華苗 | #1★2004.03/09(火)18:25 |
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第二章の始まり… 【第22話 →105、6番水道 船旅の途中のハプニング】 ユウキとハルカは、デボンコーポレーションの社長、ツワブキ氏にお使いを頼まれた。 その仕事を果たすため、二人はハギ老人とキャモメのピーコちゃんと一緒に、ムロ島へ向かっていた。 ハルカ「う〜ん!潮風が気持ちいい〜!!」 大きく伸びをするハルカ。 ピーコちゃん「ピィピィ〜!!」 ユウキ「本当。体の疲れが取れていくみたいだ。」 ハギ「そうじゃろ?やっぱり船の旅は最高じゃな。」 ユウキ「ハギさん、ムロ島まではあとどのくらいかかりますか?」 ハギ「そうじゃな…あと数時間もすればつくじゃろ。」 ユウキ「そうですか。じゃ、休んでよっかな…」 と、そのとき! ドカッ!! 船が大きく揺れる。何かが船にぶつかってきているようだ。 ハルカ「な、何なの!?」 そういって二人が海の方を見ると…そこにはドククラゲの大群が! ハルカ「もしかして…私達、ドククラゲの縄張りに入っちゃったの!?」 ユウキ「いきなりよそ者が来たから追っ払おうとしているわけか…!ハギさん、こいつらから逃げきれますか?」 ハギ「ああ、やってみるぞ!」 そういってハギ老人は船を動かす。 ピーコちゃんも船についてくる。 大群の中からは出ることができたが、ドククラゲたちは船を追いかけてくる! 相手の方がスピードも速く、すぐに追いつかれてしまう…! ハルカ「このまま逃げ続けていても、らちが明かないわ!」 ユウキ「だよな…ハルカ、あいつらを追い払おう!」 ハルカ「わかってるわ!えーっと、図鑑!」(ピッ♪) “ドククラゲ くらげポケモン。自由に伸び縮みする触手でえものをからめとり、猛毒を与えて弱らせる。いっぺんに80匹のえものをつかまえるぞ。” ハルカ「なるほど…触手には要注意ね。ランス、GO!」 ランス(キノココ)「キノキノー!」 ユウキ「出て来い、カシス!」 カシス(ジグザグマ)「ザグザグー!」 ハルカ「ランス、ドククラゲたちに『しびれごな』よ!」 ランス「キノッコー!」 ランスが頭からオレンジ色の粉をまき散らす。相手のドククラゲのほとんどがまひした。 ドククラゲ「…ド、ドクゥ…!」 ユウキ「チャンスだ、カシス!『でんこうせっか』!」 カシス「ザッグゥー!!」 ドカッ!! カシスのでんこうせっかが決まった。何匹かのドククラゲは逃げていったが、それでもまだ残っている。 ドククラゲ「ドクゥ!!」 ドククラゲは触手を伸ばしてランスをつかんだ! ハルカ「あっ、ランス!!」 ランス「キ、キノッ!?」 ユウキ「くそっ…こうなったら、いちかばちかだ!カシス、『しんそく』!!」 カシス「ジグ…ザグゥ――!!」 ヒュッ…ドスッ!! カシスは目にも止まらぬスピードで、ランスをつかんでいるドククラゲにタックルした! 実はユウキのジグザグマ・カシスは父親のセンリにもらった特別なポケモンで、 他のジグザグマには使えない「しんそく」という技が使えるのだ。 ドククラゲ「ド…ドクゥ…。」 ランスは触手から開放され、ドククラゲは倒れた。 それを見て、他のドククラゲは全部逃げていった。 ランス「キノ…キノォ…」ランスはとても苦しそうだ。 おそらく相手に捕まった時に毒を食らったのであろう。 ユウキ「だ、大丈夫か!?」 ハルカ「ランス、しっかりして!今、どくけしを使うわ。」 ハルカはランスにどくけしを使った。すると、ランスは元通り健康になった。 ランス「キノォ!」 ハルカ「良かった!ランス、ナイスファイトよ!」 ユウキ「ふぅ。ありがとな、カシス。」 カシス「ザグゥー!」 ハギ「何はともあれ、一件落着じゃ。それじゃ、改めてムロ島に出発じゃ!」 ユウキ&ハルカ「「はい!!」」 ピーコちゃん「ピィピィ〜!」 そうして進むこと数時間… ハギ「おお、二人とも!ムロ島が見えてきたぞ!」 ユウキ「えっ!?どこですか?」 二人は船から身を乗り出してみると、すぐそこに小さな島が見えてきた。 ハルカ「もうすぐ到着ね!そういえばハギさん。ムロタウンにはジムもありますよね?」 ハギ「ああ、あるぞ。ムロジムはカナズミのジムよりも手ごわいから、挑戦するなら気をつけるんじゃな。」 ユウキ「えっ、本当に?それじゃあ、オレたちジムにも挑戦します!」 ハギ「はっはっは。二人とも、がんばるんじゃぞ!」 ユウキ&ハルカ「「がんばります!」」 ハプニングを切り抜け、二人はムロタウンに到着。 そこには、どんなことが待っているのか…? 第二章本格始動! つづく |
華苗 | #2★2003.12/02(火)17:42 |
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【第23話 →ムロタウン ムロに到着!石の洞窟探索】 ハギ「ほれ、二人とも。ムロタウンに着いたぞ。」 ピーコちゃん「ピィピィ〜!」 ユウキ「ここがムロタウンか!」 ハルカ「ありがとうございます、ハギさん!」 ハギ「お礼はいいんじゃよ。それより、早く用事を済ませてきなさい。」 ハルカ&ユウキ「「はい!!」」 ハルカ「じゃあ、まずはダイゴさんを探すわよ。」 ユウキ「オッケー!で、どこを探すんだ?」 ハルカ「まずはPC(ポケモンセンター)に行きましょ。ダイゴさんが泊まっているかもしれないし。」 二人はPCに行って、ダイゴという人が泊まっていないか、と聞いてみた。 …だが。 ジョーイ「いいえ、ダイゴという人は今はいないわ。」 ハルカ「そうですか。でも、『今は』って?」 ジョーイ「ちょっと前、ここに泊まっていたの。何でも、この町のはずれにある『石の洞窟』に行くんですって。」 ユウキ「わかりました。じゃ、オレたちそこに行ってみます。」 ジョーイ「早く見つけられるといいわね!」 二人はPCを出たあと、何人かの人に道を聞いて、石の洞窟を見つけた。 ユウキ「ここが石の洞窟…。」 ハルカ「広そうね…。入ってみましょ。」 二人は、洞窟の中に入った。 中は薄暗く、たまに野生のズバットの鳴き声なんかが聞こえるので、不気味な雰囲気がただよっていた。 野生のズバット「ズバッ!」 ハルカ「きゃっ!!」 ユウキ「ハルカ、そんなに大声出さなくてもいいじゃないか…。」 ハルカ「だ、だってぇ〜。薄暗いし気味悪いんだも〜ん…。」 ユウキ「まぁ、確かにそうだけどさ…。」 二人はどんどん進んで行った。 すると… ユウキ「うひゃっ!?」ユウキが奇妙な大声を上げた。 ハルカ「何よ、ユウキ。大声出すなって行ったくせに!…もしかして、怖いの?」 ユウキ「…ち、ちがっ…い、今誰かに首すじ触られて…」 ハルカ「え…?」 二人が振り向くと…そこには不気味に光る生き物の目のようなものが! ユウキ「う、うわぁぁぁ―――――――!!!」 ハルカ「きゃああああぁぁぁ―――――!!!」 洞窟中に響く大絶叫を残し、二人は全速力で逃げて行った。 ユウキ「はぁ…はぁ…疲れた…。追っかけてこないよな?」 ハルカ「さ、さぁ…わかんないけど…一体なんだったのかな?」 ユウキ「なんだっていいだろ…。それより、早く行こうぜ。」 そんなこんなで、二人はまた奥へ進んで行った。 けっこう進んだところで、分かれ道に出た。二つに分かれている。 ユウキ「ハルカ、どっちに行く?」 ハルカ「うーん、右かな?行ってみよ、ユウキ。」 そう言って、二人は右の方に進んで行った。 すると、また分かれ道に出た。今度は三つに分かれている。 ハルカ「どれにする?」 ユウキ「じゃあ…左!」 ハルカ「じゃあって…どうやって決めたの?」 ユウキ「勘だよ、か・ん!」 ハルカ「まあ、いいけど。行きましょ。」 そういってまた進むと、また三つに割れた分かれ道。 ユウキ「よーし、今度は真ん中!」 ハルカ「…それ、どうやって決めたの?」 ユウキ「『神様の言うとおり』だけど。」 ハルカ「…(汗)ま、まぁ、行ってみましょ。」 そんなことを延々と繰り返して約一時間は過ぎた頃… ユウキ「はぁ…こんどは四つに分かれてる…」 ハルカ「さっきから同じところをぐるぐると回っているような…」 ユウキ「オレたちもしかして…」 ハルカ&ユウキ「「迷った!?」」 二人の台詞は見事にハモった。 ユウキ「どうしよぅ〜……」 ハルカ「う〜ん…」 二人はこれからどうするかを考えた。 …すると… ザッ… ザッ… 遠くから何かが歩いてくるようだ。 ユウキ「!? な、なん…」ユウキはそういいかけたが… ハルカ「(ヒソッ)しーっ!静かにして。」ハルカは小声でそういった。 二人は黙ってじっとしていた。聞こえるのはその足音。 静か過ぎるため、自分達の心臓の音が早くなっているのも聞こえた。 ザッ… ザッ… 足音が近くなってくる。 ハルカ「人間…?」ハルカがそういいながら立ち上がった。 ???「ん?誰かいるのか?」穏やかな低めの声が聞こえた。 と、その声の主が現れた。すらりと背の高い、銀髪に薄い水色の瞳の男の人だった。 男の人「どうしたんだい?君達。」その人が話しかけてきた。 ハルカ「あの… 私達、迷っちゃって。もと来た道もわからないんです。」 男の人「わかった。僕が案内してあげるよ。この洞窟をもう一ヶ月近く探索していて、内層はほとんど覚えてしまっているし。」 ユウキ「ええっ!? す、すごいですね…。」 男の人「はは。それじゃ、案内するよ。」 ハルカ「あっ、待ってください。『ダイゴ』って言う名前の男の人、知りませんか?私達、その人を探しているんですけど…。」 男の人「…知っているも何も、僕がダイゴだよ。」 ユウキ&ハルカ「「…ええっ!?」」 二人ともすごく驚いた。男の人――ダイゴが話しかけて来た。 ダイゴ「まあとりあえず、お腹すいてるだろ。パンでも食べながら話さないか?」 ユウキ「あっ、そういえば…」 そういったとたん、二人のお腹がそろってなった。ダイゴは笑った。 ダイゴ「ははは。仲がいいんだね。あ、そういえば、まだ名前を聞いてなかったよね。」 ユウキ「ええと、オレはユウキです。こっちはハルカ。」 ダイゴ「ユウキ君にハルカちゃんだね。はい、パン。…で、僕になにか用があるんだろ?」 ユウキ「ありがとうございます。えっと、ツワブキって言う人から、手紙を預かりました。…はい。」 ダイゴはユウキに渡された手紙を受け取った。 ダイゴ「えっ、親父から?一体なんだろう?」 ユウキ&ハルカ「「…ええ!? 親父!?」」 ダイゴは手紙をふところにしまった。 ハルカ「ダイゴさんって、ツワブキさんの息子だったんですね…。」 ダイゴ「うん、そうだよ。」 ユウキ「じゃあ、デボンコーポレーションの跡継ぎってことですか?」 ダイゴ「まあ、そういうことになるね。あ、パンは早く食べた方がいいよ。ポケモンがよってくるからね。」 そういわれて、二人は素早くパンを食べきった。 ユウキ「ダイゴさんは、何で洞窟を探索しているんですか?」 ダイゴ「いくつか理由があるんだけど… まあ趣味もあるし。あと、探し物があって、それを見つけに。」 ハルカ「たとえばなんですか?」 ダイゴ「えっと、ここに来たのは、進化の石のひとつの『ほのおのいし』を見つけるためなんだ。赤く光るきれいな石なんだけど。」 ユウキ「…それって、ダイゴさんの足元に埋まっている赤い石ですか?」 ダイゴ「えっ!?」ダイゴが足元を見ると、ユウキの言う通り赤い石が埋まっていた(らしい)。 ハルカ「ユウキ、こんな薄暗いのに、良く見えたわね。」 ユウキ「オレの視力は2.0だ!」ユウキは威張った。 ハルカ(威張るようなことじゃないし…そもそも視力って関係あるの?) ダイゴ「そういえば昔、友人に『頭は切れるくせに、鈍いよな。』といわれた記憶があるな…よし!掘り出せた。」 掘り出した石は土がまだついていた。ダイゴはそれをポケットにしまった。 ダイゴ「ありがとう。君のおかげで見つけることができたよ。さあ、外に出ようか。」 そういってダイゴは、二人を連れて歩いていった。 約30分後… ハルカ「う〜ん!!やっぱり外はいいわね!」 ユウキ「そうだな。ダイゴさん、その石、どうするんですか?」 ダイゴ「僕は別に、ポケモンに使うためにこの石を探していたんじゃないんだ。これは僕のコレクションの中に入るよ。」 そういいながら、ダイゴはハンカチでその石を拭いた。 汚れが取れた炎の石はとてもきれいな緋色で、陽の光に輝いていた。 炎の石は、その中に本物の炎があるかのようだった。 ハルカ「きれいですね…。」ハルカは感動している。 ダイゴ「ああ…僕が見た中でもこんなにきれいな石はなかったよ。」 そういって、ダイゴは石をポケットに入れた。 ダイゴ「じゃ、僕はもう行くよ。二人とも、また会えるといいね。出て来い、エアームド!『そらをとぶ』!」 エアームド「エアー!!」 ダイゴのエアームドは、ダイゴを乗せて空へ舞い上がる。 ユウキ&ハルカ「「ダイゴさーん!! お元気で――!!」」 ダイゴ「ああ!それじゃあね、二人とも!!」 そう言って、ダイゴはエアームドに乗って飛んでいった。 ハルカ「すごいわね。相当レベルが高いのね、ダイゴさんのエアームド。」 ユウキ「なんでわかるんだ?」 ハルカ「ポケモンが人を乗せて飛ぶには、力がいるの。よく育っていれば問題ないけど。」 ユウキ「そうなのか…。」そういってユウキは図鑑を開いた。(ピッ★) “エアームド よろいどりポケモン。全身がかたいヨロイにおおわれている。時速300キロのスピードで空を飛び、刀の切れ味を持つ羽で切りさく。” ユウキ「ダイゴさんって、いろんな意味で、すごい人なんだな…。」 ハルカ「さあ、明日はジム戦よ!」 ユウキ「ん、そうだな!よーし、がんばるぞ―――っ!!」 ツワブキの一つ目のお使いを無事に果たした二人。 明日はムロジムに挑戦!果たして、バトルの結果は…? つづく。 |
華苗 | #3★2003.12/02(火)17:47 |
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【第24話 ムロジムに挑戦だ!〔前編〕】 石の洞窟探索の翌日。ユウキとハルカはムロタウンのジムの前にいた。 ユウキ「ここがジムか…。なあハルカ、ムロジムのジムリーダーって、何タイプを使うのかな。」 ハルカ「えーっと、トウキって言う名前で、かくとうタイプの使い手みたいね。」 ハルカがホウエン地方のガイドブックをみながら言った。 ユウキ「ふーん。かくとうタイプって、何に弱いんだ?」 ハルカ「エスパータイプと飛行タイプの技に弱いわ。逆にノーマルタイプや悪タイプなんかは相性が悪いから控えるべきね。特にポチエナやジグザグマなんか。」 ハルカはそういってユウキのほうを見た。ユウキは今言った2匹を両方持っているからだ。 ユウキ「う…わかった。じゃ、行くぞ!」 ウィ〜ン… ジムの自動ドアが開いた。 すると、 ハルカ「うわぁ…薄暗いジムね。」 ユウキ「本当だ…周りがみずらいぞ!」 すると、いきなり誰かの声がした。 「お…挑戦者だな。あれ、二人か。まあいいや。奥においでよ。俺はここのリーダーのトウキ。ついてきな。」 ユウキ「え…リーダー!?」 ジムリーダーのトウキは、薄暗い中をすいすいと進んでいく。 ユウキとハルカの方は、薄暗いせいで壁に頭をぶつけるやら、お互いの足を踏んでしまうやら、痛い目にあっている。 ハルカ「あの〜、何でこのジム、こんなに暗いんですか?」 トウキ「ああ、これも修行のひとつだからさ。さあ、ここがバトルフィールドだ。」 そこだけは電気がついていて、明るかった。 トウキ「じゃあ、改めて…。俺はムロジムのジムリーダー・トウキだ。 二人とも挑戦するんだよね。どっちが先なんだい?」 ハルカ「じゃあ、カナズミでは私が先だったし、ユウキからでいいわよ。」 ユウキ「わかった。ハルカは後な。」 トウキ「ユウキ君でいいかい?バトルは一対一。時間無制限だ。さあ、はじめよう!」 ハルカ「ユウキ、がんばってね!」 ユウキ「わかってる!行け、ウィング!」 ウィング「スバァ!」 トウキ「スバメか…。よし、行け、ワンリキー!」 ワンリキー「リッキー!」 ユウキ「ワンリキー?えーと、図鑑図鑑…」(ピッ★) “ワンリキー かいりきポケモン。どんなに運動しても痛くならない特別な筋肉を持つポケモン。大人100人を投げ飛ばすパワー。” ユウキ「なるほど、手ごわそうだな…。ウィング、『でんこうせっか』!」 ウィング「スバァー!」 トウキ「かわせ、ワンリキー!」 ワンリキー「リッキー!」 トウキのワンリキーは、ウィングのでんこうせっかを簡単にかわした! トウキ「ワンリキー、『からてチョップ』!」 ワンリキー「リッキーッ!!」 バシッ!! ワンリキーのからてチョップはウィングにクリーンヒット。 ウィング「スバッ…!!」 トウキ「続いて『ちきゅうなげ』だ!」 ワンリキーはウィングを持ち上げて振り回し、フィールドにたたきつけた! ドシャッ!! ユウキ「あ…ウィング!」 ウィング「ス…スバァ…。」ウィングは苦しそうだ。 ユウキ「がんばれ、立つんだ、ウィング!お前の根性はどうした!」 ウィング「ス…スバァ…!!」なんとウィングは起き上がった! トウキ「驚いたな…いい根性だ。だが…。ワンリキー、『からてチョップ』だ!」 ワンリキー「リッキー!!」 ユウキ「負けるな、ウィング!『でんこうせっか』だ!!」 ウィング「スバァ―――!!」 ドンッ!ウィングのでんこうせっかはワンリキーに命中。 ワンリキーは突然の攻撃を受けてバランスを崩した。 ワンリキー「リキッ!?」 トウキ「し、しまった…!」 ユウキ「いまだ、ウィング!『つばさでうつ』攻撃!!」 ウィング「スバァ――ッ!!」 バシッ! つばさでうつはワンリキーに命中。効果はばつぐんだ! この攻撃を受けて、ワンリキーは倒れた。 ワンリキー「リ…リキー…。」 ユウキ「やった…勝ったぜ、ウィング!」 ウィング「スバ…スバスバァ!」 トウキ「ワンリキー、良くやったな。戻って休んでくれ。」 そういってトウキはワンリキーをボールに戻した。 トウキ「俺の予想通り、君はビッグウェーブだね!」 ユウキ「ビッグウェーブ?」 トウキ「いい勝負ができたよ。俺に勝った証拠に、ムロジム認定トレーナーの印、ナックルバッジをあげよう!」 そういってトウキはユウキにバッジを渡した。 ユウキ「へぇ…これがナックルバッジか!二つ目のバッジ、ゲットだ!」 ウィング「スババァ!」 ユウキはバッジをバッグに止めつけた。 トウキ「さて…次はハルカちゃんだったよね。」 ハルカ「はい!」 トウキ「俺だって、負け続けるわけじゃないんだよ。さあ、第2ステージの始まりだ!」 ムロジムのトウキに勝利したユウキ。 次はハルカのバトル!果たして、バトルの結末は…? つづく |
華苗 | #4★2003.12/02(火)17:51 |
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【第25話 ムロジムに挑戦だ!〔後編〕】 トウキとのジム戦に勝利し、ナックルバッジを手に入れたユウキ。 次はハルカがジム戦に挑む。勝負の行方は…? トウキ「マクノシタ、ステージ オン!」 マクノシタ「ノシタ!」 ハルカ「あのポケモンは…」ハルカは図鑑を開いた。(ピッ♪) “マクノシタ こんじょうポケモン。絶対にあきらめない根性をもつ。たくさん食べ、よくねて運動することで、体の中にエネルギーが充満する。” ハルカ「マクノシタね。よーし、行ってきて、アール!」 アール(アチャモ)「チャモチャモ!」 ユウキ「あれ?ヒスイやコーラスは使わないのか?」 ハルカ「最近アールを戦わせてなかったからね。行くわよ、アール。『ひのこ』!」 アール「チャーモッ!」 トウキ「かわせ、マクノシタ!」 マクノシタ「ノシタッ!!」 アールのひのこは、簡単にかわされてしまった! ハルカ「トウキさんのポケモンは技をかわすのがうまいわね…それなら!アール、『ほのおのうず』!」 アール「チャモォーッ!!」 ほのおのうずは、マクノシタを囲んで逃げ道をなくす。 マクノシタ「ノ…ノシタッ!」マクノシタは周りの熱に耐えている。 トウキ「よし、マクノシタ!フィールドに『つっぱり』だ!」 マクノシタ「ノシター!!」 バシン! バシン! マクノシタは、フィールドをつっぱりで叩いている。 そのせいで、フィールドはゆれている。 ユウキ「うわっ!すごい技だな!」 アール「チャ…チャモ!」 コテン!アールがこの振動で転んでしまった! そのせいで、ほのおのうずも消えてしまう。 ハルカ「あ、アール!おきて!」 トウキ「いまだ、マクノシタ!アチャモに『つっぱり』!」 マクノシタ「ノシタッ!!」 ビシッ!バシッ! マクノシタはアールに強力な張り手攻撃をあびせる。 アール「チャ…チャモ…。」アールの体力は大幅に削れてしまった。 ハルカ「ア…アール!!」 トウキ「もうギブアップかい?」 ハルカ「そんなことしないわ!…でも、どうすれば…!!」 …その時! ピカ―――――ッ!! アールの体が白く光った! ユウキ「!? 何だ、一体!」 ハルカ「これは…!!」 光がおさまると、アールのいた場所にはアチャモとは違うポケモンがいた。 「シャ…シャモ…?」 ハルカ「このポケモンは…!?」ハルカは図鑑を開いた。(ピッ♪) “ワカシャモ わかどりポケモン アチャモの進化形。クチバシから吐き出す炎と破壊力抜群のキックで戦う。鳴き声が大きいのでとてもやかましい。” ハルカ「アチャモの進化形…ワカシャモ!アールが進化したのね!」 トウキ「バトルの最中に進化とは…でも!マクノシタ、もう一度『つっぱり』だ!」 マクノシタ「ノシタァ!!」 ハルカ「アール、かわして!」 アール(ワカシャモ)「シャモシャモ!!」 マクノシタのつっぱりを、アールはすべて交わす。 トウキ「な、なにっ!?」 ハルカ「いいわよ、アール!よーし、ワカシャモの使える技は何かな?」 図鑑が説明を始めた。(ピピッ♪) “ワカシャモはほのお・かくとうタイプ。新しく『にどげり』などのかくとう技が使えるようになる。” ハルカ「なるほど!行くのよ、アール!『にどげり』!」 アール「シャモシャモッ!!」 ドカッドカッ!! アールはすごい力とスピードでマクノシタにキックをあびせる。 マクノシタ「ノ…ノシタ!?」マクノシタはひるんだ。 トウキ「く…!」 ハルカ「今よ!『でんこうせっか』!」 アール「シャモォ――!!」 ドカ! アールのでんこうせっかはマクノシタにクリーンヒット。 そのままマクノシタは倒れた。 マクノシタ「ノ…ノシタァ…。」 トウキ「よくやったな、マクノシタ…。ゆっくり休めよ。」 トウキはマクノシタをボールに戻した。 ハルカ「やったー!!ありがとう、アール!」 アール「シャモ!」 ユウキ「進化かぁ…。アール、すごかったぜ!」 ハルカ「ありがとう、ユウキ!」 トウキ「ハルカちゃん、完敗だよ。君もビッグウェーブだね!」 ハルカ「いいえ、あそこでアールが進化できなかったら、負けていたかもしれません。」 トウキ「そうか。でも君の戦いぶり、見事だったよ!君にもナックルバッジをあげよう!」 ハルカは、トウキからバッジを受け取った。 ハルカ「ありがとうございます!」 ユウキ「よかったな、ハルカ。じゃあ、ここを出ようぜ!」 トウキ「あ、電気をつけておくよ。二人とも、またバトルできたらいいな!」 ハルカ「そうですね!」 ユウキ「じゃ、さようなら、トウキさん!」 二人は、ジムを出た。 〜ポケモンセンター〜 ユウキ「じゃあ、用も済んだことだし、ハギさんに船を出してもらおう!」 ハルカ「次の行き先はカイナよ!」 ジョーイ「お待ちどうさま。あなた方のポケモンはみんな元気になりましたよ!」 ユウキ&ハルカ「「ありがとうございます!」」 相変わらず仲のよい二人である。 二人は、PCを出た。 その後、海沿いで待っているハギ老人のところに行った。 ハルカ「ハギさーん!ピーコちゃーん!」 ピーコちゃん「ピィピィ〜!」 ハギ「おお、二人とも。用は済んだんじゃな。ジム戦はどうじゃった?」 ユウキ「オレもハルカも、勝てました!」 ハルカ「それに、私もアチャモがワカシャモに進化したんです!」 ハギ「おお!それはよかったのう!さて、次はカイナに行くんじゃったか?」 ユウキ「はい、そうです!」 ハギ「それじゃあ、二人とも乗りなさい。カイナシティに向かって出発進行じゃ!」 ユウキ&ハルカ「「お―――っ!!」」 ピーコちゃん「ピィピィ〜!!」 ハルカもジム戦に勝利し、アールはワカシャモに進化した。 新たな期待を胸に、次の町、カイナシティへ進む! つづく |
華苗 | #5★2004.01/20(火)18:52 |
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【第26話 →カイナシティ またもや登場!?マグマ団!】 ムロタウンを出発して数時間… ハギ「二人とも!カイナシティが見えてきたぞ!あれじゃ!」 そういってハギ老人は前の方向を指差した。そこには… ハルカ「わぁ、本当!きれいな砂浜ね!」 ユウキ「そうだな!」 ハギ「よし、もうすぐつくぞ!」 そしてユウキたち一行は、カイナシティに到着した。 ハルカ「それじゃユウキ、デボンの荷物を届けに行きましょ!」 ユウキ「え〜、少し遊んでいかないか?」 ハルカ「だ〜め!仕事が終わってからよ!ツワブキさんは造船所のクスノキ館長に届けてくれって言っていたし!」 ハギ「じゃあ、案内するぞ。カイナには昔来たことがあるんでな。」 ピーコちゃん「ピィピィ〜!」 ユウキ「ちぇ…じゃ、行こうぜ。」 そうして、二人はハギ老人に案内され、造船所についた。 〜カイナ造船所〜 ハルカ「すみませ〜ん!ここにクスノキ館長はいませんか?」 すると、服の胸の部分に「ツガ」と書いた名札がついている人がやってきた。 ツガ「クスノキ館長なら、『うみのかがくはくぶつかん』の方にいるはずだ。なんかご用かい?」 ハギ「おお、ツガ。実はデボンの荷物をこの子達が届けに来たのじゃ。」 ツガ「ハギか。久しぶりだな!あ、そうそう。君達、海の科学博物館はここのすぐ近くにあるし、大きい建物だから、から、すぐわかると思うよ。」 ハギ「わしはここに残っておるよ。用事がすんだら、また来てくれ。」 ピーコちゃん「ピィ〜!」 ユウキ「はい、わかりました!」 二人は造船所を出て、海の科学博物館に向かった。 ツガさんの言った通り、その建物はすぐに見つけられた。 ユウキ「ここだよな、ハルカ。」 ハルカ「そうね。入ろう、ユウキ。」 二人は中に入っていった。 〜海の科学博物館・1F〜 受付「入場料、一人50円いただきます。」 ユウキ・ハルカ「「はい。」」 二人はお金を払った。 ハルカ「クスノキ館長はどこにいますか?」 受付「2階にいますよ。」 ユウキ「そうですか。ありがとうございます。」 〜海の科学博物館・2F〜 二人は2回の奥のほうで、クスノキ氏らしき人物を見かけた。 ハルカ「クスノキさんですか?」 クスノキ「いかにも。もしかしてお二人は、ハルカさんとユウキさんかな?」 ハルカ・ユウキ「「は…はい。」」 二人はハギさんが自分達の言いたいことを当てたあのときぐらい驚いた。(第一章・21話参照。) ハルカ(もしかして…) クスノキ「そうか!デボンのツワブキ社長から連絡があって、待っていたんだよ。」 ユウキ(やっぱり。) 二人の思ったとおり、ツワブキ氏はクスノキ館長に連絡を入れていたのであった。 クスノキ「デボンの荷物は持ってきてくれたかい?」 ユウキ「はい、ここに…」ユウキがいいかけたその時! ???「その荷物はオレたちのもんだ!」何者かが叫んだ。 ユウキ「だ、誰だ!!」 ???「ふふふ、また会ったな、小僧に小娘。」 ??2「アタイらはマグマ団の団員!その荷物を渡してもらうよ!」 そいつらは、トウカの森で出会ったマグマ団の団員と、もう一人の団員(こちらは女)だった。 ハルカ「こんどはこの荷物?一体全体何をたくらんでいるの?」 団員(男)「それは企業秘密だ。素直に渡さないというのなら…!行け、グラエナ!」 グラエナ「グルルルゥ…!!」 そのグラエナは邪悪な目つきをしていて、ユウキ達に向かってうなり声を上げていた。 ハルカ「ポチエナの進化形・グラエナ!?」ハルカが叫んだ。 ユウキ「何だって!?」ユウキは図鑑を開いた。(ピッ★) “グラエナ かみつきポケモン ポチエナの進化形。獰猛なうなり声を上げながら姿勢を低くしているときは攻撃の前ぶれ。鋭くとがったキバでがぶりとかみつく。” 団員(女)「行ってきな、ドンメル!」 ドンメル「めるぅ〜!」 ハルカ「ドンメルね…行ってきて、コーラス!」 コーラス(キャモメ)「ぴひょ〜!」 ユウキ「よし、言って来い、ウォン!」 ウォン(ミズゴロウ)「ミズゥー!!」 ハルカ「ユウキは男の方を頼むわ!コーラス、ドンメルに『みずでっぽう』よ!」 コーラス「ぴひょ〜!」 団員(女)「ドンメル、『ひのこ』だよ!」 ドンメル「めるぅ〜!」 ブシュウッ!! みずでっぽうとひのこがぶつかり合う。だが、みずでっぽうはひのこで相殺されてしまった! ハルカ「うそっ!?」 団員(女)「ドンメル、やっちまいな!『とっしん』だ!」 ドンメル「めるめるぅ!」 ドゴッ!! コーラスはドンメルのとっしんをまともに受けてしまった! コーラス「ぴ…ぴひょ…!」 ハルカ「まだがんばれる?コーラス…。」 コーラス「ぴひょ!」コーラスは「任せろ!」と言うようにうなずいた。 ハルカ「よーし、行くわよ、コーラス!最大パワーで『みずでっぽう』!!」 コーラス「ぴぃ…ぴひょ〜!!」 団員(女)「く…『ひのこ』だ、ドンメル!」 ドンメル「める!!」 ドンメルはみずでっぽうを蒸発させようとしたが、みずでっぽうはひのこを打ち消した! ドンメル「めるっ!?」 団員(女)「な、なんだと!?」 ハルカ「行っけー!!」 ドバシャアッ!! みずでっぽうはドンメルに命中。 よほど威力が強かったのか、ドンメルは一撃で倒れた。 ドンメル「めるぅ…。」 団員(女)「く、くそっ!!」 ハルカ「ふう。ユウキ、こっちは勝ったわよ…!!」ハルカは振り向いた。 …が…!! ウォン「ミ…ズゥ…。」 ユウキ「くっ…ウォン!!」 ハルカ「ユ、ユウキ!! ウォンも…!!」 そこには、相手のグラエナからの攻撃のダメージを大きく受けている、ウォン。 ユウキ「くっ…ハルカ、こいつ、かなり強いぜ…!!」 グラエナ「ガウウウゥゥゥ…!!」 ハルカ「ユウキ、それ以上は無茶よ!ウォンをボールに戻して!」 ユウキ「んなこと、わかってるよ!!だけど、ウォンは戦っている!相手とも、自分のダメージとも!こんなにがんばっているのに下げちまったら、こいつは絶対悔しい思いをする!オレだってそうだ!」 ウォン「ミ…ミズゥ…!」ウォンはとても苦しそうだ…! ユウキ「だから…ウォン。がんばってくれるか?」 ウォン「ミズゥ!」もちろんだ、と言うように、ウォンはうなずく。 団員(男)「フ、くたばり損ないが!グラエナ、とどめだ!『かみくだく』!」 グラエナのキバがウォンにせまる! …その時! ピカ―――――ッ!! ウォンの体が光りだした! ハルカ「!これって、もしかして…」 ユウキ「進化!?」 二人が言い終わったとき、ウォンがいた場所にはミズゴロウとは違うポケモンがいた。 「…クロー?」 ミズゴロウが二足で立ったようなポケモンだ。 ユウキは図鑑を開いた。(ピッ★) “ヌマクロー ぬまうおポケモン ミズゴロウの進化形。地上でも生活できるように、体の表面を薄いねんまくが包んでいる。潮の引いた海岸でどろ遊びをする。” 団員(男)「し、進化だと!?」 ハルカ「ミズゴロウの進化形・ヌマクロー!ユウキ、ヌマクローは水タイプと地面タイプを持っていて、新しく『マッドショット』と言う技が使えるようになるの!」 ユウキ「そうか!よーし、ウォン、『マッドショット』だ!」 ウォン(ヌマクロー)「クロォ――!!」 バシュッ!ウォンは口から泥のかたまりを吐き出して攻撃した!見事グラエナに直撃。 グラエナは泥に足をとられて動きがにぶっている。 団員(男)「な、なにっ!?」 ウォン「ヌマ…クロォ――!!」 バシャァッ!! みずでっぽうはグラエナに直撃。進化して威力が上がっているようだ。 グラエナはこの攻撃を受けて戦闘不能になった。 グラエナ「ガ…ガウゥ…。」 団員(男)「く…くそ!戻れグラエナ!…おい、逃げるぞ!」 団員(女)「くッ…おぼえていな!!」 そういってマグマ団の二人は逃げていった。 ハルカ「フーッ。今回は危機一発だったわね、ユウキ。ウォン、進化おめでとう!」 ユウキ「一発どころか、危機十発でも百発でも来そうだよな。旅って大変だな…。」 ハルカ「まあね。でも、そこが面白いんじゃない!」 ユウキ「まあ、そうだな。」ユウキは苦笑いした。 パチパチパチ… クスノキ館長は拍手している。 クスノキ「いやぁ…本当にすごいバトルだったよ!二人とも、デボンの荷物を守ってくれてありがとう。ツワブキ社長がこの仕事を君達に頼んだのも、わかる気がするな。」 ハルカ「いいえ。それと、私達、もう出発しますので。」 クスノキ「あ、ちょっと待ってくれ。ええと…」 そういってクスノキ氏は、机の引き出しを探り始めた。 ユウキ&ハルカ「「???」」 クスノキ「ああ、あったあった。君達にこれをあげるよ。」 そういって差し出されたのは、灰色の石が二つ。 クスノキ「『かわらずのいし』だ。進化させたくないポケモンに持たせると、いつまでたっても進化しない。うまく使ってくれ。」 クスノキ氏は、二人にひとつずつ石を渡した。 ユウキ「ありがとうございます、クスノキさん!」 クスノキ「気をつけるんだぞ!」 ユウキ「ハルカ。ハギさんのところに行こう!」 ハルカ「うん!」 そういって二人は博物館を出て、造船所に向かった。 〜カイナ造船所〜 ハギ「おお、二人とも。用事はすんだんじゃな。」 ユウキ「はい。」 ハギ「そうか。実はな、わしはもうちょっとここにいることにする。なので、旅を続けるのなら、わしにはかまわず行ってくれ。」 ハルカ「そうですか。じゃあ、私達、明日出発しますので。」 ハギ「旅は大変じゃが、がんばるんじゃぞ!」 ユウキ&ハルカ「「はい!」」 二人は造船所を出た。 ユウキ「じゃ、オレたちはポケモンセンターに泊まろうぜ!」 ハルカ「そうね!じゃ、行きましょ!」 二人は夕暮れ時のカイナの空の下、ポケモンセンターに歩いて行った。 その頃… マグマ団員「申し訳ありません、ホムラ様!またしてもあのユウキとかハルカとか言うガキどもに邪魔されてしまいました!」 ホムラと呼ばれた男が答える。 ホムラ「もういい。…このガキは、今後とも要注意だな。ブラックリストに載せておこう。おまえはご苦労だった。」 団員「はっ!ホムラ様。」 謎の組織は、動き始めていた…。 つづく |
華苗 | #6☆2004.01/20(火)20:41 |
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【第27話 コーディネーター・ナツキ登場!】 翌日。 ユウキとハルカは、息抜きにカイナのビーチで遊んでいた。 ちなみに二人の手持ちポケモンも全員出ている。 ウォン(ヌマクロー)「クロッ!」 ハルカ「ねー、ユウキー!ハート型のうろこがあったよ!」 コローネ(エネコ)「みゃうみゃう!」 ユウキ「へぇ〜!オレはいろんな貝がら見つけた!」 ハルカ「えー、見せて見せて!」 コーラス(キャモメ)「ぴひょ〜!」 アール(ワカシャモ)「シャーモ!」 ジン(ポチエナ)「バウウッ!」 と、そこへ… 「ねぇねぇ。あなた達のポケモン、見せてもらっていい?」 ユウキ&ハルカ「「…だれ?」」と、二人が振り向くと。 そこには、黄色のパーカーにジーンズをはき、肩にショルダーバッグをかけた女の子が立っていた。茶髪のポニーテールで、二人より年上のようだ。 女の子「あ、ごめんねぇ、いきなり。あたしは『ナツキ』。呼び捨てでいーよ!」 ユウキ「ナツキって言うのか。オレはユウキ。呼び捨てでいいぜ。」 ハルカ「私はハルカ。同じく呼び捨てでいいわ。よろしくね。」 ナツキ「ユウキに、ハルカね。よろしく!」 そういったあとナツキは、全員集合している二人のポケモン(合わせて9匹)を見回した。 ナツキ「うわぁお!たくさんいるね!ポチエナはかっこいいし、エネコはかわいいし!このラルトスはかしこそー!…あたしのポケモンも見たい?」 ユウキ&ハルカ「「うん、見たい見たい!」」 二人は声をそろえて言った。 ナツキ「よーし。出てきて、みんな!」 ナツキはポケモンを5匹出した。ピカチュウ、プリン、キレイハナに… ハルカ「え?ピッピにピジョット?…でも、このポケモンはホウエンには生息していないはず。」 ナツキ「あ、そうなの?あたしね、2年前カントーから引っ越してきたの。今の家ははキンセツにあるんだ。」 ユウキ「へぇ。オレもホウエンに引っ越してきたんだ!ジョウトからだけど。今の家はミシロタウン。」 ナツキ「そうなんだ!じゃ、今二人は旅してるの?」 ハルカ「うん!私はミシロで生まれ育ったの。私もユウキも、私のパパからポケモンをもらって旅してるんだ!」 ユウキ「オレたち、ジムに挑戦してバッジを集めてるんだ。今はバッジ二つ。ナツキも?」 ナツキ「ううん。あたし、こっちに来てからポケモンコンテストにはまっちゃって。今、ホウエンのコンテストを制覇する旅の途中なんだ!」 ハルカ「コンテストかぁ。リボンはいくつ持ってるの?」 ナツキ「2つ。シダケとカイナのコンテストでね。5部門の中で、かしこさとかっこよさのリボンがあるの。」 ハルカ「そうなんだ。がんばってね!」 ユウキ「ナツキ、手持ちポケモン紹介してくれないか?」 ナツキ「ああ、わかった。まず、ピカチュウの『ライカ』。旅のパートナーで、初めてのポケモンなんだ。」 ライカ(ピカチュウ)「ピッカァ!」 ナツキ「お次はプリンの『リーピット』。かわいいでしょ?」 リーピット(プリン)「プリュ!」 リーピットは右耳に目の色によくあっている青いリボンをつけている。 ナツキ「次、ピッピの『セルフィ』。お月見山で探した子。」 セルフィ(ピッピ)「ピッピッ!」 セルフィは緑色の蝶ネクタイ。 ナツキ「キレイハナは『アイリス』って言うニックネーム。」 アイリス(キレイハナ)「ハナハナ!」 ナツキ「最後に、ピジョットの『ゼット』。以上!」 ゼット(ピジョット)「ピジョーッ!!」 ゼットは白いスカーフを首に巻いていた。 ユウキ「オレのポケモンは、ヌマクローのウォン、ポチエナのジン、ジグザグマのカシス、スバメのウィング。ウォンはオレのパートナーなんだ!」 ハルカ「私は、パートナーのワカシャモ・アールと、キャモメのコーラス、ラルトスのヒスイ、キノココのランス、エネコのコローネを持ってるわ。」 ナツキ「へぇ〜!みんな、かわいいね!」 ユウキ「ありがと。ところで、ナツキはこれからどこに行くんだ?」 ナツキ「あたしは、これからキンセツシティに行くんだ。そっちは?」 ハルカ「偶然ね!私達も、キンセツに行くの。よかったら、いっしょに行かない?」 ナツキ「え?いいの?」 ユウキ&ハルカ「「もっちろん!!」」 ナツキ「よかった!一人旅ってちょっと不安でさ。」 ユウキ「じゃ、決まり!三人でキンセツシティに行こうぜ!」 ハルカ&ナツキ「「お―――っ!!」」 こうして、ナツキと言う仲間が加わり、一向はさらににぎやかになった。 ユウキ、ハルカ、ナツキの三人は、キンセツを目指して進む! つづく。 |
華苗 | #7☆2004.01/20(火)20:42 |
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【第28話 →110番道路 怪我したラクライ】 カイナシティで、新たな仲間、ナツキが加わった。 一行は、キンセツシティを目指して110番道路を歩いていた。 …その途中… ナツキ「ん?なんか雲行きが怪しい…」 ユウキ&ハルカ「「えっ?」」 二人は空を見上げた。確かに空には雨雲が立ち込めている。 ハルカ「本当だ!一雨きそう…」 ポタッ! ポタッ! ユウキ「も、もう来てるぜ!どっかで雨宿りしよう!」 ハルカ&ナツキ「「さんせーい!」」 3人は、大きい木のかげに腰かけて雨宿りすることにした。 そこには先客がいた。緑色の犬のようなポケモンだ。 ハルカ「あれ?ラクライがいる…」 ユウキ「ラクライ…?」ユウキは図鑑を開いた。(ピッ★) “ラクライ いなずまポケモン。長い体毛に電気をためている。電流で足の筋肉を刺激して、爆発的な瞬発力を生み出す。” ナツキ「電気タイプかな…?あ、このラクライ、足を怪我してる!」 ハルカ「え!?」 見てみると、ラクライの前足の片方に、傷がついていた。けっこう深い。 ハルカ「手当てしてあげましょ!」 そういってハルカは、バッグからきずぐすりを取り出した。 ハルカ「ユウキ、ラクライの傷口、洗ってあげて。」 ユウキ「あ…うん。」 ユウキはバッグから水筒を取りだして、ラクライの傷口に水をかけて洗った。 すると、おとなしかったラクライが、いきなりほえて来た! ラクライ「ライッ!!」 どうやら威嚇しているようだ。 ユウキ「怖がるなよ。オレたち、お前の怪我の手当てしてやってるだけだから。」 そういってユウキはラクライに近づき、そっとなでてやった。 すると、ラクライは急におとなしくなった。 ラクライ「ラーイ…」 ハルカ「安心してくれたのかな?…さてと。包帯を巻くわよ。」 ハルカがラクライの足に包帯を巻いていく。ラクライはずっとおとなしくしていた。 ナツキ「ラクライ、オレンのみ、食べない?」 そういってナツキはラクライの足元に木の実を置いた。 ラクライは木の実を食べ始めた。 ハルカ「よし、これでいいわ。…それにしても、雨、止まないね。」 ユウキ「そうだな…。」 ナツキ「早く止んでくれないかな…」 ラクライ「ラーイ。」 するとラクライは、ユウキのそばに歩いてきて、うずくまった。 ユウキ「ラクライ?何でオレの所にわざわざ来たんだろう。」 ハルカ「きっと、ラクライはあなたの事が気に入ったんだと思うわ!」 ナツキ「そうだよ、ユウキ!」 ユウキ「そうかなぁ…。」 ラクライ「ラーイ…。」 それからはあまり話すこともなく、周りではただ雨の音だけが響いていた。 ザアアアアアァァァ…… だが、小一時間ほど立つと、雨はだんだん小降りになってきた。 サアアアァァ… ナツキ「雨、止みそうだよ!」 そして、雨は完全に止み、雲が晴れて太陽が見えてきた。 ユウキ「止んだな。…それじゃあ、出発すっか!」ユウキは立ち上がった。 ハルカ「そうね!…あれ、ユウキ、ラクライが。」 ユウキ「ラクライがどうしたんだ? …あ…」 ユウキが足元を見ると、ラクライがユウキの足にくっついていた。 ラクライ「ラーイ!」 ナツキ「どうしたんだろ、ラクライ。自分のすみかに帰らないの?」 ラクライ「ライライ!」ラクライは首を横に振って、ユウキのズボンのすそを引っぱった。 ハルカ「たぶん、ラクライはユウキについていきたいのよ!優しくしてもらったから。」 ユウキ「そうなのか、ラクライ?」 ラクライ「ライッ!」ラクライはうなずく。 ユウキ「よし、いいぜ!えーと、こいつのニックネームはなんにしよう…」 ユウキは少し考えた。 ユウキ「そうだ!『ルクス』にする。どうだ?」 そういってユウキはラクライを見た。 ルクス(ラクライ)「ライラーイ!」ラクライは嬉しそうに尻尾を振った。 ユウキ「よーし!ラクライGETだ!」 ナツキ「よかったね、ユウキ!」 ハルカ「じゃあ、次の町に急ぎましょう!」 そういってユウキ、ハルカ、ナツキ、ルクス(ラクライ)は進んで行った。 …すると… ハルカ「あれ、誰かいる…男の子だ!」 ナツキ「しかも道の真ん中で倒れてるよ!」 ユウキ「えっ!? …あ、ミツルだ!」 そういってユウキはかけ寄った。確かに…若草色の髪、服装…まさしくミツルだった。 ハルカ「え、ユウキの知り合い?」 ユウキ「ああ、ちょっとな。ともかく話は後だ。ミツルを病院に連れて行こう!」 ユウキはミツルを背負った。すると、後ろで二匹のこウサギのようなポケモンがいた。 「プララ!」「マーイッ!」 ユウキ「お前達、ミツルのポケモンか?」 すると、二匹は顔を見合わせたあと、うなずいた。 ハルカ「じゃ、いっしょにおいで!」 ナツキ「キンセツの病院へ!あたしが案内するよ!」 「プラァ!」「マイマイッ!」 道端で倒れていたミツル。一行はミツルを連れて、キンセツへ向かう! 果たして、どうなることやら…? つづく…。 |
華苗 | #8★2004.03/09(火)18:24 |
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【第29話 →キンセツシティ ミツルは無事なのか!?】 ユウキ達は110番道路に倒れていたミツルを病院に運んでいく途中だ。 ハルカ「この2匹は……」 前を行くユウキとナツキの後について走りながら、ハルカは図鑑を開いてみる。(ピッ♪) “プラスル おうえんポケモン。仲間を応援するときは、全身から電気の火花を出してパチパチ光る。仲間が負けると大声で泣いてしまう。” “マイナン おうえんポケモン。仲間の応援が大好きなポケモン。仲間が負けそうになると、体からでる火花の数がどんどん増えていくよ。” ふと後ろに目をやると、プラスルとマイナンはしっかりと横に並んでついてきている。 ハルカ「ふ〜ん、見た目もそっくりだし、いかにも『コンビ』って感じのポケモンね。」 そうこうしている内に、一行はキンセツシティの街中に駆け込んだ。 ナツキについて、街中を走る! ナツキ「ここが病院だよ!」 4人は、病院へと駆け込んだ。 数十分後、ここは病室。ミツルはベッドに眠っている。 ミツルの診察をした後、医者が3人に言った。 医者「発作を起こして倒れたようだな。この子の家は分かるかい?」 ユウキ「はい、シダケタウンです。」 医者「それでは、この子の気がついたらシダケタウンに送ろう。君達は、そばについていてあげなさい。」 バタン… 医者は部屋から出て行った。 ハルカ「ユウキ、この男の子、ユウキの知り合いなんだよね。」 ユウキ「うん。『ミツル』っていうんだ。前はトウカに住んでて、オレが父さんに会いに行ったとき知り合ったんだ。」 ハルカ「そうなんだ…。」 ユウキ「ミツルは生まれつき体が弱いから、空気のきれいなシダケタウンに行けば少しはよくなる、ってことで、シダケに行く途中だったんだよ。」 ナツキ「へぇ〜。まだ小さいのに…」 ユウキ「遠くまで行くのにポケモンがいないと不安だから、102番道路でポケモンをオレと一緒につかまえたんだ。」 その時、ミツルのポケットに入っていたモンスターボールからポケモンが飛び出した。 「キルゥ…」ツインテールの女の子のようなポケモンが、ミツルを心配そうに見ている。 ハルカ「キルリア…?」ハルカは図鑑を開いた。(ピッ♪) “キルリア かんじょうポケモン ラルトスの進化形。頭のツノで増幅されたサイコパワーが使われるとき、周りの空間がねじまがり現実にはない景色が見えるという。” ハルカ「ミツル君はラルトスをゲットしたのね。あ、だからユウキと手持ちを見せ合いっこしたとき、ラルトスのデータを見なかったんだ!」(第一章・14話参照) ユウキ「そういうこと。」 その時、ミツルが目を覚ました。 キルリア「キルッ!」 ミツル「う、う〜ん…あれっ!?ユウキさん!それに、ここはどこだろう…」 ユウキ「キンセツシティの病院だよ。お前が110番道路で倒れてたから、運んできたんだ。」 ミツル「そうですか。…え〜と、後ろの人はユウキさんの仲間なんですか…?」 ハルカ「ええ、そうよ。私はハルカ。ユウキと旅をしているの。」 ナツキ「あたしはナツキ。カイナからこの二人についてきたんだ。よろしく!」 ミツル「は…はい。」 キルリア「キルキルゥ!」キルリアは笑顔になって、ミツルに水を差し出した。 ミツル「あ、ありがとう。『ミライ』。」 キルリア「キルゥ!」 ユウキ「ミツル、そのキルリア、あのときのラルトスだよな。進化したんだな。」 ミツル「はい。たまに野生ポケモンが襲ってくるので、戦ってるうちに、進化しました。」 ハルか「『ミライ』って、そのキルリアのニックネーム?」 ミツル「あ、はい、そうです。ユウキさんがミズゴロウにニックネームをつけていたから、僕もつけてみました。…変ですか?」 ハルカ「そんなことないわ。いいニックネームじゃない。」 ミツル「ありがとうございます、…えーと…ハルカさん。」 ナツキ「…で、このプラスルとマイナン、君のポケモンなんだよね?」 ナツキは急に話題を変えた。足元で二匹のポケモンが飛び跳ねていた。 プラスル「プララ!」 マイナン「マイマイ!」 ミツル「え…違います…けど。」 ユウキ・ハルカ・ナツキ「「「え――ッ!?」」」 ナツキ「だって、ミツル君のポケモンかって聞いたら、この二匹、うなずいたんだよ!?」 ミツル「あ、多分さっき、この二匹がお腹すかしているところに食べ物を分けてあげたから、なつかれちゃったんでしょうね。」 ハルカ「ミツル君、その子たち、あなたについていきたいのかもよ。」 ハルカがその二匹を見ながら言った。ミツルにかなりなついている様子だ。 ミツル「え?…プラスル、マイナン、僕について来たいのかい?」 プラスル「プラァ!」 マイナン「マーイ!」二匹ともそろって大きくうなずいた。 ハルカ「よかったわね、かわいい仲間が増えて!」 ミツル「はい!じゃあ、ユウキさんからもらった二つに入ってください。」 ミツルはモンスターボールを二つ取り出した。 プラスルとマイナンは自分からボールに吸い込まれた。 ユウキ「ミツル、プラスルとマイナン、GETだな!ニックネームつけてやれば?」 ミツル「そうですね。えーと…プラスルが『ココア』、マイナンが『ミルク』で。 …どうですか?」 ナツキ「いいんじゃない?かわいい名前で。あたしは好きだよ。」 ミツル「ありがとうございます。…ナツキさん。」 ユウキ「そうそう!ミツル、オレのウォン(ミズゴロウ)、進化したんだ!」 ミツル「ええ!? ど、どんなふうになったんですか?」 ユウキ「よーし、出て来い、ウォン!」 ウォン「マクロー!」 ユウキ「ヌマクローに進化したんだ。ウォン、ミツルだぞ。おぼえてるか?」 ウォン「クロー!」もちろん!といっているようにウォンはうなずいた。 ミツル「ウォン君、こんなに大きくなったんだね。すごいや!それと、僕のこと覚えててくれて、ありがとう。」 ウォン「クロクロォ!」 その時。 バタン。病室の戸が開いた。 医者「ミツル君、シダケタウンまで送っていくよ。したくをしておきなさい。」 ミツル「は、はい。」 ユウキ、ハルカ、ナツキ、そしてミツルは、キンセツシティの西側出入り口にいた。 ユウキ「それじゃミツル、オレたち、ジム戦が終わったらシダケに行くからな!」 ミツル「はい!じゃあ、また会いましょう、皆さん!」 ハルカ&ナツキ「「じゃあ、またね!」」 ミツルは、付き添いの人と一緒に、シダケタウンへと歩いていった。 ユウキ「よーし!明日はキンセツジムでジム戦だ!頑張るぞ、ハルカ!」 ハルカ「うん!ところで、ナツキはジム戦しないんだよね。」 ナツキ「ああ、あたしは応援してるから。ここのジム、勝負する前に脱落するトレーナーが多いらしくて、手ごわいって有名で。でもがんばりなよ、二人とも!」 ユウキ&ハルカ「「もっちろん!!」」 無事(?)にシダケに行くことができたミツル。 明日はキンセツシティジムでジム戦。勝負の行方はいかに…? つづく |
華苗 | #9☆2004.01/20(火)20:44 |
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【第30話 キンセツジム!トラップに大苦戦!?〔前編〕】 翌日。現在地はポケモンセンターの宿泊部屋。 …その日の朝は、ナツキの大声から始まった。 ナツキ「おっはよ――!!二人とも!」 ハルカ「ん…おふぁよぉ…なつきぃ…」 聞き取りづらいセリフ。正しく言えば「おはよう、ナツキ。」だが… ユウキ「ぅ〜んん… まだ ねみぃ…」 二人とも寝ぼけまなこをこすっている。 ナツキ「ほら起きる起きる!もう七時半だよ!朝食に遅れるじゃんか!」 ユウキ「ん… うわっ、本当だ!ハルカ、急げ!」 ハルカ「ぅ…うん…。」 ちなみに三人はジムに挑戦するために早起きする予定だったのだが… そして小一時間後。 三人はどうにか無事に朝食を済ませた様子で、キンセツジムに向かっていた。 ナツキ「もう、早く起きてなきゃだめじゃん!…ま、朝食には間に合ったからいいけど。」 ユウキ「たはは…。ナツキは何時に起きたんだ?」 ナツキ「…5時半。」 ハルカ&ユウキ「「ご、5時半!?」」 どうやらナツキはとても早起きのようだ。 ナツキ「まぁ、それはともかく!ジム戦に行くんでしょ?」 ハルカ「そうね。早くしなくちゃ!」 ナツキ「そんじゃ、Let’s Go!!」 ユウキ「あ…うん。(ナツキはジム戦しないはずなのに、ハイテンションだなぁ…。) …そういえば、キンセツのジムリーダーって誰なんだ?」 ナツキ「ああ。テッセンって言うおじいさんで、またの名を『あっかるい 電撃オヤジ』なんだ。とっても変わった人なの!電気タイプの使い手だって聞いたよ。」 ユウキ「ふーん。ハルカ、電気タイプの弱点って何だ?」 ハルカ「電気タイプは、地面タイプの攻撃技に弱いわね。それに地面タイプのポケモンを出せば、電気技のダメージは受けないわ! だけど、水タイプや飛行タイプは電気に弱いから出さないほうがいいわね。」 ユウキ「へぇ〜。ハルカ、ウォン(ヌマクロー)は水、地面タイプを持ってるけど、大丈夫なのか?」 ハルカ「そうね。水タイプだけど電気技のダメージは受けないから、ちょうどいいわね。」 ユウキ「わかった!…おっと、ここだな。よーし、入るぞ!」 ジムの戸が開いた。三人は入っていく。すると、声が響いた。 「…おっ、挑戦者じゃな。わしはこのジムのジムリーダー・テッセンじゃ!」 黄色っぽい内装のジムの奥には、おじいさんが一人たっていた。 ユウキ「この人が、ジムリーダーか!」 テッセン「これまた元気そうなトレーナーじゃな!愉快、愉快! 笑う角には100万ボルト!だーっはっはっは!」 ハルカ「テッセンさんの変わってる所って一体…?(今のセリフも十分変だったけど…)」 ナツキ「前をよ〜く見ればわかるよ!」 ナツキにそういわれ、ユウキとハルカは前をよ〜く見た。 すると、(黄色っぽい内装のせいでわかりづらいが)電磁バリアが張ってあった! ナツキ「ここのジムリーダーは、ジム内に仕掛けを作ってて。しかも、しょっちゅう仕掛けを変えてるってうわさ。」 ユウキ「へぇ。面白そうだな!」 テッセン「おぅ、おぅ。元気そうな少年、少女達!この仕掛けが解けるかな?」 ユウキ「おーっし、といて見せるぜ!」 ハルカ「ユウキ、このボタンを押すと、そこのバリアが消えたわよ!」 そういいながらハルカは足元のいなずま型のボタンを指差した。 ナツキ「んじゃ、手分けしていこーか!」 ユウキ&ハルカ「「おー!!」」 テッセン(この仕掛けは誰にもクリアされたことがない。果たして、破れるかな…?) …約30分後。 ユウキ「突破しましたよ、テッセンさん!」 ハルカ「ジム戦をしてください!」 テッセン「な…なんと!…いいじゃろう。誰が一番先かな?」 ユウキ「ハルカが先でいいよ。」 ハルカ「うん!ナツキは邪魔にならないようにしててね。」 ナツキ「OK。がんばってね!」 テッセン「はじめは…ハルカちゃん。その次は少年か?」 ユウキ「(少年って…)はい、ユウキです。」 テッセン「そちらのポニーテールのお嬢さんは?」 ナツキ「(お、お嬢さん?)あたしはいいです。ジム戦をしに来たわけじゃないので。」 テッセン「そうか。じゃあ、始めるぞ!」 ハルカ「はい!」 テッセン「行くのじゃ、マルマイン!」 マルマイン「マールッ!!」 ハルカ「マルマイン…?」ハルカは図鑑を開いた。(ピッ♪) “マルマイン ボールポケモン。電気に引き寄せられる習性を持つ。主に発電所に集まってきて、作ったばかりの電気を食べてしまう困り者だ。” ハルカ「よーし!行って来て、ランス!」 ランス(キノココ)「キノキノ!」 テッセン「キノココか…。マルマイン、『ソニックブーム』!」 マルマイン「マルゥ!」 マルマインは衝撃波を放つ。ソニックブームがランスを襲う! ハルカ「かわして、ランス!」 ランス「キノォ!」 ランスは間一髪でソニックブームをかわした。…が…!? (カチッ☆) バチバチバチバチッ!! いきなり電撃がランスを襲った! ランス「キノォー!?」 ハルカ「ラ、ランス!? 一体何なの!?マルマインは攻撃してないのに!」 テッセン「ああ。いい忘れておったが、フィールドにはいくつかスイッチが埋めてあってな♪ふむと感電するんじゃ。そのキノココはスイッチを踏んだわけじゃな。」 ハルカ「スイッチか…。気をつけなくちゃ!」 テッセン「よし、マルマイン!『でんじは』じゃ!」 マルマイン「マーイン!」 バリバリッ!でんじははランスに直撃。ランスは麻痺してしまった。 ランス「キ…ノォ…!」 ハルカ「ランス、がんばって!『やどりぎのタネ』よ!」 ランス「キ…キノォ!!」 ランスはマルマインにタネを植え付けた。 タネはマルマインの体力を少しずつ削って行く。 テッセン「耐えるんじゃ、マルマイン!『じゅうでん』じゃ!」 マルマイン「マ…マル…!」 マルマインは電気エネルギーを次の攻撃のためにたくわえ始めた。 ハルカ「チャンス!これで決めるわよ!ランス、『メガドレイン』!」 ランス「キノ…キノォー!!」 テッセン「よし、充電完了じゃ!マルマイン、『スパーク』!!」 マルマイン「マル――ッ!!」 ランスとマルマインの攻撃がぶつかる。 マルマインは電気をまとってランスに突進するが、ランスは相手の体力を吸い取っていく! そして、二匹の攻撃がとまった… ユウキ「勝ったのは…どっちだ!?」 そして…先に倒れたのは、テッセンのマルマインだった。 マルマイン「マイ…ン…。」 テッセン「ああ、マルマイン…。」 ランス「キノ…キノォ!」 ハルカ「やったね、ランス!ナイスファイト!」 テッセン「ハルカちゃんじゃったな。わしの完敗じゃ。君にこそ、このダイナモバッジがふさわしい!」 そういってテッセンは、ハルカにバッジを渡した。 ハルカ「ありがとうございます!これがダイナモバッジかぁ…!」 そういってハルカは、バッジをバッジケースにおさめた。 ナツキ「ハルカ、やったね!そっちのキノココもよかったよ!」 ユウキ「どうなることかと思ったぜ。良かったな!」 ハルカ「ありがとう、二人とも!」 テッセン「さて…次はユウキ君じゃな。」 ユウキ「はい!」 テッセン「わしだって、次は負けんぞ!かかって来い!」 キンセツのジムリーダー・テッセンに勝利したハルカ。 第二試合はテッセンVSユウキ。勝敗やいかに!? つづく |
華苗 | #10☆2004.01/20(火)20:44 |
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【第31話 キンセツジム!トラップに大苦戦!?〔後編〕】 キンセツジム戦、第一戦目はハルカが勝利。 次はユウキがリーダー・テッセンに挑戦。バトルの結果は!? テッセン「行くのじゃ、レアコイル!」 レアコイル「レア〜!」 ユウキ「こいつも電気タイプ…?」ユウキは図鑑を開いた。(ピッ★) “レアコイル じしゃくポケモン。強い磁力で機械をこわしてしまうので、大きな町ではサイレンを鳴らしてレアコイルの大量発生を知らせる。” ユウキ「よーし、出番だ、ウォン!」 ウォン(ヌマクロー)「マクロー!!」 テッセン「はっはっは!このわしに水タイプで挑んでくるとはな!それ、レアコイル!『でんげきは』じゃ!」 レアコイル「レ〜ア〜〜!」 バリバリバリバリッ!レアコイルの放った電撃がウォンを襲う! だが、ウォンはダメージを受けてはいなかった! テッセン「な、何じゃと!?」 ユウキ「ヌマクローには地面タイプもついてるんだ、電気技は効かない! ウォン、『マッドショット』だ!」 ウォン「クロォ――ッ!!」 バシュッ!!マッドショットはレアコイルにクリーンヒット。効果はばつぐんだ! 弱点をつかれたレアコイルは、ふらついている。 テッセン「負けるんじゃないぞ、レアコイル!『ソニックブーム』!」 レアコイル「レ…レアァ!」 ユウキ「ウォン、かわして『たいあたり』だ!」 ウォン「クロォ!」 ウォンはソニックブームを交わし、レアコイルに向かっていく! …と、その時。ウォンが踏んだフィールドの一部が沈んだ! ウォン「クロォ!?」 次の瞬間、沈んだフィールドがバネになって、ウォンは空中に飛び上がってしまった! ウォン「ヌマ…クロォ!?」 ユウキ「なんだ、こりゃぁ!?…まさか、これも!?」 テッセン「そのまさかじゃ。ワナは感電スイッチだけじゃない。 バネも埋めてあったりして♪ …だが、その埋めた場所はわしも覚えておらん。(爆)」 ユウキ&ハルカ&ナツキ「「「覚えてないぃ!?」」」 テッセン「まあ、それはそれじゃ。レアコイル、ヌマクローに『ソニックブーム』!」 レアコイル「レ〜…ア〜!!」 大きい衝撃波がウォンを襲う! ハルカ「まずい!ウォンは空中にいるし、ソニックブームはかわせないわ!」 ユウキ「そんなこと!かわせないなら、正面から突っこみゃいいんだ!行け、ウォン!」 ウォン「クロー!!」 テッセン「な、なんと!」 バシュ!ソニックブームがウォンに当たる。だが、ウォンはレアコイルだけをじっと見据えている! ユウキ「そのまま『たいあたり』!」 ウォン「クロォー!!」 ドカ!ウォンがレアコイルにぶつかる。 レアコイル「レア…!」レアコイルはよろける。 ユウキ「続けて『みずでっぽう』!」 ウォン「クロ―――!!」 バシャァッ!!ウォンのみずでっぽうはレアコイルに命中。 レアコイル「レ…ア…。」 この攻撃でレアコイルは戦闘不能になった。 ユウキ「やった――!!勝ったぜ、ウォン!」 ウォン「クロクロォ!」 テッセン「レアコイル…よく、がんばったな。」 レアコイル「レア…。」 テッセン「ユウキ君。君のバトルもよかったぞ!ダイナモバッジを渡すのにふさわしいトレーナーじゃ!」 ユウキ「ありがとうございます、テッセンさん!」 ユウキはバッジを受け取り、バッグに止めつけた。 ハルカ「ユウキ、いい勝負だったわよ!」 ナツキ「そうそう!ユウキのヌマクロー、かっこよかった!」 ユウキ「ありがと、二人とも!」 テッセン「わしは、こんなにいいバトルをしたのは久しぶりじゃ!二人とも、またイツでもこのジムに来るがよい!」 ユウキ・ハルカ・ナツキ「「「はいっ!!」」」 ハルカ「それじゃ、私達、キンセツを出発します!」 テッセン「ああ、仕掛けは解除しておく。がんばるんじゃぞ!」 ユウキ「はい!」 テッセン「笑う角には100万ボルト!だーっはっはっは!!」 ナツキ「さようなら!」 そうして三人は、キンセツのジムを出た。 ハルか「ねぇナツキ、さっきのテッセンさんのセリフ、何なの? …ほら、『笑う角には100万ボルト!』ってヤツ。」 ナツキ「ああ。あれね、テッセンさんの口癖なんだ。本当は『笑う角には福来る』だけどね。」 ユウキ「そうなのか。テッセンさんらしいな!」 三人はクスクス笑った。 ユウキ「さあ、次はシダケに行くぞ!」 ハルカ「カナズミシティにも用があるし、」 ナツキ「ミツル君にも会わなきゃね!」 ユウキ「行くぞーッ!」 ハルカ&ナツキ「「お――ッ!!」」 ユウキもテッセンに勝つことができた。 次の目的地・シダケタウン!そこでは、どんな出来事が待っているのだろうか…? つづく! |
華苗 | #11☆2004.01/20(火)20:45 |
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【第32話 →117番道路 ユウキとハルカのライバル対決!(第二戦目)】 ユウキ、ハルカ、ナツキの三人は、シダケへ向かって117番道路を歩いていた。 ユウキ「なぁ、ハルカ。」 ハルカ「何?ユウキ。」 ユウキ「バトルしないか?」 ハルカ「いいけど…いきなりなんで?」 ユウキ「いや、オレがミシロに引っ越してきた日にバトルしたっきりだし。どうだ?」 ハルカ「うん!いい練習になるし、私にとってはリベンジマッチになるわね!」 ナツキ「じゃ、ルールは3対3。先に相手の2体を戦闘不能にした方の勝ちね。いい?」 ハルカ&ユウキ「「OK!!」」 ナツキ「それじゃ…一回戦スタート!」 こうして、二人のライバル戦が始まった。これまではユウキが1勝ハルカが1敗だ。 ハルカ「OK!行って来て、コローネ!」 コローネ(エネコ)「みゃーう!」 ユウキ「よーし!行って来い、ルクス!」 ルクス(ラクライ)「ラーイ!」 ナツキ「ハルカの一匹目はエネコ、ユウキはラクライね。」 ユウキ「よーし、ルクス!『でんこうせっか』!」 ルクス「ラァーイッ!」 ルクスはコローネに向かっていく!…だが!? ハルカ「コローネ、『メロメロ』!」 コローネ「みゃぁ〜うvv」 ルクスをメロメロにしようとするコローネ。 ルクス「ライッ!」だが、どうやらルクスには効いていないようだ。 ユウキ「ルクスは興味ないみたいだぜ!」 ハルカ「う…!仕方ない、『たいあたり』よ!」 コローネ「みゃーう!」 ドンッ! たいあたりはルクスにクリーンヒット! ルクス「ライッ…!」 ユウキ「がんばれ、ルクス!『でんじは』だ!」 ルクス「ラァイ!」 バリバリッ!ルクスの放ったでんじははコローネにヒット! コローネ「みゃ…!」 ハルカ「ああっ、コローネ!」 ユウキ「よーし、『スパーク』だ!」 ルクス「ラーイィー!!」 バリバリバリッ!!ルクスは電気をまとってコローネに突進した! スパークは見事命中。そのままコローネは倒れた。 コローネ「みゃ…う…。 ナツキ「エネコ戦闘不能、ラクライの勝利!ユウキ1勝!」 ハルカ「コローネ…よくがんばったわね。下がってて。」 ユウキ「よっしゃぁー!よくやった、ルクス!」 ルクス「ラァイ!」 ハルカ(ユウキのルクス…まだ戦闘経験は浅いはずなのに、やるわね…!) ナツキ「準備はいい?じゃ…第二回戦、スタート!」 ユウキ「よーし、ルクス、下がってろ!行って来い、ジン!」 ジン(ポチエナ)「バウッ!」 ハルカ「行ってきて、コーラス!」 コーラス(キャモメ)「ぴひょ〜!」 ハルカ「こちらから行くわよ!コーラス、『みずでっぽう』!」 コーラス「ぴひょ〜〜!」 バシャアッ! みずでっぽうはジンに命中! ユウキ「行くぞ、ジン!『かみつく』攻撃!」 ジン「バウゥッ!!」 ガブッ! かみつくはコーラスに命中! ハルカ「『かぜおこし』よ!」 コーラス「ぴぃ〜!!」 コーラスの翼が大きい風を巻き起こす! ユウキ「がんばれ、ジン!『とおぼえ』!!」 ジン「オオォ――――――ン!!」 コーラス「ぴひょっ!?」コーラスはジンのとおぼえにひるんだ。 そのせいで、かぜおこしが止む。 ハルカ「コーラスッ!」 ユウキ「ジン!『かみつく』だっ!」 ジン「バーウッ!」 ハルカ「負けないわ!『つばさでうつ』よ、コーラス!」 コーラス「ぴひょー!!」 ジンとコーラスの攻撃がぶつかる! ナツキ「これで決まるかな!?」そして… ジン「バウ…」 ドサッ。ジンは倒れた。 ナツキ「ポチエナ戦闘不能、キャモメの勝ち!ハルカ1勝!」 ユウキ「あっ、ジン!」 ハルカ「コーラスの攻撃が急所に当たったのね。がんばったわね、コーラス!」 コーラス「ぴひょっ!」 ユウキ「よくがんばった、ジン。下がって休んでろ!」 ハルカ「コーラスも、下がってて!」 ナツキ「よーし!最終戦、レディーゴー!」 ユウキ「がんばれ、ウォン!」 ハルカ「アール、GO!」 ウォン(ヌマクロー)「クロォー!」 アール(ワカシャモ)「シャーモ!」 ナツキ「最後はやっぱりこの二匹ね!見所のあるバトルになりそう!」 ハルカ「行くわよ、アール!『にどげり』!」 アール「シャモォ!」 ドカッ!ドゴッ!アールは勢いよくウォンをけりつける。 ウォン「クロ…!」 ユウキ「負けるな、ウォン!『どろかけ』!」 ウォン「クロー!」 バシュ!どろかけはアールにヒット。効果はばつぐんだ! アールは泥が目に入り、前が見づらくなったようだ。 ハルカ「くっ…アール!『ほのおのうず』!」 アール「シャモ…シャモォ!」 ボオォッ! ほのおのうずはウォンにヒット。ウォンの周りをほのおが包む! ウォン「クロォ…!」 ユウキ「よーし…ウォン!上に向かって『みずでっぽう』!!」 ウォン「クロォ―――ッ!!」 ユウキはミシロでのバトルと同じ指示を出す。空からみずでっぽうの雨が降る! ウォンの周りの炎が消えた。 ハルカ「こんどは同じ手にはかからないわ!アール、『でんこうせっか』!」 アール「シャモォー!」 アールは空からみずでっぽうの雨が降る中を進んでいく! ユウキ「この攻撃で決める気だな!なら…!ウォン、『たいあたり』!!」 ウォン「クロォーッ!」 みずでっぽうの雨も止む。アールとウォンの直接攻撃! ユウキ「ウォン!」 ハルカ「アール!」 そして…2匹は、ほぼ同時に倒れた。 ナツキ「ヌマクロー、ワカシャモ、同時に戦闘不能。よってこの勝負、引き分け!」 ユウキ&ハルカ「「あ…」」 アール「シャモォ…。」 ハルカ「アール…よくがんばったね。」 ユウキ「お疲れ様、ウォン…。」 ウォン「クロォ…。」 ユウキ「あーあ!結局決着つかなかったな。」 ハルカ「うん。今のところ、ユウキ1勝1引き分け、私が1敗1引き分けね!」 ナツキ「でも、意味のないバトルではなかったでしょ。それに、ほら!」 ユウキ&ハルカ「「え?」」 ナツキは何かを指差す。二人がナツキの指す方向を見ると… ジン「バウッ!?」 コーラス「ぴひょ!?」 ピカ――――ッ!! ジンとコーラスの体が白く光った。 ハルカ「まさか、これって!」 ユウキ「進化!?」 そういい終わったとき、二匹は前とは違う姿になっていた。 ハルカ「グラエナと…ペリッパーね!」ハルカは図鑑を開いた。(ピッ♪) “ペリッパー みずどりポケモン キャモメの進化形。海面すれすれを飛びエサを探す。大きなクチバシを海の中へ入れて、エサをすくいとりひと飲みで食べるぞ。” ハルカ「やったぁ!コーラス、進化おめでとう!」 コーラス(ペリッパー)「ペリペリ!」 ユウキ「ジン、よかったな!かっこいいぜ!」 ジン(グラエナ)「ガウッ!」 ナツキ「二人とも、よかったね!さあ、シダケに行こう!」 ユウキ&ハルカ「「うんっ!!」」 ユウキのポチエナ・ジン、ハルカのキャモメ・コーラスが、 それぞれグラエナとペリッパーに進化した。 ユウキ、ハルカ、ナツキの三人は、シダケへと進んでいく。 つづく。 |
華苗 | #12☆2004.01/20(火)20:45 |
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【第33話 →シダケタウン カナシダトンネル開通】 ミツル「お―――――い、みなさ――――ん!」 ミツルがこっちに向かって手を振っている。 ユウキ「あ!ミツルだ!お―――――い!」ユウキも手を振った。 ミツルがこっちに走ってくる。 ハルカ「こんにちは!ここがシダケタウンだよね。」 ミツル「はい。ようこそ、シダケへ!僕は、今おじさん、おばさん、いとこと一緒に住んでいるんです。とりあえず、僕のおじさんの家に来ませんか?」 ナツキ「どうする?」 ユウキ「もちろん賛成!」 ハルカ「決まりね。じゃあ、行きましょう!」 そうしてユウキ、ハルカ、ナツキは、ミツルに連れられて、ミツルのおじさんの家に行った。 ミツル「ただいま!僕の友達を連れてきました!」 ミツルのおじ「おお、これはこれは。ミツルと仲良くしてくれて、どうもありがとう。」 ハルカ「いえいえ。」 ミツルのおば「お名前は?」 ユウキ「オレはユウキです。」 ハルカ「私はハルカと言います。」 ナツキ「あたしはナツキです。」 そこに、ミツルに似た若草色の髪の女の人が来た。 ミツル「こちらは、僕のいとこのミチルさん。」 ミチル「初めまして。ミツルくん、体が弱いから、小さい頃から友達もなかなかできなくて。仲良くしてくれて、ありがとうございます。」 名前も、外見も、礼儀正しいところもミツルとそっくりだ。 ナツキ「さすが、いとこね…。」 ミチル「なんでしょう?」 ナツキ「あ、いーえ。なんでもないです。」 ミチルとナツキは、同じくらいの年だが、雰囲気がぜんぜん違う。 ミツル「ユウキさんたちは、これからどこに行くんですか?」 ユウキ「あ、そんなにかしこまらなくてもいいよ。オレたち、これからカナズミシティに行って、用事を済ませて来るんだ。」 ミチル「この町から、カナズミの隣の116番道路に直通の道がありますよ。…でも、大きい岩が道をふさいでいますけどね…。」 そう言うと、ミチルはなぜか外に出て行った。 ミツル「最近、様子がおかしいんです…あ、ごめんなさい。おかしいんだ。しょっちゅう服や手をよごして帰ってくるん…だよ。」 ミツルはくだけた言葉遣いが苦手のようだ。 ユウキ「わかった。ミツルは待ってろ。オレたちはミチルさんを追っかける!」 ハルカ「それじゃ!」 ユウキ、ハルカ、ナツキの三人は、家を出て、ミチルをおった。 〜カナシダトンネル シダケ側〜 ミチルは、トンネルにに入っていった。その中で… 「ミチルさん!」 ミチル「ツヨシさん…!」 ミチルが名前を呼んだ相手は、岩をはさんでカナズミ側のトンネルにいるようだ。 …と、そこへ。 ユウキ「ミチルさーん!」 ミチル「! 皆さん!?」 ハルカ「ミチルさんを追いかけてきてみたら…やっぱりこの大岩ね。」 ミチル「お願いです、この岩を壊せませんか? ここの向こうに…私の大切な人がいるんです。」 ナツキ「(はっは〜ん★)よし、引き受けた!ライカ、GO!」 そういってナツキはピカチュウを繰り出した。 ライカ(ピカチュウ)「ピカ!」 ユウキ「よーし。行け、ウォン!」 ウォン(ヌマクロー)「クロォ!」 ハルカ「行ってきて、アール!」 アール(ワカシャモ)「シャモ!」 ユウキとハルカもそれぞれポケモンを出す。 ミチル「ツヨシさん、少し離れていてください。」 ツヨシ「は…はい。」岩の向こうから返事が返ってくる。 ハルカ「よーし、アール!『にどげり』!」 アール「シャモォ!!」 ドカッ! ドカッ! アールは岩をけりつけてヒビを入れる。 ユウキ「ウォン、『みずでっぽう』だ!」 ウォン「クロォ―――!!」 バシャァッ! ウォンは岩のヒビを広げる。 ナツキ「オッケー… ライカ!ヒビの中心に『アイアンテール』!」 ライカ「ピィカァ――ッ!!」 バシィッ!! ガラガラガラ… ライカのアイアンテールが見事に決まった。 岩は大きな音を立てて崩れ落ちた。 ツヨシ「ミチルさん!」 ミチル「ツヨシさん!」 そう言って二人はかけ寄った。 ナツキ「ほぉーっ、お熱いね、お二人さん!」ナツキが二人を茶化す。 ミチル「(////)じゃ、じゃあ私達は一足先に家に戻りますっ!」 ハルカ「私達は、カナズミに行ってから、またもどってきます!」 ツヨシ「ありがとう!君達のおかげで彼女に会うことができたよ!」 ミチルとツヨシは走っていった。 ハルカ「さて、と。カナシダトンネルも開いたし、私達はカナズミシティに行こうか!」 ユウキ「そうだな!」 ナツキ「行きましょっか!」 三人は、カナシダトンネルの道を開いた。 用事はカナズミシティにある、デボンコーポレーションで。 ツワブキの「仕事のお礼」とは…? つづく |
華苗 | #13☆2004.01/20(火)20:46 |
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【第34話 →カナズミシティ 報酬はデボンの新製品…?】 ユウキ一行は、カナシダトンネルを抜け、カナズミシティに着いた。 ハルカ「久しぶりのカナズミね!」 ユウキ「そうだな!じゃ、デボンの会社に行こうぜ!」 ナツキ「ええっ!?ユウキ達のカナズミの用事って、デボンコーポレーションに行くこと!?」 ハルカ「う、うん。ナツキ、なんだと思ってた?」 ナツキ「あたしはジム戦に行くんだとばっかり…。」 ユウキ「ああ、ジムにはもう挑戦してるんだ。じゃ、行こうぜ!」 〜デボン社 入り口〜 ナツキ「ここがあのデボンコーポレーション…」 ユウキ「いつみてもでかい建物だよな〜。」 ハルカ「そうね。入りましょ。」 そういって三人は入っていった。 〜デボン社 1F〜 研究員「ユウキさん、ハルカさん!お待ちしていましたよ!…と、そちらの方は?」 ハルカ「旅の仲間の、ナツキです。ツワブキさんに頼まれた仕事、二つとも終わりましたよ。」 ナツキ(ええ!?ツワブキって…デボン社の社長じゃない!) 研究員「わかりました。すぐに社長室に案内しますよ!」 三人は、研究員に連れられて、エレベーターで最上階の社長室に向かった。 〜デボン社 最上階〜 研究員「ここですよ。(コンコン)社長、ユウキさんたちをお連れしました。」 ツワブキ「おお、そうか。入りたまえ。」 ガチャ… 社長室に入る。 ナツキ「うわぁ…広い部屋!」 ハルカ「ツワブキさん、仕事、二つとも終わりましたよ!」 ツワブキ「ありがとう。感謝しているよ。何か御礼をしなくちゃな… そうだ!君達にデボンの新製品、『ポケモンインカム』を試してもらいたい。」 ユウキ「それって、どんなものなんですか?」 ツワブキ「ユウキ君。これが、ポケモンインカムだ。頭につけてみなさい。」 それは、小さいマイクつきのヘッドフォンのようなものだった。 ユウキ「はい。」ユウキはそれをつけてみた。 ツワブキ「君の手持ちポケモンを一匹出してごらん。」 ユウキ「わかりました。出て来い、ウォン。」ユウキはボールからウォンを出す。 ウォン(ヌマクロー)「クロー!」 ツワブキ「最後に、その右耳のほうについているボタンを押してみてくれ。」 ユウキ「これかな?(ポチッ)」 ハルカ「いったい何が起こるのかな?」すると… ウォン『なあユウキ、その頭につけたやつ、なんなんだ?』 …………!! ユウキ「うわぁ―――!!?ウォンがしゃべったー!!」 なんと、ウォンがユウキに話しかけてきたのだった! ハルカ「ええっ!?私も…」ハルカもインカムをつけ、スイッチを入れる。すると… ウォン『おーい、ユウキ! …ハルカ、ユウキいったいどうしたんだ?』 …………!! ハルカ「う、うそっ!!」 ツワブキ「驚いただろう。その機械はポケモンと話ができるんだ。 『ポケモンインカム』じゃ長いから、『インカム』と言ってくれ。」 ナツキ「へぇ〜!面白そう!ライカ、出て来いっ!」 ライカ(ピカチュウ)「ピカッ!」 ナツキ「あたしもつけて…っと!」ナツキもインカムをつけて、スイッチを押す。 ライカ『ナツキ、その頭につけてるの、なんだ〜?』 ナツキ「わぉ、やっぱり話せてる!あのねライカ、これはポケモンと人間が、普通に話せるようにできる道具なんだよ。」 ライカ『なにっ!?じゃ、オレの言ってること、ナツキは全部わかるのか!?』 ナツキ「うん♪」 ツワブキ「楽しそうだな。じゃあ、それを君達にプレゼントしよう。」 ハルカ「えっ、いいんですか?こんなすごいもの…」 ツワブキ「もちろんだ。それ相応の仕事をしたのだからな。気にせず持って行ってくれ。」 ナツキ「あたしも、いいんですか?ユウキ達の言う『仕事』、あたしは手伝ったわけじゃないのに。」 ツワブキ「いいんだ。君達に、この道具の使用者第一号を任命するよ。」 ユウキ「ありがとうございます!ウォン、これからは普通に話ができるぜ!」 ウォン『そうなのか!』 ツワブキ「それじゃあ、これからも旅をがんばってくれ。」 ユウキ・ハルカ・ナツキ「「「はいっ!!」」」 研究員「それじゃあ、下まで送ります。」 三人は、デボン社を出た。 〜カナズミシティ〜 ユウキ「やっぱりデボンコーポレーションはすごいよな!」 ハルカ「うん!人とポケモンが話せる機械を作っちゃうなんて。」 ナツキ「本当!ミツル君、うらやましがるかな?」 ユウキ「そうかもな。じゃ、シダケに帰ろう!」 ハルカ・ナツキ「「うん!」」 ツワブキ氏からもらったインカムで、ポケモンと話せるようになった三人。 ユウキ達は、シダケに向かって進んでいく。 つづく |
華苗 | #14☆2004.01/20(火)20:47 |
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【第35話 →シダケタウン ミツルの決意】 シダケタウンのキャッチフレーズは「草のにおいの風吹く高原」。 ユウキ達三人は、改めてそれを実感した。 ハルカ「あーっ、いい風ね!他のまちと比べて特に空気がきれいなところだし。」 ナツキ「本当、本当!気分がよくなるわ!」 ユウキ「そうだよな〜!じゃ、ミチルさんの家に行こうか!」 三人は、ミチルの家に歩いていった。 〜ミチルの家〜 ユウキ「ただいま戻りました!」 ミツル「お帰りなさい、皆さん! …ところで、少し話があるんです…だけど、いいで…いいかな?」 ミツルは口から出かかったていねい語を直しながら言った。 ハルカ「うん、いいわよ。」 ミツル「じゃ、こっちの部屋に来てください。」 ユウキ、ハルカ、ナツキ、ミツルの四人は、別の部屋に移動した。 ユウキ「…で、話ってなんなんだ?ミツル。」 ミツル「はい。僕、旅がしたいんだ!」 ナツキ「え!?」 ミツル「それで、みんなに連れて行ってほしいんだけど、いいかな?」 ハルカ「もちろんいいけど、体のほうはどうなの?」 ミツル「それは大丈夫。シダケに来てから、ずいぶん病気が軽くなったんだ!」 ユウキ「どうする?」 ハルカ「大丈夫だと思うわ!」 ナツキ「仲間は多い方が楽しいしね!」 ユウキ「決まりだな!ミツル、おじさんたちにはちゃんと言ったのか?」 ミツル「はい。ユウキさ…ユウキ君たちが帰ってくるすぐ前に。 それと、今日はもうそろそろ日が暮れるし、泊まって行きませんか?」 ナツキ「いいの?じゃ、お言葉に甘えちゃおっかな。 ミツル君は明日のために支度しておいて。」 ハルカ「私達、ポケモンセンターに用があるから、支度ができたら呼んでね。チェックしてあげる。」 ミツル「はい!本当にありがとう、みんな!」 そういい、ミツルは部屋を出て行った。 ユウキ達はハルカの用事でPCに向かった。 〜シダケタウン PC〜 三人は、ポケモンセンター内のテレビ電話(ポケモン転送機能付き)がある場所にいた。 ハルカはどこかに電話をかけている。 ユウキ「ハルカ、誰に電話するんだ?」 ハルカ「ちょっと、パパに連絡取りたくって。(ピポパポピッ☆)」 ナツキ「ふーん…ハルカのパパか。どんな人なんだろ。」 まもなく、画面に相手が映った。 ハルカ「もしもし、パパ?」 オダマキ『もしもし…ああ、ハルカか。おっ、ユウキ君も!それと後ろの人は?』 ナツキ「ええっ、オダマキ博士!?ハルカのパパって、あのオダマキ博士だったの!?」 ハルカ「うん、そうだけど。あっ、パパ、こっちはナツキ。私達と一緒に旅をしてるの。」 オダマキ『そうなのか。…今、どこのポケモンセンターにいるんだ?』 ユウキ「シダケのPCです。」 オダマキ『そうか。ところで、頼みたいことがあるんだが、いいかな?』 ユウキ「なんですか?」 オダマキ『実は、初心者用ポケモンのうちの一匹、キモリと合うトレーナーが見つからなくてね。君達にお願いできるかな。』 ハルカ「キモリのトレーナー…そうだ!ユウキ、ミツル君はどう?」ハルカが小声でユウキに言った。 ユウキ「そうだな。」 ハルカ「パパ、大丈夫よ。」 その時… ミツル「みんなー、支度ができたよ!」 ユウキ「おっ、うわさをすれば!オダマキ博士、こちらはミツルです。キモリのトレーナーとして、ミツルを考えていたんです。」 ミツル「え?みんな、何の話をしてるの?」 オダマキ『それはありがたい!こいつは少し扱いづらい性格なんだが、見たところ、優しそうな少年だ。ミツル君と言ったな。君に、このポケモンを譲るよ。』 ミツル「え? ええ??」ミツルはどういうことになっているのか分かっていない様子だ。 ハルカ「じゃあ、パパ。こっちにキモリを送って!」 オダマキ『わかってる。 よし…と!』 すると、電話の手元に、モンスターボールが送られてきた。 オダマキ『キモリをよろしくな、みんな。じゃあね!』(プツッ…) そうして、電話が切れた。 ユウキ「これか。よーし。ミツル、出してみろ!」 ミツル「??…は、はい。行け!」 すると、ボールからキモリが出てきた。 キモリ「キャモ!」 ユウキ「インカムスイッチON!(ポチッ)」 キモリ『なんだ?お前ら。…あ、ハルカ!久しぶりだな。』 一応説明:インカムとは、頭につける機械で、スイッチを入れるとポケモンと会話ができるようになるのだ! ハルカ「ヤッホー、キモリ!久しぶりね!」 ユウキ「ハルカ、キモリのこと知ってるのか?」 ハルカ「当然!ちょっと前からウォンやアールと一緒に研究所にいたんだから!キモリ、私の連れて行ったアチャモのアールが進化したのよ!ほら、ユウキもウォンを出して!」 ユウキ「わ、わかった。オレはミズゴロウを連れて行ったんだ。出て来い!」 ハルカとユウキは、アールとウォンを出した。 ウォン(ヌマクロー)『おーおー、久しぶりだな!「リュク」!』 アール(ワカシャモ)『リュク、ずっと研究所生活してたの?』 キモリ『そんなわけないだろ。研究所でじっとしたままだったら、体がなまるぜ。』 どうやらウォンやアールの言う「リュク」とは、キモリの名前のようだ。 ハルカ「え、キモリ、名前あったの?」 リュク(キモリ)『まあな…。って、お前らオレの言ってる事がわかるのか?』 ナツキ「うん。この機械のおかげだけどね。」ナツキはインカムを指差す。 リュク『ふーん…。で、これからオレのトレーナーになる奴は?』 ユウキ「この人。『ミツル』って言うんだ。えーと、リュクだっけ。よろしく。」 そういいながら、ユウキはミツルを引っ張って前に出した。 リュク『ふーん、お前か。オレはキモリのリュクだ。よろしく。』 ミツル「よ、よろしく…。じゃあさっきの人は(オダマキ博士のこと)、僕にこのポケモンをくれたってことだよね。」 話の内容を理解できてきてるミツル。 ウォン『というわけで、これからよろしくな、リュク!』 リュク『(う゛っ… こいつとはあんまり関わりたくねぇ…)あ、ああ。』 アール『また、仲良くやっていこーよ♪』 …って、あれ? ナツキ「ミツル君、キモリが何て言ってるかわかってる?」 ミツル「はい。このキモリはリュクって名前で、僕によろしくって言ったんだ。」 ……………!!? ユウキ&ハルカ&ナツキ「「「え―――っ!?」」」 ナツキ「ミツル君、インカムなしでポケモンと話せるの!?」 ミツル「う、うん。ミチルさんも話せるよ。僕の家族は、なぜかポケモンの言葉がわかる能力があるみたいなんだ。」 ユウキ「へぇ〜。そんな人がいるんだ…」 ハルカ「ところで、ミツル君はジムに挑戦するの?」 ミツル「いいえ。僕は、ポケモンバトルにはあまり興味はないんだ。旅をして、いろいろなところを見て回りたくて。」 ナツキ「そっか。」 ユウキ「ハルカ、キモリって何タイプなんだ?」 ハルカ「キモリは草タイプよ。えっと、図鑑。」(ピッ♪) “キモリ もりトカゲポケモン。沈着冷静、何事にも動じない。体の大きなポケモンに、にらまれても一歩も引かずににらみ返すぞ。” ユウキ「へぇ、たのもしそ〜!」 ミツル「あ、そういえば、そろそろ夕食の時間だ!あとは家で話そう。」 ナツキ「そうだね!」 〜夕食後 寝室〜 ユウキ「ミツル、将来何になりたいか、決まってるか?」 ミツル「うーん…ポケモンブリーダーとか、興味あるけど。」 ハルカ「へぇ。あ、ポケモンブリーダーって言うのは、ポケモンを育てる専門家。ポケモンのしつけ、体調管理とかをする人のことよ。」 ナツキ「心のやさしい人はポケモンと心を通わすのがうまいって言うから、ミツル君にぴったりかもね!」 ミツル「そうなんだ〜。」 話しているうちに、四人は眠りについた。 そして、夜が更けて… 翌日。 ミツル「それじゃ、行ってきます!」 ミチル「あ、待って、ミツル君。」 そういってミチルは、タマゴのような形のものをミツルに渡した。 ミチル「ポケモンの卵なの。私のポケモンが生んだらしいの。連れて行ってあげて!」 ミチルは、青い水玉模様のタマゴをミツルに渡した。 ハルカ「ポケモンのタマゴかぁ!はじめてみるわ!」 ユウキ「へぇ〜。ポケモンってタマゴから生まれるんだ。」 ミツル「わかったよ。それじゃあ行って来ます!」 新しい仲間・ミツルとキモリのリュクを加え、シダケを出発! つづく。 |
華苗 | #15☆2004.01/20(火)20:49 |
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【第36話 →111番道路 インタビュアーとのダブルバトル!】 ユウキ、ハルカ、ナツキ、ミツルの四人は、シダケを出発して、キンセツに来ていた。 ミツル「そういえば、目的地、決めてなかったよね。どこにいく?」 ユウキ「あっ、そういえばそうだ!ここから一番近いジムはどこかな?」 ナツキ「えーと…」ナツキはバッグからポケナビを取り出した。 ハルカ「ナツキもポケナビ持ってたんだ!」 ナツキ「こづかい貯めて、買ったんだ。…ほい、ホウエンマップ。」 ナツキはポケナビでホウエンマップを出して、三人に見せた。 ミツル「どれどれ?」 ハルカ「ここから一番近いジムは…フエンタウンね。」 ユウキ「よーし、次はフエンタウンに行こうぜ!」 ナツキ「えー、あたし、ハジツゲタウンのポケモンコンテストにも出たいんだけどな…」 ハルカ「そっか。じゃあ、こうしたらどう?二つの町はそんなに離れてないし、先にハジツゲに行って、ナツキはコンテストにでる。その後フエンに行ってジム戦。どう?」 ユウキ「えー、何でジム戦が後なんだよ〜。」 ハルカ「いい?ユウキ。こっからハジツゲまでのほうが長いから、その分ジム戦に向けての特訓も自然と多くできるわ。コンテストはいつでもやっている訳じゃないんだし、こっちの方がいいじゃない!」 ユウキ「あ、そういわれてみれば、そうかも…。」 ミツル「じゃあ、決まりだね。」 ナツキ「やった!(ハルカ、Nice!)えーと、ハジツゲとフエンはキンセツの北ね。」 ミツル「そうだね。じゃあ、行こうよ!」 四人は、キンセツの北、111番道路に歩いていった。 〜111番道路〜 ユウキ「ここからはほとんど一本道だな…。」 ハルカ「そのようね。」 …と、その時、背後から声がした。 「ちょっと君達。旅のトレーナーさんたちだよね。いいかな?」 ナツキ「なんですか?」 話しかけてきたのは、マイクを持った女の人。その後ろには、カメラを構えた男の人が。 女の人「私はマリ。そっちはダイ。インタビュアーです。君達とバトルしたいんだけど、いいかな?」 ダイ「ちなみに、ルールはダブルバトルだ。どうだい?」 ナツキ「いいわ。あたしがやる!」 マリ「そう来なくっちゃ!お名前は?」 ナツキ「あたしはナツキです。」 マリ「ナツキさんね!よし、バトルスタートよ!行ってきて、ドゴーム!」 ドゴーム「ドッゴォ―――!!!」 ダイ「それじゃ、カメラは置いておいて…と。行け、コイル!」 コイル「イール!」 ユウキ「はじめてみるポケモンだ!」 ハルカ「ナツキはどう戦うのかな?」二人は図鑑を開いた。(ピッ!) “ドゴーム おおごえポケモン ゴニョニョの進化形。木造の家をコナゴナにふき飛ばすほどの大声をだして相手を痛めつける。丸い耳がスピーカーの役目をする。” “コイル じしゃくポケモン。左右のユニットから電磁波を出すことで、重力をさえぎり空中にうかぶ。体内の電気がなくなると飛べなくなる。” ユウキ「ナツキ、気をつけろよ!」 ナツキ「りょーかいっ!いっけー、セルフィ、リーピット!」 セルフィ(ピッピ)「ピッピッ♪」 リーピット(プリン)「プリィvv」 ナツキ「今までにダブルバトルでこの二匹が負けたことはないんだよ!」 あれ、ナツキ。インカムは使わないのか? ナツキ「相手のポケモンの声まで聞こえて、紛らわしいからね。」 ふぅん… マリ「ドゴーム!『とおぼえ』よ!」 ドゴーム「ドゴォ――!!」 ドゴームはとおぼえで攻撃力を高める。 ダイ「コイル、プリンに『でんじは』!」 コイル「イールッ!」 ナツキ「かわして、リーピット!」 リーピット「プリィ!」 リーピットはでんじはをひらりとかわす。 ナツキ「いいわよ!セルフィ、ドゴームに『サイコキネシス』!」 セルフィ「ピッピィーッ!」 セルフィが強力な念力をドゴームにぶつける。 ドゴーム「ドゴッ…!」 マリ「がんばって、ドゴーム!『ハイパーボイス』!」 ドゴーム「ドッゴオオォォ――――――!!!」 ユウキ「うわぁ!何て大声だ…!」 リーピット「プリュ…!」 セルフィ「ピィッ…!」 二匹の受けたダメージは大きい。 ナツキ「こうなったら…!リーピット、ジャンプしてそのまま浮いていて!」 リーピット「プーリュ!」 リーピットは空中に思い切り高く飛び上がり、膨らんで浮いている。 ダイ「な、何をする気なんだろう… とにかく、コイル!プリンに『10まんボルト』だ!」 コイル「イ〜ル!!」 ナツキ「リーピット、かわして!セルフィ、『ゆびをふる』攻撃!」 リーピットは10まんボルトをかわす。 セルフィ「ピッ!ピッピッピッ…」 そしてセルフィは、指をふり始めた! ミツル「『ゆびをふる』…?どんな技なんだろう?」 ハルカ「その技を使うと、ポケモンが使うすべての技の中からひとつ技が出るの。威力の高い技や、回復技が出ればいいけど、自爆技が出たりしたら負け。運任せのかなりギャンブル性が高い技よ。」 ユウキ「そうなんだ…何が出るんだろう?」 セルフィ「ピッピッピッピ…ピィーッ!!」 そのとたん。地面が突然揺れだした! ハルカ「これは…『じしん』ね!だからゆれているんだわ!」 ナツキ「よ〜し!やっぱりリーピットを浮かせといてよかった!そんな予感がしたんだよね。」 ナツキは、勘がとてもいいようだ。 ミツル「す、すごい揺れだよ…!」 この攻撃で、コイルは地面に落ちた。戦闘不能になったのだろう。 コイル「イ〜ル〜…。」 そして、じしんもおさまる。 ダイ「ああ…コイル。よくがんばった。マリさん、後は頼みます!」 マリ「よーし、コイルのかたきよ!もう一回『ハイパーボイス』!」 ナツキ「そうはさせないよ!リーピット、落下に合わせて『のしかかり』!」 リーピット「プ〜リュゥ〜!!」 リーピットは落下しながら、ドゴームにのしかかった。そのため、威力は数段高くなっている!この攻撃が決まって、ドゴームは倒れた。 ドゴーム「ド…ドゴォ…。」 マリ「ああ、ドゴーム…。よくがんばったわね。戻って。」 ナツキ「二人とも、Nice!戻ってゆっくり休んでてね!」 セルフィ「ピッピッ♪」 リーピット「プリィv」 ナツキは二匹をボールに戻した。 マリ「思ったとおり、強いわね! ダイ、今のちゃんと撮っていた?」 ダイ「はい。バッチリです!」 マリ「やっぱり、あなたは強いトレーナーなのね。」 ナツキ「いや、そんな事。」 マリ「ちょっとインタビューさせてほしいんだけど…」 ナツキ「いいですよ。」 その時、他の三人は。 ユウキ「やっぱりナツキってすごいよな!ピッピとプリンのコンビも!」 ハルカ「そうね!いいバトルだったわ!」 そして。 マリ「ありがとう!今のはちゃんと使わせてもらうから、テレビのチェックを忘れずにね!それじゃ!」 ダイ「君達も、また会えるといいね!」 そういってマリとダイは走っていった。 ナツキ「ふう。じゃあ改めて。ハジツゲに出発よ!」 ユウキ、ハルカ、ミツル「「「おーっ!!」」」 インタビュアーとのダブルバトル。 ナツキは、この先も色々な所であの二人に会いそうな予感がしたそうな。 ともかく、ハジツゲを目指して進むユウキ達一行だった。 つづく |
華苗 | #16☆2004.01/20(火)20:49 |
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【第37話 →ほのおのぬけみち、112番道路 バシャーモを連れたトレーナー】 ユウキ一行は、ハジツゲタウンに向かって111番道路を歩いていた。 ユウキ「この先、砂漠だぜ。砂嵐がひどくて進めないんじゃないか?」 ポケナビのホウエンマップを見ながら言うユウキ。 ハルカ「でも、砂漠以外からもハジツゲのほうに行けるみたいよ?」 ハルカがポケナビを覗き込みながら言う。 ミツル「どこでしょうか?」 ハルカ「この少し先の、『ほのおのぬけみち』って言う洞窟よ。」 ナツキ「なんだか熱そうな名前ね…。とりあえず、行って見ようか。」 ユウキ「そうだな。」 四人は炎の抜け道に向かった。 〜ほのおのぬけみち〜 洞窟の中は、じっとしていても汗が流れてくるくらいの暑さで、その辺に炎ポケモンたちがうじゃうじゃいた。 ユウキはもはやへばっている。 ユウキ「ここ、通るのか〜?めちゃくちゃあっついぞ!」 ハルカ「仕方ないじゃない!ここ以外からハジツゲに行くのには、砂漠を通るかカナズミ側から行くしかないんだから!」 ユウキ「う゛…しょうがない。突っ切るぞ!走れー!」 そういってユウキは走り出した。その時! ユウキは前にいた人と思いっきりぶつかって、はでに転んだ。 ハルカ「もう…ユウキ、ちゃんと前見なくちゃだめじゃない!」 ユウキ「いって…あ、ごめんなさい。」 ユウキはぶつかった相手にに謝る。ナツキより年上そうな少年だった。 「あ、ごめん。怪我してないかい?」 ユウキ「いいえ。」 「よかった。僕の名前は『リョウ』。ハジツゲタウンに行く途中なんだ。君達は?」 ハルカ「どうもすみません。私達も、ハジツゲに行く途中なんです。」 リョウ「そうなんだ。あ…ここじゃ暑いだろ。外で話そうよ。」 ミツル「そうですね。」 ユウキ達四人とリョウは、炎の抜け道を出た。 〜112番道路〜 五人は、112番道路で休憩することにした。 リョウ「俺のパートナーを紹介するよ。出て来い、イーグル!」 イーグル(バシャーモ)「バッシャー!!」 ユウキ「はじめてみるポケモンだ!」そういって図鑑を開くユウキ。(ピッ☆) “バシャーモ もうかポケモン ワカシャモの進化形。戦いになると手首から灼熱の炎をふきあげ勇敢に挑みかかる。相手が手ごわいほど激しく燃え上がる。” ハルカ「ワカシャモの進化形かぁ…。私もワカシャモを持っているんです!」 リョウ「へえ、偶然だね!」 ハルカ「はい。出てきて、アール!」 ハルカはワカシャモのアールをボールから出す。と同時に、インカムのスイッチを入れた。 アール(ワカシャモ)『ハルカ、何か用…!あれ、兄貴!?』 アールは、リョウのバシャーモ―イーグルに向かってそう言った。 イーグル『お前か。アールと言う名前なんだな。会いたかったよ。』 ハルカ「えーッ!?」 リョウ「ど、どうしたんだい?」 ハルカ「私のアールとリョウさんのバシャーモ…兄妹みたいなんです…。」 他全員「「「「ええーッ!?」」」」 ユウキとナツキは、インカムのスイッチを入れた。 アール『兄貴、会いたかった!兄貴も名前付けてもらったの?』 イーグル『ああ。イーグルという。この子か、お前のトレーナー。』 そういってイーグルはハルカの方を見た。 (注:もちろんリョウには普通のポケモン語に聞こえる。) アール『うん!…アタシ、兄貴と勝負したいな!いい?』 イーグル『ああ、いいぞ。』 アール『ハルカ、バトルしていい?』 ハルカ「うん。リョウさん、イーグルとアールでバトルしませんか?」 リョウ「ああ。俺はいいけど。」 ハルカ「よーし…アール!」 アール『本気で行くからね、兄貴!』 リョウ「行け、イーグル!」 イーグル『まずは小手調べだ!』 こうして、アールVSイーグルのバトルが始まった! ユウキ「アールとリョウさんのイーグルか…」 ナツキ「面白くなりそうね!」 ミツル「どうなるんだろう…」 ハルカ「アール、『でんこうせっか』よ!」 アール『行くよ、兄貴!』 アールのでんこうせっかはイーグルにヒット、というよりはイーグルがわざと食らったような感じだ。だが、イーグルの体力はほとんど減っていない! ハルカ「えっ!?」 リョウ「イーグル、『にどげり』!」 イーグル『行くぞ、アール!』 ドカッ! ドカッ! アールのよりも数段威力が高そうな攻撃だ。 アールは攻撃を受けて苦しそうだ。 アール『うっ…やるね、兄貴。』 ハルカ「大丈夫!?アール!」 アール『心配しないで、まだいけるから!』 ハルカ「よーし、『つつく』攻撃!」 アール『OK!!』 アールのつつく攻撃が決まる。効果はばつぐんだ! こんどはそれなりにダメージを与えることができた。 リョウ「やるね、君のワカシャモ。だけど…!イーグル、『ブレイズキック』だ!!」 イーグル『了解だ!!』 イーグルの両足が炎に包まれる。そして…! ズガッ!! ハルカ「アールッ!!」 イーグルはその足でアールをけりつけた。 アールは衝撃で吹っ飛び、近くにあった岩にたたきつけられてしまった。 攻撃の効果は今ひとつだったとはいえ、アールはそれをまともに食らって、その上岩にたたきつけられたためか、かなりのダメージを受けている。 アール『うっ…ごめん、ハルカ…。』 リョウ「俺の勝ちだね。…でも、ごめん。やりすぎちゃって。」 イーグル『アール、ごめんな…。』 ハルカ「きずぐすりを使ったから、しっかり休めば回復するわ。アール、お疲れ様。」 アール『うん…。ハルカ、ありがとう…。』 そういってアールはねむり始めた。 リョウ「じゃあ、俺はもう行くよ。ちょっと急ぎの用事があったんだ。イーグル、来い!」 イーグル『ああ、リョウ。じゃあ…また会えるといいな。アールに、がんばれと伝えておいてくれ。それじゃ…』 リョウとイーグルは、歩いていった。 ユウキ「しかし…アールが簡単にやられるなんて、あのイーグルって言うバシャーモ、相当強いんだな。」 ミツル「そうですね…すごいバトルでした。」 ナツキ「っていうか、二人(二匹?)が兄妹だったってことも、驚きだよね!」 そうして数十分後。アールが目を覚ました。 アール『う…ん。あれ、兄貴は?』 ハルカ「行っちゃったよ、リョウさんと。イーグル、アールにがんばれって言ってたよ。」 アール『兄貴が…?』 ユウキ「うん!アールに兄貴がいたなんて、ビックリ!」 アール『そうかなぁ?さてと。アタシはもう大丈夫だから、先を急ごう!』 ナツキ「…といいたい所だけど、もう日が暮れるし、今日はここで野宿ね。」 ミツル「そうですね。あのバシャーモは、また会えるといいな、って言っていたよ。」 アール『兄貴がか…。アタシも、そう思うよ。今度はいつ会えるかな!』 アールは兄のバシャーモ、イーグルと再会できた。 ハジツゲを目指して、ユウキ達四人の旅は続く…。 |
華苗 | #17☆2004.01/20(火)20:53 |
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【第38話 →113番道路 灰のふる丘で…】 ほのおのぬけみちを抜けて、ハジツゲに進むユウキ達。 現在地は、灰のふる丘、113番道路だ。 ユウキ「ここらへんにふってる灰、どっからくるんだろ。」 ハルカ「えんとつ山の方からよ。もちろん、そこにも灰はふっているし。」 ミツル「う…ごほっごほっ!!…は、灰を吸い込んじゃったみたい…ごほっ!」 ミツルは灰を吸い込んでしまって、むせている。 ナツキ「ミツル君、大丈夫?」 ミツル「ヘ…平気…じゃなさそう…だ…ごほっ!」むせながら言うミツル。 どんどん進む四人。すると… ハルカ「? あれ、あのサンド…」そういってハルカは指差した。 ユウキ「サンド?」ユウキは図鑑を開いた。(ピッ☆) “サンド ねずみポケモン。水分をむだなく吸収する体のつくりなので、乾燥した砂地でも平気。体を丸めて敵の攻撃を防ぐ。” ユウキ「あれ…図鑑では体は黄色いのに、あのサンドは色がちがう…黄緑色だ!」 ナツキ「えっ!?」 そのとおりだった。ハルカが見つけたサンドは、黄緑色の、色違いだった。 ハルカ「珍しいわね。色違いが出る確率って、ものすご〜〜〜〜〜〜〜〜く低いのに。」 その時。ユウキ達の気配を察したサンドはこう言った。 サンド『あ、人間達!またオレを狙って来たな!こうしてやる!』 そういって、サンドは四人に突然すなかけ(もとい、灰かけ?)をした。 ユウキ「うわっ!一時退却だー!」 ハルカ・ナツキ・ミツル「「「りょーかーい!!」」」 そういって逃げて行く四人を見ながら、サンドはこうつぶやいた。 サンド『ふん、二度とくんな!』 ユウキ「ふう…いきなり『すなかけ』かよ…。」 ナツキ「あのサンド、あたし達を見るとすぐ攻撃してきたよね。」 ミツル「僕達が逃げるときに、あのサンドが『二度とくんな』って言っていたけど…」 ちなみに、ミツルはインカムなしでもポケモンの言葉がわかる。 ハルカ「じゃあ、あのサンド、人間がキライなのかな?」 ナツキ「………」 結局、四人はここで休憩をとることにした。(もう昼だし… ついでに昼ごはんも食べることにした。 だが、ナツキは… ナツキ「あたし、ちょっと行きたいとこあるんだ。待ってて!」 ユウキ「ナツキ?どこ行くんだー?」 ナツキ「ちょっとね…ちゃんと戻ってくるよ。」ナツキは走り出した。 ユウキ「おーい!昼メシ、ナツキの分も食っとくぞー!」 ナツキ「別にいーよー!あたし、きのみたくさん持ってるし、パンもあるんだ!」 そういって、ナツキはいなくなった。 ミツル「一体、どこに行くんでしょうか…」 その頃のナツキ。 ナツキ「(インカムスイッチON!)おーい、サンド!」 ナツキは、さっきの色違いサンドの所に来ていた。 サンド『あ、さっきの人間!くんなっていったのに!』 ナツキ「大丈夫。あんたをつかまえに来たわけじゃないよ。」 サンド『!? 何でオレの考えてること…』 ナツキ「だってカオにかいてあるよ。『また、オレを狙ってきたな』って。」 サンド『えっ!? か、かおのどこに書いてあるんだっ!?消してくれ!』 あわてるサンド。ナツキは思わず吹き出した。 ナツキ「プッ!はーっはっは!本気にしちゃって…ひーひー…おっかしー! 『カオにかいてある』ってのは思ってることが表情に出てるって事だよ!くく…げほっ、ごふ!」ナツキは笑いすぎてむせた。 サンド『笑いすぎだっ!(///)むせて咳き込むまで笑ってんじゃねー!』 ナツキ「はー、笑った!あんたおもしろいね。あたしはナツキ。」 サンド『オレは…人間にはサンドって呼ばれているけど、『アッシュ』って言う名前があるんだ。種族名で呼ぶなよ。』 ナツキ「わかったよ、アッシュだね。」 アッシュ(サンド)『…で?何か用なのか?』 ナツキ「あんた、人間キライなの?」 アッシュ『ん…まぁ、オレが珍しいからって捕獲しようと追い回してくる奴とか、大っキライだな。』 ナツキ「今まであった人間がそういうやつばっかだったから、自然と人間嫌いになったって訳ね。」 アッシュ『まーな。…って、今気づいたけど、お前オレの言ってる事がわかるのか!?』 ナツキ「うん。この機械でね。」そういってナツキは頭につけているインカムを指差す。 ナツキ「そういえば、お腹減ってない?」 アッシュ『あー… そういえばペコペコ。』 ナツキ「パン、いる?」 アッシュ『人間の食べ物はキライだ。口にあわないし。』 ナツキ「ふーん…好きなきのみは?」 アッシュ『ナナシ!オレすっぱいの大好きなんだ!』 ナツキ「(あ、よかった。丁度持ってた。)はい、ナナシの実。」 そういって、ナツキはアッシュの前にきのみをおいた。 ナツキもモモンの実を出してかじる。 アッシュ『わ!丁度食べたかったんだよなー!ありがと。』 ナツキ「人間嫌いの割にはあっさりお礼言ったわね。…おいしい?」 アッシュ『ん、おいしい。…お前、いいやつだな。』 ナツキ「そう?ありがと。」 アッシュ『…オレ、強さがほしいんだ。』 ナツキ「…いきなり、なに?アッシュ。…ところで、覚えてる技は?」 アッシュ『『ひっかく』とか『すなかけ』。…こんなんじゃ、強いやつが襲ってきたとき太刀打ちできないからさ。』 ナツキ「ふーん…。おっと、あたし、仲間が待ってるや!そんじゃね!」 アッシュ『まってくれ!』 ナツキ「なに?ナナシ、もう一個ほしいの?」 アッシュ『いや…お前のポケモン、強いのか?』 ナツキ「ああ。あたしからみればだけど、最高最強の相棒達だと思うよ!そんじゃね!」 アッシュは走っていくナツキの姿を見ながら、何かを決意したようだった。 アッシュ『………ナツキ…か。』 ナツキ「ユウキ!ハルカ!ミツル君!」 ミツル「あ、ナツキさんだよ!』 ハルカ「どうしたの?ナツキ、どこに行ってたの?」 ナツキ「ちょっと、あのサンドの所にね。」 ユウキ「ふーん。ま、いーか。ハジツゲまであと少しだし、行こうぜ!」 ハルカ「そうね!」 四人は歩き出した。そうして、少しした頃… 『まってくれ!!』突然後ろから声が。 ミツル「あ…さっきのサンドみたいですよ。」振り返りながら言うミツル。 ナツキ「え…アッシュ?」 アッシュ『オレ、お前についていきたい!…いいか?』 ナツキ「もちろん、大歓迎だよ!アッシュ、よろしく!」 アッシュ『ああ…こちらこそ、これからよろしくな、『ナツキ』。』 ナツキ「あ!初めてあたしの事、名前で呼んでくれた!やったー!」 アッシュ『そ、それがどーしたっ!(///)待てよ、ナツキ!』 ナツキ「へへへv 照れちゃって、可愛いー!」 ハルカ「よくわかんないけど、ナツキ、色違いのサンド、GETね!」 ナツキ「うんっ♪」 こうして、新たな仲間、色違いのサンド・アッシュが加わった。 ハジツゲタウンまで、あと少しだ! つづく! |
華苗 | #18☆2004.01/20(火)21:01 |
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【第39話 →ハジツゲタウン ナツキのポケモンコンテスト!】 ハジツゲタウンのPC。 そこには、明日開かれるコンテスト出場を控えた、コーディネーターが大勢いた。 もちろん、そこにはナツキの姿もある。 ハルカ「ナツキ、今回はどの部門に挑戦するの?」 ナツキ「今回は、リーピット(プリン)でかわいさコンテストに出ようと思うんだ。」 ユウキ「へぇ〜。がんばれよ、ナツキ!」 ナツキ「もちろん!じゃ、練習に行くよ!」 四人は、外に出た。 ナツキ「リーピット、GO!」 リーピット(プリン)「プリィ♪」 ナツキ「じゃあ、一時審査のアピールのおさらいっ!まずは、『メロメロ』!」 リーピット「プリ〜ィvv」 ナツキ「いいわよ!今度は『てんしのキッス』!」 リーピット「プ〜リッvv」 ハルカ「わぁ、可愛い〜っ!」 ナツキ「最後に一回転してウィンク!」 リーピット「プリ〜ッ、プリュv」 ミツル「うわぁっ、、すごく可愛い!」 ナツキ「おし、決まった!最高よ、リーピット!」(インカムスイッチON!) リーピット『でしょ!?優勝はいただきね、なっちゃん!』 ユウキ「ナツキ、リーピット、すごいぜ!きっと優勝できると思う!」 ナツキ「ありがとう!リーピット、ポロックあげるわ。」 リーピット『わーいっ!ももいろのある〜?』 ナツキ「当然!多めに作っておいたよ!」 リーピット『やった!なっちゃん、ありがと!いただきまーす!』 そういってリーピットはポロックを食べ始めた。 ハルカ「リーピットって、ももいろのポロックが好きなの?」 ナツキ「うん。あまい味が濃いんだ。よし、明日はがんばるぞ!」 翌日 9時半。ハジツゲタウンのコンテストホールにて。 ナツキ「エントリーお願いします。」ナツキは受付の人にコンテストパスを差し出した。 受付「はい。ナツキさんですね。エントリーナンバーは27番です。コンテストは午後の1時からになります。はい、どうぞ。」 受付の人は、ナツキにコンテストパスと番号札を渡した。 ナツキ「よし。あとは最終調整!絶対優勝よー!」 リーピット「プリュ!」 〜午後1時〜 司会「レディース アーンド ジェントルマン!本日はポケモンかわいさコンテストを見に来ていただき、ありがとうございます!」 観客から拍手が巻き起こる。 司会「優勝したコーディネーターとポケモンは、このかわいさ部門のリボンを手にすることができます。」 スクリーンにピンク色の大きいリボンが映る。 司会「各五つの部門に優勝し、リボンを五つ集めたあなたには、トップコーディネーターの祭典、ポケモングランドフェスティバルへ参加することができます! なお、本日の司会は私、アリスがつとめさせていただきます!」 ここで、また歓声と拍手が巻き起こった。 司会「それでは、一時審査に入りましょう!一時審査は「見せる」演技。審査員の皆さんが30点満点で審査します!Cuteに技を決めてください!エントリーh齡ヤの方、どうぞ!」 …その頃、ナツキは控え室にいた。 ナツキ「あー、わくわくしてきた!」 ユウキ「がんばれよ、ナツキ!」 司会『おーっと、これは!?エントリーbQ0番、ミクさんのプラスル、ミューイ!今までの最高得点、29,2です!』 控え室のテレビから、そのセリフが聞こえてきた。 ナツキ「そのコーディネーター、なかなかやるみたいね!…だけど、今にあたしとリーピットが抜かしてあげるわ!」 ハルカ「その意気よ!ナツキ、もうすぐ出番ね。出たほうがいいわ!」 ナツキ「そうだね。じゃ、行くよ、リーピット!」 リーピット「プリュ!」 ミツル「ボク達は、観客席で見ています。」 そして…ついに! 司会「エントリーbQ7番!ナツキさんの登場です!」 ナツキ「はいっ!」 司会「それでは、ポケモンを出していただきましょう!」 ナツキ「いくわよ!リーピット、ステージ ON!」 リーピット「プリィ!」 司会「おーっと!これはCuteなプリンの登場!リーピットというニックネームがますますかわいさを引き立てますね!」 ナツキ「リーピット、『なきごえ』よ!」 リーピット「プリィ〜v」 観客「「かわいい〜っ!」」 司会「これはかわいい!魅力あふれるアピールです!」 ナツキ「こんどは『てんしのキッス』よ!」 リーピット「プ〜リッvv」 今やリーピットは周囲の視線を釘付けにしている。 ナツキ「フィニッシュよ、リーピット!」 リーピット「プリ!プーリッ、プリュvv」 リーピットは練習したように、一回転してウィンク。 司会「これはキュート!そんなリーピットに皆さんは『メロメロ』ですね! さあ、ナツキさんとリーピットの演技はどうでしょうか!?」 大きいスクリーンに表示が浮かび上がる。その数値は!?(パッ!) 「29,5」 司会「出ましたー!!一番の高得点です!プリンのリーピット、キュート!!」 そして、ナツキは控え室に戻った。 ナツキ「やったね、リーピット!」 リーピット「プリュ!」 ハルカ「やったね、ナツキ!リーピットも!」 ミツル「二次審査出場、間違いなしね!」 ナツキ「ありがとう!」 司会『…以上で、一時審査は終了です。二次審査に出場する8名が、決定しました!こちらです!』テレビから声が聞こえた。 スクリーンにコーディネーターが映る。その中にはナツキも入っていた。 ナツキ「よーっし!この調子で優勝GETだよ!」 司会『二次審査は15分ほどの休憩の後、始まります。二次審査に出る方々は、準備をして置いてください。』 〜そして、15分後…〜 司会「お待たせしました!二次審査、コンテストバトルを始めます!ルールは簡単。5分の制限時間の中でバトルをし、いかにかわいく技を決めて、相手のポイントを削れるかが勝負です。」 一息ついて、司会者はまた話し出した。 司会「ファーストステージの第一試合は…ナツキさん対スグルさんです! それでは、バトルスタート!」 ナツキ「リーピット!ステージ ON!」 スグル「頼むぞ、ドジョッチ!」 リーピット「プリィ!」 ドジョッチ「ドジョ!」 ナツキ「先手必勝だよ、リーピット!『うたう』攻撃!」 リーピット「プ〜プルル〜♪プ〜プリィ プ〜プリン〜♪」 スグル「まずい…ドジョッチ!」 ドジョッチ「ド…ジョ…ZZZ…。」 ナツキ「今だよっ!『のしかかり』!」 リーピット「プーリィ!」 ドスッ!リーピットは寝ているドジョッチにのしかかる。 スグルのポイントがかなり削れた。 スグル「負けるな、ドジョッチ!『いびき』!」 ドジョッチ「ZZZ…ズゴゴゴ…!!」 ドジョッチのとてつもなく大きいいびきにリーピットは驚く。 ナツキのポイントも削れた。 と、同時にドジョッチも目を覚ました。 ドジョッチ「ドジョ!」 ナツキ「リーピット、『てんしのキッス』よ!」 リーピット「プリィvv」 リーピットのてんしのキッスで、ドジョッチは混乱した。 スグルのポイントが減る。ここで… 司会「ターイムアーップ!!結果は一目瞭然!ナツキさんの圧勝です!ナツキさんとプリンのリーピット、セカンドステージ進出!」 ナツキ「リーピット、Nice!」 リーピット「プリィ!」 ミツル「やっぱり、ナツキさんってすごいですね…。」 そうして、ナツキはセカンドステージも勝ち抜き… 司会「いよいよファイナルステージ!対戦カードは…ナツキさん対ミクさんです!」 ハルカ「ミクって…確かプラスルでナツキの二番目の点を取った人?」 ユウキ「そうだな。」 司会「それでは、バトルスタート!!」 ナツキ「このバトルもいだたきよ!リーピット、GO!」 ミク「私だって負けないわ!出番よ、ミューイ!」 リーピット「プーリッ!」 ミューイ(プラスル)「プララ!」 ミク「ミューイ!『スパーク』よ!」 ミューイ「プラーッ!!」 バリバリッ! ミューイは電気をまとい、リーピットにタックル! これが決まり、ナツキのポイントが削れた。 …ところが! ミューイ「プ…プラァvv」 ミク「ミューイ!どうしたの!?」 ナツキ「よし!リーピットの『メロメロボディ』発動!あんたのプラスル、♂なんだね!」 ここでミクのポイントも削れた。 ナツキ「反撃だよ、リーピット!『てんしのキッス』!」 リーピット「プーリッvv」 てんしのキッスが見事に決まった。ミクのポイントが大幅に減る。 ミューイはメロメロと混乱を同時に受けたので、ふらふらしている。 ミク「ああ、ミューイ!」 ナツキ「ラストだよ!リーピット、『のしかかり』!」 ドスッ!のしかかりはヒット。そこで… 司会「ターイムアーップ!結果は…ナツキさんの優勝です!」 観客から歓声が巻き起こる! 司会「見事優勝したナツキさんには、かわいさ部門のリボンを差し上げます!どうぞ、ナツキさん!」 ナツキ「ありがとうございます!」 司会「ではこれにて、ポケモンかわいさコンテストを終了いたします!」 ……… 〜コンテストホールの外〜 ユウキ「やったな、ナツキ!」 ハルカ「優勝おめでとう!」 ミツル「すごくかわいかったですよ、リーピット!」 ナツキ「ありがとう、みんな!リーピット、Nice fight!」 リーピット「プリュ!」 ハルカ「ナツキのリボンはかっこよさ、かしこさ、かわいさ部門の。あとはうつくしさとたくましさ部門ね!」 ナツキ「うん!」 ミク「ナツキさん、優勝おめでとう。今回は負けたけど、私もこんどは負けないわ!」 ミクが話しかけてきた。 ナツキ「あたしこそ!また会おうね、ミク!」 ミク「それじゃあ、またね!」 ナツキ「さてと。もう日が暮れるし、PCに泊まりに行こう!」 ミツル「明日はフエンに出発だね。」 ユウキ「そうだな!じゃ、行こう!」 ハルカ「そうね!」 ポケモンコンテストのかわいさ部門に優勝することができたナツキ。 明日からはフエンに向かう予定の四人。…だが!? つづく… |
華苗 | #19☆2004.01/20(火)21:04 |
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【第40話 →114番道路 チルットとチルタリスの姉弟(してい)】 ポケモンコンテストの翌日。 ユウキ達一行は、ハジツゲタウンを出発しようとしていた。 ユウキ「よーし!それじゃ、フエンに向かって出発だ!」 ハルカ「そうね!…あっ!ユウキ、あれってもしかして…」 ハルカは何かを指差した。 ユウキ「なんだ?」 そういってハルカが指差した方を見ると…! ユウキ「! あいつら…アクア団!」 その通りだった。白衣を着た男の後に続いて、アクア団の制服を着たやつらが何人かついて、どこかに行く様子だった。 ユウキ「みんな、予定変更だ!アクア団を追いかけるぞ!」 ハルカ「賛成!あいつら、また何か悪事を働くに決まっているし!」 ナツキ「ねえ二人とも、その『アクマ団』って何なの?」 がくっ… ナツキ以外の三人がコケる。 ミツル「な…ナツキさん。『アクマ団』じゃなくて『アクア団』だよ。」 ナツキ「あ、ごめん。…で、そいつら何なの?」 ハルカ「簡単に説明すると、そいつらは陸地をすべて海に変えようとしている組織なの。私とユウキがナツキに会う前にも、そいつらに会ったんだ。」 ナツキ「なるほど…」 ユウキ「とにかく急ごうぜ!あいつらを見失っちゃうから!」 〜その数十分後 114番道路〜 四人はアクア団と白衣の男を追いかけてハジツゲの西、114番道路に来た。だが… ユウキ「見失った…!(滝汗)」 案の定、アクア団を見失ってしまったようだ…。 ミツル「ユウキ君…ハルカさん…」ミツルが二人をにらむ。 ハルカ「仕方ないじゃない!この辺、岩だらけで道が複雑だし!…あっ!?みんな、見て、あれ!」そういい、ハルカはまた何かを指差す。 ナツキ「え…あれって!ポケモンが二匹と…人がたおれてる!」 そこには、空色の鳥ポケモンが二匹と、アクア団と一緒にいた白衣の男の人が! ポケモンのほうは、二匹とも似ているのだが、一匹は小鳥のようで、もう一匹は大きい。二匹とも、ダメージを受けて、倒れている。 白衣の男の方は、縄で縛られて、もがいている。 ユウキ達は、その人の縄をはずした。 男の人「す、すまない。助かったよ!私の名はソライシ。」 ユウキ「ソライシさん、一体どうしたんですか?」 ソライシ「話は後だ。このポケモンたちをPCに連れて行かなくては!」 ハルカ「そうですね!ナツキ、ミツル君、手伝って!」 ナツキ&ミツル「「うん!」」 〜ハジツゲタウン PC〜 ジョーイ「この二匹、回復させておいたわ。モンスターボールに入っていなかったけど、あなた方のポケモン?」 ハルカ「いいえ、野生のポケモンみたいなんです。気絶していたので、運んできました。」 ジョーイ「そう…。じゃ、元の場所に連れて行ってあげたほうがいいわね。」 ユウキ「はい。」 四人は、回復してもらった鳥ポケモンと一緒にPCを出た。 四人は、ソライシの家に来ていた。二匹の鳥ポケモンも一緒だ。 「チルチルゥ!」 ハルカ「この二匹は、チルットとチルタリスね。」 ユウキ「よく似ているけど、進化系なのかな?」二人は図鑑を開いた。(ピッ♪) “チルット わたどりポケモン。汚れた物を見ると綿のようなつばさでせっせとふき取るきれい好きなポケモンだ。つばさが汚れると川で水浴びをする。”(ピッ☆) “チルタリス ハミングポケモン チルットの進化形。綿雲にまぎれて大空を舞う。透き通った声でメロディをさえずれば、耳にしたものはうっとり夢ごこち。” ユウキ「へぇ〜。」 ハルカ「ソライシさん、なんで縛られていたんですか?」 ソライシ「ああ…家にあやしいかっこうの奴らが数人押しかけてきて、『ソライシ博士だな。いんせきのある場所に案内しろ。』と言ったんです。 その人たちに脅されて、『りゅうせいのたき』と言う場所まで案内しました。」 ナツキ「そいつらが『アクマ団』ね。」 ユウキ「だから『アクア団』だってば…」 ソライシ「そいつらは、私のいんせきを奪うと、どこかに行こうと、そこのチルタリスに『俺たちを乗せろ!』と言いました。けど、そのチルタリスは、それを拒みました。するとそいつらは、グラエナを出してチルタリスに攻撃し始めたんです。」 ハルカ「ひどい…チルタリスは何もしていないのに!」 ミツル「そうですよ!」 ソライシ「そこのチルットは、チルタリスをかばって攻撃を受けました。自分のほうがチルタリスよりも小さいのに…。やがてチルットは気絶し、チルタリスも攻撃を受けて倒れました。私はそいつらに言いました。『なぜ、そんなひどいことをするんだ!』と。」 ユウキ「まったくだ!」 ハルカ「チルットとチルタリス…かわいそう…!」 ソライシ「そいつらは、『こいつらがオレたちの言うことを素直に聞かないから、お仕置きしているだけだ。お前にはこんなポケモンのこと、関係ないだろう?』と言いました。私はそいつらにつかみかかろうとしました。が、私のほうが押さえつけられ、縄で縛られてしまいました。そいつらは、『リーダーの命令だ。えんとつ山に急がねば!』と言って、走っていきました。…そういうわけです。」 ハルカ「そうですか…。(インカムスイッチON!)チルタリス、大丈夫?」 チルタリス『はい…。私は大丈夫ですが、弟は…』 チルタリス(♀らしい)はチルット(♂のようだ)を見た。どうやら、姉弟らしい。 チルタリス『私をかばって…そんなことしなければ、弟は傷つかずにすんだのに!』 チルタリスの目に涙が浮かぶ。チルットはあわてて言った。 チルット『何言ってるの、お姉ちゃん!僕にとって一番悲しいことは、お姉ちゃんが傷つくことなんだよ!…ごめんね、守ってあげられなくて…僕がもっと強かったら…』 チルタリス『いいのよ…ありがとう。優しい子ね。あっ、まだ自己紹介をしていませんでしたね。私はチルタリスの『リア』と申します。こちらは弟の『スカイ』。』 スカイ(チルット)『あ、よろしく…。それと、僕達の怪我を治しに病院に連れて行ってくれて、ありがとう。』 ユウキ「大した事ないよ。どういたしまして。」 ソライシ「君達、そのポケモンと話せるのかい?」 ナツキ「はい。…と言っても、この機械のおかげなんですけど。」 そういいながら、ナツキはインカムを指差す。 ハルカ「このチルットとチルタリスは姉弟らしくて。チルタリス…じゃなかった。リア、えんとつ山まで案内してもらえない?」 リア(チルタリス)『ええ。なんならあなた方を乗せていくこともできますよ。だけど、定員は一名様までです。』 ハルカ「そっか…。私のコーラス(ペリッパー)もまだ人を乗せて飛ぶのは無理かも…」 ユウキ「スカイやウィング(スバメ)に乗っていくのには無理あるしな…。」 ナツキ「なら、あたしのゼット(ピジョット)貸してあげるから、二人がいきなよ!」 ミツル「そうだね。僕も残るよ。その代わり、リュク(キモリ)を連れて行って!最近運動不足だって言っていたから。」 ユウキ「わかった!」ミツルからモンスターボールを受け取るユウキ。 そして、ユウキ達四人とソライシは外に出た。 ナツキ「ゼット、出番だよ!」 ゼット(ピジョット)『ナツキ、こいつらを乗せればいいんだろ?』 ナツキ「うん。しっかり頼むよ!」 ハルカ「私はリアに乗るから。ユウキはゼットに乗って。」 ユウキ「おう!」 ソライシ「いんせきを取り戻したら、持ってきてほしい。たのんでいいかい?」 ハルカ「大丈夫です!」 リア『スカイ、あなたはここに残っていて。』 スカイ『わかった。がんばってね、お姉ちゃん!』 ゼット『では、出発するぞ!』 ユウキ「行って来るぜ、ナツキ、ミツル、ソライシさん!!」 ナツキ&ミツル「「がんばってね!」」 ハルカ「行くわよ!」 アクア団の野望を止めに、えんとつ山に向かうユウキとハルカ。 そこでは、どんな出来事が待っているのだろうか? つづく! |
華苗 | #20☆2004.01/20(火)21:06 |
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【第41話 →えんとつやま VSアクア団幹部!リュクの想い!?】 ハジツゲを飛び立って数時間… えんとつ山が見えてきた。 リア(チルタリス)『見えました!あそこです!』 ハルカ「よーし、降りるわよ!」 ユウキ「オッケー!」 ゼット(ピジョット)『了解だ!』 えんとつ山におりる二匹。二人も地面におりる。 そこでは、アクア団とマグマ団が戦っていた。 アクア団「マグマ団は引っ込んでいろ!われわれは海を増やすんだ!」 マグマ団「そっちこそ!われわれは陸を増やしたいのだ!」 そんなセリフが飛び交っている。 あたりではポケモンバトルをしていたり、殴り合いになってたり(爆)。 ユウキ「行け、リュク!」 リュク(キモリ)『ああ…何の用だ?』 ユウキ「リュクたちは、オレたちの援護をしてくれ!」 リュク『わかった。』 ハルカ「ゼットはここで待っていて。」 ゼット「わかった。」 ハルカ「行くわよ!」 そう言って、二人とポケモンは両組織が張り合う中を進んでいく。 団員「あ、ブラックリストのガキども!つかまえてやるぜ!」 たまに下っ端がこんなことを言って襲ってきたりしたが… リア「ル〜♪ルル♪ル〜ルル♪ル〜ルルル〜♪」 団員達「うぅ……ZZZ…」 リュク『『でんこうせっか』をくらえっ!』 団員「がはっ…!」 襲ってくる団員達を眠らせたり気絶させながら、二人は進んで行った。 その頃… アクア団の制服を着た、ウエーブがかかった長い髪の女性が言う。 「アオギリ様、あのブラックリストのガキどもが来ました!どうします?」 アオギリと呼ばれた男が答える。 アオギリ「ふむ…邪魔されてはうっとおしい。イズミ、始末しろ。」 その女性―イズミが答える。 イズミ「了解です…リーダー、アオギリ様。」 その時! ユウキ「お前らだな!組織の親玉は!」 イズミ「正解よ、ボウヤ。私はアクア団の幹部・イズミ!」 ユウキ「なっ…ボウヤだとぉ!?」 アオギリ「そして私はリーダー・アオギリだ。」 ハルカ「組織の幹部にリーダー…!ユウキ、気をつけて!」 ユウキ「おし!リュク、ウォン、行け!」 ウォン(ヌマクロー)『よっしゃ!』 リュク『わかった。』 ハルカ「リアもいける?」 リア『やってみます!足手まといになったらすみません、リュクさん、ウォンさん。』 ウォン『気にするこたぁないさ!なぁ、リュク!』 リュク『う…ま、まぁな…』 イズミ「三対三ですね…行きなさい、ゴルバット、サメハダー、グラエナ。」 ゴルバット「バァ――ット!」 サメハダー「サメー!!」 グラエナ「ガウウゥッ!!」 イズミ「まずは、チルタリスに集中攻撃!」 イズミのポケモンたちは、リアに襲い掛かる! ハルカ「リア、『うたう』よ!」 リア「ル〜♪ルル〜♪ル〜ルル♪ル〜ルルル〜♪」 だが。イズミのポケモンたちは眠らない! ハルカ「そんな!」 ユウキ「ウォン、『みずでっぽう』だ!リュクはリアへの攻撃を止めろ!」 ウォン『オッケー!!『みずでっぽう』をくらえーッ!!』 リュク『了解…『でんこうせっか』だ!』 ゴルバット「バット!?」 サメハダー「サメッ!?」 グラエナ「ガウゥ…!」 イズミのポケモンたちの動きは一瞬止まったが、それでもリアに向かってくる! リア「う…っ!」 ハルカ「リア!」 リュク『く…っ こうなったら…!』 そう言うとリュクはリアの前に立ち、敵の攻撃を受けた! リア『リュクさん!私をかばって…?』 リュクはこの攻撃を受けて、倒れた。 ユウキ「リュク!大丈夫か!?」 リュク『ぐ…!』 イズミ「見方のたてになるとはね…まあ、いいでしょう。チルタリスに攻撃!」 相手のポケモンはリアに向かってくる。 リュクは疲れているにもかかわらず、立ち上がろうとしていた。 リュク『くっ…俺は…っ…あいつ一人さえ守れないほど弱いのか…!』 と、その時…! ピカ―――――ッ!! リュクの体が白く光る! リア『え…!?』 相手のポケモンたちも驚いて行動が止まる。 ウォン『まさか、進化するのか!?』 次の瞬間… リュクの姿は、今までとは変わっていた。 ハルカ「これは…キモリの進化形!」ハルカは図鑑を開いた。(ピッ♪) “ジュプトル もりトカゲポケモン キモリの進化形。枝から枝へ身軽に飛び回る。どんなにすばやいポケモンも、森の中でジュプトルをつかまえることは不可能だ。” ユウキ「ジュプトルに進化したのか!やったな、リュク!」 リュク(ジュプトル)『ああ…なんだか力があふれてくる!』 イズミ「進化ですか…ですが、私達には絶対に勝てません!」 リュク『世の中に『絶対』なんてないんだよ!『リーフブレード』をくらえ!』 リュクの腕に生えた葉が刀のように鋭く光る。リュクはそれでサメハダーを激しく切りつけた! ザシュッ!! サメハダー「サ…サメー…。」倒れるサメハダー。 イズミ「何ですって!? 一撃で…!?」 リュク『つづけて『れんぞくぎり』っ!!』 ザシュッ! ザシュッ!!そのままリュクはグラエナとゴルバットにも切りつける。 二匹とも、この一撃で倒れてしまった。 ウォン『すっげー破壊力…!!』ウォンも顔が青ざめる。(もともと青いが… リア『すごいです…!』 リュク『ふん、俺を倒そうなんて10億年早いんだよ!』 ウォン『そこまで言うかよ…』 イズミ「くッ…!アオギリ様、申し訳ありません!どうしますか?」 アオギリ「やむおえん。出直そう!」 そう言って、イズミとアオギリはゴルバットで飛んでいった。 他の団員達も逃げていく。 ユウキ「ふう。で、いんせきって、ヘンな機械にはまっているこれか?」 ハルカ「そうみたいね。外して…っと。」 カチッ☆ いんせきは外れた。 ハルカ「じゃあ、いったんハジツゲに帰りましょ!」 ユウキ「そうだな!ウォン、リュク、戻って休んでいろ。」 ユウキは二匹をボールに戻し、ゼットに乗った。 ハルカはリアに乗って、こう言った。 ハルカ「行くわよー!!」 リアとゼットは、ハルカとユウキを乗せて飛び立った。 〜ハジツゲタウン〜 ユウキとハルカは、ハジツゲに戻ってきた。 ソライシ「おお、二人とも!いんせきは取り返してくれたかい?」 ハルカ「この通り、無事ですよ!」 ソライシ「おお、ありがとう…!!」 ユウキ「ところで、ミツル、あっちでリュクが進化したんだ!ほら。」 ユウキはボールからリュクを出す。 リュク『ミツル、帰ったぞ。』 ミツル「うわぁ!本当だ!けっこう大きくなったね!」 すると、ウォンやアール(ワカシャモ)が勝手にボールから飛び出した。 ユウキ&ハルカ「「え!?」」 アール『うわぁ、本当だ!リュク、進化おめでとう!』 ウォン『進化したとたん、一人で敵を倒しまくってさ!』 ミツル「へぇ〜!強くなったんだね!」 リア『あ、リュクさん。さっきは助けてくれて、ありがとうございます。』 リュク『う…(///)別に礼はいらない!』 そういってそっぽを向いてしまう。だが、緑色なはずのその顔は真っ赤になっている… ウォン『さてはリュク!このリアって子にホレたなー!?』 と、ウォンはリュクに小声で言った。 リュク『ば、ばッ…!!』リュクの顔がさらに赤くなる。 アール『へぇ〜!リュクってば本当にホレちゃったんだ!』 リュク『ちがうっ!!(///)…お前ら斬られたいのか?(怒)』 すでにリュクはリーフブレードの体制に入っている。 ウォン『うわぁ!?それだけはやめろ!オレが何タイプかわかってんだろーな!?』 リア『??? どうしたんでしょう…』 頭の上に?マークを浮かばせるリア。 ユウキ「? ウォン達何をさわいでるんだ?」 ハルカ「さっきからリュク、リアに話しかけられるとおかしかったよね…。」 ナツキ「まあね。で、リア。あんたは、弟クンと帰るの?」 スカイ『どうするの?リアお姉ちゃん。』 リア『私…ハルカさんについていきたいです。スカイは?』 スカイ『リアおねえちゃんが行くなら、僕も!』 ハルカ「そうなの!やった!またにぎやかになるわね!」 スカイ『僕はミツルさんについていきたい!』 ミツル「あ、ありがとう。『さん』はなくていいよ。」 ウォン『聞いたか?リュク。あのリアって子、ついてくるんだって!』 リュク『お前、本当にしつこいぞ…(激怒)』またリーフブレードの体制に入るリュク。 ウォン『いいのか?リアの目の前でオレを斬っちゃって。嬉しーんだろ?』 アール『リュク、たまには素直にならなきゃね〜。』 リュク『………うれしい…((////)くっそー…ウォンめ…いつか仕返ししてやる!)』 リア『え…ありがとうございます、リュクさん♪』(にこっv) リュク『う゛…(//////)』 負けを認めたように、真っ赤になってうつむくリュクであった。 ハルカ「リア、私達これからフエンタウンに行くんだけど、乗せてくれない?」 リア『いいですよ。よろこんで!』 ユウキ「あ、でもリアは一人しか乗せられないよな。」 ナツキ「大丈夫!ゼットには2、3人乗っても大丈夫!」 ミツル「そうなんだ!すごいなぁ。」 ナツキ「じゃ、行くわよ!」 四人はポケモンをボールに戻し、ハルカはリアに、その他三人はゼットに乗った。 ゼット『では、行くぞ!』 ソライシ「がんばってくださーい!!」 新たな仲間、チルット&チルタリスの姉弟とともに、ハジツゲを旅立つ一行であった。 フエンタウンでは、どんな出来事が待っているのだろうか…? つづく |
華苗 | #21☆2004.01/20(火)21:07 |
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【第42話 →フエンタウン ミツルのタマゴ、かえる】 鳥ポケモンに乗り、フエンタウンにやってきたユウキ達。 ここは、四番目のジムがある町だ。 ユウキ「ここがフエンタウンかぁ!」 ミツル「ユウキ君とハルカさんは、ジム戦をしに来たんだよね。」 ユウキ「ああ。父さんが、バッジを四つ集めたら、バトルしてやるって言ったんだ。ここのジムリーダーに勝てれば、バッジが四つ集まるんだぜ!」 ハルカ「へぇ〜。ユウキ、お父さんとそんな約束してたんだ! 確かユウキのお父さん、トウカシティのジムリーダーだよね。」 ユウキ「うん!」 ナツキ&ミツル「「ええ〜〜〜っ!?」」 ナツキ「ユ、ユウキ…あんたジムリーダーの息子だったの!?」 ミツル「まさかセンリさんと親子だったなんて…」 ユウキ「うん?そうだけど…それがどうしたんだ?」 ナツキ(そんな、あっさりと…。なんかツワブキ社長の時といい、オダマキ博士の時といい、ユウキとハルカって、身内や知り合いの人が有名な人ばっかり…) ハルカ「それはともかく。フエンの名物は温泉!露天風呂よ!ねぇ、入っていかない?」 ミツル「そうだね。最近あまり息抜きとかしていなかったし…」 ハルカ「えーっと、(ホウエンガイドブックの74ページ…あった!)ここの温泉、効能は…神経痛、筋肉痛、恋の悩みにお金儲け…?」 ナツキ「…(汗)あとの二つはウソっぽいけど、行ってみようか!」 ユウキ「そ…そうだな!」 〜フエンタウン PC〜 ナツキ「へ〜。PCから入るんだねぇ。」 ミツル「そうみたいだね。」 ハルカ「ユウキ、覗かないでよ!」 ユウキ「だっ…誰が覗くかよ!じゃ、行こうぜ、ミツル。」 ミツル「は…はい。」 ハルカとナツキは女湯、ユウキとミツルは男湯の方に入っていった。 〜男湯〜 ユウキ「ここだな。…と… けっこう湯気が濃いな。」 ミツル「そうだね。」 二人は湯に使った。 ユウキ「は〜、気持ちい〜っ!…あれ?ミツル、手に持ってんの、この間のタマゴか?」 ミツル「はい。温めたら、早く孵るかな、と思って。」 ユウキ「ふーん。それにしても、一体何が生まれるんだろうな。」 ミツル「タマゴは青に水色の水玉模様だから、そんな色のポケモンが生まれるかもしれないよ。」 ユウキ「じゃあ、後で図鑑で検索してみようかな。」 ミツル「そうだね。それにしても、いいお湯だね…。」 その頃、女湯で… ナツキ「ふぅ〜!いいお湯ね!」 ハルカ「そうね。…ところで、ナツキっていつから旅してるの?」 ナツキ「う〜んと、大体一年半くらい前かな?カントーにいたとき、10歳になったときに、トキワのもりでピカチュウをゲットしたんだ。それがライカね。」 ハルカ「そうなんだ。リーピット(プリン)やセルフィ(ピッピ)は?」 ナツキ「あたし、ニビシティに住んでて、リーピットは近所で仲のよかったポケモンなんだ。セルフィはおつきみやまでゲットしたの。」 ハルカ「へぇ〜。…と…のぼせないうちに、あがろうか。」 ナツキ「そうね。じゃ、行こうか。」 〜ポケモンセンター内〜 ハルカ「あ〜、いいお湯だった!…あれ、ユウキ達も出てたの?」 ユウキ「あ、ハルカにナツキ。オレたちも今あがったところ。」 ミツル「今日は、このままPCに止まろうよ。」 ナツキ「そうね。そろそろ日が暮れるし。」 ハルカ「じゃ、私、部屋のカギもらってくるから。」 ユウキ「うん。」 〜夕食後、宿泊部屋… ミツル「どうしたんだろう…」 ナツキ「ミツル君、どうしたの?」 ミツル「さっきから、タマゴが動いたり、中から音が聞こえたりするんです。」 ハルカ「それ、きっともうすぐ卵が孵るのよ!」 ミツル「ええっ!?」 と、次の瞬間! ピシッ… ピシッ… ハルカ「!? タマゴにヒビが!」 ミツル「もしかして、生まれる?」 ピシッ… …パキッ! ナツキ「卵のカラが割れた!」 ユウキ「何が生まれてくるんだ…?」 そして、生まれたのは… 「ルリー?」 タマゴと同じ、青い色のポケモンだった。尻尾が体と同じくらい大きい。 ハルカ「これは……ルリリ?」ハルカは図鑑を開いた。(ピッ♪) “ルリリ みずたまポケモン。尻尾には成長するために必要な栄養がたっぷりつまっているぞ。弾力のある尻尾にのって遊ぶ。” ミツル「ルリリって言うんだ。かわいいなぁ!」 ルリリ「リールッ!」 ユウキ「何タイプなんだろう?」ユウキも図鑑を開く。(ピッ☆) “ルリリはノーマルタイプである。進化してマリルになると、水タイプに変わる。” ナツキ「へぇ〜。進化してタイプが変わるなんて、変わったポケモンね。」 ハルカ「ミツル君、その子にニックネームつけてあげたら?」 ミツル「そうだなぁ…えーと…海みたいな色のポケモンだから、『マリン』なんてどうかな?」 ルリリ「リールゥ♪」ルリリは嬉しそうに飛び跳ねている。 ユウキ「よかったな、ミツル!」 ミツル「はい!マリン、これからよろしくね!」 マリン(ルリリ)「ルリィ〜v」 ミツルのタマゴから生まれてきたルリリ。かわいいポケモンが仲間入りだ! つづく★ |
華苗 | #22☆2004.01/20(火)21:08 |
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【第43話 →デコボコさんどう 特訓中のとあるハプニング】 翌日。 ユウキ達四人はジム戦に向けての特訓のために、フエンタウンの東のデコボコさんどうと言うところに来ていた。 ナツキ「ここなら、野生ポケモンがたくさんいそうだし、特訓にぴったりかもね!」 ユウキ「そうだな!ハルカ、フエンタウンのジムリーダーって、何タイプを使うんだ?」 ハルカ「フエンのジムリーダーは、『アスナ』って言う名前で、炎タイプの使い手のようね。」 ハルカはホウエン地方のガイドブックを見ながら言った。 ユウキ「ふーん。じゃあ、またウォンにがんばってもらおうかな。」 そう言ってユウキはウォン(ヌマクロー)を出した。 ウォン「クロッ!」 ハルカ「私も、コーラスを使おうかな。出てきて!」 コーラス(ペリッパー)「ペリィ!」 ナツキ「あたしは、コンテストのアピールの特訓しようかな。アッシュ、GO!」 アッシュ(サンド)「サンッ!」 ユウキ、ハルカ、ナツキの三人は、インカムのスイッチを入れた。 ハルカ「ナツキ、アッシュは何部門に出すの?」 ナツキ「やっぱり、たくましさ部門ね。ほかの枠はみんな担当がいるし。アッシュ、空中に『ひっかく』攻撃!」 アッシュ『こうか?ナツキ。』 そう言ってアッシュはひっかくで空(くう)を切る。 ナツキ「いいわよ!もう一回!」 ハルカ「じゃあ、私達も特訓開始よ、コーラス!」 コーラス『はい、ハルカさん!』 ミツル「それじゃ、僕もポケモンバトルの特訓でもしようかな?行け、ミライ!」 ミライ(キルリア)『ミツル、今日はどうするんだ?』 ミツル「ええとね……」 その頃ユウキは、ハルカ達とはちがう場所にいた。 ユウキ「あ、ウォン、あれ何だろう?」ユウキは何かを指差した。 ウォン『どれ?』ウォンがその方向を見ると… ユウキの指す方向には、赤い色で、青い模様のついた「なにか」がいた。 ウォン『なんだろ?とりあえず、『みずでっぽう』発射!』 ユウキ「あっ、待て、ウォン!」 ユウキは止めたが、時すでに遅し。 ウォンはその「なにか」に向かってみずでっぽうを当てた。…すると…!? 「……バク…!」 ウォン『!?』 ユウキ「な、何だ!?」 「バ〜クゥ〜!!」 「なにか」―それは青い模様のついた赤い大きな体のポケモンのようだった。 おそらく、眠っていた所にウォンがみずでっぽうを当てて、起こしてしまったと言う所だ。 …相当怒っている。無理もないだろう。 「バクゥゥ〜〜!!(激怒)」 ユウキ「やばっっ!ウォン、逃げるぞ!」 ウォン『言われる前からそのつもりだ〜!!』 ウォン、当て逃げか… ユウキとウォンはそのポケモンからデコボコ道の上を逃げ回る。そのうちに… ハルカ「どうしたの、ユウキ、ウォン。そんなに走って…って!?」 ミツル「もしかして、あのポケモンに追いかけられている!?」 「バ〜クゥ〜!!」 ユウキ「こいつが寝てるところにウォンが攻撃したから、怒らせちまったんだ!」 ウォン『仕方ないだろ!』 コーラス『あれは…バクーダでしょうか。』そうつぶやくコーラス。 ハルカ「バクーダ?」ハルカは図鑑を開いた。(ピッ♪) “バクーダ ふんかポケモン ドンメルの進化形。背中のコブは骨が形を変えたもの。にえたぎったマグマをときどき吹き上げる。怒ったときによく噴火するらしい。” バクーダ「バックゥ〜!!」 なるほど、今はまさにその状態だ。バクーダの背中のコブからは、マグマが勢いよく噴き出している。 ハルカ「炎タイプなら、これでどう?コーラス、バクーダに『みずでっぽう』よ!」 コーラス『わかりました!』 バシャアッ! コーラスのみずでっぽうがバクーダに命中。 だが、バクーダはお構いなしの様子で突っ込んでくる! ハルカ「効いてない!?」 ミツル「きっと、怒りのあまりに我を忘れて、攻撃を感じていないんです!行け、ミライ!バクーダに攻撃だ!」 ミライ『わかった!『サイコキネシス』をくらえ!』 バクーダ「バク〜!!…バクッ!?」 ミライのサイコキネシスが、バクーダの動きを止める。 ハルカ「コーラス、上昇!ユウキ、ウォンの『みずでっぽう』をコーラスにうって!」 ユウキ「えっ!?大丈夫なのか!?」 ハルカ「考えがあるの!お願い!」 ユウキ「わかった!ウォン、コーラスに『みずでっぽう』だ!」 ウォン『いくぜ―――っ!!』コーラスに向かってみずでっぽうをうつウォン。 ハルカ「よーし…コーラス、下に向けて、みずでっぽうに『かぜおこし』よ!」 コーラス『了解です!えーいっ!!』 コーラスはみずでっぽうに大きい風をぶつける。すると… ウォンの使うみずでっぽうの雨のように、水滴が降りそそぐ。 しかも、かぜおこしの効果もあって、いつもより激しい降り方だ! バクーダ「クゥ〜…。」バクーダが弱っていく。 ハルカ「いいわよ、コーラス。これなら、バクーダの頭も冷えるでしょ。ストップ!」 ユウキ「なるほど。ウォンももういいぞ!」 コーラス『わかりました。』 ウォン『了解だゼ!』 二匹は攻撃をやめた。 バクーダ「バクゥ〜。」 バクーダはきげんを直した様子で、歩いていった。 ユウキ「一件落着!っと。ミツル、ミライ、助太刀サンキューな!」 ミライ『どういたしまして、だ。』 ミツル「いいえ。それよりハルカさん、今の攻撃、すごかったですよ!」 ナツキ「ハルカ、Nice!」 アッシュ『(ボソ)危うくオレにも水がかかるところだったんだぞ…』 ハルカ「ありがとう!よーし、この調子でジム戦も勝つわよ!」 ユウキ「そうだな!がんばるぞ、ウォン!コーラスもがんばれ!」 ウォン『もっちろん!オレは負けないゼ!』 コーラス『当然です!がんばりましょうね、ハルカさん!』 バクーダとのバトル(?)で、また経験を積んだウォン達。 フエンのジム戦は、どんなバトルになるのだろうか…? つづく |
華苗 | #23☆2004.01/20(火)21:08 |
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【第44話 →フエンタウン 4番目のジム!情熱の炎攻撃!〔前編〕】 翌日。フエンジムの前… ハルカがジムの前に立っている看板を読んでいる。 ハルカ「『フエンタウン ポケモンジム ジムリーダー アスナ。やけどしそうな情熱の人』だって!やっぱり炎タイプの使い手なのね。」 ミツル「そうみたいだね。僕、ユウキ君とハルカさんを応援してるから!」 ナツキ「そうよ!二人とも、Fight!」 ユウキ「ナツキ、ミツル、サンキューな!それじゃ、行くぜ!」 四人はジムの中に入っていった。 〜フエンジム 内部〜 ナツキ「うわぁ〜…すごい湯気ね。」 中にはナツキの言うとおり、湯気が立ちこめていた。視界も悪い。 そのとき、ジムの奥から声がした。 「挑戦者ね…じゃなくて、だな!私がこのフエンジムのリーダー、アスナだ!」 ジムの奥に、赤い髪をポニーテールにした女の人がいた。 ユウキ「この人が、ジムリーダーか。オレはユウキ!」 ハルカ「私はハルカです。ジム戦をしてください!」 アスナ「わかった。そちらの二人は?」アスナはナツキとミツルのほうを見た。 ミツル「あ、僕たちはジム戦をしに来たわけじゃないんです。」 アスナ「そうか。じゃあ、挑戦者は二人だね。」 ユウキ&ハルカ「「はい!」」 アスナ「順番は?」 ハルカ「どうする?ユウキ。」 ユウキ「キンセツではハルカが先だったし、オレから行くぜ!」 アスナ「ユウキ君からか。それじゃあ、勝負は一対一、時間無制限だ。さあ、始めよう!」 こうして、アスナ対ユウキのジム戦が始まった! ユウキ「よーし…行け、ウォン!」 ウォン(ヌマクロー)「クロォ!」 アスナ「やはり水タイプできたか…だが甘く見るなよ!行け、マグカルゴ!」 マグカルゴ「マ〜グッ!」 ユウキ「初めて見るポケモンだ…」 ユウキ「どんなやつなんだ?」ユウキは図鑑を開いた。(ピッ★) “マグカルゴ ようがんポケモン。カラは皮膚が冷えてかたまったもの。さわっただけでボロボロとくずれてしまう。マグマに入ると元の大きさに戻る。” ユウキ「よーし、先手必勝だ!ウォン、『みずでっぽう』!」 ウォン「クロォ――!!」 アスナ「マグカルゴ、『かえんほうしゃ』だ!」 マグカルゴ「マグゥ〜!」 みずでっぽうとかえんほうしゃがぶつかり合う! だが…! シュ―――――ッ!! ハルカ「これは!?」 ユウキ「みずでっぽうが蒸発して、湯気が!?」 ウォン「クロッ!?」 その湯気は濃く、視界をさえぎる!そこへ… アスナ「『かえんほうしゃ』!」 マグカルゴ「マ〜グ〜!」 ゴオォッ! どこからともなく飛んでくる攻撃。 ウォンに相性は悪いといい、不意打ちをくらってウォンはあわてる。 ウォン「クロ?クロッ!?」 ユウキ「落ち着け、ウォン。頭のヒレを使って…マグカルゴの位置を感じ取るんだ!」 ウォン「クロッ! ………」 ウォンは目を閉じ、集中している。 アスナ「もう一度『かえんほうしゃ』だ!」 マグカルゴ「マ〜グゥ〜!」 ウォン「……! クロッ!」 かえんほうしゃをひらりとかわすウォン。 ユウキ「ウォン、『みずでっぽう』!」 ウォン「クーロッ!」 バシャアッ! どうやらみずでっぽうは命中したようだ。 マグカルゴ「マ…グゥ…!」 ハルカ「すごいわ、ユウキ!」 そして、湯気も晴れてくる。 アスナ「なかなかやるな!だが…行くぞ、マグカルゴ!『のしかかり!』」 マグカルゴ「マグ〜ッ!!」 アスナのマグカルゴは空中にジャンプ! ハルカ「マグカルゴは体温が一万度…半端な威力のみずでっぽうではまた湯気が出るだけだし、あれを受けたらまずいわ!」 ユウキ「それなら!ウォン、『マッドショット』だ!」 ウォン「クロォー!」 バシュッ! マッドショットはマグカルゴに命中。 ユウキ「炎に有効なのは水だけじゃないぜ!」 アスナ「く…!」 マグカルゴ「マグゥ…!」 ユウキ「ウォン!『みずでっぽう』だ!」 ウォン「クロォ――ッ!!」 バシャアッ! みずでっぽうはマグカルゴに命中。 そのままマグカルゴは倒れた。 マグカルゴ「マ…グゥ…。」 アスナ「マグカルゴ…。よく、がんばった。戻れ。」 マグカルゴをボールに戻すアスナ。 ユウキ「やったー!!勝ったぜ、ウォン!」 ウォン「クロクロォ!」 アスナ「ユウキ君、私の完敗だ。君はとても強いんだね。」 ユウキ「いいぇ、そんな事…。」 アスナ「君には、このヒートバッジがふさわしい!」 アスナはユウキにバッジを渡す。 ユウキ「これがヒートバッジかぁ!ありがとうございます!ヒートバッジ、ゲットだ!」 ナツキ「ユウキ、お疲れ様!」 ミツル「すごいバトルだったよ!」 ユウキ「サンキュー、みんな!」 バッジをバッグにとめつけるユウキ。 アスナ「さて…次はハルカちゃんだね。」 ハルカ「はい!」 アスナ「私も本領発揮だ!かくごしてね!」 フエンジムのジムリーダー・アスナに勝利したユウキ。 次はアスナとハルカのジム戦!果たして勝敗やいかに!? つづく! |
華苗 | #24☆2004.01/20(火)21:10 |
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【第45話 4番目のジム!情熱の炎攻撃!〔後編〕】 アスナにハルカが挑戦。果たしてその結果は!? アスナ「行け、コータス!」 コータス「コーッ!」 ハルカ「このポケモンは…?」ハルカは図鑑を開いた。(ピッ♪) “コータス せきたんポケモン。石炭を燃やしてエネルギーを作り出す。火の勢いが弱まると元気がなくなり、戦うときは石炭をたくさん燃やす。” ハルカ「なるほどね… コーラス、GO!」 コーラス(ペリッパー)「ペリィ!」 アスナ「コータス、まずは『えんまく』だ!」 コータス「コォー!!」 コータスのこうらの穴から煙がふきだし、ハルカとコーラスの視界をさえぎる。 ハルカ(アスナさんは視界をさえぎる戦法をよく使うのかな?) アスナ「つづいて『ほのおのうず』だ!」 コータス「コォーッ!!」 ボオォッ! コーラスをほのおのうずが包む! コーラス「ペ…ペリッ!」 ハルカ「コーラス、『みずでっぽう』で炎を消して!」 コーラス「ペリーッ!」 コーラスはみずでっぽうでほのおのうずを消す。 アスナ「消されたか…まあいい。コータス、『かえんほうしゃ』だ!」 コータス「コォーッ!!」 かえんほうしゃがコーラスに迫る! ハルカ「! コーラス、かえんほうしゃに、強めの『かぜおこし』よ!』 コーラス「ペリィー!」 かえんほうしゃにかぜおこしをぶつけるコーラス。すると! 二つの技が混ざって、大きい炎の竜巻になった! ついでにえんまくも吹き飛ぶ。 ハルカ「それをコータスにぶつけて!」 コーラス「ペーリィーッ!!」 炎の竜巻はコータスに命中! コータス「コォッ…!」 ハルカ「名前をつければ『ファイアーストーム』ってところね。」 アスナ「なかなかやるね…。でも、水タイプでもこの技に耐えられるかな?コータス、『オーバーヒート』だ!!」 コータス「コォー…タァ――――!!!」 コータスのこうらの穴から、勢いよく炎と熱風が吹き出る! 炎と熱風の灼熱地獄がコーラスに襲いかかる! コーラス「ペ…リィ…!?」コーラスはかなりのダメージを受けたようだ。 ハルカ「炎タイプの攻撃技は水タイプには効果が薄いはずなのに…!なんて威力なの!」 だが… コータス「コォ…コォ…。」コータスは疲れている様子だ。 ユウキ「『オーバーヒート』って、どんな技なんだろう?」 アスナ「『オーバーヒート』は、自分が出せる最大威力で相手を攻撃できるが、そのあとは疲れて攻撃力が下がってしまう。」 ユウキ「なるほど…威力は高いけどリスクのある技なんだな。」 ハルカ「コーラスは今の攻撃を受けて弱ってる…次の攻撃を受けてしまったら…まずい!」 コーラス「ペリィ…!」 ハルカ「ここはひとまず…コーラス、『ちょうおんぱ』よ!」 コーラス「ペリィ…ペリッ!」 キュイイィィーン!! ちょうおんぱはコータスにヒット。 コータスは混乱した。 コータス「コー??コォ?」 アスナ「ああっ、コータス!」 ハルカ「チャンス!コーラス、『かぜおこし』よ!」 コーラス「ペリィーッ!!」 かぜおこしはクリーンヒット!だが今の攻撃で、コータスの混乱が解けたようだ。 アスナ「よし、コータス!とどめの『オーバーヒート』だ!」 コータス「コォ!コォータァ――ッ!!」 再び炎と熱風がコーラスを襲う! だが、さっきの攻撃と比べると、威力が落ちていた。 ハルカ「よーし…コーラス!真下に『みずでっぽう』!」 コーラス「ペ…リィー!!」 コーラスはハルカの指示通りにする。すると!? みずでっぽうは空中にはね返って、盾のように攻撃を受け止めた! アスナ「えっ!?」 ミツル「空中にはね返った水滴の壁で、炎と熱を防いだんですね!」 ユウキ「すげーや!さっすがハルカだぜ!」 ハルカ「名づけて…『アクアウォール』ってとこかな?」 ナツキ「なるほど…ハルカのやつ、考えたね!」 ハルカ「よーしっ!チャンスよコーラス、『みずでっぽう』!」 コーラス「ペーリィ!!」 アスナ「コータス、かわして!」そうアスナは指示する。 コータス「コ…ォ…。」 だが、オーバーヒートを使って疲れがたまったコーラスには、みずでっぽうをかわす事はできなかった。みずでっぽうはクリーンヒット。コータスは倒れた。 アスナ「ああ…ごめんね、コータス…。戻って休んでいて。」 コータス「コォ…。」 アスナはコータスをボールに戻す。 ユウキ「すごかったぜ、ハルカ!」 ハルカ「ありがとう!コーラス、ナイスファイト!」 コーラス「ペリ…ペリィ!」 アスナ「ハルカちゃん、君もとても強かった。今までにコータスのオーバーヒートを防いだ挑戦者はいないんだ。」 ハルカ「そうなんですか…。」 アスナ「私もまだまだ練習不足だね。ハルカちゃんにも、このヒートバッジを渡そう!」 アスナはハルカにバッジを渡した。 ハルカ「ありがとうございます、アスナさん!」 バッジケースにバッジをしまうハルカ。 ユウキ「よぉ〜し!これで父さんに挑戦できるぞ!」 アスナ「そういえば…ユウキ君、君はどことなく…トウカのジムリーダー、センリさんに似ている気がする。」 ユウキ「え、オレが父さんに…?」 アスナ「! センリさんと親子だったのか…どうりで。実は一度バトルをしたことがあるんだ。私の使う、視界をさえぎる戦法で、センリさんもどこから攻撃が来るかを見破った。君のあきらめず、相手に向かっていく姿が、センリさんとそっくりだったんだ。センリさんは私の憧れのトレーナーだよ。」 ハルカ「そうだったんですか。」 アスナ「私は…君はきっとセンリさんを超えることができると思うんだ。がんばってね!」 ユウキ「そうですか…わかりました!」 フエンタウンのジム戦に勝利したユウキとハルカ。 ユウキ「父さん!トウカシティで待っていてね!」 そして4人は、ジムを出た。 〜フエンPCの宿泊部屋〜 四人は次の目的地へのルートを決めていた。 ユウキ「バッジも四つ集まったことだし…次の目的地は、トウカシティだ!」 ハルカ「ポケナビっと…トウカなら、キンセツに戻って、110番道路に行って、その道路の脇の細い川を渡れば、103番道路。コトキを横切って102番道路の向こうには、トウカシティよ!このルートでいいわよね?」 ユウキ・ミツル・ナツキ「「「異議なーし!!」」」 ハルカ「じゃあ、きまりっ!」 ナツキ「あ、そうだ。あたし、キンセツシティに住んでるって言ったよね。」 ハルカ「そうね。」 ナツキ「たまには帰って来いって父さんに言われてるし、キンセツに言ったらあたしんちに来ない?」 ミツル「いいね。ユウキ君、ハルカさん、どう?」 ユウキ&ハルカ「「OK!」」 ナツキ「やった!」 ユウキ「オレ、父さんに勝てるかな〜…?」 ハルカ「勝てるわよ、きっと!」 ミツル「ユウキ君は強いから、きっと勝てるよ!」 ナツキ「そうそう!」 ユウキ「ん、ありがとう、みんな!なんか勝てるような気がしてきたぜ!」 ナツキ「その意気よ!ハルカもがんばってね!」 ハルカ「もちろん。」 ミツル「それじゃ、電気消すよ〜。」 ナツキ「うん。お休み〜!」 四人は、眠りについた。 …翌日… ハルカ「みんな、忘れ物はない?」 ナツキ&ミツル「「ないよ!」」 ユウキ「オッケー!」 ハルカ「それじゃ、まずは。」 ユウキ「キンセツにGOだな!」 ミツル「トウカシティを目指して!」 ナツキ「GO――!!」 センリとの約束どおり、ジムバッジを四つ集めたユウキ。 センリの待つトウカシティを目指して、一行は進む。 四人の旅は、まだまだ続く。続くったら、続く! 第二章 〜海を越えて ―完― ユウキ「第三章のタイトルは…『〜陸をめぐり』だぜ!」 ミツル「ユウキ君とセンリさんの親子対決!」 ナツキ「出会いあり、別れあり、笑いあり、涙ありの第三章!」 ハルカ「なぞの悪の二大組織の活動も本格的に…!?」 ナツキ&ミツル「「また会おうね!!」」 ユウキ&ハルカ「「乞うご期待〜!!」」 |
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