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銀英伝

 銀英伝をなんとはなしに読み返す。ひさびさに読んだけど、やっぱ面白いわ。
 さて銀英伝の話が出れば、おまえはどっち派か、ということになるわけだが(笑)、初めて読んだころは思いっきり同盟に肩入れしていたのに、いま読んでみたら特にどちらの陣営に傾くということもなく。ちなみに好きなキャラを挙げてみると、ビュコック、メルカッツ、フェルナー、アッテンボロー…(年齢順)、とたいへん分かりやすい。
 好き、とは少し意味合いが違うがオーベルシュタインやロイエンタールもいい。わりと説得力のない展開が続く原作6巻以降、わけても9巻で起こる叛乱はどう贔屓目に見ても無理があって、叛乱の動機付けはもうすこしなんとかならんかったのか、と首をひねらざるをえない。しかし、これがアニメ版になると役者諸氏の演技で納得させられてしまう。むしろ後期は作画面はともかく脚本や演出がいろいろとアレだが、声で半分以上カバーされてしまうという、まさに銀河声優伝説の名にふさわしい出来。
 こんなこと言ってたらアニメをまた見たくなってきた。でもDVD版はリテイクカットが気にくわないんだよなー。80年代のセル画に突如として差し挟まれる00年代のデジタル彩色。耽美系の絵柄がのっぺりしたものになってしまうのは、まあしたかないとしても、デジタル特有のテカテカした色味がまったくそぐわない。せめて現在のようにセルに近い彩色になってから修正してほしかったな。

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