ラジデンのAMワイドを生かし変わったラジオ放送を聞く
ラジデンの中波受信能力は高性能であり、SONYのポータブルラジオで言うところの「AMワイド」(1601−1710kHz)に対応しているため、普通のAMラジオでは受信できない船舶気象通報・ハイウェイラジオのような特殊な放送を受信することができる。
また携帯して持ち歩けることから、気軽に持ち運び旅先などでコミュニティ放送局やミニFMといったローカルなFM放送を聞く楽しむこともできる。
ちなみに「中国国際放送」「朝鮮の声」などの海外日本語放送や、聴きたくなくても混信する朝鮮放送についてはまた別ページを設ける予定なので除外している。
AMワイドで聞く中波放送
- 灯台気象通報放送(船舶気象通報) 1669kHz
- 海上保安庁が全国二十九ヶ所の灯台から、沿岸を航行している船舶に向けて一時間に一回気象情報を送信している。正確な周波数は1670.5kHzだが、一般的には1669kHzで受信することができる。ラジデンの中波は9kHzステップのため1669kHzでもちょうどに合わせることは残念ながらできないが、筆者が試してみたところ1665KHzでもなんとか受信することが出来た。
- この船舶気象通報を聞けば周辺海域の気象情報を把握することができるので、釣りや舟遊びで海岸周辺に来ている場合は実用的だろう。また海上自衛隊およびアメリカ海軍の訓練海域についての情報が提供されることもある。
- 参考リンク : 船舶気象通報
- 東京湾海上交通情報 1650kHz
- とうきょうマーチス(東京湾海上交通センター)・とうきょうじゅうさんごうち(東京13号地船舶通航信号所)・けいひんハーバーレーダー(本牧船舶通航信号所および塩浜船舶通航信号所)・ちばハーバーレーダー(千葉船舶通航信号所)が漁船からタンカーまで多数の船舶がひしめいている東京湾内外へ向けて送信されている。
- 参考リンク : 海上交通情報
- 伊勢湾・鹿児島湾海上交通情報 1665kHz
- なごやハーバーレーダー(名古屋港海上交通センター)・いせわんマーチス(伊勢湾海上交通センター)から伊勢湾、かしまえんがんじょうほう(犬吠崎船舶通航信号所)が鹿児島湾の船舶へとそれぞれ送信されている。
- 瀬戸内海海上交通情報 1651kHz
- おおさかマーチス(大阪湾海上交通センター)・びさんマーチス(備讃瀬戸海上交通センター)・くるしまマーチス(来島海峡海上交通センター)・かんもんマーチス(関門海峡海上交通センター)・おおさかハーバーレーダー(大阪湾船舶通航信号所・どうかいハーバーレーダー(牧山船舶通航信号所)が広い瀬戸内海の船舶へ送信されている。
- 路側放送(交通情報ラジオ、ハイウェイラジオ) 1620kHz・一部1629kHz
- 全国の国道や高速道路の路肩に設置されているアンテナから放送されているラジオ。ドライバーへ最新の交通情報を知らせている。以前はハイウェイラジオの冒頭に流されるジングルがマニアを生んだり、放送中に流されていた下成佐登子が歌う道路公団イメージソング「風のいるナビシート」のCDがネットオークションで高騰するなど大変な人気があった。だが道路公団の民営化以降はシングルも「風のいるナビシート」もなくなってしまい、すっかり味気がなくなってしまった。
- AFN東京(横田基地) 810kHz/ AFN岩国(岩国基地・AFN三沢(三沢基地・AFN佐世保(佐世保基地) 1575kHz/AFN沖縄(嘉手納基地) 648kHz
- AFN(American Forces Network)は世界各国に展開している米軍兵士およびその家族向けのラジオ放送。その起源は太平洋戦争にまで遡る。日本では在日米軍基地周辺で受信することができる。
- 参考リンク : 在日米軍向けラジオ局「AFN」
ローカルなFM放送
- ミニFM 76.0〜90.0MHzの範囲
- 電波法に触れない合法な範囲での微弱な出力によるFM放送。近年ではマイクロラジオ放送と呼ばれることが多い。インディーズバンド、DJ、ブロガーなどが個人的に行うことが多い。低出力のため放送局周辺以外では受信するのがひと苦労。前述した「スポーツ生観戦中にFMラジオで解説を聞く」の項目で触れたどすこいFMなどの各放送もこのミニFMである。
- 参考リンク : MINI-FM SUPERLINK
- コミュニティ放送局 76.0〜90.0MHzの範囲
- 市区町村単位で放送を行っている放送局。俗にコミュニティFMと呼ばれている。地方色が非常に濃いため出張時などに聞くとその地域のお国柄に触れることができる。
- 参考リンク : コミュニティFM最新開局情報-全国版