「…」
「…」
しまった。マズッた。
こうなるであろうことも想像していたのに俺ってば。
男同士ってどうやるんだ。個人的にティクビはちょっと避けるとして、キスからなのは変わらないか?
「あのさ、俺こういう(ウホッ)の初めてだからわかんないけどさ、まずキスからでいいのか?」
誘った方は心得てるっていうか予習ぐらいしてるだろ。
「え!?あ、いや…私もこういう(男女)の初めてだからちょっと…。あ、でもやっぱキスからだよね」
…ああ、俺は小学校来の友人の初めてをいただいちゃうわけか。
まあ掘った掘られたを同意したのに、いまさらキスを避けても仕様がないし。
なにより…照れて真っ赤になってるコイツが可愛すぎてオニンニンがヴォ(略)しそうなのも事実。
「よし、いくぞ」
「ん、ど、どうぞ…」
掴んだ腕を軽く引いて晃の体を引き寄せて空いた手で反対の肩を掴む。
眼を瞑って少し上を向いている顔が可愛い。本当に男かこの野郎は。
ええい、儘よ
ムチュッっとでも聞こえてきそうだった。
柔らかい。でもってほんの少し暖かい。俺これだけで1〜2時間いけるかも。
そのまま、両手を晃の脇の下に入れて持ち上げて引き寄せた。
俺の膝の上に下ろす時に晃が少し呻いた。…キスはしっぱなしだから篭った声だ。
「…ん、あ、悪い」
「んん、だいじょぶ」
俺が顔を話すと、晃はゆっくり眼を開けて、頬を赤く染めたまま呆けていた。
さて、またマズったか。間を空けずにいくべきだったなあ…俺の馬鹿。
「よし、じゃあ今度は舌を…」
「うへっ!?」
できるだけいつもの調子で言ったつもりだったが、驚かれた。まさか、
「知らん訳じゃないだろうに」
「え?あ、うん。嫌とかじゃなくて、普通のキスであれだったのに、舌とかもう。って」
頬を指で軽く掻きながら、照れくさそうにはははっと笑う。
ああ、可愛いなこいつもういっそ……あれってなんだ晃。
「あれってなんだ晃」
…しまった。思ったこと言っちまった。
「へ?あ、ごめん!悪い意味じゃないんだよ?なんかぽわーとして、
体置いたまま気持ちだけどっかいきそうになっちゃってぅんっ!?」
そう言いながら胸の前で人差し指をぐるぐると回し始める。
衝動的にキスをした。
「んっ…ふっ、ぅん…」
舌を動かすたびに鳴る水音が、やけに大きく聞こえる。
いきなりでまずかったかとは思ったが、晃が俺の入れた舌に反応しておずおずと
自分の舌を絡めようとしてきたのを感じて、ほっとした。
「ぅ…ん、んぅ…」
しばらくは、二人の少し苦しそうな喘ぎ声と、いやらしい水音だけしか聞こえない。
5分くらいたったかもしれない。そろそろ、あー…うん。…ティンコいじった方がいいのかね。
そう思って、晃に気付かれないように目線を下げた。
…おかしいね。晃の穿いている制服の黒いズボンのしたに見えるお山は、我が息子だろう。
ディープキッッスだけで勃つのは、まあこの年頃なら当たり前。
むしろ逆に勃たない方が、勃ってない!この子勃起してないよ?
え、俺が盛り過ぎ?ゴメいや、まさか晃…インポなのか?だから女子に告られないのか!?
…くっ、いい奴なのにな、お前。そうか、それでそっちの道に入ったのか。
苦労してたんだな、お前も…いや、ここは俺が勃たせてやろうじゃないか!
そうすれば晃も、普通にAVみて勃起したりできる。それが友としての行動ッッ!
溢れ出そうな涙を堪え、俺は左手で晃の右肩を掴んで少し体を開かせた。
それが意味する事が分かったのか、名残惜しそうに唇を離し、俺をじっとみたまま頷いた。
俺の右手が晃のズボンのチャックを下ろし、その中に入っていく。
簡単に入れるほどの空間は、勃っていればないはずのものだ。
そして右手はさらに奥へ…「くちゃっ」…あれれ?
これで相手が女の子だったのなら、「へへっ、下着越しでも分かるくらい濡れてるぜ?」なんて
言うところだが、男でこれは…女の子!?付いてないってことは?
「晃…君。もしかて…………女の子?」噛んだ。
「?え、うん。そうだ、よ?」
アイヤー