富井さんから堂上夫妻頂きましたー!!
いつだったか、以前富井さんに「堂上夫妻絵が見たいよー!」と強請ったことがありまして、
この度、その願いを叶えて頂いてしまいました。
月刊堂郁(※1)を読んで膨らんだ夫婦妄想だそうです。富井さん本当にありがとうございますー!
※1 月刊堂郁…弓先生版図書館戦争が掲載されてるLaLa本誌の意

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僭越ながら、こっそりと小話をつけさせて頂きました☆

 堂上が風呂から上がると、妻の姿がどこにも見当たらなかった。
 どこにいるのだろうと思いながらも、まずは冷蔵庫へと向かった。風呂上りの一杯のためだ。
 冷やしてあった缶ビールを無事確保し、それを片手に寝室へ入る。するとそこに、ベッドの傍に座って洗濯物を畳む郁の姿があった。
 ドアを開けた音でこちらに気付いたようで、笑顔で向かい入れてくれた。
「篤さんあがったんだー、おかえり。あれ、なんでシャツ着てるの?」
「Tシャツ持っていくの忘れたんだ」
 風呂に入りに行く時に着替えのTシャツを持つのを忘れてしまい、堂上は下はジャージ、上は今日着ていたYシャツという格好でいた。そのことを素直に白状すると、郁はおかしそうに笑い声を上げた。
「あはは、そうだったんだ。ね、洗濯するからそのシャツ脱いでー」
「ああ、後で洗濯に出しとく」
「お願いねー」
 郁と言葉を交わしながら、ベッドに腰をかける。
 肩にかけたタオルで濡れた頭を拭きながら、洗濯物を畳んでいる郁の後姿を眺める。
 図書隊員のご多分に漏れず、郁もきっちりとアイロンを掛ける。家事は郁と共同で行っているので堂上もアイロンを掛けるが、二人ともそれを厭わないでやるお陰で、いつでも皺のないシャツを着て出勤できている。
 アイロン掛けは教育期間中に仕込まれる技だが、それでも綺麗にアイロンを掛ける郁の姿はどこから見ても『家事をする奥さん』だった。ともすれば奥さんらしくないとか料理も得意じゃないし、などと言い出す郁に告げれば、照れるか反駁するかのどちらかだろうが。
 そんなことを考えながらビールを飲んでいるうちに、郁は衣服を畳み終わったようだ。ぐうっと背伸びをしながら堂上の膝目掛けて背中から倒れこんできた。
 顎を逸らして堂上を見上げる郁は、堂上の手元にあるビールに気付いたようだ。
「はー終わり!…って篤さんまたビール飲んでる」
「いいだろ別に。風呂上りの一本は美味いんだ、飲ませろ」
「そう言ってまた後で飲むんでしょー!」
「少しくらい大目に見ろって」
「もー、自分のお小遣いで買ってよね」
 郁は少し頬を膨らませて不満げだ。
 こうやって時々、郁は堂上の飲酒を注意する。堂上の飲酒量は、普段は控えめにしていても一般的な量よりは多くなる。そうするとおのずと掛かる金額が増えてしまい、それを郁に咎められるのだ。
 だが、その裏に堂上の体を心配する気持ちもあるのは分かっている。なのでその時は少し控えようと思うのだが、やはり酒好きとしては売っているのを見ると、ついついダースで買い込んだりしてしまう。そしてまた郁に叱られるのだ
「ほんっとに篤さんはお酒が好きなんだから」
 堂上を見上げる郁の頬はまだ膨れっぱなしだ。堂上は手にしていたビール缶を床に置き、両手を頬に添えて押してみた。堂上の手のひらに押され、頬からぷしゅうと空気が抜ける。
「あつしひゃん、なにするのよう」
「ふぐみたいになってるからつぶしてみたくなってな」
「誰がふぐよー!」
 ビールを持って冷えていた手に、郁の頬の温かさが気持ちいい。郁もひんやりとした感触が気持ち良いのか、文句を言いつつも心地よさそうに瞳をを閉じた。



もう少し先も考えたんですが、これ以上書くと良化隊に検閲されちゃうんでここでストップw
勝手ながら、この話は富井さんに捧げます☆


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