炎色反応 第二章・7
気持ちいいというより、ただただ熱い。
体中が熱く、全身をくまなく這いずる手と舌に更にあぶられていく。
「ん、くっ…もう、やめて………お願い、もう、やめて下さい…」
おかしくなってしまいそうな快楽地獄の中、せめてと声を絞った口元にいきり立ったものが寄せられる。
「上の口でも飲め、ほらよっ」
びちゃっと音を立て、今度は口の中に狙いすまして精液を注がれた。
「んぐっ…、げほっ」
思わぬことに咳き込む体を今度は誰かの手であお向けにされる。
天井に向いた視界を、待ち構えていたように数本の肉棒が埋めた。
卓の上に乗った数人の男たちにより、顔や胸、腹などに更に熱い白濁をぶちまけられた。
「ああ…」
あまりのことに言葉が出ない。
体中を大量の生臭い液体に覆われ、ティスは虚ろに空を見つめたままだ。
その尻の中にアインと交替した男が射精した。
彼は自分の功績を確認するよう、たった今犯したばかりのティスの尻をかき分け中を覗きこむ。
「や……、見な…」
わずかに残った理性でいやいやと身をよじっても、答えは嘲笑と更にひどくなる愛撫。
両手を取られ、それぞれ別の男のものを扱かされながら、恥ずかしい場所を大勢の目にさらされる。
「ひでえ、ぐちょぐちょだ」
何人もの男に立て続けにかき回され、酒まで入れられたそこはひくひくと震えながらそれらが入り混じった液体をあふれ出させていた。
誰かの手がしわの一本一本まで伸ばすように更にそこを広げ、別の誰かがまた中に指を押し込む。
「も、やめ…………いや、死んじゃ…」
出されたものをかき出すようにされ、ティスはどろどろに汚された顔で泣きながら訴えた。
白い肢体は薄赤く染まり、あちこちに歯形まで刻み付けられている。
「嘘つけ、こっちもびんびんじゃないか」
そう言ったのは、ティスのものを握ってそのくびれの部分を愛撫している男だった。
その言葉通り少年のものはいまだ天を向いており、哀れに泣きじゃくる様とは裏腹な昂ぶりを隠し切れていない。
「ああ、すげえ締め付けて来てたし。たまらねえよ」
「おい、どけ、替われって」
またティスの足の間に別の男が立つ。
いつ終わるとも知れない狂宴の中、その生贄となった少年はその場の全ての男たちの精液を注ぎ込まれるまで解放されることはなかった。
***
いつしか気を失っていたティスが意識を取り戻したのは、前にも味わったのと同じざぶりとかけられた水の感触のせいだった。
十数人からの精液に汚い染みだらけになった卓の上に、彼は一人で横たわっている。
「あ……ぁ」
体の表面についた分の精液は、今ので大方落とされた。
けれど、まだ中に残っていたものが流れ落ちる水の中にとろとろと流れ出していくのが分かる。
あれだけの男たちに代わる代わる犯されたのだ。
出し入れされ続けてさすがに緩くなっているのかもしれない。
そんなことを、変に冷静に彼は考えた。
「足を開け」
ふと聞こえて来た、聞き慣れた声はオルバンのものだった。
見上げると、木の桶のようなものを床に置いた魔法使いの姿が見える。
井戸かどこかからそれで水を汲んで来たらしい。
水はぬるま湯だったので、暖めるのには魔力を使ったのだろう。
他の男たちの姿はなく、窓の外から薄い光が漏れてくるのが見えた。
一晩中ティスは村の男たちに犯されていたらしい。
夜が明けて自分たちのしていたことに気付いたか、満足したのか、彼らは家にでも戻ったようだ。
「足を開けと言っている。それとも、奴らのものをまだ尻で味わっていたいのか?」
ティスは顔を赤らめ、ぶんぶんと首を振った。
「なら早くしろ」
うながされたティスは身を起こしたが、状況が分かるに従って羞恥心が蘇ってくる。
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