敵わない 続編2
西門総二郎×牧野つくし


前回:敵わない 続編(道明寺司×牧野つくし)

―――肌寒い……

三月とはいえまだまだ寒いこの季節、
なかなか朝も起きづらくなってきた。
ダラダラと洗面所に向かい顔を洗って目を覚ます。

『あー……、学校行きたくないなぁ…。』

昨日もおとついも、日を空けずにエッチしている。
正直疲れも溜まるってもんよ。
休みたいのはやまやまだけど、
お母さんにせき立てるように送り出されたあたしは
渋々英徳へ向かう。

どうか今日こそ!平和な一日になります様に!

ペタ…ペタ…ペタ…

心なしか廊下を歩く足どりも重い。
しかしあたしにはつかの間の平和も訪れなかった。

「おっ、牧野! いい所で会ったな。
わりぃんだけどちっと頼まれてくれない?」

西門さんがあたしの肩にポン、と手を置く。

「な…なんですか…?」
「そんなあからさまに警戒すんなよ!」

西門さんはフッと笑うと肩に手をまわしてあたしを歩かせる。

「今日さ、新しい着物が届くんだわ。
良かったら一緒に選んでくれねぇかなって思って。」
「そんなのあたしに頼まなくったってイッパイ女の子いるでしょ。」
「あぁ、ダメダメ。 何見せたって可愛いしか言わねー様な女の子じゃダメなんだわ。
頼む!この通り!!」

パチンと手を合わせるとあたしに軽く頭を下げる。
まぁ、その位ならいいか…。
普段お世話になってるしね。

仕方なしに西門さんの迎えの車で西門さんの家に向かった。

相変わらず時代劇のような家に到着する。

西門さんはあたしをにじり口から招き入れると、数着着物を出してきた。

「わぁ…すごく綺麗……。」

艶やかな着物が並ぶ。

「この中から牧野がイイと思うやつを一着選んでくれない?」
「う〜ん……、じゃあ……これかなっ!!」

あたしが指をさした着物は、薄い桃色に紅色の花びらが舞うような柄の物だった。
可愛いらしさの中にある艶やかさに惹かれて選んだ。

「――へぇ……。なかなかいい目利きしてるんだな。」

関心したようにあたしを見ると、あたしの制服に手をかけてきた。

「えっっ!? ちょっ!西門さんっ!!」

焦るあたしを、余裕の表情で眺めるとシレッと言い放った。

「いや、この着物を合わせて貰おうかと思って。
一度は肌を合わせた仲なのに
そんなに恥ずかしがらなくてもいいでしょ。」

呆気にとられているあたしを尻目に、スルスルと器用に制服を脱がしていく。
それから着付けをしてくれるとジックリとあたしを見た。

「――うん、………すっげー可愛い!」

ニコッと笑うと締めたばかりの帯に手をかける。
ちょっとの間しか着られなかった事を少し残念に思いながらも
あたしはおとなしく脱がされていく。

―――スルッ―――

はだけた着物の隙間から、西門さんの手が腰に回る。

「えっ?……西門さ……ンッ…」

唐突なキス。 息つく間もない程に激しい。
力が抜けていく…。

「牧野……。信じられねぇだろうけど、
俺は牧野を抱いたあの日から他の女は抱いてねぇ。」
「…な…んで…?」

下から西門さんを見上げると、真っ直ぐな目で見つめ返してきた。

「―――お前が…、お前の体が忘れられねーからだよ。」

耳から首筋にゆっくりと舌をはわす。
ゾクゾクと震えるような快感に包まれていく。
時折軽く吸ったり、吸っている口の中で舌をチロチロとはわせたり、
今まで感じた事の無い感覚に襲われる。

『ほんと……西門さんって上手だなぁ…。』

熱に浮かされたような頭の中でシミジミと納得してしまう。

胸元まで降りてきた舌は、頂にある実を口に含むと優しく愛撫する。
その間も手を休める事もなく、背中をなぞるように動かしている。

「…ハァ…ッッ…ンッ…」

体をピクピクさせながら声を漏らすあたしを満足げに眺めると、
今度はあたしの足先を掴んだ。

「――こんな事…された事ないでしょ…?」

―クチュッ…

「――アッ!!…あぁ…!」

西門さんがあたしの足の指にキスをしたかと思ったら
そのまま口に含む。

「……ダメだよ…ンッ…汚いよ……ッッ」

クチュクチュと丁寧に指を舐める。
なんだか申し訳ないような気さえしてしまって、
まともに顔を見れない。

「牧野、女の体に汚い場所なんてない。
――髪の先一本一本から、足の指先まで、全てが綺麗だ……。」

まるで奴隷がかしずくかの様にあたしの足元にひざまずいて
あたしを愛撫してくれる。
自分がお姫様か何かになったような錯覚におちいっていく。

こんな人だから、女の子はみんなメロメロになっちゃうんだ……。
なんかわかった気がする…。

西門さんはあたしの体をささえると、
足を開いた格好で座らせた。
座ったあたしを後ろから抱き抱えると、秘部に手を伸ばす。

くぷ…

蜜壷からすくう様に愛液を手にとると、あたしに見せ付けた。

「――見える? 俺まだココ触ってないのにね…。

牧野、可愛いよ。 ちゃんと……ココ、見ててね。」

西門さんは中指だけを立てると、あたしの中に差し込んでいく。

「――あぁ…ンッ…!」

クプ…クプッ…

と指が入って行く。
小刻みに出し入れすると、つ、つ…と愛液が滴り落ちる。
激しい愛撫ではないものの、目の前で指が入ったり出たりするのを
見ていると、卑猥な光景により一層感じてしまう。

西門さんは空いている左手を、蕾へと回してきた。

「ここも、いじって欲しがってる。
ちょっと大きくなってるね…。」

優しく、触れるか触れないかの所に指を上下させる。
かえって敏感になっていく蕾は、赤くなってプクリと顔をだす。

右手も指を二本に増やし、両手であたしを攻める。
優しく、だけど休める事なく。

「アッ……んーッッ……ンッ…!」

あたしは緩やかにやってくる快感に、恐怖すら覚えて
顔をイヤイヤさせて西門さんに訴える。

「んん…?どした? イキそうか?」

コクコクと頷くと、西門さんの腕を掴む。

あたしの足はじっとしていられなくなって
閉じようとしてしまう。

それを西門さんは自分の足で軽く押さえると閉じられない様にした。

「―や…アぁっ!…西門さんー…ッッ」

抗えない快感であたしはおかしくなりそうで、
掴んでいる西門さんの腕に力を入れる。

「大丈夫…。怖がらなくていい。乱れていいぜ……。」

あたしの足を拘束したまま指の動きを徐々に早める。
指は中でくの字に曲げられて、お腹の奥を強く擦るように愛撫する。
左指は蕾を強くグリグリと上下に揺らす。

ジュプッ、ジュプッ、ジュプッ!

「アッ、アッ、ヤァッッ!!
―――フ…アァアアーッッッ!!」

ビクビクッ!!

あたしの体が魚の様に跳ねた。
閉じる事の出来ないあたしの足の間からは
ピュッピュッ、と液が飛んだ。

「――また潮吹いちやったね。 そんなに感じた?」

余裕の笑顔の西門さんに対し、
あたしは汗でくっついた前髪を払う事も出来ない程グッタリしていた。

「今度は一緒にイコっか。」

あたしを横向きに寝かせると、
上の方になる足を大きく開いて自分の肩に乗せた。

おもいきり開かれた足の間に腰を進めると、
自身に手を添えてあたしの蜜壷に合わせる。

グッ、ググッッ…

硬くなった自身を押し込むように入れてくる。
新たな快感にあたしの口からまた喘ぎ声がでる。

「…ん…ふぅ…すご…い…イイッ… 」
「俺も…イイよ……んん…ッ」

あたしの太ももを片手で支えたまま
腰をズッズッと押し当てる。

体位のせいかすごく奥まで入ってきて、
まるで一つの生き物になったように深く、深く繋がっている。

―――ジュプ!ジュプッ!―――

「アーーッ!あぁ!! ヤーッ!」

あたしの声はもう悲鳴に近い程で、口の端からはだらし無く唾液が伝って
畳に落ちた。

「―ハッ…ハァ…そう…だ…。
もっと……もっと壊れちまえ…ッッ!」

西門さんのサラサラの髪も乱れていて、
汗で束っぽくになっている。
それが色っぽさを際立たせていた。

「……ヒッ…ッッ!も…ぉ…ダメっ、ダメぇぇッッ!!――ヤァッアアァ!!」

声の限りを出してあたしは果てた。
体がどこかに落ちてしまうような感覚と共に
頭の中がチカチカする。

「――牧野っ! 出す……ぞ…ッッハァっ…!!」

グチャグチャに濡れた自身を抜くと、
お腹の上で勢い良く射精する。
ドプッッッ、ドクドクッッ
大量の精液があたしのお腹に飛び散る。
肩で息をしながら西門さんはあたしのおでこにキスをした。

「……ハッ、ハッ、ハッ……牧野…すげぇ良かったぜ…ハァッッ…。」


しばらくの間二人で力尽きたように畳に転がっていた。

西門さんが先に起き上がると、ウェットティッシュで
あたしのお腹や秘部を丁寧に拭いてくれた。

何度も、何度もあたしにキスをしながら……。


夢に浮かされたようにぼんやりしながらあたしは帰路に着いた。
西門さんは

「送るよ、無理すんな。」

って言ってくれたけど、こんな赤い顔のままじゃ家に帰れないから…。
外の冷たい風でほてった体を冷ましながら帰った。



次の日あたしは学校を休んだ。

続編:敵わない 続編3(美作あきら×牧野つくし)






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