melonはタッチストーン形式のファイルを読み込んでスミスチャート上に 入力インピーダンスを表示するプログラムです。また、簡易整合回路機能により スミスチャートを見ながら理想素子を用いた整合回路の調整を行うことができます。 melonは開発途中のため、至らないところがあるかとは思いますが、 暖かく見守ってもらえるとうれしいです。
スミスチャート上のフォントサイズはStyleタブで変更できるようにしました。KeyFontSizeが凡例、PlotFontSizeが目盛に対応します。
#で始まるフォーマット識別子に小文字が混在していた場合にうまくファイルが読み込まれない問題を修正しました。 50オーム以外の基準インピーダンスにおける計算を一部修正しました。
画面更新処理が頻繁に発生することにより、CPU負荷が高くなる問題を修正しました。 最大化・最小化したまま、プログラムを終了した場合に通常の画面サイズが保持されない問題を修正しました。
Sパラデータ差し替え機能で、変更後プロジェクトファイルに設定が反映されないバグを修正しました。
デザイン選択をプルダウンからDesignタブに変更、デザイン名称設定ができるようになりました。
読み込んだSパラの基準インピーダンス変更ができるようになりました。
NPort data選択後、右下プロパティリストのRefZパラメータで設定できます。
現在、整合回路で使用できる素子は以下のとおりです。 なお、分布定数素子は基準周波数と電気長、特性インピーダンスの指定ができます。
整合回路を追加するには、Matchタブで空行をダブルクリックします。 ドロップダウンリストが表示されるので追加する素子を選択してください。 また、素子を削除する場合はDELキーを押してください。
表記 | 回路 |
---|---|
shunt L | 接地インダクタ |
cascade L | 直列インダクタ |
shunt C | 接地キャパシタ |
cascade C | 直列キャパシタ |
trans line | 無損失伝送線路 |
shunt stub | 短絡スタブ |
open stub | 開放スタブ |
プロットする周波数範囲はSweepタブで設定します。 開始周波数(start)、終了周波数(stop)を設定できます。 設定する場合は、セルをダブルクリックします。 プロット周波数範囲は複数設定することができます。 空行をダブルクリックすると、設定が追加されます。
各周波数帯をプロットする線幅、線色等は右下のリストで変更することができます。
スミスチャートの基準インピーダンスは、Matchタブにて "NPort data"を選択した際に右下のリストに表示されるRefZ値で設定可能です。 複素数を入力する場合は、実部の後に半角スペースで区切って虚部を入力してください。
数値は、表の値をダブルクリックすることで入力できるようになります。 数値入力の際には"1p"や"1n"というように、単位の接頭辞を同時に入力することができます。
マーカーはMarkerタブで設定します。 空行をダブルクリックするとマーカーが追加され、 DELキーでマーカーが削除されます。
また、リストで選択中のマーカーの書式を右下のリストで変更することができます。 凡例の入力インピーダンスの表示形式はStyleから選ぶことができます。
Style | 表示形式 |
---|---|
None | 凡例を表示しません |
Mag Phase | 入力インピーダンスを極形式で表示します |
Impedance | 入力インピーダンスの実部と虚部を表示します |
Admittance | 入力アドミタンスの実部と虚部を表示します |