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お試し勇者
天井の見えない闇の中、祝福された泉の光がわずかに、うごめく男女の影を映す。
「ふぁあ!やだミスラ!ひっぱらないでよ!」
「ちょ…調子にのるなよエロ猿!!」
「ミスラ君…ダメだよそんなの…」
「うっせー!!オレは勇者だ!勇者はオレだ!!」
ミスラと呼ばれた少年は、沐浴用の聖服に身を包んだ少女たちを、手当たりしだいにひん剥いていく。
「ダメよミスラ!この子達を犯すというならまず私を…んあう!!」
一際威厳を放つ少女は、しかし豊満な乳房をたゆませながら、泉の縁に押し倒される。水に濡れた黒髪は色香を放ち、これからまさに成熟せんとする彼女の未来を予感させた。
「意味ないよセー先生、こんなかでオレとヤってないのセンセーだけだ」
「…うそ、貴方たち…」
ロセル・スルス・セーナイン、聖職街道まっしぐらの少女のうったえは天に届かず、泉に浸かる他の十数名は一斉に目を逸らす。
今日は勇者ミスラの旅立ちの儀。どうせ茶番なら、思う存分楽しんでしまおうというのがミスラの主張だった。祝福するなら尻をだせ。
「見なよセー先生、あのお姫様、魔王を倒そうって人間に、こんなボロッちい剣しかよこさなかった。オレのこんぼうのほうがまだ斬れる」
「ミスラ…悲しいこといわないで…」
そう、この国の勇者制度は、一種の魔女狩りだった。
ルルカナンは大陸の端に位置する小さな都市国家。近隣の都市はとっくにつぶれ、明日とも知れぬ滅びの足音に、人々は必死になって耳をふさいだ。
狂気に陥らぬための集団ヒステリー、この都市は、武勇に優れた男を勇者に祭り上げて城壁の外に放りだした。
もう大丈夫だ、勇者様が何とかしてくれる、おかしいぞ?そうかアイツはニセモノなんだ、今度こそお願いします本物の勇者様…
勇者を送りだすスパンは日に日に短くなり、一人、また一人と、未来を嘱望されるはずの優秀な人間が、望みのない狂気の海に漕ぎだしていった。
「んっ…ぁ、泣かないでミスラ…うん、やさしくね…?」
ミスラはセーナインのあたたかい乳房に顔を埋める。城壁をでれば、もう二度とこの人に叱ってもらうことなどできないのだ。グーで前歯を折られたりはしないのだ。
「ふぅ…ふぁ……。くっ…ぅん」
どびゅ…どびゅ…
膣道から逆流した精液が、乳白色の泉の水に溶けこんでいく。達する瞬間、身体を引こうとしたミスラを抱きしめたのは、セーナイン自身だった。
結果としてミスラが最後まで残ったのは、彼が出来損ないだと自他共に認めていたからで、実際彼の前には男装した少女が数人、ヤケクソのように城壁の外に放りだされていた。
彼の誇りを傷つけるような慈悲無き仕打ち、少女の背を見送るミスラの心はいかほどのものか。
そう、だから彼は、盛った。
誰彼構わず夜這いを仕掛け、手段を選ばず同情を引く。畑の真ん中風車小屋、小川の中州に城の中。ところ構わず交尾の連続、ついには城主の姫もブチ切れて、めでたく今日に至るとなった。
「ふぁあああん!!」
アルクリル・テシア、何かにつけてミスラを慰み者にしてきた隣の家の少女も、今では立派に聖職につき、こうしてミスラに後ろから突上げられている。
忘れもしない少女の家のトイレの裏手、一度として空気に触れたことのない亀頭をひん剥き、気持ち悪がりながらそのまま放置したのはこの少女。
あのあと皮の戻し方がわからずに、泣きながら当時のシスターに相談したのはセピア色の思い出だ。
「アンタねぇえ、…もう、バカ…ぁう!、…ぅぅぅ、ぅあ!ちょ…調子こくんじゃないわよバカミスラ!!」
ぎゅぶぶぶぶ…ぐぽぉ…ぐびゅぅ、ぐびゅ、
「それが勇者様への口の利き方かよ、エロ貧乳…うがが」
「なにさえらそうに、イきそうなの?イかせてあげようか?…ふあああ!!」
互いに互いを罵り合って、結局達するのはいつも同時。キスというよりは、合法的に噛みつく手段。触りなれた彼女の2つに結った髪を、今生の別れといじくりまわす。
「いってくるよアル…」
「子供の…名前さ、アンタからとるからね…」
祝福の秘蹟は滞りなくすんだと姫に伝わった。姫にしてみれば想像するだけでイライラするアブラムシを、窓から放りだすのと同じことだ。
城門を開けるのも怖いこの国の衛兵は、ここから飛び降りろ、と高い高い城壁の上で指示した。
・・・・・・。
早くも全滅の兆しだった。
舐めてかかったスライムは仲間を呼び仲間を呼び仲間を呼び…
勘定できないほどに大量のスライムは、周囲の自然を飲みこみながらドロドロに溶けあって、恐怖にひきつるミスラを見下ろす。
もっていたはずの武器はとっくに波にさらわれて、鼻からはいった残骸が大腸で暴れている。
「乗れ!!」
夢か現か、しこたま打った頭を抱えて雑木林に飛びこむと、開けた空き地にアホでかいモグラが顔をだしていた。
最も覚えていたのはそこまでで、急に壁に激突したと思ったら地面だった。
ぐぽぶ…ぐぽぉ…ぇろ…ぶぷぷ…
「……ん?」
「ふぼ…んぷ…起きました?」
ぢゅるるるるる……どぴゅぐ、どぴゅ
「誰アンタ?」
「ルルノっていいます、こんにちわ」
清楚な顔立ちをした少女は、ゴクゴクと豪快にノドを鳴らしながら精子を飲みこんでいく。
「大丈夫よ、悪いスライムは全部追いだしました」
「全部?」
「ウンっ、お尻の穴も尿道の奥のほうも全部っ」
「おっ、起きたか?」
ガシャガシャと響く鎧の足音。現れた女性は、伸ばすに任せた赤い髪を腰まで伸ばして、剣の刃でまとめて切ったことが容易に想像できる毛先。
「私のこと覚えてっか?でっかくなったなーミスラー」
「ざ…、ザクロねーちゃん?」
男に勝るその長身、こんなデカイ人はミスラの記憶に一人しかいない。
ヘルザクロ、ミスラの前に城壁を追いやられた少女。簡単にいうと近所のガキ大将だった人。
「おーしおしおしおし、ちゃんとメシ食ってっか、オメー?」
「うわ、…やめろよねーちゃん、ガキ扱いすんな!」
はげるほど撫で回す無骨な腕は意外に細い。記憶のなかのヘルザクロは基本的に無敵で、インチキで、なんのダメージも受けない鉄板のようなイメージがあったのだが。
「ねーちゃん、ここは一体…」
「んー、お前さ、そのさ、あのさ、その前に一個いいか?」
「ん?ん?…なになにねーちゃん、おっぱいが…」
「で…でるようになったか?」
「なにが?」
「大人になったかって、だから…もー」
「だからなにいってんのねーちゃん?」
「せ…っ、せーしだよせーし!せーしでるのかお前?お前のせーしはちゃんとせーしなのか!?」
「ななな…なんなんだよ!せーしせーしって…」
ミスラは気まずすぎて逃げだそうとするも、満身の力をこめた両手で抑えこまれる。
「ザクロ様ザクロ様、これこれ」
「ん?」
後ろから声をかけたのはルルノ。
…うべ…こぽこぽ…どろぉ…
彼女は先ほど吸いとったスライム交じりの精子を両手に出してみせる。
「……。…よし」
「いいの!?」
「あのなミスラ、ねーちゃんスゲー困ってんだ、マジなんだよこれ」
「…ん、そう?」
真正面から見るヘルザクロは驚くほど美しい。まだ原石で、荒削りで、それゆえの誇りがある。
「ねーちゃん助けてくれよミスラ、な?な?」
「んー、そりゃもちろん…」
そうして連れていかれた先は地下の地下。
ルルカナンの地下にこんな空間があったのか。城壁の外はミスラが考えていたより圧倒的に巨大で、刺激に溢れていた。遠くのどこかで、地下水が流れる音が聞こえる。
城壁を追いだされたヘルザクロは、滅亡した近隣諸国の生き残りと手をとりあって地下にもぐり、いつの日か魔王を討つ日を夢見て、ずっと力を蓄えているのだといった。
その名もそのまま、ザクロ団。
「ザクロ様!」
倉庫のような扉の前で、ビシリと背筋を伸ばした鎧の女性。
七三に撫でつけた黄金のショートヘアは、彼女のようにキリリと陰影の刻まれた顔立ちでなければ似合わないだろう。
「ユピゼル、この子、頼んだわ」
「…ハッ!」
「ねーちゃん?」
「あのさ、ミスラ」
酷く懐かしい、安心するようなにおい。
「ほんっと私、また生きてお前に会えるなんて思ってなかった…」
そのくちびるが近づいて、彼女の舌がミスラに絡む。
ぢゅぷ…ちろ。ちゅぅ、ちゅっく…
愛情の濃縮された、本心からのキス。
「終わったら部屋にきてな、ちゃんと祝おうぜ、朝までな」
そういいながら、走り去る彼女は少女のように浮いていた。
「初めてはとっといてあるから!!」
・・・・・・。
「ミスラ君」
「あ、ハイ、」
「ユピゼルだ、よろしくたのむ」
「…ども」
ズシリと重い扉の向こうには、冷たく光る少女が壁に繋がれていた。
「この子は…?」
「宝剣クリステスラ、多くの犠牲を払って我々が手にいれた、我々の希望だ」
少女の瞳は無関心で、ミスラのほうを見ようともしない。
「封印の術式がやっかいでな…その、女性の形をしているというのが」
「いうのが?」
「つまりその、我々の仲間には男性がいなくて…解除できない…」
「あー、なるほど」
つまりはセックス。
「勃起は大丈夫か?」
「はい?」
「コホン、一人で…可能か?」
「あー、そいや、なんか寝てる間に搾られてたから…」
「か、かしてみたまえ…」
彼女は鎧を軋らせながらひざまづく。気品ある舌がソロソロと、ミスラの性器を包んでいく。
ちゅぶぶぶ…くぷ、くぷぷぷ…ぷぶぶ、
「うあ、」
ぶびゅ、びゅるる…ぶ
「コ、コラ…。だ、だしてはだめだろう…」
「あ、つい…」
ユピゼルはモロに浴びた精液を気にしながらも再び性器を愛撫する。
ぐぷぷぷぷ…ちゅぼ、ぷ、ぢゅっぷ……ぷぷぷ
「ぐあ」
どぶぶ、びゅ
「だ、…だから…」
「たんま、まって、まって、やっぱいいや、一人でなんとか…」
「わ…私はなんのために…」
クリステスラはそんな馬鹿げたやりとりに、クスリともしない。
「先あやまっとく、イヤだったら勘弁な」
「……ワタシとするの?」
少女が初めて口を開いた。
「ああ、キミの力が要るみたいだ」
「…そう、別にすればいいと思うよ」
「いいの?」
「…知らないし、ワタシのことなんて」
彼女を覆っていた布がするするとはだけていく。露になる無毛の性器。
ちゅぷ、ちゅく、…ちゅ
「やっぱこれ、中にだしたほうがいいのか?」
じゅぱんっ、じゅぱん、じゅぱっ、じゅぷぷぷ…
「スキにしてたらいいと思うよ…」
ぐぷ、ぐぷぽ、じゅぼ、じゅっぽ、じゅぽ…じゅっぽじゅっぽ…
「スキにったってさ…」
じゅぷぷ、ぷぱん、ぷぷ、じゅぷ、っぷぶぶ…どびゅ、どびゅ…
「……でてる?」
「…?、…ああ」
「一生ついてくね、御主人様」
ちょっと笑った。
・・・・・・。
「ふあ…、ん、んん、ああ、ミスラ…ミスラぁ!!」
ヘルザクロの裸体がランプの光に照らされる。
あれからミスラは、身体の奥から湧きあがる精力を抑えるのに必死だった。
射精するたびに、毎回毎回生まれて初めてそうしたように、滂沱の汁が流れでて、萎えるどころかさらに屹立する。頭の中で爆発する快楽の雷。クリスはクスクス笑うばかり。
「ぅああああ、…ひぐ……ミスラぁ…ねーちゃんもうダメだよ…腰が…んああああ」
「ゴメンねーちゃん…あと一回…」
「さっきも…ぁああ、さっきもそういったぁぁぁ……んぁ!!」
ぎゅぶ、びゅぼ、びゅぽ、…びゅぱん、びゅぱ、びゅぽぉ…
「ひっ…ひぅ。ダメ、ダメぇ、!!たひゅ、たふけて…」
びゅぅぅぅ、ぐぼ、どぷ、どぷどぷ、じゅぷぷぷ…
「ぁっ、ぁっ、…ぅぅぅ。」
ミスラはそんな調子で、部屋の中に駈けこんできた兵を犯し、休息中の兵士を犯し、見張りを犯し、平和に眠る非戦闘員を犯しぬいてから戻ってきてヘルザクロを犯した。
びゅぶ、じゅぶ、ぎゅぼぼ、ぬぽぉぉ…じゅびゅ…
「ひゃあ、っあぁ、また、またぁ、…もおお…やぁぁあ……」
「これ、を、…さ、さ、最後に…するから…んあ」
「ウソつき…ぃぃ、んああ!!イグ、いぐ、んも、もぅ、ぅぁ、やああああ!!!!」
びゅるぶ…びゅう、びゅびゅびゅ…
翌日、壮絶な、絶望的な、圧倒的自己嫌悪。
ザクロ団、総勢82人。降りかかった汁の量に多少の差はあれど、皆一様に子宮を満タンにしながら、こぼれる肉蜜を気にしつつ、内股で、アジトの清掃に精をだした。
「て…手伝うよ…オレも…」
「ひゃう!ミスラ様…や、だめ…またでる…」
ごぽぽ…ぽたぽたぽた…ペタリ
「あの、なんかやること…」
「……ぁ、…ぁ」
「どうした?」
「すごかったです…あの…ふ…なんでも…ないです。ぁぁ、やっぱりだめ…」
こんな調子で、皆ミスラを見ると、昨日の亡霊を見つめながら、震える声で挨拶した。
作戦室に入ったときも、幹部はみな遠くを見ていて、ヘルザクロはルルノに軟膏を塗ってもらっていた。
「ん、…ミスラ、ちょーっと話が…ある」
「…うん、ゴメン」
「あやまるこたーねー、チッ、…宝剣っつーか、魔剣だろありゃ」
ヘルザクロの横にいた紫がかった黒髪の女性が声をあげる。
遠く東方、月国の民族衣装を身にまとい、咥えた楊枝と、腰に下げた大小が特徴的。
会ったことはないが、昨日散々犯したのだろう、イスがあるのに、一向にかけようとしない。
「カリンザだ、…ぃやあ昨日は…クソの穴までほじくられるたぁ…」
「そ、そんなことしたのか…オレ。…ごめんなさい」
「いやぁ…よかったぜぇオメェ、ケケ…、ありゃぁすげーわ、前も後ろも」
馴れ馴れしげにミスラの肩を抱く。しっとりと、なまめかしい白い肌。投げやりな口調と、ズボラそうな外見とは裏腹に、長いまつげと、鼻に通るような香のにおいは、はかなげな女性らしさを強調している。
「ミスラのさ、力を貸してもらうことになるんだ…予定外だったんだけど」
「宝剣が…どうもあなたしか使えないみたいで…」
これはルルノ。
「ああ…そんな気してたよ。別にオレ、ねーちゃんの力になれるならなんでもするけど」
「ミ…ミスラ……かわいいなぁー、かわいいなぁーお前は。…昨日みたいのもいいけど…ねーちゃんはじめてだったのに…」
「本当になんでもするというのだね…?」
これもまた見たことのないが多分散々犯した女性が、横から現れる。華奢な、魔術師特有の三角帽を目深に被った彼女は、その底冷えするような目でミスラを見つめる。
わずかにほおが赤いのは、昨日の狂態を思いだしているのだろう。
「グ…グリオーだ、団長、作戦の説明を?」
「あーうー、たのんだわ。私、今日ムリだー。」
「では説明しよう…ってオイ!な…なんてものをおったててるんだ…」
「うあ、…こ、これは」
世にも天晴れな朝立ちである。
・・・・・・。
「あっ、がぁ!!っふぁ、っふ、ひぐ…!!!」
ぶぎゅ…じゅぶ…じゅぶぽ…っじゅぶぽ…ぐぶぶ
「ひあ、っや!ああっ!!!…死んじゃう!!死んじゃうよ!!!」
じゅぶっじゅぶ…ぐぶぶ……ずびゅる、じゅじゅじゅ…
次から次へと捕獲されてはつれてこられる、アンデット。
ゾンビ、スケルトン、レイス。彼女達はかつて、自分達の祖国を守るために戦い、死に、死んでから、祖国を滅ぼすために魔物に利用された戦士だった。
要塞王国ザゲドマ、防御に優れたこの国は、死体魔術師オドケナウの手によって、わずか三日で内側から崩壊した。手をとりあった者たちに殺しあいをさせるという、おぞましき暗黒戦術。
「ふぁぁっぁあぁああ!!!」
どびゅぷ、どぷ…
また一人、死の世界からの転生が完了する。若々しい、最も生気に満ちた年齢の女性。もちろん全て宝剣クリスの力だった。
一歩間違えば死姦だが、宝剣の加護を受けたミスラの精液は、一振りかければ死体に肉をとりもどし、絶頂に導けば精神をもとりもどす。
無限に思えた軍勢は、ここ一週間の乱交でもって、怒涛の勢いで数を減らし、ザクロ団の戦力はそれに比例して増加していた。
男のアンデットは残念ながら転生の手段がなく、ザクロ団の面々が派手に吹き飛ばしている。
「ミスラ君!きたまえ、親玉をたたくぞ!!」
踏みこんできたグリオーが、あまりの臭気に嗚咽を漏らす。半泣きで、それでも歯を食いしばって陣を引くと、空間上に真円の目玉が現れた。
「さぁきたまえ…んもぅヌルヌルするなぁ…、手ぐらい拭きなさい!!」
ギョロギョロと媚びる様にこちらをみる悪魔の目玉に頭をつっこむと、その先は戦闘の真っ最中だった。
「オラァ!!くたばっちまえ!!」
カリンザの刃が一閃、空間を切り裂くと、おぞましい数の人骨がバラバラと吹き飛んでいく。
彼女はここ3日、食事も睡眠もとらずに戦闘にでずっぱり、袴でとめた着物を背中にたらしながら乳をだし、血と汗で濡れた髪が丁度乳首を隠している。
「奥義、骨吹雪っとぉ…なんでぇミスラ、オレの乳がめずらしいかよ?」
「うぷ…は、離せよカリンザ!…すげぇ汗臭い」
「この餓鬼…、よーしよーし、アジト帰ったらいくらでも吸わせてやるからよー」
「やめないか2人とも…」
グリオーが一歩前へでる。相対するのは、死体魔術師オドケナウ。
「クソ…人間が、…人間風情が…!!!」
彼女はまだ、年端もいかない少女だった。ただ人間と違うのは、羊のような角がとぐろを巻いていること。
「元人間が偉そうにすんねぇー、その首落とすぜ?」
「やめろカリンザ、もう抵抗する力など残っていないんだ、…ミスラ」
「ん?オレ?」
「あの、アンデットと同じ要領だ、たのんだ…」
「殺シテヤルゾ人間ガァ…貴様なぞ、…食肉用の肉ゾンビにしてやる…!!!」
ちゅぶぶぶ…
「ふぁあああああ!!!!」
「牙しまえよ…すぐ治してやるから」
「…クソ!!くっそ…ぅ…あ、あああ!!!んああああ!!」
ちゅぶん、ちゅぶ…じゅぱんっ、じゅぱん、じゅぱ…
「嫌いだ!!人間なんか大ッ嫌いだ!!!殺せよ!!人間に戻るくらいなら…!!!!」
「それはさ、人間になってから、…もっかい考えようぜ」
どびゅる…どびゅ…
目を覚ましたラブラノ・オドケナウは、長い長い悪夢を見ていたようだと話した。覚めても覚めても繰返される、悪夢。悪夢。悪夢。悪夢。
ザゲドマの玉座には彼女の母が座っていた。権力闘争に巻きこまれ、王の子を宿しながらも殺されたその女性は、死してなおラブラノを産み落とした、この国原初の屍だった。
・・・・・・。
「んぁ!!ああ、ミスラ!!!お前、そこは…ぁ、あん!」
攻撃に必要な筋肉のみを備えたカリンザが、ミスラの上で腰を振る。グリオーが、待ちきれぬようにミスラの顔に秘所を寄せる。
ちゅぶ…ちゅぐ…
「ミスラ…くん。ふぅ…ぁぁ…やぁ……」
2人は今回の作戦の論功行賞で、ミスラの一晩独占権を授与されていた。
ぶぎゅ…ぶぶ…。じゅぷぷ…びゅ、どびゅ
「んん!!ん、んっ、っは。ふあ!」
カリンザはふくらはぎを震わせながら崩れ落ちる。彼女の意思とは無関係に痙攣する膣口が、ミスラの精液を噴出する。
使用者のいなくなった肉物にグリオーがその手を添える。彼女を責めるミスラの舌が、その指から残り少ない力を奪いとる。
「うあん!!!…ちゅぶ…ちゅご…ふむ。…ひゅごい…ぶぷぷ」
舌の愛撫に、眠たげなカリンザが加わる。巻きつき、搾りとる、粘膜とくちびる。
「ちゅぼ…ぅああ、なぁ?もっかい、もっかいいいだろミスラ?…ぁ」
「ず…ずるい、…ぁ、や、ふにゃぁ!!順番は…守れカリンザ…ぁ、あ、あっ!!!」
「2人とも並びなよ、…一緒にするから」
ミスラの鼻腔に流れこむ汁が、グリオーの絶頂を伝える。彼女を抱え、カリンザと並べ、交互に交互に肉物を埋めていく。
じゅっじゅぽ、ぐぽ、くぽ…ちゅぐぐぐ…
「あっ!!あ、いぁ、…んんん!!ぃいの!ぃい!!!」
ちゅぼ…ちゅぶぐ…くぽっくぼ、っじゅ、、ちゅぶぶ
「ふにゃぁ!!だめぇ…も…だめ…ぁあああああぁ」
ずびゅん…びゅっ、びゅぐ…
遠くで、兵士たちがあわただしく動き回る音が聞こえる。また戦闘が始まったのか。
ザクロ団、総勢2007人、剣一本、ただいま増加中
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