献血200回記念
2022年だってのに、こんな TIPS に需要があるんだろうかと。
でもネット上に有効な情報が見当たらなかったので、防備録を兼ねて書き残しておきます。
Adobe Creative Suite 5 Design Standard(以下CS5)のリリースは 2010 年 5 月だったようなのでもう干支が一回りするぐらい昔。
こいつを Windows 7 x64 に新規でインストールしました。
インストール後に何か(下の画面は Illustrator 15.0.0)を起動し、[ヘルプ]→ [アップデート…]を選択すると Adobe Application Manager が起動し CS 5 の各主要アプリケーションと関連ソフトのアップデートが行えます。
つまりオンラインアップデートなんですが、オンライン故にいつサービスが打ち切られてもおかしくない訳で。気が気じゃない。
だったら今のうちにアップデーターを手元に置いときたいというのが人情じゃないっすか。
ということで Adobe 公式サイトには[アドビアプリケーションの古いバージョンのダウンロード 最終更新日 : 2022年10月7日]というページが用意されてるようですが、ログインだ登録しろだと煩わしい。
以前はそんな面倒なことさせずにアップデーターを入手できたんです。当時のページが幸い Wayback Machine に残ってました。
[製品のアップデート]※ 2014 年 1 月 3 日のキャプチャ
このページの下方にある[すべての製品アップデート]からお目当てのリンクを辿っていけばいいでしょう。
さて本題はここから。
首尾良く CS5 関連のアップデーターをダウンロードしたものの、「Updater ワークフローの読み込み時にエラーが発生しました」というメッセージを残し、アップデートは失敗してしまいました。
(スクリーンキャプチャは撮りそびれました)
この事例と似ているかもしれません→[CS5アップデートエラー]
リンク先でスレ主は完全な解決に至らなかったようですが、Adobe Application Manager を更新したらアップデートできたという書き込みもあります。そこで私も真似てみましたが、さっきと別のメッセージ(またキャプチャしそびれました)で結局失敗。
下の画像はまた別の失敗例。都合3パターン見ましたね、こういうメッセージ。
ここからあれこれ私なりに試したのですが、話が長くなるだけなので経緯は割愛し、結論だけ書きます。
アップデーター(パッチファイル)の場所を変えました。
それだけ。
あれこれ手を尽くしても失敗続きだったのが、これ一発で解決しました。
場所を変えたといっても風水的な意味ではなく、多分パスが長すぎたんでしょう。
ダウンロードしたアップデーターは圧縮ファイルですので、これをまず展開(解凍)しますが、その展開したディレクトリのパスが、まあ結構長いんですね。こんな感じに( Illustrator 15.0.2 の例)。
D:\アプリケーション\アップデーター\(中略)\ADOBE CREATIVE SUITE 5 DESIGN STANDARD (AdobeCS5)\Adobe CS5\アップデーター\15.0.2\Setup\AdobePatchInstaller.exe
途中で略しましたが、ドライブ文字の D:\ から .exe まで 155 文字 197 バイトもあります。
それを、D ドライブ直下に展開用の仮フォルダ(ここでは「仮」というフォルダ名)を用意し、その中に zip ファイルを展開してアップデーターを起動しました。
アップデーターまでのパス
D:\仮\Setup\AdobePatchInstaller.exe
ツリー(特に何もせず展開したまま)
+---META-INF
| ADOBE201.RSA
| ADOBE201.SF
| MANIFEST.MF
|
\---Setup
| AdobePatchInstaller.exe
|
\---payloads
| Media_db.db
| Setup.xml
| UpdateManifest.xml
|
\---AdobeIllustrator15-mul-201210155615
| 15.0.2.xml
| AdobeIllustrator15-mul-201210155615.boot.xml
| AdobeIllustrator15-mul-201210155615.proxy.xml
| Assets1_1.zip
| customaction.data
| Install.db
| media.sql
| Media_db.db
|
\---Adobe Illustrator CS5
+---Plug-ins
| +---Extensions
| | Art Style.aip
| | CharParaStyles.aip
| | Layers Panel.aip
| |
| \---Illustrator Formats
| SVG File Format.aip
|
\---Support Files
\---Contents
\---Windows
SVGExport.dll
また、アップデートは途中を端折ってもいいみたい。例えば InDesign の場合、さっきの Wayback Machine には 7.0.2 / 7.0.3 / 7.0.4 の 3 種類ありますが、いきなり 7.0.4 を当てれば事足りそうです。いわゆる「累積的な更新」って奴。7.0.4 の Release Notes にも “InDesign CS5 7.0.4 includes the cumulative fixes from InDesign CS5 7.0.3 (posted October 2010).” ってありますから。
むしろ、律儀に一歩一歩アップデートすることで AdobePatchFiles が無用に肥大する気がします。試してないけど、もしそうなら尚更、最終更新のみ当てるか、オンラインでアップデートする方がいいんでしょう。
この AdobePatchFiles の中身は、捨ててはいけないというのが Adobe の公式見解のようです。
リンク1:AdobePatchFilesとは??( Adobe Support Community Jun 27, 2019 )
リンク2:【CSシリーズ総合】Adobe Creative Suite 31の 156-161
まあでも念のため全部落としましたがね、念のために。
で、このインストーラーを起動したらアップデートが成功したというお話。
2022.12.7追記:ドキュメントに画像が貼れない問題が発生しました。
具体的には psd と tiff が貼れません。eps jpg pdf は貼れます。今まで経験したことない現象かも。ネット検索しても有力な情報は得られずじまい。
インストール時からセットアップまで細々とカスタマイズしたので、原因を絞り込むのに時間を要しましたが、突き止めてみたら何てことはない。設定ファイル AIPrefs を作り直したことで一気に急展開(真っ先に疑えよ)。となれば、まず環境設定の各項目を見直していったのですが、結局[プラグイン・仮想記憶ディスク]が原因だと突き止めました。
初期設定では[起動ディスク]となっていますが、私はここをわざわざ C ドライブに指定しました。意味合いは同じだよなと思いつつ半信半疑でそこを[起動ディスク]に戻したら画像が貼れるようになりました。
とりあえず私の環境では再現率100%。同じトラブルにブチ当たってしまった方は是非ご確認を。あと、つまらないことでもメモを残しておくの大事ね。