概要説明 *

ファイル共有ソフトを使用するにあたって、 セキュリティ対策を万全にするのは当たり前です。 ダウンロードしたファイルを最新の定義ファイルでウィルススキャンするのも当たり前です。 それでもウィルスなどの危険なソフトウェアに感染するリスクは高いのです。 PC初心者が低俗な解説書籍に煽られて無修正エロ画像や動画欲しさに使用するなんて論外です。

暴露ウィルス(通称:Antinny,山田ウィルス,キンタマ)は感染するとパソコンのデータがネット上に流失し、不特定多数に見られてしまいます。 しかも一度流失したデータをネット上から完全に消すことは不可能です。 個人情報が入っていないパソコンでファイル共有をするなど、 感染することを前提に被害を最小限に抑える工夫をして下さい。

このページの記述はWinnyとShareに限定していますが、どの交換・共有ソフトでも考え方は同じです。 セキュリティ意識の無い人はメッセンジャーを使用しても危険です。

いつウィルススキャンするのか *

ダウンロード後次のようにする。

  • 普通のファイル、フォルダであれば開く前にスキャンする。
  • zipやrarなどの圧縮ファイルであれば解凍後にスキャンする。
  • isoやimgなどのCDイメージファイルであれば仮想ドライヴにマウント後スキャンする。(CDの自動実行を無効にしておく)

セキュリティ対策会社のデータベースに未登録の(定義ファイルが無い)新種のウィルスやトロイ、自ら好んでインストールするスパイウェアの一部などはスキャンしてもウィルスは検出されません。 ファイルを開く場合、感染リスクを常に負っていることを覚悟してください。

フォルダパスを確認する *

共有しているファイルに個人情報を含むファイルや他人に見られてはいけないファイルを置かないで下さい。 何も共有、アップロードしないでダウンロードに徹するのが一番良いです。

Winnyの場合

  1. [設定]ボタンをクリックする。
  2. 共有フォルダのパスを見る。重要なファイルの入ったフォルダでないことを確認する。
    フォルダ設定
  3. [設定]ボタンをクリックしダイアログログを閉じる

Shareの場合

  1. [フォルダ]をクリックする。
  2. 共有フォルダのパスを見る。重要なファイルの入ったフォルダでないことを確認する。
    フォルダ設定

危険なファイルをフィルタリングする *

「拡張子を表示させる」をもう一度お読み下さい。 ファイル共有ソフトでダウンロードできる実行ファイルの殆どがウィルスなどの危険なソフトです。 そのため、ダウンロードしないように設定する。

Winnyの場合

Winnyがインストールされているフォルダ内の"Ignore.txt"を以下の"Ignore.txt"に上書きする。

Shareの場合

Shareがインストールされているフォルダ内の"filter.txt"を以下の"filter.txt"に上書きする。

フォルダに制限を付ける *

うっかり危険なファイルをクリック→感染しないように、 危険なファイルを実行する際に警告ダイアログが出るようにフォルダに制限を付けるとよい。

これにはZoneFolder.VBSというソフトを使用すると簡単にできる。

  1. ダウンロード、解凍し、フォルダを開き、[インターネットフォルダ.VBS]ファイルを開く。
    ZoneFolder.VBS
  2. 任意の名前を入力し[ok]ボタンをクリックする。この名前が制限付きフォルダの名前となる。
    フォルダ名の入力
  3. デスクトップに制限付きフォルダのショートカットが出来る。
    デスクトップに出来るショートカット
  4. アイコンを右クリック→[プロパティ]をクリックし、フォルダの本当の場所(フォルダパス)をコピーする。
    フォルダパスをコピー
  5. WinnyやShareなどの共有ソフトのダウンロードフォルダのパスにこのアドレスを貼り付ける。
    Winnyの例

こうすると、ファイル共有ソフトでダウンロード→キャッシュ変換したファイルはこの制限付きフォルダに入れられることとなる。 うっかり実行ファイルをクリックしても警告ダイアログが出て実行されない。

警告ダイアログ

CDの自動実行機能を無効にする *

CDの自動実行機能とは

WindowsにはCDやDVDをトレイに挿入すると自動実行する機能があり、初期状態では有効になっています。 例えば、音楽CDをトレイに挿入すると自動で音楽再生ソフトが起動し音楽が再生されます。 Daemon Toolなどの仮想ドライヴでCDやDVDのイメージファイルを扱う場合も同様に自動実行されます。

イメージファイルが危険なソフトであった場合はウィルススキャンをする間もなく自動実行され、感染してしまうため無効にする。

無効にする方法

これにはレジストリを書き換えなければならずパソコン初心者には危険(失敗ができない)であるためフリーソフトを利用する。

CDの自動再生を無効にする

関連サイト *

山田オルタナティブまとめ
暴露ウィルス(山田オルタナティブ)のまとめサイト。
山田オルタナティブ
暴露ウィルス(山田オルタナティブ)の駆除方法について記述されている。
解凍ソフトの脆弱性
ユーザが指定した場所以外に解凍される解凍ソフトの脆弱性について記述されている。
Abtrusion Protector - INTERNET WATCH
ユーザが指定したファイルのみしか実行できないようにするソフト。 安全確実にファイル共有ソフトを楽しむには良いだろうが、新たにソフトをインストールし難くなるので使い勝手が悪い。 ファイル共有ソフト専用パソコンに使用すると良いかもしれない。