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そして続く道 - 蟲の子

 日差しの強くなった午後、こんな日は外に出ないに限ると、近頃水の出の悪いシャワーの調子を見るために、キリコはシャッコとふたりでバスルームにこもった。
 別に人手のいる作業でもなかったけれど、ついでに、シャッコでなければ手の届かない天井の傷み具合も調べておきたかったから、あれこれと小さな工具を揃えて、そのために脚立も持ち込んだ。
 天井だけはむやみに高い──この家は、シャッコのために、どこもみんなそうだ──バスルームは、それでもふたりが入ればあまり動き回れるスペースは残らず、当然そこにユーシャラも参加して来るので、シャッコの足元からユーシャラを遠ざけておくために、キリコはほとんどドアの辺りでユーシャラを抱き上げて、シャッコの作業を見守る羽目になった。
 キリコが下ろせば、おとなしくその辺りに置いてある工具をいじって遊んでいたりしたけれど、シャッコには近づけないし、浴槽の中には入れないので、そこにいるのに飽きたのか、ユーシャラは短い廊下を走り回った後、いつの間にかそこから姿を消してしまった。
 風を入れるために開け放したままの表のドアから、遠ざかる甲高い声が聞こえ、その声は近づいたり遠ざかったり、そこへ地面を蹴るユーシャラの足音も混ざり、キリコは時折バスルームの扉から顔だけ突き出して、ユーシャラの気配を確かめながら、シャッコの手伝いを続けている。
 シャワーヘッドを外し、中がカルシウムの固まりでいっぱいなのに、ふたりは表情を変えずにちょっとだけ目を大きく見開いて、シャワーヘッドの分解掃除は、そこからキリコが受け持った。
 シャッコは、ヘッドが取れて、頭のない蛇のようになったシャワーから水を出して、そこには問題がないことを確かめている。
 キリコはドア近くの床に坐り込んで、手早く分解したシャワーヘッドの内側全部を、丁寧に布で磨き始めた。
 「ユーシャラはどこだ?」
 シャッコが、天井へ上向いたまま訊く。
 「表だ。声が聞こえる。」
 作業の手は止めず、目も離さないまま、あごの先だけ軽くしゃくってキリコは答えた。
 シャッコは少しの間、手を止めて、キリコの言う通りユーシャラの声がかすかに聞こえることを確かめて、また作業に戻る。
 シャワーヘッドをきれいにする方が手間が掛かり、シャッコはキリコを待たずに一度浴槽から出ると、床に坐り込んでいるキリコをまたいで、バスルームを出て行った。
 足音は家の外へ出て、遊ぶユーシャラの声に重なり、どこかで止まった。動かないまま3拍、こちらに戻って来る気配がないのに、キリコは作業の手を止める。
 「キリコ!」
 案の定、シャッコが声を張り上げてそこからキリコを呼んだ。
 今度は何だ。シャワーヘッドの部品と布を乱暴に床に置いて、キリコは素早く立ち上がって、走るように外へ出た。扉を抜けるとすぐにシャッコの姿が見えて、その向こうに、こちらに背を向けて地面に坐っているユーシャラがいる。
 「なんだ、どうした。」
 変わりはないように見えるユーシャラの、丸まった小さな背に視線を当てたまま、キリコは作業を中断された不機嫌を隠さずにシャッコの隣りに立つ。
 「見ろ。」
 シャッコがユーシャラの方を指差すけれど、キリコには背中以外見えず、仕方なく足を前に出して、ユーシャラの方へ少し近づいた。
 ユーシャラは楽しそうに、地面に投げ出した自分の足の方へ手を伸ばし、4歩近づいてやっと、シャッコが見ろと言ったそれがキリコの目に入って来る。
 キリコには、それが小さな砂モグラに見えた。クエントでシャッコが狩った、あの気味の悪い生き物だ。それが今、ユーシャラの両脚の間に乗り掛かり、頭──だと思う──から伸びた2本の触手をうねうねとうごめかせて、ユーシャラを見上げるようにしていた。
 咄嗟に体が動いて、撃つつもりで今は腰にはない銃に手を伸ばす。指先が空回ったところで、後ろからシャッコに軽く羽交い締めにされた。
 「待て。」
 ユーシャラのこととなると真っ先に目の色を変えるくせに、今は忌々しいほど落ち着いて、
 「大丈夫だ。危険はない。多分な。」
 いつもの、色のない声で言う。
 「多分?」
 今はキリコの方が、文字通り目の色を変えて、シャッコに食って掛かるように声の先を尖らせていた。
 「まだ子どもだ。それにユーシャラが喜んでいる。」
 シャッコが言う通り、ユーシャラは怯えもせずに、その薄気味悪い生き物とじゃれ合っているし、よく見れば、キリコが覚えているあるはずの鋭い牙も、ぬらぬらと露出している粘膜部分には見えない。幼体だからなのか、それともこれは、砂モグラに似ていて砂モグラではない生き物だからなのか。
 キリコがそこまで考えたところで、シャッコの腕が外れた。
 「砂モグラは、動くものなら何にでも襲いかかる。こいつは砂モグラに似ているが、多分砂モグラじゃない。」
 「砂漠に棲んでることには変わりはなさそうだがな。」
 落ち着きを取り戻して、そこからは右斜め方向になる砂漠へ、キリコは視線を投げた。
 ユーシャラは、砂の色に良く似た、乾いた植物の葉のような体表のその生き物を胸の前へ抱え上げ、そこから肩越しに、背後のふたりを振り返る。満面の笑みを浮かべて、肩へ乗り出して来るその生き物の背中──だと、キリコは勝手に思った──を撫でて見せるのは、シャッコがユーシャラにそうする仕草にそっくりだった。
 ユーシャラはゆらゆらと、足元がやや危ういまま、それを抱いて立ち上がり、くるりとふたりの方へ体の向きを変える。高さが増した途端、その生き物はびっくりしたのか怯えたのか、うねうねとユーシャラの短い腕の中で跳ねて、ずるりと地面へ落ちた。
 突然対面する羽目になった、キリコとシャッコには確かに怯えた風に、それは素早く地面を滑り、ユーシャラの足の後ろへ隠れる。そうして、見た目の割りには器用な動きで、尻尾に当たるらしい細まった部分だけで体を持ち上げ、触手をユーシャラの体に巻きつけるようにして自分の体を支えた。ユーシャラの小さな体の陰に立つ、積極的に触れたいとはとても思えない風のその姿は、それでも小ささのせいかどうか、素直にユーシャラと同じ幼い子どもだと言う印象をキリコに与える。ただ、人間の姿をしていないだけだ。
 キリコは、シャッコにもユーシャラにも聞こえないように、小さくため息をこぼす。
 ユーシャラは相変わらず、ふたりに向かって嬉しそうに笑っているばかりだし、シャッコはそんなユーシャラを、相変わらず微笑ましげに眺めている。
 「砂漠に帰そう。ここに居つかれても、親に探しに来られても困る。」
 シャッコとふたりきりなら、狩りに出ると言う選択もありそうだったけれど、ユーシャラがいるところを、これの成体──クエントの、あの砂モグラを想像しながら──に襲われるのはごめんだった。
 そう言ったキリコを、シャッコが意外そうに見下ろした。
 「殺さないのか。」
 じろりと瞳だけ動かしてシャッコへ視線を返し、
 「そこまですることはない。砂漠へ帰せばいいだけだ。」
 固い声でそう言うキリコの、押し隠した照れのようなものを鋭く聞き取ったらしいシャッコが、ほとんど見えないかすかさで肩をすくめる。おまえ可愛くなった。クエントの谷底で聞いたシャッコの台詞がまた聞こえたような気がして、キリコは素早く視線を外すと、ユーシャラとその生き物の方へ一歩足を踏み出した。
 「ユーシャラ、それをこっちによこせ。」
 キリコは、ユーシャラに向かって手を伸ばしながら、また一歩そちらへ近づいた。
 キリコの言う意味はわからなくても、手つきや目の表情で、楽しくて穏やかな申し出ではないとはわかるのか、ユーシャラは胸を反り返すようにして、自分の後ろに隠れている生き物の方へかばうように両手を回した。
 「ユーシャラ。」
 少し声をきつくすると、近頃伸び過ぎている髪を頬に散らして細い首を振る。いやだと言う意思表示だけは、いつもはっきりしている。キリコは、忌々しいと思いながら、それ以上足を前に踏み出せなかった。
 「シャッコ。」
 そこから振り返って、目顔でユーシャラに言い聞かせるように伝えると、シャッコは少し驚いた顔を見せて、おれにやらせるのかと、そんな風な表情を作る。それは多分、半分くらいはキリコをからかってのことだったのだろう。シャッコはすぐにうっすら苦笑を浮かべて、ユーシャラの方へ何か優しく声を掛けた。
 シャッコとユーシャラの間で、クエント語が交わされ、それはここでは生きて行けないから砂漠へ返すのだと、説明したのかどうか、自分の後ろへその砂モグラもどきをかばうようにしていたユーシャラは、今では自分の目の前にしゃがみ込んで目線の高さを同じにして、懇々と説得を続けるシャッコの根気に負けたのかどうか、ついには振り返りながら時々見つめ合っていた──砂モグラもどきの目がどこにあるのかわからないけれど──その生き物を、そっとシャッコの方へ差し出すように体をよけた。
 ユーシャラの気が変わらないうちに、その生き物が逃げないうちに、シャッコは素早くそれの首根っこを掴み、後ろで事の成り行きを見守っていたキリコへ手渡した。
 「トラックを出して来る。」
 シャッコは倉庫へ向かって歩き出し、後に残されたキリコとユーシャラと砂モグラもどきは、奇妙な三角形に視線を交し合って、ユーシャラはほとんどキリコをにらむように唇を尖らし、怒っているのだと言う意思表示は決して忘れない。
 「こいつは、砂漠でなければ生きられない。だから砂漠へ返す。」
 ほんとうのことかどうか、それはどうでもよかった。今は何か、言い訳めいてはいても、ユーシャラに向かって説明をしておかなければ、自分が後悔するような気がした。キリコの言うことがわからないユーシャラは、怒りの表情を一向に緩めず、時々大仰にぷいと横を向いて見せる。
 片腕にその気味の悪い生き物を乗せるようにして抱きかかえて、どう見ても可愛らしいとは言えない見掛けだけれど、抱いた感触はそれほど不気味でもなかった。ユーシャラが遊び相手にしたがるのも道理だと思いながら、それでもこれをここへ置いておくわけには行かないと、キリコはただ冷静に考えていた。
 すぐにシャッコがトラックでやって来て、ユーシャラを真ん中に坐らせ、キリコが助手席に乗り込む。それから、うつむいているユーシャラの膝に、キリコはできるだけ優しく、砂モグラもどきを置いた。
 「しっかり抱いていろ。」
 突然戻って来たそれに驚いて、自分の方を見上げるユーシャラを、もうキリコは見返さず、何か言ったのにも応えない。シャッコはそのユーシャラの頭をひとつ撫で、それからトラックを発進させた。
 「どこまで行く?」
 シャッコが訊いた。
 「あまり遠くまで行く必要はない。仔どもが来た距離だ、たかが知れてる。」
 ふたりの間で、ユーシャラはまたしっかりと生き物を抱きしめ、時々言葉でも交わしているように顔──と言えるなら──を近づけたりしている。そのたび、ユーシャラが噛まれはしないかと、キリコは内心心配していたけれど、そうなればすぐ手が出るようにと身構えるだけで、ユーシャラにやめろとは言わない。
 同じように幼い、種類の違う生き物がじゃれ合っているのは、確かに見ているだけで口の端がゆるんで来そうになる。
 ユーシャラとその生き物の組み合わせを横目で盗み見て、キリコは、ユーシャラも友達が欲しいのだと言うことを考えていた。
 生まれてからずっと、大人たちばかりに囲まれて、一緒に遊ぶどころか同じ年頃の子どもを目にしたことすらない。ユーシャラを、普通の暮らし──ごく普通の人たちと、ごく普通に一緒にいる、と言う意味で──から引き離しているのにはもちろん訳がある。神の子を利用しようとする誰もいないこと、あるいはユーシャラが神の子と呼ばれていたことを誰もが忘れてしまうこと、それを期待してこうしてこんなところに隠れ住んで、おまけに保護者の片方はキリコだ。できるだけクエント人としてユーシャラを育てていることを間違っているとは思わないけれど、ここでの暮らしが、ユーシャラのためにはあらゆることが足りないことには、そろそろキリコも気づき始めている。
 すでに仲睦まじい様子のユーシャラと砂モグラもどきを、出会ったばかりで引き離す──情が湧かないうちに──のを、正しいことだと確信しながら、キリコの別の部分はふとそれに心のどこかを突き刺されている。一緒にいたいけれど、一緒にはいられない。忘れたことはない、それでも近頃痛みのやや治まっていた心の傷が、久しぶりにひどく疼いていた。
 シャッコがスピードを落とし、適当なところでトラックを止めた。キリコは何も言わずに砂モグラもどきごとユーシャラを抱きかかえてトラックから降り、広がる砂漠を前方に見ながら、ユーシャラたちをそこへ降ろした。
 シャッコがまたその場に腰を落とし、顔の高さを揃えてからユーシャラに何か言う。ユーシャラはぎゅっと砂モグラもどきを抱きしめて、最後の抵抗のようにいやいやとかぶりを振った。少し間を置いて、シャッコがもう一度同じことを繰り返したらしい後で、ユーシャラは、やっとそのまま小さな足を前へ踏み出し、ふたりから離れて、砂モグラもどきを抱えたままゆっくりと歩き出す。
 生き物は、自分の住み処へ戻って来てそれを喜ぶように、ユーシャラの腕の中で少しばかりじたばたと体をうごめかせ、ユーシャラはその拍子に生き物を足元へ落としてしまい、生き物は、落ちた砂の上で体を弾けさせて、砂の中へ飛び込んでゆく。一瞬姿が消えたのに、ユーシャラはひどく驚いてそこで足を止め、きょろきょろと生き物を探し、そして、3歩先でぴょこんと頭の先を出した生き物が、まるで別れの挨拶のように、右側へ向かって頭の部分を傾けた。
 2拍の後、ユーシャラは生き物へ応えるように、同じ方向に同じ角度で頭を傾け、異種の幼な子たちは10も数えられるほどの間見つめ合って、そして砂モグラもどきはゆっくりと砂の中へ姿を消して行った。
 ユーシャラはまだ顔を傾けたまま、小さな手をそれに向かって振り、キリコはそれを見て、同じような仕草をココナやヴァニラがいつもやり、それをユーシャラが見て憶えていたことに、また心のどこかを突き刺されていた。
 隣りに立って、キリコ同様、黙ってふたり──ひとりと1匹──の別れを惜しむやり取りを眺めているシャッコに向かって、キリコは思わずつぶやいていた。
 「ユーシャラに、友達が必要だと思うか。」
 名残り惜しげに、ユーシャラはいつまでも生き物の去った方を見つめている。そのユーシャラの、淋しげな小さな背中を、保護者のふたりが見つめている。
 ひとり言めいていたキリコのつぶやきに、これもひとり言のように、シャッコがぼそりと応えた。
 「クエント語には友達と言う言葉はない。クエント人は、友達も仲間も家族も、全部一緒に"大事なひと"と言うだけだ。」
 ユーシャラを見ているシャッコへ向かって顔を上げ、キリコは、シャッコの言ったことを3度頭の中で反芻した。それから、そうか、と小さくうなずいて、
 「ユーシャラ!」
 まだ向こうを向いたままの小さな背中に、声を投げる。小さな肩が小さくすくみ、キリコの声に応えるのにさらに数秒、ユーシャラはやっとふたりの方へ振り返り、けれどまだそこから動こうとはしない。
 「来い。」
 短く言って、手招きする。明らかにすねた表情で唇をとがらせ、
 「ユーシャラ。」
 シャッコも促すように声を掛けると、ようやく渋々と足を動かし始めた。
 ふたりの2mほど手前で足を止め、怒っているし悲しいし淋しいし傷ついてもいると、それがふたりに伝える精一杯の手段か、ユーシャラは服の裾を両手で力一杯掴み、うつむいてぎゅっと目を閉じた。とがらせた唇がへの字に結ばれ、それから、声も立てずにぽろぽろと涙をこぼす。いつもの、ふたりがそれでうんざりすると知っている、あの声を放つ甲高い泣き方ではなく、身内からあふれて来る気持ちを持て余して、どうしようもない時に誰もがそうする、押し隠そうとするから余計にとめどもなくなる、キリコにも憶えのある泣き方だった。
 シャッコが明らかに、ユーシャラのその泣き方にわずかに打たれて、広い肩の線を一瞬硬張らせた。
 キリコはそれよりももっと、また心を突き刺されて、思わずそこへしゃがみ込み、ユーシャラに向かって両腕を広げた。
 「来い、ユーシャラ。」
 キリコがそんな仕草をするのは初めてだ。ユーシャラを慰める気持ちを隠しもせず、キリコはユーシャラを抱き止めようと、もう一度泣いているユーシャラを呼んだ。
 ユーシャラはキリコの様子に驚いて、ひと呼吸分泣くのを止めた後で、弾けたように走り出し、キリコの腕の中に飛び込んで来る。キリコはしゃがんだままユーシャラを抱きしめ、髪を撫でた。
 「家(うち)に帰るぞ。」
 自分たちを見下ろしているシャッコに、あるいは腕の中のユーシャラに、またあるいは自分自身に言い聞かせるように、キリコは静かにそう言って、ユーシャラを抱いて立ち上がる。
 トラックの方へ体を回す前に、キリコはユーシャラの額に短くキスをした。いつもはシャッコがそうするように、同じやり方で、初めて隠さずにユーシャラを家族としていとおしいと思っているのだと、それを伝えるための小さなキスを、ユーシャラの額に淡く落とした。
 今は声を立てて泣きながら、抱きしめられて髪を撫でられる心地良さには勝てずに、ユーシャラはキリコの首にしがみつき、素直にトラックの方へ連れて行かれる。
 またトラックが走り出すと、キリコの膝の上に頭を乗せ、泣くのはやめた代わりに親指を吸って自分を慰める。そのユーシャラの頭に掌を乗せ、キリコはそっと撫でた。
 自分たちだけでは、ユーシャラには足りないのだと、初めてはっきりと思い知らされて、そのことに傷つくことはせず、キリコは、シャッコが言った、友達と言う言葉がクエント語にはないと言うことを考えている。
 あの幼体はうまく親のところへ帰れたろうかと、じきに終わる砂漠の風景を窓の外に眺めて思いながら、キリコの掌は休まずユーシャラの髪を撫で続けていた。

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