ギルベイダー | #1★2004.10/27(水)19:47 |
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(注)この物語は「遥かなるたたかい」を見てからでないと内容がわからないので、読んでいない方は「サーチ」で探してみてください。 第四章 「激闘」 最終編1 二匹にビームは直撃した。二匹は声にならない叫びをあげた。 ラティオス「ラ、ラティアス…!お前はこ…この事をフリーザー達に伝えろ…!あいつらなら…」 ラティオスの声は今にも途切れそうだった。 ラティアス「う…うん……!」 ラティアスは今にも泣きそうだった。 ミュウツー「残念だが…それは不可能だ!」 ミュウツーは冷え切った声で叫んだ。 ラティオス「な…どういうことだ…?」 ミュウツー「そいつらは…私が全員始末したからだ!」 二匹は返す言葉が無かった。 第四章 「激闘」 最終編1 完 |
ギルベイダー | #2☆2004.10/27(水)19:00 |
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第四章 「激闘」 最終編2 ラティオス「な…なんだと…!?」 ラティアス「そ…そんな…ウソよ!」 二匹は叫んだ。 ミュウツー「嘘ではない…まぁ、お前らよりは手ごたえがあった。 特に私の分身…ミュウはな…!」 ミュウツーはそう言うと、巨大な黒い塊を形成し始めた。シャドーボールだ。 ラティアス「ど…どういうことなの…?」 ラティオス「な…ぶ…分身…だと…?」 ミュウツー「これ以上語ることなど何もない!消えろ!」 ミュウツーはその黒い塊を二匹になげつけた。二匹は海の底へと沈んでいった。 ラティアス「あ…あなたには…守るべきものが…ないの…?」 ラティアスは最後の力でミュウツーにたずねた。 ミュウツー「そんな物は必要ない!私には力があればいい!全人類に私のことを認めさせる力がな!」 ミュウツーは広い空へと飛び去っていった…。 第四章 「激闘」 最終編2 完 |
ギルベイダー | #3★2004.10/27(水)19:50 |
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第五章 「黄金院」 ここはサイユウシティ。 ダイゴ「黄金院っていうのは…。」 ダイゴは重い口を開き話し始めた。 ダイゴ「元々政府認定のエリート組織だったんだ。でもジムが各町にできてから活動機会が少なくなってね、20年も前に解散したんだ。当時は「バルハラ」という名前だったんだけどね。」 デイル「めちゃめちゃ昔のことじゃねーか。」 ダイゴ「ところが最近「黄金院」に名前を変えてまた活動し始めたたんだ。」 エセル「好きにやらせりゃいいんじゃないの?」 エセルはあまり重要視してないらしく軽くそう言った。 ダイゴ「デボンの社員が黄金院に襲われたんだ。」 ミツル「なんでそんなことを?」 ダイゴ「どうやら何か目的ががあって行動しているらしい。」 エセル「どんな理由があろうが人を襲うなんて悪い奴らだな。」 エセルは少し怒っていた。 ティアナ「その手紙、誰からなの?」 エセル「ツワブキって人に渡されたんだけど。」 エセルはやはり戸惑いながらも答えた。 ダイゴ「それは僕の父親だよ。まさか入院してるなんてな。」 ダイゴはそう言うと手紙をしまった。 ダイゴ「とりあえず僕は病院に行くよ。それともう黄金院には関わらないほうがいい。一人一人の実力はジムリーダーを遥かにしのいでるらしいからね。」 ダイゴはそう言うとエアームドを出した。どうやら病院の場所は手紙に書いてあったらしい。 エセル「一人で戦うんですか、その人達と。」 エセルはダイゴをとめるように言った。 ミツル「僕でよければ一緒に戦います。」 デイル「悪い奴らは倒さないとな。」 ティアナ「私も戦うわ。」 四人は戦う気満々だった。 ダイゴ「でも危ないよ。」 ダイゴは不安気に言った。 エセル「大丈夫、それに俺もその病院に用があるし、強い奴らと戦ってみたいし。」 ダイゴ「わかった。けど無理はしないようにね。」 ダイゴはとめても無駄だと思い承諾した。 エセル「よし、そうこなくちゃな。」 ティアナ「さ、早く行こうよ。」 四人が行こうとした瞬間。 ???「お兄ちゃーん!」 五人「!?」 ミツル「誰?あの子?」 そこには12歳くらいの少女がいた。 エセル「ローラ?なんでこんな所に?」 エセル以外の四人「えぇー!?」 エセルの妹登場!そして黄金院の目的は? 第五章「黄金院」 完 |
ギルベイダー | #4★2004.11/01(月)19:30 |
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第六章 「MEET」 ローラ「やっと見つけた、こんなとこにいたんだね。」 ローラは近づいてそう言った。 ティアナ「へー、エセル君に妹なんていたんだ。」 デイル「こいつは意外だったな。」 四人は少し驚いたがとりあえず自己紹介をすませた。 ローラ「初めましてみなさんよろしくお願いします。」 ローラは軽く頭を下げた。 エセル「そんなことよりお前、母さんのところに戻らなくていいのか?」 ローラ「だってお兄ちゃんを連れてくるためにここまできたんだよ。」 エセル「そうだったのか。さ、早く病院へ行こう。」 エセルは納得したようだった。 ローラ「そのつもりだったんだけど…。」 ローラはそういうと下をむいた。 エセル「どうした?」 デイル「なんだなんだ悪い事でもしたか?」 五人はどうしたのかたずねた。 ローラ「とにかくきて。」 ローラはエセルの手をひっぱりセンターへ連れて行った。 エセル「どうしたんだよ。」 ローラ「見て。」 ローラは五人をベッドに連れて来ていた。 ダイゴ「これは…?」 ローラ「ボロボロになって海岸にうちあげられてたの。」 そこにはラティアスが横たわっていた。 ローラ「この子が回復するまでは…。」 ローラはラティアスが心配で病院に戻れないようだった。 ティアナ「ミツル君まさか…?」 ティアナはミュウツーのことを思い出した。 ミツル「はい、ジラーチ、出てきて。」 そう言うとボールからジラーチが出てきた。 ジラーチ「どうしました?」 ジラーチは戦いでもないのに出されたのが不思議だった。 エセル「ちょ、ちょっと待って。今…しゃべった?」 デイル「そ、そんなことあるわけ…。」 二人はかなり驚いていた。 ジラーチ「あ、初めまして。」 ジラーチは四人に気付くとあいさつした。 エセル「本当にしゃべれるんだ、すごいな。」 ダイゴ「何回かしゃべれるポケモンはみたことあるけどね。」 ローラ「すごいね。」 デイル「へー、すげえじゃん。」 エセルとデイルとダイゴは感心した。ローラは少しなれた目で見た。 ミツル「ジラーチ、その子もミュウツーに倒されたのかな?」 ジラーチ「ちょっと待ってください。」 ジラーチはそう言うとラティアスへ近づいた。 ジラーチ「ゼイム・デツダ・クレア・バイノ…。」 ジラーチは聞いた事の無い言葉をつぶやき始めた。 ティアナ「なにしてんのかな?」 ダイゴ「わからないよ。」 六人はジラーチがなにをしているのかわからなかった。 ラティアス「うーん、ここは?」 ラティアスは目を覚ました。 ジラーチ「ふぅ、うまくいってよかった。」 ローラ「すごい、今のは傷を治す呪文…?」 六人はジラーチの能力に感心した。 ジラーチ「はい、他にも色々あるんですよ。」 ティアナ「あなたラティアスよね?」 ラティアス「え、なんで私の名前知ってるの?」 エセル「みんな知ってるよ有名だからさ。」 デイル「伝説だしな。」 どうやら六人はラティアスのことを知っているようだ。しゃべることも驚かなかった。 ミツル「ラティアス、君もミュウツーに?」 ラティアス「そうだ、お兄ちゃん!」 ミツルの質問に答える前にセンターの窓から飛んでいった。 ローラ「あ、待って!」 六人はラティアスのあとを追った。 ティアナ「あ、あんなところに!」 センターの出入り口からでるとラティアスは遠くの海にいた。 ローラ「ラティアス!」 ローラはラティアスを呼んだ。 ラティアス「みんな、今助けるからね。」 ラティアスにはローラの声が聞こえてなかった。 エセル「海に潜ってるみたいだな。」 ラティアスは海に潜っていた。 エセル「なんか理由があるんだろ。」 エセルはそう言うとピジョットを出した。 ティアナ「どうするの?」 エセル「決まってる、手伝うのさ。」 ダイゴ「そういうことなら僕も手伝おう。」 ダイゴはさっき戻したエアームドをまた出した。 エセル「ローラ、しっかりつかまっとけよ。」 ローラ「うん。」 ローラは飛べるポケモンを持ってないのでエセルの背中につかまった。 あとの三人も飛行系をだした。 ラティアス「あれ、あの人達…。」 ラティアスは飛んでくるエセル達を確認すると海から上がってきた。 エセル「どうしたんだ?なんかあるなら協力するよ。」 エセルはそういうと自己紹介した。他の五人も自己紹介した。 ラティアス「そう、ローラちゃんね。私を助けてくれてありがとう。」 ローラ「そんなに急いでどうしたの?」 ローラはラティアスが急いでいた理由が知りたかった。 ラティアス「ごめんなさい、説明もせずにいきなり飛んでいって。実は…。」 ラティアスはこれまでのいきさつを説明した。 エセル「そうだったのか。」 デイル「用は探せばいいんだろ?キングドラ、頼んだ。」 ミツル「マンタイン、できる限り広い範囲で探して。」 ティアナ「ハクリュー、あなたもいって。」 エセル「カメックス、任せた。」 ダイゴ「僕は陸地を探そう。」 ラティアス「皆さん…ありがとう。」 ラティアスは自分達のためにここまでしてくれるエセル達に涙を流した。 エセル「気にすんなって、困った時はお互い様だろ。」 エセルは慰めのことばをかけた。 2時間後 エセル「だめだったか。」 ミツル「みたいですね。」 ティアナ「そう、こっちも…。」 ダイゴ「もうすぐ嵐が来る、今日はもう引き揚げよう。」 ラティアス「ひょっとしたらもう…。」 ラティアスの脳裏に最悪の結果がよぎった。 ローラ「大丈夫、きっと二匹ともどこかで元気にしてるって。」 ローラはそういうとラティアスをなでた。 ラティアス「ありがとう。」 ダイゴ「これだけ探してもだめだったなら自力で陸にあがってどこかにいるのかもよ。」 ダイゴは説得性のあることを言った。 ラティアス「うん、みんな本当にありがとう。」 ラティアスはきっとそうだろうと思った。 ダイゴ「とにかくセンターに戻って明日病院に行こう。」 五人はダイゴの意見に賛成した。 その日の夜 ラティアス「ねぇ、私ローラちゃんについていってもいい?」 ラティアスはローラにそう尋ねた。 ローラ「いいわよ、歓迎するわ。でもなんで?」 ローラはそう聞き返した。 ラティアス「私みんなが無事かどうか確かめたいの、でも私だけだったらまたミュウツーに…殺されるかも…だから…。」 ローラ「そう、全然気にする事無いのよ。」 ラティアス「でも、またミュウツーが来たら…。」 ローラ「大丈夫、みんなきっとわかってくれるわ。」 ラティアス「ありがとう、ローラちゃん。」 ラティアスはまたローラの優しさに触れた。こうしてローラはラティアスを手持ちに加えた。 その後、このことをローラはエセル達にそのことを話すとエセル達は即答で承諾してくれた。ラティアスは嬉しくてまた泣いていた。 ここはオーレ地方のアンダーの酒場 ???「そうか…、チャンピオンはそこにいるんだな。」 20代後半らしい男はそう隣の男に言った ???「あぁ。」 男はぶっきらぼうに答えた。こちらも20代後半らしい。そして二人は酒場を出た。 ???「ザウロスよ、今夜のホウエンは荒れている、出発は明日だ。」 外には四人ほどの男が待っていた。 ザウロス「そうみたいだな、修羅のじいさん。」 どうやら出発を明日にすべきと言っていた70代後半の老人は修羅とうらしい。そして酒場で飲んでいた男の一人はザウロスといった。 ザウロス「クウラ、ハデス、バイサー、明日だぞ、準備はいいな?」 クウラ「いつでも。」 酒場で飲んでいたもう一人の男はクウラといった。そして残り二人はハデス、バイサーといった。 ハデス「勿論。」 バイサー「さて、一仕事やるかぁ。」 ???「あの、僕も一応…。」 一人の12歳ぐらいの少年がそう言った。 ザウロス「そうそう、お前もいけるか?マクベス。」 マクベス「はい、みなさんの足を引っ張らないようにします。」 ザウロス「その意気だ。さて、見せてやろうぜホウエンのやつらに俺たち黄金院の実力をよ。」 他のメンバーはうなずいた。 第六章「MEET」 完 |
ギルベイダー | #5☆2004.11/02(火)18:23 |
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第七章 「父親」 オーレ地方、アゲドビレッジ、朝。 オダマキ博士「ふぅ、いい朝だな。」 彼は今、研究のためオーレ地方へ来ていた。そして朝をむかえたところであった。 オダマキ博士「さてと、今日は小川のほうをまわってみるか。」 彼は昨日まわりきれなかったところを今日、まわるつもりだった。 ???「あのー、すみません…。ちょっといいですか?」 オダマキ博士「え?何ですか?」 博士がふりむくとそこには身長185cmぐらい、年齢は30代半ばのおとなしそうな男が立っていた。 ???「私の家…誰もいないんですけど…。」 男は少し戸惑いながらも言った。 オダマキ博士「あー、私この辺の者じゃないんで…。」 博士は申し訳なさそうに答えた。 ???「あ、ならいいんですよ。」 男が立ち去ろうとした瞬間。 おばあさん「あら、ハザトさん。どうしたの?」 二人がふりむくとそこには博士を泊めてくれていたおばあさんがいた。そして男はどうやらハザトというらしい。 ハザト「あ、家の者はどうしたんでしょう?」 ハザトはすかさず質問した。 おばあさん「シギュンさんは今、入院してるよ。子供たちもそこに…。」 ハザト「え?シギュンが!?」 ハザトの表情が一瞬固まった。 おばあさん「病院ならこの場所に…。」 そう言うとおばあさんは地図を出した。 ハザト「ありがとう、今から行きます。」 ハザトは少し地図を見るとすぐにリザードンを出した。 ハザト「リザードン、できるだけはやくしてくれ。」 リザードン(周りの人には聞こえない)「わかりやした、だんな。」 リザードンは一気に空高く飛んでいった。 オダマキ博士「だ、誰です…?あの人?」 博士は呆然としながら言った。 おばあさん「ハザトさんだよ、確か子供が二人いたっけねぇ。」 おばあさんは思い出すように言った。 オダマキ博士「そうですか…。(それにしてもあのリザードン…相当レベル高いな。)」 博士はおばあさんに答えると同時に心の中でそうつぶやいた。 第七章 「父親」 完 |
ギルベイダー | #6☆2004.11/06(土)19:51 |
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第八章 「強襲」 オーレ地方の喫茶店。午前8時。 ミリアルド「ホプキンス准将が?」 ミリアルドは突然の電話にそう聞き返した。 ドラキオン職員「はい、この件に関してはマシュー・ホプキンス准将が関わっているかもしれません。また、新たにガーボベル特務兵とバトゥーラ特務兵が新たに加わる事になりました。なので一度バーデルマーンに引き返してください。」 ミリアルド「わかった、今すぐ行こう。」 ミリアルドはそう言うと電話をきった。 ヴラド「俺じゃ役不足ということか…。」 ヴラドは不服そうに言った。 ミリアルド「そんな事はないさ。とにかく一度戻ろう。」 二人は宿屋をあとにした。 丁度その頃サイユウシティ。 エセル「さて、用意もできたし行くか。」 昨日の嵐が嘘のように晴れわたっていた。 ダイゴ「エセル君のお母さんもこの病院に?」 ダイゴは地図の病院の場所をさして尋ねた。 エセル「そうです、それにしてもダイゴさんてすごいですよね。」 ダイゴ「え?なにがすごいんだい?」 「だってデボンの御曹子でしょ?母から聞きました。みんな知ってるっていってましたよ。」 エセルは平然と言った。 ダイゴ「そうか、みんな知ってたのか。どうりで父の名前を聞いたとき誰も驚かなかったわけだ。」 ダイゴは納得したようだった。 エセル「みんな準備できたか?」 デイル「いつでもいいぜ。」 ローラ「さ、早く行こう。」 ティアナ「私もオッケーだよ。」 ミツル「僕もいいですよ。」 全員の準備はできたようだった。 エセル「よし、行こうか。」 エセル達が行こうとした瞬間。 ???「あの、ダイゴさんですか?」 ダイゴに20代半ばの男が尋ねてきた。 ダイゴ「はい、そうですけど。何か?」 ダイゴは答えたと同時に聞き返した。 ???「僕はバルドル。実は譲ってもらいたいものがあるんですが。」 そのバルドルという男はそう言うとさらに話を続けた。 バルドル「マトリクス・コアを譲ってください。」 エセル「今なんて言った?」 ティアナ「確か…マトリクス何とかって…。」 デイル「おいおいなんで初対面の人に物渡さなきゃなんねぇんだ?」 ミツル「あの…マトリクス・コアって何ですか?」 ローラ「ダイゴさん…そんな物持ってるの?」 ダイゴ「あれを…何に使う気だ?」 ダイゴは少し怒りをこめてそう言った。 バルドル「それは言えません。ですが譲ってください。」 バルドルはダイゴやエセル達の言っている事をを無視して言った。 ダイゴ「あれは…譲れないな。」 ダイゴはそうきっぱりと答えた。 デイル「だからなんなんだそのマトリクス・コアってのは。」 エセル達は意味がわからなかった。 ダイゴ「マトリクス・コアっていうのは世界に少ししか存在しない石でそれ一つで驚異的なエネルギーがあるんだ。使い方一つでは水爆に匹敵する破壊力を引き出せてしまうんだよ。」 ダイゴはエセル達のために簡単な説明をした。 エセル「メチャクチャ危ないじゃんそんなの!」 ティアナ「そんな物何に使う気なの!?」 デイル「んな危ねぇもん渡せるか!」 ミツル「そんな物があったなんて…。」 ローラ「あなた一体何が目的?」 エセル達は言いたい事を口々に言った。 バルドル「すみません、無茶な事を言っているのはわかっています。お願いします!譲ってください!」 バルドルは深く頭を下げてそう言った。 ダイゴ「何に使うんだい?」 ダイゴは頭を下げられた事で少し怒りが和らいだがやはり鋭い口調で聞いた。 バルドル「それは…言えません。」 バルドルはそう言うと下を向いた。 ダイゴ「無理な相談だ、帰ってくれ。」 デイル「当たり前だろ?常識考えたらどうだ?」 二人はきつい口調で断った。 ???「やめだやめだ、話になんねぇよ。」 どこからかともなく声がしてきた。 ダイゴ「誰だ?」 エセル達もあたりを見回したが誰もいない。 バルドル「どうしてもだめなら…。」 バルドルは下を向きながらそう言うと前を向いた。 バルドル「力づくで奪ってやる。」 バルドルの優しい目は一転して恐怖を抱くほどの目に変わった。 エセル達「!?」 「シュォォォォ」 その瞬間後ろには黄金院の面々がそろっていた。恐らくエスパー系のテレポートだろう。 ザウロス「聞き分けの悪ぃガキにはお仕置きしねぇとな。」 マクベス「また…武力行使ですか…。」 バイサー「だから言ったんだよ、話し合いなんざ無駄だって。」 修羅「もはや…選択の余地はない。」 ハデス「全員生きては返さん。」 クウラ「…。」 黄金院はそれぞれの言い分を言った。 ダイゴ「まさか…黄金院!?」 ザウロス「ピンポン!その通り!俺たちだってトレーナーの誇りはある、バトルで負けたらマトリクス・コアはもらうぜ。」 黄金院はバトルで決着をつけるつもりのようだ。 エセル「この人達が…。」 ダイゴ「君達は下がってくれ。」 ダイゴは黄金院の方をむきながらそう言った。 デイル「なんでだよ?」 ティアナ「だって相手は七人だよ?」 エセル「間違いなく負けますよ。」 エセル達はダイゴの言い分に猛反対した。 ダイゴ「しかし…君達を巻き込むわけには…。」 エセル「大丈夫、きっと勝てます。」 ティアナ「そうそう、私たちを信じて!」 エセル達はやる気満々だった。 ダイゴ「そうか…すまないな。」 ダイゴはやはりとめてもむだだと考えた。 ザウロス「さぁさぁ始めようぜ!」 ザウロスはそう言うとボールを構えた。 エセル「みんな、絶対勝つぞ!」 デイル「まかせな!」 ティアナ「絶対勝つんだから!」 ミツル「僕も頑張ります。」 ローラ「私も戦う!」 ついに戦いは始まった。 第八章 「強襲」 完 |
ギルベイダー | #7★2004.11/07(日)15:54 |
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第九章 「敗北」 前編 ザウロス「やっちまいなウツボット!」 クウラ「…ユレイドル…。」 ハデス「サーナイト、容赦するな。」 修羅「マッスグマ、出番だ。」 バイサー「ボスゴドラ、叩き潰せ!」 バルドル「カブトプス、なんとしても奪うんだ。」 マクベス「ヤンヤンマ、無理は禁物だからね。」 黄金院は一気にポケモンを展開してきた。 ダイゴ「よし、僕らもいくぞ!」 ダイゴはハッサムだした。 エセル「ニドキング、まかせたぞ!」 ミツル「キュウコン、頼んだ!」 ティアナ「キリンリキ、行って!」 デイル「メガニウム、勝て!」 ローラ「エネコロロ、お願い!」 エセル達も対抗してポケモンを展開した。 ザウロス「おい、そこの奴、おれの相手をしろ。」 ザウロスはエセルを指名した。 エセル「望むところだ!いくぞ!」 ハデス「お前に悪夢を見せてやる。」 ハデスはデイルにそう言い放った。 デイル「きな、絶対に勝つ!」 修羅「手並拝見。」 修羅はダイゴにそう言った。 ダイゴ「一つ聞いていいか?」 修羅と戦うまえにダイゴは色々聞きたい事があった。 ダイゴ「まず、デボンの社員を襲ったのは君達か?」 修羅「あれはバイサーがやった。そうするしかなかった。」 ダイゴの質問に修羅は的確に答えた。 ダイゴ「それともう一つ、なぜバトルするんだ?僕がもし負けたとしてもマトリクス・コアをおとなしくわたすとでも?」 修羅「このバトルは君達の対抗する戦力をうばうのと実力の差をみせつける意味がある。我らが勝てば無理にでもいただく。」 修羅は簡単な理由を説明した。 ダイゴ「そういう事か。」 ダイゴは納得したようだった。 バルドル「行くぞ、容赦はしないからな。」 ティアナ「甘く見ると痛い目にあうわよ!」 ローラ「私も頑張る!」 マクベス「あのー、僕は誰と…。」 バルドルの隣にいたマクベスはそうつぶやいた。 バルドル「マクベスは左の子とだ。」 マクベス「うっ…女の子…。」 マクベスはそう言った瞬間顔を少し赤くした。 ローラ「あなたが相手ね?」 マクベス「あっ…いや…その…。」 マクベスは下を向いてしまった。 バルドル「もういいマクベス、さがっておけ。」 バルドルはマクベスは他人と話すのを本当に苦手にしているのはわかっていたためバトルは無理だと考えた。 ローラ「あなた名前は?」 それに対してローラは社交的、マクベスとは全く正反対である。 マクベス「い、いや…その…。」 マクベスは同じ年齢の、それも女性に話し掛けるのはこれが初めてだった。ただでさえも人との交流が苦手な彼には厳しすぎた。 クウラ「…もういい…。」 それをみかねたクウラがマクベスの前に現れた。 マクベス「す、すみません…。」 マクベスは完全に顔を赤くしてそうつぶやいた。そばにいたヤンヤンマも不安そうに見ていた。 クウラ「…かかって来い…。」 ローラ「行くよ!」 バイサー「ふん、ガキにまけてたまるか!」 ミツル「行きます!」 こうして戦いは始まった。 エセル「ニドキング、地震!」 地震はウツボットに直撃したが大したダメージではなかった。 ザウロス「ウツボット、反撃だ!」 エセル「くそっ、うたれ強いな。」 エセルは舌打ちをしてそう言った。 ザウロス「ソーラービーム!」 ザウロスがそう言うとソーラービームが放たれた。 エセル「くそっ、よけろ!」 ニドキングはなんとかそれをよけた。 ザウロス「はっはー!壊れろ壊れろ!」 ザウロスはまわりの被害を気にせずソーラービームやはっぱカッターで攻撃しまくった。 エセル「なんて無茶苦茶な戦い方だ。」 エセルは信じられないという表情で言った。 マクベス「駄目だー!」 ザウロスの前にマクベスがとび込んできた。 ザウロス「と、またなってたか、マクベス?」 ザウロスは急に正気に戻ったようにそう聞いた。 マクベス「はい、あんまり無理しないでください。」 ザウロス「そうかそうか、ありがとよ。下がっときな。」 ザウロスはマクベスの頭をなでながらそう言った。 マクベス「頑張ってください。」 マクベスはその場から走り去った。 エセル「今の子は…?」 ザウロス「あぁ、あいつはマクベスってんだ。恥ずかしがりやだが仲良くしてやってくれ。」 ザウロスは走り去るマクベスを見守るようにしながら言った。 エセル「(この人達…本当に悪い奴らなのか?)」 エセルからは最初の悪いイメージは薄れていた。しかし次の瞬間、その考えは変わる事になった。 ザウロス「さてと、少し本気でいく。」 エセル「何?」 ザウロスは一気に人が変わったかのように真剣な目になった。 ザウロス「こうなると…もう優しくないぞ。」 エセル「く、くそっ」 エセルはザウロスに恐怖を感じた。 ダイゴ「くそっ、これほどだなんて…。」 修羅「もういい、主の負けだ。」 すでにハッサムはかなりのダメージを受けていた。それに対してマッスグマは余裕そうだった。 修羅「もう他の勝負も決着がつく。」 ミツル「つ、強い…。」 バイサー「どうだ、力の差ってのがわかったかよ?」 キュウコンも大分弱っていた。ボスゴドラはほとんどダメージをうけていない。 ハデス「終わりだな。」 メガニウムは既に瀕死寸前、サーナイトはピンピンしている。 ハデス「ブーバー、焼き殺せ。」 ハデスはさらにブーバーをだしてデイルのほうをむいた。 デイル「おいおい…殺すなんて…嘘だろ…?」 ハデスの目には殺気が溢れていた。デイルは恐怖を感じた。 ティアナ「か、勝てない…。」 バルドル「当たり前だ、これが現実さ。」 クウラ「…お前の…負けだ…。」 ローラ「なんて、寒い目をしてるの、まるで死んだ人のよう…。」 キリンリキとエネコロロはこれ以上戦えそうにないくらい追い詰められていた、カブトプスとユレイドルはほとんど無傷だった。 エセル「なんてレベルだ…とてもかなわない…。」 ニドキングは立つのさえも困難そうだった。ウツボットのたった二発のはっぱカッターをくらっただけなのに。 ザウロス「悪ぃ悪ぃ、ちょっと力入れすぎたな、もう少しサービスタイムを長くして欲しかったか?」 ザウロスは笑いながら言った、ウツボットも少し笑った。 第九章 「敗北」 前編 完 |
ギルベイダー | #8★2004.11/07(日)16:04 |
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第九章 「敗北」 後編 エセル「どうやっても…勝てない。」 ザウロス「なんなら次のやつだしてもいいぜ。」 そんなことをしてもすぐに倒されてしまう、だからエセル達は次のポケモンがだせなかった。 ダイゴ「わかった…渡すから…エセル君達には手を出さないでくれ…。」 ダイゴは下をむきながらそう言った。 修羅「よかろう。」 修羅がダイゴの前に出てきた。エセル達は敗北の絶望感で声も出なかった。その時。 ドラキオン兵士「おい、貴様ら何してる?」 そこには武装した兵士がいた。 ザウロス「ちっ、いったんひくぞ。」 ハデス「テレポート。」 黄金院はマトリクス・コアをもらわずに立ち去った。 ドラキオン職員「君達、大丈夫か?」 エセル達は悔しさと自分達の非力さを実感しすぎて返事を返せなかった。 第九章 「敗北」 後編 完 |
ギルベイダー | #9★2004.11/07(日)16:59 |
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第十章 「デオキシスの生贄」 前編 ハザト「シギュン、本当にすかなかったな。」 シギュン「いいのよ、仕方なかったんだから。」 ハザトは病室にいる30代半ばの女性と話をしていた。 ラジオ「先日の防衛省のパレードの爆破事件はテロ組織ドゥームズデイの指導者エンペラー・ドルイドによる犯行声明が出されています。」 エンペラー(ラジオ)「何故我々が滅びないか、それは我々が正義だからだ!…」 ハザト「なんだか物騒な世の中になったな。」 シギュン「本当ね。」 二人がそういう会話をしていたその時 「ズドーン!」 二人「!?」 見ると下の階から煙があがり何人も人が正面出入口から逃げていた。 ハザト「下の方だな、少し様子を見てくる。」 ハザトは席を立った シギュン「え?なら私も行くわ。」 シギュンもベッドから起き上がろうとした。 ハザト「君は今日で退院だろ?無理しないほうがいい。」 シギュン「そう、気をつけてね。」 ハザトはシギュンを納得させると下の階へ降りて行った。一階は砂煙がたち、一人の少年だけがたっていた。 ハザト「君は…誰だ…?」 ???「お前も政府の特務兵か?政府のやつは全員皆殺しだ。」 少年は殺気を放ちそう言い放った。 第十章 「デオキシスの生贄」 前編 完 |
ギルベイダー | #10★2004.11/08(月)17:39 |
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第十章 「デオキシスの生贄」 中編 ハザト「皆殺しって…そんな恐いこといきなり言うなよ。」 ハザトは少し戸惑いながら言った。 ???「うるさい奴だ、お前も殺すぞ。」 少年は相変わらず殺気だっていた。 ハザト「君、まだ子供だろ?お父さんやお母さんはどうした?」 ???「お前…本当に殺すぞ。」 少年は自分を子ども扱いするハザトに嫌気がさしていた。 ハザト「君がこんなことをしたのか?何故だ?」 ???「ここには政府の偉い奴が沢山入院してきている。政府の奴らを殺すためにこの病院を潰しに来た。」 少年は平然とそう言った。 ハザト「おいおいそんなことしたら何人も関係ない人を巻き込むことになる。しかも殺すなんて言葉簡単に使っちゃだめだろ。」 ???「黙れ、もうお前の説教なんかたくさんだ。消えろ!」 少年はソルロックをくりだした。 ???「ソーラービーム!」 ソルロックは少し力をためるとソーラービームを放った。 ハザト「アブソル、シャドーボール!」 ハザトはアブソルをとっさにだすとシャドーボールでこれをかき消した。 ???「相性では不利か…。」 ハザト「さ、おとなしく警察に行くんだ。」 ???「黙れ、こうなったら俺の切り札で…。」 少年がそう言いかけた瞬間。 ドラキオン兵士「動くな!」 そこには何人もの銃を構えた兵士がいた。 ???「ち、ここはひいてやる、覚えとけ、アブソルのトレーナー!」 少年はその場から一瞬で消えた。 ドラキオン兵士「大丈夫でしたか?」 ハザト「えぇ、しかし彼は?」 ドラキオン兵士「特務兵や政府の高官を襲っている少年です。名前はネメシス。お気をつけください。」 ハザト「はい。(それにしても本当に物騒な世の中になったな。)」 ハザトは少し唖然としながら兵士の話を聞いていた。 シロガネ山 ネメシス「あのアブソルのトレーナー、いつか必ず倒す。」 ネメシスは独り言をぼやいていた。 ミュウツー「誰だ貴様は。」 ミュウツーの冷たい声がネメシスの耳に入った。 ネメシス「あ?お前こそ何だよ。」 ネメシスは少し怒りながら聞き返した。 ミュウツー「貴様にも私の存在のための犠牲になってもらう!」 ミュウツーはネメシスがトレーナーであることがわかったらしく襲い掛かっていった。 ネメシス「丁度いい、さっきじゃだせなかった俺の切り札を見せてやる。」 ネメシスはそう言うと腕時計のようなものを出した。 ネメシス「7分か…十分だ。」 ネメシスがそうつぶやいた瞬間。 ミュウツー「何?」 一瞬光ったかと思うとそこには見た事の無いような異様なものが浮いていた。 デオキシス「私の真の姿…デオキシスだ。」 ネメシスはなんとデオキシスに変身していた。 デオキシス「さて…始めようか。」 第十章 「デオキシスの生贄」 中編 完 |
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