日光に所用があり、折角ならと移動献血の予定を調べると、日光市役所に献血バスが来る日があると知り、それに合わせてスケジュールを立てて行ってきました。
東武日光駅から神橋に向かっていく道すがら、お城のような建物があります。国指定登録有形文化財にして近代化産業遺産。
私は、この建物が日光市庁舎だと記憶していたのですが、どうやら近隣市町村との合併後に本庁舎機能を旧今市市に移し、お城は(日光総合支所を経て)日光行政センターへと役割を変えていたそうです。
日光行政センター(旧大名ホテル)
大正8年(1919)に大名ホテルとして設計され、外国人観光客のホテルとして15年の歳月と巨額の建設費を費やし建てられたが、ホテルとして使われる事はなかった。 現在、日光市役所日光行政センターとして利用されています。
んで、今回の献血会場も今市の方。
あのお城で献血するのかぁ~とワクワクしてたのに。あにはからんや、会場はいかにもお役所なごくフツーの建物。さすが今イチ…と、ド定番のダジャレで先制パンチを食らいました。
おっと、献血の前にまず向かったのは道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣。ここでレンタサイクルを借ります。
以前はここの近くの今市宿市縁ひろばでレンタサイクルを行っていたそうですが、こちらの道の駅に移譲したことに伴い今市宿市縁ひろばでの貸出しはやめちゃったそうです。電話で確認しました。
ちなみに、今市宿市縁ひろばでは料金が200円と良心的だったのに、こっちの道の駅だと700円…ま、そのぶんピカピカに新しい自転車でしたが。
それと、返却時間のリミットが16時なので、ここから日光の中心部への往復を考慮すると呑気に観光している余裕はそんなにないかもしれません。
チャリを確保したので、観光の前に献血を済ましときましょう。今回の会場である日光市役所本庁舎。
旧今市市庁舎をほぼそのまま使っているのでしょうから、古い上に手狭になっちゃったのかもしれませんが、現在新庁舎を建設中で(完成予想図を見たらなかなかシックな佇まい)そういう意味では、この建物で献血が出来るのも貴重な機会になったのかもしれません。
タイルの模様がレトロクラシックだね。
献血会場である3階の部屋に入ると、程々にドナーさんが訪れていましたが、たぶんみんな市役所の職員さんで、交代で来ているような感じ。休憩もそこそこに職場に戻ってました。
そこへズケズケと乗り込んだ輩こと私は、受付の爺さんとカメラ談論風発ののちに、待ち時間もなく受付→問診→検査採血→本採血へとトントンで案内されました。
採血中もナースさんと日光の話で盛り上がり、いくつかお土産の店を紹介していただきました。400mLなのでペチャペチャ喋ってるうちに終わっちゃいましたが。
処遇品はクリアファイル、ポケットティシュー、カロリーメイト。
これにて本日のメインミッション完了。さあ、自転車の返却時間まで日光を楽しんできましょうか。
とりあえず神橋とかあの辺を目指しますが、折角だから杉並木を攻略しときましょう。
この日は梅雨の中休みというか一休みで晴れ間も時折見え、気温・湿度も高かったので、杉並木の木陰がありがたかったですね。
程々に傾斜もあり、自転車の変速機は5段階で一番軽くして走りましたが、献血直後ということもありヘロヘロ。風が心地良かったけど汗だくです。
Panasonicのタフベルト。電動アシストではありませんがベルト駆動が快適。
東武日光駅前あたりからは傾斜が更にキツくなりますが、ここまで来りゃ世界遺産が見えてきたも同然。俄然テンションが上がります。
途中、補陀洛本舗で名物ゆばむすびを予約。
ランチは本宮カフェ。
訪れたこの日は木曜日。公式サイト及び食べログでは定休とされているものの、ダメモトで石段を上がってったら営業してました。なんでだろ。
てか献血直後に23kgのママチャリ担いじゃいけませんね。
日光田母沢御用邸記念公園。
ほんとはノンビリしてる暇はなかったけど、落ち着いた空間でしばし涼に親しみました。
日光本町郵便局で旅の便りをポスト。数日前にこちらに移転したらしい。
(旧局舎)
もうちょっと寄りたいところもあったのですが、そろそろレンタサイクルの返却時間が気になってきたので、名残惜しくも今市に戻ります。
…と、そのまえにお土産。
まず、ナースさんに紹介していただいた鬼平の羊羹本舗で水羊羹を。つるっとした口あたりで涼しげな逸品。
そして、さっき予約しといたゆばむすび。八代亜紀似のおかみさんが「半生のゆばなのでそのまま召し上がってください」「半生だからレンチンなんかしたら勿体ない」と何度も半生を強調していたのがゆば愛に溢れていてちょっと可笑しかった。
日光から今市へは下り道なので楽チン。
チャリンコを返却し、下今市駅から帰路につきました。
やー楽しかった。栃木は深いね。次回は中禅寺湖のほとりで献血からのかき氷がいいな。