(24日一部訂正)
今日は更新早かったなー。
コルゴンはクリーオウを気にしていなかった、というより、彼女が連れている「黒い仔犬のようなもの」がディープ・ドラゴンかどうかを問題にしていたようだ。
さてこのディープ・ドラゴン(ぽいもの)が真実どういう存在なのかという問題は、この後日談における謎の核心をついていると思う。
「扉(下)」でディープ・ドラゴンは女神を転移させるために種族もろとも滅んだ。ラストシーンでオーフェンがクリーオウの見舞いに訪れたとき、眠る仔犬が病室の前にいた、というシーンは閉ざされた扉を開けることの意味とともに、奇跡の存在は信じることができるとを示すものだ。
だからあの時点では、レキ2号(仮)はディープ・ドラゴンかどうか読者の疑う余地はない……というか、オーフェンがどこからか拾ってきたただの犬なんだよ!などと主張すれば野暮である(笑)。
しかし今回、始祖魔術士を含むすべてのドラゴン種族が絶滅したと語られたために、あらためてレキ2号はいったい何なのか?という疑問が浮上してきた。
ドラゴン種族の絶滅に関しては、マスマテュリアの氷解などから事実なのだろうと推測できる。まあこれについても、結界消失がなぜ絶滅を導くのか、不死のはずの始祖魔術士がなぜ死んだのか、といった謎があるのだが、レキ2号の存在も考えてみなければならないようだ。ずっと眠ったままであるから、ただの仔犬ということはない。昨日の更新でクリーオウが見た「緑色の空」も、うがった見方をすればレキ2号が精神支配したからともとれる。
レキ2号は本当にディープ・ドラゴンなんだろうか?それともまったく新しい生物なんだろうか?もし後者ならば、変化の逆行を指向しつづけてきたドラゴン種族が、最後になしとげた「変化」がレキ2号なのかもしれない。