記事一覧

「あそこそ」

 長いからタイトルは省略したよ!
 主人公たちがどうするのか、というプランが具体的に示された。結界が消失して外界へ行き来ができるようになったこと、そして大陸がゴタゴタしていることから、アーバンラマの資産家たちの中に移住を具体的に考える向きがあらわれたそうな。その先遣隊、というか開拓移民として住むところを失ったキムラック教徒に話がいった、ということらしい。
 無謀編13巻「これで終わりと思うなよ!」収録の「そこまで責任もてねえよ!」に、こうやって繋がるわけだな。王権反逆罪に問われ賞金首になった以上、外界へトンヅラした方がグロ魔術士にはメリットが大きいということなのか。当初の旅の目的だったアザリーも、もはやいないもんな。
 それはそれとして、なぜ資産家たちが移住を決めたのかが気になる。だって、大陸脱出といったって相当な話だ。主人公のように根なし草で連盟に追われてるならともかく、資産家なら、その財産の基盤が居住地にあるわけだから、なおさら動きたがるようには思えないのだが…。
 まあそれを上回るくらい、貴族連盟の締めつけがきびしくなってるんだろう。財産差し押さえとかもありえるし。
 それにしたって、結界消失から大陸移住までがどう考えても早すぎる。普通、結界がなくなった→外の世界へ行ける→よーし新大陸でも探してみようか→見つけたから調査するぞ、くらいの段取りがあるだろう。肉眼で確認できるくらいの至近にあったとか、そんな感じなのか?漁師さんがいつも通り遠洋漁業に出てみたら、突如見たこともない陸地の影が!なんてことがあったりして。
 そういう都合のよいことが起こらないと、ほいほい新大陸なんて見つからないと思うなあ。だいたい、千年前にアイルマンカー結界が作られて以降、ドラゴン種族も外界の情報をまったく得られなかったはずでは。
 待てよ、燃えたとはいえブラウニング家の世界書があったか。あれに外世界の地図というか、別の大陸の位置が記述されていた可能性もある。最終巻でグロ魔術士は魔王の力を一時使用していたが、そのとき知識も流れこんだという説明もできるしな。
 …と、考えてはみたけど作中で説明されるのだろうか?いやたとえば「スレイヤーズ」とかなら気軽に移民しても構わないけど、なにせ作者は設定魔の秋田。こちらとしても裏事情があるのでは、と勘繰ってしまうのである。ああ、全巻欲しくなってきちゃたじゃないかっ。

 ところでこれの感想を探してネットをうろついていたら、不穏な噂を目にしてしまった。なんと「オーフェン」を再アニメ化するとかしないとか。根拠のない、単なる噂だから「ふーん」と流せばいいものを、それができないのは前例がああだったからなー(遠い目)。不必要にぴりぴりしてしまう。

コメント一覧