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第2章 ヴィルガスト世界へ
第三章 旅路にて。(チキンマン)
リミは不満そうな顔をして、歩いていた。
それもそのはず、姿を見れば理由はわかる。
彼女は、緑色のミニスカートのワンピースを着ていた。
なぜか、というと、ファンナさんが、
『その衣装では旅には不向きなのでは?』
というので、奥から引っ張り出した衣装がこれだったのである。
自分が若いとき、冒険者だったときに着ていた衣装らしい。
(なぜ、そんなものをとっておいたのかは疑問であるが…)
なぜ、彼女は承知したのか?
実は彼女は目があまりよくない。実際はめがねなしでは生活に支障が出るくらいだ。
そして、この世界に来たときには、めがねをつけていなかった。
だって、家から学校に行く間くらいはめがねをはずしていても支障はないから。
(そして、今はめがねをかけている。さすがにここではかけないとどうしようもない)
『こんな短いスカートはくの小学生低学年以来だわ。…知り合いがいなくてよかった』
などとぼやいている。
『ところで、どれくらいの距離なの?レミさんのところって。』
『ここから…大体1日くらい。急げば半日でつくさ。』
…急に、リミの足取りが重くなる。
それはそうだ。現実界の人がいきなりそんな距離を歩かなければならないなんて知ったら、
普通は、誰だってそうなるだろう。
『私…あのまま向こうにいたほうがよかったかな?』
『何無茶いってんだよ。それじゃぜんぜん意味ねえだろ。』
アーウィンの言うことも最もである。
彼女がこの世界に現れたことは偶然とは考えられない。
何らかの意味があるはずである。しかし、それを放置しておくわけにはいけない。
そんなことをしてこの世界が滅びたらどうするのだ。
『疲れたからこのあたりで休憩しよ。』
と、リミがいった。
『この辺りはあまりよくない…』
とアーウィンがいったと思うと、懐から紐のようなものを取り出した。
『どうしたの、急に…』
『ちょっと黙っていな!』
アーウィンは、腰の袋から小石を取り出し、それを紐に取り付けた。
そして紐を振り回し始めた。すると、小石が森の中に飛んでいく。
そして、キャインという声が聞こえた。
『この辺は最近狼が増えているんだ。つけられていたらしい。いくぞ!』
二人は、走り始めた。

しばらく経っただろうか、何とか狼の群れを振り切った二人は、
『あそこにまで狼が出るとは…何が起こってるんだ?』
『…(呼吸が乱れて発言できない)』
第4章 ヴィルガストの夜 (感想 この章は、リミの衣装と、アーウィンのスリングについて書きたかったので、 別段重要なことはありません。次の章のつなぎです。)
このリレー小説の説明。
1、どの章からはじめてもかまいません(2章が気に入らないから2章から書く!というのも可)。
2、いくつもの章がダブッ手も、それらの話はすべて有効とします。
3、喧嘩、あまりに倫理上問題のあるものは不採用(このページを守るため)。
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