ぴくの〜ほかんこ

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[747] キッズ暴走族と亜由達と・・・(続編)

ダイナ #1☆2005.07/20(水)11:00
前の物語が書けなくなってしまったので、改めてまた続きから書きます。
二度も繰り返してしまい、本当に申し訳ありません。
↓のを読まないと全ての話の内容がつかめません。
http://www1.interq.or.jp/kokke/pokemon/commu/story/648.htm (→ほかんこ)

  前回から…
亜由とビビアン、リーダーの弟子たちはツワブキの指示により、カナズミ内のトレーナーと自由にバトルすることになった。
これから打倒暴走族のためのバトルが始まる。
ツツジはどこへ消えたのか?本当に彼女はキッズ暴走族に捕らえられたのか。
そして彼らがカナズミを荒らす理由。全てがここで明らかに…。
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ダイナ #2☆2005.07/21(木)12:02
第7章  フリーバトル

やったーっ!自由に好きな人と!この町の中で戦ってオーケー。こんなに嬉しいのは久しぶりよ!
胸がときめく。目は星のごとく輝いているように思えた。期待を胸に膨らませている。もうすでにあれについてはすっかり忘れていた。
デポンコーポレーションからポケモンジムの辺りをうろうろしていた。その目的は理解できるだろう。数十分後に亜由の目についた人。
それはまぎれもなく、見たことのなさそうな相手。
髪の色が全く同じで、白地に黄色のラインが何本かあるTシャツと七部のジーパンを履いている…男の子。
そんな子に向かって走っていく、同じ髪の少女がここに一人いる。男の子はこちらに気づかないのか、
ポケモンスクールやセンターの方面に歩いている。
もうこれは仕方ないと思ったのか。全力で走って相手のもとへたどり着こうと何が何でも、走ってやる!という気持ちで。
そして、そのもとへ背後から肩をぽんとたたいた。男の子がびくっとして振り向いた。自分の体型にそっくりな女の子がいる。
彼は後ずさりをする。多少、怯えている様子がうかがえる。     
君は一体何者なんだ?
「あら。初対面の人に対して、それはひどいわよ。あなた、あたしが来たのを知らなかったの?」
「…知るはずないだろう!君は僕を襲いに来たのか?それともポケモンを奪いに来たのか!?」彼は明らかに動揺していた。
いかにも、彼をそうさせる行動を起こしたからだ。
「何言ってんの。仮にそうだったら、とっくにやっているわ。あなたに用があるのよ。」しかしそう言ってもまだ、信じない。
「一体、何?まさか、僕を…!」
「もう。だから、そういうことじゃないって。バトルよ。」飽きれたように説明する。
「…へ?バトル?でもこれで負けたら…」少年は間が抜けた言い方したがまだ信用しない。
「はいはい、何もしません。あたしはそんな馬鹿な真似をする人ではありません。」
と敬語ですんなりと答える。
「あ、そっか。僕の終わりかと思ったよお。」
とにかくどうやら相手の誤解が解けたらしい。
その後、簡単な挨拶と自己紹介をしてからシングルで1匹だけのバトルが始まった。
男の子の名前は、ユウというそうだ。ベイリーフを繰り出してきた。こちらは同タイプのキノココである。
ジョウトのポケモンが何でいるのよっ?こいつ、はるばるこの地に来たっていうのかしら?
「行け!ベイリーフ、はっぱカッター!」いきなり急所に当たりやすい技で押してきた。
「飛べっ、キノココ!」得意技でさっとかわした。はっぱカッターを見事によける。これなら、コンテストの道へ行くのも悪くない。
「たいあたりよ!」ベイリーフに向かって走っていく、キノココ。その姿はまるで自然を壊した人間に立ち向かっていくようなものだ。
「ずつき!」突っ込んできたキノココと相手の頭が石のようにぶつかり合い、たいあたりをした方が弾き飛ばされ、
自分のトレーナーの手前ぐらいで止まった転がった。と、起き上がらずそのままぐったりしてしまった。
これはもう勝敗が決定したと二人は思った。しかし…。
ベイリーフの目がとろんとして、最後にはその場に座って、目を閉じていた。とくせいである、ほうしが効いたのだ。
「まさか。このポケモンがほうしという、とくせいを持っていたんだ。知らなかったなあ…。」
どちらも起きない。これでは引き分けだ。
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ダイナ #3★2005.08/10(水)13:50
すると一匹の草ポケモンが起き上がった。それは…キノココ。
立ったわ!これで―――――勝った!
と思ったら、また、ばたりと倒れてしまった。ベイリーフもその音には全く気づかず、夢の世界へと旅立っている。
そのときに、全てが静まり返ったように。そして、ユウは口に出す。
「…どうやら、ベイリーフも起きなさそうだね。ここは引き分けってことで。」
「そのようね。キノココも起き上がらないわ。ありがとう。バトルできて楽しかったわ。」
「こちらこそ。今回は手持ちが一匹だけしかいないけど、また会った時は3匹で勝負しよう。必ず勝つからね!」
「ええ。それとあなたに質問が…。」
あの質問をユウにもぶつけてみることにした。
それが彼女のお決まりなのだが。
「他の世界では、体をはって戦うと聞いたことがあるの。
なぜこの国の人はポケモンを使って戦うのかしら?」
あの幹部と同様。なぜこんなことを聞くのかとためらったが、
少しだけ待って、というと考え始めた。
そしてユウの答えが出た。
「そのへんは僕も気になるところだよ。多分…、人間だし、もとから戦力なんてないからだよ。」
「そうなの…。」彼女は黙ってうつむいた。
やっと、まともに答えてくれる人が出たわ、と思った。
最近ではわからない、そんなの知らないとか。
そういうのばかりだったが、しっかりした答えが聞けるのは久しぶりだった。
最後に聞いたのはあの人だったから…。
――ふう、強くなったね。本当に強くなったよ。君がこんなことを聞くとは。珍しいトレーナーだね。で、答えは…。
「なんか、頼りない返答でごめん。」
ユウの言葉を聞いて、われに返った亜由は思わずはっとなった。
「ええっとお、あ!いいのよ。参考と言うと変だけど。おかげでそれになったわ。あなたに感謝するわ!」
「良かった。では僕はこれで失礼するね。」
そのまま後ろに振り返り、行こうとしていた場所に歩いていった。

その後ではたくさんのトレーナーに勝負を挑み、結果は三勝、二敗。
ユウのバトルを含めて、四引き分けになった。
結果としては勝ったほうだが、
引き分けが四回もあるという事に不満を感じていた。
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