Index(X) / Menu(M) / /

遠井家の人々 5

名無しのアヒル氏

「えっと・・私も脱ぎますよ・・。」
そう言って春希は流石にぎこちない動きで袴を脱ぎ始める。女顔には不釣合いなそそり勃った男根が現れた。
「わっ・・。すごい。」
おもわず声を上げる絢。
「ふふ、今更何を言ってるんですか。絢はいつもこれに・・。」
からかう様に言う春希。
「もう!言わないで!恥ずかしくなっちゃう!」
春希のからかいに思わず声を上げる絢。
「そんな声出したら誰かに聞こえちゃいますよ。でも私も調子に乗り過ぎましたね。申し訳ありません。
こんなもの、女性が慣れなくて当然ですよね。異様な形ですから。」
「確かに・・何度見ても最初は驚いちゃうけど・・。はーちゃんのだと思うと可愛いよ!だから・・・。」
そう言うと絢は春希の男根を咥え始める。
「あ、絢!?そんないきなり!あっ・・・。」
絢の突然の行動に驚くも慣れた舌使いに思わず声を上げる春希。
「気持ちいい?はーちゃん。」
春希に質問する絢。上目使いのその姿は普段の子供っぽさとは違う色気の様なものがあった。
「は、はい・・・。んっ!」
春希の返事を聞いて絢はより舌使いを激しくする。
「あっ・・・。んっ!あ・・絢・・。上手くなりましたね・・。」
「だって久しぶりとはいえ結構やってるもん。そんなに気持ちいい?」
「は、はい・・・。あ!」
「ふふー。嬉しいな。そーんなにいいんだ。」
「は、はい・・。最初は少し噛まれたのに・・。ほんと・・上手くなりましたね。」
「あー!それ言わないで!だから頑張ったんだよ!ボクもはーちゃんを気持ちよくしてあげたかったから・・。」
「私の為に・・。嬉しいです、絢・・。そろそろ限界が・・。」
「いいよ・・。はーちゃん・・。ボクの口に出して・・。」
「は、はい・・あっ!!」
春希が声を上げると同時に彼は絢の口目がけて射精をした。絢の小さな口が精液で満たされる。
「あ・・・・、すごい・・。はーちゃんのが・・いっぱい・・。」
久しぶりのせいか濃い目の精液を必死で飲む絢。
「大丈夫ですか・・。いやなら無理しなくてもいいんですよ。」
「へーきだよ。確かにおいしくはないけど・・、はーちゃんが気持ちよくなってくれた証拠だもん。」
「絢・・・。」
明るく受け答える絢に春希は改めていとおしさを覚えた。口を白濁液でいっぱいにした絢の姿は
普段の少年の姿からは想像もつかないことと幼い容姿が相俟って官能的なものに見えた。そんな絢に再び口付けする春希。
「んっ!!」
予想外の感触に思わず声を上げる絢だったが春希の唇に遮られた。
「・・・確かに自分が出したものとはいえ、おいしくないですね・・。」
春希は絢の唇から離れると真っ先にそう言った。
「だったら口付けしなきゃいいのに。」
「したくなってしまったんですから仕方ないですよ。」
「もー。はーちゃんってば。って、わっ!」
絢は一気に布団の上に押し倒された。
「次は私が絢を気持ちよくする番です・・。」



夏希の手は夕顔丸の着物を掴むが困惑した様に動きが止まる。扱い方がわからないゆえだったが、
意を決した様に再び手を動かし少々乱暴に夕顔丸の小袖を押し広げた。
「きゃっ!!い、いや!」
乱暴な手つきに驚いたらしく夕顔丸が悲鳴を上げ、少し涙を浮かべる。普段からは想像もつかないか弱い少女の顔。
「あっ!ご、ごめん・・。こんなこと初めてだから・・よくわかんなくて・・。」
怯える夕顔丸の表情を見て必死で弁解する夏希。
「い、いいんです・・。わたしなんか、好きにしていいですから・・・。」
騙してたという負い目からか怯えを隠す様に言う夕顔丸。しかし夏希は夕顔丸を怯えさせたり怖がらせたりしたくはない。
――あんなに憎たらしいと思ってたのに・・。
これまでが嘘の様に夕顔丸に愛しさを感じる夏希。はだけた着物から覗く上半身を見つめた。
さらしで隠されてはいるもののはっきりとしたふくらみのある胸。くびれた腰。華奢で狭い肩。
どこをどう見てもそれは紛れもない女の身体。
――もっと・・じっくり見たい・・・。
衝動に駆られた夏希は夕顔丸の着崩れた小袖と襦袢を一気に剥ぎ取った。
「あっ!や・・・。」
夕顔丸が再び声を上げ怯えた表情になる。腕を前にし身体を隠そうとする。
「あ、ごめん・・。つい・・・。」
「気にしないでください・・。平気ですから・・。」
そう言う表情は怯えその目はさっきに引き続き涙が浮かんでいる。夏希にとって軽い気持ちで
夕顔丸の身体を要求したわけではない。しかし夕顔丸にとっては望まぬ行為。いうなれば強姦も同然だろう。
「オレ、お前のこと、辱めたいとか・・・怖がらせたいとか・・思ってるわけじゃないんだ・・。
でも、初めてだから・・上手くできなくて・・。」
自分の気持ちに正直な夏希は自分の思いを隠さず話す。そんな夏希を涙を浮かべた目で見上げる夕顔丸。
「・・・わたし、夏希さんに酷い態度だったのに・・。そんな風に思ってくれるんですか?」
「無理矢理やってさ、説得力ないけどさ・・。」
「続けてください。もう怯えたりしませんから。」
その言葉の通り夕顔丸の表情は男として振舞ってたときとは違うものの毅然としていた。
「わかった・・。ありがとな、夕顔丸。」
「夕顔って呼んでください。」
夕顔丸という呼ばれ方に反応する・・・夕顔。
「夕顔?それが本名なのか・・?」
「はい、本当の・・、女の名前で呼んでほしいんです・・。」
「わかったよ、夕顔・・。」
いとおしげに、教えてもらった夕顔という名前を呼ぶとさらしに手を掛けた。

続く


Index(X) / Menu(M) / /