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TOPPERSのインストール
開発環境の準備ができたところで、ようやくTOPPERSの導入に入ります。
今回使用したカーネルは''TOPPERS/JSP1.4.3''です。
TOPPERSの公式サイトから
jsp-1.4.3.tar.gz(EUC,LFを使いました。Windows用はまだ試してません。)
をダウンロードして適当なディレクトリに展開します。次に、
TOPPERSのconfigureをコンパイルします。configureは自動的にコンパイルに
必要な情報を収集してMakefileを生成するものです。
$cd ~/TOPPERS
$tar zxf jsp-1.4.3.tar.gz
$cd jsp/cfg
$make depend
$make
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実行環境の変更
デフォルトの状態だとモニタプログラム上で実行するようになっています。
今回、モニタプログラムは使わずにROMから実行するのでROM実行に変更します。
jsp/config/h8/akih8_3069f/Makefile.configの内容を修正します。
DBGENV := TNCT_MONITORの項目をコメントアウトして、
DBGENV := ROMを有効にします。
#
# 実行環境の定義
# 下記の中のどれか1つだけを有効にし、その他はコメントアウトする
#
# 苫小牧高専製 簡易モニタ、または秋月電子製モニタ
#DBGENV := TNCT_MONITOR
# ROM化 外部RAM使用
DBGENV := ROM
# ROM化 外部RAM未使用
#DBGENV := INMEM_ONLY
# Redboot
#DBGENV := REDBOOT
#
# コンパイルオプション
#
CDEFS := $(CDEFS) -DCPU_CLOCK=20000000
INCLUDES := $(INCLUDES) -I$(SRCDIR)/config/$(CPU)/$(SYS)
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サンプルプログラムのコンパイル
これで一通り必要なものがそろったはずなので、サンプルプログラムを
コンパイルしてみます。サンプルプログラムを格納するディレクトリを作成して、
configureを使ってサンプルプログラムを生成します。
サンプルプログラムはtinetを使っていないので、makeをダウングレード
しなくても問題なくコンパイルできます。
$cd ~/TOPPERS/jsp/
$mkdir sample
$cd sample
$../configure -C h8 -S akih8_3069f
configure: Generating Makefile from ../sample/Makefile.
configure: Generating sample1.c from ../sample/sample1.c.
configure: Generating sample1.h from ../sample/sample1.h.
configure: Generating sample1.cfg from ../sample/sample1.cfg.
$make depend
$make