一時期流行った対談形式で極寒コーーナーーの最終回
もはや何がどうFF4だというのか。フースーヤとゴルベーザがなんということもないことを駄弁るだけのコーナー(?)がありました…


ふすやん先生がオチのような何かをぶっちゃける講座。ver9999
※私家設定妄想版「月の民のこれまで&その後話」の全ネタバレです


   さて。随分経って最早正真正銘どちら様も見ておらんが前回の続きぢゃ。続きというか、今回はやっちも講座ではなく全開示ぢゃ。今だから言える的なやつぢゃ。

   えっ、はい、そのまま墓まで持ってけよという良心の声が聞こえますが、どうぞ。

   良心なんぞ捨て置いて、では前回ヒキとなった質問を処理しよう。いつもの”嘘ぢゃないぞよ言わんだけ”では無しに。
甥っ子ちゅわんの質問は2点あったな。「本星は戦争しとるか?」「カラドは銀河破壊兵器か?」順に行くぞな。

   ええ…いえ、戦争の件は一応答えていただいているような。

   ちゃんと答えとらんかったのでの。
端的に結論から言うが、どちらもJaぢゃ。戦争とゆーても前に言うたように武力衝突に至ってはおらんかったがの。なぜなら、戦争ちゅーか国交がぎくしゃくした理由は、ワシらの国がこの船…ヴァラスカルブの建造を隠しとったからっちゅーだけぢゃてな。
ここで考えうる疑問の解決も先に行ってしまおう。なぜ隠したか? 星の全員を収容出来んから。なぜ収容できる大きさの船を作らなんだか? 移動先を見繕うより、星ごと隔離避難させてしまう方が楽ぢゃったから。そして前後するが、この船の建造を秘密裡にせざるをえんかったもう一つの理由でもある。見る人が見れば星ごと消し去る能力を有する戦艦であることがバレバレぢゃからな。「いやいや、ちょっと消し飛ばしとくだけだよ、後で直すから大丈夫☆」とか言われても誰が信じるかっちゅー話ぢゃ。
このさき武力衝突に発展していた可能性は? 間違いなく。威嚇射撃では防空網から出て行ってくれんようになっとったからな。ニアミス事故ですー操縦ミスですーちゅーて誤魔化されてくれるのも一機二機が限度ぢゃろ。船の建造を隠し通せたとて、哨戒機撃墜は開戦理由として十分過ぎぢゃて。

   ……伯父上。

   まぁ待て、サクッと次ぢゃ。カラドは銀河破壊兵器か? Ja. どういう理屈で銀河を破壊する? ちと与太ぢゃし、この与太を補強しとった情報も昨今何やら複雑な感じになってしまったが、と前置いて。
ワシらの持っとるワープ技術はスリップダウンとゆーての、……あぁ、でっちあげ紹介文をどっかにぶっ飛ばしてしまったの、アレぢゃアレ、クリスタル。ぴかーん☆ぴっぴっぴっかーんってなるやつ。ほれ、甥っ子2号を月の中心核へ飛ばすのに使ったろう、アレをぢゃな、コアとしてワープドライブに繋ぐと船ごと飛べる仕組みなんぢゃ。ということになっとったんぢゃ。
さて、というわけで、このスリップダウンぢゃが、基本として重力の高い場所から低い場所へ飛ぶ仕様になっとる。そんで、クリスタル8つあるぢゃろ、半分の4つを使って作った新しいドライブに最低限航行機能を持たせたモンがカラド…カラドヴォルグぢゃ。安直な名前ぢゃのー。もとい、このカラドを銀河中心のブラックホールに突っ込ませてスリップダウンさせると大変愉快なことになるんぢゃな。

   お、伯父上!

   まだ待て。何のためにそんなものを建造したか? 交渉相手を脅すため。なぜ脅す? 銀河の辺境のたかだか一惑星のために、相手の持っとる恒星を…幾つぢゃったかのー、5個くらいぢゃったかな、を分捕らねばならんかったから。なぜ分捕る? 青き星に含有されている量と同程度のミスリルを生成するために必要ぢゃったから。実際使う気はあったか? Ja. ちゅーか交渉相手と面会するためのデモンストレーションとして既に、お隣の銀河の端っこにあった恒星系を吹っ飛ばしとったはずぢゃ。大変ぢゃったのー、避難させた原住種族からは当然のよーに悪鬼羅刹の扱いぢゃし、部下たちのなけなしの士気がついに瓦解したからの。
長くなったが、以上ぢゃ。ちゃんと答えたぞな。

   …伯父上…。

   ゼムス、クルーヤという優秀な…ああ、一応優秀なカウントぢゃったんぢゃ、ほれ、3人しかおらんのでな(メタ)……まぁ、優秀な人員を欠き、青き星の入手という最も穏便な強硬手段を失った時点で、こういう様になることは目に見えとった。戦力ちゅーもんは、3分の1も欠けたらほぼ機能せん。よって、甥っ子ちゅわんを乗せた時点で、我々は既に全滅していたも同然だったんぢゃ。(肩竦め)

   ……。

   以前本家だったかでヴァラスの旅は死出の旅ではない、と言うたの。”言わんだけで”案件ぢゃったことを謝罪しよう。
ワシ個人の意見としては、ほぼ無理ぢゃと思っとった。もう帰れんぢゃろう、そも帰って何になる? とな。お主は適当なところで…まぁ、カラドを手土産に持って行く相手との交渉というか脅迫する機会をうまいこと取り付けた時点で、青き星へ戻すつもりぢゃった。その頃には青き星での戦乱の記憶も多少薄れとるぢゃろうからの。何より年齢が合わんようになるし誤魔化せるぢゃろーて。

   ……(髭わし掴み)

   これ痛いぞな。よそでバラしたがワシのふぁんしぃなお髭は血管やら筋肉やらで出来とって一応痛覚通っとるんぢゃ、まだ。

   (髭離し)酷いではないですか。あなたは何も明かしてくれていなかった。父上と同じように!

   兄弟ぢゃもん(てへ☆)兄弟っちゅーよりほぼ複製ぢゃがな。

   どこもかしこも似ていません。

   うむ。何故ぢゃろうな、よー言われる。

   他に隠しごとはありますか。隠すとためになりませんよ。髭を一本一本じっくりコトコト丁寧に引っこ抜かれたくなければ全て明かしてください。

   怖いぞな甥っ子ちゅわん。しかし…ふむ、改めて言われると思いつかんのー。ああ、ワシらウディン人が人造人間だっちゅー話はしとったかの? ゼロムスがいたろう、実際のところアレと大差ない。材料が違う程度ぢゃ。

   伺ったような気もします…未来展望の暗闇に比べると些細に思えてしまいますが。

   まぁ、のう。
物の序でに明かしてしまうが、ワシらの国の体制やらはジェノーシャ [ https://japan2.wiki/wiki/Genosha ] を丸パクしとったんぢゃ。おおぅ、今はええのう、うぃきがあるぞな、しねまちっくゆにばーす様々ぢゃの。詳細はこれの最初の段落を読んでもらうとして、まー、ワシやクルーヤやゼムスはおかしな能力持っとるぢゃろ、ぢゃから本星での身分は奴隷なんぢゃな。ワシは持っとる能力が洗脳☆ぢゃから、うまいこと検査ごまかして奴隷頭のよーなことをやっとったがの。
そういうことで、万一ことがうまく運んだ暁でもやはりお主を本星へ連れ帰るというのは無しだったんぢゃ。生きるに好ましい環境では全く無いからの。

   ……そんな…(俯)

   色々ケースをシミュレートしてはみたんぢゃがのー、具体的に誰かさんを生き返してみたり殺し直してみたりいっそ歴史から消し飛ばしてみたり、しかし何ちゅうか運命の結束点とでも言おうか、絶対に動かせん楔があってしまう以上、どうもどれも機能せんでの。
ぢゃから論理的帰結としてこの物語の終いのシーンはこうぢゃーー甥っ子ちゅわんが一人で例の掘っ建て小屋跡地に佇みかつて月のあった今は何もない空を見上げるとそこにはワシのお髭のようなふぁんしぃな雲がーー

   空にそんな雲が浮かぶ日は世界の終末か何かです(首ぎゅー締)叙情的とでも仰りたいのですか。

   これこれ、ダイレクトアタックは止さんか

   どうせ死にはしないのでしょう、呼吸さえしておられないのだから。

   まーそれはそうなんぢゃが、見た目老体ぢゃし労るべきだと思わんかね。全て回避された未来の話ぢゃよ、甥っ子ちゅわん。これから我々の向かう先にこのルートは最早存在しない。

   (手離し)…他にはないでしょうね? もう隠し事はうんざりです。

   うむ…ある、にはあるというか思い出したが、ワシらの話ではないので憚られる。甥っ子ちゅわんが当事者ぢゃ、明かすか否かお主の意思に任せるぞよ。

   ! あぁ……その話を……。(溜息)ずっと明確にこうとは描かれませんでしたね。…そうですね、話してみます、自分のためにも。

   うむ、聞くぞな。

   はい。
私がゾットの塔に逗留していた際、何が行われたか。結論…を…言うが、殴られたり蹴られたり怒鳴られたり…とか、そういったことはなかった。…逆なのだ。
初めのうちこそ、様子が変わられた”父上”に疑問を抱いたが、…すぐ受け入れた。母上を亡くされてから、父上はずっと塞ぎ込んでおられたから……私は、”父上”がご自分で仰った通り”治った”のだと理解した。
なぜ、なら……私は…嬉しかったのだ、とても。
かの”父上”は優しくて、ずっと傍に居てくれて、いつでも何でも褒めてくれた。私を頼り、甘えや弱ささえも見せてくれた。だから…私は…、揺るぎなく確信したのだ、”父上”には私が必要で……”父上”は…誰よりも私を愛してくださっていると……そう、母上よりも。
塔にいた他の二人は…バルバリシアは私たちを避けるようになっていたし、ルビカンテは…心から案じてくれていたが、私が彼を疎み遠ざけた。”父上”がたまに気にかけるような素振りをされるので、なおさら…とても嫌だった。

   ……(gdgdな昼ドラみたいぢゃの…)

   思ったことを口にしてくださって構いませんよ、伯父上。茶化していただけた方が救われます(ふふ)

   茶化しはせんが補足をしよう。ちとあのーアレぢゃ、中の人的にも大分精神的に厳しいアレぢゃから、根拠ゼロではないところを示したいでの。
こういったやり口は実際にある。当然ぢゃが。ざっくり言うとカルト集団のスカウトを育成する方法ぢゃ。

   カルト集団のスカウト、言い得てまさに…ですね(苦笑)……私の話は、これで。

   うむ。
さて、講座でも何でもない駄弁りも、いい加減これにて終いじゃ。次会う時があるとすれば、大分変わっとるでのー。いやいやしかし、長年にわたってやっちも話に付き合わせたのう甥っ子ちゅわん。お疲れ様ぢゃて。

   ……伯父上も。重責はお変わりないようですが、それでも、お一人で背負わねばならないわけではなくなったのですよね。

   ーー……まぁの。

   なくなったのですよね? 何ですかその間は。

   ゼムスが生きとるのは楽でええな、要らん事務仕事を右から左にぶん投げられるでの。

   要らん事務仕事が発生する業務工程をまず見直してください。

   クルーヤが生きとるのもな。適当に勿体つけてそれっぽいことゆーとくと勝手に解釈して善処してくれるでの。あれはなかなか気が利く。

   父上に余計な仕事を押し付けないでください!

   うむ、そんなわけで、いずれ異なる場所でもしまた見ゆることがあれば光栄ぢゃ。
皆の未来に幸多かれ。それではな。

   伯父上! …全くもう、逃げ足の早い。
それでは、改めて……私からも締めの言葉を送らせてもらおう。
ご清聴いただき感謝する。皆の進む先に光の在らんことを。
さらばだ。



      おしまい