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目が覚めるとモリアと両目があった。
あれからどれだけ時間がたったのか、どうやら保健室で寝かされていたようである。

そして腹の上には少女のふともも。

「……どうしたの?」

がぶり

鼻を噛まれた。

頭では怒っていないのだが、といった彼女は白いブラウスを着て、黒いスカートの下にはなにも履いていなかった。
がぶがぶと増えていく歯形の傍ら、馬乗りになった彼女の貝肉をほぐしていると、ようやく機嫌がなおってきたのか、にわかに汁気を帯びはじめる。

「……怒ってはいないのだよアラセ君」

などとやりあっていると、尻を押さえたベルスがおにぎりを運んできた。なにをされたかは聞くまいとして、ずいぶんと久しい食事をノドに通す。

「おいしいかねアラセ君?」
「うん」
「ならいいのだ」

彼女の指についた米粒を舐めながら、その手を引いてベッドに押し倒す。しかしモリアはぐにぐにとアラセの顔肉をひっぱりながら笑って拒否する。

「フフン、残念だが先約があるのだ」

そういって示した先、ついたての陰からホゥノが顔をだした。不満げな表情、先日までの重装備とうって変わってラフな格好。
ボクサーショーツのようなものを履いて、お腹を丸出しにしたシャツの下は明らかにノーブラである。

その手に、薄いピンク色の小瓶が光る。粘度からしてエロいことにしか使いようのない液体。
「ち…ちゃんと勉強してきた……今度はうまくやる」

「フハハハハ!健気だろうアラセ君!?私も少し感動してしまってね」
「くっ…お前は黙っていろ!!」

その殺気だった声にベルスが身構えようとしたが、やはりお尻が痛いらしくうずくまってしまった。あわててどこからかマディが現れる。

「…………騒がしいな、静かにできないのか」

同時に部屋の入口から現れたのは長谷川トピア。ホゥノはリズムを乱されたように押し黙る。

「これはこれはトピア嬢!キミも順番待ちかね?」
「…………悪いのか?ボクにも生理機能はついてるんだ、興味はある」
彼女はパイプイスを広げると音もなく腰をおろす。

一度に増した部屋の濃度。ホゥノはベッドの真ん中にへたりこんで呼吸を整える。その肌はわずかに汗ばんでいる。

「き…昨日のは…」
「ん?」
「す…スマナかった………あんな痛いとはごにょごにょ…」

ところどころ消えかけた、太古の石版のようなしゃべりかたをするホゥノ、それを聞いたモリアがアラセの後ろで盛大に笑いだす。

「これは感心だ!!少しは殺される側の気持ちがわかったかね!?」
「クッ…うるさい!で…でていけお前は!気が散る!!」

「フハハ、バカをいいたまえ。アラセ君の性器は一本しかないのだ、ほったらかしてへし折られてはたまらん」
「…………同感だな、キミは根本的に暗殺者にむいてないよ灰寺」
トピアはすでに本を読みだしている。表題には48手がどうのと書いてある。

たちこめる険悪なムード。ベルスは肛門を必要以上に痛がるジェスチャーをして、気づいてないフリをする。マディはそれにのっかる形で嵐をやり過ごそうとしている。


「……うぐ。」
ホゥノは泣きそうだった。否、泣いた。

かりそめにも感情を殺すプロがである。懸命に平静を装おうとするのだが、重みを増した雨粒をとどめることなど誰にもできない。
シーツで顔を拭い、まだごまかせると思ったのだろうか、泣いた証拠は隠滅した的な顔をするも、明らかに目が赤い。

「…ふっ……ふぅ…ひぐ、…ふぐ…ふっ…」

あーあ、とモリアを見ると、ビクリと飛びのく。

「わ…私か!?違うだろ!トピア君のほうが酷かったぞ!!」
しかしトピアは我関せずモードである。部下の2人はもちろん役にたたない。

「フン…!いいさいいさ!どうせ私は悪者だ!!全部私のせいにすればいい!!」
しまいにはモリアが泣きそうになって、保健室から飛出していってしまった。部下2人もコソコソとついていく。

泣き止まぬホゥノの肩を抱くと、なんの抵抗もなくしなだれかかってくる。発作的な衝動はいくらかおさまり、アラセはなだめるフリをしてついつい尻やフトモモをセクハラする。

「……作戦通りだ」
「へ?」
「バカなヤツめ…すべて私の演技だとも気づかずに…ひっく」

(なにをいうのかこの子は…)

親の愛を勝ちとった末っ子が、選ばれなかった他の兄弟を見下すのに似ている。
昨日までの殺気はどこへやら、少女の瞳は絶対愛を確信して甘えた潤みを宿す。


(でもそうはいかない)

この手間のかかるひな鳥を見ていると、アラセの中のサディスティックな一面がむくむくと膨れあがっていく。
あるいはモリアへの申し訳なさでも存在したのか、セクハラする指にも力がはいる。

……くちゅん…っ

「ふ…ぁ、…ゃ…」
すべすべと摩擦の少ない肌は一度驚き、すぐにアラセを受けいれる呼吸を整えていく。
強張った筋肉を、なだめるように落ち着かせると、少女の吐息がじわじわと熱を帯びていくのがわかる。

陶器のように張りのある乳首が充血する頃には、少女の果肉は十分な水気をふくんでいた。

ちゅぷ…づぷ、ちぷ…

アラセはホゥノの身体を寝かせ、染みになったショーツのすじを指でつまみながら引き上げる。
あらわになった彼女の蜜肉はわずかなくすみもなく、黄金色のとろみがとろとろと尻にたれる。

「……ゃ…ダメ…ぇ、そこは…」

「……そうだよね、やっぱりだめだよねこんなの」
「……ぇ?」

アラセは大して乱れてもいないシャツをワザとらしく整えると、わきにおいてあった水差しに直接口をつける。

「ごめんね灰寺さん、命令だからってこんなことさせて…」
ホゥノはわけもわからないといった様子で目に見えてうろたえる。
深刻そうな顔の裏で、アラセは笑いをこらえるのが必死である。

「そんな…私、別に…」
「そりゃぁボクみたいな男とセックスしろだなんて命令されたら、はらわたのジュースを鼻から飲ませてやりたくもなるよね、うん、ゴメンね」

アラセがいっているのは初対面のときのホゥノのセリフ。

「ち…ちがうの!…ぁ…あれは…っ」
もどかしさに身をよじる彼女は、普段自分の気持ちを言葉にすることなどほとんどないのだろう、ノドまで出掛かってはそれを飲みこみ、訴えるような目でアラセをのぞく。

「…あ、あれは…」
「あれは?」


「…わ……私…、と……友達、いないから…」

「へ?」
「ああいういいかたしかできないの私…!!、ひぐ。……だって、学校だとみんな私のこと避けて通るし、、、ふぇ…」
「……。」
「どうせアラセ…くんも、…私のこと気持ち悪がってるんだろうって…そう思ったから…」
「…なるほど」

そしてホゥノはとつとつと語るのだった。

アラセの存在は前から知っていたこと。
初めは興味がなかったが、一目見てからその存在を忘れられなかったこと。
実はこの合宿が楽しみで夜も眠れなかったこと。同時に怖くて仕方なかったこと。

「私多分…ひぐ、アラセ君が私のこと救ってくれる王子様みたいに映ったの…」

「ふむふむ」 ネブルアシアにおいて異邦人であるアラセは、すべてを解決する神話的な神の人格を勝手に付与されることがよくある。

「迷惑だよね、…ぐす、でもそんな風に思われるくらいだったら、近寄らずに避けてくれたほうがよっぽどよかったの…ふぁ、…ひっく」

そして彼女は再び堰を切ったように泣きはじめる。涙の中に、途切れ途切れの言葉を繋ぐ。

昨日からもうなにがなんだからわからないの。あんなことする気なんかなかった。恥ずかしくて夜眠れなかった。でも今日ココにこなければ、本当にどうにかなってしまいそうで、一生後悔すると思った。……。

(なんとなく、この合宿のホントの意味がわかってきた気がする。)

すべてを腹の底から搾りだしたホゥノ。昨日今日と散々痛めつけられ、装ってきた灰寺ホゥノという鎧は、今はもう瓦礫と化す。
もはや声をあげる余力もなく、すするように泣く彼女は戦場にとり残された孤児のように心細い。

そして半分ずれたぱんつがやけに背徳的に映る。

「じゃぁ、改めてよろしくねホゥノ」
「…ふぇ?」
「ほら、握手握手」


アラセがワキワキと差しだした手に、おずおずとだが今度はホゥノも応えた。



と同時にその手を引っ張って押し倒す。



「ふぁ…、ん!!」
ぢゅる…ちゅぷ、ぶ…ちぷん…ちゅく、ちゅぶ…

自分でやったことだが、散々じらされたアラセの肉物は獣のように奮い猛る。
くちびるを吸い、舌の裏を舐め、口からこぼれただ液を音をたてて飲み込む。
荒々しくこぶりの乳房を責め、爪をたて、呻いた首筋に歯を立てる。

「ぁあぅ!!ずるいよ……んっ!ふぅ…じゅぷっぅ、ちゅぐ…んぁ!!」

手早く裸になったアラセは後ろから押しつぶすように身体を寄せる。
鍛えぬいた少女の身体は、わずかにひねりを加えるだけで、どれだけ肉の密度が高いのかうかがえる。

そのスキマを通すようにわきのしたを舌でつつき、飛跳ねる少女を半ば強引にねじ伏せながら責め続ける。
圧力を調節しながら、耳やわき腹に刺激を散発させ、左手は薄い恥毛をとかしながら性器の周囲を徘徊する。

「んん!!!ゃあ…、あ…、…ぅ、ふぐ…」

まぶたの上から少女にくちづけし、汗を舐めとり、わずかに触れるくちびるでほおをなぞる。

…ちゅぷん、ぷぷ…

「ふあっ!あっ!…ぁ、っは…」

アラセは少女の髪の匂いをかぎながら、柔肉のへりをなぞっていた左中指を第二間接まで埋めこむ。
ホゥノは中指を支点に内側に丸まりこむ。その尻を肉物が威嚇している。

「うぁ!!っぅ…はぅ…」
ちゅる…つっぷ…、ちゅ、ちぷ、ちゅっ…

尿道口を指腹でさすり、包皮の上から陰核を刺激する。右手を援軍に差しむけ、左指で肉を広げながら、肉のヒダを味わっていく。

「ココ…昨日切れた傷かな…?」
「ヤダ…ぁ、なぞっちゃ…ゃあ…」

ぬるついた右指で乳首をさすり、耳元で卑猥な言葉をぶつける度に彼女の腰が逃げ場なくくねる。

そのままホゥノを腹の上にうつ伏せにさせると、果肉に群がる蟻の門渡りが丸出しとなる。
アラセは亀頭の裏で少女の恥毛を感じ、彼女の蜜を尻の穴にぬりながら眺めを楽しむ。

「ふぅ…ぅ………はぅ…」

じゅぷぅ、ぷぷっ…じゅぅ

折を見て足を抜き、少女の腰を少し浮かせて挿入する。
「……っ…ぁい、…!!、ふぁ!!!」

先日よりは明らかにほぐれた蜜肉だが、摩擦で生じる違和感がホゥノを通じて伝わってくる。
砥石で研がれる神経に、痛ましいまでに耐えようとする表情。まだ少し早かったかとアラセは後悔する。

ぷっん、じゅぷ、じゅこ…じゅぷ、ぷ…
「んっく、っく……ひっ…」

ホゥノ自身はなんとか快楽の糸口を探そうとしているのに、どうしても痛みだけが先行する。
「大丈夫?」
「…あぅ!!…ん…く…だいじょぅ…うあ!!」

一度動きを止めて様子を見る。と思ったらふんばりが利かずに中に射精してしまう。

「……ぁ、…ふ。……ぁぁ」

ホゥノの潤んだ瞳、この頃はポンプのように射精し続け、尿道がバカになっているのか少々なさけなくなる。
ごまかすようにホゥノの耳を噛み、舌と舌を絡ませる。
すぼんだ膣で肉茎をしごき、血流を再充填すると、不思議なことにホゥノが痛がらない。

「ん…はっ、ぁっ、…へ、変な感じ…ぁ」
じゅっぽじゅぷぽ、じゅっこじゅっこじゅっこ…

これ幸いと無痛の箇所を肉物で摩擦し、ホゥノの左足を持ち上げて交差位に転ずる。

彼女の身体は柔らかく、股の付け根が全方向に稼動する。

これだけ肉が柔らかいのなら、やはり問題なのは昨日つくった傷だろうかとあたりをつけたアラセは、思い当たる場所を亀頭でこする。

「ぃった!ぁ…!!!ヤ!…やぁぁ…」

(あー、これ無理か…)

アラセは早々に肉物をひっこぬくと、艶々したホゥノの尻に汁を垂らした。

「……ハァ…はぅ、終わったの…?」
拍子抜けしたような顔。
「うん、ゆっくり慣れていこ」

ホゥノはシーツに顔を埋めながら何度もうなずいた。次があることを今から楽しみにしているように見える。

「…………そうか終わったか」
トピアが静かに立ちあがる。

(完全に忘れてた…)


・・・・・・。


長谷川トピアは彼女は黒のロングスカートを履いて、ジャケットにはプラグが差込めそうな穴が穿たれている。それらを脱ぎつつ、すべてを折り目正しくたたんでイスに置く。
彼女の肌が人と比べて白いのは、産毛や角質が存在しないからだ。ちなみに陰毛もない。

ホゥノがベットの隅によって、彼女のためのスペースを空ける。ホゥノ自身はここで見ていくつもりらしい、それとも抜けだすきっかけがつかめないのか、甘えたりないのか。

彼女は自分の尻についたアラセの肉汁を、はしたないとは知りながら、いとおしげに指の中でこねくったり、匂いをかいだりしていた。
ばれてないと思っているようなので、意地悪めの注意をすると、顔を真っ赤にしてうろたえた。


「…………さあ始めてくれ」
「…はい」

トピアはシーツの上に正座をして背筋を伸ばす。整い過ぎた所作が、所々で異質な空気を生みだす。その肌は人よりも冷たく、彼女によれば26℃で維持されているという。
偏見のせいか、正直絶対冷度くらいはあるかと思っていた。

むにゅん

「…………。」

(や…やらかい)
トピアの肌は世界を拒絶する外貌とは打って変わり、腕ごと呑みこまれそうな弾力を保持していた。
おまけに、微かずつだが確実に脳の奥底に溜まりそうな、依存性のある花を思わせる体臭まで備えている。誰だろうか、こんな人間を台無しにするような肉を造ったのは。

むにゅむにゅ…にゅー…むにゅーー


(うあー、しかも全然動じない…)

「…………おい」
「え?」
「…………ちゃんとやれ」
「そういわれても…」

彼女の無表情は変わらない。
試しに乳首をつねってみると強烈なビンタが飛んできた。グーで。

「…………痛い」
「…ごめんなさい」

その後も手を変え品を変え彼女の身体をいじくってみるも、反応は冷たいものである。
「説明書とかないの…トピアさんの」
「…………。」

(スルーか…)

当然のように彼女の性器に該当する機関はまったく潤っていない。無表情のまま四つん這いになる少女の図はいささか滑稽ですらある。

「あ…アラセ、くん。コレ使ったら…」
ホゥノがおずおずとピンク色の小瓶をさしだす。ホゥノが昨日の惨事をくりかえさないためにもってきた秘密兵器。おそらくは講師のどちらかにあてがわれたのだろう。


「じゃぁ…とりあえずいれていい?」
「…………いちいち聞かなくていい、早くしろ」

アラセの肉物は、悲しいかなこのような異質な空間でも準備万端である。粘稠の液体を、トピアの膣にぬりこみ、自らの分身にもたらしてやる。

にゅぷん…ぬここここ…
「…?…のああ!!」
にゅぐぐぐぐぐ……うにゅこん、うにゅこん

どぴゅんどぴゅん

ぎゅぽん


「…………おい」
「うぁ!!ゴメン」

(なんだこの偏執的な肉の造りこみ…)

入り乱れた潮の潮流のように、予測不可能な肉のカオス。アラセの性的な体験をあざ笑うかのような未知の悦楽。

絶望的なまでの自信の喪失。だが同時に、だからこそ光明が見えた。
こんな肉のはごろもを織りこむような人間が、トピアに性的な感情を搭載しないはずがない。よっぽど偏った性癖の持ち主でなければ。

「…………もういいさ」
性器を抜き、あきらめたように天井をむくトピア。
「…………よくわかった、ボクにはむいてない」
そういって起き上がる。性交の余韻など微塵にも匂わせない。

「…………つきあわせて悪かった。どうも私は欠陥品だったらしい」
そういわれると、なにも貢献できなかったアラセのほうが申しわけなく感じる。

「説明書…とはいわないけど、トピアさんを造った人になにか聞いてないの?」
「…………マスターは…ヒトにモノを教えるような性格じゃない」
トピアが、はじめて逡巡のようなものを見せる。あるいは憂い。


「…………あの人は…ボクより人間にむいてない。これも嫌がらせかもな、ボクへの」

そういってフッと笑う少女の笑顔を、アラセはどこかで見たことがあった。
それはまるで思い出を刻むアルバムの中に偶然紛れこんだ、かつて好きだった少女の微笑。見るものすべてにノスタルジーを喚起させるような、一種の芸術作品。

アラセが気づいたときには、吸い寄せられるようにそのくちびるにキスをしていた。



「……ぅあ!!?」


その瞬間、弾けるように身を丸めて飛びのくトピア。ブルブルと震え、見る間にほおが紅潮していく。
その肌は、先ほどまでとの温度差のせいで、焼け石のように熱く感じられた。

「ふあぁあっぁぁぁぁぁ、ぅく、ぁぁぁぁぁ!!!!」
「だ…大丈夫…!?トピアさん」
「ふぇ?ぇ??ぇ、ぇ!!?」

(あ、3点リーダが消えてる)

トピアは肩に乗せられたアラセの手に気がついてあわてて逃げようとしたが、運悪くホゥノと激突して頭をうった。

「…ヤダ…、なにこれなんで……こんな%きいてない△○※!!?」

ガクガクと震える彼女はシーツをかき寄せ、頭からくるまる。
正直気が気でないのはアラセである。ネブルアシアの国家的な財産をぶっ壊してしまいましたではすまされない。
ホゥノはホゥノで、自分の持ってきたローションで漏電したのではないかという強迫観念と戦っていた。

「せ…せせせ、先生呼んでこようか?」
「………ぃ…いい…違うんだ…違う…」

などという彼女はなにを話しても要領を得ない。ホゥノを見やると、うなずいて講師を呼びにいこうとした。その足を電撃的なトピアの水面蹴りが跳ね飛ばす。

「うあ!!」
さすがにホゥノは空中でバランスをとって、しなやかに着地と思いきやアラセのほうにつっこんできた。

むにゅん

懐かしい少女のにおい。彼女は理不尽な足払いに怒るよりも、むしろ思わぬ幸運に喜んでいるように思われる。アラセもせっかくなので一通りおっぱいを揉む。

「…………ぃの…」
「ん?」
「…………んだ…」
「へ??」
「…………恥ずかしいんだよ!!」

シーツからから目だけをのぞかせたトピアは真っ赤になって泣いていた。よく涙を拭かれるシーツである。

「恥ずかしいって…なにが?」
「ボクにいわせるな!!…あ…当たり前のようにな…なかだ…中でその…だすなんてこんな…」

どうやら、というかどうみても、先ほどのキッスがスイッチだったようである。
「なんてことを…ボクは…ぁあぁ…ああああぁ◎×※〜※△」

トピアの中で、感情回路がガチガチと音をたてて組みあがっていく。それはある意味で、射精や絶頂よりも強力な崩壊だったろう。
「クソ…!あの女……こうなることがわかってて放置しやがったな…ちくしょう…」


あの冷静だった彼女から、いまでは怒気すらもあふれだしている。
氷山から活火山への変遷。
なんとか少女をなだめながら話を聞くと、幸いなことにアラセ達に対して悪い感情はもっていないらしいことは確認できた。

「こ…こっちを見ないでくれ…ぅあ」
「へ?」
「……キミに見られると、………あるはずのないココロが痛い」

それどころか、という話である。

必死で下腹部を隠す彼女が、上気した顔をアラセからそらした瞬間、最近よくぶっ壊れるタガがまたしても吹き飛んだ。

アラセの肉体は生まれてからこの日のためだけにじっと息を潜めていたのかもしれない。
その跳躍は宇宙的規模から見ても最短の弧を描き、トピアを押し倒した。もちろん、小脇にホゥノを抱えて。

「…んっ、ぁ…いやだ離せ…!!」
「よいではないか!よいではないか!!」
ちゅ、…ちゅぷ…

アラセを押し返すトピアの腕はまるで力がはいっておらず、台風の日に意味がなくてもカサをさしてしまう、その程度の抵抗だった。
無力なのはわかっていても、そうせずにはおられないのだ。

「…はな…して…ぇ」

彼女のわずかばかりの抵抗は、アラセの指がその姫肉をなぞっただけで終息する。


ちゅ…ちぷ…ち、っくぷ
「ぃやだ…!!やめ…ろぉ…ふぐ…」

トピアを覆っていたシーツは完全に剥ぎとられ、その肉は人間が燃焼するのと同じにおいを発していた。
その心音に呼応するように、彼女の皮膚をわずかな汗が伝う。

「…ふぐ……ん!…ぁっ、……。」

そうしてトピアをもてあそぶ一方、所在のないホゥノに対して身体を開き、垂直にいきりたった肉物を示してやる。
意を汲んだ彼女はソロソロとくちびるを近づけ、そのまま根元まで咥えこんでしまった。

「…ちゅぐ…んっんは…ぁっ…ちゅぶ、ちゅぼっ」
「ぬあ…」
「…んぶ…ふぅ…、んっふ、ふぅ、ぐんぁ…ぁ、ちぽん、ちゅぶぅ…」

どぴゅん、どぴゅ

予想だにしなかった刺激のうねり、というよりアラセは予想しなければいけなかったのだ。彼女には前科がある。

「んーふ…んは…じゅぶ…じゅぼ…ん、んんふぅ…」

少女はそのままアラセの腰にしがみつき、息継ぎ一つせずに肉物を吸い続ける。その舌に根元を搾られ、血流を鎮めるヒマすらも与えない。

きゅぶ…っこ、じゅぷっ、じゅ…、じゅっ、じゅ、っこ

考えてみればホゥノは人体のスペシャリストである。昨日は緊張と、予想を上回る刺激に不覚をとったが、冷静になればその精妙な力加減におどろかされる。

「…ぃゃ……、あ…あらせ…」
ホゥノの舌にしばし陶酔するアラセを、咎めるように見つめるトピア。
アラセは身体を起こすと、ホゥノから肉物をぬきとって2人の中間にぶらぶらさせる。

わずかな間が、しなければならないことを告げている。

2人はほおを赤らめ、ためらいながらもソロソロとくちびるを寄せる。
そのつきだされたくちびるから小さな舌が見え。ノドの奥からこみ上げるような熱い吐息が、互いの鼻にわずかにかかる。

「…ぁ…ちゅぷ…つぷ…ちゅ、ちゅぅ、ん…」
「……ふぅぁ…ぁ…づぷ…づづ…、ちゅるぷ…」

おそらくは体勢の難しさから、ホゥノ一人の口腔奉仕よりは休憩できると考えたアラセは、その見通しの甘さを悟らされる。
身体を動かすことにかけては精緻を極めた2人の少女は、目で追うこともなく互いの位置を確認し、連携して、肉物との接点を確実に増やしていく。

「んは…ぅぷ、じゅぼ、ぷじゅ…、ん…ぁ…」
ぢゅぷこ、ぢゅこぢぃぅ、…るぉ。じゅるじゅる…
「のあ…」

どびゅく、どびゅ…

薄く開いた2人の瞳に、愉悦と欲情の熾がくすぶる。
2人の少女は噴出した肉汁に戸惑うどころか、汁の散ったほおや鼻先までをも愛撫に使用し、水遊びでもするように黙々とアラセの肉物にまとわりつく。

(こ…これがホントのほおずりか)

なにも知らぬがゆえにできる、無垢な遊戯にまきこまれ、アラセの活力は衰える兆しも見せない。
2人はほっぺたを膨らませたり、くぼみをつくったり、思いついたばかりの様々なスキルを混ぜこんでいった。


「…………灰寺…その、いいかな?」
トピアが遠慮がちに尋ねる。
ち○こを借りても…という意図は明確で、ホゥノは飛びのいて高速でうなずく。
彼女にとって見ればクラスメイトとの初めての共同作業が、こんな形で実現したわけだ。

「…………あぅ…ヤダ…!」

アラセにまたがろうとしたトピアの股間から、ローションと精液の混ざった混合液がこぼれてアラセにたれる。
トピアはあわてて手で押さえようとするが、指の間からこぼれて余計にエロい。

「ダメ…!!…か、かぐな……!!」
ついつい液体の匂いをかごうとするアラセをトピアが必死に制止する。その身体を抱きとめ、しびれた肉物を埋没させると、彼女の豊かな胸が2人の間で行き場なく潰れていく。

ずぷ…じゅ、じゅぷっ…ちゅぶ、っちゅぶ、
「んぁ!…ふく、ぁっあっ、うあ!!」

鼻先であえぐトピアはアラセにしがみつき、息も絶え絶え懸命にアラセの動きにあわせようとする。その努力はすぐに実り、またたく間に要領をつかんでいくトピア。

ぢゅく、っぢゅっちゅっぷ、ぢゅっぢゅぶ…

彼女の膣は一息にアラセの肉物を呑み、抜こうとすると手のひらでひっぱるように吸着する。不安定な姿勢のまま膣口で縦横に揺さぶられるアラセの亀頭は、ロクな抵抗もできずに射精へと導かれる。

びゅくん、…びゅっ
「あっ…あっ、ゃ…ぅ……また…、なかに…」

ぐったりと体重をかけるトピアは、アラセの無遠慮をののしりながらも、膣肉の動きだけでアラセの肉汁を尿道からしぼりとっていった。


・・・・・・。


「あ、モリア」
「……………………フン、なにか用かねアラセ君?」

屋上にて。天気は善くも悪くもなく、グネグネうねった時空の色。見ていて気持ちの良いものではなかろうに、彼女はそれを眺めていた。明らかにスネている。

「早く!!ホラ急いで!!」
「なっ!?お…おいアラセ君!!」
「2人もホラ、早く起きて」

足元には、モリアの八つ当たりの対象となって、涙目で痙攣するベルスとマディ。
アラセは小さなモリアの身体をお姫様抱っこで担ぎ上げると、4段飛ばしで階段を下りる。向かう先は会議室。

「アラセ君!!コ…コラ、なにする気だ!!」
「いいからいいから…!」

扉の向こうではトピアがせっせと支度中だった。備品は隅によけられ、床一面にビニールシートが3枚。
丁度そこへ、おつかいにいっていたホゥノが後ろから現れる。

「あ…、モリア…さん」
「ああ丁度いいや、ほらモリア、仲直り仲直り」
「んむ?…私は別に…」
スカートを直すモリア、相変わらずぱんつははいてない。

「いままでごめんなさいモリアさん、失礼なこといって…」
「なぬ?」
「…もしよかったら…お友達になってもらえませんか?」
ぺこりと頭をさげるホゥノ。当然モリアには意味がわからない。

「な…なんだなんだアラセ君、彼女に危険な薬物でも投与したのかね?」
「そんなんじゃないよホラ、握手握手」
「ん…んむ……別にやぶさかではないが…、とりあえずおろしてくれないか…」
そうしてつながれた手にホゥノはことのほか喜ぶ。モリアはいまいち事情が飲みこめない。


「…………おいアラセ」
仕度の終わったトピアが声をかける。彼女の感情回路はだいぶ落ち着いてきて、元の性格に戻りつつあった。
「…………ホントにするのか」
「もちろん、ちゃんと着替えた?」
「…………一応」

そういってジャケットを脱ぎだすトピア。その下からエロいことにしか使いようのない白スク水が表れる。
「ほほぅ…これは…」
「…………あ、あまり調子に乗るなよ」

彼女は抱きこんだ腕で胸を隠す、そうしなければ乳首が透けて見えるからだ。

「おいアラセ君…まさか」
「はいこれモリアの、…あっ、ベルス、マディ。2人のはコレ」

2人の従者は部屋に入った瞬間にスク水を渡され、困惑して主を見る。しかしモリアだって訳がわからずここにいるのだ。
主導権を他人に握られることなど今までなかったのだろう、横で着替え始めるホゥノを見て、しぶしぶとボタンを外し始める。

「……キミはたまにおかしくなるな」
「うんうん、自分でもそう思う」
「な…なんだそのいやらしい目つきは……ぅぁ、ち、近い、最低限の節度を持ちたまえアラセ君…」



事の発端はホゥノがもってきたローションである。
せっかくだから、と勢いでぶちまけようとしたアラセに対し、事後の処理を冷静に分析したトピアが待ったをかけた。

「…………せ、せめてなにか敷くべきだ」
その言葉を、なにか敷きさえすれば喜んでぬるぬるになると意訳したアラセは、すごい勢いでそれらしき倉庫をあさりだし、結果でてきてしまったのが白スクなのだった。

その部屋には他にも、色々と蠱惑的なアイテムが格納されており、主催者側が気を利かせて用意したのは明白だった。この教員棟には他にも色々と仕掛けがありそうだ。


「…で、どうするのかね?」
沈黙に耐えかねたモリア。シートの上には4人の少女が微妙な距離を保っている。 一番着替えるのが遅れたマディは、肩紐を通す前にアラセのセクハラの餌食となった。

「ふぁ…アラセ様お尻は…」
「え?お尻がいいの?ドのつくヘンタイだねキミは…」

左手で陰毛をつまみ、右手で彼女の尻にローションをたらしていく。冷ややかな液体が尻を伝い、毛先に滴るそれをすくって下腹にまぶす。

「こういうことするのだよモリア君」

見せつけるようにマディの尻を持ち上げると、水着と肛門のスキマが埋まり、押出された汁がふとももを流れていく。薄い繊維の間から肉があふれ、とろみのついた肌の色が挑発的に浮き彫りになる。

ぬるる…にゅこ、ぬこ…ぬるこ…
「あ…アラセ様……そんな…ご無体な…んぁ」

彼女の膣果肉は覆われるというよりも、あからさまに強調され、反発しようとするよりはむしろ飲みこもうとする。
アラセは布越しにマディの肉をこすり、時折縫い目をつまんで削るように彼女の膣に沈めていく。それでも十分な緩衝材が、じゅぶじゅぶと気泡を弾きながら溢れでてくる。


「…あの、モリア…さん」
おずおずとモリアに歩み寄るホゥノ、彼女の手にはピンクの小瓶。先ほどのおつかいの成果で、ローションの蓄えは十分に確保してある。
「む…、もうちょっと気安く呼んでくれても構わないのだが…というかなんだ、調子が狂う」
「ホント?…じゃぁモリア…私と……その、、えっちぃこと…」
「んぐ…、むぅ…おいアラセ君…」

だがアラセはあえて目を合わせない。服を脱いで海パンになり、膨張した火山をマディの股に挟んで後ろからぬるぬるする。
尻の入口を常に指で徘徊し、左手は滑り落ちぬように水着の中に差込む。

トピアが自分の胸にとろみをたらし、あぶれたベルスと一緒になる。
あまり親しくない少女同士が、ぎこちなくエロいことをする様は、非常にスリルに満ちている。
2人の恵まれた胸に挟まれた布地は、今にも溶けて消え去りそうなほどはかない。


「どうも…避けられそうにないなこれは……、なら楽しむかねホゥノ君」
「うん…さ、触ってもいいモリア?」

ホゥノの手が、ゆっくりとモリアの胸をすべる。心なしか機嫌が回復してきたモリアは、わずかに笑ってそれを受ける。


「…………ぅあ」
トピアの柔らかすぎる胸が、水着の側面からこぼれでる。彼女はベルスの、感心するほど丹念な愛撫を受けて防戦一方。仰向けに寝そべり、ベルスが追加するローションをうっとりと眺めている。

アラセはマディの膣肉をほじくりながら2人に近づくと、トピアのくちびるに屹立したテントを示す。
無理な体勢のままアゴをそらした彼女は、ナイロン越しにアラセの肉物を包んでいく。

「…………ふも…ぢゅぷ、にゅぶ…じゅるぷ、っちゅぶ…」

そのままトピアの身体を敷布団に見立てて寝そべる。彼女の両尻をつかみ、ぬるぬるの股間に顔を埋めてその感触を味わう。
ベルスが体重をかけぬよう気をつけてアラセにまたがり、濡れた胸で背中を愛撫する。
彼女はアラセの後頭部でさりげなく股間をこする。耐えかねて、トピアの口に精を放出する。

「…………んむ…ぁ、あぅ、…ぅ…けほ、…けほ」
「そのまま吸ってトピア…」
「…………バ、バカかお前は」

そういうトピアの口元に、海パンの先端を押付けると、じゅぶじゅぶと射精間もない汁が溢れてくる。
「…………ヘンタイ…んっ…」

…じゅる…ぢゅる…ぢゅうううぅぅ、ちゅぅ…

こうして身軽になった海パンから肉物を引き抜くと、トピアのぬめったおっぱいになすりつける。その柔肉をにぎったりひっぱったり、好き放題しつつもベルスを呼び、肉物にまたがるよう指示する。

「…………勝手なことばっかり…お前は…うぁ」
ぬっぷ、ぬっぷ、つぷ…じゅぶぶぶ…じゅるぅ…

トピアの胸肉とベルスの尻肉に挟まれたアラセの肉物は、物の数分で危険水位に達する。
マディを呼び、胸をはだけさせると、水着の裏地に向かって射精する。
主張することを許されない従者は、切なげにそれを受けいれるしか道がない。

アラセはそのままベルスの水着を引き絞ると、濃い目の陰毛をわけいって挿入する。

「…はぁ…ぅ!!くぁ…アラセ様…!!!」
ぬるぬると不安定な体勢のまま、あえてトピアのおっぱいのうえですべるように交尾する。
時折まきこまれる乳房に、呻くトピア。肉物を引き抜くと再びマディに発射する。


モリアを見やると、驚いたことにホゥノがイニシアティブをとって彼女の恥丘をなぞりあげている。
四つん這いに突上げられた尻に幻惑されたアラセは、フラフラと近寄るとなんの断わりもなく挿入する。

「ひゃぁ!!…ぁっぁ、っっあ!!」

そのまま腰を打ちつけようにも、足元がぬるついて力がはいらない。仕方なくモリアに体重をかけて押しつぶすと、こすりあわせるように彼女の内部で肉物を前後する。


ぬぽっ…ぬぽん…くぷぷぷっ…ぷぽん
「ふぁ…!!あ!、アラセ君!!ぁっ、今は…ダメ…、ぇ!!」

ホゥノに散々注ぎ込まれたのであろうローションが、いちいちいやらしい音をたてて膣口から零れ落ちる。
すべりおちる彼女を抱えて座位に移行し、ホゥノの尻をつかんで引き寄せると、果肉を割って指をいれる。

「…ぁ、ぁぁ、ぅ…もぉ、…だ…めああぅ!!!ぁ…」
モリアの子宮口に直接精子を浴びせ、結合したままアラセだけ仰向けに寝そべると、ベルスの尻が照明の光に照らされて、おずおずとアラセの顔に騎乗する。

飽きるほど飲みこんだ粘液が口を満たし、絶頂を迎えたばかりのモリアは健気にももう頭を切り替えていて、アラセの肉物を下腹でやさしく愛撫する。その尻をベルスがいとおしげに撫でている。

トピアはマディとお腹をなすりあって、アラセの精子がにかわのように2人を接着する。ベルスとホゥノに交互に射精し、勢いの衰えてきた肉物をトピアとモリアがなぞりあげる。

「…………だしすぎじゃないのかお前…」
「フハハ、そんなことはなかろうなぁ、アラセ君?」
「ぬあああ…」

どびゅるどびゅる

そんなぬるぬるの饗宴が夜まで続き、誰ともなしにそろそろゴハンを食べようかといいだして、お開きになった。



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