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あそこそ3-4日

 アーバンラマ近郊の町(おそらく無人?)で待つコルゴン、とクリーオウ。コルゴンの方は、この数日の間でもときどき姿を消しているようで、これがおそらくアーバンラマ内で「サンクタム」が噂になる原因になっているのだろう。
 具体的にはなにをしているんだ?と思っていたら4日付の更新で明らかになった。アーバンラマ内にいるスパイと連絡を取り合っていたらしい。ということは、そのスパイに「サンクタム」の名を広めさせたのかな。まあ、作中で述べられた状況から勝手に私が「コルゴンがオーフェンを引きずり出すために噂をばら撒いている」と考えているだけなので、いつひっくり返されてもおかしくない仮定だ。
 情報収集を終え、いよいよアーバンラマへ入る準備が整ったと判断したコルゴンだが、それをクリーオウにも説明し、なおかついまだ同行させようとする意図は何か。
 当然クリーオウ本人も疑問を抱き、問うている。仮にもコルゴンにとってクリーオウは「任務の邪魔者」でしかないからだ(少なくとも、表面上は)。徹頭徹尾合理主義のこの男が、「親切心」で――つまりもっとも簡単な方法である置き去りや拘束などではなく、クリーオウにも益となる選択肢をいまだに取るのはなぜなのだろう。そこに明確な意味はないのかもしれないし、あるのかもしれない。いや、コルゴン本人にすらよくわかっていないのかもしれない。

 しかし、開拓計画って別段秘密でもなんでもなかったのか。まあアーバンラマからすると、労働力として難民を利用したがっているのだから、口コミで広まるのは望むところなのだろう。
 それでもやはり、噂を収集していたクリーオウにとってさえ外大陸への渡航は途方もない話だったらしい。コルゴンが不可能だと断定するのも、現時点では当然のことと思えるけど、根拠ははたして確たるものなのか。
 私としては、この連載が始まったときから謎だった、あまりに性急過ぎる開拓計画について説明されるのを期待したい。

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