「裸エプロン」
それは調理の際に衣服を汚さないように、そして調理の補助等を
目的として誕生したエプロンが一躍男の妄想を掻き立てる推進剤になった
一つの革命である。
”見えそで見えないチラリズム”をスローガンに料理だけでなく
男女の愛までも作ってしまう正に究極にして至高のロマン!!!!
ヒラメじゃなくてもシャッキリポンと舌の上で踊っちゃうぜ。
「フンフ〜ン♪」
キッチンで料理する有紀。もちろん後姿は丸裸。
(タマリマセンネェ〜)
そんな有紀の姿を見ながらウットリと頬杖を付いている自分。
おそらくこの姿を見たらクラスメートの過半数が悶絶するに違いない。
「おまたせ〜出来たよ。」
「おぉぉ!!」
煮物におひたし、焼き魚。ありふれた内容に見えるが俺の目には
そのどれにも後光が掛かっていた。
「それでは、いただきます。」
さっそく御相伴に預かろうかと思ったその時。
「待って。」
有紀が俺の箸を取り上げた。そしてそのまま煮物を摘まむ。
「狂介、はいア〜ン。」
はいア〜ンって・・・有紀が・・有紀が・・・ア〜ンって・・・
イィィィィィヤァッホォォォォォォォ!!!!!!!
どうだ3次元のボーイズ達よ。お前等彼女にこんな風にしてもらったことないだろ?
俺はたった今してもらってる”I・N・G”現在進行形だコノヤロー!!
「狂介、どうしたの?」
「ん?いや・・・何でも無いよ。ア〜ン。」
パクッ。
「どう、おいしい?」
有紀が不安げに聞いてくる。
「メチャ美味いんですけど。」
俺は涙を流しながら答えた。人間、本当に美味しい物を食べると
涙が出るって本当だった。
「ホントに?良かった狂介に喜んでもらえて。」
有紀は不安な顔から一転、明るい笑顔を俺に向けてくれた。
その後も有紀の給仕で満足いくまで料理をいただいた。
「ふぅ〜ご馳走様でした。」
「お粗末さまでした。」
有紀が食器を片付け始める。・・・・その前に。
「有紀。デザートが欲しいんだけど。」
「デザート?あ!!ゴメン用意してなかった。」
「そうか・・・」
問題なのはソコではない。
「ゴメンね狂介。」
「いいよ。でも代わりに・・・」
「代わりに?」
首をかしげながら聞いてくる有紀の胸元に唇を落とす。
「あぁん!!」
有紀が悩ましげな声を上げた。
「有紀が食べたい。」
裸エプロンの食後は相手をいただく。これが醍醐味ってもんでしょ。
首筋をきつく吸い上げ有紀の白い肌に所有印を残していく。
「んっ・・・ちょっ・・・いや・・・」
有紀は身体をくねらせて悶える。
「・・・僕なら・・いくらでも食べていいから・・・・」
その言葉に触発された俺はエプロンの胸を隠す布を捲り
有紀の胸の谷間に挟み込む。谷間にエプロンを押し込まれ
こぼれる有紀の胸は何とも言えない妖艶な色香に満ち溢れていた。
「では・・・・改めて・・・いただきます。」
俺は有紀の乳房に顔を寄せ、乳首に吸い付いた。
乳首を口に含みコロコロと転がす。時たま舌で挟んで甘噛みするように
刺激を与えると有紀はビクッと身体を震わせ反応した。
「あぅん・・・・そんな・・・噛んじゃ・・・あぁ。」
可愛らしい悲鳴を上げ身悶える有紀。
「有紀・・・・。」
俺は有紀を抱き寄せ、唇から頬、首筋、乳房へとキスの雨を降らせていく。
「んっ!!・・・あぁぁ・・・」
俺の唇が有紀に触れるとき、有紀の肌を刺激する様に舐める。
その感触に有紀は熱い吐息をこぼし俺に縋った。
「有紀ってさ・・・すっごく甘い。」
「えっ?・・・あん!!・・・そんな・・ん!!」
興奮する有紀の身体からは女性特有の甘い香りが漂ってきていた。
有紀の身体を舐め回す内にその香りが身体に染み込み有紀自身が
まるで甘い水菓子のような錯覚を俺に与えた。
「俺って・・甘いもの好きだから・・・すっげぇ美味ぇよ。」
「あぅ・・ん・・狂介・・・もっと・・・僕を食べて。」
「・・・・・ふぅ。」
有紀が続きをねだると俺はすぐに有紀から顔を離した。
「・・・?」
有紀は訝しげな顔をして俺を見つめる。
「どうしたの狂介?・・・・もうお終い?」
「いや、やっぱりご馳走になってばかりじゃ悪いからさ。」
そう言うと俺は有紀の秘所に手を伸ばした。
「いやぁん!!・・・あん・・・」
有紀のソコは胸への愛撫だけで十分に濡れていた。俺が指で触れただけで
すべてを受け入れようと吸い付いてくる。
「今度は俺が有紀にご馳走するよ。」
有紀の秘所に手を当て、ゆっくりと撫で回す。徐々に奥へと指を差し込み
内部を刺激する。
「はぅ!!・・・あぁぁん・・・あっ!!」
俺の指がクリトリスを捉え、摘みあげる。その途端に有紀は大きな声を上げて
俺にしがみついた。
「有紀。」
有紀の体温を直に感じ俺は自分の心拍数が上昇するのを感じた。
「狂介・・・お願い・・・きて・・・」
どうやら裸エプロンと言うシチュエーションに興奮していたのは
有紀も一緒だったようだ。俺はズボンのジッパーを下げ、自分のモノを
取り出すと有紀にあてがった。
「あぁぁ・・・うぅん・・・」
度重なる前戯に十分濡れていたソコは俺の肉棒をすんなりと受け入れ
俺のモノは有紀の中へと沈み込んでいった。
俺はイスに座りこみ有紀は俺に向かい合ったまま股を大きく広げ
繋がり合った状態になる。
「あぁぁん・・・」
「有紀・・・俺のは美味いか?」
「あぁ・・う・・うん・・・狂介・・・とっても美味しい。」
有紀の返答に満足言った俺は腰をゆっくりと動かし始めた。
「んくっ・・・・あっ・・・いい・・おいしいよぉ・・・」
有紀は自分も腰を振りながら快感に酔いしれる。
「ほらっ・・・どうだ・・・ん!!」
俺もそれに合わせ有紀の中を突き上げる。
「あん・・・もっと・・・もっとぉぉ!!」
有紀の追加注文はとどまることを知らない。だがそれは俺も同じだった。
「どうだ?・・・まだいけるか?」
「うぅぅぁ・・・きょ・・狂介・・・僕・・・イッちゃう!!」
有紀は俺にしがみつき震えるように身悶えた。
次の瞬間、内壁がギュッと締まり俺のモノを刺激した。
「うっ・・・有紀!!」
その刺激に俺も限界を向かえ、自分のすべてを放出していった。
事を終え、有紀と俺は一緒に食器を洗っていた。
「洗い終わってからシようと思ってたんだよ。」
裸エプロンの上に俺の上着を羽織りながら有紀は言う。
「マジで?・・ゴメンなサカりすぎた。」
俺は有紀に詫びる。裸エプロンに理性のたがを外されてしまった
自身の抑制力の無さを反省した。
「いいの。僕も・・・・いっぱいご馳走になったし・・・」
有紀は赤くなった顔をうつむかせ答えた。
その姿と言ったらもう・・・・。
「有紀の今の格好も、イケてるぜ。」
裸エプロンにサイズの大きい俺の上着を纏ったその姿は
また別の色香を醸し出す。
「んもう。狂介のエッチ。」
とか何とか言いながらこの後、第2ラウンドに突入したのは言うまでも無い。
―深夜の学校の屋上―
「あいつら上手くいったかな?」
お山の大将そのままに校旗塔のてっぺんで腕組みをしながら風に揺られる藤澤秀平。
「若人たちよ、愛をはぐくむのだ!!アーハハハハハハハハハハ」
『コラ!!そこで何してる!?』
「ヤバイ。国家権力の手先と書いてオマワリ!!」
「トウッ」と飛び出すと靴底からジェット噴射が巻き起こる。
「捕まえられる物なら捕まえて見るんだな。アーッハッハッハッハ」
藤澤秀平・・・それは紙一重でバカになった男の名前。
―山崎家―
「二人とも今何してるかしら?」
「まぁ、ニャンニャンしてるだろ。」
「見て来ようかしら?」
「母さん。そんな野暮な事はするもんじゃないぞ。」
「そうね。フフフ。」
「しかしあの二人を見ていたら俺も昔を・・・」
「あなた?」
「母さん。今夜は寝かさないぜベイベー。」
「アラアラ、熱いわね〜。」
山崎夫妻・・・狂介を産んだ恐るべき夫婦。
升沢「・・・えっ!?俺オチ?・・・・・・また来週。」
〜おしまい〜