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エリリン | #1☆2006.12/10(日)21:34 |
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―“誰も信用出来ない。”そう思っていた。アイツに出会うまでは…― 第1話♪出会い♪ 〜天空には別の世界へ続く門があった。 その門の向こうの世界には幻想的な世界が広がっている。 幻想的な世界には天使と言う種族が住んでいた。〜 一匹のアブソルが水色の髪で赤い目の16歳の少年に話しかけていた。 アブソル『クラウス。次の仕事は?』 クラウスはため息をついた。 天使らには仕事がある。 仕事は10歳になってから始めて仕事をする事を許されるのでした。 クラウス「地上に“奴ら”を監視に行ったメルディアナという“アホな女天使”が空から落ちて頭を強く打って記憶喪失になったらしい。」←(アホな女天使の部分だけを強調した。) アブソル『それと仕事がどう関係するのさ!』 クラウス「まだ分からないのか?その“アホな女天使”が記憶を取り戻すまで傍にいる。」 アブソル『変だなぁ。いつもなら役立たずな天使何てすぐに見捨てるハズなのに…。大天使も楽じゃないんだね。』 疑問を抱きながらアブソルはクラウスに着いて行った。 〜☆〜☆〜 噂のアホな女天使とされている13歳の桃色の髪の青い目の少女は空から落ち、たまたま人間に助けられた為。 すっかり自分を人間だと思い込んでいた。(笑) おまけに落ちて気を失った時に“奴ら”に力を封じられてしまっていた。 その為、メルディアナ(以下、メル)は自分の羽根は出ないし天使ならば出来るはずの事も出来ない。 完全に自分は天使だと思えない状態になっていた。 メル「うっひーッ♪お花にお水をあげましょーぉ♪(爆)」 アホな女天使は変な歌を歌いながらニヤけた顔で(なぜか)花に水をあげていた。 アブソルとクラウスはこの歌を聴いて、「うっひーッ♪」って何だよとつっこみたくなった。 そして寝ようと自分の家に入り寝室で寝ようとした時だった。 誰かが名前を呼ぶので誰かいるのかと思い部屋を見渡した。 メル「きゃあッ!だ、誰ですか!?」 クラウス「私はクラウス。天使族だ。」←(大天使) メル「(この方…頭大丈夫でしょうか?)」←(記憶喪失&未完全天使) クラウス「失礼な。それよりお前のその頭こそある意味ヤバイぞ。」 メル「ムカッ!(怒)」 メルは未完全な天使だった。 族長=最高 大天使=上 天使=中 見習い天使=下 未完全天使=最低っと言う地位順になっていた。 メルはまさに最低の地位の天使だった。 しかしとある事のせいでその最低地位の天使は見捨てられなかった。 誰も見捨てなかったのは、メルが族長の娘だったからでした。 クラウスはもちもんメルが未完全の役立たずだと知っていた。 メル「あのぉー。(自称)天使様。」 クラウス「クラウスだ。名前ぐらい覚えろ。あと自称は余計だ。」 メル「クラウス様。私の心が読めるのですか?」 クラウス「大体はな。(コイツまだ記憶喪失前の言葉遣いと目上のヤツに様を付ける癖は変わってないようだな。)」 メル「私に何か用ですか?」 クラウス「実はお前は…」 クラウスはメルが記憶喪失になった事などを詳しく話した。 そしてしばらく関係の無い話までして…。 メルがもう寝ると言い出したのでクラウスはその様子をずっと見ていた。 寝ようとするのにクラウスが見てくるので安心して寝られないメルです。 この不思議なクラウス(メルから見ると)が寝てるうちに変なことをするのではないかと不安でした。 メル「なぜまだそこにいるのですか!?(怒)」 クラウス「なぜって言われてもな…私はお前の傍にいるようにと言われてるのだ。」 メル「安心して眠れないんですけどぉ。(変なことされても困りますし…)」 クラウス「変な想像するな。お前のような馬鹿に興味ない。」 メル「ムッ!(怒)」 メルが完全に寝付いた後にアブソルも出て来た。 一応隠れていたのです。 アブソルとクラウスの2人が同時に出て行ってメルを驚かせすぎないように気をつけていた。 驚きすぎると寿命が縮むと言う話があり、メルの寿命が縮んだら可哀相だという訳の分からない理由から 同時に出ず、クラウスのみ出て行ったのでした。(笑) アブソル『クラウス。この子ね。力を封じられてるよ。』 クラウス「分かっている。」 アブソル『なんかさー。相変わらず無表情だったけど。この子と話てる時、すごく楽しそうだったね。』 クラウス「別に楽しくなどないッ!(怒)」←(実は楽しいと思った。) アブソル『素直じゃないなぁ…』 アブソルは頭を掻きながらそう思うのでした。 ♪続く♪ |
エリリン | #2☆2006.12/11(月)22:15 |
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第2話♪クラウスの謎♪ 出会ってから一週間後、メルは体調を崩した。 そして人嫌いのクラウスはメルを心配する気が全く無い。 ピピッ! 体温計が鳴ったのでメルが体温計を見ると自分の体温の高さにめまいがした。 その様子をずっと見ていたクラウスが体温計を見た。 そしてこの人は40℃以上の熱を平気だと言うのでした。 クラウス「フッ。この程度の熱か。馬鹿なお前なら平気だ。」 メル「こ、この程度って。そんな言い方ないでしょ…ゴホゴホッ!」 クラウス「大人しく寝て入ればすぐよくなる。私はもう行くぞ。」 それだけ言ってメルを放置して朝から出て行ってしまった。 いつも不思議に思っている事が一つだけある。 それはクラウスは昼間だけ何処かに行ってしまうのです。 一体何処に行ってるのかが不明で誰も分からない。 しかも現在メル以外にはクラウスが見えている人がいないらしい。 寝ながら不思議な人だと思っているメル。 メル「ゴホッ!…げぼっ!(吐)」 アブソル『(ぎゃあ!)』 扉の隙間からメルを見ていたアブソル。 メルが袋に口から出たものを入れたのでビックリしています。 こんな状態のメルをクラウスは放置して出掛けてしまった。 さすがにこんな状態ではアブソルはクラウスを呼んで来た方が良いかもしれないと思った。 しかしアブソルもクラウスがいつも何処へ行くのか知らない。 アブソルの予想ではここらに仲間がいて、その仲間に会いに行ったかも知れないと思った。 しかし人嫌いのクラウスがそんな事をすることは有り得ないと思っていた。 クラウスが行きそうな所を頭を掻きながら考えた。 アブソルが考えている内にメルは口からいろんなものを大量に出していた。 げろげろ〜 悪臭がアブソルのところまで漂ってくる。 アブソルはとうとう臭さに堪えかねてクラウスを探しに行ったのでした。 〜☆〜☆〜 アブソルの最初の予想通りにクラウスは仲間の所へ行っていた。 その仲間とは、金髪で青い目の男の天使リースの事だった。 女より男の割合が多いような…(汗) クラウス「リース。これは一体?」 リース「これを君が面倒を見ている娘に渡して欲しい。あの子はまだ試してないからね…。上手く使えるかもしれないし。」 クラウス「あの馬鹿が“リリール”を使えるとは思えないが…」 リース「馬鹿とかの問題じゃない。とにかく使えればそれで良いんだからさ。あとね。君が試していない物も持って来たよ。“ルミルア”と“サタ”あと“ファイ”と“フリィー”も。」 どさっ! リースは持って来た荷物を全てクラウスに渡した。 実は天空世界で、この5つの道具を使える人を探していた。 いつもは族長が管理しているのですが。 緊急事態なので慌てて保管庫から取り出して使える人を探していた。 それほどの騒ぎになっていたのですが。 この5つを扱えた人はまだ誰もいない。 この道具が奪われる前に使える人を見つけなければならないのですが。 全く見つからなくてもうお手上げ状態。 そこでまだ試してない人が地上にいると言う事でリースがやって来たのでした。 クラウスが道具をいじっていると不思議な事が起きた。 誰か『お前さんはワシが必要かのぉー?』 クラウス「リース。何か言ったか?」 リース「クラウスこそ。何か言った?」 2人は顔を見合わせた。 誰かが年寄りっぽい言葉遣いで話をしていた。 現在クラウスが手に持っているのは“ファイ”と“サタ”でした。 扱える人が道具に触ると道具が喋り出すと言う謎の言い伝えまであった為。 2人はまさか…と思いながら苦笑い(クラウスは無表情)をするのでした。 サタ『ワシじゃ!サタじゃ!』 リース「わあっ!?道具が喋った!」 クラウス「お前、本当に喋るのだな。びっくりだ。」←(無表情) リース「驚いてるなら驚いてる顔をしてくれよ…」 ファイ『そーそー。もっと驚きなされ。』 驚いているつもりのクラウスですが相変わらず無表情。 サタも驚いて欲しかったのですが、クラウスが驚かないような様子だったので寂しがっています。 一時間ぐらい喋らせとくと、急に道具が黙った。 リース「コイツら。最後に使ってくれって言ってたね。」 クラウス「私が訳の分からん道具を二つもか!?」 お前の方が訳分からんわ!っとリースは心の奥でツッコミをした。 だっだっだっ。 凄い勢いでアブソルが飛びついて来た。 非常に慌てている。 アブソル『クラウスっ!大変だよ!メルさんがいないんだ!』 クラウス「メルは体調を崩していたはずだ。一人で外に出るとは考えられんな。」 リース「少しは慌てたり心配したりすれば良いのに…」 クラウス「これでも少しはあの馬鹿を心配しているつもりだが?」 何処がだよとリースを心の奥でツッコミを入れた。 無表情で全く心配しているような様子も慌ててる様子もなく冷静なので アブソルはクラウスがメルを半分見捨ててるんじゃないかと思った。 2人と一匹はメルが誰かに連れ攫われたと思ってメルを探しに行った。 リースはリリールとルミルアがいつのまにか奪われていた事に全く気が付かなかった。 〜☆〜☆〜 その頃、メルは見事に捕まっていた。 捕まりながらも口からまだいろんな物を出していた。 メル「おえっ!(吐)」 げろげろ〜 メルの周りには口から出した物が大量に漏れていた。 黒い羽根の人が牢にメルの様子を見に来て唖然とした。 もの凄い悪臭と口から出た物体が転がっていたからです。 誰か「うわー。汚ねぇッ!」 メル「あなた達は何ですか…。うえっ!(吐)」 げろ〜。 誰か「見て分からないの?悪魔だよ。」 メル「悪魔さんは何のために私を?」 悪魔「リリールを使わせる為よ。あなたなら使えそうだもの。」 悪魔と名乗る女の人にリリールを手渡された。 リリールに仕掛けがしてあったとも知らずにメルは受け取ってしまうのでした。 作戦に成功した悪魔はメルを上手く使おうとした。 悪魔「可愛いお人形の完成ね。」 ♪続く♪ |
エリリン | #3★2006.12/12(火)19:39 |
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第3話♪メルが操られた!?♪ リース「メルディアナってどんな子かなぁ〜♪やっぱ可愛いのかなぁ♪ぐっふふ!」 ツッコミ担当の人が自分の世界に行ってしまっています。 アブソルはリースのにやけ顔を見て、あれは絶対に女好きの顔だと思っていた。 クラウスはリースの爆弾発言を完全無視している。 聞く気もないようです。 リースはさっきから何度もメルがどんな子か聞いています。 その度にクラウスはただの馬鹿だと答えるのでした。 アブソルが道具の数を数えていた。 するとなぜか2つ足りないのに気が付いた。 アブソル『あれ?道具が足りないよ。クラウスが2つ持っていてリースさんが一つ預かっている。じゃあルミルアとリリールは?』 リース「な、無い…。取られたのかも!?」 クラウス「道具が二つ無くなり、メルは何処に行ったか分からない。もしや…誰かが先回りしてメルを攫ったのでは?」 リースとアブソルは唖然としていた。 クラウスは相変わらずの無表情で全く心配もしていない。 リースがパニック状態になっているとメルが自分から出て来た。 一見、何ともなさそうに見えたのですがメルですがメルではない状態です。 (意味分かりませんね…) クラウス「メル。もう大丈夫なのか?」 メル「…はい…」 クラウス「言ったろう?馬鹿ならばこれぐらいの熱どうって事ないと。」 リース「メルって普段から大人しいの?」 アブソル『クラウスが馬鹿って言うとすぐに噛付いてくるよ。』 クラウスが馬鹿と言ってもメルはすぐに噛付いてこなかった。 今日はやけに素直だとクラウスは思っていた。 ですが実はメルが操られていたと言う事には誰も気が付かないようです。 リースはメルの事をまだよく知らないので気が付くはずも無い。 アブソルはアブソルで鈍感なので全く気が付かない。 勘の鋭いクラウスですら全く気が付いていない。 いつのまにかメルに対して少し心を許してきたクラウスは今回は細かい事を気にしなかった。 リースはメルとあった後、慌てて道具が消えた事を天空世界に言いに行ってしまった。 アブソルはとにかく先に家に帰った。 悪魔「人気のないところにクラウスを連れ出しなさい。」 クラウス「なぜ今日は黙っている?いつも五月蝿いほど騒いでいるというのに…」 メル「クラウス様。あの…私…あの山で月を見たいです。」←(操られてる) クラウス「なぜお月見山なのだ?まあ良いが…」 メル「あの山が好きなんです。(一体、あの人は私を使って何をするつもりなのでしょう?)」 確かにメルはお月見山が好きでした。 だからお月見山の広場に住んでいるのですが。 広場よりもっと上の方が良いと言い出すので仕方なくクラウスはもっと山を登らせられるのでした。 メルは悪魔が何を考えているのか分かりません。 頂上に着いたとたんに悪魔が行動を起した。 クラウス「一体どうしたのだ?何か今のメルは変だ。」 メル「変で当たり前じゃないっ!私がこの子を利用したのよ。簡単だったわ。」 メルはリリールを握っていた。 それに気がついたクラウスはメルに襲われる予感がした。 〜☆〜☆〜 メルの家にいたリースは異様な力を感じて飛び起きた。 同時に嫌な予感までしていた。 リース「ん?変だ。クラウスの力が強くなっている。あと、もう一つ、感じた事のない強い力も感じる…。何が起きてるんだ?」 アブソル『も、もしや。(汗)』 ダダッ! 2人は慌てて強い力を感じるところに向かった。 そこにはメルを傷付けられずに怪我をしていたクラウスがいた。 相手がメルだから手加減をしてしまっているようです。 完全に操られていたメルは悪魔の言いなりになっている。 おまけにリリールまで使っていた。 最初は小さな石でしかなかったリリールが弓に変わっていた為、リースは何と無く興味を持った。 アブソル『弓があっても矢が無いのにどうやってクラウスをボコボコにしたんだろう?』 クラウス「矢はメルの力から自分で作るようだ…」 リース「って言うかこんなにメルの力って凄かった?」 クラウス「封じられてたようだったからな…。」 2人と一匹がそんな会話をしていると。 操られたメルは今度はリースを狙い始めた。 リースは慌てて逃げるのですが、あっさり当たってしまっていた。 それを見たアブソルは駄目じゃん。これでも大天使?っと思っている。 避けれないんじゃなく追って来る事に誰も気が付いていない。 操られたメルはまたクラウスを狙った。 クラウスはメルに恨まれてるんじゃないかと思って何か言ったりしたか考えた。 それに当てはまる事がメルに馬鹿と言った事でした。 クラウスばかり狙う理由とそれは全く関係がなかったのですが…。(汗) 心の中のメルは何とかしなきゃと思い始めた。 っというか行動を起すのがおs…(強制終了) メルが矢を放った。 なぜか操られていたはずのメルがクラウスを庇った。 メル「私のせいで…ごめんなさい…」 クラウス「メル!?お願いだ!私を一人にしないでくれ!(泣)」 リース「あ、あの…さ(汗)」 アブソル『一人にって…僕は?』 クラウスがメルを抱いて大袈裟に泣くのでリースもアブソルも唖然としている。 あの無表情なクラウスが珍しく泣いているのでさすがに驚いたようです。 メルは大袈裟に泣かれたのでどうすれば良いかオロオロしていた。 クラウスはずっと一人にしないでと泣き叫び続けた。 アブソルはその様子を見てついつい吹き出しそうになった。 リース「クラウス。非常に言いづらいんだけど…。それぐらいじゃ死なないよ?」 メル「リース様に言う通りです。私は平気ですから…(汗)」 アブソル『クラウス(汗)』 クラウス「そ、そうか…。(恥)」 クラウスは顔を真っ赤にしていた。 元に戻ったメルはまだクラウスに捕まったまま。 さすがに放して欲しいと思ったのですが言い出せないようです。 クラウス「メル!あれは…その…ちょっとした冗談で…(言い訳)」 メル「は、はい…。(汗)」 アブソルはクラウスの言い訳を聞いて苦しい言い訳だなと思ったのでした。 ♪続く♪ |
エリリン | #4☆2006.12/13(水)20:02 |
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第4話♪ギャグの世界♪ あれから数日で羽根が出たメル。 メルは修行させられていた。 リリールが上手く使えないのです。 前のは何だったんだ!っとツッコミが飛び交っております。 メル「クラウス様…。リリールが石のままなのですけど。(汗)」 クラウス「さっき教えただろうが!馬鹿女ッ!(怒)」 メル「でも出来ません…。」 クラウスはまた教えていた。 メルは物覚えが悪いので大変らしいです。 やっと石から変わったのは朝から始めたのに夕方です。 何と言うもの覚えの悪さ。 クラウスは一発で出来たというのに。 アブソルはずっと頭に的のようなものを着けられていた。 リリールが石から弓に変わった途端にクラウスが恐ろしい発言をするのでした。 それを聞いたメルが怒るような事を。 クラウス「出来たか。次は…アブソルに矢を当てろ。」 メル「そ、そんな事をしたらアブソルさんがっ!」 クラウス「大丈夫だ。ギャグの世界ならが刃が降ろうが岩が頭にぶつかろうが無傷なのだ。」 メル「そんな訳ないですッ!だって3話ではクラウス様が怪我をしていたではありませんかッ!」 クラウス「それはそれ。これはこれ。何なら馬鹿女で試してみるか…」 シャキーン☆ クラウスが懐からナイフを取り出した!(何) 〜必殺!ナイフがサイフ攻撃!〜 (↑どんな技ですか?) そうしてクラウスがメルに向かってナイフを投げた。 アブソルは思わず悲鳴をあげた。 メルは泣きながら逃げた!(ぇ) メル「ぎゃあぁ〜ッ!あれ…痛くないです。」 クラウス「そういうもんさ。」 メル「この人、怖いです。(天使と言うより悪魔…ですね。)」 クラウスがまた懐からナイフを取り出した。 今度はアブソルの頭に着いている的に向かってナイフを投げた。 アブソルは泣き叫びながら助けを求めた。 グサッ! ナイフがアブソルの頭に刺さった! クラウス「ほら、無傷だろう?」 アブソルは全然無傷じゃなかった…。 全く気が付いていないクラウスは相変わらずでした。 頭にナイフが刺さっている状態でアブソルが叫んだ。 メル「頭に刺さってますよッ!血も出てますからッ!」 アブソル『わーんッ!何でえぇ!?僕、天国に逝っちゃった!?』 メル「まだ生きてますよ…」 頭にナイフが刺さったアブソルは遠い目で何かを言っている。 別の次元に心だけ飛んでいったようです。 そうして変な発言までし始めた。 今回はメルがツッコミをしています。 アブソル『目の前に可愛い女天使が見える…。きっと僕を迎えに来たんだぁ〜♪(歌)』 クラウス「その天使とは私の事か?」 メル「クラウス様は男の天使様でしょう…(汗)」 クラウスはメルに突っ込まれています。 本当にアブソルはメルが女天使に見えたようです。 (っと言うか天使じゃん!) 急にアブソルが遠い目でガッカリした様に言った。 アブソル『あと、天使様の隣に悪魔が見える〜♪がーん!(歌)』 クラウス「悪魔とは馬鹿女メルか?」 メル「どう考えても悪魔とはクラウス様の事ですよ。(汗)」 アブソルにはクラウスが悪魔に見えた!(ぇ) ブチッ! この一言でクラウスがキレた。 天使なのに悪魔と言われた事が気に食わなかったようです。 シャキーン! クラウスが懐からナイフとファイを取り出した! 石の状態のファイが変化して剣になった。 メルは思わず悲鳴をあげた。 アブソルは相変わらず旅立っている。 クラウスが暴走してアブソルだけではなく、メルにまで手出しし始めた。 クラウス「誰が悪魔なのだあぁッ!さあ!答えろッ!(暴走)」 メル「きゃっ。クラウス様ッ!やめて下さいッ!(泣)」 アブソル『ぐっほほ〜♪ぷしゅー!出る出る〜♪』 メル「何が出るんですか…。(汗)」 アブソルの頭が変になっています。 メルはクラウスがナイフを投げて来るので必死で逃げています。 (刃物は乱暴に扱わないで下さい…) 変な騒ぎに気が付いてリースと男の子がやって来た。 その様子を見てやってきた2人は唖然とした。 クラウスが暴れて刃物を振り回しているのでした。 メル「リース様っ!助けて下さい!クラウス様が…(泣)」 リース「僕が来たからさ。もう大丈夫だよ。ルカ、早くクラウスを止めてやってくれ。」 ルカ「はいはい。仕方ないな。」 男の子の名前はルカと言うそうです。 ルカはフリィーを懐から取り出した。 やっぱりフリィーも最初は石の状態で形が変化するのでした。 どっかーんッ!ボッコーンッ!ドバッ!ペチッ! 〜以下省略〜 するとクラウスとルカが疲れて寝ていた。 メル「(激しい戦いだったなぁ…)」 リース「ほらね。大丈夫でしょ?」 メル「はい♪リース様のおかげです。」 どっちかと言うとルカが止めたんですけど…(笑) 取り合えずリースの手柄になってます。 リースが寝ている二人をメルの家まで運んだ。 メルはアブソルを運んで行った。 アブソルはまだ一人の世界に行ったままだった。 アブソル『うっほ〜ぃ♪すりすりぃ〜♪』 メル「…少し黙って貰いましょうか?(怒)」 リース「そうだね。」 ドカッ!ボコッ! 〜以下省略〜 するとアブソルは気絶していた。 暴力反対ですッ! っと言うか何をしたのでしょうね。 2人と一匹が寝ている間に(アブソルは気絶)リースはメルと話をしていた。 リース「ねぇ。クラウスと君で2人だけの時ってさ。クラウスってやっぱり優しくしてくれてるの?」 メル「毎日のように“馬鹿女”とか言って来ます。」 リース「まだ君を信用しきれてないのかもしれないね…。」 少しクラウスを見ていて思ったことがあったリース。 それはなぜかメルと会ってから少し変わった気がするのでした。 いつもならリースとかが話しかけると無視して来たりしたのにメルに出会ってからは無視する事が少なくなった。 そして昼間に会う度に楽しそうにクラウスがメルの話ばかりするようになっていた。 楽しそうにメルの話をするのですが、必ず馬鹿女と言うのでした。 リース「君に昼間のクラウスが何処で何しているか教えてあげるよ。君は不思議だったでしょ?」 メル「はい。昼間だけ居なくなるので変だと思ってました。」 ♪続く♪ |
エリリン | #5☆2006.12/14(木)13:44 |
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第5話♪昼間の顔と謎の妖精♪ リース「昼間にはね。クラウスは実は他の女天使と会ってるんだよ。」 メル「が〜ん!他の女天使…。」 リース「嘘だよ。昼間は僕の所によく来るんだ。」 メルは嘘だと聞いて何と無くホッとしていた。 他の女天使と会っていると言われた時は驚きのあまり寿命が縮むかと思ったほどです。 実際に縮んだかもしれませんが…。 リースはメルの反応を見て楽しんでいた。 リース「僕の所に来てね。一日に一回は必ず君の事を話し始めるんだ。楽しそうにね。その時だけ笑ってるんだ。」 メル「あの人。いつも無表情でしたから見捨てられてたんだと思ってました。」 リース「でも本当はね。見捨ててないんだよ。あの話を聞いた時だってクラウスは…」 リースが急に真剣な顔で黙り始めた。 メルは余計な事まで聞いてしまったんじゃないかと思ってしまた。 リースはメルには秘密にするとクラウスと約束した事を思い出したのです。 この事をメルが知ったらメルがショックを受けるかも知れないのです。 と言うよりクラウスが自分から秘密にして欲しいと頼んだのでした。 ルカもアブソルも知らない。 知っているのはクラウスとリースだけでした。 メル「あの話?」 リース「何でもないよ。クラウスが人嫌いになった理由も教えてあげるよ。」 メル「はい。」 リース「捨て子だったんだ。捨てられた恨みもあっただろうけどね。クーリスに嘘を着かれて傷付いたのも原因の一つ。」 メル「…」 リース「クラウスにも未完全な時期があって、偶然悪いヤツらに捕まったんだ。だけど誰も助けに来なかった。見捨てられてしまったんだよ。でも、数年経った後に僕が助けに行ったんだ。その頃には人を信じなくなってい た。」 メルが泣きそうになったので話を途中でやめた。 他にもいろいろな出来事があったのですが。 リースの身がある意味危険になるのでメルを泣かせるわけにはいかないのです。 タイミング悪く、クラウスが近くのゴミ箱の中から現われた!(謎) ゴミ箱の中から出て来たクラウスはメルが泣きそうなのを見てリースを赤い鋭い目で見た。 リースはクラウスが怖くて思わず震え上がった。 そうして神に祈るリースでした。 リース「(神様〜リリール様〜仏様〜。どうか悪魔クラウスから僕をお守りくださ〜い。)」 クラウス「誰が悪魔だ!?(怒)」 リースは天使ら(得にクラウス)が心を読めるを出来るのを忘れていた! 神様への願いは届かずにリースはクラウスに殴られたのでした。 ボカッ! クラウスは気絶したリースを放って置いて、泣きそうなメルに話掛けた。 放って置かれたリースはクラウスと共に出て来た月の妖精(ピッピ)によって空き部屋に運ばれた。 クラウス「リースに何かされたのか?」 メル「な、何でもないですッ!(心配かける訳には行きません!)」 クラウス「無理しなくても良いぞ…。」 月の妖精「ハロ〜。ラヴラヴなお2人さんちょっとしつr(強制終了)」 ボカッ! クラウスは邪魔だったので月の妖精を殴った。 メルには妖精が見えないようで何をしているのか疑問でした。 ポンポン! 月の妖精一匹目「はろー」 月の妖精二匹目「へろー」 月の妖精三匹目「ぼんじゅーる!」 月の妖精四匹目「こんちはー」 クラウス「(ぎゃーッ!)」 ゴミ箱の中から月の妖精が六匹目まで出て来た! さすがのクラウスも嫌そうでした。(汗) ボカッ!ベシッ!ズドン! クラウスは妖精六匹を掴んでゴミ箱に捨てた!(何) そしてもう二度と出てこないようにとゴミ箱にフタをしてガムテープで巻いて置いた。 メルはその行動を見て唖然としてる。 ボッカーン! ゴミ箱が月の妖精(ピッピ)の筋肉で破壊された! そうしてピッピらは逃げて行った。 クラウス「アイツら。どんだけ筋肉あるのだ…?」 メル「何の事ですが…?」←(見えてない) クラウス「(メルには見えないのを忘れていた…)」 メル「見えないって何がですか?」←(もう心を読めるようになった) クラウス「何でもない。」 どうせ言ってもメルは信じないだろうと思って話を打ち切った。 クラウスはメルの変化に全く気が付いていない。 いつのまにか心が読めるようになっていた事も気が付かなかった。 妖精が見えるのは現在のところクラウスとリースとルカだった。 メルは未完全で不安定な状態なので全く見えていない。 最近少し安定した来たかなってぐらいでした。 とにかくさっきの事を忘れてもらうために修行に山奥までメルだけを連れ出した。 クラウス「真夜中だかここで修行してもらうぞ。」 メル「私、寝てないのですけど…」 クラウス「だが私はたっぷり寝た。」 メル「(自己中やろうめッ!)」 〜☆〜☆〜 ルカとリースはメルの家で勝手に寛いでいた。 リースはルカの家に戻る気0%のようです。 っというかルカよりメルが気に入ったリースは住み着くつもりでいた。 もちろんクラウスは猛反対するでしょうが…。 リース「ぎゃあぁッ!」 ルカ「リース!?…ぎゃあぁッ!」 2人は悲鳴をあげた。 ゴミ箱からまた変なのが出て来たのです。 次も小さい謎の未確認生物物体!(笑) 2人はコイツのせいでまた寿命が縮まった。 今度はゴミ箱の妖精と名乗るヤツでした。 ゴミ箱の妖精「ハロ〜。驚いた?僕ゴミ箱の妖精!」 リース「はあ…はあ…心臓に悪いね。」 ルカ「な、何なんだよ!?リースが突然現われた時よりも驚いたじゃないかよッ!(怒)」 ゴミ箱の妖精「あっそ。ぐっばーい!」 2人「逃げるな!待てえぇッ!(激怒)」 ♪続く♪ |
エリリン | #6★2006.12/18(月)19:15 |
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第6話♪2人の仲と♪ ―私は最近メルを見ていて、気が付いた事がある。それはメルが…魔天使だと言うことだ。 随分と仲良くなって来てメルが様付けからさん付けに変ってから。 数日でメルとクラウスの仲に何かが起きていた。 クラウスはメルの正体に気が付いてからはメルを避けるようになっていた。 どんな時も冷たい目でメルにキツイ事を言っていた。 メルはここんとこ一週間以上避けられているのに気が付いていた。 (一週間以上ゴミ箱の妖精を追ってるキャラもいたりしますw) 笑顔で話しかけても近寄るなとか馬鹿馬鹿しいとか、そういう事しか言わない。 メルは嫌われてると思って、嫌われない方法を探していた。 〜修行が終わった後〜 メル「クラウスさ…」 クラウス「五月蝿い。2メートルの範囲には私に近寄るな。」 メルが無理に笑っているのがアブソルにも分かった。 メルは何も言わずに先に帰って行った。 今日はアブソルも一緒にいた。 そしてまたメルの的に…(何) 頭にチョークが刺さっているアブソルはクラウスに話しかけた。 メルについての話だった。 アブソル『クラウス。あの子の事…嫌い?』 クラウス「どうも最近は苦手だ。あんな娘など役に立たないというのに…」 アブソル『もしも、始末の命令が来たら…メルちゃんも?』 クラウス「当たり前だ。私の本当の役割は役立たずの始末と邪魔者の排除なのだからな。」 アブソルにそれだけ言ってクラウスは去って行ってしまった。 メルの話をした後にもしも始末の命令が来たらどうするかとクラウスはずっと考えていた。 現在は苦手に思って(メルが魔天使だから)避けてるとは言っても嫌いではないかもしれないと思っていたりもする。 2人の仲を一方的に引き離してるのはクラウスだったりするのですが。 メルの家にいるとやっぱりなぜか住み着いているリースがいる。 しかもリースはクラウスに対して呆れた目で見ていた。 リース「クラウス。メルに何を言った?」 クラウス「別に。お前には関係ない。」 リース「メルの様子が変だったよ。最近はいつもそうだ。帰ってくると無理に笑ってどうしたのかと聞いても何でもないと言って部屋にこもって出てこない。一体何を言ったの?」 クラウス「ただ。メルが憎いだけだ。」 クラウスはリースから逃げるように外に出て行った。 リースは仕方が無いなと思って観察するだけでした。 ―幸せそうなメルが憎い。私はずっと苦労して来たというのに…なぜメルだけ… 〜☆〜☆〜 メルは部屋で考え事をしていた。 もちろんリースとかリースとかリースとか(リース限定!?)が入って来れないように鍵を掛けていた。 少しだけ記憶が戻っていた。 偶然、天空世界でクラウスに会った事があったのです。 その事を思い出したのでその時の事をもっと思い出そうとしていた。 その時にもクラウスはメルに冷たくしていた。(もちろん向こうは覚えていない。) 罵るような目で見てきて近寄るなと言うオーラ(?)を発していた。 それと後、思い出せた範囲でクラウスといつも一緒にいた女の人の事も思い出した。 ですがなかなか名前は思い出せないようで頭の一文字しかわかりません。 メル「クラウスさんと一緒の人、リー○って名前だった気が…。リーサ様?リーム様?…リース様(それは男だろッ!)は違う。」 ―クラウスさん。あの時の女の人は…誰ですか…? 何と無くクラウスとその女の人の関係まで思い出してメルは悲しくなった。 泣くのをずっと我慢していたメルでしたがとうとう泣き出してしまい、泣き声が外に漏れないようにひっそりと泣いた。 ついでにその女の人とメルは友達だった事まで思い出した。 〜♪〜 泣きつかれたメルはその場で寝てしまっていた。 メルが寝ている時にクラウスがタンスの中から(なぜかタンス)どうやってか鍵の掛かった部屋に入って来た。 メルは人の気配がしたので慌てて飛び起きた。 気配と同時に嫌な予感もした。 メル「クラウスさん…?(怒ってますか?)」 クラウス「悪いがこれは命令なのでな。手加減はしない。」 メル「えっ?手加減はしないって…?」 ♪続く♪ |
エリリン | #7☆2006.12/20(水)19:26 |
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第7話♪メルのピンチ〜っ!♪ 自分がどういう状況にいるのか全く不明なメル。 実は数分前にクラウスにメルの始末命令がきていた。 もちろんリースには言っていない。 リースに言ったら確実にクラウスを止めるか力付くでもメルを守るかのどちらかです。 っと言うかリースが女好きだと言うのがけっt(強制終了) クラウスが懐からいつものようにたくさんのナイフを取り出した。 メル「クラウスさん!?きゃっ!刃物を投げるなんて危ないですよッ!」 クラウス「だから手加減なしだっと言ったろう!命令ならば私も逆らえない。」 アブソル『クラウス!手伝いに来たよ〜。』 メルはアブソルのセリフを聞いて、こっちを助けろよ!と思いました。 アブソルのかまいたちが飛んできてメルは慌てて逃げるのですがのんびりしているメルは当たってしまう。 メルは一瞬だけクラウスの表情が変わった気がした。 ずってーん! 慌てて狭い部屋の中を逃げ回るメルはゴミ箱につまづいて転んだ。(何) この物語、なんだかゴミ箱不幸です。 ごみ箱で転んだ状態のメルはファイを持ったクラウスが近付いてきてもう駄目だ〜ッ!と思った時だった。 クラウスの手が震えていた。 ―あれ…どうしたのでしょう? アブソル『どうしたの?早くメルを…』 メル「クラウスさん?」 クラウスはメルに手出し出来そうもない。 アブソルが変わりにきりさくを使った時だった。 メルは今度こそもう駄目〜ッ!と思った時にクラウスが意外な行動に出た。 それにはメルも唖然としてしまった。 なぜかクラウスがメルを庇っていた。 これにはアブソルも大慌て。 ―どうして…?命令だったのではないの? クラウス「どうやら命令通りにするのは無理そうだ。私はメルが…」 メル「ど、どうしてですか!?あなたにはリープ様が!」 クラウス「一応言っておこう。リープはメルディアナを恨んでいる。私のせいでな…。」 メルはまた思い出した。 記憶喪失になる数日前に一度だけクラウスに優しくして貰った事でした。 優しくして貰った後に会ったリープがメルを見て悲しそうにしていた事。 ですが族長クーリスについては全く思い出していないメル。(何) クーリスがある意味可哀想ですね…。 ―恨んでいる?何で私を? メル「えーっと…あの…今すぐ手当てしますッ!」 クラウス「恥かしい事でも思い出したか?また顔がリンゴになってるぞ。」 メル「この部屋が暑いだけですッ!」 アブソル『…僕は無視?…』 完全無視のアブソル君。 メルが慌てて襲い掛かってきたクラウスの手当てをしている時でした。 その部屋にはメルより年上っぽい女の子がいたのでした。 服装がクラウスやリースとほとんど変わらないので仲間なのだと思っていたメル。 しかし、仲間は仲間っぽいのですがメルを睨んで来た。 メルが見た限りではクラウスの目が泳いでいる。 クラウスはメルを庇ったのは見られたんじゃないかと少し心配しているとメルは推測した。 そもそも、クラウスは始末の命令を聞いてからメルの部屋に勝手に入りメルに向かって刃物なんてもんを投げた。 そんな事をした癖にクラウスは結果的にメルを傷つけられなかった。 しかも終いにはアブソルのきりさくからメルを庇ってるし…。 メル「リープ様…?」 リープ「どうやらあたしの事は思い出してくれたようで…。クラウス様、早くこの子を!聞いてる!?始末命令は知ってるわよね!?」 クラウス「リープ。私はメルを逃がす事にした。邪魔するなら手加減せんぞ…」 リープ「これはリリール様の意思なのよ!?これに逆らえばアンタが…どうなるか分からないわ。」 クラウスは黙り込んだ。 メルはこれ以上の事は思い出せない。 リリールとは誰なのかも分からない。 リープがクラウスが何も言わないので苛立った。 そして睨んで来たのでメルはリープに何かされる予感がした。 その予感の通り、リープがメルに殴りかかって来た。 リープ「おうりゃあッ!覚悟はなさーいッ!」 メル「きゃっ!助けてクラウスさんッ!」 クラウスは俯いて黙ったままだった。 どうやら助ける気はないようで考え事をしているようだった。 リープは本気で怒っているようで大暴れ。 本当はクラウスに止めてもらいたいのですが全く止める気なしッ! アブソルはいつの間にか逃げていてその場にいない。(ぇ) この事についてメルは。 ―駄目じゃんッ!助けてルカさん、リース様〜っ! って事で最後に頼りにするのはルカ&リースでした。 しかしその人達はその場にいない。 メルはアブソルが助けを呼んでくれる事を信じるのみでした。 ボカッ! リープの一撃をメルの前で誰かが喰らった! メルを殴ったつもりでいるリープは調子に乗っている。 殴られそうになった時にメルを庇った(?)のは リース「大丈夫ー?」 メル「は、はい…。」 リースだったのでした。 ルカはリープを取り押さえた。 〜☆〜☆〜 リース「ふーん。それでクラウスたまがメルたんをねえ?」 クラウス「クラウスたまとメルたんって何なのだ…」 ルカ「ふーん。それでクラウスちゃんが怪我してるのかー。仕方ねぇーな。」 クラウス「お前達、クラウスたまやクラウスちゃんはやめろ。」 リースとルカはクラウスに嫌がらせをしていた。 その後も変な事ばかり言っている。 わざとクラウスちゃまとかクラウスたんとか連発している2人。 これにはクラウスも少しきれて来た。 リープはずっとクラウスに熱い視線を送り、メルには憎むような視線を送り続けていた。 絶対嫌われてると思ったメル。 思ったとおりにリープはメルを嫌っていた。 クラウス「これからメルを逃がす計画を立てる。」←(大天使) ルカ「面白そうじゃねぇーか!」←(普通の人間) メル「クラウス様。海ってところに行きましょうよ〜♪」←(未完全天使) リース「遊びに行くんじゃないんだからねー。」←(大天使) リープ「クラウス様♪あたしとデートね♪」←(天使) 完全に遊ぶつもりでいた一行でした…。 ♪続く♪ |
エリリン | #8☆2006.12/23(土)20:24 |
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第8話♪天空世界♪ クラウス「メル。準備は出来たか?」 クラウスはメルの部屋の外でずっと待っていた。 予定ではリースとルカはここに残ってメルを追って来た人の足止め。 その間にクラウスとメルは天空世界に行ってクラウスの家へメルを連れて行く。 リープはすぐに天空世界に帰ってしまっていた。 天空世界に行くためにメルはクラウスとリースが相談して用意した天使族の服を着せられていた。 すでにクラウスに服を渡されてから一時間も服と戦闘していてやっと一枚目を来たメル。 その上にあともう一枚着るのでした。 メル「まだです。クラウスさん手伝って下さい〜ッ!」 クラウス「仕方が無い。手伝ってやろう。」←(ニヤニヤしてる) いろんな意味でクラウスは期待しているようでした。 ↑(何を?) クラウスが部屋に入って来てメルの着替えの手伝いをするのでした。 ギュギュッ! ↑(クラウスがリボンを無理やり引っ張った音) メルが苦戦していたのはリボンの部分だけだったのです。 メル「キツイです…」 クラウス「我慢しろッ!だいたいお前は細すぎなのだッ!きちんと毎日朝、昼、晩の三食、食べているのかッ!?(怒)」 メル「食べてますよぉ…(泣)」 クラウスが手伝ってやっと着替えを済ませたメル。 そうしてやっと山の頂上までリースとルカを連れて行くのでした。 っと言うかルカとリースは見送りです(何) それなら出て来る必要がないような気がするのですが…。 リース「クラウス。この子を頼むよ…。メっちゃん♪たまに遊びに行くからね〜」 メル「はい♪その時はお菓子を用意しときますぅ〜♪」 ルカ「あんまりメルに変なを教えるんじゃねぇーぞー。」 クラウス「お前じゃあるまいし…変な事は教えん(汗)」 メルの疑問が一つだけ会った。 それは天空世界にどうやって行くのかだったのです。 誰も何も行く方法や何処にあるのか秘密だと言うのです。 今朝、メルはクラウスじゃ意地悪な事を言って本当の事を言ってくれないと思ったのでリースに聞いてみたのでした。 するとリースはニヤニヤ笑って「秘密だよ。」としか言わなかった。 クラウス「そろそろ行くか。」 メル「行くって…どうやって?そもそも天空世界って何処にあるのですか?」 クラウス「文字通り…天空つまり上だ。行く方法はもちろん飛んで行く!」 メルは本当に上にその天空世界があるのかなと思うのでした。 クラウスがメルを騙そうと嘘を言ったのではないかと思ったのです。 リースはニヤニヤしていた。 ルカも何かを期待しているようです。 メル「飛ぶって…天使さん達に羽根ってないんじゃ?」 リース「君が知らないだけだよ。ふだんは邪魔だがらしまってるんだけどね…」 確かにリースやクラウスを見ても羽根がない。 メルは2人の周りをうろうろしていた。 何回周りを歩いても羽根なんてものはない。 しかしクラウスの背中には…羽根ではなくてアブソルが引っ付いていた!(何) しかも泣きながら…。 アブソルもお留守番なのです。 しかしそれを嫌がりクラウスの背中に引っ付いたっきり離れないのです。 どうやらクラウスと離れるのが嫌なようで…。 アブソル『僕も行きたいッ!何で僕はお留守番なの!?』 クラウス「お前が居たらメルを連れて行けないではないか。」 アブソル『わ〜ん!ヤダよぉー。』 ぼかっ! クラウスがアブソルを殴って気絶させた。 リースはアブソルを抱き抱えてルカと一緒に連れ帰ったのでした。 ばさっ! メル「あっ出て来た…。綺麗な羽根〜♪」 クラウス「さて、行くか。…メル?」 メル「う゛〜んッ!」 なぜかメルが踏ん張っているのでクラウスは唖然とした。 何を考えているのかが何と無く分かるのですが。 出ない物を出そうとしているようにしか思えないクラウス。 ↑(いろんな意味で表現が汚い) 踏ん張っている本人は羽根をだそうど必死なようですが。 ばさっ! 苦労したメルでしたがやっと出て来た。 メル「羽根が出ました〜。」 クラウス「…一つ聞いても良いか?」 メル「なんでしょ〜♪」 クラウス「お前…その出し立ての羽根で飛べるのか?」 メルが真っ白になった。 もちろんそんな事考えていませんでした。 私はどうやって天空世界に行けば良いの…と思っていた。 呆れた顔でクラウスが手を差し出した。 クラウス「全く、アホとしか言いようがない。ほら、掴まれ。」 メル「え?は、はい〜。」 クラウス「絶対に放すなッ!」 メル「絶対に放せませんから…」 ♪続く♪ |
エリリン | #9☆2006.12/23(土)20:25 |
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第9話♪クラウスの家♪ クラウス「何とか門を通る事が出来たな。」 メル「クラウスさんの家は何処ですか?」 クラウス「この町のはずれだ。そこに私の家がある。」 2人は町のはずれまで歩いて行った。 町のはずれに牧場があってミルタンクがたくさんいた。 そこに一人のおじいさんもいた。 メルはまさか…と思いながら笑うのでした。 クラウスのイメージと牧場では全く違うと思ったのです。 クラウス「ここだ。」 メル「え?クラウスさんの家って牧場…ですか?」 クラウス「そうだが?拾われた時からレムさんにお世話になっている。」 クラウスが家に入ろうとするとおじいさんのレムが話しかけてきた。 しかもニヤニヤしながらメルを見て来た。 レム「クラウス、お帰り〜。その可愛いお嬢ちゃんは?友達かい?それとも…?」 クラウス「友達だ。別に怪しい関係ではない。」 レム「お嬢ちゃんがメルディアナ様…じゃろ?」 メル「クラウスさん。」←(助けを求める) クラウス「そうだ。しかし少し追われていてな。」 レムに事情を話した。 するとメルをしばらくクラウスの家に置いてもらえる事になった。 なぜかメルはクラウスの部屋に行くのでした。 メル「本がいっぱいありますぅー♪」 クラウス「好きな物を読んで良いぞ。」 メル「やった♪」 クラウス「明日と明後日は少し遊んでやるが?行きたいところはあるか?」 メル「クラウスさんが決めて下さい♪」 〜☆〜☆〜 リープは誰も居ない真っ暗な部屋で誰かと話をしていた。 そうして報告を誰かにしていました。 リープ「クラウス・テイシィーはあの娘を始末していませんでした。どうやらクラウス・ティシィーはリース・サーリムと協力して娘を逃がしたようです。」 低い声『そうか。クーリス・クローバーはどうした。』 リープ「クーリス様ならばもう片付けて置きましたわ。」 低い声『メルディアナが…リリールのあの力が復活する前に何とか始末しなければならぬ。』 リープ「はい。」 ♪続く♪ |
エリリン | #10★2006.12/25(月)14:26 |
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第10話♪クリスマス・イヴ 〜クラウス&メル〜♪ メル「ふわあぁ〜。眠い…」 クラウス「大丈夫か?」 メル「はい〜。」 朝から2人は町に買い物に行っていた。 メルの服を買いに行くのも目的ですがメルの部屋を飾るものを買うのも目的なようです。 本当はクラウスは遊ぶつもりでいましたがレムがデパートに行って来いと言うので買い物になってしまっていた。 これがクラウスにとってはデートかもしれないと言う事に少なくともメルは気が付いていない。 クラウス「このキノココぬいぐるみなんてどうだ?」 メル「あっ。可愛い♪」 クラウス「ガチュチョーン!」←(無視された) メル「ほら。ピッピのぬいぐるみですよ〜。ピクシーもありますぅー。」 無視されてショックだったクラウスは何も言わずにピッピとピクシーのぬいぐるみを買ってあげた。 メルは大喜びですがクラウスは無視されたショックから立ち直っていない。 リースとルカと別行動になった途端にいつも以上にクラウスは用が無くても自分からメルに話しかけるようになった。 クラウス「メル。」 メル「はい?」←(記憶喪失) クラウス「何か思い出したか?」 メル「クラウスさんの事なら少しだけ…。」 記憶喪失のメルは自分が族長クーリスの娘だと言う事を思い出していない。 っと言うかクーリスの事すら思い出していない。 ちょっとした事故でこうなってしまったのですが…。 クラウス「私とリープがどんな仲だとかもなのか?」 メル「はい。」 クラウス「では族長のクーリスって人を知っているか?」 メル「知りません。その人がどうかしました?」 クラウス「お前が気にする事ではない。」 クラウスは戻ってきてからメルが寝ている間にレムにクーリスの話を聞かされていた。 クーリスの今の状況をメルに話そうとしたのですがメルが思い出していないので話すのをやめたのです。 たとえ、メルがクーリスを思い出していてもクラウスは話せなかったと思うのですが…(蹴) 次は服屋に行く二人。 そこでまたメルが騒ぎ出した。 服がたくさんとか言って目を輝かせて驚いているのです。 メル「いろんな服がありますッ♪」 クラウス「服屋も知らないのか…このお嬢様は。」 メル「この服とか可愛いですね〜♪」 クラウス「試着してみれは良いではないか。」 クラウスはメルに強引ながらも試着させた。 メルが気に入る物はどっさりと買わされるクラウス。 おかげで財布の中はからっぽというような状態で帰るのでした。 そうしてメルが気に入った服を着始めた。 レムは新しい服を着たメルを見て可愛いと褒めたりしている。 レム「本当に可愛い子じゃの〜。クラウス、嫁に貰いなさい。」 クラウス「冗談ではない!どんなに可愛いくてもこんな無知で馬鹿な娘など…ッ!」 メル「(クラウスさんに可愛いって言われた…♪)」 レムのメルを嫁に貰えと言う言葉にクラウスは完全拒否したつもりが。 口が滑り本音がポロっと漏れていた。 どんなに可愛くても〜ってメルの事を可愛いって思っている事を認めてます(笑) 無知とか馬鹿とか言う言葉が耳に入らなかったメルは喜んでいる。 クラウスは自分が可愛いと言う言葉を発していたのに気が付いていない。 クラウス「クーリス様から可愛い娘だと耳にタコが出来るほど聞かされていたが…こんな無知で馬鹿でチビでかわ…カビみたいな娘ではないかッ!」 クラウスが可愛いと言ってしまいそうになった事がバレバレです。 メルは無知で馬鹿でチビでカビみたいな娘でそうとうショックを受けていた。 急にメルが泣き出したのでクラウスは慌てて謝った。 レム「い〜けないんだ〜♪いけないんだ〜♪じょ〜ちゃんに…」 メル「え〜ん。」←(お嬢ちゃん) レム「駄目じゃん!」 クラウスはメルがこの事ですっかり元気がなくなったので外に連れ出しました。 そうしてメルが喜びそうな所に連れて行こうとして牧場の近くにある森の奥に連れて行った。 そこにはクローバー畑があった。 ここに四葉のクローバーが多く咲くのです。 元気のないメルの為にクラウスがすぐに四葉のクローバーを摘んで来た。 クラウス「メル。これを見てろ。」 メル「うん。」 ボンッ! クラウスが白い羽根と四葉のクローバーと天使族の魔法を使って四葉のクローバーのペンダントを作り出した。 クラウスはメルが記憶喪失になる前こういう事をしてよくメルを喜ばせたりしていた。 この時もメルは不思議がっていて目を輝かせて喜んでいる。 メルにこれをあげるともっと大喜びした。 これをメルにすると喜ぶのですがリープだとダイアモンドとかにしてとか文句ばかり言うのでした。 なのでリープの前ではこんな事をせずにメルの前だけで花とかを別の物に変えたりしていたのでした。 メル「ありがとう。」 クラウス「クリスマスのプレゼントとしてメルに渡すつもりでいたのだからな〜。」 クラウスは照れているせいか顔が真っ赤です。 メルも実はクリスマスプレゼントを用意していた。 そのせいで眠いとか言っていたのですが…。 朝早くから準備をしていた。 クラウスはメルから謎の物体を渡されて唖然とした。 クラウス「…何なのだ?雑巾か?」 メル「私の作った手袋です。」 クラウス「この雑巾になぜかキノコが生えてるぞ。」 メル「キノコ付きの手袋です。」 クラウスはメルがせっかく苦労して作ったんだからと一応貰って置いた。 微妙にいらないと正直思っていたようですが…。 他にもメルはケーキを用意していた。 メルは裁縫とかが苦手でも料理は得意だったので上手く出来ていた。 これはクラウスも大喜びだったのでした。 クラウス「ケーキか。悪くはない。」←(喜んでいる) メル「ショートケーキです。」 クラウス「見た目もなかなか。味も悪くはない。」←(食べてる) 素直ではないクラウスは正直に美味しいとは言わないのでした。 メルはクラウスが素直じゃないのを知っていたので絶対に美味しいとか言って褒める事はないと予想していた。 その予想通りだったのですが。 グルルゥ〜。 メルのお腹が鳴った。 メル「あ…。」 クラウス「半分食べるか?」 メル「は、はい…」 2人は仲良くケーキを食べていた。 次のコンビが時間の関係で書けなくなりそうなので次行きます。 ♪続く♪ |
エリリン | #11★2007.01/01(月)14:44 |
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第11話♪バカップルな悪夢のリース♪ 取り残された2人とアブソル君は元メルの家(小屋だけど…)に居た。 リースはルカが寝ている部屋のフスマを開けた。 リース「ルカ〜って…ぎゃあーっ!」 ドカッ! 慌ててリースはフスマを閉めた。 フスマの向こうにはルカと茶髪の女の子が馬鹿な事をしていた! リースはルカに幼馴染の女の子がいる事を知っていたが ここまで関係が進んでいたとは知らなかった。 この2人がバカップルだと言う事も…(何) もう一度幻ではない事を確かめる為にリースはフスマを開けた。 ルカ「スズ〜♪」 スズ「ルカ〜♪」 リース「ぎゃあぁッ!こんなのルカじゃなーいッ!」 リースは慌てて頬を抓って見て痛いので次は思いっきり叩いた。 それでも痛いので夢じゃないと確信した。 そうしてリースは悲鳴をあげたのでした。 〜☆〜☆〜 声「リースッ!リースッ!」 がばっ! リースは慌てて布団から飛び出した。 ―さっきのは夢でした〜― リース「はあ…はあ…ありえないッ!僕ですら彼女いないのに、ルカに…ルカにッ!」 ルカ「かなり魘されていたけど…?大丈夫?」 リース「え?大丈夫。気持ち悪いルカの夢を見ただけ…」 ボカッ! リースは殴られた。 がらっ。 フスマから茶髪の女の子が出て来た。 女の子はリースを見た途端に悲鳴をあげた。 女の子「きゃあぁッ!変な人がいるわッ!」 ルカ&リース「ぬえぇッ!何でえぇーッ!?」 ルカは女の子に事情を説明した。 仕方なくリースは自分の正体を言っていも良いと言った。 リースは夢に出て来た子だと思って女の子ばかりを見ていた。 女の子はリースの正体などを知ってかなり驚いていた。 今度は女の子もリースをじろじろ見ていた。 しかも観察している。 女の子にとってリースは未確認生命物体のようです…。 女の子「羽根は?ないの?」 リース「邪魔だからね…。普段はないよ。」 女の子「普段は、だからあるのね!?あなた達って何でも願いを叶えてくれるの?」 リース「叶えられないよ。神様じゃあるまいし…」 女の子「え〜っ。」 ルカ「スズ。リースが困ってる。」 ルカがリースを庇ってくれたおかげで文句を聞かずに済むのでした。 スズはリースにこっそり頼みごとをした。 リース「え。クラウスに会ってみたい!?」 スズ「ルカの話によるとかなりカッコイイらしいじゃない。」 リース「人間不信で可愛げのない奴だけどね…。」 スズ「お願い♪天空世界に連れて行って♪」 ルカはスズにメルの事は話していなかった。 その為、スズは色んなことを勝手に妄想していたのでした…(何) スズがどうしてもと言うのでルカとアブソルを置いて行く事にしました。 ルカ「えぇ!?スズを天空世界に!?」 スズ「クラ…そーそー。倉を見に行くのよ!別にクラウス様に会いに行くんじゃないからね。」 ルカ「…自分で言ってるじゃん…。」 リース「もう行くよ。絶対に放さないでね。」 スズ「うん。」 ♪続く♪ |
エリリン | #12☆2007.01/03(水)00:12 |
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第12話♪スズ、クラウスと遭遇!?♪ メル「あのぉー。な、何で今日は…服装もきちんとしてるし、いつも髪を降ろしてるのにポニーテールに?」 クラウス「族長の屋敷に行く時はいつもこんな感じだが?」 メルはいつもと違う雰囲気のクラウスを見ていてまだ記憶喪失気味の中、少しだけ思い出した事が会った。 何となくメルが何処からか屋敷の庭に入ってくる子供達の相手をしている時、 毎日のように冷たい視線で見て来る人とクラウスが似てると思ったのでした。 最初はかなり冷たい視線がヒシヒシと来たのですが。 日が経つにつれて優しい視線で見て来るようになっていたのに気がついていてもメルは知らない人だと思って話掛けようとはしなかった。 それが友達のリープの知り合いと気がつきもしないのでした。 屋敷のパーティーの時に始めて向こうから話しかけて来た。 その時に名前も聞いたはずだけど思い出せない。 メル「それじゃ、いつも私が子供達の相手をしている所を馬鹿馬鹿しいって目で見ていたのって…クラウスさん?」 クラウス「子供の相手をしていたのはお前の姉ではなかったのか?」 メル「え?私は一人っ子です。」 クラウス「では子供達の相手をしていたあの可憐な娘は…?」 メル「えっと…」←(あの可憐な娘の正体) とにかく子供の相手をしていたのはメルだと証明する為に、メルはあの時の服装と髪型にした。 あの時とまったく同じにしたメルを見てクラウスは唖然としている。 クラウスは何気あの時の女の子がこんなお子様だったとはとショックを受けた!(何) クラウス「確かにあの娘だ。こんなに雰囲気が違うとは…」 メル「クラウスさんってこんな感じの美人で優しくて大人しいのお姫様タイプが好みなのですね。」←(自分で言ってる) クラウス「五月蝿い馬鹿娘よりは優しく、大人しい娘の方がマシだ。とにかく…早く着替えて行くぞッ!」 〜☆〜☆〜 リースとスズは別行動をしていた。 リースはクラウスの家に向かった。 その間スズは観光をしているのでした。 スズ「大きいお屋敷ね。誰が住んでるのかな?やっぱりお嬢様かしら…。」 余所見しながら歩いていた。 ドンッ! 女の子と激突してしまった。 リープ「きゃっ。何なのよ!?」 スズ「ごめんなさい。あのー。クラウスって人を見なかった?」 リープ「クラウスって名前の人なんてたくさんいるわよ…。」 スズ「大天使格のクラウス・テイシィーって人なんだけど。」 リープ「私もその人を探してるのよ。ところが家にもいないし、まだ屋敷にも到着してないみたいだし…。」 スズはリープに愚痴を聞かされていた。 リープの愚痴があまりにも長いのでスズはこっそり逃げた!(何) そしてまた余所見しながら歩くのでした。 ドンッ! 今度は男の人と激突した。 しかも向こうから激突して来た。 スズ「ごめんなさい。大天使格のクラウス・テイシィーって人を知らない?」 メル「え。この人ですよ。」 クラウス「メル。お前なぁ…」 スズ「(カッコイイかも〜♪)」 スズはクラウスをじろじろ見ている。 クラウスは急いでいるのに用件を言わないスズに苛立っていた クラウス「私に何か用か?」 スズ「リース様が探してましたよ。」 クラウス「リースが?牧場で待つようにリースに言え!」 スズ「はいっ。」 スズは急いで牧場の方向に走って行った。 牧場に着いて、リースへの伝言を言いに行こうしとして建物に入ったとき。 リースがお茶を出して貰い、のんびり飲んでいた。 それを見たスズはリースをハリセンで叩いた。 ベチッ。 スズ「何お茶してるの!?クラウス様が牧場で待つようにですって。」 リース「うん。そのつもりー。」 スズ「リースさん。クラウス様の隣にいた桃色の髪の女の子は誰?」 ♪続く♪ |
エリリン | #13☆2007.01/15(月)06:17 |
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第13話♪みんなが隠していた事♪ リース「桃色の髪の女の子ねぇ。メルディアナ嬢だと思うけど。」 スズ「え…お嬢様!?」 以外な事にクラウスと一緒にいたメルがお嬢様だと知って驚いています。 服装は一応きちんとしていたけれどもお嬢様というオーラは出してなかった。 ならどんなオーラかと言うと天然オーラでした。 リース「族長クーリス・クローバーの娘でね。凄く大きい屋敷に住んでるんだ。」 スズ「じゃあ、あの凄く大きいお屋敷に…あの子が?」 リース「うん。町一番大きい屋敷だよ。ちなみにクーリスとその奥さんのライは天才なんだよ。(何の天才かは忘れたけど。)凄い組み合わせだよね…。」 スズ「その子もやっぱり天才なの?」 リース「クラウスから聞いたけど意外と頭が良いって。凄い組み合わせから出来た子だけあるね…」 〜☆〜☆〜 メル「くしゅんッ!」 クラウス「大丈夫か?」 メル「はいー。誰かが噂してますぅ〜。」 クラウス「あともう少しで族長(クーリス)と天才女(ライ)に会えるぞ。」 この2人はクーリスとライに会いに来ていた。 メルが親に会いたいと言い出したからこうなってしまっていた。 クラウスはメルが族長に会ったら隠していた事を、本当の事を知ってしまうのですが。 メルの頼みなので断れずに連れて来てしまいました。 広い庭を歩かされているメルは少し疲れてきています。 クラウス「ここだ。」 メル「え。クーリス様も誰もいませんよ。大きい石があるだけで…」 クラウス「言いづらい事だが。お前が留守にしている間にクーリスとライが誰かに襲われて…」 メル「それでこれがお墓…ですか?」 メルが泣きそうな顔なのでクラウスはつい黙ってしまっていた。 黙った事でそうだったんだと思ったメルがわあっと泣き出して、なき付いて来た。 その為、クラウスは酷く慌てた。 しかも第一に考えたのはこういう時ってどうすれば…?と言う事でした。 こんな所でメルが泣いたりしたらクラウスが虐めたんだと勘違いされる。 しかも内緒で侵入しているのにわんわん泣き叫ばれたら見つかる。 クラウスが起こられる→メルを始末していない事がバレる→2人の危機っと言う事が目に見えていた。 クラウス「泣き叫ばならればいくらでも泣いても良いッ!」←(ヤケになった) メル「わーん。わーん。」←(控え目にしてる。) クラウス「これからどうするかは心配しなくても平気だぞ。私達がお前の面倒を見るから…。」 不器用クラウスはなぜメルが泣いてるかという面には触れない。(何) この先の事を言ってどうするー!? 慰めろや!っとつっこんでやって下さい。(爆) 面倒を見るっていうなら今すぐ見てやって下さい。←(スズからのメッセージ) なぜか私達とか言っています。 他に強制的にリースが含まれているらしいです。 クラウス「後はリースとミリ(クーリス屋敷の召し使いの一人)で何とかするから。」 メル「えーんっ。」 クラウス「全く…困ったお嬢様だ。」 メル「(素直じゃないクラウスにもね。)」 しばらくクラウスがメルを宥めてるうちに泣きつかれたメルが寝てしまっていた。 ここからもクラウスが困るのでした。 メルが寝てしまってどうやって牧場まで戻るかが問題です。 ちょうどよく、クーリス屋敷の召し使いで常にメルの味方のミリが出て来た。 ミリ「クラウス様!?なぜここに?」 クラウス「この困ったお嬢様に全てを話した。そしたら泣き出してな。宥めてる内に泣きつかれて寝てしまったようだ。」 ミリ「あら、大変ですわ。お嬢様が無事だと知られたら…。とにかく私が召し使い専用の部屋まで連れて行きますから、先に帰って下さい。」 クラウス「分かった。…最後ぐらいメルディアナに笑って貰いたかった…」 ミリ「え?最後ってどういう事でしょう?」 クラウス「ただの独り言だ。ではもう帰るぞ。…後は任せた。」 さっさとクラウスが帰ってしまった。 ミリは慌ててメルを召し使い専用の部屋に連れて行ってそこに寝かせた。 〜夜〜 ミリは夕食まで用意してメルが起きるのを待っていた。 メル「うーん?あー、私はクラウスさんと出会って…」 ミリ「かなり話が戻りすぎですわよ…。」 メル「あー寝ちゃったんだ。クラウスさんは?」 ミリ「先に帰りました。お嬢様?顔色が良くないですわね。どうかしました?」 メルの顔色が真っ青だったのでミリは慌てて体温計を取りに行きました。 その間にメルはこっそり抜け出した。 起きてそうそう胸騒ぎがしていたのです。 クラウスが傍にいるならまだしも先に帰ったとかいうので余計に気になっていた。 こっそり抜け出したメルは庭の秘密の出入り口から屋敷の敷地内から外にでた。 そのまま走って帰り道を通った。 そこにはリースとスズが居た。 あと、誰かが大怪我をして倒れているようです。 スズ「はあ?大天使の癖に怪我も治せないの!?」 リース「こんな大怪我じゃ無理だよ!僕達にも限界と言うものがあるんだッ!アブソル君がいれば…ボケとツッコミでお笑いが出来るのに…。」 スズ「アンタ、お笑いしてどうするのよ!?ラッキーとか持ってないの!?」 2人が喧嘩していた。 メルは急いで2人がいる場所へ行った。 嫌な予感が見事に当たっていた。 メル「きゃっ!どうして…なんで?」 ♪続く♪ |
エリリン | #14☆2007.01/15(月)06:25 |
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第14話♪とうとう本領発揮!?♪ クラウスの怪我を見て唖然としているメルにリースとスズはやっと気が付いた。 なぜがリースが謝って来た。 リース「ごめんね。もう少し僕達が早く駆け付ければ…」 スズ「あなたでもこの怪我は無理?」 メル「出来るか分からないけどやってみます。」 リース「僕でも無理なのに不安定な君が出来る訳がないよ!ライさんの娘の君がどれだけ強い力を持ってると…って!」 スズ「もう始めようとしてるよ?」 慌ててリースが止めた。 しかし一度言い出したらメルが聞くはずもないのです。 もう始めちゃってたりします…。(何) リースが強引にでも止めさせようとしたら スズが殴りかかってきてリースはすっかりコテンパンにされていた。 メルには優しい声が聞こえていた。 優しい声『ねぇ。あなたはこの人を助けたい?』 ―助けたいよ…。何も出来ないのは嫌だよ。― 優しい声『あなたも昔の私と同じなの。だから私もあなたの手助けがしたいんだ。だから私の力を貸してあげる。』 ―ねえ。あなたは誰なの?― リリール『あなた達はリリールって呼んでるみたい。実は仮名なんだけどね…。話の続きは夢の中でね…。』 ―待って!まだ行かないで!もう少しだけ話を聞かせて!― 何処かから別に声がした。 その別の声を聞いて慌てて飛び起きた。 寝起きのメルが目を擦っていると、その場には大きなタンコブが出来ているリースとまだ文句を言い続けるスズ。 それとオマケに怪我がすっかり治ってしまっていて不機嫌なクラウスがいた。 起きてそうそう怒鳴られる事に…。 クラウス「メルディアナっ!お前は無理ばかりして…ッ!」 メル「ご、ごめんなさ〜いっ!」 スズ「突然、辺りが光ったと思ったらさー。お嬢様が寝ててクラウス様は元気そうな感じでさー。」 クラウス「何度も名前を呼んで揺さぶったのだが起きないからな。リースとスズが心配してたのだぞ?」 リースとスズだけ心配しているような感じで話ていたのでリースが噴き出した。 怪我が治ったクラウスが最初にした事は寝ていたメルを叩き起こす事でした。 その様子を見てスズもリースは大変だなぁ…と思っていた。 なかなか起きないし、顔色も悪いし、体が熱いもんだからクラウスが大騒ぎし出した。 リースは慌ててクラウスを落ち着かせようとして、スズは病院へ連れて行かなきゃ駄目かもとか言って大騒ぎ。 リース「一番心配して『メルディアナ!?大丈夫か?おいっ!』っとか言って大袈裟に騒いだのは誰だっけなぁー?」 スズ「お嬢様を名前をそのまま呼び捨てにする事が出来るのはクラウス様だけよね〜?」 リース「またさ。『私をひ…』」 ボカッ!ドカッ! クラウスが顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしながらも リースを殴り飛ばした! スズはリースの脇腹を突っついて遊んだ。 くすぐったいと言って大暴れするリースが面白いようです。 クラウス「メルディアナ…ありがとう…」 メル「え?」 クラウス「それよりも、無事で良かった。さて、あの2人を無視して帰ろうか?」 メル「はい。」 ―いつもこれぐらい素直で優しければ良いのさッ!(何)― リースとスズを無視して、2人だけで先に帰った。 ♪続く♪ |
エリリン | #15☆2007.01/15(月)06:27 |
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第15話♪花が苦手なお嬢様!?♪ メル「こんな夜中に何の用ですか?」 クラウス「散歩に行こうかとな。(アブソルがいるとアイツまで着いて来るし…)」 完全に邪魔者扱いされているアブソルです。 あと、ちなみにリースとスズはまだ2人で遊んでいる。 メルの準備が出来た後、2人は散歩に出かけた。 また花畑に連れて行こうと考えているクラウス。 メルは屋敷の庭から出た事があまりないので全然この辺の事を知らない。 メル「あのー。何処に行くのですか?」 クラウス「この前の花畑だ。」 メル「何でまた花畑なんかに?しかも夜に…」 クラウス「いいから黙ってついて来い。」 クラウスはリースが「メルディアナお嬢様は花が好きだ。」といって騙した事にまだ気が付いていない。 もちろんメルが虫が怖くて花に触れない事なんて全く知らないようです。 メルが花を触れなくなった原因はミリと族長にあった。 ミリや族長のクーリスがまだ幼いメルに「メルが虫を触ったりしたら呪いで手が溶けてなくなっちゃうよー。」と吹き込んだ。 それでメルが怖がったりしたから。 調子に乗った2人がついに「花に触らない方がいいよー。もしも虫がついてたら呪いで手が溶けちゃうかもよー。」っと恐ろしい事ばかり吹き込んでいた。 そのせいでメルは花を受け取るのを拒むようになった。 (信じる方もどうかと思うけど。) リースはその事を知っていながらクラウスがメルに嫌われるように仕組んだのでした。 もしも騙した事がクラウスにバレたら(もしもメルに嫌われたら)リースには明日がないでしょう(笑) 霧が深くなって来た為、メルが騒ぎだした。 メル「霧が深くなってきましたよーッ!」 クラウス「この辺りはいつもそうだから気にするな。」 メル「く、クラウスさん!もう帰りませんか!?」 あまりにもメルが騒ぐのでクラウスはメルを無視した!(何) 泣き叫ぼうが駄々をこねようが強引に花畑まで連れて行くのでした。 そしてたくさんの花を見てメルは少し気分が悪くなった。 まだクラウスはリースに騙されていたとは気が付かずにいた。 メルは幼い頃に吹き込まれた事を思い出していた。 頭の中は手が溶ける〜でいっぱいになってしまっていた。 そしてクラウスが花を摘んで来てメルに手渡そうとした。 メルは花と虫が怖いのに嫌いな物を渡そうとしたクラウスに怒った。 メル「私が花と虫が大嫌いと知っていながら花なんて渡したのですか!?」 クラウス「花が好きだと聞いたが…」 メル「嘘をつかないで!嫌いだと知っていながらこんな事をしたの!?」 クラウス「私は嘘など…」 メル「クラウスさんなんか大嫌いッ!もう私に近寄らないでッ!」 花の件ですっかり頭に来たメルは怒って戻ってしまった。 クラウスはリースへの怒りが…爆発しそうです。 リースに明日はあるのか!? クラウスはリースに怒りをぶつける為だけに急いで牧場に戻った。 〜☆〜☆〜 リースはのん気にお茶していた。 なぜかいつも居るはずのレムもいない。 スズは疲れて寝てしまっている。 リースの平和な時間に訪れた悪魔。 それが今、部屋の外まで来ていた。 がらっ! その悪魔のような人物がリースの平和な時間にドアを壊しそうな勢いで入ってきた。 クラウス「リースッ!お前…覚悟は出来ているだろうなッ!?」 リース「くっクラウス!?ギャアァッ!?」 〜リースは恐ろしい悪魔に襲撃されているので省略〜 するとリースは外で潰れていた…。 スズは騒ぎに起きてしまっていた。 リースが潰れていたのでスズが試しに踏んでみた。(何の試しだよ!) ぶちゅー。 (↑リースの空気が抜けた音) スズ「アンタら天使って空気で出来てたの!?」 クラウス「いや、私は違う。リースだけ空気で出来てるのだ。」 スズ「そーいえぱ、アンタの相方は?アンタの相方だけ帰って来てないけど?」 クラウス「相方とはあの良いとこのお嬢様の事か?先に帰ると言っていたが?」 〜☆〜☆〜 その頃、勝手にスズがクラウスの相方と言うことにされたメルは。 メル「霧だらけでどっちが帰り道…?迷っちゃったよ…。」 リリール『大丈夫?』 メル「リリール様。帰り道を知りませんか?」 リリール『知らない。あと、敬語や様づけはやめてってば。』 メルは一人で(リリールは現在、石なので。)道に迷っていた。 こんな事ならクラウスと一緒に帰れば良かったと後悔していたメルでした。 とにかく助けが来る事を願いながらもじっとしていられないので適当な道を歩いていた。 ずっと歩いていて疲れ切ったメルは弱音を吐き始めた。 その度にリリールは慰めている。 メル「私、もう帰れないのかな…。」 リリール『そんな事ないよ。きっと誰かが心配して探しに来てくれるよ。』 メル「どうせ誰も来ないよ。後ろ盾を失った私には、もう守ってくれる人も助けてくれる人もいないもん…」 ―この子、寂しいんだ…。 今の私が石じゃなければ何か出来るかもしれないのに…。― 疲れ切ったメルはその場で寝てしまっていた。 よく寝れるなぁとリリールは関心していた。 何か出来ないかと思って出来る事を探していた。 ♪続く♪ |
エリリン | #16☆2007.01/15(月)06:30 |
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第16話♪2人のリリールの謎♪ 寝ているうちに朝になってしまっていた。 メルは起きた途端に驚いた。 見知らぬ金髪の優しそうな女の人がいるし、森で寝てるし、石が消えてるし…。 女の人「私が誰だか分かる?」 メル「この声は…リリール様!?」 リリール「様はいらないってば。」 メルは目が丸くなっていた。 リリールは屋敷やなんかでメルが見た石像の人とソックリでした。 驚いていると探しに来たクラウスがやって来て、 またこの人も表情は驚いていないのですが内心、驚いていた。 リースとミリなんかも後から現れて、リリールをジロジロ見ていた。 リリール「ねえ、君ぃ〜。何処かで会った事ない?」 クラウス「お前に会った事はないが?」 リリール「それじゃあ。私の気のせいかな?」 リース「クラウス!こ、この人、僕達が恨んでいるリリール様だよ!」 リリールを恨んでいたクラウスやリースは怒り始めた。 メルディアナの始末命令の件や族長と大魔法師の始末命令の件。 おまけに裏でこっそりとリープにクラウスの始末命令を伝えていた事など。 誰もその命令を出したリリールとは別人だと気が付いていない。 クラウス「よくもメルばかりに辛い思いを…ッ!」 リリール「メルに辛い思いをさせてたのはあなた達でしょう!?」 リース「クラウスにメルの始末命令を出したうえに!利用するだけ利用して裏でリープにクラウスの始末命令をだしてクラウスに大怪我させたクセして!」 2人は畳み掛けるように言った。 メルはその時になぜクラウスがあの時に大怪我をして倒れていたと言う時を知った。 ミリは最後に〜とクラウスが言っていた意味も理解した。 ミリの予想ではあの時には既にクラウスはリープに狙われていた事を知っていたのではないかと思い始めた。 肝心のクラウスはリープの行動が変だとメルに知られる事を恐れてリースにもアブソルにも黙っていた。 もしもメルが知ったら自分のせいだと思い込んで何を仕出かすか分かったものではないのです。 どっちにしろ騒ぎの後にリースにはこっそり本当の事を言っていた。 リリール「始末命令?私はずっと石になってたのに?」 クラウス「嘘をつくな!お前はメルのきお…」 メル「もうやめてっ!リリールの言ってる事は嘘じゃないの!」 ミリ「嘘じゃない証拠でも?」 メル「リリールはずっと石になって私の傍にいてくれたの。私はその石から離れた事なんてないのに。」 メルに泣きそうな顔で止められたのでクラウスはこれ以上は言わなかった。 ミリはいつでもメルの味方なので様子を見守るだけです。 リースは今度はクラウスを責めていた。 リリール「あなたはこの子の傍にいながら心の奥で寂しがっていた事も悲しんでいた事にも気が付かなかったでしょう!?」 リース「そーだ!人前では明るく振舞っていたりするけど、誰も見ていない所で辛い思いをぶちまけてたんだーッ!」 メル「クラウスは悪くないの!本当に悪いのはリリールの偽者なの…。」 クラウス「ドッボバーンッ!」←(謎の効果音) メルがクラウスを呼び捨てした事で喜んでるっぽい人が一名。 リースとリリールはそんなクラウスを見て意外と可愛いのかも知れないなぁと思い始めた。 だっだっだッ! もの凄い勢いで走ってきたのがいた。 ここに居るはずもない人(?)が来ていたのです。 クラウスはアブソルを見てゲッと内心おもった。 アブソル「クラウス!何でミ…じゃなくて、メルさんに呼び捨てされたぐらいで興奮してるのさッ!?」 クラウス「こ、興奮してなどッ!」 リリール「まぁー。とにかくクラウス君の家に連れて行ってよ。」 ♪続く♪ |
エリリン | #17☆2007.01/29(月)04:44 |
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第17話♪リリールの会議♪ アブソル君御一行はクラウスの家で会議をしていた。 偽のリリールをどうするかでした。 クラウス「とにかく偽者を何とかすればメルも私も狙われなくて済むのだな?」 リース「そーゆー事になるね。あとは本物が始末命令を取り消しにしてくれれば。」 リリール「取り消すつもりだよ。このままじゃメルが可愛そうだもの…。」 アブソル「そしたらクラウスとメルさんの仲を邪魔する物はいなくなーる!あとはクラウスが押しまくって2人は…♪」 ボカッ! アブソルはクラウスに殴られた。 なぜか一匹だけ話が違う方向へ行っていた。 メルはクラウスまで巻き込んだ事が気になっていた。 もしも、このままクラウスがメルを見棄ててしまえば巻き込まれずに済んだかも知れないとメルは考えていた。 元気がなく、ずっと悲しいそうな顔ばかりしているメルにクラウスとリリール、ミリの三人は気が付いていた。 クラウス「私まで狙われたのはお前のせいではないぞ?」 メル「でも原因は私です。私さえ…」 ミリ「メルディアナ様は悪くないわ。悪いのは偽者なんだから…」 悲しそうなメルを見てリリールはクラウスに別の部屋へメルを連れて行くように言った。 珍しくクラウスが従ったのでリースは恐るべしリリールとリリールの権力(?)を思い知ったのでした。(笑) ミリはメルが心配でクラウスに着いて行くと言い出した。 しかしリースが止めるので止めておいた。 アブソルも主人に着いて行こうとした。 するとクラウスはお前は邪魔だと言って珍しくアブソルをボールに戻してしまった。 酷い主人だ。僕よりメルさんの方が大事なのかーッ!とボールの中でアブソルは叫んでいた。(何) クラウス「メル。大丈夫か?」 メル「ごめんなさい。私さえいなければクラウスまで巻き込まなかったのに…」 アブソル『(また2人の世界かよ…。)』←(ボールの中) クラウス「お前から私に近づかなければ…ずっと一人だったかもな。」 メル「そうでしたか?」 2人の会話を聞いていたリースらは2人の世界をまた造るなよーっと思っていた。 完全な2人の世界に入り込めないリース達。 っと言うよりリースはクラウスが一人ぼっち?有り得ないと思っていた。 なぜならクラウスはリースやアブソルと一緒に居たから一人ではないはずだとリースは思っていた。 しかしクラウスが話ていたのは、昔の事だったのでした。 もちろんメルが覚えている訳もない。 何の事かさっぱりのメル。 だいたい近づいてきたのはクラウスの方だったと正直に思っていた。 クラウスがやっとメルを連れて行ってしまったので会議を始めた。 ついでにリリールはリースはミリにクラウスが言っていた事の話がいつの頃か話した。 リリール「クラウスが言っていたのは下にいた頃の話だよ。」 リース「へぇ…。でもその頃の記憶って何かの影響のせいでないはずなのにー。」 リリール「話が変わるけど。偽者の事は私に任せて。一人でなんとかなるし。」 笑顔で話していたリリールが真剣な表情になって来た。 リースとミリも真剣な話が来ると予想した。 その予想は見事に的中した。 リリール「全てが終わったら、私は皆にクラウスの事を忘れて貰おうと思うの。あと一部、メルの事とかもね。」 リース「何でクラウスの事と一部だけメルの事を忘れる必要が?」 リリール「調べて見て分かったんだけど、クラウスは上に来る必要がまだないの。」 ミリ「なんでクラウス様だけ?」 リリール「あの人は事故でこっちに飛ばされただけなの。だからこちらの記憶は全て消して、あっちの事を思い出させて下の世界に戻そうと思うのよ。メルは元の生活に戻って欲しいし…。」 ミリ「じゃあ、もう会えないんじゃ…?」 リリール「会えるかもね。少なくともメルディアナはね。メルディアナはあっちでもクラウスを救った子だし。」 リース「へぇー。」 リリール「でもねぇー。元の名前はこっちに来ると名前は変えられちゃうの。っと言うか普通なら強引に来る時に記憶は飛ぶんだけどね。だけどクラウスは別で事故で飛ばされただけだから。」 〜☆〜☆〜 自分が偽リリールを何とかしたらどうなるか知らないクラウスはメルと話をしていた。 これがメルとのここでの最後の会話になるかも知れないとも知らずに。 クラウス「メル。一つ聞きたい事がある。」 メル「はい。」 クラウス「お前の名前は一つだけか?」 メル「え?メルディアナと言う名前だけですけどぉ〜。」 クラウスは元の世界の知り合いの女の子と天空世界のメルディアナが似ていたので聞いてみていた。 ですが元の世界の知り合いの女の子と天空世界のメルディアナが同一人物だったとしてもメルの方は全く覚えていないのでした。 リリールとリースが言った通りになんかのせいでこっちに強引に飛ばされる時、元の世界の記憶だけは飛んでしまうのでした。 それを知らないクラウスは聞いても無駄な事を聞いています。 クラウス「強引に天空世界に飛ばされる前のお前の名前は…」 リリール「やめなさいッ!上の世界の子に元の名前を教える事もその頃の事を思い出させるのも禁止されてるはずだよ!?」 メル「(元の名前?その頃の事?)」 リリール「私は偽者を何とかする。その間にこの子に何かしたら…承知しないからっ!」 ドンッ! リリールは部屋から出て行った。 本当はりリールはメルに元の世界の事を思い出して欲しくなかった。 もしも、元の世界でのクラウスの事を思い出したらメルがどうなるか分からない。 メルが何をしだすかも予測がつかないのでした。 メル「クラウス。私の元の名前って何なの?」 クラウス「お前と私の知っている人が同一人物ならば、お前の名前は…」 ボンッ。 アブソルがボールから出て来た。 アブソルはクラウスをメルに採られたくなかったのでした。 (あっでもアブソル君はオスですよ〜♪) 最近ではメルばかり相手にしているのを見てアブソルはイライラしていた。 昔ならば毛繕いもしてくれてたし、マッサージまでしてくれたのに。 今となっては全然相手にもしてくれずに放置されていた。 アブソル「クラウス!もうあの人はいないんだよ!?メルさんがあの子の訳がないよ。」 クラウス「それもそうだな…。」 メル「あの子?(あの子っで誰ー!?)」 ♪続く♪ |
エリリン | #18★2007.01/29(月)05:01 |
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第18話♪ルーリィの恨み♪ リリールは真夜中に帰って来た。 もちろんリース以外が寝ている時間。 リース「凄い大騒ぎになってるねー。」 リリール「偽者はぼこぼこよー。後はー最後の仕事かなぁー。リースもクラウスの事を忘れてもらうからね。」 リース「うん。」 リリールは最後の仕事と言って一緒に連れてきた子に命令した。 一緒に連れてきた子は牧場のメルの部屋に入った。 寝ているメルを起きないように背負って。 元族長クーリスの屋敷まで連れて行き屋敷の方のメルの部屋に連れて行った。 そこでその子はクラウスから貰った物を身に着けていたりしないか、メルの記憶をいじりながら探った。 そこで出て来たのが四葉のクローバーのペンダント。 その子はそれを取った。 ルーリィ「何であんたは僕を…。こんな物ッ!」 メルから取った四葉のクローバーのペンダントをルーリィは地面に叩きつけようとした。 ルーリィも元の世界でメルと仲が良かった。 しかし、クラウスとは会った事がなかったのです。 いつも遊んでいたのにある日突然、メルが家に遊びに誘いに来なくなった。 だからルーリィはメルを探しに行っていたら、クラウスとメルが仲良く遊んでいる姿を見たのでした。 それからルーリィはメルしか友達がいなかったので一人ぼっちになってしまった。 日が経つにつれてメルと遊んでいたクラウスを恨むようになって来てしまっていたのです。 ルーリィ「とにかくこれをリリール様に渡さなきゃ。その前に…リリール様から頂いたコレで憎いクラウスの事を全部、忘れさせよう!」 〜☆〜☆〜 リリールはクラウスを運んでいた。 実は怪力女だったと言うリリールは人100人運ぶのなんかチョロイもんでした。(何) リリール「あの世界へのワープゲート。ルーリィとクラウスを連れて行かなくちゃ…」 ルーリィ「おまたせしましたー。さて、行きましょうか?」 リリール「私は往復しなきゃなんないんだよね…」 〜☆〜☆〜 朝になって、クラウスの事も狙われていた事も忘れさせられたメルは平和な日々を過ごしていた。 ミリ「た、大変ですわ!お嬢様が次の族長の候補に選ばれましたわ!」 メル「え?候補って事は何人か候補に選ばれてるって事ですね〜。」 ミリ「今のところ、候補はメルディアナ様、リープ様、レム様の三人だそうですわ。リース様が手伝いなどをしてくれるそうですけど。」 メルが興味なさそうなのでミリは族長になれば何でも願いが叶うとか嘘をついた。 そしたらメルがその嘘を信じて、喜び始めた。 全く、単純なお嬢様です。 ミリ「決め方は、地上世界の人に協力して貰って誰が一番、人を幸せに出来たかですって。」 メル「意外と簡単そうですね…。」 ミリ「そ、そうでしょうか?誰に協力して貰うかはもう適当に決められたそうですけど…」 ミリはメルにリースからの手紙とリリールからの手紙、協力者の情報などをたんまり受け取った。 それをメルは全てマッハで読み終えてしまっていた(凄ッ!) そして時間が過ぎていたの大急ぎでリースの手紙に書いてあった待ち合わせ場所に走った。 だーッ! ドンッ! メルはリースに衝突した。 メル「遅れてごめんなさいっ!」 リース「他の候補者は全員もう地上に送って行っちゃったよ。」 メル「ガーン!出遅れた…。ところで協力者って?」 リース「君の協力者はシンオウってとこの満月島に隠れ住んでる。彼が災いを呼ぶせいで引っ越して来たミオシティから追い出され、今は満月島だとさ。ちなみに彼のせいで一つ町が滅んだとか。」 リースから説明をずらずら聞かされながらもメルは満月島まで連れて行かれた。 そこに小さな洞窟のような穴があった。 まさかその中にネズミのような人が住んでるんじゃ…なんてメルは思っていました。 メルの協力者は洞窟暮らしだった。 (どんだけ貧しいんだよっ!) そんな貧しそーで災いを呼ぶ設定の可哀想なキャラ。 ちょっと作者はやりすぎである…(何) メルとリースは満月島の洞窟前まで来た。 (注意☆満月島に本当は洞窟なんてありませーん♪) リース「この洞窟は満月洞窟というんだよ。協力者はこの先の家の中ッ!」 メル「満月洞窟ってそのままのネーミングです…。」 2人はとにかく奥に進んだ。 結構安全そうで途中なぜか洞窟の中に大きい湖があった。 それを飛び越えて、家の中に勝手にお邪魔した。 ベッドの中ですっかり寝ていた協力者。 リース「この人ね。クラウスってゆーんだよー」 メル「え。どっかで聞いた事があるような…。この人に会った事があるような…。分かんないやっ!」 リリールの作戦は失敗していた。 メルとクラウスを引き離すつもりが…また出会ってるじゃないか!? 実は協力者を適当に選び出すのはリース。 そのリースが偶然、墓参りしていたクラウスとバッタリ出会ってしまっていた。 そして事情を話し、協力してくれる事になった。 もちろん、担当の協力者決めはあみだくじでランダム。 まさかリリールもクラウスとメルが当たるとは思わなかったでしょう。 メルの記憶を消した本人はまだ未熟で全て忘れさせるぐらいには行かず、メルが会った事があるような気が…と思うぐらいは残ってしまっていた。 リースは頑張れと言って、立ち去った。 メルは少し疲れて眠くなったので、わざわざクラウスのベットの半分を使って寝た。 もちろん、良いところのお嬢様はこんな事をしてどんな事になるかは知らない…。 その後、メルが完全に寝付いた頃に起こった騒ぎ。 朝になってクラウスがやっと起きた。 クラウス「もう朝か…。ん?ベブデフッ!」 ♪続く♪ |
エリリン | #19☆2007.02/01(木)05:45 |
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第19話♪メルとオムレツ♪ クラウス「何処かで見覚えが…もしやミルクでは…?」 メル「むにゃむにゃ…」 じろじろとメルを見ているクラウス。 知り合い女の子じゃないかと思っていた。 クラウスは知らない間にメルと一晩中寝ていた事は勝手になかった事にした。 メルが起きそうな感じだったのでクラウスはかなりドッキリ状態でもあったのです。 リースは窓からこの様子を見て大笑いしていた。 もちろんメルが無知なお嬢様だと知っていてリースが何気に仕掛けた。 あまりにもクラウスの反応が面白いのでリースはもっとドッキリさせてやろうと思っていた。 そしてリースはこっそり寝室以外の目立つ場所に置手紙を置いた。 これでさらにドッキリさせるつもりだったリース。 クラウス「(ギャアァッ!この女が起きる!)」 メル「あ。お早うございまぁーす。」 クラウス「あぁ。お早う…(汗)」 ―コイツが寝惚けていてくれて助かった…― メルが起きた途端に悲鳴をあげられて。 殴られるかと思っていたクラウスはあまりにも意外な展開なので安心した。 もちろん来たてのメルが無知なお嬢様だなんて全く知らない。 無知だったおかげで殴られずに済んだ事も…。 今度は、とにかくメルをリビングに連れて行き話を聞いた。 クラウス「お前、何者だ?まさかお前がブーツとか言う変なヤツが言っていた候補なのではないだろうな?」 リース「ブーツじゃない!リースだよ。この子が族長候補のメルディアナ。君の担当の子で元族長の娘。」 クラウスはメルをジロジロ見てきた。 とてもメルが元族長の娘だと思えないようです。 っと言うよりクラウスから見たメルの第一印象が「馬鹿そう。」だったので有り得ない!と思っていたようです。 メルはジロジロ見られたのでにこっと笑った。 それで第二印象が「五月蝿そうな女!」っとなった。 リースはクラウスの反応を見てまた面白がっていた。 そしてさらに付け加えてリースが。 リース「この子ね。無知なお嬢様だから色んな事教えてあげてよねー。それじゃ、ヨロシクぅ〜♪」 クラウス「ま、待て!」 リースはさっさと逃げた。 正直、クラウスはこんな候補じゃ絶対上手く行かないと思った。 上手く、メルが次の族長に決まればご褒美に願いを何でも叶えてあげるとリースに言われていた。 しかし、完全のクラウス担当の候補がこんなんじゃ駄目じゃないかと絶望していた。 だいたい、肝心なメルは…クラウスの長い青い髪で遊んでいた。 クラウス「おい。お前、人の髪で遊ぶな。」 メル「クラウスさんの髪で三つ編みしてたのに…」 クラウス「っと言うかお前は三つ編みしか出来ないのか?」 メルは自分の髪でも三つ編みしていた。 別に三つ編みしか出来ないのではなく、 三つ編みしかしないのです。 少し落ち着いたところでクラウスは朝ご飯を作っていた。 その間、メルは食べる準備をしていた。 クラウス「おい。なぜお前には天使のクセして羽根がないのだ?」 メル「名前で呼んで下さい。」 クラウス「…メ、メルディアナ。」 メル「それでよろしい。えっと、普段は邪魔だからしまってるからないのでーす。」 ―待て。羽根ってしまえる物だったのか?しまうってどうやってだ…― クラウスがオムレツを二つ運んで来て、メルの目の前に一つ置いた。 メルは何だろうと思ってオムレツをじっと見ている。 どうやら、メルはオムレツを知らないようです。 メルはオムレツを指で突っついてみた。 クラウス「おい。オムレツは手で食べる物じゃないぞ?」 メル「え。このふかふかのぽかぽかで黄色い変なのって食べ物だったのですか?」 クラウス「オムレツっと言う食べ物だ。コイツは箸で食べる。」 メル「お箸?」 メルの目の前に箸を置いた。 とにかくどうやって使えば良いか分からない物を持ってみた。 使い方も不明な物を使ってメルはオムレツに刺してみた。 しかしボトンと皿に落ちてしまった。 その様子を見て箸の使い方も知らないのかと思ってクラウスが使い方を教えた。 しかし一向に上手く使えないメルは部屋の隅で落ち込み始めた。 仕方なく箸が使えないメルの為にわざわざクラウスはスプーンまで持って来た。 メル「私は…こんな物も扱えないなんて…ず〜ん…」 クラウス「おい。それぐらいで落ち込むな。」 メル「ず〜ん…」 次はスプーンで食べようとした。 今度はさすがに大丈夫だろうと思っていたクラウスだったが。 メルがスプーンを持った途端にスプーンが曲がったッ! さすがの無表情クラウスも予想外の展開に笑ってしまっていた…。 仕方なく食べやすいように小さくして食べさせる事にした。 メル「美味しい♪」 クラウス「人に食べさせてもらうとは…お前は赤ん坊かッ!」 ポン。 アブソルはボールから勝手に出て来た。 そして口を大きく開けていた。 食べさせてくれと言わんばかりだった。 クラウスは少しムッとしてアブソルを戻した。 メルは食べるのに夢中で全く気が付かなでいた。 ♪続く♪ |
エリリン | #20☆2007.02/01(木)19:08 |
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第20話♪微妙な2人♪ ルーリィ「君が候補ねぇ…。」 リープ「族長の娘も候補よ。その子はクラウスとか言う奴のところに行ったみたいだけど。」 ルーリィ「あの災いを呼ぶクラウスのとこなんて可哀想だよ。」 なぜかリープの協力者はルーリィだった。 ルーリィは族長の娘が来る事を望んでいた。 しかし望みは叶わず、肝心なその子はクラウスのところに行ってしまった。 またクラウスに邪魔されたルーリィは怖い顔をしていた。 リープがルーリィを心配した。 ルーリィはミオに住んでいた。 町が崩壊してからミオに引っ越して来たのです。 ルーリィ「ちょっとお墓参りに行ってくる。」 リープ「私もっ!」 ルーリィ「君は待っててよー。僕一人で平気だからさー♪」 ルーリィはリープを置いて今はもうない町に向かった。 そのもう存在しない町にはルーリィの楽しい思い出があった。 その逆の思い出もあったのですが。 一人、町のあった場所についたルーリィはそこで見覚えのある人を見かけた。 誰だろうと思いながらルーリィはお墓のある場所に急いだ。 するとさっき見かけた人が墓参りをしていた。 その人の隣には見覚えのある人もいた。 隣にいた人がリープと同じだとすぐに見破っていた。 ルーリィはきっとその子も候補なんだろうと思った。 しかし、この町を知っていて候補がいるのかルーリィとクラウスしかいない。 っという事は今、墓参りをしているのは― ルーリィ「クラウス!町を崩壊へと導いた疫病神のくせして何で町に戻ってくるのさ!僕の友達までもが…お前のせいで…」 クラウスは黙ったままだった。 隣にいた女の子はクラウスの事情を知っていた為。 気の毒そうな顔をしていた。 もちろん隣にいたメルはクラウスのせいでこんな事になったのではない事を知っていた。 ルーリィは見覚えのある子が一体誰なのか…。 桃色の髪の子が誰なのかその人をじっと見て分かった。 思わずリープと同類の人を見て名前を言ってしまった。 ルーリィ「ミル…?何で君が。君は変な奴らに…」 メル「あ、あのぉー。人違いです。」 クラウス「メルディアナ。帰るぞ…。」 メル「はい。」 2人はこれ以上ルーリィが口出ししない内に帰った。 ルーリィはクラウスを呼び止めようとした。 するとメルがあの人が呼んでると言ったのですが。 クラウスが放っておけと言ってそのままメルを連れて行ってしまった。 一人取り残されたルーリィはなぜクラウスのところにメルがいるのか不思議だった。 なかなか帰ってこないから心配してリープが探しに来た。 リープ「ルーリィ。どうしたのよ?」 ルーリィ「何で僕はリープなの…あの子じゃないの…」 リープ「泣いてるの?」 ルーリィ「何でアイツのとこにあの子が行くの…。」 ルーリィはその後、リープに八つ当たりしてしまっていた。 リープは急に突き飛ばされたので何が何だか分かってません。 ただルーリィが泣いてるのだけは確かでした。 〜☆〜☆〜 ルーリィと会った後。 クラウスは黙って歩いていた。 話し掛けても何も言わないのでメルは少し心配していた。 ルーリィとクラウスに何があったのか全く知らないメルはどうすれば良いが困っていた。 そして、メルは悩んでても仕方がないのでリースに相談する事にした。 メル「クラウスさん。先に帰ってて下さい。」 返事もしないので聞いてるのか聞いてないのかも全く分からないのですが。 メルは人気のないところに急いだ。 そしてリースに貰ったお助けスイッチを押した。 このスイッチを押すとリースが駆け付けてくれるそうですが…。 びゅーッ! 空から凄い音が聞こえる。 どっかーん! リースが落ちてきた。 かなり派手な登場です。 リース「やあ!どうかした?」 メル「実はクラウスさんが…」 メルはリースに困っている事を話した。 するとリースはポケットの中から一つのボールを取り出した。 そしてそれをメルに渡したのでした。 おまけにクラウスへの手紙を渡された。 リース「このボールの中の奴に相談してごらん。」 メル「は、はい…(リース様。相談に乗る気があるのでしょうか!?)」 リースはそれだけ言ってさっさと行ってしまった。 メルは渡されたボールを使ってみた。 ポン。 すると中からトゲキッスが出て来た。 急に出てきたりしたのでメルは少し驚いた。 メル「変な怪しい鳥が出てきましたッ!」 トゲキッス『鳥じゃなーいッ!トゲキッスだよ。っで困ってるの?』 メル「はい。クラウスさんって人が…」 もう一度トゲキッスにも話した。 めんどくさいなぁと思ったメルですが少し我慢した。 メルの話を聞いてトゲキッスがすぐに話を始めた。 まずは過去に何があったか調べようと言う事を言われた。 どうやって調べるのかとメルが聞いた。 するとトゲキッスはまかせてと言った。 正直メルはリースよりトゲキッスの方が役に立つと思ってしまった。 少しイメージダウンしたリースだった。 ♪続く♪ |
エリリン | #21☆2007.02/01(木)21:55 |
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第21話♪クラウスの過去♪ あれから真夜中に家に帰ってきたメル。 ご親切にテーブルの上にはクラウスがメルに残したおいた夕食があった。 メルはトゲキッスとそれを食べてからクラウスの過去を調べる作業に入った。 一人と一匹はクラウスが寝付いてるか確認した。 メル「隊長!完全に寝てます!」 トゲキッス『隊員一号よ。せっしゃの手を握れぃ!』 メル「ってトゲキッスに手ってあるんですかーッ!?」 とにかくメルはトゲキッスの手らしき物体を握った。 すると急に眠くなってきてメルはその場で寝てしまった。 〜☆〜☆〜 メルは気が付くと青い髪の男の子になっていた。 海岸でなぜか泣いている。 メルは一体自分が誰になってるのか分かってません。 泣いていると一人の桃色の髪の青い瞳の小柄な女の子が話しかけてきた。 女の子「ねぇ。どうしたの?何処か痛いの?」 男の子「皆ね。私が災いを呼ぶからって避けてくるし、石も投げられるし、友達なんかいないし…良い事がないんだ…」 女の子「友達がいないんだったらミルが友達になってあげる。」 メルは何だか変わった子だと思った。 何となくメルは変わった子だと思ったのは自分じゃないのは分かっていた。 男の子が思った事だったのです。 自分の事をミルと言った女の子は男の子の名前を聞いてきた。 ミル「名前はミルクってゆーの♪君の名前、何てゆーの?」 クラウス「んーと。クラウスって言うんだ。」 どうやらメルは現在、クラウスになっているらしい。 ずっとクラウスの過去を見ていたメル。 その後、2人はすぐに仲良くなった。 しかし、ある日突然。 クラウスと仲良くなったミルまでもが石を投げられたりするようになってしまっていた。 2人を引き離そうとする人も出て来た。 そして町の外で遊んでいた2人をルーリィがこっそり見ていた事も何度もある。 そのルーリィが一度だけクラウスの前でミルと話した。 ルーリィ「ミル。何してるの?そんな子と遊ばないで僕と2人で遊んでよ。」 ミル「そんな事したらクラウスが一人になっちゃうよ。だから三人で遊ぼうよ。」 ルーリィ「ヤダ。災いを呼ぶ奴なんかと…ッ!」 ルーリィは怒って行ってしまった。 メルは見ただけであの時にあった人だと分かった。 それから数週間後。 いつものように町の外で遊んでいた二人。 その2人が怪しい人に話しかけられた。 怪しい人「ねえ。君、私と一緒に来ない?」 クラウス「え?知らない人に着いて行っちゃ駄目って言うし…」 変だと思ってクラウスは逃げようとミルに言おうとした時だった。 いつの間にかミルは怪しい人に腕を掴まれていた。 ミル「やだぁー。放してよぉー。」 怪しい人「それじゃあ…。このお友達が怪我しても良いのかな?」 クラウス「ミル!?」 だっだっ。 町の方からたくさんの足音が近づいてきた。 それに気が付いた怪しい人。 大勢の町の人達がその場に駆け付けてミルを助け出そうとした。 その時だった― そして次にクラウスが起きたのはミルの家だった。 覚えているのはミルの悲鳴だけ。 何が起きたのか思い出したくもなかった。 ギイィ。 誰かが扉を開けた音がした。 入って来たのはミルと金髪の不思議な服装の人だった。 クラウス「ミル?どうしたの?そのおっさんは誰?」 不思議な人『おっさんなんかじゃにゃーいッ!素敵なお兄様とお呼び!』 ミル『…私ね。引っ越すの。遠いところに行くの。』←(無視した。) クラウス「もう会えないの?」 ミル『いつか会えるからね。またねっ♪』 ミルは不思議な服装の人に連れて行かれた。 何もなかったかのようにミルは不思議な人を無視していた。 そしてあの時に行っていた事が嘘だったと、家の庭の石を見てやっと知った。 〜☆〜☆〜 メルは起きたらベットから落ちたようで。 逆さまな状態になっていた。 がちゃっ。 クラウスが部屋に入って来た。 そして凄い落ち方をしたメルを見て唖然とするのでした。 クラウス「お前、凄い落ち方をしたな。よく逆さで寝れたものだ。頭に血が上るぞ?」 メル「…うわあぁ〜んッ!」 メルがクラウスを見て大泣きした。 夢で見た事を思い出してしまったのです。 クラウスはメルが頭を強く打って痛かったから泣いたんだと勝手に思い込んだ。 勝手な思い込みからメルの頭を撫でた。 クラウス「よしよし。痛かったな。」 メル「わーんッ!わーんッ!」 完全に子供扱いされていたメル。 一応子供なんでしょうが…。 その後、リースがクラウスの家に遊びに来た。 するとまだメルが泣いていたので何が会ったのはトゲキッスに聞いて見た。 トゲキッス『実は僕、大変な事をしてしまって…。もしかしたらこの子が昔の事を思い出したのかも知れない。』 リース「な、何だって!?」 どうやら、トゲキッスがしてはいけない事をメルに教えてしまったらしい。 メルがクラウスの過去を知ったせいで自分の過去も知ってしまったんじゃないかと大騒ぎだった。 ♪続く♪ |
エリリン | #22☆2007.02/01(木)22:31 |
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第22話♪クラウスの弟の狙い♪ リースの顔色は真っ青。 候補らの起こした問題の全ての責任はリースが負う事になっていた。 これでメルが自分の過去まで思い出してしまってたりしたらかなりの大事。 リースは自分が罰を受ける事を勝手に悟った。 クラウス「リース。何とかしてくれ…」 リース「クラウスはどっか行っててッ!」 クラウスはリースに追い出された。 どっか行っててと言われても、ココがクラウスの家なのですが…。 リースはクラウスを追い出した後にメルに質問をした。 リース「ねぇ。過去を見た時に出て来た女の子が誰だか分かる?」 メル「たぶん私。」 リース「…えぇ!?思い出しちゃった!?」 メル「思い出しました。」 トゲキッス『ごめんなさい!キッスのせいでリース様が…』 トゲキッスは泣きながら謝った。 リースの顔色は真っ青状態になっている。 メルはリースがどうなるか知らないでいた。 しーんとした中で誰かの声がした。 何処かでクラウスと誰かが揉めているようだった。 それに気が付いたメルは飛び出していった。 リースは追いかける気力もないのでその場で倒れこんだ。 トゲキッスはまだリースに謝っている。 メルが見に行ったら男の子とクラウスが揉めている。 クラウス「私に弟はいないって何度言ったら分かる!?」 誰か「君は僕のお兄ちゃんだよっ♪ねっ♪クラウスお兄ちゃん。」 クラウス「な、なぜ私の名を…」 セレ「僕。セレって言うのー♪」 メル「2人の性格からして兄弟だと思えないぐらい似てないですッ!」 メルはとにかく自称クラウスの弟のセレを家に入れてあげた。 そしてお茶はトゲキッスが出した。 部屋の隅にはリースが転げ落ちていて、 そのリースの腹をセレが突っついていた。 あまりにくすぐったさに白目で笑うリース。 それを見てメルが怖がっていたのでセレはもっと愉快になっていた。 その一方、クラウスはセレを見て嫌な感じがしていた。 セレがリースで遊んでいる間、クラウスはメルをこっそり連れて行こうと考えた。 セレの狙いが何となく分かって来ていたようです。 クラウスは小声でメルに話かけてセレが気が付かないようにこっそり連れて行った。 2人がいない事に気が付かないセレはまだリースで遊んでいた。 リース「うひっ!布団がぶっとんたー♪ぶふー!」 セレ「あはっ♪この人可笑しい〜。お兄ちゃんの奥さんもそう思うでしょー?…あれ?」 やっと2人がいない事が気付いたセレ。 しかもなぜか勝手にメルがクラウスの奥さんにされてしまっている。 セレは一人で寂しくなったので泣き出した。 そして近くにいたトゲキッスは慌ててリースを救助した。 〜☆〜☆〜 2人は家から離れた場所に来ていた。 急にクラウスが立ち止まったからメルも慌てて止まった。 クラウス「メル。大事な話があるッ!」 メル「は、はいっ!(大事な話って何?もしかして…)」 ちょっと変に期待するメルでした。 しかしクラウスが話そうとしていた事はメルの期待とは外れた事です。 珍しく無表情クラウスが真剣な顔をするからメルはかなり緊張した。 クラウスは周辺に誰かいないか確認したりした。 メルはそんなに重大な事を話されるのかと思ったりもしていた。 だいたいなぜリースに言わないのかと言う疑問もあったりした。 クラウス「お前達が私に近付くのはこれが欲しいからか?」 何処からか出して来た鍵をクラウスはメルに見せた。 メルはこの鍵は普通の鍵だと勘違いしていた。 これを悪い人に取られたら大変な事になると知らない。 しかもリリールとセレが狙っていたのもその鍵だった。 全く何も知らないメルはこの鍵の為だけにクラウスに近付けられた事も知らないでいる。 メルとリースは何も知らされていなかったのです。 メル「私達はそんな物欲しくありません。リース様からもリリール様からも鍵については何も言われたりもしてません。」 クラウス「私を騙すつもりか?ミルクと言う娘に似ているお前がここに居るのはこの鍵を奪う為ではないのか?」 メル「私は本当に鍵については知らないの!」 最近、鍵を狙ってるんじゃないかとメルとリースを疑っていたクラウスはメルに聞いて見ようと思っていた。 しかし上手く言い出せずにいたのでした。 実は今のメルを疑っていた事を言って傷付けたくなかったと言うのも理由の一つでした。 また、「私達の狙いに気が付いてしまったのですね」とメルに言われ。 逆に信じていたメルに傷付けられるのは嫌だったのです。 クラウスは自分が傷付けられると予想していて。 実際には「何も知らない」とメルが言ってくれて少し安心していた。 クラウス「お前を信じよう。この鍵を持っててくれないか?」 メル「受け取れません。それより何で私に頼むのですか?リース様に預かって貰った方が安全な気がしますけど。」 クラウス「リースでは信用出来ない。」 強引ながらもクラウスはメルに鍵を渡した。 しかし鍵だけ渡すとメルが失くす可能性があるので。 (っと言うか失くしてしまうタイプ。) クラウスは身に着けられるように四葉のクローバーのペンダントに鍵も付け足してメルに渡した。 それならさすがに失くさないと思っていたクラウスです。 断っても聞きそうもない為、メルは預かる事にした。 クラウス「よく似合うな。その鍵を他人に見せないように。」 メル「は、はい。」 クラウス「もしも私ではなくお前が持っているとバレたらお前が危険だ。」 びゅーん! トゲキッスが慌ててやってきた。 メルも慌ててトゲキッスが来たので鍵を服の下にいれた。 そして何事もなかったかのようにメルは振る舞い始めた。 クラウスはそれを見て面白がっていた。 トゲキッス『クラウスの弟が泣いてマッスル!』 クラウス「今行きマッスルっ!…うっ、つい乗ってしまった…」 メル「クラウスさんが壊れた…。」 こうして2人と一匹は家に帰った。 すると待っていたセレがクラウスを見てニヤニヤしていた。 リースはなぜか何処にもいない。 トゲキッスによるとリースは急用が出来たらしい。 セレはクラウスに抱き着いて来た!(何) 急に弟が甘え出した。 実はこれ、甘えてるふりをして何気に懐をあさっていた。 メルはそれを見て少しムッとした。 表情からしてメルがヤキモチ妬いているのはバレバレだった。 クラウスはメルを横目でチラリと見てヤバイっと言うのがやっと分かった。 クラウス「は、離れろッ!」 セレ「やだーっ!」 メル「…(怒)」 ☆ アブソル『クラウスに触んなーッ!(怒)』 ポン! アブソルが急に出て来てセレに体当たり。 実はメルだけではなくアブソル君もヤキモチ妬いていた。 トゲキッスは熱い戦いだなぁーと思って眺めていた。 そしてアブソル、セレ、メルのクラウスの取り合い合戦が始まったのでした。 全員の狙いはクラウスただ一人! ボン!ボン! メルはなぜかリザードン君を出した。 セレはカイリュー君を出した。 アブソルは…自分を出した!(何) セレ「僕のお兄ちゃんに近付かないで!」 アブソル『クラウスはアブソルの主人だーッ!だからクラウスはアブソルの物!』 メル「クラウスさんは私の協力者で、私を信用して大切な物まで渡してくれました!クラウスさんは私の物ですッ!」 ゴオォ!(喧嘩の嵐) クラウス「お、おい…。」 トゲキッス『クラウスってある意味、男にモテモテだね。』 セレは男の子、アブソルはオスだった。 メルだけ女の子でした。 ♪続く♪ |
エリリン | #23☆2007.02/15(木)21:45 |
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第23話♪取り合いバトル&クーリスの手紙♪ セレ「勝負だよっ!」☆アブソル『勝負だっ!』☆メル「勝負ですっ!」 クラウス「待て!人の家で暴れるな!(汗)」 皆、クラウスを無視した(何) ポン!×2 セレがキノココのきのっぴをくり出した。 メルがリザードンのドンぱちをくり出した。 アブソルは…自分が戦うのでしょうか…。 2人と一匹が勝負を始めました。 もう誰も止められません。 トゲキッスは笑いながら観賞した。 セレ「きのっぴ!ドンぱっち君にぱーんち!」 メル「ドンぱっち、きのっぴを焼ききのこにしちゃって!」 アブソル『きのっぴに…飛び込みぃ〜!』 まともなバトルではないようです。 クラウスは家が荒らされるのを見て、 少しきれ気味になっている。 きのっぴはドンぱっちとアブソルに集中攻撃されてすぐに気絶した。 セレは真っ白になっています。 どうやらこの勝負で残った者がクラウスをゲットするようです…。 アブソルがドンぱっちに体当たりした。 ブチっ! ドンぱっちがキレた!? ドンぱっち『何だお前はー!我に逆らうとは良い度胸じゃ!』 アブソル『ひいぃッ!』 メル「ドンさんがキレたーっ!クラウスさん、早く逃げましょ!」 クラウス「なぜ逃げる必要があるのだ…?」 メルはとにかくクラウスを連れて出来るだけ遠くに逃げた。 トゲキッスとリースとセレも取り合えず非難した。 そして全員非難し終わった後に起きた悲劇。 どっかーん! な、なんと爆発が起きて洞窟が崩れました…。 もちろんクラウスの家も無事ではないでしょうね。 アブソルとドンぱっちは無事でしょうか? クラウス「…家が…」 メル「洞窟ごと見事に破壊しましたね…」 リース「あーあ、クラウス可哀想。あっ急用が!」 トゲキッス『あっキッスも。』 リースはトゲキッスを連れてクラウスから逃げた。 2人はとにかくアブソルとドンぱっちを救助に行った。 するとドンぱっちはアブソルを踏み付けていました。 元気そうなので救助する必要もない。 (アブソル君は元気そうではありませんが。) ぶちっ! クラウス「…お前達ッ!いい加減にしろッ!(激怒)」 メル「クラウスさんが怒った…」 ボカッ!ドシ!べっしーん! メル以外のその場にいた全員がクラウスによってボコボコにされていた。 一応、壊した本人の飼い主はメルのはずですが…。 なぜかメルだけは許されたようです。 ポン。 メルはドンぱっちを戻した。 クラウスもアブソルは戻した。 そしてこれからどうするか話す事になっていた。 クラウス「困った事になったぞ。私は町に入れないのだ。」 メル「え、何で?」 クラウス「災いを呼んだせいで追放されてるからだ。」 すっかりメルはクラウスが災いを呼ぶのを忘れていた。 そしてそのせいで町から追放されていたのも。 2人は町には行けないので野宿と言う事になった。 そしてクラウスがご飯の準備などをしている時でした。 なぜメルが悲鳴をあげた。 メル「きゃーッ!クラウスさぁーん!虫がいますっ!(泣)」 クラウス「何だ?虫など無視しろ。」 ピュ〜。 メルは何だか寒くなった気がした。 虫はその場で凍りついた。 恐るべし、クラウスのオヤジギャグ。 虫を凍らす凍りのオヤジギャグは最強であった。(何) と、とにかくメルはさっきのはなかった事にした。 メル「あ、クラウスさん。リース様が来ましたよ!」 取り合えずメルは話を変えてみた。 クラウスは何となく笑ってくれなかったので少し悲しかった。 (っと言うかそんなギャグで笑う人なんていないと思う。) メルが言った通り、リースがまた戻ってきた。 そしてリースが手紙を持って来ていた。 リース「やあ。元族長のクーリス様の机の引き出しにこれがあったよ。メルちゃん宛だよ。んでーこっちがなぜかクラウス宛。」 メル「私におと…じゃない。クーリス様からの手紙?」 クラウス「なぜ私にクーリスとか言うヤツからの手紙が?」 リース「んー。なぜか出てきたの。」 メルから先に手紙を読んだ。 『何とな〜く嫌な予感がするもんだから、次の族長を書いておきます。 本当は、次の族長はメルディアナにしたいところだけどぉー。僕は大天使のクラウスでも良いと思ってるんだよねー。 僕の感が当たったとしたら僕が無事か分かんないしー。 今決めなきゃ誰が決めるんだよーっと事にもなりかねないかなさ。 勝手に決めちゃうけど、次の族長はクラウス君ね。 あの人さー、人間不信で可愛気の欠片もないけどさ。 しっかりしてて、以外にやさしーい部分もあるんだよねー。 もしも、僕が無事じゃない時はクラウス君にメルディアナん事は任せとくから世話になっちゃってねー。 クーリスより♪』 メルはこれを読んで、目が点になってる。 なぜここにクラウスが出て来ているか分かってません。 メルの隣では手紙を読んで放心状態のクラウスがいる。 リースがその手紙を奪って読んで見た。 『やぁー。今ねぇちょっと嫌な予感がするから次の族長を発表します。 勝手に本人の許可なく決めたんだけどー。 クラウス君が次の族長ね。僕きっと無事じゃないからね。 最後にお願いごとが一つだけあるんだけど。 あの子の事、面倒見てあげてね。一人ぼっちじゃ可哀想だし。 娘が欲しかったら婚約して嫁に貰っても良いからねー。 クーリスより。』 なぜクラウスが放心状態か分かったリースです。 きっと予測ですが嫁に貰っても良いと言葉でしょう。 メル「え。嫁にって…(汗)」 クラウス「も、貰おう!」 メル「えぇッ!?」 クラウス「冗談だ。誰もお前など…お前など…ごふっ!」 リース「クラウス。鼻血が出てるよー!何興奮してるのさー。」 ♪続く♪ |
エリリン | #24☆2007.02/15(木)21:50 |
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第24話♪クーリスの手紙で族長決定!?♪ 取り合えず、鼻血の後から少し話しが飛びます!(何) クラウスは鼻血が止まってリースの話を聞いている。 ちなみに2人は手紙のおかげで忘れてた事を思い出した。 リース「手紙通りに族長はクラウスって事で。」 メル「えぇ!?では私はクラウスさんの嫁にされるのですかー!?」 クラウス「お前にそこまでするつもりはない。」←(自分が何だか手紙のおかげで思い出した。) メル「よ、良かったぁ…。」←(以前のクラウスを思い出した。) リース「天空世界にレッツゴー!」 リースに強制的に2人は引っ張られた。 そうして族長屋敷に引っ張られた。 そこにはミリが待っていたのでした。 もちろんクラウスは無視してメルの帰りのみを♪ ミリ「メル!元気にしてた?」 メル「う、うん。次の族長がクラウスさんに決まったの。」 ミリ「でもどうするの?この屋敷は族長の屋敷だから…クラウス様に渡さなきゃいけないし。」 クラウス「大丈夫だ。メルディアナとミリは私が引き取る。」 仕方なくクラウスは成り行きでメルだけではなくミリも引き取る事になった。 実はミリを引き取ってメルの世話役にしようと考えていた。 どクラウスがいない時にメルが退屈しないように話相手にでもするともりでした。 ミリが屋敷の中を案内し始めた。 その間、メルはリースと話をしていた。 リース「クラウスって手が早いと思うから気をつけてねー。」 メル「手が早い?器用なのですか?」 リース「違うってばーっ!まあー大きくなったら分かるよ。」 メル「もぉー!皆して私を子供扱いしてっ!」 セレ「(ふーん。ここが族長の屋敷かぁ。)」←(何気いるし) ミリがリースを呼びに来た。 そしてリースも行ってしまった為、 部屋にはセレとメルの2人だけになった。 セレにはメルと2人だけだと言うのは都合が良い事でした。 今ならばセレがクラウスから奪おうとする物のありかが分かるのです。 メルから聞き出すつもりでいるセレ。 もしも喋ろうとしないのならば、無理やりにでも喋らせるつもりです。 セレ「メルさん。お兄ちゃんが鍵を持ってるはずなんだけど、何処に置いてあるか知らない?」 どきっ! メルは少しドッキリしていた。 その鍵は今、メルが持っていた。 しかし自分が持っているとは言えない。 クラウスにはその鍵を誰にも見せるなと言われていた。 メルは預かった鍵じゃなくて家の鍵だったりするのかなぁーと思ってたり…。 取り合えず、家の鍵のありかを教えた。(何) メル「鍵はクラウスさんのポケットに入ってます。」 セレ「ふーん。ありがと。」 セレはあっさり教えてくれたもんだから手出しせずに済んだ事を喜んだ。 しかし、メルが教えたのは家の鍵のある場所だったのですが…。 セレは全く気が付かずにクラウスを探す為に部屋を出た。 メルはセレが探してたのはこの鍵かも知れないと思った。 急に「その鍵を持っているだけで危険な目に会うかもしれない。」と言う事を思い出した。 取り合えずセレに見つからないように。 こっそり部屋から出てセレに鍵のある場所を聞かれた事をクラウスに言おうと思った。 しかし、むやみに部屋から出てセレに見つかってしまったら困るから別の方法を使う事にした。 メル「アルチャ。」 メルが名前を読んだ途端に黄色いアチャモがすぅっと出て来た。 アルチャ『何だよー。何か用か?』 メル「用が無かったら呼んだりしないから(汗)」 アルチャに訳を話してクラウスのところまで行って貰うように頼んだ。 メルは嫌がるアルチャに無理やり手紙を渡した。 メル「この手紙をクラウスさんに渡して欲しいの。私はここから動けないから。」 アルチャ『力の結晶に縛られる限り主人の命令には逆らえないしなぁ〜。まっ行ってあげるよ。』 メル「お願いしまーす♪」 アルチャはひよこの癖に空を飛んで外に出た。 取り合えずメルは手紙が無事に届くのを祈るしかなかった。 〜☆〜☆〜 クラウスとリースが話をしていた。 もちろんメルがどんな状況か全く知らない。 リース「あの子をほったらかしにしてるけど平気なの?」 クラウス「セレが相手をしてるだろう。ミリ!お茶はまだかっ!(怒)」 ミリはお茶を出す為に台所に行ったっきり戻らないのでした。 その為、お茶を待ち切れずクラウスは不機嫌になってしまっていた。 リースは不機嫌なクラウスが怖くて仕方が無いのです。 こういう時にメルが居てくれたらクラウスを宥めてくれるのにと思っていたリース。 がちゃ。 ドアがやっと開いたからクラウスはミリかと思っていた。 しかし、そこに立っていたのはセレだった。 セレ「お兄ちゃん。鍵を渡してくれる?」 クラウス「鍵?家の鍵の事か?」 セレ「惚けないでよぉーっ!僕知ってるもん。捨てられる前に鍵を持たせられた事。」 惚けてみたクラウスでしたがバレバレでした。 セレはクラウスがメルに預けたあの鍵を持ってる事を知っていた。 リースは何の事だか知らない。 もちろんリースもメルと同じ勘違いをしていた。 家の鍵の事だと思っていた。 ♪続く♪ 第25話♪クラウスの鍵♪ セレ「時空間の扉を開く鍵を渡してよ。」 クラウス「私が素直に渡すと思うか?」 セレ「渡さないのなら力付くでもっ!」 何処からか悲鳴が聞こえた。 聞き覚えのある声だった。 リースは誰だろうなーと思っている。 しかしクラウスは直感でさっきの悲鳴はメルだと思った。 セレはもう勝ったつもりでいた。 これで簡単に鍵が手に入るとでも思っているようです。 セレ「メルディアナ様がどうなっても良いの?」 さすがのクラウスもメルが人質になるとと弱くなる。 少し横目でリースをチラリと見て見た。 しかし部屋の何処にもリースがいない。 セレはリースが消えてる事に気付いていなかった。 っと言うかリースの存在感はセレの中では薄かったようです。 全然気が付いていないっと言うか居た事にすら気が付かなかった。 クラウスは取り合えずリースがメルを助ける事を信じてみた。 (あまり信用はしてないようですが…) セレ「あの子が大切じゃないの?」 クラウス「鍵に比べたらあんなヤツなど、どうでも良い。」 セレ「本当に良いんだねっ♪あれ?い、いない…」 どたんッ! クラウスのさっきのセリフを聞いて怒っているメルが入って来た。 そしてその後からリースとミリも入って来た。 メル「クラウスさんッ!私よりこの鍵の方が大切なのですか!?」 怒ったメルは堂々と鍵を人前に見せた。 クラウス「メル、誤解だ!だから私はお前が…あーもう!」 セレ「あぁッ!クラウスめーッ。鍵をあの女の子に渡すなんてさーッ!でもヤバイなぁ…逃げよッ!」 セレはさっさと逃げた。 そしてクラウスはメルの誤解を解こうと必死になっていた。 リース「かなり必死だねぇ…」 ミリ「そりゃねぇ。一番大切な人に誤解されたら冷静なクラウス様でもああなるでしょ。素直に言っちゃえば良いのに。」 クラウス「はあッ!?この馬鹿娘が私の一番大切な人だと!?冗談ではないッ!」 メル「ぶちぶちッ!もう鍵は返しませんからッ!」 気を取り直して今度は三人で話を始めた。 もちろんクラウスの右隣にはメルが座っている。 そして2人の正面にはリース。 ミリは今度こそ台所に行ってお茶を用意している…はず。 アルチャは…広い屋敷でまだ迷子になってます。 リース「その鍵は何なの?セレは時空間の鍵って言ってたけど。」 クラウス「この鍵で時の扉と時空の扉が開くらしい。だか扉の向こうは危険だから禁止されている。」 メル「え。なのになぜセレ君は?」 クラウス「セレは恐らく扉の先に何が待っているか知ってしまったのだろう。」 急にクラウスがメルをチラリと横目で見て来た。 それに気が付いたメルは何だろうと期待した! (期待って何を?) 不思議な事に珍しくクラウスがなぜかメルの頭を優しく撫でた。 どうせ鍵を返せと言うのだろうと思っていた。 クラウス「メル。鍵を少しの間、返してくれないか?」 メル「嫌です…。絶対に嫌。」 ―あーぁ。またクラウスがメルちゃんを怒らせてるよ。 全く仕方が無いなぁ。 鍵と比べたらメルの事はどうだって良いなんて言うからこうなるんだよ。 所詮はまだクラウスもメルもまだ子供って事さ! (っと言うかメルの方が子供っぽい部分が多い。) 僕の方が何倍も大人!― リースは心の中で言いたいだけクラウスの文句を言った。 メルは拗ねてしまって鍵を渡してくれそうもない。 拗ねたメルは本当は鍵の方をどうでも良いと言って欲しかったようです。 クラウス「どうしても駄目か?」 メル「駄目です。さっきの発言について土下座してくれたら良いです。」 クラウス「くっ!お前、人が優しく頼んでるからて調子にの…」 ―うっ、待て自分。 今ここでメルにこんな事言ったら逆効果だ。 確実に三日ぐらい口を聞いてくれなくなる。 ここは土下座してでも頼むしかない。― ―ほーら。やっぱりクラウスさんは。 だから私は鍵を返すのが嫌なのに。 口だけで…本当は…私の事が嫌いなんでしょ。 あの人の心はお見通し。 考えてる事だって私にはすぐに分かるの。― 性格とは逆に結構心の奥まで黒いメル。 相手の考える事まで分かっているメルにはクラウスの頼みは通用しそうもない。 リースが思っているよりメルの方がクラウスよりずっと上のようです。 仕方なくクラウスがメルに土下座した!(何) それを見てメルはやっとクラウスを見下ろせて楽しそうにしていた。 リースは何となく普段クラウスにやられっぱなしなので愉快な気分でした。 (リースは助けるつもりはない。) クラウス「メル。私が悪かった…」 メル「ごめんなさいは?」 クラウス「…ご、ごめんなさい…」 土下座させられてるクラウスは何でこんな事をしなきゃならないんだと文句を言っていた。 しかしこうしなければ鍵が戻ってこない。 口喧嘩に強いようなメルには勝てなかったようです。 リースはクラウスの弱点をメモした。 リースは今度からメルを呼んでこようと言う作戦にする事にしたようです。 メル「宜しい。」 そう言ってメルはクラウスに鍵を返した。 鍵を返した後、メルか無理して笑って部屋から出て行った。 たぶん鍵を餌にして謝ったりしたから少し傷ついてるんじゃないかとクラウスは思った。 リース「あーぁ。あの調子じゃ絶対に自分の部屋に戻って泣いてるよ。」 がちゃっ。 お茶をやっと持ってきたミリ。 しかしもう遅いようです。 ミリ「持って来ましたぁー。ってメルは?」 リース「それならきっと自分の部屋で“クラウスのせいで”泣いてるよ。」 クラウス「おい。私のせいにするな!」 ぶちっ。 ミリがキレた。 がしっ。 ミリは近くに置いてあったホウキを手に取った。 ミリ「メルを泣かせたのはお前かーッ!成敗してくれるわッ!」 クラウス「待て!それは誤解だ…○×△□!」 クラウスはミリにボコボコにされていた。 訳の分からない悲鳴を聞いてメルが様子を見に来た。 するとクラウスが倒れていたのでメルは驚いた。 メル「きゃっ。クラウスさん!?」 〜次の日〜 あのまま気絶したクラウスは三日もベットに寝かされていた。 誰がその間、寝ずに世話していたかも知らないでのん気に三日も寝てたのです。 がちゃ。 リース「メルちゃん。朝ご飯持ってきたよ。って…ぎゃーッ!」 リースは部屋に入ってヤバイ所を見た気がしたので一旦部屋の外に逃げた! そしてもう一度入ってみると普通になっていた。 リース「…クラウス。起きて早々何してたの?メルちゃんに何してたの?」 クラウス「変な事を聞くな。まだ何もしてない。」 まだって事はこれからするのでしょうか? クラウス「誰がするかッ!(怒)」 リース「で、でもさっき…もがっ!」 クラウス「私はメルの寝顔も見ようなど。馬鹿げた事はしようとしていないッ!」 自分で言ってます。 もうバレバレです。 リース「メルちゃんの寝顔をねぇー。拝んでたんだー?」 クラウス「ち、違うッ!」 ずっとクラウスはずっと否定し続けた。 ♪続く♪ |
エリリン | #25☆2007.02/15(木)21:52 |
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第26話♪リースが壊した!?♪ ある日の朝。 リースがマズイ事をしてくれちゃっていた。 朝から屋敷の地下の扉を壊してしまったリース。 そう簡単に開きそうもないと思っていたのですがボロなので簡単に壊してしまったようです。 リースは好奇心が強いあまり、とうとう先に進んでしまっていた。 地下3階まで来たリースはそこにある輝く透明な玉を発見した。 リース「き、綺麗…。ミリさんにあげたら喜ぶかなぁ。」 リースは玉を手にとって見ていた。 その後からその玉を持ってかれたり壊されたりしてはマズイと思って追いかけて来た人がいた。 もちろんリースは玉に見惚れててそれどころではない。 クラウス「リースッ!お前そこで何をしている!?(怒)」 リース「ぎゃあッ!」 ぱっきーん。 リースがクラウスに驚いて玉を落として割ってしまった。 もちろんリースは族長ではないのでこの玉を割ったらどんな事になるか聞かされていない。 だからクラウスを方を見て笑って済ましていたリースですが。 ぶっちーんッ! クラウス「リースうぅッ!この大馬鹿者がーッ!(激怒)」 リース「ぎゃあぁーッ!(大泣き)」 クラウスの怒鳴り声は町全体に響いていた。 〜☆〜☆〜 メルはクラウスの怒鳴り声で起きてしまった。 眠そうに目を擦っている。 ―うーん。朝からクラウスさんの怒鳴り声が聞こえる。 誰か何か仕出かしたのかな。 ミリがクラウスさんの茶碗を割ったとか。 リース様が何か大きな失敗をしたとか。 そうじゃなきゃこんな怒鳴り声が響く事なんて滅多にないし。― メルの予想通り。 リースが大きな失敗をしていた。 そのせいでメルまで巻き込まれるとは思っていなかった。 取り合えずミリが来るまで待たずに急いで服に着替えてクラウスを探す事にした。 メルはクラウスの部屋に行ってみた。 まさか寝てないだろうと思ってメルは寝室を無視した。 ちょっと部屋を見回したメルは気が付いた事があった。 普段開いていない扉が珍しく開いていたのです。 その奥からクラウスのもの凄い怒鳴り声が聞こえる。 とりあえずメルは走って地下3階まで行った。 そこには普段、感情を顔に出さないクラウスが珍しくもの凄い怖い顔をしてリースに怒鳴っていた。 その顔を見てメルは少し怯えた。 いつも一緒にいるクラウスとは思えなかったのです。 メル「…くすん…。」 クラウス「この人手の足りない時期になんという事をッ!…ん?メル!?」 ポロポロ。 メルが怖がって泣き出してしまったのでクラウスは怒鳴るのをやめてしまった。 リースはメルが泣いたおかげで助かったのでした。 クラウスはいつもの無表情に戻った。 メル「わーん!わーん!」 クラウス「どうした?転んだりでもしたか?」 メル「クラウスさんが怖かったんです…わーん!」 リース「やーい。怖がられてやんのー♪」 ボカッ。 リースは殴られた。 クラウスはリースを殴った後、メルの頭をまた優しく撫でた。 その様子を見ているリースには何だか兄と妹のように見ていた。 なかなか泣き止まないもんだからクラウスはポケットからあめ玉を取り出した。 (なぜあめ玉なのかは不明。) クラウス「これでもやるから…。」 メル「わ〜い♪ありがとー。」 リース「何かメルちゃんが年下の子に見えるよ。」 クラウス「実はこれでも同い年のはずなんだが…」 あめを貰って嬉しそうにするメル。 どう見てもメルの方が子供です。 メルがあめ玉を舐めている間にクラウスはリースを透明な玉の置いてあった台に縛り付けた。 リースを玉の代わりにするようです。 クラウス「あの玉を割った罪だ。ここで玉が直るまでお前が結界を張れ。」 リース「え。僕が?クラウスみたいに馬鹿力出せないんだからこの世界全体に張るなんて無理だよー。」 クラウス「…なら今すぐ地獄の牢獄に送ってやろうか?」 リース「が、頑張ります…。」 一応ここから逃げられないようにクラウスはリースのポケットなどを探った。 そこにリースがこんな事もあろうかと用意してあったナイフを見つけた。 これでヒモを切って逃げるつもりだったリースはクラウスにナイフを取り上げられた為、逃げれなくなった。 クラウスはニヤニヤしている。 クラウス「これで逃げる作戦か?でももう無理だな。」 リース「さすがクラウス。分かってるね…。」 クラウスはメルを連れて一階に行ってしまった。 リースはこんな時のためグッズを取り上げられてしまってしかたなく族長クラウスの言う事を聞くしかなくなった。 人手が足りないのでクラウスは困っていた。 実はこの後、リースをルカのところに送る予定だった。 しかしあの調子では無理そう。 クラウスは玉の修理があって行けない。 手が空いているのはメルのみ。 メルを傍に置いときたいのが本音だった。 クラウス「メル。リースの代わりにルカの所に行ってくれないか?」 メル「はい。」 クラウス「お前一人で平気か?」 メル「大丈夫です。」 メルは遠足気分でルカのところに行った。 その間クラウスはリースに文句を言いに行った。 リースは文句を聞かされていた。 ♪続く♪ |
エリリン | #26☆2007.03/03(土)18:43 |
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第27話♪玉の修復作業1♪ ルカ「リースが女の子になってるじゃねーか!」 スズ「違うわよ。この子はリースじゃないわ。」 メル「えっとリース様の代わりです。」 メルは取り合えずリースがクラウスの怒りをかってしまった事を話した。 それを聞いた二人はあきれている。 リースがよくクラウスの話をするので。 小柄なメルがどれだけクラウスに可愛がられてるか知っている。 もちろんクラウスがメルに対しては甘い事も。 しかし、クラウスが族長になったとはまだ聞いてないルカとスズは驚いていた。 メルが族長になるんじゃないかと予測していたのです。 ルカ「お前がかぁ…。頼りねぇーな。」 メル「あと手紙も預かってます。」 スズは手紙を読んだ。 クラウスからの手紙で内容は「メルに傷一つでもつけたら許さない。怪我した状態でメルが戻ってきたら…首を洗って待っていろ!」と書いてあるだけでした。 とにかく乱暴者のルカにもこの手紙を見せておいた。 もしルカがメルに暴力を振るってメルに怪我をさせてクラウスに怒られたら大変です。 ルカ「こんな人殺ししそうな奴が族長で良いのかよーッ!」 スズ「と、とりあえず…メルちゃんに怪我させないようにしよう。ねっ?」 ルカ「これだからクラウスは苦手なんだよなぁ…」 ルカはメルにお茶を出した! (どうやらルカはクラウスが怖いらしい…) ポッポが飛んできてメルに手紙を渡した。 もうクラウスからの手紙が来たのです。 しかも内容はかなり心配しているようで。 メル「クラウスさんからだ…。」 スズ「私も出来るだけ早く玉を直すからメルは毎日三食食べてしっかり寝るように。ですって。そうとう心配してるわね。」 その後も続いて手紙が9通も来た。 かなり気にしています。 ルカは本当に修理してるのかと思っています。 こんなに手紙を書いていて一体、どうやって玉を修理するのでしょうか? ルカ「メルとか言うお前!」 メル「はい。」 ルカ「夜に出発だ。」 スズ「今の内に寝といた方が良いよ。」 この2人は旧族長のクーリスに頼まれて黒いオーラを発するポケモンを元に戻すように言われてるのでした。 しかし、昼間にあまり目立つ訳にもいかないので夜なのです。 (っと言うか夜中に良く見かけるらしい。) 〜☆〜☆〜 その頃、クラウスは玉を直そうと必死でした。 アブソル『クラウス。大丈夫?』 クラウス「…駄目だ。直そうとするとなぜか玉が抵抗してくる。」 前の族長のクーリスが作った玉に嫌われているような感じになっていた。 玉が抵抗してきてなぜか上手く直らないのです。 何が悪いのかさっぱり分かっていない。 そんな中にリープが戻ってきた。 リープ「只今戻りましたー。」 クラウス「リープ。この玉を直せるか?」 リープ「やってみますわ。…きゃっ!」 リープにもやらせて見たのですけどやっぱり抵抗して来て力が2倍になって跳ね返って来た。 か弱いっぽいリープは吹き飛んだ。 メモを何度も読み返してもこの玉を直すには玉を癒すしかないを書いてあるのです。 しかし、クラウスとリープがやると力を入れた分が跳ね返って来た。 クラウスの隣でアブソルがメモを何度も読んでいる。 やっぱりメモを読んだ限りでは方法は間違っていなかった。 クラウス「2人でやってみるか。」 リープ「はい。…きゃっ!」 リープだけが吹き飛んで壁に激突する為、リープはボロボロになった。 クラウスは耐えられるようなのでピンピンしている。 2人でやっても無理なのでクラウスは妬けになった。 アブソルはメモをよーく見ていた。 もしかしたら小さく何処かに書いてあるかも知れないと思ったのです。 しかし何処にも何も書いていない。 がちゃっ。 ミリ「夕食の時間でーす。…リープ様。ボロボロになってますが?」 クラウス「お前も手伝え。」 今度は三人でやってみる事にした。 ミリ「きゃっ!」☆リープ「きゃあッ!」 やっぱりミリとリープが吹き飛んだ。 クラウスはまだ耐えていた。 2人は壁に激突して放心状態になった。 誰も玉を直せないので困っている。 直す為の材料は書いていないので必要ないはずなのですが。 クラウス「おい。お前達、大丈夫か?」 リープ「む、無理…」 ミリ「メルにやって貰った方が…」 ♪続く♪ |
エリリン | #27☆2007.03/03(土)18:52 |
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第28話♪メルの感知能力♪ ルカ「メル。何か異変とか分からねーの?」 メル「何処かから嫌なオーラを感じるぐらいしか…」 スズ「これでも完全になったのよね…?」 メル「はい。でもほとんど感じないし…。」 2人はメルがリースよりも役に立たないと思っていた。 リースでも異変があったらすぐに分かるのですが。 メルでは駄目なようです。 感知能力がなさすぎだと思っていた。 噂ではクラウスはリースの倍、異変には敏感らしいのでした。 ルカ「はぁ…これじゃあ自分達で探すしかねぇーな。」 スズ「感知能力が低いから仕方ないわよ。黒いオーラぐらいは見えるでしょうね?」 メル「え。たぶん。」 メルが頼りにならないので2人は自分達がメルを連れて黒いオーラをまとった奴がいないか探した。 そして近くに寄ってやっとメルが気が付いた。 メル「スズさん。あのキノココに黒いオーラがッ!」 スズ「あのキノココね。ほら、オオタチ早く殴ってよ。」 オオタチ『はいはい。』 ボカッ! 一撃でキノココが倒れた。 そしてメルがキノココの黒いオーラを消した。 あと、さっきの一撃で怪我した部分も治した。 こんな調子でちょっとずつ仕事をこなしていた。 〜朝〜 メル「疲れましたぁ…」 ルカ「本当に感知能力ない奴だ。クラウスめ…使えない奴を送り込みやがって…。」 スズ「人手が足りないから仕方ないじゃない。この子だって頑張ったんだから。じゃー私は帰るから。」 スズは自分の家に帰って行った。 ルカはメルを2人だけになった所でメルにクラウスの事を聞いてみた。 何となく新しい族長がどんな感じだか気になったのです。 ルカ「なぁ。今の族長はどんな人か?」 メル「無表情で怒ると怖いです。でも滅多にないけど優しく頭を撫でてくれたり辛い時は支えてくれたり…」 ルカ「んで。優しい?」 メル「2人だけの時は優しいです…」 何かリースから聞いたクラウスとは違うと思っていた。 リースは無表情で冷たくて怒ると怖いと言っていた。 しかしメルから聞くと優しい一面もあるようです。 ルカは不思議だと思っていた。 リースの時とメルの時の態度がやっぱり違うのかと思っている。 ルカ「…族長の事をどう思う?」 メル「私は結構好きです。リース様達はどう思ってるか知りませんが…。」 ルカ「リースは嫌いじゃないって言ってた。」 2人がクラウスの噂をしていた。 スズの家から悲鳴が聞こえた。 ルカの家の隣でスズの家だった。 何だろうと思ってルカとメルは急いでスズの家に行った。 そしてスズの部屋に飛び込むとそこにはクラウスがいる。 スズ「ど、どっから出て来るのよッ!」 クラウス「…壁からだ。」 変な所から出て来たようです。 いつもの事なのですが。 メルはクラウスを見て驚いた。 なぜこんな所まで来るか不思議だったのです。 スズ「そーじゃないわよ…。族長様が何の用!?」 クラウス「メル。この玉を直すのを手伝え。」 メル「は、はい。」 スズ「え。私は無視なの…?」 スズは無視されていた。 2人で直そうとした。 しばらく踏ん張っていたメルか跳ね返ってくる力に耐えられなくなっているのに気が付いたクラウスがメルが吹き飛ばされる前にメルを軽く突き飛ばした。 そのおかげで何とか吹き飛ばずに済んだ。 (その分、突き飛ばしたけど。) メル「クラウスさんッ!危ないじゃないですかーッ!(怒)」 クラウス「吹き飛ばされてもっと痛い思いをするよりはマシだぞ。」 ルカ「全然優しくねーじゃねぇーかッ!」 ルカがブツブツ言っていた。 その時、スズの顔色が真っ青になった。 スズの顔色が真っ青になると同時にクラウスがメルの腕の怪我に気が付いた。 クラウス「メル。この怪我は…?」 メル「ルカさんの足に引っ掛かって転んだ時の怪我です。」 クラウス「…ルカッ!玉が直るまで首を洗って待っていろ!」 ルカ「作者!こんな人殺しが族長で良いのかよーッ!」 ♪続く♪ |
エリリン | #28☆2007.03/03(土)19:00 |
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第29話♪玉の修復作業2♪ その後にミリとリープも来た。 アブソルも一応来ていた。 リープ「今度は四人で。」 ミリ「はいっ!」 スズとルカはただ見てるだけです。 リープとミリとクラウスの三人は耐えていた。 しかしメルがとても辛そうにしている。 アブソルはメルが最初に飛ばされるんじゃないかと思っていた。 メル「うー。」 ミリ「頑張って。」 クラウス「さすがにお前にはこの玉の抵抗が辛いか。仕方が無い。」 仕方が無いのでクラウスがメルの場所を取った。 メルを休ませそうとしたのですがまだ続けようとしていた。 リープとミリは無理しすぎじゃないかと思っている。 四人の中で一番、不安定なのがメルなのでした。 クラウス「まだやる気か。」 メル「はい。止めても無駄ですから!」 一番安定していないメルの負担を減らそうと2人分の負担をクラウスが受けていた。 メルはそのおかげで楽になっていた。 玉が直りそうになって来たところでリープとミリが疲れてきた。 そこでクラウスが四人分の負担を一人で抱え込んだ。 リープとミリも負担がないだけ楽でした。 しかし今度はメルの後ろでクラウスが辛そうにしていた。 リープ「無理しないで!私に負担をかけても平気よ!」 それでもクラウスは言う事を聞こうとしない。 ここでメルの後ろにいるクラウスが倒れたりすると メルに三人分の負担が一気にかかるので倒れられないようです。 メルが自分の分の負担でも大変なのに三人分の負担がかかったりしたら吹き飛ばされるでしょう。 または飛ばされるだけでは済まないかもしれませんが…。 リープだけではなくメルも少し心配した。 少しずつクラウスが耐えられなくなっているのにメルは気が付いていた。 メルの肩にクラウスの体重がかかってきたので。 立っているのですら辛いんじゃないかと思っている。 メル「クラウスさん!もうやめて。一人で四人分の負担を背負ったりしたら…きゃっ!」 アブソル『クラウス!?』 とうとう耐えられずに倒れてメルに寄り掛かる状態になってしまった。 そのせいでメルはクラウスの重さで座り込んでしまった。 サッ! 良いタイミングにリースが現れた。 どうやってあのヒモを解いたのかは秘密です。 リース「クラウスとメルちゃんの代わりに僕が入るよ。メルちゃんはクラウスをよろしく。」 ミリ「あっ。リース様!やめて。一人で三人分の負担を…」 リース「平気だよ。あとちょっとで直るからねー。」 ルカ「お前、クラウスの半分も体力ない癖に…。クラウスはゴキブリ並みの生命力だから良いけど。」 ルカの一言を聞いてメルがちょっとムッとしていた。 メルの一番嫌いなのはゴキブリでした。 メル「ルカさん。これ以上ゴキブリ発言をしたらクラウスさんに燃やして貰います。」 ルカ「どうかお許し下さい…。」 スズ「(確かルカはクラウスがちょっぴり苦手なのよね…)」 アブソル『ルカってメルさんが怖いのかなぁ…』 床に寝転がって休んでいたクラウスはメルをずっと呼んでるのですが…。 肝心のメルはゴキブリ発言でルカの土下座に気を取られて気が付かないのでした。 仕方なくクラウスはゴキブリと言ってみた。 その発言に気が付いたメルはやっとクラウスに気が付いた!(何) メル「クラウスさん!まだ起き上がらないで。」 クラウス「お前は玉を直すな。」 メル「え?な、何で…?」 クラウス「お前のような不安定な癖に人並み外れた強い力を持った者が玉を直そうとして無理に力を使うとそれだけの分が跳ね返る。負担が普通ではない。」 クラウスが無理に起き上がった。 そしてアブソルに小声で何かを言っていたのですがアブソル以外の誰も聞き取れなかった。 何を言ったのか何も分かっていないメル。 またアルチャが現れた。 リース「まだ休んでた方が…」 クラウス「平気だ。」 メル「まだ無理ですッ!」 アブソル『メルさん。クラウスの好きにさせてあげてよ。』 アルチャがアブソルを睨みつけた。 どうやらアルチャはメルの味方をするようです。 無理しているクラウスの味方のアブソルはひるんだ。 止めさせまいとしてアブソルがメルに襲い掛かった。 クラウスはアブソルにメルに何をしても良いから邪魔だけはさせないで欲しいと頼んだのでした。 しかし、アルチャがクチバシでアブソルにつっついたので効果なし。 アルチャとアブソルが喧嘩している間にメルは急いで通り抜けた。 アブソル『何で邪魔するのさ。』 アルチャ『それはこっちが言いたい。あの子はあの無理する奴の事を心配して止めようとしてるのに。』 リース「クラウス!また一人で負担を…ッ!」 メル「お願い!もう無理するのはやめて。」 リープ「これで無理しすぎると。どうなるかメモに書いてあったはずですわ!」 リープはそのメモの一部はクラウスが書いた偽のメモだった。 玉が光ったと思ったら直っていた。 なぜか最後まで玉の修復に関わった人達が全員倒れていた。 メルは途中でやめたので無事だったのですが。 アブソルとアルチャはこれに驚いた。 ルカ「リース!」 スズ「と、とにかく玉を元の場所に!それから倒れた人を!」 ♪続く♪ |
エリリン | #29☆2007.03/03(土)19:04 |
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第30話♪隠されたメモ♪ その後、メルが人手を連れて来たおかげで倒れた全員を屋敷に運ぶことが出来た。 (あと、玉も元の場所にきっちり置いてある。) メルは屋敷のクラウスの部屋でメモを探ていた。 メル「アルチャ。メモはあった?」 アルチャ『これっ!クラウスが隠してた分があった。』 クラウスはメモに書かれた部分の一部を切り取って隠していたのでした。 そこにはクラウスがメルとリースには知られたくないと思った事が書いてあった。 それを読んでメルは驚いた。 アルチャもメルの眼から涙が溢れてくるのを見て何だろうと思ってよく読んだ。 『最後まで負担がかかっていた人はもしかしたら記憶喪失や寝たままずっと起きないかも知れないから絶対に割らないように。』って書いてあった。 これでクラウスがなぜメルに負担をかけたがらなかったのかも分かった。 メルにクラウスが負担をかけたくないから嘘をついていた事もこれを読んで始めて知ったのです。 メル「力が強い人が玉を直そうとするとって話は嘘だったのね。最後まで自分だけに負担をかけてたのもリースさんやミリを守るため?」 アルチャ『どうする?割った本人が知ったらヤバイよ。』 がちゃっ。 元気になったリースが入って来た。 メルは慌ててメモを隠した。 アルチャも慌てて消えた。 慌てっぷりやメルがなぜか無理して笑っているようなのでリースは少し気になった。 リース「どうしたの?何か誰かと話してて泣いてたみたいだけど?」 メル「な、何でもないですッ!では失礼しましたッ!」 がちゃんッ! メルは慌ててリースから逃げた。 避けられてるのかなと思ったリースでしたが。 さっきのは忘れてクラウスが寝ているところに行った。 ところが他のリープやミリはすでに元気になっているのにクラウスだけまだ寝ていた。 リースはメルが泣いてたっぽいのはクラウスがもう起きなかったらどうしようとか。 マイナス思考に考えていたからだと勝手に決め付けた。 リース「クラウスが寝坊した事あったかなぁ…。おーい、生きてますかー?」 何となくそんな事を言ってリースは遊んでいた。 するとミリとリープが部屋に入って来た。 そして何があったか聞いて来たのでした。 ミリとリープは途中、メルと会って様子が変だから気になっていたのです。 ミリ「メルに何が遭ったか知らない?どうもさっきから変なの。」 リース「あーやっぱり?僕がこの部屋に入ったらすぐに逃げちゃってさ。泣いてた感じだったけど。」 リープ「何か隠してるっぽかったような気が。」 〜☆〜☆〜 メルは自分の部屋で泣いていた。 するとアブソルが急に現れた。 アブソル『メルさん。クラウスから預かったモノがあるんだ。』 メル「いらない。止められなかった私が受け取る資格なんかない。」 アブソル『(やっぱりメモを読んだんだぁ。)でもクラウスに頼まれてるんだから。』 アブソルは強引にメルに渡した。 それは何処かで見覚えのあるモノだった。 鍵?っと思ったのですが鍵っぽくない。 透明な何かの欠片としか思えなかった。 あと鎖も別に用意してあって自分でペンダントでも何でも好きにしろって感じだった。 アブソルはメルが受け取ったらさっさといなくなった。 メル「リース様にやってもらおう。」 がちゃっ。 部屋から出たら目の前にリースがいた。 リースはメルに何が遭ったか聞こうとしていた。 しかしメルに会う勇気がないのでずっと部屋の周りをウロウロしていたのです。 メル「リース様。これをペンダントにして下さい。」 リース「う、うん。」 ―何が遭ったのかと思ったら。 いつも通りじゃないか。 心配した僕が馬鹿だったかも…― とりあえずリースはメルに頼まれた事をその場ですぐにしてメルに手渡した。 メル「ありがとうございます。じゃあ、これで…」 リース「待って。その綺麗な石、どうしたの?」 メル「あの…その…アブソルが私にくれたんです。」 ―やっぱり何か変だ。 何か隠してる。 珍しくメルが相手の目を見ない。 っと言うか避けてるよこれッ! 僕何かしたかなぁ…― リースはちょっと考えた。 メルは俯いている。 本当の事、メルはリースの顔を見たくなかった。 リースが玉を割ったからクラウスがあんな事になったのだから。 リース「僕の事。避けてない?」 メル「避けてません。」 リース「嘘つかないで本当の事を言ってごらん。怒らないから。」 メルがまた泣き始めた。 そして泣きながらあのメモをリースに見せた。 リースはそのメモを読んで驚いていた。 ほっぺを叩いたほどです。 リース「ごめん。クラウスがどんな状態か分かったよ。あっ待って!」 メルはその場から走って逃げた。 玉を壊したおかげでこんな事になっていた何て知らなかったリースは困ってしまった。 その後、リースはあの2人にこのメモを見せた。 そこでもリープとミリにリースが責められてしまうのだった。 リープ「…あなたのせいよ!一体どうするつもり?」 ミリ「メルまで傷付けて…っ!」 ♪続く♪ |
エリリン | #30☆2007.03/05(月)06:38 |
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第31話♪リースの危機!?♪ リープ「本当に寝たきりなのかしらー?」 ミリ「ねぇ。族長様を起こしてみません?」 リース「う、上手く行くかなぁ…。」 リースがクラウスの耳元で目覚まし時計を鳴らしてみせた! しかし全く起きようともしない。 ピクリとも動かないで寝ている。 次はミリ。 ミリは大きいフライパンを持ってきてゴオンゴオン鳴らしてみせた! しかし全く反応がない…。 リープが恐ろしい行動を起こした! 油性ペンを持ってきて顔に落書きしてみせたのだった。 そ落書きを見たリースとミリは大爆笑。 がちゃ。 ちょうどその時にメルが入ってきてクラウスの顔を見て…。 メル「ブッ!お…おえっ!」 リース「ここで口から出すなーッ!」 ミリは慌ててメルを便所に連れて行った! メルとミリが戻ってきて落ち着いたところでメルの番。 メルはリープと違って優しいので落書きとかしません。 優しいけれども少し意地悪なのでクラウスをくすぐってみた! しかし反応はもちろんなし。 その後、リープがミリからフライパンを奪ってクラウスの頭を殴った! ぷしゅーッ! クラウスの頭から血が出た! リース「や、やばいよ…これ。」 ミリも調子にのってクラウスを素手で殴り始めた! クラウスはミリとリープにボコボコにされて行く。 なぜかストレス発散道具にされています。 メルは可哀想なクラウスを見て少しだけ哀れんでいた。 リースは駄目だよーっと言って注意しながらも心の中でやってしまえ!っと思っている。 しばらくして2人の気が済んだところで。 メルがクラウスの手当てをした。 ここでリースが御伽話(おとぎ話)の話を使ってメルに何かをやらせようとしている。 リース「有名な話にあるように、眠っているお姫様を起こす時には…」 リープ「私が…」 リース「メルちゃんがやれば起きるかもよ?」 メル「えっ。私が?」 何て話しをしていたらクラウスが起きて来た。 そして自分の怪我を見て珍しく少し驚いた顔をした。 リースがメルに何かをやらせようとしていた事も話を聞いて知った。 それを聞いてクラウスが懐から例のごとく刃物を取り出した。 クラウスは素早くメルの腕を掴んで安全な場所に引っ張っていった。 そして刃物をリースに投げつけた!(何) グサッ! 刃物が床に刺さった…。 リース「族長様!そんな事をしたら危ないですよー。」 クラウス「こういう時だけ態度を変えるな!この馬鹿がッ!」 ザッ! さらにクラウスが刃物を投げつけた。 リースは避けながらクラウスの背後に隠れてるメルを盾にした。 メルが盾にされたせいでクラウスの機嫌がさらに悪くなってしまっている。 ちなみにリープとミリは危険だと判断して部屋から逃げた。 リース「族長様。この状態で危ない物を投げたら綺麗な人形さんに傷がつきますよー。」 メル「え。私は盾ですか?人質ですか?」 クラウス「今回はこれぐらいにしといてやる。」 クラウスは投げた刃物を拾って懐に片付けた。 何を隠し持ってるのやらとリースは思っている。 リースがメルを放した。 そしてメルがクラウスの背後に隠れた。 グザッ! クラウスがまた刃物を投げたのでした。 今度はリースの額に的中! ぷしゅー。 額から血が出た。 リース「刃物が額に刺さってアブソルッ!」 クラウス「フン。一人でやってろ。メル、ルカの所に行って来る。」 メル「はぁい。」 クラウスはさっさと行ってしまうのでした。 その後に慌ててメルはリースの手当てをしたのでした。 ♪続く♪ |
エリリン | #31☆2007.03/05(月)06:41 |
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第32話♪屋敷のパーティー1♪ スズ「ルカぁー?いる?」 スズは朝からルカの家に来ていた。 しかし全く返事がないので仕方なくルカの部屋に行った。 するとそこには血塗れの族長のクラウスとルカがいた…。 ルカを見てスズはホラー映画のような悲鳴をあげた! (ホラー映画のような悲鳴とはどんな悲鳴だッ!) 実は2人は血塗れではなくケチャップ塗れだった。 スズが来る前にルカの家では騒ぎが起こっていた…。 〜それは数分前の話〜 朝、ルカは台所でご飯の準備をしていた。 ルカ「さーて。今日は朝ご飯はオムライスだぁーッ!ケチャップは何処だー♪」 ガサゴソ…。 ルカがケチャップを取るために冷蔵庫を開けていた。 ちょうどケチャップを手に取った時だった。 サッ! 神出鬼没の族長クラウスが目の前に現れた! (っと言うか冷蔵庫の中から出てきた。) あまりにも急だったのでルカは驚いてケチャップのふたを開けてクラウスにケチャップをかけた。 クラウス「…お前、私に何か恨みでもあるのか?」 ルカ「ご、ございません。ぞ、族長様、今日も素敵です…。」 クラウス「覚悟しろッ!泣きながら土下座して謝るが良いッ!」 ルカ「ぎゃあぁッ!」 ドタドタ! バタン! ルカは慌てて二階の自分の部屋に逃げ込んだ! そして勢いよくドアを閉めてルカはスズの家に逃げ込もうかと考えた。 しかしスズのところに逃げる前にクラウスが目の前に現れて、ルカにケチャップをかけた。 そして機嫌がもの凄く悪い族長のクラウスは懐から刃物を取り出してルカに投げつけた! グサッ! 刃物は部屋の壁に刺さった…。 ルカ「ひいぃッ!俺様はお前達と違って丈夫に出来てないんだッ!そんなの刺さったら…ぎぉんっ!」 クラウス「…私は首を洗って待っていろと言ったはずだ。」 〜こうしてスズが入ってきて現在の状態である。〜 スズは何となくクラウスがいる訳と2人がケチャップ塗れの理由が分かった。 スズ「と、とにかく…ルカと族長様はお風呂に入ってそのケチャップを何とかして来て。」 ルカ「何で俺が凶器鬼とッ!」☆クラウス「なぜ私がこの大馬鹿とッ!」 スズ「ほーら。息ピッタリねー。早く入ってきちゃいなさーい。」 こうして2人はスズに強引に風呂に入れられた。 スズが2人を待っている間にも2人が喧嘩している声が聞こえるのでした。 ぱっきーん! ルカの部屋の窓ガラスが割れた。 ガラスの割れた音を聞きつけてスズは二階に急いだ。 するとそこには族長クラウスを心配してやってきたメルがいた。 この子がガラスを割った張本人です。 ぷしゅー。 メルの頭から血が吹き出ています。 スズ「きゃーッ!大変よッ!手当てーってこの種の手当てってどうやるの!?」 スズはパニック状態。 ちょうど風呂入りの2人が着替えて二階に戻ってきた。 ルカはメルを見てまたビックリしている。 クラウスはメルの怪我を見て呆れていた。 スズ「族長様ッ!この子の手当てを。」 クラウス「分かっている。全く、来るなと言っているのに…。」 クラウスはルカのベットに運び。 とりあえずメルの頭に包帯を巻いた。 そしてメルが来た訳を聞き出すのでした。 クラウス「メル。何をしに来た?」 メル「お遣いです。リース様がスズさんとルカさんにこれをって。」 メルはスズとルカに招待状を渡した。 2人は招待状を見て何かを勝手に妄想し始めた。 クラウスは招待状を見て少し思い出した事があった。 リースが招待状をわざわざ配っていると言う事は…。 メルはこの招待状にはパーティーと書いてあったのですっかりそのつもりだった。 実はクーリスの代でもパーティーはよくやっていたのでした。 族長が変わってからのパーティーと言えば必ずあるのが…。 クラウスは自分がこんな事をしている場合ではないとやっと気が付いた。 ルカ「パーティー?な、何かクーリスの時とは全然、招待状からして雰囲気が…。」 スズ「なるべく来るようにって書いてある。」 クラウス「ヤバイ。私はまだ何も決めていない。」 クラウスは慌てて帰って行った。 メルは何があったんだろうと思ってメルも帰った。 ルカとスズはパーティーの話をしている。 スズ「確かクーリス様から教えて貰ったのは。族長が変わって一番最初のパーティーでは女長のお披露目と族長の付きを発表…だったかしら。」 ルカ「あのクラウスの独り言の何も決めてなかったとはその事か。」 スズ「しかも女長って族長の奥さんがやる決まりらしいわよ。」 ルカ「え。クラウスってまだ若いからそんなのいねーよな…。」 クラウスの悩みは女長の事だった。 女長に関する決まりがある為、クラウスはもっと困っているらしいのでした。 ♪続く♪ |
エリリン | #32☆2007.04/04(水)14:03 |
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第33話♪屋敷のパーティー2♪ リース「女長をどうするつもりだ!?」 クラウス「族長付きはリース、女長付きがミリとして…女長が問題だ。」 結構、族長付きと女長付きは決まったようですが。 女長が問題なようです。 どうせ選らぶのならばリープがメルか…のどちらかのようでした。 リースが適当な(っと言ってもリースの趣味)美女を連れて来ると言う選択肢も。 もうリースは適当な美女を連れてきていた。 とりあえずクラウスが気に入れば良いのだから簡単だとリースは思っている。 リース「どーするの?クラウスはまだ結婚してないしぃー。候補として何人が可愛い子を連れてきてるよー。」 クラウス「っで私とそのリース好みをくっつけようと?」 リース「まあ。見てみてよー。」 リースが女の子達を部屋に入れた。 その数は5人。 なぜか全員眼鏡かけてる…(蹴) リースの好みがまる分かり。 クラウスはどれも微妙だと思っている。 クラウス「リース。お前の好みは眼鏡娘か?」 リース「ギクッ!」 クラウス「…お前に元々期待していない。」 リースは女の子達を家に帰らせた。 そしてまた別の子を連れて来た。 今度は全員金髪だった。(何) クラウスは女の子を見て…金髪の眼鏡娘が好みかと思っていた。 しかし今度は眼鏡をかけていない。 クラウス「おい。お前の好みが分かってきたぞ。」 リース「…駄目?」 クラウス「駄目だ。自分で何とかする。」 リースは女の子達を家に帰らせた。 するともう良いと言ったのに四人ほど女の子を連れて来た。 しかも見覚えのある子…。 今度は全員バラバラでリープとスズとミリとメルだった。 全員にドレスを着せている…。 このドレスもリース好みかと思っている。 クラウス「お前からするとこの四人は全員美女なのか?」 リース「え。まあね…。スズは例外として。」 スズ「な、なによぉーッ!例外はないじゃないッ!た、確かにこの三人よりは綺麗じゃないけどぉ…。」 リープは相変わらずメルを敵視していた。 綺麗さでは自分が一番だと勘違いしているリープ。 ミリはリープを無視してメルにばかり見入ってる。 急にクラウスがボーっとし始めたからリースは驚いた。 何かが起きたようです。 しかし、クラウス以外には誰にも分からない…。 クラウス「…♪」 メル「?」 リース「クラウス?顔が赤いよー?どうしたの?」 クラウス「な、何でも…♪」 リープは自分が女長だっとクラウスの視線が自分に来たと勝手に勘違いしている。 実はその後ろに視線が行ってたとはリープは気が付かなかった。 なぜかクラウスが文句を言わないからリースは好みが合った!?っと思っている。 リースとスズはクラウスの視線から。 リープの後ろで恥ずかしそうにしているメルか一緒にいるミリだと思った。 リープはもう例外!(何) クラウス「スズとリープとメルは何処か行け!」 スズ「な、なによぉーッ!」☆リープ「はあ!?ミリが良い訳ぇ!?」 2人は文句を言いながら出て行った。 メルは何ともないように出て行こうとした。 急にクラウスが機嫌が良くなったのでリースはやっばり何かあると思っている。 クラウスは慌ててメルを呼び止めた。 クラウス「メル。あとで部屋まで行くからな。」 メル「はい。(また散歩かなぁ?)」 メルは部屋から出て行った。 リースはメルだと予想してたのに残されたのはミリだったから驚いた。 ミリもまさか自分だけ残されるとは思わなかったから少し緊張している。 自分が女長になるのかもと勘違いしていた。 実は目的の子だけを残しずらかったからミリだけ残したのでした。 クラウス「ミリ。お前は女長の世話をやれ!」 ミリ「え。お、お付き…?は、はい…。」 リース「ミリが女長じゃなかったのかぁー。なーんだ。つまんないの。」 ♪続く♪ |
エリリン | #33☆2007.04/04(水)14:06 |
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第34話♪屋敷のパーティー3♪ スズ「パーティーは明日よぉーッ!屋敷に泊めてくれた事だし。」 ルカ「女長は誰になったか?」 スズ「ミリみたいよー。ミリだけ部屋に残されてたし。」 ルカ「そうか…。(クラウスのお気に入りの子じゃなかったのか。)」 ルカは少し気になって貸し部屋から出てメルの部屋に行った。 部屋に入るとそこにはメルがちょっと怒った様子で座っていた。 クラウスに文句を言うつもりでメルは待ってたのですがルカが来てしまいました。 ルカはもしかして泣いてたりしてないかなぁと思ってメルの様子を見に来たのです。 しかし思ったより元気そうでした。 メル「ルカさん。聞いて下さいッ!」 ルカ「いいよ。クラウスの文句ならいくらでもね。」 メルはクラウスの文句ばかり言っている。 今日でメルのクラウスに対する怒りが爆発したようでした。 ルカにクラウスの愚痴を言って三時間が経った。 そこまで溜まってたのかとルカは思った。 結構、溜めるタイプのメルの怒りは限界だった。 ちょうどクラウスが部屋に入ってきてメルをチラリと見た。 どうやら愚痴を聞いてしまったようだ。 メルは少しドッキリしている。 聞かれてたかもしれないと思ったのです。 クラウス「お前…私をそう見てたのか。」 メル「え?(お、怒ってる!?)」 ルカ「クラウス!?」 バシッ! メルは本気でクラウスに叩かれたので少し驚いた。 ルカもメルに本気で乱暴な事をして所を見たことがなかったので珍しがった。 そしてメルとルカが一番驚いたのがメルに対してルカやスズ、リープを見る時の目と変わらなかった事だった。 メルの時だけは見守るような感じで見ていたのに珍しく冷たい目で見ていた。 クラウス「そんなに私が嫌いか?」 メル「え…?」 ルカ「ち、違う。メルはお前の事を…」 クラウス「もう良い。」 クラウスは部屋から出て行った。 メルにはクラウスが泣いていたように見えていた。 〜☆〜☆〜 アブソル『クラウスーッ!何処ぉー?』 アブソルはクラウスを探していた。 部屋に行ってもいないので広い屋敷をウロウロしている。 クラウス探しの途中でリープに出会った。 リープ「アブソル。族長様を見なかった?」 アブソル『アブソルもクラウスを探してるんだけどさー。部屋にもいないし…。』 一人と一匹が話をしていると、メルの部屋から出て来たルカがいた。 クラウスが部屋から出た後にメルを慰めていたようです。 ルカは何とかクラウスの誤解を解こうと思っていた。 すっかりメルに嫌われたと勘違いしているクラウスを何とかしなければ2人の仲が崩れるとルカは考えたようです。 ルカもアブソルに聞いてきた。 ルカ「おい。クラウスを見なかったか?」 アブソル『アブソル達も探してるんだぁー。思い当たる場所は全て探したし…。』 リープ「屋敷の中を全部まわったわ。メルの部屋にもいないって事は外かしらね?」 三人はクラウスが行きそうな場所がないか考えた。 アブソルはメルの所とリースの所しか思いつかない。 ルカは付き合いが長くないので全く分からない。 リープはメルと2人で散歩してると思っている。 しかし、現在メルとクラウスの仲が悪くなっているので散歩ではありません。 三人はリースの所に行ってみる事にした。 こんこん。 ルカがドアをノックした。 がちゃっ。 リース「何が用?」 ルカ「クラウスが来てねーか?」 リース「クラウスならご機嫌でメルの所に行ったみたいだよ。」 リープ「確かにメルの所に居たらしいけど。メルと喧嘩っぽくなって部屋から出て行ったっきり行方不明なのよ。」 リース「えぇッ!」 さすがのリースもあの2人が喧嘩と聞いて驚いた。 普段仲が良いから喧嘩なんてしないだろうと考えていたようです。 喧嘩の原因はメルの愚痴を聞いたクラウスが勝手に勘違いをして嫌われてると思ったからですが…。 喧嘩の原因を知ったリースはクラウスらしいと思っていた。 早とちりで嫌われてると思ったんだろうと予測した。 リース「クラウスねぇー。メルちゃんなら何処にいるか分かるかも…。」 アブソル『で、でもかなり聞きづらい…。あんな状況でクラウスの話なんか出来ないよ。』 リース「うーん。僕が聞いてくるよ。」 2人と一匹はリースについて行った。 メルの部屋の前でリースは2人と一匹に待っているように言った。 リースが何とかしようと言うのです。 あまり頼りないんですが…。 がちゃっ。 リースがメルの部屋に入った。 2人と一匹は盗み聞きを始めた。 メル「族長様に頼まれて来たんですか?」 リース「違うよ。大事な話なら自分で来ると思うけど?」 メル「じゃあ何か用です?」 リース「族長の居場所が分かんなくてねー。何処に居るか知らない?」 メル「今は族長様の話をしないで。」 盗み聞きをしている人達は全然駄目じゃんと思っている。 頼りないイメージ定着のリース。 やっぱり頼りないのでした。 急にメルの様子が変になったのでリースは何が遭ったんだろうと思い始めた。 メルが急に慌てて部屋から飛び出したもんだからリースはびっくりして盗み聞きをしている人達も驚いた。 ちなみにルカは寿命が100年縮まった。(何) リースも慌ててメルの後を追った。 メルがこんなに急ぐって事はクラウスに何か遭ったのかもと思ったのでした。 ♪続く♪ |
エリリン | #34☆2007.04/04(水)14:11 |
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第35話♪屋敷のパーティー4♪ メルは屋敷の外まで出て行った。 リースもその後を追って屋敷から出て行っていた。 やっぱり何か遭ったようです。 人気のない場所まで行っていたのでリースはもしやっと思った。 この先には崖があるからメルに嫌われたショックで…っと勝手な想像が働いた。 そしてやっぱりメルが崖の方に行くので予想的中かもっと微妙に喜んでた。 っで崖にクラウスがいた。 メル「クラウスさんッ!早まらないでッ!」 リース「駄目ーッ!メルちゃんに振られたショックで崖から飛び降りちゃ!」 クラウス「はあ?何かお前達。勘違いしていないか?」 ズテッ! バチンッ! メルが石に躓いて転んだ。 そしてまた泣き出しそうになったのでクラウスは慌てて宥めた。 リースは一体こんな所で何するつもりだったんだろうと思った。 リース「クラウス。ココで一体何をしてたの?」 クラウス「散々あんな事を言われたらな…。一人になりたくもなる。」 メル「あれは誤解で。私はクラウスさんを嫌ってませんッ!ルカさんとスズさんに聞けば分かります。」 リースはクラウスに邪魔だと言う目で見られた。 仕方なくリースはその場から離れたところで聞いていた。 その後からアブソルもやって来てリースと一緒に隠れた。 帰ったフリをするリースです。 面白い展開だーっと思って観察中。 クラウス「メルっ!」 アブソル『(来た来たぁーッ!)』☆リース「(いけえーッ!)」 クラウスの顔が真っ赤なので隠れて見る人達は言うのか?言うのかーッ!って状態になっております(笑) っと言うか興奮状態(?)ですが…。 メルは顔が真っ赤な理由は風邪をひいて熱があるからだと勝手に思い込んでる(何) メルもスズと同じで女長がミリだと思っていたから、 まさか女長をやれとは言われないだろうと予想していました。 その後でこっそりと女長について調べてみたら、女長に関しての決まりが出て来たので。 メルはミリの方が好みなんだぁーっと思った。 調べたから、女長になる事がどんな事になるのかも知ってる。 だからクラウスが部屋に遊びに来たところで文句を言うつもりだったメル。 しかしその前にルカがやって来たから少しクラウスへの不満を話してみたのだった。 ところがクラウスが盗み聞きしていて勘違いをしてしまったため、喧嘩っぽくなった。 クラウス「じょ…じょ…(言えないーッ!)」 メル「え?(汗)」 ―ええいッ! じれったいー。 ここはアブソルが何とかッ!― アブソルはこっそり用意していた手紙をメルにばれないようにクラウスに渡した。 ちなみにこの手紙はリースが書いといた物だった。 今回は真面目に用意したので大丈夫です。 クラウスは手紙をメルに渡した。 手紙を受け取ったメルはとりあえず読んでみた。 何が言いたかったか分かったメルはちょっと驚き気味。 クラウスに対してのイタズラをするリースはやっぱり真面目じゃなかった! アブソル『メルさん。驚いてるけどどんな手紙を書いたの?』 リース「ラブレターだよっ☆」 アブソル『リースぅ。君は今日、クラウスに…』 リース「んー。でも真面目に女長になれって書いてあるよ。」 小声で話していた。 メルは思わずクラウスに手紙を見せてしまった! どうやら本当にクラウスが書いたのか確認したかったようです(笑) 族長には誰の字か分かるのでリースが書いたってすぐに分かった。 リースに明日は無さそうです…(何) メル「こ、これ本当に…」 クラウス「女長をやるのか?やらないのか?」 メル「えーっと。ちょっとこっちに来て下さいッ!」 無理やりメルはクラウスを連れて行った。 〜☆〜☆〜 スズ「えぇーッ!女長はミリじゃないの!?」 ミリ「残念ながら私は女長専門の世話なの。リースさんは族長専門の世話みたいよー?」 リープ「じゃ、じゃあ…誰なのーッ!」 三人はこの中で現在、屋敷にいない人ではないかと思った。 リースもいないし、族長もいない。 おまけにメルもいないしアブソルもいない。 絶対おかしいと思ったのでした。 リースとアブソルが遊んでるとして…。 族長とメルは一体何処にいるのか。 だっだっだっ! もの凄い勢いでリースとアブソルが戻ってきた。 リース「女長が決まったかも知れないよーッ!」 リープ「えっ。誰なの!?やっぱり可愛い子?」 ミリ「まあ。お楽しみにしときましょ。」 ♪続く♪ |
エリリン | #35☆2007.04/04(水)14:19 |
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第36話♪屋敷のパーティー5♪ 朝から屋敷の庭は賑わっていた。 スズとルカはとっくに庭に出て行ってしまったようです。 しかし、リースは族長をまた探していた。 スズとルカが出る前にすでに何処かに出かけてしまったようでした。 リース「クラウスと一緒にパーティーに行こうとしたのにぃー。」 リースがブツブツ文句を言いながら廊下を歩いている。 すると反対側からミリがダンボールを運んでいる。 どうやらダンボールの中には重い物が入ってるようで。 ミリは顔を真っ赤にさせて運んでいる。 ツルっ! 雑巾を踏んでミリが滑った。 ミリ「きゃっ!」 リース「危ないッ!」 どっでーんッ! ばっきーん! ダンボールの中から嫌な音がした。 何かが割れたようです。 ミリは顔を真っ青にしながらオロオロしている。 もちろんリースがミリの下敷きになってるのにも気が付かない。 リース「ミリちゃん…お、降りてー」 ミリ「きゃー!ごめんなさーいッ!」 慌ててミリはリースの上から降りた。 その後、ミリはダンボールの中を開けて呆然と立ち尽くした。 リースもその中身を見て呆然とした。 何と中に入っていたガラスが割れてしまっていた。 これはヤバイっと思ったリースはとにかくミリについて行った。 そして割った事を正直に言って謝ったのでした。 リースがミリを庇ったおかげで怒られずに済んだミリでした。 その後に本当はパーティーの日に働かなくてはならないミリでしたが。 リースが特別に我儘を言って許可を取ってくれたおかげでミリもパーティーに出れるようになった。 っと言うか族長クラウスがなぜか何処にもいないので。 寂しがりやなリースがミリを誘いたかっただけですが。 リースはミリを服がたくさんある部屋に連れて行った。 リース「えーっと。コレなんてどうかな?」 ミリ「ドレス!?リース様の趣味で?」 リース「さ、さあね…あははっ。」 リースの趣味が出ています。 ミリはとりあえず着替えさせられた。 それから庭まで連れて行かれたのでした。 庭にはもうクラウスともう一人女の子がいた。 クラウスがミリと一緒に居るリースを見てからかって来るのでした。 クラウス「リース。お前いつ新しいガールフレンドを作ったんだ?」 ミリ「え?族長様。私は…」 リース「何言ってるの?ミリだよ。ミリ!」 しーん。 四人の間だけ静かになった。 さすがの族長クラウスも驚きを隠せないでいる。 それ以前の問題のクラウスの隣にいる女の子はリースがいつもと違うのでリースだとは気が付いていなかった。 あと、ミリの服装も違うのでまさかミリだろうとは思わなかった。 それよりクラウスが気になった事はミリは今日、仕事をする日ではなかったかと言う事だった。 クラウス「ミリ。仕事はどうした?」 ミリ「リース様のおかげで仕事はなしになりましたわ。」 リース「ところでさ。そこにいる美女は誰?メルちゃんはどうしたの?」 クラウス「お前馬鹿か?これはメルだ。」 リースも驚きを隠せないようだった。 互いにパーティーの時の大変身に見慣れてるクラウスとリースコンビは良いのですが。 あまり大変身に見慣れていないメルとミリはちょっと見ただけじゃ分からないようです。 メル「クラウスさん。ちょっとあっちを見たいんですけど…。」 クラウス「分かった。」 クラウスはメルに連れて行かれてしまった。 その後もリースとミリは2人でウロウロしているとリープが一人寂しく食べるだけ食べていた。 どう見てもやけ食いのようです。 スズとルカもリープのやけ食いの様子を見ていた。 リープ「何でよッ!クラウスは私よりあの子の方が良い訳!? がぶかぶッ!」 獣のような勢いで食べていた。 その獣女を見てスズとルカコンビはこんな事を言っていた。 スズ「相変わらずね…。モテない女も大変だわ。」 ルカ「クラウスとメルは確実に一緒じゃねーの。リースは…そこらの女でも捕まえてそうだ。」 リース「そこらの女って…。僕はそんなに悪い人じゃないよ。」 そこらの女を捕まえてそうなイメージがつくのは仕方が無いと思う。 なぜならば女好き度丸出しだからです。 必ずルカ達の所に来るとスズの家でくつろいでるし。 クラウスが留守の時はメルの部屋で何かをやらかそうとしている。 そして現在はミリを捕まえて引っ張りだした。 ルカ「リース。お前はメルにも手出ししたのかよ…」 リース「ま、待って!これ以上僕のイメージを崩さないでッ!」 ミリ「(私を誘ったのも私に気があるからじゃなかったのね…。)」 何気にミリはがっかりしていた。 スズはリース何てそんなものよと言って慰めた。 ♪続く♪ |
エリリン | #36☆2007.04/04(水)14:22 |
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第37話♪屋敷のパーティー6♪ セレ「パーティーに侵入するのって大変だぁ…。さすがクラウスとでも言っておこうかなっ♪」 一番、族長が恐れてる人物がパーティーの人ごみの中に紛れ込んでいた。 クラウスの弟のセレが扉の鍵の存在を知っていて、さらにそれを使おうとするから警戒していたのです。 鍵を取られてからでは遅いのであらかじめクラウスは対策を取っていた。 鍵を別の姿に変えてあちこちにばら撒いたのだった。 それと別にメルに鍵の変わりとなる物も持たせてた。 この鍵の変わりの存在にはセレは気が付かない。 セレ「どうやって邪魔なクラウスを片付けるかなぁっ♪やるなら今だねっ♪」 この人ごみを利用しようとしたセレ。 まだ鍵はクラウスが持っていると思っていた。 まさか鍵を別の姿に変えて、世界中にばら撒いたとは気が付かないようでした。 そして、メルが大事にしているペンダントがまさか鍵の変わりになるとは予想がついていなかったセレ。 クラウスがもしもセレが鍵を揃えてしまった時に追い掛けられなくなっては困るので。 メルを上手く使って鍵の変わりの物を持たせ、いつでも追い掛けられるようにしていた。 しかし普通の人には使えないようにしてあるので、一応は安全です。 セレ「あの子はメル姉ちゃんだぁー。可愛いなぁーっ♪リース兄ちゃんはエプロンした人と一緒かなぁ…。」 〜☆〜☆〜 まさかセレに見られてるとは思わなかったクラウスだった。 しかし、嫌な予感はしているようです。 クラウス「メル、何か背筋がぞっとするような熱い視線を感じないか…?」 メル「はい。何か嫌な視線が…(汗)」 小声で喋る2人。 辺りにいる女の人から熱い視線を浴びるクラウス。 それと同時にメルには冷たい視線が降り注ぐ。 どうやら今回は族長が若くてカッコイイ!と人気なので(リース情報)女長になりたがる人が多いらしい…。 しかし、クラウスも熱い視線ばかり浴びている訳ではないのでした。 メルが周りの男の人の熱い視線を浴びてる時。 クラウスは冷たい視線を浴びていた。 元族長の娘のメルは毎日のようにラブレターやら花束やらが大量に贈られてきていた。 元族長クーリスも現族長クラウスも冗談じゃないと言ってラブレターをメルの知らない場所で処分していた。 クーリスの時もクラウスの時も押しかけて来た事もある。 もちろんこの2人はその場で追い払った。 クーリスは押しかけて来た人に殴りかかり、クラウスは刃物を投げた! 2人して結構危ない族長です。 リープ「あ〜らお嬢様、族長様とご一緒ですのねー?」 メル「はい。クラウスさんが誘ってくれましたっ♪」 クラウスはリープから嫌な視線を浴びる。 私は何で誘わないのよ!と言うような目でリープが見ている。 族長にチヤホヤされているメルを後で呼び出して痛い目に遭わせようと思ったリープだった。 もちろんクラウスに怒られるのを承知で。 リープ「お嬢様。後で部屋に伺いますわ。」 メル「それでは部屋で待ってますからー。」 クラウス「(リープが怖い…。)」 リープはその場から去っていった。 〜☆〜☆〜 ミリ「リース様。何かあっちが騒がしくないですかー?」 リース「どうせクラウスとお嬢様の美コンビがいるんでしょー。」 ミリ「え。族長様ってそんなに人気なんですか?」 リース「あの族長は綺麗だからねー。」 なぜかもっと騒ぎだしたので何かが変だと思うのでした。 すると女の人がリースのところにやってきた。 リースが女の人の話を聞いて急いで族長がいるらしい場所に行って見た。 するとそこには赤い目をしたアブソルと腕を怪我したメルがいた。 しかもちょうど族長がいない時だった。 周りの人の話を聞くとメルがアブソルに襲われたらしい。 アブソルはリースを見てさっさと逃げた。 ミリ「メルー!しっかりしてッ!」 リース「ちょっと落ち着いて。とりあえず僕が部屋に運ぶからミリはおサボリ族長を探して来て。」 ミリ「はいっ。」 リースはメルを背負って行った。 族長がもしもメルをリースが背負ったと聞いたら怒りは爆発し、リースは今度こそ刃物で刺されるかもしれません。 それほど凶暴な族長なのでした。 急いでミリは人ごみの中から族長を探した。 しかし、何処にもいないのです。 ミリは人気の無い場所まで探す事にした。 人気の無い場所にもいないので何処なら族長が居るか予想してみています。 もう心当たりのある場所は全て探したのです。 ぴゅーん! グサッ! 地面に刃物が刺さった。 それにはミリも驚いて小さく悲鳴をあげた。 刃物投げと言えば族長クラウスしか思いつかなかったミリは急いで刃物が飛んで来た屋上へ行った。 屋上のは族長ではなくセレだった。 ミリ「あなたは族長様の弟の…」 セレ「ふふっ。刃物が飛んで来た時、クラウスが投げたと思ったでしょ?実はねっ♪投げたのはセレなんだっ♪」 ミリ「あなた、見た目は族長様にそっくりねー。しょっちゅう笑うところは全然違うけど。」 ♪続く♪ |
エリリン | #37☆2007.04/06(金)17:44 |
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第38話♪町の異変♪ スズ「パーティー楽しかったわねぇー。お料理最高に美味しかったし。」 ルカ「クラウスが毎日あの料理を食べてると思うと…ムカつくぜッ!」 2人はとっくにルカの家に戻っていた。 ルカとスズがパーティーの事を考えていると。 ぴゅー! 空から何かが降ってきます。 そしていつものパターンで…。 ルカに向かって青いヒラヒラした物体が向かってくる。 ぱっきーん! どーん! ルカ「ぶほッ!」 〜謎の少女の不幸招きでルカは一撃必殺技のダメージを食らった。〜 ばたっ! ルカは女の子を上に乗せたまま気絶した。 空から降って来たのは族長の使者だった。 族長の使者も気絶している。 スズ「きゃールカぁ!」 〜♪〜♪〜 ルカと族長の使者の頭には大きなタンコブが出来ていた。 ルカ「お、お前誰だ…?人ん家のガラスを割り、おまけに人の頭にタンコブを作る馬鹿女はッ!」 メル「えーっと。私は女長になる予定のメルディアナ・クローバーですッ!族長様の使者と言う名目で降りてきました!」 2人「えぇっ!?メルーッ!?」 スズとルカは三つ編みでしかも使者の服装のメルを始めて見たので驚いている。 しかも誰だか分かってなかったようです。 メルは2人に族長から預かった手紙を渡した。 そこにはなぜメルを送ったかなどがずらずら書かれている。 スズ「族長の使者様!一体何が遭ったの?」 メル「えーっと。話すと長くなるんですけどぉ。私はアブソルさんに襲われて気が付いたら―」 〜回想〜 メル「何で私…牢屋に閉じ込められてるの…?」 気が付いたメルは牢に閉じ込められていた。 メルの腕には包帯がぐるぐる巻かれている。 見張りの叫び声が聞こえてくる。 メルは誰かが見張りをボコボコにしてるのだろうと思っていた。 その予想通り、族長が鍵を持って出て来た。 がちゃがちゃ。 族長のおかげで何とか牢から出されたメルでしたが。 様子が変なのでした。 クラウス「早く遠くに逃げろッ!」 メル「え?な、何でです?何か遭ったのですか?」 クラウス「良いから!もうお前しかいない。」 メルが族長の顔をじーっと見てぼーっとしていると族長が無理やりメルを引っ張って行った。 族長はメルを逃がすらしい。 クラウス「お前は使者と言う名目で降り、帰ったはずのルカのところに急いで行け。あと、2人にこれを渡せ。」 メル「は、はい。」 クラウスはメルに荷物やら手紙やらを持たせてメルは送り込んだ。 〜♪〜♪〜 メル「って事なんですッ!私は牢屋で気絶していたので何も知らないんですけど…。」 ルカ「チッ。この女天使、役に立たねぇーなあッ!だいたい役に立たない天使が使者って事自体おか…」 バシッ! スズはルカを殴った。 メルは役に立たないと言う言葉を聞いてショックを受けていた。 今メルが悩んでいた事が役に立ってないと言う事だったのでショックが倍だった。 スズ「ねぇ。使者様は何か出来るの?」 メル「私は…癒し系キャラですから。あはっ♪」 ズデッ! 冷たい目でルカはメルを見た。 どうやらルカはメルが気に入らなかったようです。 何とかフォローしようとするスズ。 出来るだけメルを傷付けないようにしていた。 ♪続く♪ |
エリリン | #38☆2007.04/06(金)17:46 |
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第39話♪雪遊び♪ ルカ「お前、誰の家に住み着く?俺の家じゃねぇーよな?」 メル「えっと。ルカさんは怖いのでスズさんの家に住み着きます。」 スズ「ねえ。クラウス様からの手紙には狙われるのはメルって書いてあるわよ…。逃げた方が良いわよね?」 ルカ「スズ。逃げるってアソコじゃねーだろうな?」 スズをルカを見てニヤニヤした。 そしてスズはルカとメルを引っ張ってミオシティからキッサキシティまでスズの自家用飛行機で行った。 なぜ自家用があるのかが不思議なのですが…。 まあ。とりあえず飛行機マッハで行ったのですぐに着いたようです。 到着した場所…そこはキッサキシティのスズの別荘でした。 メル「スズさん!変なのが降ってますよー。」 スズ「あー。それは雪よ。外は寒いでしょ?別荘の中に入りなさい。」 メル「はぁ〜い。」 暇だったのでメルはテーブルにあるノートを手に取った。 そこのノートの表紙にルカ日記と書いてある。 ルカの日記のようです。 メルは気になるので中身を読んで見た。 ○月×日晴れ いつもの事だけど…本当にクラウスは怖い。 刃物は投げるわ、暴言は吐くわ、メルディアナの事しか考えてないわ…。 ビリッ! メルは日記帳を破いた。 そして悪魔のような顔で日記を燃やし始めた。 嘘ばかりの日記帳を燃やしたまま窓を開けて日記帳を外に投げた。 それを見ていたルカはあれはメルじゃなくてきっとセレだと思ってコソコソと抜け出し、スズに報告しに行った。 メルが悪魔のような顔をして人の日記帳を燃やしたりしないと思ったのでしょう。 メル「誰なの?外に誰かいるの?」 誰かに呼ばれた気がしたので窓から外に出た。 そこになぜか族長が居たので不思議に思った。 自分から別荘に来れば良いのにと思ったのです。 メル「クラウスさんが何で此処に?」 クラウス「少し雪で遊ぼうと思ってな。」 メル「私が雪遊びしようって言ったらクラウスさんは“フン。くだらん遊びは一人でやっていろ。”って絶対言ってたでしょ!」 クラウス「いや。そうでもない。」 メルはちょっと驚いていた。 実は怖いと言われる族長ですが、以外に雪遊びは好きでした。 なので誰が誘っても嫌だとは言いません。 スズがメルをキッサキシティに連れて来るのも計算の内だったとは族長しか知らないのでした。 そしてメルがクラウスが呼んでるのにも気付いて別荘から出て来るであろうと言うのも予想していた。 予想通りに事が進んでいたようです。 全ては族長がメルと雪遊びをしたいが為の物だった。 クラウス「私に雪遊びをしようと言う以前に雪遊びを知らないのではないのか?」 メル「う゛〜。あ、当たり。」 始めて雪を見たメルに雪遊びも当然しらない。 つい少し前に雪を知ったのですから。 珍しくクラウスがにっこり笑ったからメルは何となく何か隠してるんじゃないかと思い始めた。 しかも無理して笑っていない。 メルが少しぼーっとしていると ポン! クラウスに雪を投げられて額に当たってしまった。 メル「な、な、な、何するのーッ!」 クラウス「ボーっと立っていたからついな。」 メル「ついじゃない!」 クラウス「そんなに怒るな。」 ボンッ! メルもクラウスに雪を投げた。 しかし、あっさりかわされた。 何度やってもかわされるのでした。 メル「な、何で当たらないの…。」 クラウス「メル。雪だるまでも作るか?」 メル「雪だるまってなあに?」 クラウス「知らないのか?雪だるまって言うのはだな…アレだ。」 近くに偶然あった雪だるまを指差した。 メルはあれが雪だるまかぁと思ったのでした。 その後、2人で雪だるまを作り…。 数分後。 雪だるまが完成していた。 ちなみにメルが雪だるまの顔を書いていた。 メル「出来た〜♪あれ…?クラウスさん?」 振り返るとクラウスはもういなかった。 何も言わずに行ってしまったらしい。 さっきのは夢だったのかどうか分からなくなっているメル。 近くに居たピジョットに聞いてみた。 メル「クラウスは?」 ピジョット『ご主人様なら宿にお戻りになりましたよ。』 メル「ご主人様って…もしかしてあなたクラウスの!?」 パタパタ! ピジョットはメルから逃げた。 メル「あっ。待って!」 スズ「メルー!あら、この雪だるま一人で作ったの?」 メル「クラウスさんと…いえ、一人で作りました。」 スズ「凄いわねぇー。上手いじゃない。」 ♪続く♪ |
エリリン | #39☆2007.04/06(金)17:56 |
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第40話♪メルの誕生日(前編)♪ 昨日の夜ずっと考え事していて。 眠れないメルは気が付いたら24時を超えて次の日になろうとしていた。 クラウスの事を一晩中考えていたのだった。 サッ。 物音がしたのでメルはベットにもぐりながら言った。 メル「だ、誰ー?もしかして…おばけ?」 侵入者「おばけだ。」 メル「…きゃあッ!おばけぇーッ!」 嘘に引っ掛かったメルは真夜中に悲鳴をあげた。 その後にベットから飛び起きてやっとおばけじゃなかったと言う事に気が付くのでした。 半泣き状態のメルはさっきの嘘がそうとう効いたようでクラウスの腕にくっついて離れようとしないのでした。 スズとルカはぐっすり寝ていたので悲鳴にも物音にも気が付かなかったようでした。 クラウス「悪いな。起してしまったようだ。」 メル「それ以前に私、寝てないの。謝るなら驚かした事にして。」 クラウス「寝てない…だと?具合でも悪いのか?」 メル「ちょっと不安なだけ。」 メルは何となく感付いていた。 何かをクラウスが決心している事を。 その為に昨日メルに優しくしていた事も。 それをメルに話せずにいる事も。 その決心を揺らがすのもメルだと言う事を自分で分かっていた。 メル「ねぇ。何しに来たの?」 クラウス「今日が何の日か分かるか?」 何の日かと聞かれてメルは考えた。 クラウスの誕生日? 何かの休日? ゴールデンウィーク? メル「あっ分かった。エイプリルフールでしょ?」 クラウス「お前、プレゼントいらないのか?」 プレゼントと聞いてやっと思い出した。 何の日なのかすっかり忘れていたのです。 そのせいで少し不機嫌になったクラウス。 本当はさっと答えて欲しかったのです。 そしてプレゼントをねだって欲しかったらしい。 メル「私の誕生日…だった。」 クラウス「自分の誕生日ぐらい覚えておけ!」 メル「う゛〜。いろいろ遭ってそれどころじゃなかったんだもん!」 クラウス「どうせ私には誕生日がないのだ。覚えておく日と言えばメルの誕生日ぐらいなのだからな。」 クラウスは捨て子だった為、誕生日がないと言うより知らないのでした。 何だかクラウスが可哀想になってきたメルは良い事を思いついた。 勝手にクラウスの誕生日を作ろうと思ったのです。 (勝手に決めるの方が正しいのですが。) メル「私が勝手にクラウスの誕生日を決めていい?」 クラウス「!?」 こんな事を言うのはメルが始めてなので何と答えようか迷っているクラウスでした。 その間にもメルは勝手に人の誕生日を決めてしまっていた。 ドタドタ。 下から人が上がってくる音が聞こえて来る。 それに気が付いたクラウスはさっさと逃げようとした。 がしっ! メル「私にまかせて。」 クラウス「な、何をするつもりだ…?」 メル「ちょっとコウモリさんになれば良いだけだからねっ♪」 天使とは思えない悪魔のような笑顔を見せるメルだった。 目の前の悪魔の笑顔を見せる人に対してただ叫ぶしかない族長がいた。 クラウス「お、お前その趣味を…や、やめろーッ!」 ぼわっ! クラウスは可愛いコウモリになった…。 元の性格のメルを前に成す術も無い族長はコウモリのままで抱き締められた!(何) メル「きゃーッ!可愛い♪」 クラウス「(私はお前のその趣味をどうにかしたいぞ…。)」 がちゃっ! ルカが上が騒がしいとメルの様子を見に来た。 そしてコウモリを抱き締めるメルを見て唖然としている。 趣味が変だと思われたようだ…。 スズとかミリだったらコウモリを見て汚いと言うのにメルは…。 可愛いと言ってます。 ルカ「メ、メル…?」 メル「ルカさん!このコウモリさん可愛いですよー♪」 ルカ「そ、そう…か?お、おやすみ。」 ルカはメルの趣味を知ってさっさと逃げた。 族長と2人だけの時とメルの性格が180度以上違うのでこのギャップを何とかして欲しいと思っている。 ルカとかが居るとメルは大人しくなるのにクラウスだけを前にして2人だけになると…。 激しく元の性格が出る。 下手するとセレよりも性格が悪いかも知れないと思う作者であった。 メル「誕生日は…5月1日ねっ。クラちゃ〜ん♪」 クラウス「クラちゃんだけはやめろ。あと、早く元に戻せ!」 メル「嫌よ。そのままの方が絶対可愛いって!」 ♪続く♪ |
エリリン | #40☆2007.04/08(日)21:59 |
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第41話♪メルの誕生日(中編)♪ クラウス「お前のその変な趣味をいい加減になんとかしろ!」 何とかメルを説得させていた族長はやっとの思いで元に戻れた。 あのままの姿(コウモリの姿)で傍に居てくれても良かったのに…っと小悪魔的な事を考えていたメルでした。 説教をされていたメルは可愛い事を言って何とか逃げようと考えた。 それが失敗したらドンカラスに助けてもらおうとも思っていた。 クラウス「メルディアナ。天使やめて悪魔もどきにでもなったらどうだ!?」 メル「えぇーッ!?ヤダ〜。」 クラウス「今度、私をコウモリにしたら堕ちると思え!」 怒られたメルが俯いた。 族長クラウスがやっと反省したかと思っていた。 しかし…それぐらいで反省する訳のないメルは…。 クラウスの弱点を使って逃げようとしていた。 この族長は目の前で泣かれると弱いのでした。 特に怒った後に泣かれると…。 つい許してしまってその後、メルの思うがままに操られてしまう。 ずっとメルが俯いたまま何も言わないのでクラウスが心配し始めた。 クラウス「どうした?」 メル「うっうっ。」 嘘の涙まで見せられた族長は…。 もうすっかり困ってしまっていた。 困ったのを見計らってメルがコウモリにした理由を言った。 理由と言っても…ほとんどが嘘です。 可愛い事を言って逃げるつもり。 メル「だってコウモリさんにしないと…またプレゼントだけ渡してすぐ帰っちゃうと思ったから…」 クラウス「ギグッ!わ、判ったッ!」 一瞬、族長は最近散歩に連れて行ってないと思った。 そして今日もまたプレゼントだけ渡してさっさと帰る予定だったのでした。 本当は騙されているのに…。 メル「プレゼントだけ豪華にしたって無駄なんだからッ!」 クラウス「今日、一日何処か連れて行く。それで良いのだろう?」 ここでメルは頷いた。 悪女強しッ! 見事に族長を手玉に取った! そして思うがままに操られて行く…。 クラウスはルカと顔を合わせたくないので(すぐ喧嘩になるから)2人に内緒でメルだけ連れて行った。 (窓からまた出たらしい。) そして族長が連れて来たのは…。 何とキッサキ神殿! これにはメルも唖然とした。 やっぱり族長に任せるべきではなかったと思っていた。 メル「何?私、誕生日にまで勉強させられるの…?」 クラウス「駄目か?」 メル「クラウスさんなんか大嫌いッ!またコウモリさんにぃ〜ッ!」 クラウス「ま、待て!今のは冗談だ。本当は…見学だ!」 族長はコウモリと聞いて慌てて訂正した。 勉強ではなく見学と言う事にした。 これでメルも少しは満足したのでした。 何とかコウモリの危機から逃れたクラウスでした。 取り合えず中に入った2人…。 早速メルは何も知らずにどんどん奥に進んでいく…。 クラウス「待て!足元をよく見ろ!」 メル「え?…きゃあッ!」 ツルッ! ズドーン! まさか氷があってよく滑るとは思わなかったようでメルは滑って転んでしまった。 この事を知っていたクラウスは予め言っておこうとしたのですが…。 メルが勝手にどんどん進むので言えなかったようです。 メル「い、痛くない…?」 クラウス「怪我したらどうするつもりだ!?」 痛くないと思っていたらクラウスが犠牲になっていた。(何) 族長がメルの下敷きになっていたので痛くなかったらしい。 メルは慌ててクラウスの上から降りた。 その後、またこっ酷く怒られたメル。 次は素直に謝って見たのでした。 そして怒られながらも階段を降りた2人にまた… クラウス「言い忘れたがここのニューラは凶暴だから近付…」 っと言ってる傍からメルが…。 ニューラを発見して近寄っていた。 メル「ニューラだぁ♪」 クラウス「待て!さっき危ないと説明しただろうがーッ!」 クラウスが慌ててメルを庇おうとした時だった。 その時見た光景は…クラウスでなくても。 どう反応すれば良いのか困るでしょぅ。 普通にメルはニューラに抱き付いていた。 ニューラ♂『このねーちゃん可愛い♪』 メル「可愛い〜っ♪」 ズデッ! 族長がコケた。 運良くニューラはオスだったようです。 メルの天性のおかげで何とか無事でした…。 もちろんメルのオスを惹きつける謎のメロメロ攻撃でニューラ♂もイチコロでした。 これでニューラがメスだったら確実に危険だったようですが。 その後、普通にメルはニューラに手を振って別れていた。 メル「あー楽しかった♪」 クラウス「メルディアナ。お前の身に何か遭ったら責任を取るのは誰だと思っているッ!?」 メル「ん〜と…クラウス。」 あっさりと答えられたのでクラウスはそのままメルを引っ張って行った。 しかもかなり怒っているようですが。 しばらく進むとまた何か起こす。 ゴルバットが美味しそうなメルを狙っていた。 そして今更大群で襲って来たのでした。 メル「あれ?何かゴルバットがたくさん…」 クラウス「あそこのは全部メスだッ!」 メル「お友達になれるかなぁ?」 クラウス「お前が仲良くなれるのはオス限定ではないか!」 ゴルバットがメルを集団で襲って来ていた。 メルはふと思い出した。 クラウスも何かと仲良く出来るはずだと。 メル「クラウスも何と仲良くなれたよねー。」 クラウス「私は氷の奴&鳥限定だッ!お前のオスだけ惹きつけるのとは違う!」 クラウスとメルはここでリースが居てくれると助かると思っていた。 なぜならリースはメルと正反対の…。 メスを惹きつける事が出来るのだった。 その為、クラウスは鳥に埋れられるがリースはメスに埋れられるらしい…。 運悪く、近くにはオスも鳥も氷系のも見当たらない。 逃げ回るしかない状態で逃げ回っていた2人ですが。 メル「行き止まり〜ッ!嫌ぁーッ!クラウスさ〜ん!(泣)」 クラウス「仕方が無い。食われてやるか…」 メル「えぇーッ!?待ってよぉー」 ♪続く♪ |
エリリン | #41☆2007.04/09(月)22:41 |
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第42話♪メルの誕生日(後編)♪ クラウス「食われるのが嫌なら離れるなよ。」 メル「言われなくても離れられないーッ!」 パチン! 族長が指を鳴らしたと同時に氷が天井から落ちてきてゴルバット達に当たった。 全員なんとか気絶してくれたおかげで何とか助かっている。 最終手段としてこんな技を残して置いたのかとメルは思っていた。 メル「こんな最終手段があったなんて…。」 クラウス「いや、必死で逃げなくても別にこうすれば良かったんだがな…。」 ぶちっ。 それを聞いてメルが怒り出した。 本気で怖い思いをしていたメルだったのでした。 メル「だったらもっと早くやってよーッ!」 クラウス「お前がさっきから足引っ張るから怖がらせてみたんだよ。」 メル「でも本当に怖かった…くすん…」 本当に泣いたので族長で本気で困ってしまっていた。 まさか今の2人の様子をリースがズバットになって見てるとは思っても居なかった。 リースはキッサキ神殿に入る時から見ていた。 2人を見て楽しんでいたのです。 特にメルの行動を見て。 クラウス「泣くな。今度は面白い所に連れてくぞ。」 メル「面白い所って…何?」 クラウス「ほら、おいで。」 メルは族長に連れられて一番奥まで行った。 そこで水が氷になっていた。 面白い所とはここらしい。 クラウスの遊び場とでも言って置きましょう。 リースもここまで来たのは始めてでした。 メル「わぁー♪」 クラウス「ま、待て!」 メル「きゃあッ!」 ツルッ! ドーン! クラウスがまた犠牲になった。 っと気を取り直して…。 今度はクラウスも怒らずに降りろと言っただけで済んだ。 その後、メルがジロジロ族長の顔を見るのだった。 クラウス「手を出せ。」 メル「こ、こお?」 がしっ。 族長がメルの手を掴んだ。 そして手を引っ張っていった。 サッ! ツルッ! ドーンッ! 突然リースが現れた。 族長の目が泳いでいる。 リース「や、やあ。その手は何かな?」 クラウス「この小娘が転ぶからだ!」 族長が早口で言った。 族長の言葉はリースには言い訳にしか聞こえないようです。 リース「メルディアナさん。そうなの?」 メル「私が滑るからクラウス…さんが掴んでてくれるんです。」 危うく呼び捨てにしそうになったメルだった。 呼び捨てにしていたら余計に怪しまれる。 最近、関係自体をリースやリープ、ミリから怪しいと思われてるのにこれ以上怪しくしたら大変だ。 族長と旧族長クーリスの娘が何やらかんやらしていたと騒ぎになる。 そうなるとどうなるだろうか…メルは悪い方向にしか考えられなくなっている。 リース「ふ〜ん。族長様、手出しし過ぎて騒ぎにならないようにして下さいよー。」 クラウス「まだしてないぞ…。」 リース「まだって事はするの?」 クラウス「誰がするかッ!」 三人が少し遊んで神殿から出たのは夜中だった。 そこでメルに族長が悲しい目を向けていたのに気が付いていた。 リース「クラウス。時間…だよ。先に行ってるから早く来てよ。」 クラウス「判ってる。」 悲しい目で見られてからメルはどうしようと内心オロオロしながら目を逸らしていた。 何で悲しい目で見て来るのかが分からないのでどうすれば良いのか迷っていた。 クラウス「メルディアナ。ごめん。」 メル「何で謝るの?何かされた覚えも言われた覚えもないけど。」 クラウス「これから言うのだ。お前は…」 メル「しばらく顔をみせるなっと言いたいの?私が決心を乱すから?」 感付いてたメルは言われる前に言っていた。 当たっていたようだった。 族長の目が泳いでいる。 メルは感だけは良いので何を言うつもりなのか予想はつく。 メル「しばらく…じゃなくて永遠に?それとも二度と近付かないで欲しい?」 クラウス「明日からもう私に…二度と近付くな。」 メル「明日からって事は明日になるまでは良いんだよねー?」 クラウス「そういう事だ。」 メルは時計を見てまだ日付が変わるので二時間半はあるとおもっていた。 ♪続く♪ |
エリリン | #42☆2007.04/09(月)22:44 |
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第43話♪族長の我儘♪ メル「リースさんを無視して日付が変わるまで…相手して貰うからね。」 クラウス「こっちもその気だ。」 ぼんッ! メルは雪をまるめてクラウスに投げつけた。 今回ばかりは避けられず。 見事に顔面に命中した。 これに少し喜んだメルだった。 メル「さー行こう♪」 クラウス「待て。」 メル「まだ私に何か言いたい?最後に一言でも言うつもり?」 無理してる事が見破られないように必死のメルだった。 あと二時間半、何事もなかったように笑い続ければ思いっきり泣けると思っていたようです。 朝になったらルカでも捕まえてまた愚痴を言おうと思っていたメル。 言われた事を全部愚痴って。 しかし、そうはさせない鬼がいる。 無理して笑ってたのがバレバレだったようでした。 クラウス「お前。私に言われて何とも思わないのか?」 メル「全然何とも思わなかった。」 クラウス「嘘だな。本当はそうとう傷付いてるんじゃないのか?」 降参状態になってしまっていた。 メルが寒い中で大泣き。 泣かせてしまうのが目的だったクラウスがいつもの倍大慌て…。 仕方なく頭を撫でるクラウスだった。 そんな中、リースが痺れを切らして出て来た。 リース「何してるの!?約束の時間だって…」 クラウス「まだ帰らない。日付が変わるまで居させて欲しい。」 リース「そんな我儘通用すると…」 クラウス「黙れッ!族長の命令だ。」 リースはまさか命令を使われるとは思わなかったので驚いた。 我儘を押し通す為だけにこの手を使うのは珍しかった。 いつもなら頼んで何とかしてもらうのに。 これにはリースもムッとしていたようです。 リース「なら力づくでも…」 クラウス「良いだろう。出来るものならば…」 メル「やめてよぉ…」 喧嘩して欲しくないが為に族長に頼んだ。 しかしメルの言葉も全く聞かないでいる。 裏では優しいはずの今の族長が怖く思えていたメルだった。 リースもちょっと怖いクラウスを見て驚いている。 こんなにクラウスに睨みつけられた事がなかった。 聞いてくれないのでまた泣いてみせた。 メル「やめてってば…今のクラウスは怖いよぉ。」 クラウス「怖がらせてしまったか。って事だ諦めて帰れ。」 リース「なら僕がその子を怪我させたらどうする?」 リースがメルがやっと落ち着かせた族長を挑発した。 挑発に乗りそうになっているクラウス。 メルまで巻き込まれそうな状態。 またメルがやめさせようとする。 クラウス「怪我させたらその時は本気だ。」 リース「女の子に傷をつけるのには抵抗があるけど…。仕方ないね。」 ぶちっ。 クラウスの限界点を突破! メルでもとめられないかもしれない…。 懐から刃物を取り出した時点でアウト!? (投げるつもり) メルは一か罰かの賭けに出る。 泣きながら族長に飛びついた! これにはリースもびっくり。 大胆すぎる行動…。 騒ぎになっても知らないぞなリースだった。 リース「メルちゃんから先に手出ししちゃった?」 メル「やめて…喧嘩して私にもっと嫌われたいの?」 クラウス「私が悪かった…。」 メルの影響力の強さにリースは負けていた。 クラウスが一瞬で冷静に戻った。 リース「しょうがないなぁ。もう少し遊んでて良いよ…」 クラウス「悪いな。じゃ、行くぞ。あ、メルディアナ?」 メル「すやすや〜。(寝てる)」 クラウス「寝るなッ!」☆リース「寝てるしッ!」 一番最初に我儘を言っていた本人が寝ている。 クラウスは背負って部屋まで連れ帰った。 そこで渡そうとして忘れていた物をメルに抱かせて置いた。 巨大コウモリぬいぐるみだった。(何) どんなプレゼントかと思っていたら…。 趣味極悪!(笑) クラウスがさっさと帰ろうとして時だった。 がしっ! 急にメルがクラウスの腕を掴んだ。 どうやら離しそうもない。 メル「行かないで…あと少しだけでも良いから。」 クラウス「これ以上は無理だ。もう時間がない。」 今回ばかりはメルも無理だと判っていた。 どんどん本音が出て来てしまっています。 リースの所に行かせないつもりでいる。 もしクラウスがリースの所に行ってしまったら帰ってしまう。 明日から二度と近付くなと言われてるのでもう話も出来ない。 だから帰そうとしないのでした。 メル「帰らないで、私を一人ぼっちにしないでよ…。」 クラウス「大丈夫だ。頼りないがルカ達が居る。」 族長は頼りないがを強調した。 本当にリースよりは頼れるけどあんまり頼りないとメルも思っていた。(何) メル「もしも私がクラウスじゃなきゃ嫌だと言ったらどうするの?」 クラウス「それは困る…」 〜☆〜☆〜 リースはずーっと待っていた。 早くしないと約束の時間が過ぎてしまう。 リース「あ〜も〜。日付が変わるまで一分しかないよー。」 向かえに行こうとマッハで行った。 すると2人がいない…。 何が起きてるのかは不明。 リースは唖然としている。 実はいないのではなく家を間違えただけだとは気が付いていなかった。(蹴) とことん駄目なリース。 ちょっと焦り過ぎたようだった。 逃げたと勘違いしたリースは慌てて探していた…。 クラウス「リース!帰るぞ。やっと満足したようだ。」 リース「一体どんな技を使ってあの娘を満足させたの?」 クラウス「秘密だ。」 ♪続く♪ |
エリリン | #43☆2007.04/11(水)16:20 |
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第44話♪メル騒ぎ♪ 朝ご飯を運んでいるリースは部屋に入って驚いた。 族長がまだ起きていないのです。 大変珍しい事なのでリースは族長の寝てる部屋に氷枕を持って行った。 リース「族長ー!ご飯だよ。」 クラウス「何もいらない。」 リース「ご飯いらないって…えぇ!?」 リースはいらないと言われて大声で叫んでしまった。 急いでリースは体温計を持って来た。 そして毛布を剥ぎ取って族長の額に手を当てた。 風邪でも引いたと勘違いしたらしい…。 しかし判らなかったようなので取り合えず氷枕も渡しておいた。 リース「大丈夫!?具合でも悪いの?」 クラウス「何処も悪くはない。」 リース「吐く?トイレ行く?ってメルちゃんじゃないって?」 リースがメルと言ったので族長が嫌そうな顔をした。 無表情な族長に嫌な表情が出るほどメルの話はして欲しくないようです。 どかーん! 扉を破壊する勢いでスズが入って来た。 そして大声で叫んだ。 スズ「族長はいる!?」 クラウス「居るぞ。」 スズはそうとう怒っていた。 族長を見てスズは文句を言い始めた。 リースはスズの怒りの気迫に負けそうになった。 どうせメルから昨晩の話でも聞いたのでしょう。 スズ「メルはずっと落ち込んでて何も食べようとしないのよ!?」 スズは族長は責め立てていた。 珍しく族長がスズの気迫に負けて俯いている。 責め立てられる中、クラウスはもうメルの話はして欲しくないと思っていた。 朝からずっと昨晩の事しか考えられなくなっていて族長も困っていた。 夢にまで昨晩の事が出て来るほど考えていたのです。 スズ「族長様はメルがそんなに嫌いな訳?」 クラウス「あれの話をするな。もう忘れさせてくれ。」 スズはリースを連れて部屋から出てしまった。 そしてスズに強引にスズの別荘まで連れられたのでした。 メルが泊まっていた部屋には顔色が悪いルカだけが座っていた。 何処を見てもメルはいない。 窓が開いてるだけだった。 リースはメルが泊まっていた部屋に入ってから胸騒ぎがしていた。 スズ「メルは何処なの?」 ルカ「いなくなった。あと手紙がテーブルに…」 手紙を見てリースもスズも顔色が真っ青になった。 手紙には「短い間でしたがお世話になりました。探しても無駄なので捜さないで下さい。」って書いてあるだけです。 行き先が書いてないのでした。 どうも捜しても無駄と言う言葉が引っ掛かるスズだった。 リース「捜そう!もしかしたらセレに捕まるかもしれない。」 スズ「ちょっと消したあとがあるわよ。」 リース「んーと。「クラウス、今までありがとう。」だって。」 頑張って消したあとを読むリースだった。 この文からして族長の所には行ってないようです。 三人で分担して捜した。 スズとリースはメルを捜してルカは族長の所に行って手紙を見せてくる。 手紙を見せて訳を話せば族長も捜してくれるかもしれないと思ったのでした。 早速、三人はそれぞれ探し出した。 リース「さ、寒い…。」 スズ「今日はマイナス行ってるわよ。それより気配はある?」 リース「寒くて分からない…」 スズ「も〜しっかりしてよ!」 〜☆〜☆〜 ルカは族長に会っていた。 しかしやっぱり族長の態度が冷たい。 クラウス「用件は?」 ルカ「相変わらず冷てぇーな!まあ、これを読め!」 ルカは族長に手紙を渡した。 族長は手紙を読んでも無反応で訳がわからないようでした。 ルカが何でココに来たかとかを説明した。 それでも反応がないのだった。 探してくれる気は無いのでしょうか? クラウス「それが何か?」 ルカ「だからメルの行方が…」 クラウス「私には関係ない。お前達で何とかするのだな。」 ルカ「も〜ッ!メルに何か遭っても知らねぇーぞ!」 ガタン! ルカは出て行ってしまった。 その後、族長は手紙をもう一度読んでいた。 そしてさっきは気にしなかった消したあとを読んでみた。 それを読んで族長は少し考えていた。 ♪続く♪ |
エリリン | #44☆2007.04/11(水)16:21 |
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第45話♪雪の中のセレ♪ メルは吹雪の中、ずっと歩いていた。 寒くて眠くて足も疲れてきて限界だった。 吹雪の中を長い間彷徨っている。 自力でキッサキから出てあの山の頂上まで行こうとしていた。 メル「ドンちゃん。クラウスに手紙を届けて。」 ドンカラス『でもメルディアナが…』 メル「早く行って。」 ドンカラスはメルの頼みを聞き入れて飛んで行った。 もう一人になっていた。 アルチャにはリースに手紙を渡して欲しいと頼んでいた。 だから完全に一人ぼっちになった。 メルは山の頂上で族長がやろうとしていた事を先にやってしまおうとしていた。 それは族長がこの事をメルに話したら止めるだろうと思っていた事。 もちろんメルはその話を聞いたら止めていた。 危険は事はやらないと言うまでメルは族長を掴んだまま離そうとしなかったでしょう。 しかもメルが知る前に危険な事をする事がクラウスの中で決まってしまった。 だからメルは頭を使って先にやってしまえばクラウスが危険な事をせずに済むと考えた。 族長が知ったら確実に力付くでも止める事は目に見えていたけれども、 向こうからもう二度と近付くなと言って来たのだから問題ないと思っていた。 二度と近付くなと言ったのだから自分を捜しに来ないだろうと予想したメルだった。 結果としてルカに捜す気は無い態度を示されていた。 メル「何でドンちゃんにクラウスへの手紙を頼んだんだろう…。これで探しに来られても困るだけなのにね。」 雪の中に咲く花に話しかけていた。 その様子を見てる者がいるとは思いもしていなかった。 少し花に話しかけた後、メルはまた山を目指して歩き出した。 山の中に空いた穴を見つけてこれが入り口だと思って入っていった。 そこで途中からメルを見ていた人もこっそり跡をつけていた。 洞窟の中でまたメスのゴルバットに襲われて大変な思いをしながらやっと外に出た。 高いところに出たのできちんとした山のようです。 またそこでも雪が降ってるし、積もってるしで雪ばかり見ていたメルだった。 サッ! ずっとメルを見ていた人がやっと出て来た。 メル「クラウス〜!」 セレ「違うよ。僕だよーっ♪お兄ちゃんと間違えないで。」 出た。 族長の弟の癖に無駄に悪役なセレ。 おまけにメルはクラウスの弟とは思えないほど性格が正反対&話し方と裏腹に超ダークなキャラが出て来たと思っていた。 それがセレなのでーす! あと、話し方だけが無意味にクラウスを目の前にした時の元の性格のメル(略して元メル)に何気に似ているという…。 しかし、クラウスに対する優しさ度が全然違う2人なので(たぶん)見分けは着くと自分で思っているメルだった。 セレとクラウスは後ろ姿だけ似てると言う無駄な評判がある。(リース評判) その為、メルでも後ろ姿で見分けがつかない…事がある。 メル「え。クラウス…でしょ?」 セレ「違うって。しかも呼び捨てってまさか…お兄ちゃんの彼女だったりする?」 メル「ち、ち、ち、違います!そうだったらとっくにクラウスさんが私の可愛いペットになってます!」 族長がメルの可愛いペット(恐らくコウモリ)にされるらしいです。 セレはメルの趣味を知らないのでペットを犬かなんかだと思っていた。 しかし…実はコウモリだと…。 セレと同じでコウモリとかカラスとかが好きだとは思えない。 っと言うよりセレは思っていません。 セレ「んでー。もしかして族長の命令で来た?」 メル「違います。自分の意思で来ました。」 セレ「ふーん。まさか族長と同じ事しようとしてる?」 メル「私は昨日堕ちたので憎いクラウスさんの邪魔をしに来ただけです。」 メルは涙目でセレの質問に答えた。 しかも嘘が多いです。 昨日堕ちたとか憎いクラウスさんとか邪魔をしに来たとか…。 セリフに嘘が多く見られます。 おまけに演技で涙目って…。 どんだけ演技が上手いんだよって話ですが。 セレが騙されてます。 しかもメルに同情していた。 セレ「クラウスめ!彼女を堕とすとはーっ!許せ〜んッ!」 メル「だからそんな関係じゃないです…。」 セレ「どんな関係?」 メル「えっと。天使前は幼馴染で今は友達?」 セレが辞書を調べていた。 幼馴染と言うのが判らなかったようです。 セレ「幼馴染。幼かった頃に親しかった人…だって。」 メル「セレさん。この場合ってどっちで答えれば良いですか?」 セレ「個人的には天使前で良と思うねーっ♪」 2人がそんな日常会話をしているとメルを捜しに来た人がやって来た。 メルはその人を見て驚いた。 噂をしていればなんとやら…。 人に向かってもう二度と近付くなと言ったクラウスだった。 しかもかなり疲れている。 セレ「あ。彼女を堕とした奴!」 メル「ち、ち、ち、違いますッ!」☆クラウス「絶対ありえん!」 セレ「お兄ちゃん。メルさんに女長を頼む時にラブレター渡してたよねっ♪」 ギグッ! 2人はドッキリした。 あれはただのリースの悪戯で族長が書いたのではありません。 それを読んでしまったメルは…。 困るしかなかったのですが。 何でセレがその事は知っているのは謎に包まれています。 セレ「メルさんと呼ぶべきじゃなかったかなっ♪ミルクさん?」 クラウス「なぜ天使前のメルディアナの名を?」☆メル「何でそれを?」 セレ「ふふっ。それは…僕が一話から全部読んでるからっ♪」 ズテッ! 2人は転んだ。 って事はメルの嘘もバレてるはずです…。 しかし本気にしていたセレ。 裏でこんな事があったのかと騙されていた。 って事は裏でクラウスを呼び捨てにして、敬語ではない事がバレてると思ってるメル。 そして2人の怪しい(?)関係も…。 族長はそれを聞いてビクビクしている。 昨晩のメルを満足させる為にした事が書かれてるのではないかと…。 まあ、運良く書かれていませんでしたが。 クラウス「では私がキッサキ神殿でメルの手を掴んで引っ張って…とか知ってるのか!?」 セレ「当たり前。」 メル「昨晩クラウスに私が何をやっちゃったか知ってる?」 クラウス「私が昨晩メルディアナに飛び蹴りされたとか…」 セレ「あ。それカットされてた。」 昨晩に何をしたかは書かれていなくてラッキーと思っていた二人。 族長はメルに殴られるような事って一体何を? 一体昨晩何が…!? 2人は同時に今度全部読んどこっと思っている。 セレは2人がヤバイんじゃないかと思ってる内に逃げた。 メル「きゃーッ!」 クラウス「な、なぜ私から逃げる!?」 メルは走って行った。 近付くなと言われたのに…っと思っていた。 族長の姿が見えなくなるまで走ったメルはすっかり疲れきっていた。 疲れて眠くなって来ていて寝ながら歩いてるような感じで頂上を目指した。 族長がなぜメルがここに来たか勘付く前に頂上に行かなければならなかった。 早くしないと先を越されるか捕まってしまう。 しかし目眩が襲って来て途中で倒れてしまっていた。 倒れてからだんだん気が遠くなっていってしまっていた。 〜☆〜☆〜 その頃、リースとスズはルカと合流していた。 ルカ「やっぱアイツ。協力してくれねぇーみてーだせ。」 リース「駄目かぁ〜。僕は役に立たないし…族長だったらすぐに居場所が判るのに。」 スズ「あ〜も〜!族長様に文句言いに行くわよ!」 スズは2人を連れてわざわざ屋敷の族長の部屋まで行ってみた。 そこは蛻の殻で誰一人いなかった。 机の上には手紙が二通置いてあっただけです。 一通目はルカが持って来たメルの置手紙。 もう一通はメルがドンカラスに頼んだクラウスへの手紙だった。 勝手に読んで良いのか困っていた2人ですが、もう一通の手紙を読んでしまった。 それを読んで三人はやっぱりこんな関係なのかと思った。 族長を呼び捨てで…しかも、他の人の時と態度が180度以上違う。 リース「勝手に人のラブレターを読んじゃったよ…。呼び捨てでクラウスって。」 スズ「だ、大好きって。何でそこまで進展してるのよ!」 ルカ「もうお幸せに〜って感じじゃねぇーか?」 三人に知られた以上は騒ぎがかなり大きくなる事でしょう。 ビリッ! リースの怒りで手紙が破れた。 リース「あ、あぁーッ!ラブレターが破れたー!」 スズ「ど、とうするつもり!?読んだってバレるわよ!?」 ♪続く♪ |
エリリン | #45☆2007.04/11(水)16:23 |
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第46話♪やりのはしら♪ 倒れたメルはやっと目を覚ました。 暖かいので何でだろうと思いながら。 メル「あ、ここは…?」 洞窟の中に居た。 おまけとしてメルに毛布がかかっていて火が焚いてある。 誰かが助けたとしか思えなかった。 メルはもしかしてあの族長が助けたんだと思っていた。 しかしクラウスの姿が見えない。 よく見るとメルへの置手紙があった。 やっぱり助けたのは族長でしたがメルが寝てる間に頂上へ向かってしまったようです。 手紙には「何をしようとしたかはバレバレだ。お前に危険な事はやらせない。今すぐ帰れ。」っと書いてあった。 ところがメルが手紙に書いてある事に従う訳もなく。 跡を追おうと今すぐ出発しようとしていた。 ビリッ! メル「あ、レターが破レターなんちゃって〜。あはは…ってんな事言ってる場合じゃないわ!」 ちょっとギャグを言ってから急いで頂上に向かった。 それと同時に戻ってきたドンカラスに手紙を頼んだ。 族長へとリースへ手紙を渡すように言ったのだった。 急いでリースに族長が危険な事をしようとしてる事を知らせなければばらない。 族長へは止めさせようと説得する手紙を書いた。 ドンカラスが手紙を渡しに行ってる間にもメルは走っていた。 洞窟を出るとやりのはしらに着いた。 メル「着いた…ってぎゃー!」 やりのはしらと言う地名だけあってやりが降って来た! っと思ったらただのあられ…。 あられがとんがっていてなぜかはしらに巻きついています! あられとはしらが合体してやり! やりのはしらです! これにはメルに唖然としていた。 頬を抓ってこれは夢ではないと言うことを知った。 ぐさっ! 突然現れた人に何かが起きた。 リースの頭にやりが刺さった…。 リース「きゃー!血が噴き出るッ!」 メル「リースさ〜ん!」 リース「出血多量で僕が死んじゃう!」 メル「それ血じゃなくて血のりですよ…。」 し〜ん…。 グサッ! 今度はリースの心にやりが刺さった。 ただ遊んでいただけだったとバレてしまっていた。 メルの手紙を読んで来てくれたリースですが…。 リースしか来ていませんね。 他の2人は無視!? リース「居た!けど倒れてる!?」 珍しく役に立たない頼りにならない駄目リースが族長を発見した。 2人が発見した時にはもう全てが終わった時だった。 倒れてるのがその証拠。 リースが族長を背負おうとしたらメルが持ち上げてメルが起きたところまで連れて行った。 意外に力持ちなメルを見てリースは唖然とした。 クーリスと同じ力持ち…だったりするのでした。 リース「クラウスの顔色が悪いね…。」 メル「は、はい…。」 ごぎゅるるー。 リースの腹が鳴り出した。 お腹が減ったようです。 慌ててリースは何か食べる物を探してくると行って出て行った。 その間にメルは族長に毛布をかけてあげた。 次はやる事がないので族長をじーっと見ていたのでした。 クラウス「ここは?そこに居るのはメルディアナか?」 近寄るなと言われたので黙ったまま答えなかった。 何も言わない理由は怒ってるのも理由にあった。 聞こえても聞こえないふりをしている。 族長はメルを傷付けて嫌われたから黙ってるんだと思った。 傷付けられてもメルは族長が嫌いになった訳ではなかった。 クラウス「二度と近付くなと言ったが用は済んだから別に近付いても良いぞ。」 メル「クラウスの馬鹿ッ!」 バシッ! 近付いても良いと言われた途端にメルは早速近くまで来た。 そして族長を思いっきり叩いた。 叩かれた方は突然だったので心の中で驚いていた。 まさか叩かれるとは思ってなかった。 リースは走って戻って来てビックリしていた。 族長が頬を抑えていたからだった。 メルが顔を真っ赤にさせて怒っているし。 一体何があったのかりんごを採って来たリースには判らない。 とにかくリースは2人にりんごを渡した。 ♪続く♪ |
エリリン | #46★2007.04/11(水)16:25 |
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第47話♪族長の初恋!?♪ りんごを食べながらリースはこんな事を聞いてみた。 リース「2人ってどんな関係なの?」 クラウス「ただの幼馴染だ。」 メルは何か族長の答えを聞いてがっかりしていた。 もっと面白い答えを期待していたようです。 リースは族長とメルが顔を真っ赤にするリアクションを期待していたが。 族長は冷静に対処してしまった。 しかもただのを強調して… リースは族長だけ外に引っ張って行った。 リース「本当はメルちゃんラブ〜なんじゃないのぉー?」 クラウス「ち、ち、ち、ち、違うッ!」 リース「あっれー?族長、顔真っ赤。」 クラウス「あ、暑いからだッ!」 族長が言い訳をした。 こっそり聞いていたメルは面白がっていた。 本当に族長が真っ赤になっていてからだった。 そして本音を洩らさないかメルはこっそり観察していた。 もし、族長が2人だけの秘密を洩らしたりしたら… ボカボカになりますね。 リース「ただの幼馴染ってゆーのも嘘っぽいなぁ。」 クラウス「どうせただの片想いだッ!(叫)」 リース「そうなんだぁ。青春だねぇ…」 あ、あの…メル聞いてますが? 族長が叫んじゃってますけどー? メルは族長の言葉を聞いて驚いている。 まさかリースに片想いだと言ってしまうとは…。 族長はメルが聞いている事を知らない。 秘密を知ったリースは面白がっている。 メル「(嘘ぉーッ!昨晩の告白は本当なのーッ!?)」 昨晩、メルは族長に告白されていた!? ところが呆然とメルが立ち尽くしていると族長が冗談だと言ったので嘘だったと信じ込んでいた。 実はあれは族長が恥ずかしくなって来てとっさに出て来た言葉だったのです。 それを知らずに嘘だったんだと思ってしまっていた。 ある意味可哀想なクラウスです。 クラウス「昨晩、メルディアナに告白したんだが…」 リース「駄目だった?」 クラウス「いや、答えを聞く勇気がなくてな。冗談だと言ってしまったから判らん。」 ズデッ! リース「も、もしかしてさ。実はこれが初恋?」 クラウス「そうだ。」 何となくリースは族長が可哀想だと思った。 初恋は叶わないと言うから仕方が無い。 しかしここまで知ったら協力するしかない! リースは恋のキューピットになるつもりでいた! しかしリースの出番は必要ないようだった…。 メルが先に出て来てしまった。 メル「クラウス。昨晩の告白って本当?」 リース「本当なんだってさ。でも答えを聞く勇気がなくて冗談と嘘ついたんだって。」 メル「だったら今聞かせてあげる。」 えぇーっと思ったリース。 リースも聞いてしまいますが…。 良いのでしょうか? メルが交換条件を出して来た。 しかもクラウスが悲鳴をあげるような…。 そんな事を要求した。 メル「言ったら私の為に可愛いコウモリさんになってねっ♪」 クラウス「またか!?お前本当に堕ちるぞ!」 メル「私の誕生日にキッサキ神殿に入る前に大嫌いって言ったけど…やっぱり大好き〜♪」 ぼわっ! 約束通り、族長はコウモリにさせられた。 そしてまたコウモリの姿のままでメルに抱き付かれる。 リースは初恋って叶ったりするんだーっと思っていた。 メル「クラウス可愛い〜♪もうペットにして絶対離さないから覚悟してっ♪」 クラウス「私は一生コウモリかーッ!?」 メル「寝る時ももちろん抱いて寝てあげるから♪お風呂も洗ってあげるわ♪」 リース「クラウスが地獄を見てる…。」 ♪別のテーマに移動して続きます♪ |
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