道明寺司×牧野つくし
前回:敵わない(花沢類×牧野つくし) 「おう、昨日あれからちゃんと帰れたのかよ?」 廊下でたまたま会った道明寺に声をかけられたあたしは 反射的にビクッと振り向いた。 「あっ…、うん、大丈夫!大丈夫だよ!ありがとうね!!」 不自然な程明るく振る舞っているが 背中にはじんわり汗をかいている。 「――そっか。ならいいんだけどよ。 お前あんまりにもフラフラして見えたからすげぇ心配したんだぜ!?」 「ごめんねっ!もう大丈夫だから…。」 あたしはなんとか話題をそらそうと色んな話をしながら 道明寺と廊下を歩いた。 すると…… 「まーきーのっ!体、大丈夫?」 前から現れた花沢類にビックリしたと同時に、 『頼むから余計な事は言わないで!』 と心のなかで懇願する。 花沢類はさわやかな笑顔であたしに何かを差し出してきた。 「これ、あんた昨日忘れてったよ。 普通忘れないでしょ。――ククッ。」 心底面白そうに渡してきた紙袋を開けると、あたしの下着が入っていた。 しかも誰が洗ったのか綺麗に洗濯してる上畳まれていた。 『まさかお手伝いさんがっ!?』 半泣きになっているあたしが考えがわかったのか花沢類は続けた。 「あ、大丈夫だよ。洗濯したの俺だから。 さすがにソレは頼めないでしょ。」 「―――あ…ありがと……。」 消え入りそうな声でお礼を言った。 「――なんだよ、それ。」 「ちょっ!!待って!!触らないでよっっ!!」 願い虚しく道明寺はサッと紙袋を奪い中を見てしまった。 「……これ……パンツじゃねーかよ!! なんで類が牧野のパンツ持ってんだよ!?」 ………あぁ……最悪だよ……。 もうあたしはごまかせない…と思いながらも 『花沢類はなんとかごまかしてくれるのか?』 とか淡い期待を抱きつつ黙って花沢類を見てみた。 「昨日さ、司非常階段下に来たでしょ? あの時ちょっと牧野とね。」 …ごまかしてよ…頼むから。 あたしの期待は見事に打ち砕かれ、 隣では道明寺がワナワナしながらあたしと花沢類を何度も見た。 「――牧野、ちょっと来い。」 「きゃっっ!!」 道明寺は腕を掴むとあたしをズルズルと引きずっていった。 ―――キィッ――― 聞き慣れた鉄製のドアの音がする。 あたしは昨日花沢類に抱かれた非常階段に 再び来る事になった。 「ここで類と何してたんだよ?」 道明寺は静かにあたしに聞く。 穏やかな声とはうらはらに腕を掴む手は 痛い程力が入っていた。 「……お前、ほんと淫乱だよな。 俺が………、犯してやるよ。」 道明寺は半ば力まかせにあたしのスカートを脱がした。 下着に手をかけた所であたしは言う。 「待っ!!待ってよ! こんな所でスカートや下着なんか脱がされたら困るよ!」 ピタッと道明寺の動きが止まり、あたしは一安心した。 「はぁ?困る? お前こういうのが好きなんだろ? 昨日は類に抱かれてヨガってたんじゃねーのかよっっ!!」 下着を強引に引きずり下ろすと自分のズボンに手をかける。 ジッパーを下げると中からすでに張り詰めていたモノが出てきた。 「――どの口で言ってんだよ。あぁ? この淫乱がっ。 …ほら、しゃぶれよ!」 あたしの肩に手をかけると、力を入れて屈ませる。 チュ…チュプ… あたしはこんなに罵られているのに、 大きくなっている道明寺のを見て興奮する。 誰でも通れるような非常階段なのに下半身は裸で、 見つかったら言い逃れなんて絶対できない。 「――んっ……ハァ……、イイぜ……ッ」 あたしの髪をとくように指でかき上げながら道明寺が喘ぐ。 舌を使って舐めあげたり、くわえて前後に頭を揺すったりして 道明寺を愛撫する。 「すげぇヤラしい顔してんぜ。 もう我慢出来ねーんじゃねぇのかよ。」 道明寺は口からヌルヌルになった自身を出すと、 あたしの手を再び引っ張って上に昇る階段に掴ませる。 四段目あたりに手をつかせると、 あたしのお尻に手をかけてバックから入れる。 グプッ…… 「何もしてねぇのに濡れてるぜ。 俺を誘ってんのかよ。」 「――誘って……なんか……アッ…ンン…」 ゆっくり、大きく挿入する。 抜けるぎりぎりまで腰を離し、またゆっくりと腰を押し進める。 あたしの開いた足の隙間から 愛液が落ちてまたコンクリートに染みを作る。 「もっと腰使えよ。 ……ハァッ…昨日と…同じ様に…よ……ッッ」 グッグッと腰を揺すりながら道明寺があたしに言う。 「……やッ…アァ…アッ……」 前のドアが開いたらどうしよう。 もしかしたら花沢類が様子を見に来るかも…。 そんな考えがあたしをより一層高ぶらせる。 「ほら……ヨガれよ…! 声出して乱れろ……ッッ…」 徐々に激しく打ち付けてきて、 あたしの声も大きくなっていく。 ――グチュッ、グチュッ―― 「アッアッ!!……ヤァァッッ!!」 「牧野…牧野ッッ…!」 「――ダメぇ…ッッ! イク…イッちゃ……うッッ!!」 足先をピン、と伸ばしてあたしは果てた。 「まだ…だぜ。ハァッ、ハァッ……」 イッた事にもお構いなしに道明寺はあたしを攻め立てる。 「……ンッ…ハァ……アァッッ…!」 あたしは息も切れ切れに頭をのけ反らして喘ぐ。 もうここが何処でも良かった。 あたしとあたしを犯す道明寺が全てだった。 「――そろそろ…出す……ッッ…ぜ……!!」 大きく腰を揺り動かしながら道明寺が言う。 ヌプッ…… あたしから自身を抜くと、あたしの腕を引っ張って正面に向けた。 「くちッ!!…開けろッッ!……ッッ早く!」 訳もわからないまま開けたあたしの口に熱い液体が降り注ぐ。 ビュッ…!!ビュッ!! 手で絞るように扱きながら、あたしの口に精液を注ぎ入れる。 「――ハァッ…ハァッ…くッッ!!」 道明寺は後まで出し切ると、肩で息をしていた。 口に入らなかった精液が、あたしのほっぺやあごを伝って落ちていった。 ――コクッ―― 舌の上の精液を飲み干すと、青臭さが鼻の奥に広がる。 不思議と嫌悪感はなかった。 「――お前…もしかして飲んだのかよっっ!!」 驚愕する道明寺に 「……の…飲んだ…けど?」 と言うと 「ばっ!ばか野郎ッッ! んなもん適当に吐いてくれたらいいんだよッッ!」 なんて真っ赤になりながら言い出すもんだから、あたしはクスクスと笑ってしまった。 「あの状況で普通吐かないよ!」 「―――わりぃな…。興奮しすぎてヤリ過ぎたか?」 「ううん、大丈夫。」 照れ臭そうな道明寺と二人で後片付けを済ますと、階段をバラバラに後にした。 「――次は……優しくヤるからよ!」 背中から聞こえた声に無言で立ち去った。 花沢類といい道明寺といい、なんで次がもう決まってんのよ!! もうっ!バカッ!! 続編:敵わない 続編2(西門総二郎×牧野つくし) SS一覧に戻る メインページに戻る |