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あそこそ27日

 んもーここ数日の「あそこそ」は思う存分にやにやしなさいとでも言いたげな展開で困るったらありゃしない。毎晩毎晩画面の前でそりゃもう妙な笑いを噛み殺しもせず、えへらえへらとするその様はさながら魑魅魍魎が跋扈するごとし。ふへへへへ。
 聞け!聞いてくれ!との思いが通じ、サルアは続きをうながしてくれた。おおおさすが元教師。話をしたがっているオーフェンの空気を察したのだろーか。キムラックに告解の制度があるかはわからないが。自称説教嫌い実質説教好きの人間としては悩める若人を放ってはおけんよねありがとうありがとう。今日のポイントはあれだな、背もたれを前に向けて座るサルアだな。そういう姿勢を取ると、ただでさえまとわりついて離れないよれよれ感が倍増して、なおいい感じになると思われます。
 時刻は真夜中、ホテルのスイートルーム――に付属する使用人室から聞こえてくるのは、この世界についての話だ。それは千年前に世界で起きた変化。いまとなっては、確かにだれかに話す、伝える意味はないのかもしれない話。しかし時間つぶしにはちょうどいいだろう話。
 「背約者」はこれまでの伏線が一気に明かされ、世界の謎がはじめて読者の目にさらけだされるのがカタルシスとなっている。だがこうなると、いったいどこまでが本当の話だったのか分からんなー。まあ、あのときでさえオーフェンに「教主の話をすべて信じる気はない」と言わせてたし。
 本編ではなく後日談で「嘘をついていたんだぴょーん」をやるのもなかなか反則だが、そんなことも気にならないくらい作者の手の上で転がりまくっている。しかしここで場面転換したら泣くぞ。
 そーいえば今回の世界書の装丁はどうなるんだろうかとか、縁取り箔押しエンボス加工、ピンク地に緑のストライプの世界書の方はコンラッドがまだ所持しているんだろうな、とか細かいことが気になる。あと、オーフェンは結局書いてるうちに飽きてきて最初はともかくやっぱり最後はいい加減になるんじゃなかろうか。

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