ジャスティアス4
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シチュエーション


怪人達の見た光景の中、人々は空を見上げて空中に映し出された映像に見入っていた。
戦い敗れた正義の戦士の成れの果て。
その悲惨な姿を目にした人々の顔には、言いようのない絶望の色が浮かんでいた。

「そうだ。これは貴様を取り込むための儀式であると同時に、この世界の人間たちをさらなる絶望に突き落とすための策でもある」

グノーは完全敗北したジャスティアスが己の一部として取り込まれていく様子を世界中に見せ付けるつもりなのだ。

「…いやぁ…こんな……やめてぇええっ!!!」

陵辱調教によって淫らに染め上げられた自分を世界中の人間に見られる恥辱。
そして、それが懸命に戦う人々の希望を奪い去っていく事への強い罪悪感。
あまりにも惨すぎる仕打ちに、ジャスティアスは泣き叫んで身をよじる。

「さあ、始めるぞ。人間どもの目の前で我が糧に成り果てろ、ジャスティアスッッッ!!!!!」

グノーが叫ぶと、周囲の肉壁のいたる所から無数の触手が出現し、ジャスティアスの体を犯し始める。

「…っく……ひぅ…や……見ないで……見ないでぇええええっ!!!!」

度重なる陵辱によって淫らに開発された体は、責めに耐えようとするジャスティアスの意思をたやすく無視して快楽に屈服する。
首筋を、胸を、腋の下を、おへそを、そして物欲しげにひくつく前後の穴に触手は徹底的に陵辱する。
何度も体を駆け抜ける壮絶な快感電流に、ジャスティアスの体はばね仕掛けの如く仰け反り、ビクビクと痙攣する。
グノーによって脳内に叩き込まれるビジョン、今の彼女の姿に絶望する人々の視線も、更なる快感を誘発してしまう。
どうやらカメラの役割を果たしているらしい、肉壁から浮き出た巨大な瞳の前で、ジャスティアスは何度となく激しい快感に声を上げた。
だが、こんなものはこれから始まる真の地獄への、ほんの入り口に過ぎなかった。

「…ひっくぅ…ぁああっ…や…そんな…わたし…もう……っ!!」

容赦ない触手の責めによって、ジャスティアスの体は早くも絶頂に導かれようとしていた。
ちょうど、その時である。

「…な、何!?…いやぁ…こんな…何を見せようとしてるのっ!!?」

絶頂寸前のジャスティアスの脳裏におぞましいビジョンが送り込まれてきたのだ。
それはパワードスーツをまとった兵士が、今まさに怪人の手によって葬られようとするその瞬間の光景だった。
頭の中で断末魔の絶叫が鳴り響き、デスマスクが網膜に焼き付けられる。
そして兵士が息絶えた瞬間、ジャスティアスの全身を得体の知れないエネルギーが駆け抜け、彼女を絶頂に導く。

「…やだっ…いやっ……こんなのでイキたくな…あぁ…いやぁあああああああっ!!!!!!」

禍々しいそのエネルギーはジャスティアスの全身に染み渡り、彼女の絶頂の快感を気が狂いそうなほどのレベルにまで増幅する。
あまりに無残な兵士の死に様と壮絶すぎる絶頂感を同時に味わったジャスティアスは、そのおぞましさに思わず吐き気を催す。

「…う…うぅ……何なの……これ…何が起こったの!?」
「どうだ、ジャスティアス?初めて味わう絶望のエネルギーの味は……」

呆然自失のジャスティアスに、グノー皇帝は得意げに語りかけた。
先ほどジャスティアスが味わわされたのは、グノーが幾つもの世界を滅ぼして喰らってきた生命の極限の絶望が生み出すエネルギーだった。
グノーは自分が絶望を貪る時に感じる狂った快楽を、ジャスティアスの体に直接叩き込んだのだ。

「言っただろう?貴様に絶望の味を教えると……。お前の心と体はこのエネルギーで染め上げられ、我が細胞の一つへと変わっていくのだ!!」
「…やめてぇっ!!…なんでこんな酷い事を……いやぁ…も…見せないでぇ……っっっ!!!」
「くふふふ、どうしたジャスティアス?これほどの極上の味、拒む理由がどこにあるというのだ?そぉれぇっっ!!!」

そして、最初の一撃を皮切りに、次々と絶望のエネルギーがジャスティアスの体に送り込まれ始めた。
怪人の力でパワードスーツごとねじ切られた青年兵士の断末魔に、快感神経を直接掻き毟られる。
二本、三本と挿入する本数を増やしていく触手の強引な責めに、全身を痙攣させて悦んでしまう。
逃げ場のない場所で手足を一本一本引きちぎられる警官が味わう恐怖に、アソコから溢れんばかりの愛蜜が染み出す。
媚薬の効果でクリトリス並みに敏感になった乳首を千切れんばかりに吸引されて、頭の中が真っ白になる。
両親の死体の目の前で怪人達に無惨に犯される少女の痛みが、膣奥で花火のように弾ける快感へと変わる。
現実に触手で嬲られる快感と、世界中の絶望を変換した魔性の快楽が、渾然一体となってジャスティアスの心と体を蹂躙する。

「…っあ…や…みんな……やだ…こんなのいやだぁあああああっ!!!!!」

守るべき者を汚されて壊されて、心が壊れそうなほどの怒りや悲しみが湧き上がる。
だが、その全てが絶望のエネルギーがもたらす狂気の快楽によって塗り潰され、書き換えられていくのだ。
泣き叫び、ありったけの力でじたばたともがいても、次の瞬間にはそれを圧倒する快感に吹き飛ばされてしまう。

(…悦んでる…私の体が……みんなが犯されて、殺されてるのに……おかしくなりそうなぐらい気持ちよくなってる……っ!!)

自らの意思とは関係なく叩き込まれるグノーとしての歓びが、ジャスティアスの心の力を容赦なく削り取る。
重たすぎる罪の意識は陵辱に抗おうとする意思をそぎ落とし、次第に彼女の心までがグノーの責めに屈服させられていく。
悲痛な叫びを上げた口の隙間から極細の触手が入り込み、ジャスティアスの舌を思う様に嬲りまくった。
乳首に吸い付いた吸引触手の中では無数の繊毛がざわめいて、敏感な二つの突起をさらに苛め抜く。
クリトリスにも同じく繊毛を備えた触手が巻き付き、蠕動運動を続けて異常なほどの快感を引きずり出す。
尿道に入りこんだ触手は絶えずその身をくねらせて、膀胱の奥まで何度も前後運動を繰り返した。
さらに、触手達は我先にとジャスティアスの前後の穴を犯し、吐き出された灼熱の白濁液で下腹がぽっこりと膨らみ始める。
触手の責めは際限を知らずに激しさを増していくが、絶望のエネルギーに打ちのめされたジャスティアスにはそれを耐えるだけの精神力はなかった。

「ひぅ…くぁああっ!!…ひゃひぃいいんっ!!!…あぁ…ああっ…ひやぁっ!!…ひやぁあああああぁあぁああっ!!!!!」

ジャスティアスが触手の快感に悲鳴を上げ、絶頂に全身を震わせる最中にも、
死の恐怖に引き裂かれ、絶望の闇に飲み込まれていく人々の姿が休む事なく脳髄を侵食する。
グノーの手で奪われていく命の最後の叫びの、一つ一つ全てがジャスティアスの心に焼き付けられていく。

(…ごめんなさい…ぜんぶ、わたしのせいなんだよね…ごめんなさい…ごめんなさい……っ!!!)

いまや彼女の精神はグノーの感覚のほとんどを共有するに至っていた。
世界中で起こる死と破壊の全てが彼女のもとに押し寄せて、その優しい心をズタズタに引き裂く。
人類全ての怒りと悲しみと嘆きを、快楽に換えて受容する自分の存在が、今のジャスティアスには呪わしくて耐えられなかった。
次第に彼女は、グノーによる侵略の全てがあたかも自分の望みであったかのように錯覚し始める。
子供のように泣きじゃくり、彼女はもとより存在しないはずの罪に対する謝罪の言葉を繰り返す。
だが、そんな意識も幾度となく快楽の津波に押し流されて、何一つまともに認識する事のできない混沌の中に落ちていく。

「…ひっぐぅうっ!!…あはぁ…またぁ…また…きひゃうのぉ!!!…また…あたまのなかまっしろになるぅうううううっ!!!!」
繰り返される絶頂の中で次第に破壊されていくジャスティアスの自我。
いつしか彼女はただひたすらに快楽を求めて腰を振りたくる、獣以下の存在に堕ちていく。
しかし、そんな彼女の意識がもう一度だけ、正常な思考を僅かに取り戻し、水面下から浮かび上がる。
彼女を呼び起こしたのは、グノーの怪人から送られてきたビジョンの一つだった。
そこに捉えられていた獲物の姿、それは………

「……たいちょう……さん………?」

無数の怪人に周囲を囲まれ、完全に孤立無援となってしまった赤いパワードスーツを彼女は見た。
群がる敵をチェーンソーでなぎ払い、鬼神の如き強さで怪人達を屠っていく。
だが、圧倒的な数の優位を持つ怪人軍団は、次第に彼を追い詰めていき……。

「…たいちょうさんっ!!!…にげてぇ…っ!!…にげてぇええええええええっっっ!!!!!」

チェーンソーを弾き飛ばされ、手足を怪人達に押さえつけられ、完全に無防備になってしまった赤崎。
そして、鋭く長い一本角を持った怪人が、凄まじい勢いで突撃を仕掛け……。

「…いやぁああああああっ!!!たいちょうさんっ!!!たいちょうさぁああああああああんっっっ!!!!!」

その角はパワードスーツの装甲を易々と突き破り、赤崎の脇腹を貫く。
糸の切れた操り人形のようにピクリともしなくなった赤崎の体を
怪人は突き刺したままの角で持ち上げ、首を大きく振ってビルの壁面に投げつけた。
地面に落ちたパワードスーツからはどくどくと、赤黒い血が勢い良く流れ出て水溜りをつくり出す。

「ああああああっ!!!!いやあぁあああっ!!!!いやぁあああぁあぁあああああっ!!!!!」

その瞬間、ジャスティアスの心に致命的な亀裂が走った。
完全に我を忘れて泣き叫ぶジャスティアスの瞳には、もはや理性の光は欠片も残されていなかった。
そして、僅かに遅れて押し寄せた、赤崎の断末魔のエネルギーが彼女の心と体を焼き尽くす。

「…あぁあぁあああああっ!!!やぁあああああっ!!…もう、やめてぇえええええええっ!!!!!」

絶望のエネルギーは彼女の心と体を強制的に快楽の渦の中に投げ込み、粉々に打ち砕く。
ビリビリと絶頂感に体を震わせながら、ジャスティアスの意識は絶望の闇の中で壊れ果てていった。

(あはは…くるってるよ、わたし…たいちょうさんがころされるのをみせられて…いっちゃうなんて……)

そこまでで、ジャスティアスの思考は完全に途切れてしまう。
後はただ、抜け殻のような肉体が触手の責めに反応して喘ぎ、嬌声を上げ、
絶望のエネルギーに体を満たされるたびに、その暴力的な快感に喜悦の表情を浮かべるばかりとなった。
触手達は、ジャスティアスの心ばかりでなく体までをも壊そうと、さらに激しくピストン運動を行い、
既に許容量の限界をはるかに越えている膣内や腸の中に、さらなる白濁液をぶちまける。
さらに深く、もっと深く、触手はジャスティアスの体の最も深い場所を犯すべく、
ついには子宮口をこじ開け、子宮の内部までをも徹底的に突き上げ、攪拌し、蹂躙し尽くす。

「ふあ…くあああああっ!!!…イクぅっ!!…わらひ…イクのぉ!!!…イクイクイクっ!!イっちゃうぅうううううっ!!!!」
既に苦痛と快楽の違いすら判別できなくなっていたジャスティアスは、その狂気じみた陵辱にも歓喜の声を上げ、激しい絶頂を迎える。
そのまま力なく崩れ落ちたジャスティアスの体は、ゆっくりと肉壁の中に沈み込んでいった。
そして、最後の瞬間、ジャスティアスは………




分岐

A 圧倒的な空白に意識を埋め尽くされ、やがてその白い闇の中に飲み込まれていった。 
 →  BAD END へ

B 空白に埋め尽くされていく意識の片隅で、赤崎の笑顔と、優しい言葉を思い出していた。
 → HAPPY END  へ






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