これこれの続きです。
強姦風味でぬるエロ有です、すみません。
カプはアイマルです。
それでも良ければ下スクロールお願いします。







































「今帰りか?兄弟」
呼び止められて振り向くと、声の主は噴水のわきで酒宴に興じていた。
スネーク。見た事も無い武器や戦略を使う彼は、職業柄気に掛かる存在だった。
体も大柄で、筋肉のつきもしなやかだ。
体術も得意で、正直羨ましくないと云えば嘘になる。
「アンタを兄に持った覚えはない」
そう云いながら通り過ぎようとするアイクの腕を、スネークの掌が掴んだ。
「まあ一杯くらい呑んで行ったらどうだ?」
「……断る」
別に呑めぬ酒では無いが、今はただ早く帰りたかった。
というのも、同室のマルスが最近具合が良くないらしいのだ。
同室ではあれど彼の持ち込んだ衝立で仕切られていて、普段は別の部屋の様なものである。
試合が被らない限り生活リズムもバラバラで、食事の時に顔を合わせる程度だった。
それが、最近は食事にも出てこない。
風呂やトイレには出ている様だが、何かに怯える様にベッドで過ごす事が多かった。
そして夜中になれば酷くうなされる。
何度か気になって揺り起こしたが、そのたびに「大丈夫だ」と微笑まれた。
この上なく説得力の無い微笑みで。
いい加減強がるなという怒りに似た気持ちと、頼られない不甲斐なさ。
それが入り混じって、どうしても焦りを覚えてしまう毎日だった。
兎に角なるべく傍に居よう。そう決めたアイクは、試合が終わっても真っ直ぐ部屋へ帰っていた。
「なんだあ?そんなにお姫様と一緒にいたいのか」
さてはもうヤったな?
ニヤニヤと下品な笑いを浮かべてそういわれて、何の事か解らずに眉をひそめる。
「姫って誰の事だ。俺はゼルダやピーチにそういった劣情は無いぞ」
むっとしてそう返す。
彼女達に既に決まった相手が居る事は周知だし、何よりそんな目で見た覚えもなかった。
ところが、その答えにスネークは更にニヤニヤを強める。
腰のポケットから奇妙な機器を取り出し、コードの先端をアイクの耳に押し込んだ。
『カチリ!』
歯車がかみ合う様な音がして、耳元からは卑猥な声が水音を伴って聞こえてくる。
『あ…っああ…や、だめ……あ、ああ、も…むり、ぃ…あ……っ』
『何だもうイくのか?つまらんな』
『や…っだ、そんな……っふ、ぃ…い、わな……で…』
『だが事実だ。違うか、偽りの王子様?』
くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ…。
留まる事を知らない卑猥な音に、思わず耳を塞ぎたくなって。
初めてその音が耳に差し入れられたイヤフォンから鳴っていることに気付いた。
カッと頭に血が上って、思わず耳の異物を引き抜いて。
後ろも見ないで、真っ直ぐに。
アイクは部屋への階段を駆け上った。
 
『罪には罰を』
 
この頃酷い有様だ。
そう自覚して久しいのだが、今日も今日とてマルスはベッドから殆ど動かず過ごしていた。
試合にはなるべく出るようにしていたが、それ以外の時間は引きこもりも良いところだ。
食事を摂る気はとうに失せ、精々が風呂とトイレに出掛けるだけ。
本当なら風呂へは一番行きたくない。嫌な事を思い出すばかりだ。
だがまさか入らない訳にもいかない。
せめて試合以外の時間は『彼』に会わずに済むように。
その影に怯えずに済むように。
なるべく部屋から出ない事位しか、自分自身を落ち着ける術が無かったのだ。
マルスが外に出たく無くなったのは、丁度一月前の夜からだ。
女の身で有りながら男として出場した乱闘大会。
その選手達が集う寮の浴場で、マルスは一人の男に陵辱された。
いくら武勇を詠われようとも、いくら修練を積もうとも、決して抗えない力の差。
それをもって屈服させられ、乱暴なやり方で処女を奪われ。
更にはその様子を録音され、卑劣な誘いに何度も従った。
体を重ねる事それ自体は数える程だが、その経験はマルスの心に深い傷痕を残していた。
「大丈夫…ここは…怖くない…」
ともすれば恐怖に震え出す体を抱きしめ、マルスはそっと呟く。
石造りの壁に掛けられた時計が、今日最後の試合の終わりを告げた。
もうすぐアイクが帰ってくる。
布団にくるまって、すっかり固まりそうな脚をそっと伸ばすと、わずかな痺れが走った。
長い間同じ姿勢でいたせいだ。腕もだいぶ硬くなっていた。
今日こそは、今まで言えずにいた事を話してみようか。
体調の悪い自分を心配する彼の顔が思い浮かんで、ふとそんな事を考える。
自分が女性で有ること。そしてスネークにされたこと。
その全てを話して、そして。
アイクが受け入れてくれたなら。
赦して、抱きしめて、慰めてくれたなら。
少しだけ強くなれそうだと思った。そうであって欲しいと、願った。
 
ギィ…と軋む音を立てて開いたドアを振り返る。
「おかえり、アイク」
その虚ろな目を見たとき、何故だか予感が胸を突いた。
そんな願いなんか、叶わないと。
 
いつもなら不器用な笑顔で告げられる「ただいま」の声は、今宵に限っては聞けそうもないみたいだ。
その笑顔がとても好きだったのに。
床に叩きつけられた背中の痛みに息を詰まらせながら、頭に浮かんだのはそれだけだった。
いきなりのアイクの行動に、何の反応も出来無かった。
大股で距離を詰め、屈強な腕が襟首を掴む。
勢いで跳ね飛んだ首元の金具が顔にぶつかっても、アイクの勢いは止まらなかった。
腰を引いて、脚を払い、まるでのしかかるみたいに。
アイクはマルスの体を押しつぶした。
「っ痛…ぅ」
咄嗟の事で受け身も取れず、強かに頭と背中を打ち付けた。
ぐらりと脳内が揺れる。軽い脳震盪でも起こしたらしい。
普段の優しい彼からは想像もつかない扱いに、マルスは驚くより戸惑った。
「アイク…どうしたの…?」
伏せられた顔にそっと手を伸ばす。なんだか泣いている気がしたからだ。
細い指先が触れるか触れないかのところで、不意にアイクの声が降ってきた。
「スネークと、何をした?」
「え……?」
目を見開いて彼を見る。青い瞳は影が射して、その表情が読みとれない。
髪越しに見える天井の梁が余りにも見慣れた日常そのままで、余計目眩が強くなった。
「どう…したの…何…」
声が掠れるのが自分でも解って、マルスはぐっと唇を噛み締める。
寒いわけでも無いのに体は小刻みに震えて、動くことすらままならない。
喉に張り付いてなかなか出て来ない声を、何とか振り絞って再び尋ねた。
「何の…話…?」
冷静を装って尋ねてみたが、答えが返る事はなかった。
ビリッと衣裂きの音がして、薄青の上着が引き裂かれ、サラシが顔を覗かせる。
無言のままのアイクは、キツく巻かれたその布さえも、力任せに剥ぎ取った。
「いやぁっ!!」
慎ましやかな胸を露わにされて、思わず叫んで身をよじる。
必死に隠そうとする腕を、大きな手が掴んだ。
「本当に…女だったのか…本当に…」
呟く声の異質さに恐怖を覚えて、思わずマルスはぎゅっと目をつぶった。
この声を知っている。
少し低い、熱を帯びた声。あの時のスネークと同じ。
これは欲情している声だ。
「っやめ…っ!アイク、止めてくれ!」
欲情した男のすることなどひとつしかない。
ましてや床に組み敷かれ、あられもない姿を晒した女にする事など。
ゾクリと背中を走る恐怖に、思わず声を荒げるが、効果は全くない。
ただただ無言で、アイクはマルスの上着の残りを引き剥がした。
カチャリと音がして、ズボンの留め具が外された事を知る。
下履きと一緒に掴んで引き下げられる感触に、頭が真っ白になった。
『逃げなきゃ…逃げなきゃ…』
鈍った頭でそう繰り返し、ズボンの脚を抜こうと体を離した隙に立ち上がろうとする。
がくがくと震える体。力は殆ど入らなかった。
それでもなんとかベッドにしがみついて、やっとの思いで立ち上がる。
倒れそうになりながらその場を離れようとするマルスを、アイクの腕が捕まえた。
「…っ!!」
びくんと肩が跳ね、そのままズルズルと彼女の体は、アイクの腕の中へ崩れ落ちた。
いつもなら丁寧に扱ってくれる彼の腕は、今日に限っては酷く乱暴だ。
叩きつける様にベッドに寝かされ、一糸纏わぬ裸体に彼の体がのし掛かってくる。
武骨な掌が胸を鷲掴み、白い肌には見る間に赤い痕が散った。
「や、めろ!アイク、嫌だ、止めてくれ…」
なんとか引き剥がそうと肩に手を掛ける。
だがそもそもの地力が違いすぎて、抵抗らしい抵抗にもならなかった。
「頼むから…やめてくれ…」
涙を浮かべた懇願には、しかし怒気を孕んだ声が返された。
「あいつには抱かれたのにか!」
その言葉に目を見開く。何を云われたのか、最初は全く気付かなかった。
やがてそのおぞましさに気付いて、怯えた瞳から涙が落ちる。
知られた。全部、知られて、そして。
彼は自分を赦してくれない。
それだけでもう、全身の力が完全に抜けてしまった。
抵抗する気力の萎えたのをこれ幸いと、アイクの指が容赦なく下腹部に伸びる。
薄く生えた髪と同じ色の下毛をぞりっとなぞり、頑なに閉じた秘裂へ。
こじ開けるような強引さに、鋭い痛みを覚える。
思わず閉じる力が緩まると、彼の指は難なく貝殻合わせの向こう側へと入り込んだ。
女性関係の噂など聞いたこともない彼は、やはり知識も聞いた物しかないらしい。
強引ながらもたどたどしい動きは、狙い以上に女の本能を刺激する。
「ふ…ぅ…、や…め、て…あぁっ!」
強い力でいたわりなく敏感な核に触られて、マルスの体は大きく跳ねた。
そこが性感帯としてかなり有効であると悟ったアイクは、執拗に陰核を責めた。
指で丁寧に皮を剥き、より敏感になったソレを指の腹で撫でる。
そのうちそれでも物足りなくなって、二本の指でつまんでこねくり回す。
「あ、ああっ、ふっあぁぁっ!」
小刻みに震える体がひときわ大きく傾ぐのを見て、絶頂を感じ取ったアイクはようやく手を放した。
「あいつともこんな風だったのか?」
「違…っ!」
責める口調の中に寂しそうな感情が混じっていて、思わず頬の一つも叩こうとしたマルスの手を止めた。
「シたんだろう、あいつと…俺にはずっと男のフリをして、嘘をついてお前はあいつと!!」
長身ながら細身のマルスの体は肩を掴まれて逃れようがない。
それを確かめて、アイクは既に腹に付きそうな程反り上がった股間のイチモツを取り出した。
蜜が溢れて止まらない場所にあてがい、一気に突き刺す。
「あッ、あああーッ!!」
ずぷりと湿り気のある音が響き、子宮の口まで貫かれたマルスの体は再び絶頂を迎える。
溢れんばかりだった愛液は、割り入ってきた異物の体積に押されて、ぼたぼたと流れ落ちた。
まっさらなシーツに染みが出来ても、アイクのモノは常に行ったり来たりを繰り返す。
「も、やめてぇぇぇー…っ!」
振り絞る様な叫びを上げて、マルスはアイクに組み敷かれたまま、意識を手放した。

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リクエスト頂いていた寮設定アイマルエロです。
うん、絶対リクエスト通りじゃない予感がバリバリだ。
どうしてくれよう。

こんなんでスミマセンでしたー。
でもエロっていうと真っ先に強姦風味になるのはもう仕様です。
ラブラブでエロエロが見たいーという方は書くのが凄い遅くなってしまうと思うんですけど。
それでも宜しければリクってやって下さい。