水戸は良いとこじゃないか…!

JFK空港はニューヨークの中心部から程遠い場所にあり、世界一の都市の玄関口としては規模も大したことなく地味で質素。
とりあえずマンハッタンに向けて地下鉄に乗ると、しばらく殺風景な車窓が続く。初めて訪れた旅行者はいささか肩すかしを食らうという。
しかし、ブルックリン橋に差し掛かると視界が一変する。天を突き抜かんばかりに伸びる摩天楼と毛細血管のごとく漲る車、ひと、無数の光にただただ圧倒されるという。ニューヨークでは歓待までエンターテイメント。

…という話を聞いたことがあるんですよ。
地下鉄じゃなくてハイウェイだったかな。私ゃグアムしか行ったことないんでよく知りません。

そんなテキトーな記憶がふと蘇ったのは、常磐線が間もなく水戸に到着するというタイミングでした。
水戸を訪れるのは初めて。なんでもない地味な車窓は眠気に勝てず、車内アナウンスが間もなく水戸に着くことを知らせたその直後。突然に視界が開け、右に千波湖、左に偕楽園の絶景ビュー! そしてポケラジで聴いていた茨城放送からはDonna Summer。
目が覚めたなんてもんじゃない。興奮のボルテージは一気にマックス。侮ってすまんかった水戸。

千波公園と偕楽園を合わせると、都市公園としてはニューヨークのセントラルパークに次ぐ世界第2位の広さだそうだ。水戸がニューヨークっぽいのはそういうことか。行ったことないけどよ。

茨城県内での献血は、7年前に、県の南西部で1度、献血バスでの経験はあります。その時は自転車で江戸川・利根川を伝って行ったのですが強風で途中から雨も降り、デジカメをダメにしてしまった記憶が残っています。その代償でもらった処遇品はティッシュ3箱でしたが。

やや早めに到着。商業ビルのオープンを待って、6階の献血ルームへ。
受付のお姉さんは、まさに立板に水の如く、それもバリバリの茨城イントネーションで案内してくれました。「今日はアクエリがお勧めですぅ~」とか言うもんだから、献血前なのにうっかり冷えた奴を飲んじまったよ。

そして今回は全血なのですが、通されたベッドが窓際でこれまた最高のビューポイント。
もちろん撮影はできないので、こちらの記事で見てね。


水戸駅のホームが俯瞰で楽しめるし、記事では触れてないけど水郡線がグググッとカーブしている様子も見られます。そう、このカーブこそ、水戸城の二の丸と本丸の間の堀切。石垣がなく、地形を活かしつつ土塁で固められた水戸城の特徴的なポイントを眺められるのです。
そんなことを興奮しながらナースさんとお話してるうちに400mLはあっという間に終了。名残惜しすぎるよ。献血前より血圧上がってたし。

処遇品はアイス(セブンティーンアイスだったかな?)か温めずにおいしく食べられるカレー職人の二択でカレー職人チョイス。
それとマグカップ。こういうの久し振りだ。



お昼は駅の反対側、水戸城三ノ丸跡の近くにある五鐵夢境庵ってとこ。

親子丼、美味いけど味付けちょっと濃い目かな。

奥久慈軍鶏がプリップリ。

路線バスがバンバン発着する水戸駅。

献血ルームの窓。一番左に見切れてるのが採血室で、ここからの眺めを堪能したんすよ。

帰りは水戸線経由。小山駅『きそば』で、かけそば+岩下新生姜トッピング。うっかり八兵衛が俺の食欲を煽る。

今年初の全血を済ませ、しばらく献血はお休みです。
春の献血ことりっぷは、会津が未遂に終わりましたが、太田~水戸で挽回できた気がします。余は大満足ぢゃ、かっかっか。

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