言うなり、後ろを向いてモンスターボールを押した。 あとの6人も手伝う。すごい力だ。 しかし勢いがあるのか、ボールはなかなか止まらない。 本当に押しつぶされそうだ。リラはぎゅっと目をつぶった。 リラ「もうだめだ…。」 つぶっていた目を開けたら、ただの天井が見えた。 朝日が体に当たり、小鳥が鳴いていた。いつもの朝? リラ「…夢…だったんだ…よかった…。」 何だかまだ夢を見ているみたいだった。リラは部屋を出た。 すると、廊下から話し声が聞こえてきた。 コゴミ「でさー、皆が小さくなって、リラの部屋を探検して… すごい夢なのよ!物の全てが大きいの!」 ジンダイ「…?その夢、私も見たような気がする…。 コゴミ、モンスターボールに追いかけられただろ?」 コゴミ「あーっ!そうそう!あれは辛かったわ。」 楽しそうに話している2人の横で、リラはくすっと笑った。 コゴミ&ジンダイ「リラ?」 リラ「あ、ううん…何でもない。」 (僕と同じ夢を見たんだね…。) おしマイナン♪ 次回は「フロンティアブレーン、日本列島めぐり」です! |
minun | #22☆2005.08/13(土)12:07 |
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Vol.14「フロンティアブレーン、日本列島めぐり」 ホウエン地方のバトルフロンティアに住んでいる フロンティアブレーンだが、今日はエニシダが発明した 何らかの機械を使って、日本列島へ飛ばされた。(ぇ) ここは関東地方の東京都。コゴミはビルの前で立ち尽くしていた。 コゴミ「やだ…アタシったら、いきなり迷っちゃった…。」 初めから早々これだ。すると、アザミが走ってきた。 アザミ「なんだ、こんなところにいたの…。」 コゴミ「ア、アザミ〜。よかった〜!」 アザミ「皆なら、…ほら、あそこ。」 指差したのは、上だった。そこには東京タワーがあった。 かなり高い所から、ヒースたちは叫んだ。 ヒース「おーいっ!私たちはここだよー!!」 ウコン「今からそっちへ行くから、少しの間待ってるんだぞー!」 コゴミ「うん!分かったー!」 リラが皆に地図を渡し、ポケモンセンタートウキョーへ向かった。 ダツラ「ここか、ポケモンセンタートウキョーってのは。」 リラ「すごい、ポケモンドールがたくさん置いてある…。」 ジンダイ「ヨコハマとかオーサカとかもあるらしいぞ。」 コゴミ「そっちにも行きたいけど、今日は時間が無いわ。」 ウコン「とりあえず今回はトウキョーだけで良いじゃないか。 好きなグッズを買ったらどうじゃ?」 ヒース「賛成!」 しばらくの間、店内に並べられた品物をながめながら、 お菓子やポケモンドールを買った。たくさん買えて、満足の様子。 アザミ「さてと…次は栃木県に行かない?」 リラ「東京から電車で少しだよ。じゃあ、行こう。」 つづく 次は作者の出身地である栃木です!一番知っている県なので(ぁ) |
minun | #23☆2005.08/20(土)10:35 |
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―栃木県。田が一面に広がっている、のどかな田舎。 ヒース「わぁっ!農作物がたくさんあるのね〜。」 ジンダイ「あの人に聞いてみるといいかもな。」 あの人とは、畑で農作業をしていたおじさんだ。 リラ「…すみません、この県の名物は何ですか?」 おじさん「ああ、栃木の名物といえばイチゴだよ。 ここのイチゴは、とちおとめって言うんだ。」 おじさんは、とちおとめがどっさり入ったカゴを見せた。 アザミ「へえ、おいしそうじゃない…。」 おじさん「よかったら、もらっていくかい?採れたてだぞ。」 コゴミ「いいんですか!?やったぁー!」 ダツラ「コゴミって本当に何でも喜ぶよな〜ハハ;」 ウコン「じゃあ遠慮なく、もらっておくぞ。」 全員「いただきます!」 採れたてなのか、甘酸っぱくておいしかった。 リラ(そういえば、僕たちは似たような形の木の実、チーゴを いつも食べていた…チーゴは苦いけど、イチゴは甘いかも) コゴミ「えへへ、アタシも1つ…んっ?」 イチゴを口の前まで持ってきたとき、イチゴの下から アリがはい上がってきた。 コゴミ「ほげぇっ!?」 アリに驚いて、コゴミはそのまま倒れてしまった…。 ダツラ「え、ただのアリごときで…。」 しばらくしてコゴミが目を覚ますと、ウコンが言った。 ウコン「もう大丈夫か?さあ、次の県へ行こう。」 コゴミ「えっ…どこへ?」 アザミ「大分県って所へ行こうとしているのよ…。」 ジンダイ「大分県は九州地方、ホウエン地方に似たところだ!」 ヒース「そうとなれば、空港へレッツラゴー!!」 空港で飛行機に乗り、何時間か経つと九州の空港が見えた。 そしてブレーンたちは大分県へ向かうのだった。 つづく |
minun | #24★2005.08/24(水)14:24 |
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大分県に着いた。ホウエン地方で言えば…フエンタウンあたり? リラ「ここが大分県か。海が見えるね…。」 アザミ「まずは、どこへ行けば良いかしら?」 ヒース「近くに商店街があるよ。行こうっ!」 走って行ってしまったヒースに6人が追いかけていく。 人がたくさんいて、にぎやかな商店街へ入った。 いろいろな品物や食品が並んでいる店を通り過ぎると、 ふと『大分名物、たらおさ』と書いてある看板が コゴミの目に留まった。 コゴミ「これは…名物?食べ物なの?」 リラ「そう言うと思って、調べてきたんだ。」 さっとメモを取り出すリラ。 ジンダイ(いつ調べたんだ…?) ウコン「そもそも「たらおさ」と聞いただけで 材料が何なのか分からないが…。」 リラ「えーと…まず、タラの胃を用意して…。」 ダツラ「タラの胃!?しかも今作るのか!?」 リラ「うん。アユでも作れるけどね。」 ブレーンの「3分かかるか分からないけどクッキング」中。 でーきあーがりー。(すごい手抜きだな) 野菜と一緒に盛り付けて、早速試食する事にした。 ヒース「ギザギザしていて、面白い形だね。」 ジンダイ「んっ、でもうまいじゃないか!」 コゴミ「こんな食べ物もあったのね!ほんと、おいしいわ!」 アザミ「あ、そういえば海がある県だから、 タラやアユがたくさんとれるのかもね…。」 そして2時間後…。 ウコン「次はどこに行くのか?」 リラ「もちろん、ここに決まってるよ。」 リラが地図を指差した所は…ヒントはポケモンだ。 ダツラ「それなら、俺も行きたいところだったんだ!」 つづく |
minun | #25★2005.08/25(木)14:04 |
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―リラが行きたかった所…それは愛知県名古屋市にある 「ポケパーク」である。ピカチュウの森、ポケモン星空トリップ。 何から何までポケモンづくしの遊園地だ。 コゴミ「うわ〜!見て!エンテイよ!」 ダツラ「レックウザもいるぜ!」 ヒース「じゃあ私、ジェットコースターに乗ってくるよ!」 アザミ「ここで一度だけ解散…ってことで。」 ウコン「わしはあっちのポケモンショップに行ってくるぞ。」 ジンダイ「アザミ、その手に持っているものは何だ?」 アザミ「えっ…何も持ってないわよ。」 ところがアザミは、ある企画を考えていた。 ダツラ「うわあぁあぁっ!」 ヒース「どひいぃ〜っ!!」 コゴミ「イィーヤッホォォウ!!」 絶叫系アトラクションの下で、声量を機械で量っていたのだ。 アザミ(しかしコゴミって怖い物無しね…。 アルトマーレの観光船でこれだもん…。) 結局、かなり絶叫したで賞はヒースだった。 ヒース「!? アザミ、いつの間に量っていたのっ!?」 コゴミ「そういえば、リラは何に乗りたいんだっけ?」 リラ「あれかな。ポケモン観覧車。」 最後に皆で、観覧車に乗ることにした。リラはコゴミと一緒だ。 窓から下を見ると、ポケパークの全体の景色が見えた。 アトラクションのポケモンに乗り、皆楽しそう。 リラ「…このままずっと、ポケモンと一緒にいられると良いね。」 コゴミ「えっ?」 少し大人びたような顔でリラは窓の景色を見ながら、つぶやいた。 コゴミ「そうね!アタシもそう思うわ!」 驚いた顔を優しい笑顔に変えて、コゴミも言った。 ポケモンと過ごす楽しい時間が終わりませんように、という 願いを込めて――。 END ☆「フロンティアブレーン☆短編集」は完結しました。 皆さん、応援どうもありがとうございました!☆ |
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