な行
- 中 【なか】
- 刑務所のこと。外界である娑婆に対して、中という。
- 「あれの脱走の目的は靖子よ。誰かが中で言うとるんじゃ」村岡常夫
- 殴り込み 【なぐりこみ】
- 縄張り争いによる喧嘩のこと。間違い、出入り同様に、日本刀や拳銃を使用した場合でもちょっと殴りかかっただけということで最終的に仲裁が入ることを前提としている。
- 縄張 【なわばり】
- 一家の勢力範囲のこと。縄を張って境界線を決めたことに由来する。
に行
- 握り金玉 【にぎりきんたま】
- 何もしないこと。何もすることがなくきんたまを握ってみるぐらい暇で手持ち無沙汰なことから。
- 「これまでは打本の兄貴が面倒をみてくれてたんですがの、近頃あの人も握りキンタマになっとってじゃけん」 川田英光
- 任侠 【にんきょう】
- 強気をくじき弱気を助けること。義のためには命を惜しまないという精神。男気。男伊達。
- 「任侠道か……そんなもんは俺にはねえ……俺は、ただの、ケチな人殺しなんだ」 中井信次郎@博奕打ち 総長賭博
ぬ行
- ヌードスタジオ
- 性風俗の一種で、客がヌードモデルを自由に撮影するもの。
ね行
- ねき
- 根際。そば、かたわら。
- 「わしもねきで聞いとりましたけん」 槇原政吉
- 念達 【ねんたつ】
- 念を入れて伝達すること。こみ入ったことがらに対して、きっちり申し入れすること。近年では挨拶や苦情といった意味でも使う。
の行
- 脳梅 【のうばい】
- エイズ以前は最も猛威を奮った性病(性感染症・STD)である梅毒の一症状。菌が脳、脊髄、神経を侵し、感情障害や麻痺性痴呆といった状態になる。
- 梅毒は歯茎からの出血や虫歯、歯肉炎や口内炎などの条件により、その場で盃を共用しただけでも感染する可能性がある。
- 野良をつく 【のらをつく】
- やくざになること。
- 「わしら、もう野良突く程の性根はありゃせんのよ」 広能昌三