アローネ・レイル



性別 男
出身 カロパドゥメ
身長 160cm


 中流貴族の一人息子。幼い頃から、特に母親から虐待を受け続けて毛髪は白くなり、体には火掻き棒による夥しい火傷の痕がある。
 孤独と恐怖の日々を過ごしていたが、ある時召し抱えられた使用人ユーズトーリュから初めて自己を認められ、次第に彼女を強く意識するようになる。
 成人してからは父親から爵位(男爵)を一つ譲り受けたのみで邸を追い出されるが、本人は気にしていない。
 ユーズトーリュがただ一人名前を呼んだ人物である。

■アローネの魔力行使法-「命令」
 誰かが触れて手放した物質から感情を読み取る他、感情の残滓を利用して操る。触れている間は操れず、手放してから5分間経過しても残滓が消滅して操れない。
 座標指定の為、視認出来る範囲及び存在を確認していないと発動出来ない。アローネの感情も動力とし、恐怖や錯乱によって感情が負けると失敗する。対象の体積や重量、数、操作速度の限界は無いがアローネの認識に依存もする。
 殆ど間隔を空けずに10回、または20分間継続して使うと立ち上がれない程に疲労する。
 実際に声や動作で「命令」しているのはブラフ。行使法最強の武器は液体。
 それを感情とする条件は魔力に働きかけようとする電気信号がある事。機械的な思考など感情に類似するものしか人物に無いと性能が極端に落ち、対象そのものにそれがあると操れない。
 最悪の敵は魔力を行使出来ないタイプのメカ。自身の感情を残滓にするしかない。

 名前のスペルは「Alóne」。英:アローン「孤独な、ただ一人の」、伊:アローネ「輝き、後光、栄光、光暈」のダブルミーニング。姓は「il re」伊:イル レ「王」のアナグラム。
 男爵本来の呼称「レイル卿(姓+敬称)」ではなく準男爵などの呼称「アローネ卿(名+敬称)」であるのは、貴族界隈は彼を貴族と認めていない為の嫌味、領民達は本人からの頼みを聞き入れた為の誠意の表れである。

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