IndexMainNovelCappuccino フォントサイズ変更   L M D S
◇◆ Mocha ◇◆
『ピピピピピッ ピピピピピッ……』

 頭の片隅で、目覚ましのアラームみたいな音が小さく聴こえる。
 それでも頭のど真ん中には、トマトの挟まったおいしそうな生ハムサンドが占めていて、ゴクリと唾を飲み込んでから勢いよくそれに齧り付いた。
 けれど、思ったよりもそのパンはおいしくない。それどころか、やけに堅い。
 だからこれでもかと噛み付けば、生ハムが悲鳴を上げた。
「鈴ちゃん痛い〜っ!」
 こんな不味い生ハムサンドにも、心があるのか……ってあれ?

 薄っすらと目を開ければ、目の前にドドンと伸びるカプチーノ色の腕。
 さらにその腕の、肘と手首の中間辺りに、大きな歯形がついている。
 マズイ。これは確実に、生ハムサンドと勘違いして私が噛み付いたに違いない。
 けれどそれよりも、もっとマズイ予感がする。この展開からいくと……

「鈴ちゃん、こんな朝から、もう僕が欲しいの?」
 横向きの身体をゴロンと転がされ、天井を見る間もなくアイちゃんの顔がニョッキリ現れた。
 やっぱりだ。予想通りだ。そしてこの後は……
「むぅんっ! あっ、ちがっ、やっ、やめっ……」

 アイちゃんの部屋に、転がり込んで一週間。
 働く、働くな、悪いから、悪くないから、といった具合の押し問答が何度も続いたけれど、 マンションで働く人たちまでがアイちゃんのグルになり、あの手この手で私を引きとめた。
 結局それに根負けして、厚かましさ最上級だと思いつつ、こうして毎日を過ごしている。
 アイちゃんがゲストルームの一室を、私の部屋として提供してくれたけれど、その部屋で眠ったことは一度もない。
 なんだかんだと言いくるめられて、気付けば毎日、こうやってカプチーノ色の腕の中だ。
 それでもそれを、少し望んでいる自分が恐ろしい。
 枕が変わると眠れなくなるなんて言うけれど、今の私がまさにそれだ。
 アイちゃんの腕じゃないと、きっともう熟睡できないかも……

 アイちゃんの部屋で眠るようになってからは、あのおかしな夢を見ることがなくなった。
 だから夢から覚めても疲労感がなく、頭が混乱しちゃうこともない。
 本当に、オバカな夢を見続けたものだとつくづく思う。
 妄想もここまでくると、イタタタタッだ。
 アルには確かに出逢ったけれど、私の知らない遠い親戚だということで、自分勝手に話をまとめ上げた。
「あんなにそっくりなんだから、鈴ちゃんの、生き別れたお兄ちゃんなんじゃない?」
 だなんて、『アルお兄ちゃん説』をアイちゃんは疑わないけれど、どこをどう見ても、私とアルは似てなどいない。
 確かに髪の色と目の色は、ちょっとだけ似ているかもしれないから、ほら、やっぱり遠い親戚説が有力だ。

「あぁぁあ! 鈴ちゃんのせいで、遅刻しちゃう!」
「ご、ごめんなさい……」
「じゃ、続きは帰ってきてからね」
「あ、うん……ぅん?」
 何が私のせいなのか、何の続きの約束なのか、分からないまま返答してから首を捻る。
 けれどちょっとだけ慌てたアイちゃんは、そんな私のおでこにキスをしてから部屋を出た。
 時計を見れば、まだ六時。
 アイちゃんの働くお店は目と鼻の先だというのに、バリスタさんの朝は、想像以上に早いらしい。

 アイちゃんが出勤し、ようやく私も着替えだす。
 年が明けて、学校は既に自由登校だけれど、部屋に居たところでやることもない。
 残りわずかな高校生活だけに、なんとなくの淋しさを込めて、なんとなく登校する私だけれど、 同じような考えの友達は多々居るらしく、クラスの欠席率は妙に少ない。

「これはこれは、鈴姫さま。おはようございます」
 エレベーターを降りてすぐに響き渡る、これでもかってなほどの丁寧なご挨拶。
 毎朝の恒例行事だと分かってはいても、言い返さずにはいられない。
「い、いや、だから、姫も、様も、いらないですって……」
「いえいえ、そのような敬称を外す軽んじた呼び方はできませぬ」
「と、豊田さん……できませぬって……」
 マンション管理人の豊田さんは、物腰が柔らかな、上品で白髪のジェントルマンだ。
 いつも正装をキッチリと着こなし、マンション内で働く人たちに、キビキビと指示をだす管理職。
 まるで執事とは、こんな感じだと思わずにはいられない。
 そんな豊田さんに、初日早々『鈴姫さま』と呼ばれてたじろいだ。
 だから何度もやめてくれと頼んでも、頑なに断り続けられて今に至る。
 せめて姫だけでも、抜かしてくれると有難いのに……

「鈴さま、いってらっしゃいませ」
 そこに黒いメイドのような制服を着た、ハウスキーパーの松田さんが現れて、スカートの裾をチョコっと持ち上げながら、可愛らしくお辞儀をした。
「あ、マッチャン、おはようございます」
 だから私も制服の裾を持ち上げて、マッチャン同様、バレエのプリマみたいに膝を曲げて挨拶すれば
「い、いけません! これは従者の挨拶礼でございます!」
 マッチャンが慌てふためき、そんなお辞儀をする私を止めた。
「従者って……マッチャンも大袈裟だよ……」

 マッチャンは、私と同じくらいの歳の可愛らしい女の子だ。
 きっとお友達になれると思い、ナンパをする勢いで私から何度も声をかけた。
 でも、苗字は渋々教えてくれたものの、下の名前は絶対に教えてくれない。
 悪用なんてしないのに、どうやら私は信用がないらしい。
 けれど、しょげ返る私に、それは規則なんだということを再三伝えた後、マッチャンがおずおずと切り出した。
「で、では、マッチャンと呼んで下さい……」
 ということで、それ以後はマッチャンだ。

 にこやかな笑みで私を見送る二人を尻目に、ブツクサ言いながらエントランスを歩き出す。
 そんな私を確認したドアマンの本田さんが、ドアを開けながら私に問いかける。
「鈴姫さま、お帰りは何時頃になりますか?」
「えっと、いつもと同じくらいかな?」
「それでは私が困ります。それでなくても鈴姫さまは、我々近衛の送迎を、拒否なさっているのですから!」
「こ、近衛って……戦国時代じゃないんだから……」
 いつも眉間に皺を寄せて、辺り一体をくまなく見張っているような本田さんは、どう見ても、誰が見ても武士!
 もし私に何かがあったとしたら、切腹されそうで何やら怖い。

 最初の数日間は、この本田さんをはじめとするドアマンの方々が、どこへ行くにも車で私を送迎をした。
 これが、働かずにアイちゃんの部屋へ留まると根負けした、一番の理由でもある。
 働き口を探そうとしても、ことごとく高級車が私の後を付回す。
 学校では、校門まで車を横付けされちゃうもんだから、それはもう生徒皆さんの好奇な目に晒された。
 だからアイちゃんに、やめてくれるよう頼んで欲しいと伝えたところ
「鈴ちゃんが、働かずにここに留まると誓うなら、すぐにやめさせるよ」
 と笑顔で言い返されて、あえなく私はそれに屈することとなる……

 とにかく、このマンションは凄すぎる。
 超がついちゃう高級マンションだから、居住者の方々はゴージャスな著名人に決まってる。
 だから居住者の安全やプライベートなどを、徹底的に守るというシステム管理がなされているのは分かる。
 それにしても、この国賓レベル級の扱い方には、なんだかどうも落ち着かない。
 高級という名のものに、縁がなかったからそう思ってしまうのかも知れないけれど、 妙な仕来りなどがありすぎて戸惑うことばかりだ。

 現にこの間なぞ、お世話になっているお返しにと、家庭科で作ったクッキーをみんなに配ったら、 あの怖い本田さんにまで感涙とともに跪かれた。
 呆然としながらも、これがここの仕来りなのだと、私も同じように跪いてみたところで、 さらに唖然としたアイちゃんに見つかって
「鈴ちゃんは、滅多やたらに、膝を床についちゃ駄目なのよ?」
 ってな具合でアイちゃんに怒られ、その後は説教じみたマナーの講義をコンコンと聴かされた。

「ヘンテコ夢のお次は、ヘンテコマンションだよ」
 自分の教養のなさは棚に上げて、しかめっ面をしながら文句を言った。
 けれど角を曲がってしばらく経ったところで、さらにヘンテコ事件に遭遇することになる――

「鈴!」
 誰かに呼ばれた気がしてキョロキョロと辺りを見渡すと、金髪の男性が遠くから手を振る姿が目に入った。
 これは夢なのか、いや、これは現実だ。
 でもあの校門に立っていた坂東さんが、昔からの知り合いのように、私の名を呼び近づいてくる。
 しかも、息を整えながら吐き出された言葉で、さらに私の頭は混乱することになった。
「あれから具合はどう? ごめん、俺のせいで……」

「えっと、以前どこかでお会いしたことが?」
 とりあえず一番まともだと思われる疑問を口にしてみるけれど、坂東さんは優しく微笑むばかりで、その問いには答えてくれない。
 それどころか手近なカフェを指差して
「コーヒーでもいかが? 少し、鈴と話がしたいんだ」
 そう問いながらも私の手を取り、答える猶予をくれずに華麗なエスコートを繰り出した。
「あ、で、でも、学校が……」
 少しだけ踏ん張って、ささやかな抵抗を試みたけれど
「だってもう自由登校でしょ?」
 サラッとそう言い返されて、結果、もう断る理由が何もないと諦めた……

「ダブルモカマキアートがお勧めだよ。生クリームとチョコシロップがかかっていて、これなら鈴でも飲めるはずだ」
「あ、じゃ、それで……」
 どうやら私の顔には、コーヒーが苦手だと書いてあるらしい。
 だからアイちゃんも、坂東さんも、こうやって私も飲めるものを勧めるに違いない。
 けれど私がお財布を取り出したところで、坂東さんが驚いたように言い出した。
「やめてよ鈴、みっともない!」

 私はみっともない女なんだと、意気消沈しながら小さな丸椅子に腰掛けて、テーブルにめり込むほど俯いた。
 それでも坂東さんの意味不明な言葉で、否が応でも顔をあげることになる。
「鈴が引っ越したと聞いて、すぐにあそこだと分かったんだ。ココアの結界がバリバリに張り巡らされているからね」
「コ、ココアの結界?」
「うん。でもあそこはカプチーノ領だから、エースとアルが結託してるんだろうけど」
「カ、カプチーノ領で結託?」

 坂東さんの言っていることが、サッパリ分からない。
 私が間抜けだからか、それとも坂東さんの言っていることがおかしいのか、どちらにしても分からないものは分からない。
 けれど少しだけ分かったことがある。
 どうやらアルだけではなく、エースも存在するらしい……

 坂東さんが、お勧めのコーヒーを私に差し出しながら、単刀直入に切り出した。
「鈴はもう、何かがおかしいことに、気がついているだろ?」
 おかしいことだらけ過ぎて、何がおかしいのかすら把握できない。
 それ以上に、次から次に溢れ出る疑問を、口にしてもおかしくないのかが、既にあやふやだ。
 だからどう答えていいのか迷う私に、坂東さんが柔らかく促した。
「夢が夢っぽくなかったりとか、想像の世界の住人が、悉く現れるとかかな?」

 誰にも言えなかった『おかしい』の原点を、坂東さんが先に切り出してくれたから、同士を見つけた気分になった私は、 目を輝かせながらその言葉に強く肯いた。
 ところがそんな気分も一瞬だけで終わり、続く坂東さんの言葉で気分はまた急降下する。
「それね、鈴の前世の記憶なんだ。鈴は自分の妄想だと思っているだろうけど」
「ぜ、前世の記憶?」
「うん。でも、正確にはちょっと違うかな。普通は、前の命が終わりを向え、新しく生まれ変わることを転生というでしょ?」
「う、うん……」
「でも鈴の場合は、生きたままこの人間界に転生しちゃったんだ。だから、前世の記憶っていうよりも、 過去の記憶って言う方が正解なのかもね」

 坂東さんの話が本当ならば、ココア国とかカプチーノ国だなんて名前の国が、現実に存在してしまうということになる。
 しかも、この私がお姫様だよ? そんな馬鹿な話があるはずない。
 そこまで考えてから、思わず笑いがこみ上げて噴出した。
 けれど、一緒に笑ってくれるはずの坂東さんは、至って真面目な顔で私のことを直視中。
 だからその場の空気を穢した気がして、慌てて笑いを引っ込めながら謝った。
「ご、ごめんね……」
「いや、いいよ。笑っちゃう気持ちは分かるから。でもね、それが真実なんだ」

 そんなことを真顔で言われても、どこかにカメラが隠してあって、ドッキリを仕掛けられているとしか思えない。
 それでも、真剣な眼差しのまま、坂東さんの話は続く。
「鈴が自力で思い出さなきゃ意味がない。だから誰も、そのことを告げないだけなんだよ」
 簡単に信じることなど、出来るわけがない。
 だけど嘘を言っているようにも見えないからこそ、頭の中がグチャグチャになっていく。

「俺は、前世の君と交わした約束を、果たしに来たんだ」
「ど、どんな約束をしたの?」
 頬杖をついた坂東さんが、不意に優しい微笑を浮かべた。
 ハープを想像させるその顔が余りにも綺麗だったから、ギュッと胸を鷲づかみされたような動揺が広がっていく。
 そして次の言葉で、さらに心臓が早くなった。
「俺はずっと、君が好きだった……」

 どうしていいのか分からないまま、ドキドキしながら固まる私をよそに、店内が突然色めき始めた。
 そのざわつき加減に我に返り、何事だと見渡せば、周りの視線が集中する先に、ココア色の髪をかきあげる男性が一人。
「ア、ア、アル?」
 夢の世界とは全く異なる服装だから、一瞬誰だか分からなかったけれど、あれは確実にアルだ。
 現にモデルもビックリなほどの笑顔を見せながら、私たちの方へと向かってくる。
 裏地と襟元が毛皮でできたスウェードのジャケットを優雅に着こなし、長い足に濃い色のジーンズがとてもよく似合う。
 アイちゃんはこの人が私の兄だと断言するけれど、絶対にこの人と同じ遺伝子が、私に入っているとは思えない。

「元気だったかい? 体調が良さそうで、安心したよベル」
 座る私の目線まで腰を落として、アルが頭を撫でながら微笑んだ。
 けれど坂東さんに向き直ると、険しい表情で言い放つ。
「キャラバン、お前が思う以上に事は複雑だ。勝手にベルを連れ出すことは控えてもらおう」
「複雑? それは一体どういう……」
「それは後で詳しく話そう。だがその前に、ベルを連れて帰るぞ」

 有無を言わさない仕草で、アルが私の腕に手を掛けた。
 新たな疑問が私の中で湧き上がるけれど、それを問うことが出来る雰囲気じゃない。
 だから何も言わず、素直に立ち上がったところで、坂東さんが言い出した。
「先に言っておきますが、俺があなたに話すことなど、何もありませんよ」
「お前がなくとも俺がある。逃げるなよバンバン?」
「に、逃げたりするわけがないでしょう!」

 実は誰よりも、アルが一番怖いんじゃないかと思ったりする。
 敵に回しちゃいけない。そんな気がしてならないほど、アルの静かな怒りは恐ろしい。
 だから坂東さんが、思わず後ずさりしちゃったのも判る気がする。
 口調は決して荒くないけれど、とにかく、こう、なんというか、威圧感があるんだ。
 けれどそれはアイちゃんにも言える事で、にこやかに笑っていればいるほど、逆らうことが許されないような気分になる。
 特に、ウルトラスーパースラッシュっぽく、最大の微笑を浮かべているときのアイちゃんほど怖い。
 あれに逆らえる人がいるとしたら、ノーベル賞をあげたいね。

「ベル、俺にもあいつにも、お前を守ってやれる限界がある。窮屈な思いをすることも多々あるだろうが、 あまり勝手な真似をしてはいけないよ?」
 マンションまでの帰り道で、沈黙を破ったアルが突然そう言い出すから、ビクンと飛び跳ねてから謝った。
「ごめんなさい……」
 けれどアルは、なぜか失笑を漏らしながらそんな私に言葉を返す。
「怒っているわけじゃないよ、心配しているだけだ。ほら、あそこにも心配で気が狂いそうなやつが……」

 アルが顎で指す方向を見れば、マンションの門前で佇むアイちゃんの姿。
 なにがどうしてそうなったのか分からないけれど、どうやら私は、みんなに相当な心配をかけたらしい。
 もしかしたら、学校から無断欠席の電話が入っちゃったのかもしれない。
 きっとそうだ。だからこんなに大騒ぎになっちゃったんだ……

 ところが、私たちに気がついたアイちゃんがツカツカとやってきて、開口一番に言い出した。
「本田くんが連絡をくれたのよ? 鈴ちゃんが、金髪の男と消えたって」
 アイちゃんは、いつものように煌く笑顔なのに、思わず固まっちゃうほど怖い。
 しかも『男』って部分を、ゆっくり強調して言うところがミソだ。
 けれど私は消えたわけじゃない。さらにアイちゃんは坂東さんと知り合いなはず。
 だからそんな風に、責められることじゃない。 と、思う……
 なのに私の口から飛び出す言葉は
「し、心配かけちゃってごめんなさい……」

 そんな私に向かって大きな溜息をついてから、アイちゃんがアルに向かって話し出す。
「鈴ちゃんのお兄さんは、坂東さんと話があるんでしょ?」
「まあ、そうだけど、この状況じゃ帰れないだろ?」
 アルはそう言いながら、夢の時のように私とアイちゃんの間に割り込んで、私を庇うように立ちはだかった。
 けれどエースとは違い、ニッコリ笑顔のアイちゃんがゆったりと切り返す。
「そうじゃないよ、僕も一緒に話がしたいから、坂東さんをここに連れてきちゃったらどう?」
 そこでアルの動きがピタっと止まり、そして何かを悟ったかのようにまた動き出す。
「なるほど。ここならベルも安心だな。分かった、すぐに連れて来よう」

 アルはそれを最後に坂東さんのところへ引き返し、アイちゃんが私の手を取りながら囁いた。
「鈴ちゃん、今日の夜は長くなりそうね」
「え? 夜まで話し合いが続きそうなの?」
 驚いて咄嗟に聞き返せば、極上キュラキュラ笑顔に乗せて、アイちゃんが言い放つ。
「そっちの話じゃないよ。あっちの話ね」

 ど、どっちの話なんだろう?
 でも、どっちにしても、何やら波乱がありそうだ……
← BACK NEXT →

IndexMainNovelCappuccino
photo by ©ミントBlue