3章   大地と二人の過去




 1
 

男 「すまない。私は、とある人物を探して
   いるんだが・・」

女1「キャー超美形!」

女2「ホントだわ〜!お名前は何って言うんですか〜?」

男 「名前?名前など、どうだっていい。
   私と同じような紋章を宿している闇エルフを
   探しているんだが」

女3「どこから来たんですか〜?」

女4「彼女はいるんですか〜〜??」

女1「ちょっと!ぬけがけは無しよ〜!」

男 「奴がここいらに潜んでいるという情報を得た。  
   どなたか知らないか。」

女2「その闇エルフって女なんですか〜?」

女3「もしかして彼女!?」

男「いや、男・・」

女4「え〜じゃあフリーですかぁ〜?」

女1「きゃーどんな女性がタイプですか〜?」

女2「あんたじゃ無理でしょ」

女1「なんてこと言うのよ!あんたよりマシだわ」

男「あの・・・」

キラーン

その後方を飛んでゆくエルフ。

補足 : 大地 初登場 このあたりから話が核心に。  
 2
 
エ 「…なんだありゃ?」

風 「うわっ、あの人モテモテみたいだね」

エ 「何かムカつく…」

風 「なははは。私が相手になってあげるから♪」

エ 「いるか」

風 「四、五年たてばナイスバデーになるんだからね」

エ 「(無視)…アイツ、どこかで見たことありそう
   なんだけどなぁ…」
補足 : 闇エルフ、いつの間にか復活  
 3
 
美形「き、貴様は!?遂に見つけたぞ!我が・・・」

女 「きゃぁあああああっ!こっち向いてええっ!!」

美形「って、やめろっ!うわあっ!」

エルフ「何か大変そうだぜ・・・」

風 「モテル男は辛いっていうから」

エルフ「何だかなぁ・・・」
   
 4
 

補足 : 見るほうは意外と冷静
男 「ま、まてまて!私はお前に用があるんだ!闇エルフ!」

女共「きゃーきゃーきゃー」

エルフ「あ〜?オレのダチに女のコにキャーキャー
   言われるヤツはいないぜ」

風(・・炎はトモダチから除外されたわけかな)

男 「ダレが友達だ!お前のその顔の紋章、
   忘れたわけではないぞ!」

女共「きゃあああああ」

エルフ「え?女がうるさくて聞こえないんだけど」

男 「だから!お前も私の紋章、身に覚えがあるだろう!?」

女共「きゃーーーーん」

エルフ「は?聞こえないんだってば。」

男 「おい、お前達。話の邪魔だ、散ってくれ。」

女1「私に言ったの!?」

女2「私よ!私でしょ?」

女3「あっつかましい〜〜あんた達なハズじゃないじゃん」

女一同「ダレに言ったんですか〜?」

男 「じゃまだ〜〜〜!!!」

エルフ「・・・帰ろか」

風 「そうだね。まともな話はできなさそうだもんね」

男 「帰るな!話は終わってない!!」

エルフ「・・・・・早く話してよ・・」
   
 5
 
補足 : 大地の本当の名前が気になる所。
      名前が「大地」だったら普通間違えない。
男 「大地という名前に覚えはないか」

エルフ「・・・・ああ、知っているが・・」

風 「え、知ってるの?」

エルフ「確か小さいときに同じ村にいたコだよ。
   旅の商人の子らしくて長く一緒にはいれなかったけど」

男 「・・・・」

エルフ「小さくて可愛い子だったよな〜 どこ行くにも俺の
    後をついてきてさぁ・・」

風 「へぇ〜」

エルフ「でも、まぁ・・俺の初恋の相手と言えるかな」

男 「!!!」

風 「・・・その大地さんが何なの?」

男 「・・・・・・」

エルフ「・・・・・」

風 「・・・・・・」

エルフ「・・・まさか・・」

男 「・・・・オマエの初恋が私だったとはな・・」

風 「ぎゃ〜〜〜まじでっ!!最悪!エルフ!!」

エルフ「俺が言いたいわい!ま、ま、まぎらわしんだよ!!
    てめー」

男(大地)「知るかっっ!私だって今日始めて知った事実だ!」

風 「あんた達、最悪だよう・・」
 
 6
 
大地「ええい!そんな事はどうでもいい!」

エルフ「あああああっ!俺の、俺の初恋があああ・・・」

風「・・・(汗」

大地「話を聞けぇっ!」

風「だから早く話しなさいよっ!」

大地「いいか、私が来た理由は・・・!」

エルフ「あああああっ!」

大地「話を聞けぇっ!」

風「だから早く話しなさいよっ!」

大地「いいか、私が来た理由は・・・!」

・・・・・。
補足 : ゲームではこのことを「ハマリ」と言います。  
 7
 
補足 :  宝玉に触った当時のエルフは
      「この子ともっと仲良くなれますように」と
      宝玉にお願いしたとかしてないとか。
大地「確か、あの時。 おまえは村の隠された宝玉探しに
   出るといった。 いつもの冒険ごっこだと思った私は
   何も恐れるコトなく、オマエについていった。」

風 「うっわ〜シリアスだわ。シリアスなのよね?
   今回始まって以来じゃない!?すっごーい」

大地「ただの洞窟にしては封印の印がほどこされていたが
   術にたけている闇エルフのオマエはなんなく封印を
   解いたな。」

風「へぇ〜それでそれで」

大地「奥に進むと、虹色の光につつまれた宝玉があったんだ。
   何も知らない私と知ってたかどーだかは定かでは
   ないが、闇エルフと。 子供心につい触れてしまった。」

風「・・・・んあー・・もっと、ちゃんとしたとこで聞くべき
   だったわぁ・・。汗かいてきちゃった・・」

大地「虹色に輝いていた宝玉が急に漆黒の光に変わり、
   俺達にその光をあびせた。 そして、驚いてる私た
   ちの頭におそろしい声が聞こえたんだ。」

風「・・トイレも行くべきだったかしら・・」

大地「<外見にだまされ近寄りし愚かな人間達よ。
   オマエ達に呪いをかけてやろう>


風「・・ごくり」

大地「私と闇エルフは宝玉によって呪われてしまった。  
   この紋章はその呪いの証ってわけだ。
   ・・・俺は闇エルフをにくんでる。 例え同じ呪いを受けて
   いようとな・・・。」

風「・・・エルフったら、んなコトちっとも言わなかったわ・・・
  実は苦しんでたの・・・?っておい!
  まだショック受けてるよ、こいつ!」
   
 8
 
補足 : シリアス路線、一瞬にして砕ける。
大地「その呪いのせいでな…、お前は異性に好かれなくなり、
    その分私が必要以上に女に好かれるようになって
    しまったのだ!!」

風 「ええぇーーっ!?」

エルフ「ちょ、ちょっと待て! し、知らなかったぞ!!」

大地「忘れていたのか? まあ無理も無い…   
    あの頃はまだ子供だったし呪いの効果にも気に
    ならなかったからな」

エルフ「ま・・マジかよ・・・・」

風 「んで、今頃何しに会いに来たの?(冷静)」

大地「ああ、子供の頃は呪いもあまりたいしたこと無かっ
    たんだが、さすがに最近つらくなってきてな…」

風 「…さっきのか」

大地「それで、もう一度宝玉のある洞窟に行ったのだが   
    どうも闇魔法を使わんと先へ進めんらしいのだ」

風 「で、エルフを探してたわけね」

エルフ「・・・・・・」

大地「ああ、どのみち二人で行ったほうがいいだろうしな」

エルフ「・・・・てめえのほうはどこが呪いなんだよ!!」

大地「毎日毎日いろんな女から迫られるんだぞ! 
   お前の方がまだマシだ。」

エルフ「くっそー・・ハーレムじゃねぇか・・・」

風 「んでもさー、何で私には効果が無いんだろう?」

エルフ「ああ? お前は対象外だろ、女として。」

風 「また吹っ飛ぶか?(怒)」
   




そして、二人は洞窟に行く事に・・・


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