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オタの魂百までも

 先日の記念番組で「このまちだいすき」が出なかったことに納得がいかず、いろいろと調べていたらあの番組は当時からオタ的にアレな感じだったと知って複雑な心境である。
 見ていたころは何も知らぬ清らかな子どもだったのにー。第1話サブタイ「シラベル 大地に立つ」の元ネタなんてもちろん知らなかったのにー。やはり気質からしてオタだったのだろうか、私。
 拍手ありがとうございます。はげみになりますっすー。以下はコメントいただけた方へのレスです。


コメント一覧

きいろ 2009.01.14 Edit

「このまちだいすき」は、私は世代的には見たことが無いんですが、ちょっと思い出のある作品です。実は製作にSF先輩が関わってたもので。ちゅーか、ディレクターの一人でした。(主題歌?が山本正之なのは、先輩の趣味です(笑)
その関係で、最初の二年分の年鑑が手元にあります。(ご本人からいただきまして)
先輩はヨメも、私が所属していたSFサークルで調達したので夫婦揃ってヲタ、SF関係の活動も活発に行っていて、ファンの間では結構知られた存在になっていたようです。子ども二人に恵まれ、家庭人としても充実した日々を送ってました。
でも、四年ほど前に亡くなりました。朝、ご家族が起こしに行ったら、すでに意識が無かったそうです。既存病も無く、前後の話からすると過労ではなかったかと言われています。世代的に無理が利かない身体で無理させられる時期ではあるんですよね...。
先輩にとっても「このまちだいすき」は思い入れのある番組だったようなので、こうやって思い出してくれる、懐かしんでくれる、再放送してくれないかなーと望んでくれる人がいるのはとてもとてもうれしいことだろうと思います。
これからも懐かしんでやってください。

きさだ 2009.01.16 Edit

 おおぅ、不思議なご縁が。
 小学生くらいまでのころに体験したものというのは、おしなべてより印象強く記憶に残るのでしょうけれど、「このまちだいすき」は子供心に「なんか他の番組と違う」雰囲気が漂っていたことを覚えています。
 雰囲気が違う、といってももちろんオタ的にどうこうというわけではなく(その当時で匂いを嗅ぎ取っていたらコワイ(笑))、たとえば「たんけんぼくのまち」がチョーさんのコミカルさに親近感をおぼえたり、手書きの地図や手作りの小道具に憧れを抱いて自分も作ってみたい!と思うような作りだったのに対して、「このまち~」はもちろん教育番組ですからそういうルールを押さえて作られていただろうにもかかわらず「ヘン」さが画面からにじみでていたように思うのです。
 主人公のシラベルは宇宙人という設定でしたから、常識から外れたような行動を取らせやすかったのかもしれません。
 たとえばある回で、お腹がすいたけど下宿先のおじさんとおばさんが留守で、しかもシラベルは料理ができないものだからほとほと困り果てる、というシーンがありました。食べられるものを探すシラベルは「これ食べられるのかなあ」と生のタマネギを丸かじりしてしまうのですが、もちろん見ている子どもはそんなことをすればすごく辛いということを知っているのでゲラゲラ笑っていました。タマネギを生でかじる羽目になった役者さんは「ご苦労様」というほかはないです(笑)。

 もちろん、ただ変なだけではなく、きちんと子どもに向かい合って制作された番組だったからこそ、あの当時の私は惹かれたのだと思います。
 現在立派にNHKの回され者として成長した私ですが、それはこうした番組を水を浴びるように見て育った結果に違いありません。
 「このまち~」を作ってくださった恩返しとしても、この番組を好きだった思い出はずっと大切にしたいです。