ぴくの〜ほかんこ

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連載[990] 海の神 陸の神 空の神 <続>

みぐ☆みぐ #1★2008.05/02(金)18:20
!警告!
ネタバレ含みます。
別にいいよーって方だけお読み下さい。


この前の物語はこちら↓
http://www1.interq.or.jp/kokke/pokemon/commu/story/764.htm (→ほかんこ)
古すぎて表示されなかったらごめんなさい。
■あらすじ■
グラードンとカイオーガの戦いを止めるために空の柱へ向かう、ピカ(ピカチュウ)マイ(マイナン)プラ(プラスル)
他にも頼りになる仲間と共に『おふれのせきしつ』を見つける。
暗号にある「はじめに じーらんす おわりに ほえるおー」という内容を見て、お互い知り合いのジーランスとホエルオーをつれてきたのだが…


ザザァ…っ。
エルコが海面を進んでいく音が聞こえる。
風は乾いていたが、ピカ達に緊張感を覚えさせた。
 「あのさぁ〜、『おふれのせきしつ』ってぇ…どこなのぉ〜?」
 「え?」
 「(汗)」
辺りは一面水平線。
エルコを探しているうちにおふれのせきしつの場所をみうしなってしまったのだ。
 「おいプラしっかりしろよ〜」
 「なんで私なのよ?!」
マイがプラをなじった。
 「…お?」
なんだろう、遠くのほうで何かが海面から勢い良く飛び出している。
高く飛んだと思ったら、ザボーンと音を立てて沈む。そしてまた飛び上がっている…。
 「あれ、ランシィさんだ!」
 「すげぇ…、あの人何歳だよ」
 「エルコ!あの人に向かって泳いで!」
返事の代わりにプシューっと潮を吹いて、エルコはスピードをあげた。
 「そーだ、エルコ。これ、食べて」
ピカは思い出したように、ふところ(どこだ)にしまっておいた成長石をエルコに渡した。
 「これぇ…石だよぉ?」
 「いいから飲め!でっかい図体してんだからこんな石ころぐらい飲めんだろ!」
マイは無理やりエルコの口に石を放り込んだ。
 「んぐっ…うわわ〜!」
カアッとまばゆい光につつまれ、次の瞬間には目線がさらに高くなっていた。
 「ホ〜エ〜ル〜オォ〜だ〜!」
進化したらもっと口調が遅くなった。
 「いいから早く進んで!」
エルコは猛スピードで進んでいった。

ようやく『おふれのせきしつ』にたどり着いた。
 「ほっほっほ、あの信号(?)に気づいてくれたんじゃなぁ」
 (あれどうみても老人だよなぁ…)
ピカもまたランシィの年のことが気になった。
 「よし、じゃあ行きましょう」
ペッタの号令と共に一同は海底へ潜った。
 「…」
ただ無言で潜る。数分もしないうちに
 「ぉ、あった」
ブイが奥深くにある石版を見つけた。
 「では、読みますよ」
ペッタは石版にそっと触れ、点字を読み始めた。
 「…はじめに じーらんす おわりに ほえるおー 
  そして すべてが ひらかれる」
ペッタの声がしん、と響いた。
海底だからだろうか。物音ひとつ聞こえない静寂だった。

     ゴゴゴゴゴゴォ…ッ!

 「!」
突然激しい揺れが襲った。
 「上だ!」
ブイの掛け声と同時に一同は海底を蹴り、すごい勢いで海面に上がった。
そしてその島に、3匹のポケモンが並んで立っていた。
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みぐ☆みぐ #2★2008.10/03(金)19:34
島に立っていた3匹のポケモンは、顔に奇妙なポチポチ模様がついていた。

??? 『私タチヲ 呼ンダノハ…オ前ラカ?』

ロボットのようなしゃべり方で、氷のように透き通ったポケモンが問い
かけてきた。

ピカ 「そうだけど…、君等は誰?」

レジスチル 『私タチハ…古代カラ封印サレテイタ…レジスチル ダ』
レジアイス 『レジアイス ダ』
レジロック 『レジロック ダ』

聞いていて、頭が変になりそうなしゃべり方だ。

レジロック 『私タチニ 用ガアルノダロウ?』

不思議とピカ達の気持ちを読み取ったのだ。
勘が鋭いのだろうか。
背筋がゾクゾクしてきた。

マイ 「その通り。俺ら、レックウザに会いたいんだ。空の柱はどこにあるんだ?」

レジスチル 『空ノ柱…。私タチ レックウザ 守ルタメ 隠シテキタ』
レジアイス 『オ前ラ 暗号 解イタ。空ノ柱 行カセル』

3匹は正三角形に並んだ。
数秒すると、うっすらと建物が見えてきた。

一同 「…!」

10秒くらいたつと、目の前に大きな建物がハッキリと建っていた。

レジロック 『空ノ柱 100年ぶり…
       私タチ マタ眠ル…』

言い終わらないうちに3匹はズズズ…と地面に沈みかけていた。

プラ 「じゃあね!レジさん達!ありがとう!」

最後にレジスチルの手がひらひらと振られた。


ピカ 「ここが空の柱か…」
プラ 「すっごく高いよう…」

プラはあまりの高さにたじろいでいる。
でもピカ達は1歩踏み出した。
だが、ブイとペッタは入り口で立ち止まっている。

ブイ 「じゃあ僕達はこれで。
    君達の役に立ててよかったよ」

ペッタ 「レックウザに会えるといいですね」

空の柱が暗いのか、周りの海はとても輝いて見えた。

ブイ&ペッタ 「「頑張れ、勇者達!」」

2人の言葉に背中を押されながら、3匹は空の柱へと入っていった。
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みぐ☆みぐ #3★2008.01/20(日)17:04
空の柱に入ると、まず最初に長ーい階段が続いていた。

ピカ 「ひぃ…はぁ…、つ、疲れたよぉ…」
プラ 「大丈夫…っ、はぁ、後少し…っ」
マイ 「”後少し”ってソレ何回目だよ…?」

と思ったら本当に後少しで、3匹はやっと登りきった。
空の柱の頂上まで行ったんじゃないか、と思うくらい長かった。

??? 「あら…?お客様は久しぶりだわ…」

階段を登りきったところには、広い部屋になっていた。
その奥にサーナイトがシズシズと座っていた。

サナル 「私はサナル。空の柱の番人です…。
     上に登りたいのならば、私を倒していただきます」
ピカ  「あの、僕達、勇者なんですけど…(多分)」
サナル 「それなら勇者なりの実力を見せてください。
     それでは始めますよ」

     カーン!!

ディグダの時と同様、ゴングが鳴った(ぇ)

サナル 「サイコキネシス!」
ピカ  「うわぁ!」

ピカの体が ふわりと浮かんだ。
と、同時に激しい頭痛が走った。

ピカ  「うわぁっ…!い、痛いよー…っ」
サナル 「ふふ、そのうち気持ち悪くなり、ゲロゲロになりますよv(ぇ)」
プラ  「攻撃が地味!」

プラの突込みをよそに、ピカの頭痛は激しくなっていく。
目の前がかすんできた。

??? 「やめろ!」

パリーン、と音とともに、窓から黒い影が飛び込んできた。
その影は、とても鮮やかな緑色の耳をパタパタと なびかせながら言った。

??? 「あなた…、吐きそうになる人達の気持ちを考えたことがあるの?!」
サナル 「な、なんですか、あなたは」

サナルは後ずさりしながら、飛んでくるガラスをよけていた。
はたはたと 羽ばたく耳元の葉っぱは、見ただけでリーフィアと認識できた。

エシン 「私はエシン。3人の方が空の柱に入るのを見たので、
窓から覗いていました」
プラ  「ストーカかよ!」

プラの2回目の突込みが入った。

エシン 「私は、吐く人の気持ちがよくわかるの!
     なぜなら…私がよく吐くから!」
一同  「…」

…シラけた。

エシン 「とっ、とにかく!
     この人達が勇者じゃなかったなら、どうやってここまでたどり着けたと思っているの?」
サナル 「た…確かに…。
     ディグダの洞穴を抜け、古代ポケモンを復活させることができるのは勇者ぐらいですよね…」

サナル 「よし、わかりました。あなた方を勇者と認めます。
     この先の番人にも伝えておきますね」

サナルはあっさり納得した。
みんな「単純だ…」と思ったに違いない。

ピカ  「エ、エシン。ありがとうね!」
エシン 「いや、ただ一刻も早くグラードンとカイオーガの争いを止めてほしいだけです。
     かわりにといっちゃ なんですが、私もあなた達のお供をさせてもらえませんか?」
3人  「「「え?」」」

意外な意見だった。
まさかこんな大変な役目を手伝いたい人がいるなんて。
でも、仲間になってくれるのは嬉しい。

マイ  「も、もちろんOKだぜ!」
プラ  「大歓迎だよ!」
ピカ  「また一段と冒険が楽になる♪」

エシン 「本当?!ありがとう!」


エシンが仲間に加わり、一同は次の階へと足を運んだ。
また長い階段を目の前に、ため息をつきながら。

そんな4人がいる空の柱の下では、何者かが怪しげな活動をしていた…
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みぐ☆みぐ #4☆2007.08/15(水)15:03
ピカ・マイ・プラ・エシンの4人組は、どんどん頂上めがけて上っていった。
194段の階段を上り終えると、また小さな小部屋があった。
キィ…っと戸を開けると、ノクターンが観葉植物に水をやっていた。

プラ   「あれ…?あなた誰…?レックウザは…?」

ノクターン「ん?おいらは空の柱の番人だけど、もう戦わなくていいんでしょ。
      つか、レックウザはまだまだ上にいるけど…」

一同   「う…うそだぁ〜!」

異口同音に、ため息に近い声を出した。
合計で302段上ってきたというのに、まだあるのだ。

ノクターン「頑張れ☆」

     てくてく…

     とことことこ…

     ふぅーっ

     てくてくてく…

     たたたたっ…

…何時間上り続けただろうか。
窓から見た景色は20分前とちっとも変わっていない。
今までとってきた休憩の中で、一番長く休憩をとることにした。

ピカ 「ふわーっ!石ころがすっごく小さく見えるよ!」

マイ 「そら石ころなんだから当たり前だろ Σヽ(´□`●)」

プラ 「マイの意味なし顔文字つっこみ!
    ピカは倒れた▼」

エシン「みんな…いくら疲れてるからって…(汗)」

それくらいキツいのだ。
プラなんて唇が白くなってきている。

ピカ 「…?!」

ピカは突然、下から高速で壁をはい上がってくる集団を目にした。

ピカ 「な…なんか来るぅ!」

マイ 「はぁ?!
    (窓をのぞく)
    うぉ!本当だ!なんかあれズルくね?!」

わーわー言っているうちに、
  ぱりーん!
と、その黒ずんだ集団は窓を割って入ってきた。
ニューラを先頭に、ヘルガー、アブソル、サメハダーが並んでる。

エシン  (割れた窓ガラス2枚目…)

プラ   「っきゃー―!何か変なおじさんが入ってきた!」

ニューラ 「そうです!私が変なおじさんです!
     あ、変なおじs♪…って何やらすんだっ!(怒)」

マイ   「こいつ結構ノリいいぜ☆」

マイがゲッツポーズをとった。
ニューラは赤面して、

ララーミュ「うるさいっ! 
(ニューラ)俺はララーミュだっ!」

エシン  「…で、一体何しにきたのさ?」

ヘイル  「俺たちはお前らを妨害しにきた」
(ヘルガー)

4人   「な、何?!」

ソルア  「実はグラードンとカイオーガを戦わせているのはあたし達なのよ。
(アブソル)『藍色の玉』と『紅色の玉』を使ってね!」

マイ   「なんでそんなことするんだよ?」

サメイラ  「征服だよ。あいつらを操っているのはこの俺達。
(サメハダー) つまりどんなに争いが起きても、俺達は無害。
       だから俺達以外みんな死滅♪」

ララーニュ「あ゛ーっ!お前ら大事なこと言いやがったな!
      そこは俺がビシッと言って決まるハズだったのに〜!」

ララーニュが突然キレた。
するといきなりサメイラが暴れだした。

サメイラ 「み、水ぅ!体が乾いてきたっ!水をくれえぇー―…っ」

ララーニュ「うるせぇなぁ!ほれっ」

ララーニュは持っていた水筒をぶちまけた。
サメイラはうっとりとした顔つきで静かになった。

4人   (大丈夫かこいつら…)


ララーニュ「と、とにかくお前らはここで消えてもらう!覚悟しろっ!」

ララーニュは高くジャンプし、襲いかかってきた。
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