道明寺司×大河原滋
前回:温泉で(花沢類×牧野つくし) 類と牧野が一緒の部屋で今、何をしているのか俺は・・・ 「司どうしたの? そんな怖い顔して」 滋が司の顔を見つめる。 「・・・俺、牧野たちの部屋行って来る」 そう言うと部屋を出ようとした。 「司、だめだよ! 今、きっと二人取り込み中だよ」 滋の一言で道明寺の顔が変わった。滋は道明寺を行かせないよう ドアの前にたちふさがった。切ない顔をして。 「うるせぇ! そんなのぶち壊してやる どけっ」 滋を突き飛ばしドアに手をかける。 「きゃあっ」 ドアを無理やり蹴飛ばし花沢類と牧野つくしのいる部屋へ 向かっていく。 「司っ! 待ってってば!」 滋が後からバタバタと追いかける。 二人の部屋の前についた道明寺がドアを開けようと した瞬間に、二人の声が聞こえてきた。 いや、声ではない、何か違う声が聞こえてくる。 息遣いと・・・淫靡な音と・・・ 道明寺はその場で立ちすくんでしまった。 ”あいつがあんな声を・・・やっぱり類と・・・” 「ねえ、司、やめなよ。二人が愛し合ってるの邪魔するの?」 「司、聞いてるの?!」 滋が道明寺の顔をのぞきこむ。 ふうっとため息をつくと滋は言った。 「そんなに乗り込みたいなら、行けばいい。なんで司はあたしのこと みてくれないのよ。どうしてつくしのことばかり考えるの?! つくしが今、何をしてるか分かってる? 二人愛し合ってるんだよ?」 そう言うとドアに少し隙間が出来るくらいにそっと開けた。 「ほら、見なさいよ、ちゃんと。」 そこには、裸で抱き合う二人の姿があった。 気持ちよさそうに喘いでる牧野つくしの姿があった。 "なんでだ!あいつが好きなのはずっと俺だと思っていた。" 「分かったでしょ? さぁ、あたしたちも、ねぇ愛し合おうよ」 滋が道明寺の腕に絡みつく。 道明寺は滋の腕を振り払った。振り払ったかと思うとぐいっと つかみ、自分たちの部屋へ戻っていった。 「いっ痛いよっ司。そんなに急がなくたってあたし逃げないよ」 滋が嬉しそうに言う。 「早く脱げよ。好きなようにしてやる」 「司・・・・」 司の目が・・・怖い 「脱がないなら、こうしてやるよ」 そう言うと、滋の着ていた浴衣を引きちぎり押し倒した。 乱暴に唇を貪るように求める。 「あっ司 痛いっ」 ”・・・怖い・・気持ちがないっていうのも分かってる・・・だけどいい 司なら。このままあたしを抱いてくれればいい” 激しく息も出来ないほどのキス。 舌を吸い付くように絡め、お互いの唾液を飲み込む。 「司、好きだよ」 滋の目には涙が溢れていた。 道明寺は何も言わない。ただ同じように何度もキスを繰り返し、 今度は乱暴に胸を揉みはじめた。 「あっ・・司、いいよ。もっとして」 道明寺は狂ったように胸の膨らみをつかみ、そのままむしゃぶりついた。 まるで獣のように。 不器用な愛撫だったが、それが逆に滋を高ぶらせていた。 「あんっ 気持ちいいよ・・あぁ司っ・・」 胸の頂上にある蕾を口に含み軽く噛んだり まるで赤ちゃんのようにチュパチュパ音を立てはじめる。 「あぁっ感じる・・いぃっんっ」 激しく不器用な愛撫で下はもうすでにグショグショに濡れていた。 “牧野・・まきのっ” 道明寺は滋につくしを重ねてみている。 道明寺はそのまま足を開かせると固く大きく興奮したものを一気に進入させた。 「あぁっ!大っきぃっ司っいいよっ奥まで入れてっ」 道明寺は狂ったように腰を動かした。激しく突き上げるように。 部屋中に音が響いていた。激しく大きくいやらしい音を奏でていた。 滋はそんな激しさにイキそうになりながら道明寺の腰をしっかりと掴む。 “まきのっお前もこんな風に類に抱かれてるのか・・?“ “類に抱かれて感じてるのか・・?” 「・・やめた」 突然腰の動きを止める。 「えっ?! なんで?司っやめないでよ お願い!最後までしてよ」 イキそうなところを止められ、滋は懇願するようにすがりつく。 それでも道明寺は自分自身のものを引き抜いてしまった。 「俺は・・牧野じゃなきゃダメなんだ。こんなのはフェアじゃねぇ」 「ひどいよ、司。。本当に好きだったのに。本当にあたしを抱いてくれたらこれから幸せになれると思ったのに!!」 滋は泣きながら道明寺の胸をたたく。何度も何度も。 「ごめん・・ごめんな。悪かったよ」 そういうと滋を抱き寄せ子どもをあやすように頭を撫でた。 「じゃあ、せめて今夜は側にいてよ。それくらいならいいでしょ?」 ヒックヒック泣きながら滋は言った。しがみつきながら。 「あぁ・・」 道明寺は静かに答えた。 花沢類と牧野つくしの熱い夜と、道明寺司と大河原滋の眠れない辛い夜・・二つのそれぞれ夜が静かに明けていく。 続編:温泉で 続編2(道明寺司×牧野つくし) SS一覧に戻る メインページに戻る |