14章 うごめく者たち


ヘクトル編の最高なところのひとつに冒頭ナレーションもきちんと若様の心情に沿ったものになっている点を挙げたいです。


『エリウッドの心の中では真実を求める気持ちと、知ることへの恐怖が激しく入り乱れていた。』(エリウッド編)
『強硬な手段に訴えてでも、ヘクトルは真相を明らかにするつもりでいた。』(ヘクトル編)

エリウッドのためにもエルバート様のためにも何としてでも真実を明らかにしようとする若様!サイコー!


オープニングでラウス親子の茶番劇見る度ほんとこの親子どうしようもないなと…エリックお前そんなんだから20年経ってもソシアルなんだぞ(暴言)

・お人よし
・フェレのひよっこ
・フェレのこせがれ
それにしてもこのエリウッド様言われ放題である



偵察に行った若様はエリウッド様と結構距離が離れてんのにエリックの問題発言の直後に現れるっていうのはワープか何か使ったんですかね…!!
「僕の槍でおまえの善人面を苦渋に歪ませたいと(略)やっと…願いが叶う。」の後、「何だって!?」とか「どういうことだ、エリック!?」的なエリウッド様の反応あっても演出的には全然おかしくないと思うんだけど、それすら挟まず「そうはさせるかよ!」って来てくれる若様……
この間髪入れず現れる若様ほんとヒーローすぎて大好きです。どんだけエリウッドのことが大事なんだ……


「今さら何言ってやがる!命があるだけありがたいと思うんだな!」
「おい!答えろ!!ここで死にたいか!」


蛮族発言頂きました!!
ここで死にたいかとか脅してくるロードとは?
ロードってなんだ?(哲学)


「今、俺は最高にムカついてる。てめーらの腕の一、二本じゃおさまらねえぜ… 手加減はしねえ!!」
「てめーらに用はねえ。用があるのは、そのおっさんと荷物だ。命が惜しかったら、全部置いてさっさと消えろ。」
「今さら何言ってやがる!命があるだけありがたいと思うんだな!」
「おい!答えろ!!ここで死にたいか!」

これ全部主人公のセリフですって言ったら烈火はどんな外道物語なんだと思われてしまう!!

蛮族ターンの次は超カッコイイ君主ターン!!

「俺は、エリウッドの親父さんをよく知っている。
 その俺が、あの人は信じるにたる人物だと言っている。
 おまえも、俺に仕えるのなら誠を示すべきじゃないのか?」

「…なんてな。おまえは兄上の臣下だ。
 いくらお守りを任されたからって
 そこまでしなくてもいい。
 オスティアに戻れよ オズイン。
 これまで、助かった。
 ……礼を言う。」


このシーン!!このシーン最高ですよね!!!
オズインさんの台詞もよく分かるんですよ、オズインさんの立場からしたらああ言わざるを得ないというかむしろオスティアの忠臣であるならば、ああ言わなければいけないと思うんですよ。
そこに!!若様の!!この言葉!!!!こんなん誰でもみんな跪くでしょ……
すでに大器の片鱗を伺わせてるヘクトル様かっこよすぎます。


15章 舞い降りる鉤爪



ヘクトル様がとにかくひたすらかっこいいの章でした。
守るのは性に合わない若様ってばホント猛将〜〜!!
長弓が手に入るのは嬉しいです。まあミスって長弓手に入れ損ねそうになったんですが、マーカスを鋼弓の囮にして反撃で倒して長弓を落とさせました。レベッカに装備させるといざというとき安心。

「奴らとは、いずれまたやりあうことになるだろうな。
 それに、オスティアで戦った
 あの暗殺者どもとも…」

「ヘクトル?…何かあったのか?」

「いや、大したことじゃねえよ。とにかく、気を引きしめてかかろうぜ。
 俺たちの敵は、1つじゃなさそうだからな。」

自分の城に暗殺者が侵入してて出発寸前のところを襲われるってどう考えてもたいしたことではないはずが無いと思うんですが!!
なんというか若様ってエリウッドのこと心配しまくるのに、自分は自分のことでエリウッドへ心配はかけるまいってしてる節があるんですよね……兄上やアルマーズのところとかさぁ……


16章 キアランの公女




オスティアとリキア同盟が現在置かれてる状況を正確に理解した上で
エリウッド様助けに来てくれる若様ホントなんなんだ?スパダリか?

「侯弟は、かわり者だと有名だからな。こういう時こそ、日ごろの行いがものをいうんだぜ。」
「そこは、自慢するとこじゃないだろう?」
「ちがいねぇ。」

かーわーいーー(何度でも言う)

ここの一枚絵のフロリーナとエリウッド様が可愛いです。やっぱり何気に背後にいる若様。カメラマンがエリウッドフロリーナにピント合わせるのに本気出しすぎて若干若様が心霊写真になってる悲哀。

あれっ、フロリーナが落っこちちゃうシーン、ヘクトル編だとこんなに会話追加されてたんだっけ!若様の上に降ってきたことは覚えてるんだけどエリウッド編だと特にそれについて言及はなくてエリウッドが「ケガが無くてよかったよ」ってサラっと流してたのに。


フロ「でも、怪我はないようです。あんな高いところから落ちたのに…」
ヘク「そりゃ、そうだろうぜ。よりによって、この俺の上に降ってきたんだからな!」

若様メッチャジト目wwwwwwww
聖魔支援会話でキャラが泣きそうになった時とかに目を細めてて、演出細かいなー!と
思った記憶があるんですが、烈火でも目を細めるシーンあったんですね。まさかの若様である。人相悪い…ときめく…
目を閉じるとか怒り顔にするとかじゃなくてジト目っていうのが芸が細かくて大好き
なんかリンちゃんもリン編でセインのナンパだか見てジト目になってなかったっけ?あれ超可愛い

エリ「ヘクトルが君を助けてくれたんだよ。」
ヘク「助けたんじゃねぇっ!!勝手に人の上に落ちてきやがったんだっ!」
(ここでフロリーナが申し訳ありませんっ!て謝る)
エリ「運が良かったね、フロリーナ。
   僕の上に落ちてきてもとても受け止めきれなかった。…天馬も、なんてね。」
ヘク「時間差で来られちゃ避けようねぇってんだよ!」

夫婦漫才かな?
エリウッド様ちゃんと若様の話聞いてる?なにこのフリーダムなこの…なに…
若様以外のところにペガサス降ってきてたらリアルに死人が出てたんでしょうが若様だったからコメディで済むレベルでした
エリウッド様が笑顔で「天馬もなんてね☆」って言うのがじわじわきます…絶大な信頼感と絶妙なひとごと感…


ここのエリウッド様ときたらほんと好き放題言っちゃうんだから!!
「どこかの侯弟と同じだな」の時と言いエリウッドは拾ってくれる相方に雑なネタ振りするボケかよ
若様ツッコミスキルカンストしてるからちゃんと訂正しながら突っ込んでくれます。
真面目なエリウッドがツッコミ、破天荒な若様がボケと思わせといてその逆なんだから恐れ入る。
もうコンビ組めば?二人でM−1優勝しような!!



17章外伝 港町バドン


この章エリウッド編のデータも残しておいたので交互に見てるんですけども、エリ編とヘク編では二人の話す内容や立ち位置が逆転するんですね!こまかくって驚いた。

以下エリウッド編と違うところから会話メモ。

お頭「おう、ガキども!
   おまえたちか
   オレに会いたいってのは?」
ヘク「俺は、ヘクトル!
   あんたが海賊団の親玉、ファーガスだな?」
お頭「ガッハッハ!
   ぼうず、おめえ
   どんな教育受けてきた!?
   それが人に物を頼む態度か?」
ヘク「なんだとっ!?」
エリ「ダメだ!ヘクトル!!」
ヘク「…ちっ、わかったよ。
   おい、おっさん
   悪かったよ。
   俺たちは、あんたの力を
   借りてーんだ。」
お頭「ふん… おかしな野郎だな。
   貴族にゃ見えねえ。
   オレは、ファーガス海賊団の「頭」
   ファーガスだ。
   で?用はなんだ?」
ヘク「俺たちをヴァロール島へ
   連れて行ってくれ。」
お頭「…いくらだす?」
ヘク「相場がわからねえ。
   いくらで受けるんだ?」
お頭「10万ゴールドだ。」
ヘク「じゅっ 10万だと!?
   ふざけんな、このおやじ!!」
お頭「どうする?やめるか?」
ヘク「…わかった。
   今は手持ちが足りねえ。
   すぐに10万ゴールド用意して
   戻ってくるからな。
   行こうぜ、エリウッド。」
エリ「ヘクトル…?」



エリ「ヘクトル!
   10万ゴールドなんて大金
   どうするつもりなんだ?」
ヘク「…あてがないでもない。」
エリ「あて?」
ヘク「ちょっとオスティアに戻ってくる。」
エリ「そうか… ウーゼル様にお願いするんだな。」
ヘク「ばか言うんじゃねえ!
   俺は絶対、兄上に
   頭は下げねーぞ!」
エリ「じゃあ、オスティアまで
   何をしに…」
ヘク「俺の部屋にある装飾品、
   礼服、鎧に兜、書物とか…
   全部持ってきて売り払う!」
エリ「ヘクトル…
   本気なのか?」
ヘク「おう!あの石頭に
   金の無心なんかできるかよ。
   俺たちには、時間がねえ。
   俺の自由になるもんは
   あんまねーけど…
   それでも、足しにはなるだろ?
   それで、その金を元手に
   闘技場でなんとか10万まで増やす!」
エリ「ヘクトル… わかった。
   僕もフェレに戻ってくる。」

(以下エリウッド編と同じ)

(戦闘前)
ダーツ「おい! 兄弟たち!!
    こっちだ! こっちにいるぞ!」
エリ「本気…なのか?」
ヘク「ちょうど好都合ってもんだな。
   行くぜ!」



完全に逆転している!!

ファーガスさんに船を出してくれって話をもちかける若様。
話を進めるのもリアクションも全部若様がやっちゃうので、特に口を挟むこともなく、若様の後ろで静かに二人の話を聞いてるエリウッド様。
酒場でエリウッド様が喋るのは「ダメだ!ヘクトル!!」と最後の「ヘクトル…?」くらいだった。もうちょっと喋ってもいいのよ。

にしてもこの短い会話の中で5回も若様の名前を呼ぶエリウッド様呼び過ぎでは!?エリウッド様になだめられて謝る若様は夫婦感出てていいですよね!!

闘技場で10万稼ぐ!って言い出すのも若様になってます。
しかもオスティアに戻って自分の持ち物を売って元手にするとも言ってくれます。
マリナスさんを旅に誘うとこでも思ったけど、若様は現実に即した行動を取るお方だなあ。
エリウッド様の「ヘクトルはしっかりした考えの持ち主だ」ってセリフがよぎりました。

装飾品、礼服、鎧に兜、書物って話だったけど、装飾品礼服書物はともかく鎧や兜は大事にしててもおかしくなさそうなのに。
「俺の自由になるもんはあんまねーけど…」ってセリフも気になる。自由にできる持ち物を全部手放してでもエルバート様を助ける手段に代えるんだ…
若様はエリウッドのためなら何でもしてやるって息をするように当たり前に考えてるんですね…もえ

でも若様の持ち物全部売ったらそれだけで10万Gいくような気がしなくもない。いくら質実剛健が気風とはいえ仮にもリキア1の名門貴族のご子息にハンパな物が与えられてる訳がないし、全部オートクチュールとかオスティアに代々伝わる家宝とかそんなレベルの代物なんじゃないの…!?


ヘクトル編は会話の主体が若様になるんで、なおさらエリウッド様のポジションがヒロインのように見えて仕方ない。

エリウッド編:エリウッド→主人公、ヘクトル→親友 なのに対して
ヘクトル編:ヘクトル→主人公、エリウッド→ヒロイン みたいな。そんな感じ。



10万稼ぐ!って提案する役回りは、若様の方がらしいと言えばらしいんですがどっちかって言うとこの章のやりとりはやっぱりエリウッド編の方が好きかな。
エリ編感想でも散々語りましたが、エリウッド様の意外な一面が見れるし、若様の「…ったく、こいつには時々、驚かされるぜ。」っていうセリフが好きなので。

まあヘクトル編だと駆け落ちした恋人同士感あるのでそれはそれで最高なんですけどね!(?)
エリウッド編では海賊船に乗るため闘技場で大金を稼ぐっていう肝の据わった決断もできる主人公とそんな一面に驚かされる親友、
ヘクトル編だと大金が必要だけど実家に頭下げたくなくて自分で工面しようとする旦那とそんな旦那に健気についてく嫁の駆け落ち夫婦みたいだなって(?)
エリ編のエリウッド様はめっちゃ男前でしたがヘク編のここのエリウッド様ってなんか「お兄さまにお力添えを頂くのね?」って感じの世間知らずの箱入り令嬢っぽくないですか!?(?)
ヘクトル編でもちょこちょこ会話が変わってるのがこだわってて好きです烈火!!